JP2636715B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特に多層配線の層間絶縁膜の形成方法に関するも
のである。
関し、特に多層配線の層間絶縁膜の形成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の多層配線層間絶縁膜
は、絶縁膜の積層構造を有している。その製造工程では
表面荒れを防ぐために絶縁膜表面をプラズマ処理し、さ
らに平坦性を得るために絶縁膜の一部をエッチバックし
ていた。
は、絶縁膜の積層構造を有している。その製造工程では
表面荒れを防ぐために絶縁膜表面をプラズマ処理し、さ
らに平坦性を得るために絶縁膜の一部をエッチバックし
ていた。
【0003】図16〜図21は従来の半導体装置の製造
工程を順に示した半導体装置の断面図である。まず、図
16に示すように、シリコン基板1の上に配線下絶縁膜
であるBPSG膜を堆積して熱処理し、絶縁膜2を形成
し、絶縁膜2の上に銅、シリコンを含有するアルミニウ
ム膜を1μmの厚さに堆積してパターニングし、配線3
を形成する。
工程を順に示した半導体装置の断面図である。まず、図
16に示すように、シリコン基板1の上に配線下絶縁膜
であるBPSG膜を堆積して熱処理し、絶縁膜2を形成
し、絶縁膜2の上に銅、シリコンを含有するアルミニウ
ム膜を1μmの厚さに堆積してパターニングし、配線3
を形成する。
【0004】次に、配線3を含む表面にテトラエトキシ
シラン(Si(OC2 H5 )4 :以下、TEOSと記
す)を原料とするプラズマ化学気相成長(CVD)法を
用い酸化シリコン膜(以下、プラズマテオス膜と記す)
4を0.2μmの厚さに堆積する。
シラン(Si(OC2 H5 )4 :以下、TEOSと記
す)を原料とするプラズマ化学気相成長(CVD)法を
用い酸化シリコン膜(以下、プラズマテオス膜と記す)
4を0.2μmの厚さに堆積する。
【0005】次に、図17に示すように、プラズマテオ
ス膜4の表面を、周波数13.56MHz、パワー20
0W、圧力1.0torrの条件で発生させたN2 ガス
プラズマ中で1分間処理する(参考文献:J.Ele
ctro chem.Soc.,Vol.139,N
o.6,June 1992、特開平4−94539
号公報)。
ス膜4の表面を、周波数13.56MHz、パワー20
0W、圧力1.0torrの条件で発生させたN2 ガス
プラズマ中で1分間処理する(参考文献:J.Ele
ctro chem.Soc.,Vol.139,N
o.6,June 1992、特開平4−94539
号公報)。
【0006】次に、図18に示すように、TEOSとオ
ゾンをソースガスとして用いる常圧気相成長法で、酸化
シリコン膜(以下、オゾンテオス膜と記す)6を0.8
μmの厚さに堆積する。
ゾンをソースガスとして用いる常圧気相成長法で、酸化
シリコン膜(以下、オゾンテオス膜と記す)6を0.8
μmの厚さに堆積する。
【0007】さらに、図19に示すように、オゾンテオ
ス膜6の上にスピン塗布法を用いて有機シリカ膜7を約
1μmの厚さに形成する。
ス膜6の上にスピン塗布法を用いて有機シリカ膜7を約
1μmの厚さに形成する。
【0008】次に、図20に示すように、反応性イオン
エッチング装置によって、CF4 ガス流量100SCC
M、O2 ガス流量15SCCM、圧力0.1torr、
周波数13.56MHz、ならびに高周波電力0.3W
/cm3 なる条件を用いて、有機シリカ膜7とオゾンテ
オス膜6をエッチバックしてオゾンテオス膜6の表面を
平坦化する。ここで、オゾンテオス膜6と有機シリカ膜
7のエッチングレート比は1:1である。
エッチング装置によって、CF4 ガス流量100SCC
M、O2 ガス流量15SCCM、圧力0.1torr、
周波数13.56MHz、ならびに高周波電力0.3W
/cm3 なる条件を用いて、有機シリカ膜7とオゾンテ
オス膜6をエッチバックしてオゾンテオス膜6の表面を
平坦化する。ここで、オゾンテオス膜6と有機シリカ膜
7のエッチングレート比は1:1である。
【0009】最後に、図21に示すように、エッチバッ
クしたオゾンテオス膜8の上にプラズマテオス膜4を
0.4μmの厚さに堆積する。
クしたオゾンテオス膜8の上にプラズマテオス膜4を
0.4μmの厚さに堆積する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の半導体装置
の製造方法では、以下のような問題点があった。従来技
術で記載した周波数13.56MHz、パワー200
W、圧力1.0torrのN2 プラズマ処理条件はマー
ジンが小さく、プロセス安定性が悪いという問題点があ
る。この問題点のために、下地膜のプラズマテオス膜に
対する処理が不均一に施される。特に、プラズマテオス
膜がオーバーハングの形状になるために、配線側壁部へ
のプラズマ照射が十分に行われず、全ての配線間におい
て、オゾンテオス膜形成時におけるボイド発生を抑止す
ることが困難になる。また、不均一なプラズマ処理の影
響で、オゾンテオス膜の膜中OH基量が配線上と配線間
で異なり、オゾンテオス膜の膜質向上が達成されない。
同様な理由で、配線パターンに依存していないオゾンテ
オス膜の表面荒れを抑止することも困難である。
の製造方法では、以下のような問題点があった。従来技
術で記載した周波数13.56MHz、パワー200
W、圧力1.0torrのN2 プラズマ処理条件はマー
ジンが小さく、プロセス安定性が悪いという問題点があ
る。この問題点のために、下地膜のプラズマテオス膜に
対する処理が不均一に施される。特に、プラズマテオス
膜がオーバーハングの形状になるために、配線側壁部へ
のプラズマ照射が十分に行われず、全ての配線間におい
て、オゾンテオス膜形成時におけるボイド発生を抑止す
ることが困難になる。また、不均一なプラズマ処理の影
響で、オゾンテオス膜の膜中OH基量が配線上と配線間
で異なり、オゾンテオス膜の膜質向上が達成されない。
同様な理由で、配線パターンに依存していないオゾンテ
オス膜の表面荒れを抑止することも困難である。
【0011】以上の問題点は、半導体装置の歩留まり、
または信頼性を著しく損なうものである。
または信頼性を著しく損なうものである。
【0012】本発明の目的は、このような問題点を解決
した半導体装置の製造方法を提供することにある。
した半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、配線を含む表面上に絶縁膜が形成されている
半導体装置において、前記絶縁膜が少なくともアルコキ
シシランをガスソースとして用いるプラズマCVD法に
より、第1の酸化シリコン膜を形成する工程と、前記第
1の酸化シリコン膜を少なくとも一つのハロゲン原子を
含むアルコキシシランを主成分とする蒸気を用いて表面
を50℃以下の低温で改質する工程と、アルコキシシラ
ン、有機シロキサンのうち少なくとも1つとオゾンガス
とを用いる常圧CVD法により第2の酸化シリコン膜を
形成する工程と、その後に平坦化する工程と、前記第2
の酸化シリコン膜の上にアルコキシシラン系プラズマC
VD法により第3の酸化シリコン膜を形成する工程を含
むことを特徴としている。
造方法は、配線を含む表面上に絶縁膜が形成されている
半導体装置において、前記絶縁膜が少なくともアルコキ
シシランをガスソースとして用いるプラズマCVD法に
より、第1の酸化シリコン膜を形成する工程と、前記第
1の酸化シリコン膜を少なくとも一つのハロゲン原子を
含むアルコキシシランを主成分とする蒸気を用いて表面
を50℃以下の低温で改質する工程と、アルコキシシラ
ン、有機シロキサンのうち少なくとも1つとオゾンガス
とを用いる常圧CVD法により第2の酸化シリコン膜を
形成する工程と、その後に平坦化する工程と、前記第2
の酸化シリコン膜の上にアルコキシシラン系プラズマC
VD法により第3の酸化シリコン膜を形成する工程を含
むことを特徴としている。
【0014】本発明によれば、前記のハロゲン原子を含
むアルコキシシランは、トリメトキシフルオロシラン
(F−Si(OCH3 )3 )、トリエトキシフルオロシ
ラン(F−Si(OC2 H5 )3 )、トリノルマルプロ
ポキシフルオロシラン(F−Si(n−OC
3 H7 )3 )、トリイソプロポキシフルオロシラン(F
−Si(i−OC3 H7 )3 )、トリノルマルブトキシ
フルオロシラン(F−Si(n−OC4 H9 )3 )、ト
リイソブトキシフルオロシラン(F−Si(i−OC4
H9)3 )のうちの少なくとも1つであることを特徴と
する。
むアルコキシシランは、トリメトキシフルオロシラン
(F−Si(OCH3 )3 )、トリエトキシフルオロシ
ラン(F−Si(OC2 H5 )3 )、トリノルマルプロ
ポキシフルオロシラン(F−Si(n−OC
3 H7 )3 )、トリイソプロポキシフルオロシラン(F
−Si(i−OC3 H7 )3 )、トリノルマルブトキシ
フルオロシラン(F−Si(n−OC4 H9 )3 )、ト
リイソブトキシフルオロシラン(F−Si(i−OC4
H9)3 )のうちの少なくとも1つであることを特徴と
する。
【0015】また本発明によれば、前記のアルコキシシ
ランは、テトラメトキシシラン(Si(OC
H3 )4 )、テトラエトキシシラン(Si(OC
2 H5 )4 )、テトラプロポキシシラン(Si(OC3
H7 )4 )のうちの少なくとも1つであり、有機シロキ
サンはヘキサメトキシジシロキサン(Si2 O(OCH
3 )6 )、ヘキサエトキシジシロキサン(Si2 O(O
C2 H5 )6 )、ヘキサプロポキシジシロキサン(Si
2 O(OC3 H7 )6 )のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする。
ランは、テトラメトキシシラン(Si(OC
H3 )4 )、テトラエトキシシラン(Si(OC
2 H5 )4 )、テトラプロポキシシラン(Si(OC3
H7 )4 )のうちの少なくとも1つであり、有機シロキ
サンはヘキサメトキシジシロキサン(Si2 O(OCH
3 )6 )、ヘキサエトキシジシロキサン(Si2 O(O
C2 H5 )6 )、ヘキサプロポキシジシロキサン(Si
2 O(OC3 H7 )6 )のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0017】実施例1 図1〜図6は、本発明の実施例1を説明するための、層
間絶縁膜の形成方法を工程順に示した断面図である。
間絶縁膜の形成方法を工程順に示した断面図である。
【0018】図1に示すように、シリコン基板上1の上
に、常圧気相成長法によりBPSG膜を0.5μmの厚
さに堆積した後、900℃の窒素ガス雰囲気中で30分
間の熱処理を行い配線下絶縁膜2を形成する。次に、配
線下絶縁膜2の上に銅及びシリコンを含有するアルミニ
ウム膜をスパッタリング法により1μmの厚さで堆積し
て、パターニングし、配線3を形成する。次に、配線3
を含む表面にプラズマ化学気相成長装置を用いて、プラ
ズマテオス膜4を0.2μm形成する。続いて、図2に
示すように、プラズマテオス膜4の表面を蒸気にさらし
て、表面を改質する。ここで処理は、常圧処理装置を用
い、基板温度50℃、トリエトキシフルオロシラン(F
−Si(OC2 H5 )3 )の流量を50SCCM、処理
時間を30分として行った。
に、常圧気相成長法によりBPSG膜を0.5μmの厚
さに堆積した後、900℃の窒素ガス雰囲気中で30分
間の熱処理を行い配線下絶縁膜2を形成する。次に、配
線下絶縁膜2の上に銅及びシリコンを含有するアルミニ
ウム膜をスパッタリング法により1μmの厚さで堆積し
て、パターニングし、配線3を形成する。次に、配線3
を含む表面にプラズマ化学気相成長装置を用いて、プラ
ズマテオス膜4を0.2μm形成する。続いて、図2に
示すように、プラズマテオス膜4の表面を蒸気にさらし
て、表面を改質する。ここで処理は、常圧処理装置を用
い、基板温度50℃、トリエトキシフルオロシラン(F
−Si(OC2 H5 )3 )の流量を50SCCM、処理
時間を30分として行った。
【0019】次に、図3に示すように、枚葉式常圧気相
成長装置を用い、基板温度400℃、TEOS流量50
SCCM、オゾン流量400SCCMの条件で、厚さ
0.8μmのオゾンテオス膜6を堆積する。
成長装置を用い、基板温度400℃、TEOS流量50
SCCM、オゾン流量400SCCMの条件で、厚さ
0.8μmのオゾンテオス膜6を堆積する。
【0020】さらに、図4に示すように、オゾンテオス
膜6の上にスピン塗布法により有機シリカ膜7を約1μ
mの厚さで形成する。
膜6の上にスピン塗布法により有機シリカ膜7を約1μ
mの厚さで形成する。
【0021】次に、図5に示すように、反応性イオンエ
ッチング装置によって、CF4 ガス流量100SCC
M、O2 ガス流量15SCCM、圧力0.1torr、
周波数13.56MHz、ならびに高周波電力0.3W
/cm2 なる条件を用いて、有機シリカ膜7とオゾンテ
オス膜6をエッチバックしてオゾンテオス膜6の表面を
平坦化する。ここで、オゾンテオス膜6と有機シリカ膜
7のエッチングレート比は1:1である。
ッチング装置によって、CF4 ガス流量100SCC
M、O2 ガス流量15SCCM、圧力0.1torr、
周波数13.56MHz、ならびに高周波電力0.3W
/cm2 なる条件を用いて、有機シリカ膜7とオゾンテ
オス膜6をエッチバックしてオゾンテオス膜6の表面を
平坦化する。ここで、オゾンテオス膜6と有機シリカ膜
7のエッチングレート比は1:1である。
【0022】最後に、図6に示すように、平坦化された
オゾンテオス膜8の上にプラズマテオス膜4を0.4μ
mの厚さで堆積する。
オゾンテオス膜8の上にプラズマテオス膜4を0.4μ
mの厚さで堆積する。
【0023】このようにオゾンテオス膜6の形成前に、
トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処理行程を
加えたことで、オゾンテオス膜の表面の凹凸は、AFM
観察の結果、10分の一以下に低減されていた。また、
このトリエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処理に
より、0.4μmの配線間もボイドなく埋め込むことが
できた。
トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処理行程を
加えたことで、オゾンテオス膜の表面の凹凸は、AFM
観察の結果、10分の一以下に低減されていた。また、
このトリエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処理に
より、0.4μmの配線間もボイドなく埋め込むことが
できた。
【0024】実施例2 図8〜図12は、本発明の実施例2を説明するための、
工程順に示した半導体装置の断面図である。
工程順に示した半導体装置の断面図である。
【0025】図8に示すように、シリコン基板上1の上
に、常圧気相成長法によりBPSG膜を0.5μmの厚
さに堆積した後、900℃の窒素ガス雰囲気中で30分
間の熱処理を行い配線下絶縁膜9を形成する。次に、配
線下絶縁膜の上に銅及びシリコンを含有するアルミニウ
ム膜をスパッタリング法により1μmの厚さで堆積し
て、パターニングし、配線10を形成する。続いて、基
板温度を30℃、トリエトキシフルオロシランの流量を
50SCCM、処理時間を30分の条件で、配線及び配
線下絶縁膜の表面をトリエトキシフルオロシランの蒸気
にさらして、表面を改質する。
に、常圧気相成長法によりBPSG膜を0.5μmの厚
さに堆積した後、900℃の窒素ガス雰囲気中で30分
間の熱処理を行い配線下絶縁膜9を形成する。次に、配
線下絶縁膜の上に銅及びシリコンを含有するアルミニウ
ム膜をスパッタリング法により1μmの厚さで堆積し
て、パターニングし、配線10を形成する。続いて、基
板温度を30℃、トリエトキシフルオロシランの流量を
50SCCM、処理時間を30分の条件で、配線及び配
線下絶縁膜の表面をトリエトキシフルオロシランの蒸気
にさらして、表面を改質する。
【0026】次に、図9に示すように、平行平板型枚葉
式常圧気相成長装置を用い、基板温度400℃、TEO
S流量50SCCM、オゾン流量400SCCMの条件
で、厚さ0.8μmのオゾンテオス膜6を堆積する。
式常圧気相成長装置を用い、基板温度400℃、TEO
S流量50SCCM、オゾン流量400SCCMの条件
で、厚さ0.8μmのオゾンテオス膜6を堆積する。
【0027】さらに、図10に示すように、オゾンテオ
ス膜6の上にスピン塗布法により有機シリカ膜7を約1
μmの厚さで形成する。
ス膜6の上にスピン塗布法により有機シリカ膜7を約1
μmの厚さで形成する。
【0028】次に、図11に示すように、反応性イオン
エッチング装置によって、CF4 ガス流量100SCC
M、O2 ガス流量15SCCM、圧力0.1torr、
周波数13.56MHz、ならびに高周波電力0.3W
/cm2 なる条件を用いて、有機シリカ膜7とオゾンテ
オス膜6の表面の一部をエッチバックしてオゾンテオス
膜6の表面を平坦化する。ここで、オゾンテオス膜6と
有機シリカ膜7のエッチングレート比は1:1である。
エッチング装置によって、CF4 ガス流量100SCC
M、O2 ガス流量15SCCM、圧力0.1torr、
周波数13.56MHz、ならびに高周波電力0.3W
/cm2 なる条件を用いて、有機シリカ膜7とオゾンテ
オス膜6の表面の一部をエッチバックしてオゾンテオス
膜6の表面を平坦化する。ここで、オゾンテオス膜6と
有機シリカ膜7のエッチングレート比は1:1である。
【0029】最後に、図12に示すように、平坦化され
たオゾンテオス膜8の上にプラズマテオス膜4を0.4
μmの厚さで堆積する。
たオゾンテオス膜8の上にプラズマテオス膜4を0.4
μmの厚さで堆積する。
【0030】このようにプラズマテオス膜を用いない
で、アルミパターンに直接、トリエトキシフルオロシラ
ンの蒸気を用いた処理を施すことでも、実施例1と同様
の結果が得られた。
で、アルミパターンに直接、トリエトキシフルオロシラ
ンの蒸気を用いた処理を施すことでも、実施例1と同様
の結果が得られた。
【0031】図7は下地膜の各種処理の違いによるオゾ
ンテオス膜中のOH基の含有量を示している。図7に示
すようにオゾンテオス膜中のOH基含有量は、トリエト
キシフルオロシランの蒸気を用いた処理の方が、N2 プ
ラズマ処理を用いた時よりもかなり減少させることがで
き、オゾンテオス膜の膜質を向上させることができる。
これは、トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処
理を行うことで、オゾンテオス膜6の下地膜上での脱水
縮合反応が促進され、緻密化が起きるためである。この
トリエトキシフルオロシランを含むフルオロアルコキシ
シランの蒸気を用いた処理については、本発明者が特願
平3−234238号明細書、特願平3−242239
号明細書、特願平3−250781号明細書、特願平4
−134556号明細書、及び特願平5−002263
号明細書で提案している。
ンテオス膜中のOH基の含有量を示している。図7に示
すようにオゾンテオス膜中のOH基含有量は、トリエト
キシフルオロシランの蒸気を用いた処理の方が、N2 プ
ラズマ処理を用いた時よりもかなり減少させることがで
き、オゾンテオス膜の膜質を向上させることができる。
これは、トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処
理を行うことで、オゾンテオス膜6の下地膜上での脱水
縮合反応が促進され、緻密化が起きるためである。この
トリエトキシフルオロシランを含むフルオロアルコキシ
シランの蒸気を用いた処理については、本発明者が特願
平3−234238号明細書、特願平3−242239
号明細書、特願平3−250781号明細書、特願平4
−134556号明細書、及び特願平5−002263
号明細書で提案している。
【0032】また、下地膜にトリエトキシフルオロシラ
ンの蒸気を用いた処理を行うことで、図13〜図15に
示すように、N2 プラズマ処理以上にボイドの発生とア
ルミパターン依存性を解消させることができ、オゾンテ
オス膜をパターンによらずに均一に成長させることがで
きた。これは、減圧のN2 プラズマ処理よりも常圧のト
リエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処理の方が、
下地のプラズマテオス膜の配線側壁部における効果を改
善させることができるためである。
ンの蒸気を用いた処理を行うことで、図13〜図15に
示すように、N2 プラズマ処理以上にボイドの発生とア
ルミパターン依存性を解消させることができ、オゾンテ
オス膜をパターンによらずに均一に成長させることがで
きた。これは、減圧のN2 プラズマ処理よりも常圧のト
リエトキシフルオロシランの蒸気を用いた処理の方が、
下地のプラズマテオス膜の配線側壁部における効果を改
善させることができるためである。
【0033】なお図13は従来の半導体チップの断面
図、図14は実施例2の半導体チップの断面図、図15
は実施例1の半導体チップの断面図である。
図、図14は実施例2の半導体チップの断面図、図15
は実施例1の半導体チップの断面図である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、配線を被
覆して設けたプラズマテオス膜をトリエトキシフルオロ
シランの蒸気を用いて処理し、その上にオゾンテオス膜
を堆積する工程を含むため、従来のN2 プラズマ処理プ
ロセス以上に配線側壁部のプラズマテオス膜の表面状態
を改善することができるので、オゾンテオス膜の微細配
線間におけるボイドの発生を抑止できる。また、プラズ
マテオス膜の均一な表面改質により、オゾンテオス膜の
膜中OH基量を配線パターンに依存せずに、均一に減少
させ、膜質を向上させることができる。さらに、オゾン
テオス膜の表面荒れとパターン依存性をも抑止できるの
で、より高歩留まり・高信頼性の層間絶縁膜を形成する
ことができる。
覆して設けたプラズマテオス膜をトリエトキシフルオロ
シランの蒸気を用いて処理し、その上にオゾンテオス膜
を堆積する工程を含むため、従来のN2 プラズマ処理プ
ロセス以上に配線側壁部のプラズマテオス膜の表面状態
を改善することができるので、オゾンテオス膜の微細配
線間におけるボイドの発生を抑止できる。また、プラズ
マテオス膜の均一な表面改質により、オゾンテオス膜の
膜中OH基量を配線パターンに依存せずに、均一に減少
させ、膜質を向上させることができる。さらに、オゾン
テオス膜の表面荒れとパターン依存性をも抑止できるの
で、より高歩留まり・高信頼性の層間絶縁膜を形成する
ことができる。
【0035】また、従来に比べプラズマテオス膜への処
理プロセスマージンが大きいため、再現性良く層間絶縁
膜を形成できる。さらに、プラズマテオス膜を用いなく
ても、オゾンテオス膜の膜質の向上、表面荒れの抑止、
並びにパターン依存性の抑止を実現できるので、工程数
とコスト削減の点からも従来に比べ優れている。
理プロセスマージンが大きいため、再現性良く層間絶縁
膜を形成できる。さらに、プラズマテオス膜を用いなく
ても、オゾンテオス膜の膜質の向上、表面荒れの抑止、
並びにパターン依存性の抑止を実現できるので、工程数
とコスト削減の点からも従来に比べ優れている。
【図1】本発明の実施例1を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図2】本発明の実施例1を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図3】本発明の実施例1を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図4】本発明の実施例1を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図5】本発明の実施例1を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図6】本発明の実施例1を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図7】本発明の実施例の効果を説明するためのオゾン
テオス膜中のOH基量のグラフを示す図である。
テオス膜中のOH基量のグラフを示す図である。
【図8】本発明の実施例2を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図9】本発明の実施例2を説明するための工程順に示
した半導体チップの断面図である。
した半導体チップの断面図である。
【図10】本発明の実施例2を説明するための工程順に
示した半導体チップの断面図である。
示した半導体チップの断面図である。
【図11】本発明の実施例2を説明するための工程順に
示した半導体チップの断面図である。
示した半導体チップの断面図である。
【図12】本発明の実施例2を説明するための工程順に
示した半導体チップの断面図である。
示した半導体チップの断面図である。
【図13】本発明の実施例の効果を説明するための半導
体チップの断面図である。
体チップの断面図である。
【図14】本発明の実施例の効果を説明するための半導
体チップの断面図である。
体チップの断面図である。
【図15】本発明の実施例の効果を説明するための半導
体チップの断面図である。
体チップの断面図である。
【図16】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
【図17】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
【図18】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
【図19】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
【図20】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
【図21】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
の工程順に示した半導体チップの断面図である。
1 シリコン基板 2 配線下絶縁膜(BPSG膜) 3 配線 4 プラズマテオス膜 5 トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いて処理し
たプラズマテオス膜 6 オゾンテオス膜 7 有機シリカ膜 8 エッチバックしたオゾンテオス膜 9 トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いて処理し
た配線下絶縁膜 10 トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いて処理
した配線 11 N2 プラズマ処理したプラズマテオス膜
たプラズマテオス膜 6 オゾンテオス膜 7 有機シリカ膜 8 エッチバックしたオゾンテオス膜 9 トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いて処理し
た配線下絶縁膜 10 トリエトキシフルオロシランの蒸気を用いて処理
した配線 11 N2 プラズマ処理したプラズマテオス膜
Claims (6)
- 【請求項1】半導体基板上に選択的に設けた配線を含む
表面に少なくともアルコキシシランをガスソースとして
用いるプラズマCVD法により、第1の酸化シリコン膜
を形成する工程と、 前記第1の酸化シリコン膜を少なくとも一つのハロゲン
原子を含むアルコキシシランを主成分とする蒸気を用い
て表面を改質する工程と、 アルコキシシラン、有機シロキサンのうち少なくとも1
つとオゾンガスとを用いる常圧CVD法により第2の酸
化シリコン膜を形成する工程と、 その後に平坦化する工程と、 前記第2の酸化シリコン膜の上にアルコキシシランを用
いるプラズマCVD法により第3の酸化シリコン膜を形
成する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】半導体基板上に選択的に設けた配線を含む
表面に少なくとも一つ以上のハロゲン原子を含むアルコ
キシシランを主成分とする蒸気を用いて表面を改質する
工程と、 アルコキシシラン、有機シロキサンのうち少なくとも1
つとオゾンガスとを用いる常圧CVD法により第1の酸
化シリコン膜を形成する工程と、 その後に平坦化する工程と、 前記第1の酸化シリコン膜の上にアルコキシシランを用
いるプラズマCVD法により第2の酸化シリコン膜を形
成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項3】前記の表面を改質する工程を50℃以下の
低温で行うことを特徴とする請求項1または2記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項4】前記の平坦化する工程は、酸化シリコン膜
の上に有機シリカ膜を形成した後、反応性イオンエッチ
ングにより前記有機シリカ膜の少なくとも一部と前記第
2の酸化シリコン膜の表面を同時にエッチバックする方
法、研磨法のうち少なくとも1つであることを特徴とす
る請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】前記のハロゲン原子を含むアルコキシシラ
ンは、トリメトキシフルオロシラン(F−Si(OCH
3 )3 )、トリエトキシフルオロシラン(F−Si(O
C2H5 )3 )、トリノルマルプロポキシフルオロシラ
ン(F−Si(n−OC3 H7 )3 )、トリイソプロポ
キシフルオロシラン(F−Si(i−OC
3 H7 )3)、トリノルマルブトキシフルオロシラン
(F−Si(n−OC4 H9 )3 )、トリイソブトキシ
フルオロシラン(F−Si(i−OC4 H9 )3 )のう
ちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】前記のアルコキシシランは、テトラメトキ
シシラン(Si(OCH3 )4 )、テトラエトキシシラ
ン(Si(OC2 H5 )4 )、テトラプロポキシシラン
(Si(OC3 H7 )4 )のうちの少なくとも1つであ
り、有機シロキサンはヘキサメトキシジシロキサン(S
i2 O(OCH3 )6 )、ヘキサエトキシジシロキサン
(Si2 O(OC2 H5 )6 )、ヘキサプロポキシジシ
ロキサン(Si2 O(OC3 H7 )6 )のうちの少なく
とも1つであることを特徴とする請求項1または2記載
の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31784093A JP2636715B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31784093A JP2636715B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07176613A JPH07176613A (ja) | 1995-07-14 |
JP2636715B2 true JP2636715B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=18092646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31784093A Expired - Lifetime JP2636715B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2636715B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008023551A1 (fr) | 2006-08-22 | 2008-02-28 | Konica Minolta Holdings, Inc. | élément d'affichage |
WO2008075565A1 (ja) | 2006-12-21 | 2008-06-26 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子及びその駆動方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3248492B2 (ja) * | 1998-08-14 | 2002-01-21 | 日本電気株式会社 | 半導体装置及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP31784093A patent/JP2636715B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008023551A1 (fr) | 2006-08-22 | 2008-02-28 | Konica Minolta Holdings, Inc. | élément d'affichage |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07176613A (ja) | 1995-07-14 |
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