JP2795029B2 - 多層配線の形成方法 - Google Patents

多層配線の形成方法

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JP2795029B2
JP2795029B2 JP4036534A JP3653492A JP2795029B2 JP 2795029 B2 JP2795029 B2 JP 2795029B2 JP 4036534 A JP4036534 A JP 4036534A JP 3653492 A JP3653492 A JP 3653492A JP 2795029 B2 JP2795029 B2 JP 2795029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係わり、特に、高密度多層配線を含む半導体装置の層
間絶縁膜の平坦化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層配線用層間絶縁膜の平坦化方
法は、図11(a)から(e)に示されているように、
トランジスタ等の能動素子を含み、コンタクト孔を除い
て絶縁膜で被覆された基板38(以下では、このような
多層配線より下層の部分を、基板と呼ぶ)上に、アルミ
内線37を形成する工程(a)と、有機シラン系プラズ
マ酸化膜39を形成する工程(b)と、スピンオン塗布
法により、有機シリカ膜40を形成する工程(c)と、
アルミ配線上に有機シリカ膜が残っている場合に発生し
易い上層のアルミ配線との接続不良を防止するための、
反応性ドライエッチング法を用いて有機シリカ膜40を
エッチバックし、アルミ配線上部の有機シリカを除去す
る工程(d)と、有機シリカと上層の金属配線が接触し
ストレスマイグレーションが起こり易くなるのを防止す
るための、シラン系プラズマ酸化膜42を形成する工程
(e)とを含んでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の多層配線
用層間絶縁膜の平坦化方法は、反応性ドライエッチング
法を用いて有機シリカ膜をエッチバックする工程で、有
機シリカ膜のエッチングレートが、エッチングガス中に
含まれる酸素濃度の影響を受け易く、酸素濃度を増加さ
せると、有機シリカ膜のエッチングレートは急激に増加
する。図11(c)から(d)の有機シリカ膜のエッチ
バック工程では、有機シリカ膜40と有機シラン系プラ
ズマ酸化膜39のエッチングレートを、ほぼ等しいか、
或いは、有機シリカ膜のエッチングレートの法がやや小
さくなるように設定することが通常行われている。しか
し、図11(d)のように、下地アルミ配線パターン凹
部の有機シラン系プラズマ酸化膜39表面が露出する
と、有機シラン系プラズマ酸化膜39表面から、ウェハ
ー近傍のエッチングガス中の酸素ガスが放出され、有機
シリカ膜のエッチングレートは急激に増加する。この
為、パターン凸部に残された有機シリカ膜41は、エッ
チングレートが高く、急速にへこむことになる。エッチ
バック工程では、通常、下地アルミ配線パターン凸部の
有機シラン系プラズマ酸化膜39の表面が露出した後、
有機シリカ膜や、エッチングの均一性を考慮して、さら
にエッチング時間を追加することが行われる。すると、
下地アルミ配線パターンのスペース部に残る有機シリカ
膜の膜厚は、さらに減少する。以上の理由により、従来
の多層配線の形成方法で、配線上に有機シリカ膜を残さ
ないようにすると、下地配線間のスペース部に凹部が残
り、十分な平坦性が得られず、上層配線のエッチング残
りが発生し易いという問題点があった。
【0004】また、十分な平坦性を得るため、上記エッ
チバック工程で、有機シリカ膜40のエッチング量を減
らし、配線上部に残した場合、有機シリカ膜から放出さ
れる水分の為、上層アルミ膜をスパッター法を用いて成
膜する際、ポイズンドビアによるスルーホール接続の不
良が発生するという問題がある。
【0005】さらに、図12(a)に示すように、連続
したアルミ配線パターンと、孤立したパターンがあると
き、有機シリカ膜40は、連続したパターン上では膜厚
が厚くなり、孤立したパターン上では膜厚が薄く形成さ
れる。有機シリカ膜をエッチバックする際、孤立したパ
ターンの上部の有機シリカ膜が丁度無くなった段階(図
12(b))では、連続したパターン上に有機シリカ膜
が残り、連続したパターン上の有機シリカ膜を残さない
ようにすると、図12(c)の様に、連続したパターン
のスペース部がへこむばかりではなく、孤立したパター
ン上の有機シラン系プラズマ酸化膜39が大きくエッチ
ングされてしまい、パターンの形状やプラズマ酸化膜4
2(図12(d))の膜厚によっては、アルミ配線37
が露出し、エッチングされてしまうこともある。
【0006】その上、有機シリカ膜等の塗布形成膜で
は、図12(a)に示したように、アルミ配線37の間
隔が狭く、配線密度が高い部分のアルミ配線上の膜厚
と、配線間隔が広く、配線密度が低い部分の広いスペー
ス部の低面における膜厚とが等しくなるため、配線密度
の高い部分の配線の上面と、配線密度の低い部分の広い
スペース部の低面では、丁度、アルミ配線37の高さ分
の段差が生じてしまうという欠点も有った。
【0007】以上述べたように、従来の多層配線の形成
方法を用いた場合、十分な平坦性が得られなかったり、
スルーホール連続不良が発生したり、上層配線と下層配
線の間の絶縁膜の膜厚が薄くなってしまうという問題点
があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、有機シ
ラン系プラズマ化学気相成長法により成長される第1の
絶縁膜と、金属膜と、PSG膜或いは有機シラン系プラ
ズマ化学気相成長法により成長される有機シラン系酸化
の第2の絶縁膜とを、この順で形成する工程と、該第
2の絶縁膜上にリソグラフィー法を用いて、レジストパ
ターンを形成する工程と、このレジストパターンをエッ
チングマスクとして、該第2の絶縁膜と該金属膜をドラ
イエッチング法を用いて同時にエッチングする工程と、
該レジストパターンをマスクにして、露出する該第1の
絶縁膜上面と露出する該金属膜の側面と露出する該第2
の絶縁膜の側面のみを、窒素のプラズマに曝す処理を施
す工程と、レジストパターンを除去する工程と、オゾン
−有機シラン化学気相成長法によって、第3の絶縁膜を
形成する工程とを、この順で、含む多層配線の形成方法
にある。 本発明の他の特徴は、金属配線上を含む基板表
に、シラン系プラズマ化学気相成長法により第1の絶
縁膜を形成する工程と、金属配線により生じた凹凸を埋
め込み、表面が平坦になるように樹脂膜を形成する工程
と、第1の絶縁膜の金属配線の上面部分のみが露出する
様に、ドライエッチング法により樹脂膜をエッチバック
する工程と、該露出した第1の絶縁膜の金属配線の上面
部分のみに、イオン注入法によってリンを選択的に導入
する工程と、該樹脂膜を除去する工程と、オゾン−有機
シラン化学気相成長法によって、第2の絶縁膜を形成す
る工程とを、この順で、含む多層配線の形成方法にあ
る。
【0009】本発明の多層配線の形成方法の原理は、図
13に示したように、オゾンとTEOS(珪酸エチル)
の気相成長の成長速度が、下地の種類や状態によって変
化することによる。シリコン基板上が膜成長速度が最も
大きく、シラン系プラズマ酸化膜上もほとんど同じ値を
とる。これに対し、TEOS系プラズマ酸化膜上やPS
G膜上は膜成長が遅く、その成長速度はシリコン基板上
の2分の1以下にもなる。図13には示さなかったが、
熱酸化膜上はTEOS系プラズマ酸化膜上より膜成長速
度が小さいことが判っている。また、図13の44の様
に、TEOS系プラズマ酸化膜上でも、N2 プラズマ処
理を行うことにより、シリコン基板上と同様の成長速度
になることがわかる。
【0010】本発明の多層配線の形成方法では、アルミ
配線の上面には、PSG膜或いは有機シラン系プラズマ
酸化膜を形成し、アルミ配線間のスペース部には、シラ
ン系プラズマ酸化膜或いはN2 プラズマ処理したTEO
S系プラズマ酸化膜を形成する。以上の様な下地を形成
した上で、オゾン濃度の高い成膜条件で、オゾン−有機
シラン系酸化膜を形成すると、アルミ配線上のPSG膜
上では成長速度が小さく、アルミ配線間のスペース部で
は成長速度が大きくなるため、スペース部が優先的に埋
め込まれ、言うなれば、半選択気相成長を人為的に生じ
させることができる。この方法による層間絶縁膜平坦化
は、有機シリカ膜に代表されるような塗布形成績により
平坦性を得ているのではないので、パターンの疎密に関
係の無い平坦化絶縁膜を形成することができる。また、
オゾン−有機シラン系酸化膜の膜質は、有機シリカ膜よ
り優れており、スルーホール連続不良が生じるようなこ
とはないので、信頼性に優れた多層配線を形成すること
ができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明について、図面を参照して説明
する。
【0012】図1は、本発明の第1の実施例の多層配線
の形成方法を表す縦断面図、図2は、アルミ配線パター
ンが密な部分と孤立している部分を含む場合を特に示し
た縦断面図である。
【0013】本実施例では、図1(a)のように、ま
ず、シリコン基板上にMOSトランジスタ等の能動素子
を形成した基板4を用意した。この上に、平行平板型プ
ラズマ化学気相成長装置を用いて、ウェハー温度250
℃,圧力1.0Torr,高周波電力1.0ワット/c
2 の条件で、シラン系プラズマ酸化膜3を、約200
0オングストローム形成した。ここで、通常のリソグラ
フィー法及びドライエッチング法等の微細加工法を用い
て、基板中の能動素子と多層配線のアルミ配線を接続す
るコンタクト孔を形成した。続いて、スパッター法を用
いて、銅やシリコンを添加したアルミ合金膜2を約1ミ
クロン形成した。さらに、シランとフォスフィンおよび
酸素を原料ガスとする常圧化学気相成長法により、PS
G膜1を約1000オングストローム形成した。次に、
図1(b)の様に、リソグラフィー法及びドライエッチ
ング法を用いて、PSG膜1及びアルミ合金膜2を、ア
ルミ配線パターンに加工し、PSG膜(加工後)5とア
ルミ配線6を形成した。このようにして(b)のよう
に、アルミ配線上にPSG膜5が有り、アルミ配線間の
スペース部の底にシラン系プラズマ酸化膜3が有るよう
な下地を作製した。しかる後、ウェハー温度350℃〜
400℃,珪酸エチル(以下TEOSと呼ぶ)流量20
SCCM,オゾン流量20〜200SCCMの条件で、
常圧化学気相成長装置を用いて、O3 /TEOS酸化膜
7を形成した。すると、先ほど図13を用いて説明した
ように、O3 /TEOS常圧化学気相成長法では、シラ
ン系プラズマ酸化膜上で膜成長速度が大きく、PSG膜
上では、膜成長速度が小さいので、アルミ配線6の上部
のPSG膜に接しているところは、膜成長が遅く、アル
ミ配線とアルミ配線の間のシラン系プラズマ酸化膜3上
では膜成長が速くなる。よって、図1(c)のように、
アルミ配線間のスペース部分が半選択的に埋め込まれる
結果となり、さらに、成膜を続けると、図1(d)のよ
うに、平坦な表面形状を有するO3 /TEOS酸化膜8
が形成された。
【0014】次に、図2は、本実施例を実施された状況
を、アルミ配線パターンが密な部分と孤立している部分
に注目して示したものである。まず、図1(a)〜
(b)で示した工程を経て、図2(a)のように、アル
ミ配線6の上面にPSG膜5が有り、アルミ配線とアル
ミ配線の間のスペース部低面にシラン系プラズマ酸化膜
3が露出しているような下地構造を作製した。ここでO
3 /TEOS常圧化学気相成長法を用いて、O3 /TE
OS酸化膜7を成長させると、O3 /TEOS酸化膜7
は、シラン系プラズマ酸化膜3が露出しているところに
半選択的に成長し、アルミ配線とアルミ配線のスペース
部を埋め込むように堆積した。この際、O3/TEOS
酸化膜は、アルミ配線密度の小さな部分のスペース部
(非常に間隔の広いスペース部)でも、大きな成長速度
で成長するので、従来技術の図12(a)で示したよう
に、配線密度の高い部分の配線の上面と配線密度の低い
部分の広いスペース部低面とで、アルミ配線の高さだけ
の段差が生じるようなことも無かった。
【0015】尚、本実施例では、アルミ配線6の上面に
PSG膜を形成したが、図13のTEOS系プラズマ酸
化膜上47のデータから判るように、TEOS系プラズ
マ酸化膜を用いた場合でも、同様の結果が得られた。ま
た、シラン系プラズマ酸化膜3の代わりに、窒素プラズ
マ処理したTEOS系プラズマ酸化膜を用いても、ほと
んど同じ結果が得られた。
【0016】また、本実施例においてO3 /TEOS酸
化膜を形成する際、ウェハー温度350℃〜400℃,
珪酸エチル(以下TEOSと呼ぶ)流量20SCCM,
オゾン流量20〜200SCCMの成膜条件を用いた
が、TEOSに対するオゾンの流量比(r=オゾン流量
÷TEOS流量)が大きい方が選択性には強く現れるこ
とが判っており、TEOS流量を変えた場合は、オゾン
流量を増やすことが必要である。また、TEOSに対す
るオゾンの流量比rが1を下回ると、選択性が弱くな
り、平坦化には不十分であることが判っている。
【0017】図3は、本発明の第2の実施例の多層配線
の形成方法を表す縦断面図、図4は、アルミ配線パター
ンが密な部分と孤立している部分を含む場合を特に示し
た縦断面図である。
【0018】本実施例では、第1の実施例の場合と同
様、図3(a)のように、まず、シリコン基板上にMO
Sトランジスタ等の能動素子を形成した基板12を用意
し、この上に、平行平板型プラズマ化学気相成長装置を
用いて、ウェハー温度350℃,圧力3.0Torr,
高周波周波数13.56MHz,高周波電力1.0ワッ
ト/cm2 の条件で、TEOS系プラズマ酸化膜11
を、約2000オングストローム形成した。ここで、通
常のリソグラフィー法及びドライエッチング法等の微細
加工法を用いて、基板中の能動素子と多層配線のアルミ
配線を接続するコンタクト孔を形成した。続いて、スパ
ッター法を用いて、銅やシリコンを添加したアルミ合金
膜10を約1ミクロン形成した。さらに、上記と同じ条
件で、TEOS系プラズマ酸化膜9を約1000オング
ストローム形成した。次に、図3(b)の様に、リソグ
ラフィー法を用いてレジストパターン14を形成し、ド
ライエッチング法を用いて、TEOS系酸化膜9及びア
ルミ合金膜10を、アルミ配線形状に加工し、パターニ
ングされたTEOS系プラズマ酸化膜15とアルミ配線
16とした。ここで、レジストパターン14を除去せず
に、平行平板型プラズマ処理装置を用い、圧力1.0T
orr,高周波周波数50kHz,高周波電力1.0ワ
ット/cm2 の条件で、基板温度が100℃以上になら
ないように基板冷却を行いながら、N2 プラズマ照射1
3を行った。N2 プラズマ照射13により、TEOS系
Sプラズマ酸化膜11の内、アルミ配線16に覆われて
いない部分の表面が改質され、改質されたTEOS系プ
ラズマ酸化膜17になっているものと考えられる。この
ようにして図3(c)のように、アルミ配線上にTEO
S系プラズマ酸化膜15が有り、アルミ配線間のスペー
ス部の底に、改質されたTEOS系プラズマ酸化膜17
有るような下地を作製した。しかる後、ウェハー温度3
50℃〜400℃,TEOS流量20SCCM,オゾン
流量20〜200SCCMの条件で、常圧化学気相成長
装置を用いて、O3 /TEOS酸化膜18を形成した。
図13から判るように、O3 /TEOS常圧化学気相成
長法では、N2プラズマ処理したTEOS系プラズマ酸
化膜上では膜成長速度が大きく、プラズマ処理を施して
いないTEOS系プラズマ酸化膜上では、膜成長速度が
小さいので、アルミ配線16の上部のTEOS系プラズ
マ酸化膜に接しているところは、膜成長が遅く、アルミ
配線とアルミ配線の間の改質されたTEOS系プラズマ
酸化膜17上では膜成長が速くなる。よって、図3
(d)のように、アルミ配線間のスペース部分が半選択
的に埋め込まれる結果となり、さらに、成膜を続ける
と、図3(e)のように、平坦な表面形状を有するO3
/TEOS酸化膜19が形成された。
【0019】次に、図4に示したように、アルミ配線密
度が高い部分と孤立パターンが有るような半導体装置
に、本実施例を適用した場合も、第1の実施例の場合と
同様に、している部分に本実施例の方法を用いた場合
も、従来技術の図12(a)で示したような、配線密度
の高い部分の配線の上面と配線密度の低い部分の広いス
ペース部低面とで、アルミ配線の高さだけの段差が生じ
るようなことも無く、平坦化が達成された。
【0020】本実施例のように、アルミ配線の下の層と
アルミ配線の上の層に、同じTEOS系プラズマ酸化膜
を使用した場合、使用する装置が少なくて済むという利
点がある。また、実施例1で用いたPSG膜中のリン
は、アルミ配線の腐食を促進するが、TEOS系プラズ
マ酸化膜はそのようなことが無く、信頼性が向上すると
いう利点がある。
【0021】図5,図6は、本発明の第3の実施例の多
層配線の形成方法を表す縦断面図、図7は、アルミ配線
パターンが密な部分と孤立している部分を含む場合を特
に示した縦断面図である。
【0022】本実施例では、第1の実施例の場合と同
様、図5(a)のように、まず、シリコン基板上にMO
Sトランジスタ等の能動素子を形成した基板21を用意
し、通常のリソグラフィー法及びドライエッチング法等
の微細加工法を用いて、基板中の能動素子と多層配線の
アルミ配線を接続するコンタクト孔を形成した。続い
て、スパッター法を用いて、銅やシリコンを添加したア
ルミ合金膜を約1ミクロン堆積し、リソグラフィー法及
びドライエッチング法を用いて、アルミ配線20に加工
した。この上に、図5(b)〜(c)のように、平行平
板型プラズマ化学気相成長装置を用いて、ウェハー温度
250℃,圧力1.0Torr,高周波周波数50kH
z,高周波電力1.0ワット/cm2 の条件で、シラン
系プラズマ酸化膜22を、約3000オングストローム
形成し、約1.5ミクロン厚のレジスト23を、スピン
コートした。次に、バッチ式平行平板型反応性イオンエ
ッチング装置を用いて、O2 中に数%のCF4 ガスを混
ぜ、圧力0.5Torr,高周波周波数13.56MH
z,高周波電力0.3ワット/cm2 の条件で、アルミ
配線20の上面のシラン系プラズマ酸化膜22が露出し
た状態まで、レジスト23をエッチバックし、図5
(d)のように、アルミ配線間のみに、レジスト24が
残るようにした。次に、図6(a)のように、高電流イ
オン注入装置を用いて、リンイオン25を、イオンエネ
ルギー50〜100keV,ドーズ量1×1016原子/
cm2 の条件でイオン注入する。すると、シラン系プラ
ズマ酸化膜22のうち、アルミ配線間のスペース部分
は、レジスト24がマスクとなりイオン注入されず、ア
ルミ配線20上面の部分のみにリンがイオン注入され
た。レジスト24を、酸素プラズマ、オゾン灰化、有機
溶剤等で除去すると、図6(b)のように、アルミ配線
20の上面部分に、リンイオン注入されたシラン系プラ
ズマ酸化膜26が有り、アルミ配線間のスペース部底面
に、シラン系プラズマ酸化膜がある構造が作製された。
しかる後、ウェハー温度350℃〜400℃,TEOS
流量20SCCM,オゾン流量20〜200SCCMの
条件で、常圧化学気相成長装置を用いて、O3 /TEO
S酸化膜27を形成した。すると、O3 /TEOS酸化
膜27は、シラン系プラズマ酸化膜22が露出してい
る、配線間のスペース部分に半選択的に成長し、アルミ
配線とアルミ配線のスペース部を埋め込むように堆積し
た。これは、上記のイオン注入条件では、酸化膜へのリ
ンの侵入深さが約1000オングストロームであるた
め、酸化膜中のリン濃度は、約1×1020原子/cm2
となり、リンガラス(PSG)になっている。このよう
な状況では、第1の実施例で示したのと同様の現象が起
こったものと思われる。さらにO3 /TEOS酸化膜の
堆積を続けると、図5(c)のように、平坦な表面形状
を持つO3 /TEOS酸化膜28が形成された。
【0023】本実施例の特徴は、リンイオン注入マスク
としてのレジスト24をエッチバック法を用いて形成す
る点にある。この方法では、図7(c)に見られるよう
な広いスペース部分で、約0.5ミクロンのレジスト膜
が残れば、イオン注入マスクとして働くので、エッチバ
ックの終点に対するマージンが大きいという利点があ
る。また、第1の実施例の図2で示したように、配線密
度の高い部分の配線の上面と配線濃度の低い部分の広い
スペース部低面とで、アルミ配線の高さだけの段差が生
じるようなことも無く、平坦化が達成できた。
【0024】図8,図9は、本発明の第4の実施例の多
層配線の形成方法を表す縦断面図、図10は、アルミ配
線パターンが密な部分と孤立している部分を含む場合を
特に示した縦断面図である。
【0025】本実施例では、第3の実施例の場合と同
様、図8(a)のように、まず、シリコン基板上にMO
Sトランジスタ等の能動素子を形成した基板30を用意
し、通常のリソグラフィー法及びドライエッチング法等
の微細加工法を用いて、基板中の能動素子と多層配線の
アルミ配線を接続するコンタクト孔を形成した。続い
て、スパッター法を用いて、銅やシリコンを添加したア
ルミ合金膜を約1ミクロン堆積し、リソグラフィー法及
びドライエッチング法を用いて、アルミ配線29に加工
した。この上に、図8(b)のように、平行平板型プラ
ズマ化学気相成長装置を用いて、ウェアー温度350
℃,圧力3.0Torr,高周波周波数13.56MH
z,高周波電力1.0ワット/cm2 の条件で、TEO
S系プラズマ酸化膜32を、約3000オングストロー
ム形成し、さらに、ウェハー温度250℃,圧力1.0
Torr,高周波周波数50kHz,高周波電力1.0
ワット/cm2 の条件で、シラン系プラズマ酸化膜31
を、約1000オングストローム形成した。次に、約
1.5ミクロン厚のレジスト33を塗布した(図8
(c))。ここで、枚葉式平行平板型反応性イオンエッ
チング装置を用い、圧力0.5Torr,高周波周波数
13.56MHz,高周波電力1ワット/cm2 で、レ
ジスト33とシラン系プラズマ酸化膜31のエッチング
レートが等しくなるように、CF4 ガスに小量の酸素ガ
スを混合した雰囲気中で、エッチバックを行い、図8
(d)のように、アルミ配線29の上面に位置する、T
EOS系プラズマ酸化膜32の表面が露出するようにし
た。次に、アルミ配線の間に残ったレジスト34を除去
し、図9(a)のように、アルミ配線上面の部分には、
TEOS系プラズマ酸化膜が露出し、アルミ配線間のス
ペース部分は、シラン系プラズマ酸化膜で覆われている
構造を作製した。しかる後、ウェハー温度350℃〜4
00℃,TEOS流量20SCCM,オゾン流量20〜
200SCCMの条件で、常圧化学気相成長装置を用い
て、O3 /TEOS酸化膜35を形成した(図9
(b))。すると、O3 /TEOS酸化膜35は、シラ
ン系プラズマ酸化膜31で覆われている、配線間のスペ
ース部分に半選択的に成長し、アルミ配線とアルミ配線
のスペース部を埋め込むように堆積した。さらにO3
TEOS酸化膜の堆積を続けると、図9(c)のよう
に、平坦な表面形状を持つO3 /TEOS酸化膜36が
形成された。 本実施例の特徴は、図10(d)のよう
に、アルミ配線29がTEOS系プラズマ酸化膜32で
覆われていて、かつ、リンなどの不純物の導入が必要な
いことである。アルミ配線に生ずるストレスマイグレー
ション現象の発生頻度は、アルミ配線周辺の層間絶縁膜
の膜中水分や内部応力に、大きく影響されることが知ら
れているが、プラズマ酸化膜をアルミ配線上に堆積して
からO3/TEOS酸化膜を堆積した場合、直接アルミ
配線上にO3 /TEOS酸化膜を堆積した場合に比べ
て、ストレスマイグレーションの発生頻度は、著しく減
少することが判った。
【0026】また、図10(d)から判るように、配線
密度の高い部分の配線の上面と配線密度の低い部分の広
いスペース部低面とで、アルミ配線の高さだけの段差が
生じるようなことも無く、平坦化が達成できた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の多層配線の
形成方法は、オゾンとTEOS(珪酸エチル)の気相成
長の成長速度が、下地の種類や状態によって変化するこ
とを利用し、アルミ配線の上面には、PSG膜或いは有
機シラン系プラズマ酸化膜をが有り、アルミ配線間のス
ペース部には、シラン系プラズマ酸化膜或いはN2 プラ
ズマ処理したTEOS系プラズマ酸化膜を有する下地構
造を形成し、いわゆる、半選択気相成長を人為的に生じ
させることによって、パターンの疎密に関係の無い平坦
化絶縁膜を形成することができる。また、オゾン−有機
シラン系酸化膜の膜質は、有機シリカ膜より優れてお
り、スルーホール接続不良が生じるようなことはないの
で、信頼性に優れた多層配線を形成することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の多層配線の形成方法を
表す縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施例の多層配線の形成方法の
アルミ配線パターンが密な部分と孤立している部分を含
む場合を特に示した縦断面図。
【図3】本発明の第2の実施例の多層配線の形成方法を
表す縦断面図。
【図4】本発明の第2の実施例の多層配線の形成方法の
アルミ配線パターンが密な部分と孤立している部分を含
む場合を特に示した縦断面図。
【図5】本発明の第3実施例の多層配線の形成方法を表
す縦断面図。
【図6】本発明の第3実施例の多層配線の形成方法を表
す縦断面図。
【図7】本発明の第3の実施例の多層配線の形成方法の
アルミ配線パターンが密な部分と孤立している部分を含
む場合を特に示した縦断面図。
【図8】本発明の第4の実施例の多層配線の形成方法を
表す縦断面図。
【図9】本発明の第4の実施例の多層配線の形成方法を
表す縦断面図。
【図10】本発明の第4の実施例の多層配線の形成方法
のアルミ配線パターンが密な部分と孤立している部分を
含む場合を特に示した縦断面図。
【図11】従来の多層配線の形成方法を表す縦断面図。
【図12】従来の多層配線の形成方法のアルミ配線パタ
ーンが密な部分と孤立している部分を含む場合を特に示
した縦断面図
【図13】下地の種類によるO3 /TEOS酸化膜の成
長速度変化を示す図。
【符号の説明】
1 PSG膜 2 アルミ合金膜 3 シラン系プラズマ酸化膜 4 基板 5 PSG膜(加工後) 6 アルミ配線 7 O3 /TEOS酸化膜(途中経過) 8 O3 /TEOS酸化膜 9 TEOS系プラズマ酸化膜 10 アルミ合金膜 11 TEOS系プラズマ酸化膜 12 基板 13 N2 プラズマ照射 14 レジストパターン 15 パターニングされたTEOSプラズマ酸化膜 16 アルミ配線 17 改質されたTEOS系プラズマ酸化膜 18 O3 /TEOS酸化膜(途中経過) 19 O3 /TEOS酸化膜 20 アルミ配線 21 基板 22 シラン系プラズマ酸化膜 23 レジスト 24 レジスト(エッチバック後) 25 リンイオン 26 Pイオン注入されたシラン系プラズマ酸化膜 27 O3 /TEOS酸化膜(途中経過) 28 O3 /TEOS酸化膜 29 アルミ配線 30 基板 31 シラン系プラズマ酸化膜 32 TEOS系プラズマ酸化膜 33 レジスト 34 レジスト(エッチバック後) 35 O3 /TEOS酸化膜(途中経過) 36 O3 /TEOS酸化膜 37 アルミ配線 38 基板 39 有機シラン系プラズマ酸化膜 40 有機シリカ膜(塗布後) 41 有機シリカ膜(エッチバック後) 42 シラン系プラズマ酸化膜 43 シリコン基板上のO3 /TEOS酸化膜の成長 44 N2 プラズマ処理したTEOS系プラズマ酸化
膜上のO3 /TEOS酸化膜の成長 45 シラン系プラズマ酸化膜上のO3 /TEOS酸
化膜の成長 46 PSG膜上のO3 /TEOS酸化膜の成長 47 TEOS系プラズマ酸化膜上のO3 /TEOS
酸化膜の成長
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 21/768 H01L 21/31 - 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも反応ガスに一部分に、有機シ
    ランを含むプラズマ化学気相成長法(以下、有機シラン
    系プラズマ化学気相成長法、と言う)により成長される
    第1の絶縁膜と、金属膜と、PSG膜或いは有機シラン
    系プラズマ化学気相成長法により成長される有機シラン
    系酸化膜の第2の絶縁膜とを、この順で形成する工程
    と、該第2の絶縁膜上にリソグラフィー法を用いて、レ
    ジストパターンを形成する工程と、このレジストパター
    ンをエッチングマスクとして、該第2の絶縁膜と該金属
    膜をドライエッチング法を用いて同時にエッチングする
    工程と、該レジストパターンをマスクにして、露出する
    該第1の絶縁膜上面と露出する該金属膜の側面と露出す
    る該第2の絶縁膜の側面のみを、窒素のプラズマに曝す
    処理を施す工程と、レジストパターンを除去する工程
    と、原料ガスの少なくとも一部分に、オゾンと有機シラ
    ンを含む化学気相成長法(以下、オゾン−有機シラン化
    学気相成長法、と言う)によって、第3の絶縁膜を形成
    する工程とを、この順で、含むことを特徴とする多層配
    線の形成方法。
  2. 【請求項2】 金属配線上を含む基板表面に、少なくと
    も反応ガスの一部分に、シランを含み有機ガスを含まな
    いプラズマ化学気相成長法(以下、シラン系プラズマ化
    学気相成長法、と言う)により第1の絶縁膜を形成する
    工程と、金属配線により生じた凹凸を埋め込み、表面が
    平坦になるように樹脂膜を形成する工程と、第1の絶縁
    膜の金属配線の上面部分のみが露出する様に、ドライエ
    ッチング法により樹脂膜をエッチバックする工程と、該
    露出した第1の絶縁膜の金属配線の上面部分のみに、イ
    オン注入法によってリンを選択的に導入する工程と、該
    樹脂膜を除去する工程と、原料ガスの少なくとも一部分
    に、オゾンと有機シランを含む化学気相成長法(以下、
    オゾン−有機シラン化学気相成長法、と言う)によっ
    て、第2の絶縁膜を形成する工程とを、この順で、含む
    ことを特徴とする多層配線の形成方法。
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