JP2634691B2 - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JP2634691B2
JP2634691B2 JP2298637A JP29863790A JP2634691B2 JP 2634691 B2 JP2634691 B2 JP 2634691B2 JP 2298637 A JP2298637 A JP 2298637A JP 29863790 A JP29863790 A JP 29863790A JP 2634691 B2 JP2634691 B2 JP 2634691B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塩化ビニル系樹脂組成物に関する。さらに詳
しくは、塩化ビニル系樹脂の優れた透明性を保持しなが
ら、従来品より優れた耐衝撃性を発現する塩化ビニル系
樹脂組成物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 塩化ビニル系樹脂の透明性を損なわずに耐衝撃性を改
良する強化剤として、ブタジエン系ゴムにメチルメタク
リレート、スチレンなどをグラフト重合させた、いわゆ
るMBS樹脂が開発されたのちも、塩化ビニル系樹脂の透
明性を損なわずに耐衝撃性を改良する多くの方法が開発
されてきている。しかし、当該分野での品質改良に対す
る要望はまだまだ根強く、さらなる改良が待たれてい
る。
たとえば、MBS樹脂の粒子径を増大させると衝撃強度
が向上することがよく知られており、種々の粒子径肥大
技術が開発されている(たとえば、特公昭42−22541号
公報、特公昭46−31462号公報など)。しかし、一般にM
BS樹脂の粒子径が大きくなると、それを配合した塩化ビ
ニル径樹脂組成物の透明性は低下する。このように二つ
の重要な特性である耐衝撃性、透明性を高度に両立させ
ることは非常に難しい。
[課題を解決するための手段] 本発明は、塩化ビニル系樹脂の強化剤(MBS樹脂)の
耐衝撃性付与能力を大幅に向上させる方法として、肥大
法によりMBS樹脂の粒子径を大きくしながら、その大き
な欠点であった透明性の低下の問題を解決し、高い耐衝
撃性と高い透明性との両立をはかることを目的としなさ
れたものであり、 (A) ブタジエン60〜100%(重量%、以下同様)、
芳香族ビニル単量体40〜0%、これらと共重合可能なビ
ニル単量体10〜0%および架橋性単量体5〜0%からな
り、平均粒子径が0.1μm未満であるブタジエン系共重
合体(a)50〜85部(重量部、以下同様)の水性ラテッ
クスに、ゴム粒子をグラフト重合中に凝集肥大させるた
めの水溶性電解質を添加したのち、芳香族ビニル単量体
51〜100%、メタアクリル酸アルキルエステル49〜0%
およびこれらと共重合可能なビニル単量体0〜20%から
なる単量体(b)5〜45部を添加・重合し、そののちメ
タクリル酸アルキルエステル51〜100%、芳香族ビニル
単量体49〜0%およびこれらと共重合可能なビニル単量
体0〜20%からなる単量体(c)5〜45重量部を添加・
重合してえられる平均粒子径0.1〜0.3μmのグラフト共
重合体であって、ブタジエン系重合体(a)、単量体
(b)および単量体(c)の使用量の合計が100部であ
るグラフト共重合体1〜30%と (B) 塩化ビニル系樹脂99〜70% よりなる透明性と耐衝撃性に優れた塩化ビニル系樹脂組
成物に関する。
[実施例] 本発明に用いるブタジエン系重合体(a)の水性ラテ
ックスは、ブタジエン60〜100%、芳香族ビニル単量体4
0〜0%、これらと共重合可能なビニル単量体(以下、
共重合可能なビニル単量体(1)という)10〜0%およ
び架橋性単量体0〜5%からなり、平均粒子径が0.1μ
m未満の重合体の水性ラテックスであり、たとえば乳化
重合することによりえらえる水性ラテックスである。
前記芳香族ビニル単量体はブタジエン系重合体(a)
の屈折率を上げる必要があるばあいに使用されるもので
あり、その具体例としては、たとえばスチレンなどがあ
げられる。また前記共重合可能なビニル単量体(1)の
具体例としては、たとえばアクリロニトリルなどのシア
ン化ビニル単量体、エチルアクリレートやブチルアクリ
レートなどの炭素数1〜5程度のアルキル基を有するア
クリル酸アルキルエステルなどがあげられる。前記架橋
性単量体としては、たとえばジビニルベンゼンなどがあ
げられる。前記芳香族ビニル単量体、共重合可能なビニ
ル単量体(1)、架橋性単量体の具体例は、それぞれ前
述の化合物に限定されるものではない。
前記ブタジエンの使用割合は60〜100%、好ましくは7
0〜85%である。該使用割合が60%未満になると、えら
れる塩化ビニル系樹脂組成物の衝撃強度が低くなり好ま
しくない。
前記芳香族ビニル単量体、共重合可能なビニル単量体
(1)、架橋性単量体の使用割合は、それぞれ40〜0
%、10〜0%、0〜5%であるが、ブタジエン系重合体
(a)の性質を有効に改善するという点から、それぞれ
30〜15%、5〜0%、0〜2%であるのが好ましい。芳
香族ビニル単量体の割合が40%をこえるとブタジエンの
割合が少なくなりすぎ、共重合可能なビニル単量体
(1)の割合が10%をこえると最終組成物の衝撃強度が
低くなり、架橋性単量体の割合が5%をこえると最終組
成物の衝撃強度が低くなる。
前記ブタジエン系重合体(a)の平均粒子径は0.1μ
m未満、好ましくは0.08μm以下であり、該平均粒子径
が0.1μm以上になると肥大しにくくなり、かつ最終組
成物の衝撃強度もやや低くなる。
本発明においては、前記ブタジエン系重合体(a)50
〜85部の水性ラテックス(固形分濃度50〜25%程度)に
水溶性電解質を添加したのち、芳香族ビニル単量体51〜
100%、メタクリル酸アルキルエステル49〜0%および
これらと共重合可能なビニル単量体(以下、共重合可能
なビニル単量体(2)という)0〜20%からな単量体
(b)5〜45部を添加・重合(1段目グラフト重合)
し、そののちメタクリル酸アルキルエステル51〜100
%、芳香族ビニル単量体49〜0%およびこれらと共重合
可能なビニル単量体(以下、共重合可能なビニル単量体
(3)という)0〜20%からなる単量体(c)5〜45部
を重合(2段目グラフト重合)してえられる平均粒子径
0.1〜0.3μmのグラフト共重合体が使用される。
本発明に用いるグラフト共重合体は、前述のごとき芳
香族ビニル単量体を主とする単量体(b)をグラフト重
合させ、ついでメタクリル酸アルキルエステルを主とす
る単量体(c)をグラフト重合させたものであるため、
塩化ビニル系樹脂に高衝撃性を付与しながら、塩化ビニ
ル系樹脂の優れた透明性が保持される。
前記水溶性電解質はゴム粒子をグラフト重合中に凝集
肥大させるために使用されるものであり、その具体例と
しては、たとえばNa+、K+、Mg++、Ca++、Al+++、NH4 +
H+などや、Cl-、Br-、SO4 --、SO3 --、S2O8 --、NO3 -、NO
2 -、PO4 ---、CO3 --、OH-などに解離する化合物などがあ
げられる。
該化合物の具体例としては、たとえばNaCl、KCl、Na2
SO4、CaCl2、AlCl3などがあげられる。
該化合物の添加量は、0.5〜5部であるのが好まし
く、1.0〜3部であるのがさらに好ましい。
該添加量が5部をこえるとラテックスが不足になり、
重合スケールが多くなりがちであり、0.5部未満では肥
大が起こりにくくなる。
前記1段目グラフト重合に用いる芳香族ビニル単量体
は最終組成物の透明性をよくする目的でグラフト共重合
体の屈折率を上げ、塩化ビニル系樹脂の屈折率と合わす
ために使用されるものであり、その具体例としては、ス
チレン、α−メチルスチレンなどがあげられる。またメ
タアクリル酸アルキルエステルはグラフト共重合体と塩
化ビニル系樹脂の接着性をよくし、最終組成物の衝撃強
度を上げる必要があるばあいに使用されるものであり、
その具体例としては炭素数1〜5程度のアルキル基を有
するメチルメタクリレートなどがあげられる。これらと
共重合可能なビニル単量体(2)の具体例としては、ア
クリロニトリルなどのシアン化ビニル単量体、エチルア
クリレートやブチルアクリレートなどのアクリル酸アル
キルエステルなどがあげられる。1段目グラフト重合に
用いる芳香族ビニル単量体、メタクリル酸アルキルエス
テル、共重合可能なビニル単量体(2)の具体例は、そ
れぞれ前述の化合物に限定されるものではない。
1段目グラフト重合に用いる芳香族ビニル単量体の使
用割合は51〜100%、好ましくは70〜100%である。該割
合が51%未満になると最終の塩化ビニル系組成物の透明
性が低下する。
1段目グラフト重合に用いるメタクリル酸アルキルエ
ステル、共重合可能なビニル単量体(2)の使用割合
は、それぞれ49〜0%、0〜20%であるが、グラフト共
重合体の性質を有効に改善するという点から、それぞれ
30〜0%、0〜20%であるのが好ましい。メタクリル酸
アルキルエステルの割合が49%をこえると芳香族ビニル
単量体の割合が少なくなりすぎ、共重合可能なビニル単
量体(2)の割合が20%をこえると最終の塩化ビニル系
樹脂組成物の透明性が低下する。
前記2段目グラフト重合に用いるメタクリル酸アルキ
ルエステルは最終の組成物の衝撃強度を向上させるため
に使用されるものであり、芳香族ビニル単量体はグラフ
ト共重合体の屈折率を上げ、塩化ビニル系樹脂のそれに
合わせることにより、最終組成物の透明性を向上させる
必要があるばあいに使用されるものであり、共重合可能
なビニル単量体(3)は加工性を改良したり、加工時の
フィッシュアイを改良する必要があるばあいに使用され
るものである。2段目グラフト重合に用いる単量体の具
体例としては、前記1段目グラフト重合に使用される単
量体と同様のものがあげられるが、それらに限定される
ものではない。
2段目グラフト重合に越知いるメタクリル酸アルキル
の使用割合は51〜100%、好ましくは70〜100%である。
該割合が51%未満になると最終組成物の衝撃強度が低下
する。
2段目グラフト重合に用いる芳香族ビニル単量体、共
重合可能なビニル単量体(3)使用割合は、それぞれ49
〜0%、0〜20%であるが、グラフト共重合体の性質を
有効に改善するという点から、それぞれ30〜0%、0〜
20%であるのが好ましい。芳香族ビニル単量体の割合が
49%をこえるとメタクリル酸アルキルエステルの割合が
少なくなりすぎ、共重合可能なビニル単量体(3)の割
合が20%をこえると最終組成物の透明性が低下する。
本発明に用いるグラフト共重合体の製造に用いるブタ
ジエン系重合体(a)、単量体(b)、単量体(c)の
使用割合は、それぞれ50〜85部、5〜45部、5〜45部で
合計100部になる割合であるが、それぞれ60〜80部、10
〜20部、10〜20部で合計100部になる割合がさらに好ま
しい。ブタジエン系重合体(a)の割合が50部未満では
最終組成物の衝撃強度が低くなり、85部をこえるとグラ
フト共重合体が後処理時に塊状化し、正常な樹脂がえら
れない。単量体(b)の割合が5部未満では最終組成物
の透明性が低下し、45部をこえると衝撃強度が低下す
る。単量体(c)の割合が5部未満では最終組成物の衝
撃強度が低下し、45部をこえると透明性が低下する。
1段目グラフト重合は水性電解質を添加したのち行な
うこと以外に条件などにとくに限定はなく、2段目グラ
フト重合の条件などにもとくに限定はないが、ばあいに
よっては重合時に発生するスケール量が多くなることが
ある。これは、2段目グラフト重合の際、単量体(c)
を、あらかじめ0.05〜3部、好ましくは0.1〜1部の乳
化剤を含む乳化剤水溶液5〜90%部、好ましくは10〜90
部と混合・撹拌して乳化させ、この乳化物を連続添加し
ながら重合することにより解決できる。この際の乳化剤
としてはオレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、
パルミチン酸カリウムなどの石鹸のほか、一般の乳化剤
を使うことができるが、これらに限定されるものではな
い。
前記乳化剤の使用量が0.05部未満では重合スケールの
減少効果が少なくなり、3部をこえると最終組成物の熱
的安定性が低下する。また、前記乳化剤水溶液の使用量
が5部未満ではモノマーの乳化がうまくいかず、90部を
こえるとグラフト共重合体の濃度が低下し、生産性が低
下する。乳化させる手段としてはホモジナイザー、ライ
ンミキサーなどの通常の方法が使用できる。
前記グラフト共重合体の平均粒子径は1.0〜3.0μm、
好ましくは1.2〜2μmであり、該平均粒子径が1.0μm
未満では耐衝撃性の改良効果が小さく、3.0μmをこえ
ると透明性が極端に低下する。
なお、最終成形体の透明性をよくするために、グラフ
ト共重合体の屈折率を塩化ビニル系樹脂の屈折率に充分
近づけることが好ましい。具体的に両者の差を0〜0.01
程度にするのが好ましい。
前記のようにしてえられるグラフト共重合体ラテック
スは、酸もしくは塩または両方が加えられ、凝固、熱処
理、洗浄、脱水、乾燥ののち、塩化ビニル系樹脂70〜99
部、好ましくは70〜97部、さらに好ましくは85〜95部に
対し、30〜1部、好ましくは30〜3部、さらに好ましく
は15〜5部が配合され、本発明の樹脂組成物が調製され
る。
前記グラフト共重合体の使用量が1部未満では最終組
成物の衝撃強度が低くなり、30部をこえると剛性が低く
なる。
前記塩化ビニル系樹脂にはとくに限定はなく、たとえ
ばポリ塩化ビニル、塩化ビニル含有率が80%程度以上の
塩化ビニル系共重合体、後塩素化ポリ塩化ビニルなど
の、いわゆる塩化ビニル系樹脂とよばれているものであ
れば使用しうる。
本発明の樹脂組成物は、たとえばブロー成形、カレン
ダー成形などの方法により成形され、成形体は高い耐衝
撃性と高い透明性を併有するものであり、たとえばボト
ル、シートなどの用途に好適に使用される。
つぎに実施例に基づきさらに詳しく説明する。
実施例1 水200部、オレイン酸ソーダ1.5部、硫酸第1鉄(FeSO
4・7H2O)0.002部、エチレンジアミンテトラアセティッ
クアシッド・2Na塩0.005部、ホルムアルデヒドスルフォ
キシル酸ソーダ0.2部、リン酸三カリウム0.2部、ブタジ
エン75部、スチレン25部、ジビニルベンゼン1.0部およ
びジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド0.1
部を撹拌機つき重合容器に仕込み、50℃で15時間重合さ
せ、重合率99%、重量平均粒子径750Aのゴムラテックス
(A)をえた。
ゴムラテックス(A)210部(固形分70部)、水200
部、硫酸第1鉄0.002部、エチレンジアミンテトラアセ
ティックアシッド・2Na塩0.004部、ホルムアルデヒドス
ルフォキシル酸ソーダ0.1部および塩化カリウム2.3部を
混合し、これに70℃でスチレン14部、メチルメタクリレ
ート1.0部およびクメンハイドロパーオキサイド0.2部の
混合液を3時間で連続添加し、その30分後に、メチルメ
タクリレート14部、スチレン1.0部、クメンハイドロパ
ーオキサイド0.1部の混合液を3時間で連続添加し、1
時間の後重合ののちグラフト共重合体ラテックスをえ
た。グラフト共重合体ラテックスの粒子は肥大してお
り、その平均粒子径は1500Aであり、グラフト重合にお
けるグラフト共重合体重量に対するスケールの発生率は
2.2%であった。
えられたグラフト共重合体ラテックスを硫酸で凝固さ
せ、熱処理、洗浄、脱水、乾燥ののち粉末状のグラフト
共重合体をえた。
えられたグラフト共重合体10部を、オクチル錫メルカ
プト安定剤1.5部、グリセリンリシノレート0.5部、モン
タン酸エステル0.2部を含む塩化ビニル樹脂90部に混合
し、170℃のロールで8分間混練後、180℃の熱プレスで
15分間加圧成形し、厚さ6mmのアイゾット衝撃試験用ピ
ースおよび厚さ5mmの透明板を作製し、JIS K 7110によ
るアイゾット衝撃強度およびJIS K 6714による光線透過
率を測定した。結果を第1表に示す。
実施例2 2段目のグラフト重合成分の添加を、あらかじめメチ
ルメタクリレート14部、スチレン1.0部、クメンハイド
ロパーオキサイド0.1部と、オレイン酸ソーダ0.3部およ
び水15部の水溶液とをホモジナイザーで乳化し、これを
3時間かけて連続添加する方法により行なったほかは実
施例1と同様グラフト共重合体、樹脂組成物を製造し、
評価した。結果を第1表に示す。
実施例3 使用する塩化カリウムの量を2.7部にし、えられるグ
ラフト共重合体の平均粒子径を1800Aにしたほかは実施
例1と同様にして樹脂組成物を製造し、物性測定を行な
った。結果を第1表に示す。
実施例4 2段目のグラフト重合単量体を添加する前に、オレイ
ン酸ソーダ0.3部を溶解した水溶液15.3部を追加したほ
かは、実施例1と同様にして樹脂組成物を製造し、物性
測定を行なった。結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1の方法でえられたゴムラテックス(A)210
部(固形分70部)、水200部、硫酸第1鉄0.002部、エチ
レンジアミンテトラアセティックアシッド・2Na塩0.004
部およびホルムアルデヒドスルフォキシル酸ソーダ0.1
部を混合し、これに70℃でメチルメタクリレート14部、
スチレン1.0部およびクメンハイドロパーオキサイド0.1
部の混合液を3時間で連続添加し、その30分後にスチレ
ン14部、メチルメタクリレート1.0部およびクメンハイ
ドロパーオキサイド0.2部の混合液を3時間で連続添加
し、1時間の後重合ののち平均粒子径800Aのグラフト共
重合体ラテックスをえた。ついで、実施例1と同じ方法
で、後処理、物性測定を行なった。結果を第1表に示
す。
比較例2 比較例1の1段目グラフト単量体と2段目グラフト単
量体とを入れかえたほかは、比較例1と全く同じにして
グラフト共重合体、樹脂組成物を製造し、物性測定を行
なった。結果を第1表に示す。
比較例3 実施例1の1段目グラフト単量体と2段目グラフト単
量体とを入れかえ、塩化カリウムの量を1.5部にしたほ
かは実施例1と同様にしてグラフト共重合体、樹脂組成
物を製造し、物性測定を行なった。結果を第1表に示
す。
比較例4 実施例1の方法でえられたゴムラテックス(A)210
部(固形分70部)、水200部、硫酸第1鉄0.002部、エチ
レンジアミンテトラアセティックアシッド・2Na塩0.004
部、ホルムアルデヒドスルフォキシル酸ソーダ0.1部お
よび塩化カリウム1.8部を混合し、これに70℃でスチレ
ン15部、メチルメタクリレート15部およびクメンハイド
ロパーオキサイド0.3部の混合液を5時間で連続添加
し、1時間の後重合ののち平均粒子径1500Aのグラフト
共重合体ラテックスをえた。ついで、実施例1と同じ方
法で、後処理、物性測定を行なった。結果を第1表に示
す。
比較例5 実施例1の方法でえられたゴムラテックス(A)45部
(固形分15部)、水200部、オレイン酸ソーダ0.2部、硫
酸第1鉄0.0017部、エチレンジアミンテトラアセティッ
クアシッド・2Na塩0.00425部、ホルムアルデヒドスルフ
ォキシル酸ソーダ0.17部、リン酸三カリウム0.17部、ブ
タジエン63.75部、スチレン21.25部、ジビニルベンゼン
0.85部およびジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキ
サイド0.85部を撹拌機つき重合容器に仕込み、50℃で重
合し、6時間目、12時間目にオレイン酸ソーダ0.3部ず
つを添加し、18時間目にオレイン酸ソーダ0.475部を添
加し、24時間で重合添加率99%、重量平均粒子径1400A
のゴムラテックス(B)をえた。
ゴムラテックス(B)210部(固形分70部)、水200
部、硫酸第1鉄0.002部、エチレンジアミンテトラアセ
ティックアシッド・2Na塩0.004部およびホルムアルデヒ
ドスルフォキシル酸ソーダ0.1部を混合し、これに70℃
でメチルメタクリレート14部、スチレン1.0部およびク
メンハイドロパーオキサイド0.1部の混合液を3時間で
連続添加し、その30分後に、スチレン14部、メチルメタ
クリレート1.0部およびクメンハイドロパーオキサイド
0.2部の混合液を3時間で連続添加し、1時間の後重合
ののち平均粒子径1500Aのグラフト共重合体ラテックス
をえた。
ついで実施例1と同じ方法で後処理、物性測定を行な
った。結果を第1表に示す。
比較例6 比較例5の1段目グラフト単量体と2段目グラフト単
量体とを入れかえたほかは、比較例5と全く同じように
してグラフト共重合体、樹脂組成物を製造し、物性測定
を行なった。結果を第1表に示す。
比較例7 塩化カリウムの量を1.1部にしたほかは比較例3と全
く同じようにしてグラフト共重合体、樹脂組成物を製造
し、物性測定を行なった。結果を第1表に示す。
[発明の効果] 本発明の樹脂組成物は、塩化ビニル径樹脂の優れた透
明性を保持し、かつ優れた耐衝撃性を有する成形品を与
える樹脂組成物である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33:10)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブタジエン60〜100重量%、芳香族ビニル
    単量体40〜0重量%、これらと共重合可能なビニル単量
    体10〜0重量%および架橋性単量体5〜0重量%からな
    り、平均粒子径が0.1μm未満であるブタジエン系共重
    合体(a)50〜85重量部の水性ラテックスに、ゴム粒子
    をグラフト重合中に凝集肥大させるための水溶性電解質
    を添加したのち、芳香族ビニル単量体51〜100重量%、
    メタアクリル酸アルキルエステル49〜0重量%およびこ
    れらと共重合可能なビニル単量体0〜20重量%からなる
    単量体(b)5〜45重量部を添加・重合し、そののちメ
    タクリル酸アルキルエステル51〜100重量%、芳香族ビ
    ニル単量体49〜0重量%およびこれらと共重合可能なビ
    ニル単量体0〜20重量%からなる単量体(c)5〜45重
    量部を添加・重合してえられる平均粒子径0.1〜0.3μm
    のグラフト共重合体であって、ブタジエン系重合体
    (a)、単量体(b)および単量体(c)の使用量の合
    計が100重量部であるグラフト共重合体1〜30重量%と (B)塩化ビニル系樹脂99〜70重量% よりなる透明性と耐衝撃性に優れた塩化ビニル系樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】前記グラフト共重合体が、単量体(c)を
    添加・重合するにあたって、あらかじめ単量体(c)5
    〜45重量部を乳化剤0.05〜3重量部を含む乳化剤水溶液
    5〜90重量部と混合・撹拌し、乳化させたものを連続添
    加しながら重合したグラフト共重合体である請求項1記
    載の塩化ビニル系樹脂組成物。
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