JP2627249B2 - 印字ヘッド用クリーナ - Google Patents
印字ヘッド用クリーナInfo
- Publication number
- JP2627249B2 JP2627249B2 JP6041854A JP4185494A JP2627249B2 JP 2627249 B2 JP2627249 B2 JP 2627249B2 JP 6041854 A JP6041854 A JP 6041854A JP 4185494 A JP4185494 A JP 4185494A JP 2627249 B2 JP2627249 B2 JP 2627249B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- cleaning
- print head
- head
- pad
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リボンカートリッジを
用いるプリンタの印字ヘッドをクリーニングするクリー
ナに関する。
用いるプリンタの印字ヘッドをクリーニングするクリー
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタの印字ヘッドにマイクロダスト
や繊維屑等が付着すると、印字ムラや字体のくずれなど
の印字品質の低下を生じる。例えば、熱転写方式のドッ
トプリンタの場合は、印字ヘッドに設けられた一群の印
字素子でインクリボンを押圧加熱して、加熱されたパタ
ーン通りにインクを紙面に転写するが、印字ヘッドに異
物が付着していると、熱がインクリボンに伝わりにくく
なり文字の一部がかすれたり、文字の濃さにムラを生じ
る。こうした印字品質の低下を防ぐには、印字ヘッドを
清掃しその印字素子の表面を清浄にする以外にないが、
従来はこの清掃を手作業で行っていた。例えば、クリー
ニング液を含浸した綿棒でヘッド面を払拭して、付着し
た塵埃等を除去していた。
や繊維屑等が付着すると、印字ムラや字体のくずれなど
の印字品質の低下を生じる。例えば、熱転写方式のドッ
トプリンタの場合は、印字ヘッドに設けられた一群の印
字素子でインクリボンを押圧加熱して、加熱されたパタ
ーン通りにインクを紙面に転写するが、印字ヘッドに異
物が付着していると、熱がインクリボンに伝わりにくく
なり文字の一部がかすれたり、文字の濃さにムラを生じ
る。こうした印字品質の低下を防ぐには、印字ヘッドを
清掃しその印字素子の表面を清浄にする以外にないが、
従来はこの清掃を手作業で行っていた。例えば、クリー
ニング液を含浸した綿棒でヘッド面を払拭して、付着し
た塵埃等を除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】手作業で印字ヘッドの
清掃を行うには、印字ヘッドの機能や構造等についてあ
る程度の予備知識を持っていることが必要である。たと
え清掃方式の解説書があったとしても、その手順が面倒
であったり細かい作業が多いため、一般のユーザーから
敬遠されがちである。プリンタを停止した状態で清掃を
行うので、停止時に露出する印字ヘッド面しか清掃を行
えず確実性に欠けていた。とくに、印字ヘッド面とプラ
テンとの間は一般に狭く設定されているため、このわず
かの隙間に無理に綿棒を挿入することは、印字ヘッド基
部を変形させたり、あるいは印字ヘッド面を損傷するこ
とになり、好ましいものではない。本発明の目的は、印
字ヘッド面とプラテンとの間の隙間の中でも、適正な清
掃圧を維持しつつ清掃でき、清掃作業の簡易化、および
清掃効果の向上を図る点にある。
清掃を行うには、印字ヘッドの機能や構造等についてあ
る程度の予備知識を持っていることが必要である。たと
え清掃方式の解説書があったとしても、その手順が面倒
であったり細かい作業が多いため、一般のユーザーから
敬遠されがちである。プリンタを停止した状態で清掃を
行うので、停止時に露出する印字ヘッド面しか清掃を行
えず確実性に欠けていた。とくに、印字ヘッド面とプラ
テンとの間は一般に狭く設定されているため、このわず
かの隙間に無理に綿棒を挿入することは、印字ヘッド基
部を変形させたり、あるいは印字ヘッド面を損傷するこ
とになり、好ましいものではない。本発明の目的は、印
字ヘッド面とプラテンとの間の隙間の中でも、適正な清
掃圧を維持しつつ清掃でき、清掃作業の簡易化、および
清掃効果の向上を図る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の基本原理は、テ
ープ状の清掃部材で印字ヘッドHのクリーニングを行
う。この清掃部材、つまりクリーニングテープ10をリ
ボンカートリッジのインクリボンに代えてカートリッジ
ケース1に収容してクリーナとし、このクリーナをリボ
ンカートリッジと交換してプリンタに装着することによ
り、印字ヘッドのクリーニングを行うにある。具体的に
は、図1に示すごとくカートリッジケース1にクリーニ
ングテープ10と、該テープ10を移行操作するテープ
リール2とを収容する。カートリッジケース1はこれの
前面側に印字ヘッドHが挿入されるヘッドポケット4を
設け、クリーニングテープ10はカートリッジケース1
からヘッドポケット4の開口前面を横断するように導出
させる。ヘッドポケット4の開口前面側には、クリーニ
ングテープ10の外面側に位置する弾性変形可能な押圧
部材22を装着する。押圧部材22はクリーニングテー
プ10の外面側からヘッドポケット4の内方に向けて押
圧する、クリーニング液含浸性を有する材料からなるパ
ッド30と、これを保持するパッドベース31とで構成
する。なお、カートリッジケース1はリボンカートリッ
ジと実質的に同一形態に構成されており、プリンタが作
動するときテープリール2が回転駆動されて、クリーニ
ングテープ10を一方向に送り移動できる。
ープ状の清掃部材で印字ヘッドHのクリーニングを行
う。この清掃部材、つまりクリーニングテープ10をリ
ボンカートリッジのインクリボンに代えてカートリッジ
ケース1に収容してクリーナとし、このクリーナをリボ
ンカートリッジと交換してプリンタに装着することによ
り、印字ヘッドのクリーニングを行うにある。具体的に
は、図1に示すごとくカートリッジケース1にクリーニ
ングテープ10と、該テープ10を移行操作するテープ
リール2とを収容する。カートリッジケース1はこれの
前面側に印字ヘッドHが挿入されるヘッドポケット4を
設け、クリーニングテープ10はカートリッジケース1
からヘッドポケット4の開口前面を横断するように導出
させる。ヘッドポケット4の開口前面側には、クリーニ
ングテープ10の外面側に位置する弾性変形可能な押圧
部材22を装着する。押圧部材22はクリーニングテー
プ10の外面側からヘッドポケット4の内方に向けて押
圧する、クリーニング液含浸性を有する材料からなるパ
ッド30と、これを保持するパッドベース31とで構成
する。なお、カートリッジケース1はリボンカートリッ
ジと実質的に同一形態に構成されており、プリンタが作
動するときテープリール2が回転駆動されて、クリーニ
ングテープ10を一方向に送り移動できる。
【0005】
【作用】上記構成のクリーナをプリンタにリボンカート
リッジと交換して装着し、プリンタを駆動させると、印
字ヘッドHのヘッド面がクリーニングテープ10でクリ
ーニングされる。押圧部材22のパッド30によりクリ
ーニングテープ10の外面側をヘッドポケット4の内方
に向けて押圧することによりクリーニングテープ10が
該ポケット4内に挿入する印字ヘッドHに対し良好に密
着する。クリーニング液含浸性を有する材料からなるパ
ッド30はクリーニング液をクリーニングテープ10に
塗布する部材に兼用できる。
リッジと交換して装着し、プリンタを駆動させると、印
字ヘッドHのヘッド面がクリーニングテープ10でクリ
ーニングされる。押圧部材22のパッド30によりクリ
ーニングテープ10の外面側をヘッドポケット4の内方
に向けて押圧することによりクリーニングテープ10が
該ポケット4内に挿入する印字ヘッドHに対し良好に密
着する。クリーニング液含浸性を有する材料からなるパ
ッド30はクリーニング液をクリーニングテープ10に
塗布する部材に兼用できる。
【0006】
【実施例】本発明を熱転写式のプリンタの印字ヘッド用
クリーナに適用した一実施例を図面に基づき説明する。
図1において、このクリーナはインクリボンとこれを巻
き取る一対のテープリールを内蔵したリボンカートリッ
ジと実質的に同一形態に構成する。具体的には、四隅が
角落としされた左右横長状のカートリッジケース1の内
部左右に、巻き取り用のテープリール2と繰り出し用の
テープリール3を配設し、カートリッジケース1の前面
側の左寄りにプリンタの印字ヘッドHが挿入されるヘッ
ドポケット4をコ字形に凹設し、このヘッドポケット4
の前面開口部の左右端にテープ引出口5・6を有する。
左右の各テープ引出口5・6のヘッドポケット4寄りの
口縁にはテープガイド5a・6aをそれぞれ設けてい
る。なおカートリッジケース1は偏平容器状のケース本
体1aとこれの開口上面を塞ぐ蓋板1bとからなる。
クリーナに適用した一実施例を図面に基づき説明する。
図1において、このクリーナはインクリボンとこれを巻
き取る一対のテープリールを内蔵したリボンカートリッ
ジと実質的に同一形態に構成する。具体的には、四隅が
角落としされた左右横長状のカートリッジケース1の内
部左右に、巻き取り用のテープリール2と繰り出し用の
テープリール3を配設し、カートリッジケース1の前面
側の左寄りにプリンタの印字ヘッドHが挿入されるヘッ
ドポケット4をコ字形に凹設し、このヘッドポケット4
の前面開口部の左右端にテープ引出口5・6を有する。
左右の各テープ引出口5・6のヘッドポケット4寄りの
口縁にはテープガイド5a・6aをそれぞれ設けてい
る。なおカートリッジケース1は偏平容器状のケース本
体1aとこれの開口上面を塞ぐ蓋板1bとからなる。
【0007】繰り出し用のテープリール3はケース本体
1aの内底面から立設した筒状のボス7に遊転自在に支
持する。巻き取り用のテープリール2はプリンタ側に設
けた駆動軸で回転駆動される。そのために、図3のよう
にテープリール2はリール中央にケース底壁に向かって
開口するスプライン穴状の駆動穴2aを形成してあり、
この駆動穴2aと同心状の駆動軸挿入孔8がケース底壁
に開口されている。両リール2・3とも蓋板1bによっ
て上方への遊動限界が規制されている。
1aの内底面から立設した筒状のボス7に遊転自在に支
持する。巻き取り用のテープリール2はプリンタ側に設
けた駆動軸で回転駆動される。そのために、図3のよう
にテープリール2はリール中央にケース底壁に向かって
開口するスプライン穴状の駆動穴2aを形成してあり、
この駆動穴2aと同心状の駆動軸挿入孔8がケース底壁
に開口されている。両リール2・3とも蓋板1bによっ
て上方への遊動限界が規制されている。
【0008】図1において、繰り出し用のテープリール
3にインクリボンと同幅のクリーニングテープ10が巻
かれており、このテープリール3から繰り出されたクリ
ーニングテープ10は、ケース内の前方左右に位置する
ガイドピン11とガイドリブ12および後述する塗液手
段17に順にガイドされた後、一方のテープ引出口6の
テープガイド6aからケース外に導出される。そして他
方のテープ引出口5のテープガイド5aから再びケース
内に導入された後、ガイドリブ13を介して巻き取り用
のテープリール2に巻き取られる。これにより、両テー
プ引出口5・6間において、クリーニングテープ10が
ヘッドポケット4の前面開口部を横断する状態でテープ
パスが形成される。各テープリール3・2に最も近いガ
イドピン11とガイドリブ13には、それぞれテープ押
え14・15がクリーニングテープ10を介して外接し
ている。クリーニングテープ10は吸液性を有する織布
あるいは不織布、好ましくは織布を基材として、その印
字ヘッドHとの接当面側を粗面化処理して研磨機能を付
与したものからなる。
3にインクリボンと同幅のクリーニングテープ10が巻
かれており、このテープリール3から繰り出されたクリ
ーニングテープ10は、ケース内の前方左右に位置する
ガイドピン11とガイドリブ12および後述する塗液手
段17に順にガイドされた後、一方のテープ引出口6の
テープガイド6aからケース外に導出される。そして他
方のテープ引出口5のテープガイド5aから再びケース
内に導入された後、ガイドリブ13を介して巻き取り用
のテープリール2に巻き取られる。これにより、両テー
プ引出口5・6間において、クリーニングテープ10が
ヘッドポケット4の前面開口部を横断する状態でテープ
パスが形成される。各テープリール3・2に最も近いガ
イドピン11とガイドリブ13には、それぞれテープ押
え14・15がクリーニングテープ10を介して外接し
ている。クリーニングテープ10は吸液性を有する織布
あるいは不織布、好ましくは織布を基材として、その印
字ヘッドHとの接当面側を粗面化処理して研磨機能を付
与したものからなる。
【0009】ヘッドポケット4内において、クリーニン
グテープ10を印字ヘッドHの挿入位置に向かって押圧
し、該テープ10を印字ヘッドHに密着させるために、
左右のテープ引出口5・6を利用して装着される押圧部
材22を有する。この押圧部材22は燐青銅あるいはス
テンレス鋼などの金属板、またはポリエチレンあるいは
ポリプロピレンなどのプラスチックを素材とする単一の
ばね板からなるパッドベース31と、このパッドベース
31の内面側に貼着したパッド30とで構成される。そ
のパッド30はクリーニング液含浸性を有する発泡ゴ
ム、発泡プラスチック、あるいはフエルト等からなる。
グテープ10を印字ヘッドHの挿入位置に向かって押圧
し、該テープ10を印字ヘッドHに密着させるために、
左右のテープ引出口5・6を利用して装着される押圧部
材22を有する。この押圧部材22は燐青銅あるいはス
テンレス鋼などの金属板、またはポリエチレンあるいは
ポリプロピレンなどのプラスチックを素材とする単一の
ばね板からなるパッドベース31と、このパッドベース
31の内面側に貼着したパッド30とで構成される。そ
のパッド30はクリーニング液含浸性を有する発泡ゴ
ム、発泡プラスチック、あるいはフエルト等からなる。
【0010】パッドベース31は図2および図5に示す
ように左右のテープ引出口5・6にケース外面側から差
し込まれる左右の脚部24・24を有し、脚部24・2
4の先端には鉤形の掛止片29・29が外向きに折り曲
げ形成してあり、これら掛止片29をケース本体1aの
周縁リブ28に掛止して装着することにより、押圧部材
22これ全体が外方へ抜け出ることのないよう支持され
る。
ように左右のテープ引出口5・6にケース外面側から差
し込まれる左右の脚部24・24を有し、脚部24・2
4の先端には鉤形の掛止片29・29が外向きに折り曲
げ形成してあり、これら掛止片29をケース本体1aの
周縁リブ28に掛止して装着することにより、押圧部材
22これ全体が外方へ抜け出ることのないよう支持され
る。
【0011】図4は、ヘッドポケット4よりテープ走行
方向上手側においてクリーニングテープ10にクリーニ
ング液を塗布するために備える塗液手段17を示す。こ
の塗液手段17としては、ヘッドポケット4よりテープ
走行方向上手側のテープ引出口6の内奥においてケース
本体1aと蓋板1bとで遊転自在に支持される軸18
と、この軸18に外嵌状に装着固定される含浸体19と
からなる。含浸体19はフエルト、発泡ゴム、発泡プラ
スチック等を素材としてロール状に形成してあり、蓋板
1bに通設した給液口20から滴下されるクリーニング
液を含浸し、テープ10の走行に同行回転してテープ面
にクリーニング液を塗布する。但し、前述したようにク
リーニング液は押圧部材22のパッド30に含浸させて
クリーニングテープ10に塗布するようにしてあるの
で、この塗液手段17は必ずしも必要とするものではな
く、これを省略することもできる。
方向上手側においてクリーニングテープ10にクリーニ
ング液を塗布するために備える塗液手段17を示す。こ
の塗液手段17としては、ヘッドポケット4よりテープ
走行方向上手側のテープ引出口6の内奥においてケース
本体1aと蓋板1bとで遊転自在に支持される軸18
と、この軸18に外嵌状に装着固定される含浸体19と
からなる。含浸体19はフエルト、発泡ゴム、発泡プラ
スチック等を素材としてロール状に形成してあり、蓋板
1bに通設した給液口20から滴下されるクリーニング
液を含浸し、テープ10の走行に同行回転してテープ面
にクリーニング液を塗布する。但し、前述したようにク
リーニング液は押圧部材22のパッド30に含浸させて
クリーニングテープ10に塗布するようにしてあるの
で、この塗液手段17は必ずしも必要とするものではな
く、これを省略することもできる。
【0012】以上のようにしたクリーナは、パッド30
にクリーニング液を滴下して含浸させ、また塗液手段1
7を備えている場合はこの塗液手段17にもクリーニン
グ液を滴下して含浸させた後、リボンカートリッジに代
えてプリンタに装着する。この装着状態において、パッ
ドベース31は緊張状態にあるクリーニングテープ10
を介して印字ヘッドHに押されてケース外方に僅かにた
わみ変形し、この変形応力およびパッド30の弾性力で
クリーニングテープ10を印字ヘッドHに密着させる。
このときのクリーニングテープ10の押圧力は0.1ない
し0.4kg/cm2の範囲に設定してある。
にクリーニング液を滴下して含浸させ、また塗液手段1
7を備えている場合はこの塗液手段17にもクリーニン
グ液を滴下して含浸させた後、リボンカートリッジに代
えてプリンタに装着する。この装着状態において、パッ
ドベース31は緊張状態にあるクリーニングテープ10
を介して印字ヘッドHに押されてケース外方に僅かにた
わみ変形し、この変形応力およびパッド30の弾性力で
クリーニングテープ10を印字ヘッドHに密着させる。
このときのクリーニングテープ10の押圧力は0.1ない
し0.4kg/cm2の範囲に設定してある。
【0013】プリンタを作動させ適当量の文字出力を行
うことにより、印字ヘッドHがクリーニングされる。文
字出力と同時にプリンタ側の駆動軸により巻き取り側の
テープリール2が回転駆動され、クリーニング液の塗布
されたクリーニングテープ10が印字ヘッドHに摺接し
ながら巻き取られて行く。このクリーニングテープ移動
によって印字ヘッドHのヘッド面が払拭されるととも
に、クリーニングテープ10の研磨作用によってヘッド
面が磨かれて異物が除去される。クリーニングテープ1
0に含浸したクリーニング液がヘッド面に付着すること
によって、異物のヘッド面からの解離が促進されクリー
ニング効果が向上する。この場合、クリーニング液はヘ
ッドポケット4内に配設したパッド30に含浸させてク
リーニングテープ10に塗布させるので、そのクリーニ
ング液が揮発性の高い液であってもこれを蒸発させるこ
となく、即座に印字ヘッドHの印字面に付着させること
ができる。なお、印字ヘッドHのヘッド面から掻き落と
された異物は、クリーニングテープ10の粗面化処理さ
れた側の粗面凹部に捕捉され、クリーニング液の表面張
力によってクリーニングテープ面から脱落することが阻
止される。従って、異物が印字ヘッドHの周辺に散乱す
ることはない。
うことにより、印字ヘッドHがクリーニングされる。文
字出力と同時にプリンタ側の駆動軸により巻き取り側の
テープリール2が回転駆動され、クリーニング液の塗布
されたクリーニングテープ10が印字ヘッドHに摺接し
ながら巻き取られて行く。このクリーニングテープ移動
によって印字ヘッドHのヘッド面が払拭されるととも
に、クリーニングテープ10の研磨作用によってヘッド
面が磨かれて異物が除去される。クリーニングテープ1
0に含浸したクリーニング液がヘッド面に付着すること
によって、異物のヘッド面からの解離が促進されクリー
ニング効果が向上する。この場合、クリーニング液はヘ
ッドポケット4内に配設したパッド30に含浸させてク
リーニングテープ10に塗布させるので、そのクリーニ
ング液が揮発性の高い液であってもこれを蒸発させるこ
となく、即座に印字ヘッドHの印字面に付着させること
ができる。なお、印字ヘッドHのヘッド面から掻き落と
された異物は、クリーニングテープ10の粗面化処理さ
れた側の粗面凹部に捕捉され、クリーニング液の表面張
力によってクリーニングテープ面から脱落することが阻
止される。従って、異物が印字ヘッドHの周辺に散乱す
ることはない。
【0014】押圧部材22はパッドベース31とパッド
30とからなる。したがって、ノンインパクトプリンタ
の熱転写式プリンタの場合、印字ヘッドHがヘッドポケ
ット4内を少し前進移動してクリーニングテープ10を
前方へ押し出すが、その押し出し作用はパッドベース3
1のたわみ変形およびパッド30の圧縮変形により許容
されるため、クリーニングテープ10に対する印字ヘッ
ド4の密着を良好にし、清掃効果を上げることができ
る。インパクトプリンタ(ドット式)の場合は、印字ヘ
ッドHの印字素子は動作信号に従ってクリーニングテー
プ10を叩くが、該テープ10の外面側に存在するパッ
ド30により、印字素子がパッド30をクリーニングテ
ープ10を介して叩打して損傷を受けることを確実に防
止できる。また、印字素子を作動させながらクリーニン
グを行うので、印字面以外をも払拭することができ、よ
り確実なクリーニングを行える。
30とからなる。したがって、ノンインパクトプリンタ
の熱転写式プリンタの場合、印字ヘッドHがヘッドポケ
ット4内を少し前進移動してクリーニングテープ10を
前方へ押し出すが、その押し出し作用はパッドベース3
1のたわみ変形およびパッド30の圧縮変形により許容
されるため、クリーニングテープ10に対する印字ヘッ
ド4の密着を良好にし、清掃効果を上げることができ
る。インパクトプリンタ(ドット式)の場合は、印字ヘ
ッドHの印字素子は動作信号に従ってクリーニングテー
プ10を叩くが、該テープ10の外面側に存在するパッ
ド30により、印字素子がパッド30をクリーニングテ
ープ10を介して叩打して損傷を受けることを確実に防
止できる。また、印字素子を作動させながらクリーニン
グを行うので、印字面以外をも払拭することができ、よ
り確実なクリーニングを行える。
【0015】押圧部材22はテープ引出口5・6を利用
して掛け止め装着する必要はなく、例えばケース本体1
aと蓋体1b間に挟持状に装着することもできる。図示
例ではテープ送りをリールツーリール方式によって行う
ものとしたが、必ずしもその必要はなく、単一のリール
でクリーニングテープ10を循環送り移動するものであ
ってもよい。なお、クリーニングテープ10を送る手段
は、上記実施例のように印字出力による回転機構に限ら
ず、外部よりリールを直接回転駆動させるもの、あるい
はプリンタの電源をOFFにした状態でヘッドユニット
全体を手でスライドさせることによりリールを回転させ
るものでもよい。
して掛け止め装着する必要はなく、例えばケース本体1
aと蓋体1b間に挟持状に装着することもできる。図示
例ではテープ送りをリールツーリール方式によって行う
ものとしたが、必ずしもその必要はなく、単一のリール
でクリーニングテープ10を循環送り移動するものであ
ってもよい。なお、クリーニングテープ10を送る手段
は、上記実施例のように印字出力による回転機構に限ら
ず、外部よりリールを直接回転駆動させるもの、あるい
はプリンタの電源をOFFにした状態でヘッドユニット
全体を手でスライドさせることによりリールを回転させ
るものでもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の印字ヘッド
用クリーナによれば、リボンカートリッジに代えてプリ
ンタに装着し、テープリール2を回転させるだけの簡単
な作業で印字ヘッドHのクリーニングを行うことがで
き、クリーニング作業を容易にしかも確実に行える。
用クリーナによれば、リボンカートリッジに代えてプリ
ンタに装着し、テープリール2を回転させるだけの簡単
な作業で印字ヘッドHのクリーニングを行うことがで
き、クリーニング作業を容易にしかも確実に行える。
【0017】印字ヘッドHを作動させながらクリーニン
グを行うので、印字ヘッドHのヘッド面はもちろんのこ
と、印字素子の印字面以外をクリーニングすることがで
き、より効果的なクリーニングを行える。これにより、
印字ヘッドを長期にわたって良好な状態で使用でき、印
字品質の低下を長期間にわたって防止できる。
グを行うので、印字ヘッドHのヘッド面はもちろんのこ
と、印字素子の印字面以外をクリーニングすることがで
き、より効果的なクリーニングを行える。これにより、
印字ヘッドを長期にわたって良好な状態で使用でき、印
字品質の低下を長期間にわたって防止できる。
【0018】クリーニングテープ10の外面側をパッド
ベース31に保持されたパッド30で押圧する形態とし
たので、クリーニングテープ10の印字ヘッド4への密
着性を高めることができてクリーニング効果を上げるこ
とができることになる。
ベース31に保持されたパッド30で押圧する形態とし
たので、クリーニングテープ10の印字ヘッド4への密
着性を高めることができてクリーニング効果を上げるこ
とができることになる。
【0019】とくに、パッド30はクリーニング液の含
浸性を有するものとしてあるので、クリーニング液塗布
手段に兼用でき、このパッド30によれば印字ヘッドH
の直ぐ近くの外側でクリーニング液を供給できるので、
揮発性の高いクリーニング液を使用する場合にも有利で
ある。
浸性を有するものとしてあるので、クリーニング液塗布
手段に兼用でき、このパッド30によれば印字ヘッドH
の直ぐ近くの外側でクリーニング液を供給できるので、
揮発性の高いクリーニング液を使用する場合にも有利で
ある。
【図1】内部の平面図である。
【図2】図1におけるA部の拡大平面図である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】図2におけるC−C線断面図である。
【図5】押圧部材の斜視図である。
1 カートリッジケース 2 巻き取り用のテープリール 3 繰り出し用のテープリール 4 ヘッドポケット 10 クリーニングテープ 22 押圧部材 30 パッド 31 パッドベース H 印字ヘッド
Claims (1)
- 【請求項1】 クリーニングテープ10と、該テープ1
0を移行操作するテープリール2と、これら両部材2・
10を収容するカートリッジケース1を備えており、 カートリッジケース1の前面側に、該カートリッジケー
ス1の下方から印字ヘッドHが挿入されるヘッドポケッ
ト4を有しており、 クリーニングテープ10はヘッドポケット4の開口前面
を横断する状態にカートリッジケース1から導出してお
り、 ヘッドポケット4の開口前面側には、クリーニングテー
プ10の外面側に位置する弾性変形可能な押圧部材22
を装着しており、 押圧部材22は、クリーニングテープ10をこれの外面
側からヘッドポケット4の内方に向けて押圧する、クリ
ーニング液含浸性を有する材料からなるパッド30と、
これを保持するパッドベース31とからなることを特徴
とする印字ヘッド用クリーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6041854A JP2627249B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 印字ヘッド用クリーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6041854A JP2627249B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 印字ヘッド用クリーナ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6017891A Division JP2627247B2 (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 印字ヘッド用クリーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071810A JPH071810A (ja) | 1995-01-06 |
JP2627249B2 true JP2627249B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=12619845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6041854A Expired - Lifetime JP2627249B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 印字ヘッド用クリーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627249B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60147916A (ja) * | 1984-01-13 | 1985-08-05 | Canon Electronics Inc | クリ−ニングカセツト |
JPS61164878A (ja) * | 1985-01-18 | 1986-07-25 | Nec Corp | 熱転写記録装置 |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP6041854A patent/JP2627249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH071810A (ja) | 1995-01-06 |
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