JPH0536705Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプリンタ等に用いられるインクリボン
カセツト、特にインク補給体を備え、このインク
補給体からエンドレス状のインクリボンにインク
を補給しながら使用するインクリボンカセツトに
関する。

〔従来の技術〕

従来プリンタ等において使用されるインクリボ
ンには、プリンタへの装着の容易化や装着時の手
及び装着部周辺の汚れの解消並びに小型化等を考
慮して、エンドレス状のインクリボンを大部分は
折りたたんで、一部を外部に露出するようにカセ
ツトケース内に収納してインクリボンカセツトと
し、これをプリンタのキヤリツジに搭載して使用
していた。

しかしインクリボンの寿命は一般的にインクリ
ボンに含浸されているインクの量で決定されるも
のであるが、インクリボンの基布自体の寿命はイ
ンクリボンに含浸されているインクの消費される
期間に較べて格段に長いのが実状であり、そこで
このインクリボンの寿命を長くするためインクリ
ボンにインクを適量補給するインク補給手段を備
えることが従来より提案されている。

このようなインク補給手段を備えたインクリボ
ンカセツトには従来２種類有り、次にこの２種類
のインクリボンカセツトについて図面を用いて説
明する。

第６図は従来のインク補給手段を備えたインク
リボンカセツトの平面図であり、上蓋を取除いた
状態を示している。

図において１はカセツトケースで、このカセツ
トケース１は後部側に後述するインクリボンを折
畳んで収納するリボン収納部２と、インク補給体
を収納する収納部３とが仕切られて設けてあり、
また前部側には前記リボン収納部２の前端から突
出した左右一対のアーム状のりぼん案内部４ａ，
４ｂが形成されていて、カセツトケース１をプリ
ンタのキヤリツジに搭載した時、印字ヘツドがリ
ボン案内部４ａ，４ｂの内側に入るようになつて
いる。

５ａは前記カセツトケース１のリボン収納部２
内の所定の位置に回転自在に設けられた駆動ロー
ラで、この駆動ローラ５ａはキヤリツジのスペー
ス移動により動力を得て回転するようになつてい
る。

５ｂは前記駆動ローラ５ａに対向圧接して設け
られた従動ローラで、この従動ローラ５ｂは可動
支持部材６により支持されており、この可動支持
部材６を付勢しているスプリング７によつて前記
駆動ローラ４方向に押圧されている。

８はエンドレス状のインクリボンで、このイン
クリボン８は前記駆動ローラ５ａ及び従動ローラ
５ｂ間に挟持され、この両ローラ５ａ，５ｂによ
り引き込まれて大部分を前記カセツトケース１の
リボン収納部２内に折畳んだ状態で収納され、そ
の一部はこのリボン収納部２から引き出され一方
のリボン案内部４ａ内を通り、このリボン案内部
４ａの先端でカセツトケース１外に露出し、そし
て対向している他方のリボン案内部４ｂの先端か
らその内部に導入されて駆動ローラ５ａと従動ロ
ーラ５ｂとの間を通過してリボン収納部２に戻る
ように装着されている。

９はインク補給体で、このインク補給体９はイ
ンクを含浸したスポンジ等の多孔質素材から成る
インク含浸体９ａと、このインク含浸体９ａから
突出したインク転写片９ｂとで構成されており、
前記インク含浸体９ａは収納部３に収納され、ま
たインク転写片９ｂは前記従動ローラ５ｂに常時
接触するように配置されている。

上述した構成においてカセツトケース１をプリ
ンタのキヤリツジに搭載し、キヤリツジのスペー
ス移動により駆動ローラ５ａを回転させて、この
駆動ローラ５ａと対向圧接している従動ローラ５
ｂとでインクリボン８の送りを行うと、これと同
時に従動ローラ５ｂはインク転写片９ｂによりイ
ンク含浸体９ａからインクの補給を受け、そのイ
ンクを印字されて次々に送られてくるインクリボ
ン８に補給していた。

第７図は従来の別のインク補給手段を備えたイ
ンクリボンカセツトの平面図で第６図同様上蓋を
取除いた状態を示す。

この図に示すようにカセツトケース１内の構成
においては、インク補給体９を除いて基本的に第
６図と同様であるので説明を省略する。

１０はスポンジ等の多孔質素材により形成さ
れ、インクを含浸させたロール状のインク補給体
で、このインク補給体１０はその外周面の一部を
従動ローラ５ｂと直接接触させてカセツトケース
１の収納部３内に回転自在に設けられている。

この構成においてカセツトケース１がプリンタ
のキヤリツジに搭載されると駆動ローラ５ａはキ
ヤリツジのスペース移動により回転し、従動ロー
ラ５ｂとともにインクリボン８の送りを行い、従
動ローラ５ｂは直接接触しているインク補給体１
０から転写されるインクを印字が終り次々と送ら
れてくるインクリボン８に補給を行つていた。

すなわち何れの従来例においてもインクを含浸
させたインク補給体９ないし１０をカセツトケー
ス１内に装着することによりインクの補給を行な
うようにしたものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら従来の技術においてはインク補給
体は常時従動ローラと接触しているので従動ロー
ラは常にインクが補給されている状態であり、こ
のため長時間放置したり、また、輸送する際の衝
撃や重力を受けその作用により、インク補給体に
一様に分散して含浸されているインクが多孔質素
材の毛細毛細管現象により従動ローラにたまり、
このたまつたインクがインクリボンに転写される
と、インクリボンのインクの含浸量にムラが発生
し、その結果印字にムラが発生するという問題が
あつた。

特に第６図の構成のように、細長い構造のイン
ク転写片を使用する場合、このインク転写片を下
方に置いて放置すると従動ローラにインクがたま
り易く、印字ムラが更に助長されるという問題が
あつた。

そこで本考案は上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インク補給体がカセツト
ケース内に装置した状態で長時間放置したり、ま
た輸送時における衝撃や重力による作用を受けて
も、あるいは細長いインク転写片を下方に置いて
放置しても、従動ローラにインクが補給されるの
を防ぎ、従動ローラにインクがたまつて発生する
印字ムラを防止することを目的とするものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上述した目的を達成するため本考案は、インク
リボンに補給するインクを含浸させたインク補給
体を、一側面に突起部を備え、かつ他端側に回動
用の支点を備えて成る収納ケース内に収納し、か
つこの収納ケースを前記収納部内に回動可能に収
納すると共に、前記収納部内には、前記収納ケー
スの突起部と係合して該収納ケースを所定角度で
規制するストツパと、このストツパと係合する方
向に前記収納ケースを付勢して該収納ケースの一
部をカセツトケース外に突出させると共に前記イ
ンク補給体の一部を前記ローラから離間させる付
勢手段とを設け、キヤリツジに搭載した状態にあ
つては前記カセツトケースから突出させた収納ケ
ースの一部をキヤリツジが押圧することにより前
記支点を中心に回動して収納ケースをカセツトケ
ース内に収納しインク補給体をローラに接触させ
てインクをインクリボンに補給することとしたも
のである。

〔作用〕

上述した構成においてインクリボンカセツトを
キヤリツジに搭載すると、インクリボンカセツト
から外部にはみだしている収納ケースの一部はキ
ヤリツジに当接し、付勢手段の付勢力より強い押
圧力を受ける。

このため収納ケースは付勢手段に抗して回動
し、これによりインク補給体が従動ローラに接触
して、インクを従動ローラに補給し、従動ローラ
はインクリボンにインクを補給する。

次に、インクリボンカセツトをキヤリツジより
取外すと、キヤリツジの押圧力から解放されるた
め付勢手段が複旧し、これにより収納ケースは前
記と逆の方向に回動し、その結果インク補給体は
従動ローラと離間して非接触状態になると共に収
納ケースの一部がカセツトケースの外部にはみだ
す。

このようにカセツトケースをキヤリツジに搭載
していない状態つまりカセツトケースが単体であ
る場合は、従動ローラとインク補給体は非接触状
態に保持され、搭載した状態においては接触状態
に保持されるのでインクを含浸したインク補給体
を装着した状態のインクリボンカセツトを長時間
放置したり、また輸送時における衝撃や重力によ
る作用を受けても従動ローラにインクがたまるこ
とはなくなりインクリボンに補給するインクの量
を一様にし印字ムラを防止することができる。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は本考案の第１の実施例のインク補給体
を備えたインクリボンカセツトの平面図で上蓋を
取除いた状態を示している。第２図はインクリボ
ンカセツトに上蓋を取付けた状態の斜視図、第３
図は第１図のインクリボンカセツトをキヤリツジ
に搭載した状態を示す平面図である。

第１図から第３図において１はカセツトケー
ス、２はリボン収納部、３は収納部、４ａ，４ｂ
は左右のリボン案内部、５ａは駆動ローラ、５ｂ
は従動ローラ、６は可動支持部材、７はスプリン
グ、８はインクリボンでこれらは従来で示したも
のとほぼ同様のものであるので同一の符号を付し
その説明を省略するが前記収納部３は後面が開放
された構造となつている。

９はインク補給体で、このインク補給体９はイ
ンクを含浸したインク含浸体９ａと、このインク
含浸体９ａから突出したインク転写片９ｂとで構
成され、前記インク補給体９は支持部材としての
収納ケース１１内に支持されており、支点１２を
中心として回転自在に取付けられ、さらに前記イ
ンク転写片９ｂが従動ローラ５ｂと離間する方向
に付勢手段としてのスプリング１３により付勢さ
れている。

１１ａは収納ケース１１に形成された突起部、
１４はこの突起部１１ａと対応して収納部３内に
形成されたストツパで、この突起部１１ａとスト
ツパ１４は、前記スプリング１３により付勢され
た収納ケース１１を所定の位置に留めており、こ
のため収納ケース１１の一端部１１ｂがカセツト
ケース１から外部へ突出している。

これによりインク含浸体９ａから従動ローラ５
ｂ側に突出している細長いインク転写片９ｂは該
従動ローラ５ｂと一定の距離を保つている。

１５はカセツトケース１に上蓋１６を装着して
完成させたインクリボンカセツトで、第２図から
明らかなようにインクリボンカセツト１５それ自
体が単体である時つまり、キヤリツジに搭載され
ていない状態の時は、前記収納ケース１１はその
一端部１１ｂがインクリボンカセツト１５の外部
にはみ出している。

１７はカセツトケース１を搭載するためのキヤ
リツジで、このキヤリツジ１７には前記カセツト
ケース１からはみ出している収納ケース１１の一
端部１１ｂと対応する位置に圧接部１７ａが突出
して設けられている。

上述した構成により作用を説明する。

インクリボンカセツト１５はキヤリツジ１７に
搭載すると、インクリボンカセツト１５の外部に
はみ出している収納ケース１１の一端部１１ｂが
キヤリツジ１７の圧接部１７ａに当接して押圧さ
れると、収納ケース１１はスプリング１３に抗し
て支点１２を中心として回動し、この回動に伴つ
てインク転写片９ｂは従動ローラ５ｂと接触状態
に保持される。

この後、キヤリツジ１７のスペース移動により
動力を得て駆動ローラ５ａが回転すると、この回
転に伴つて従動ローラ５ｂとの間に挟持している
インクリボン８をリボン収納部２方向へと送り、
これと同時にこの印字がなされた部分のインクリ
ボン８が両ローラ４，５間に引き込まれインク含
浸体９ａからインク転写片９ｂを介してインクが
従動ローラ５ｂに補給され、この従動ローラ５ｂ
からインクリボン８に補給される。

そしてキヤリツジ１７からインクリボンカセツ
ト１５が外されると、収納ケース１１はキヤリツ
ジ１７の圧接部１７ａの押圧力から解放され、お
のずとカセツトケース１内のスプリング１３の複
旧により、支点１２を中心として回転し、収納ケ
ース１１の一端部１１ｂをカセツトケース１の外
部に突出した状態に係止すると共に、インク転写
片９ｂは従動ローラ５ｂから離間する。

第４図は本考案の他の実施例であるローラ状の
インク補給体を備えたインクリボンカセツトの平
面図で、以下に述べるインク補給体付近の構成を
除いて他は第１図の実施例とほぼ同様であるので
同一の符号を付しその説明は省略する。

１８はスポンジ等の多孔質の素材によりロール
状態に形成され、インクを含浸させたインク補給
体、１９はこのインク補給体１８を支持する支持
部材としてのくの字形のアームで、このアーム１
９は、その一端部１９ａを自由端とし、他端に設
けられた第１の支点２０によりカセツトケース１
に回転自在に設けられており、またそのほぼ中央
部には第２の支点２１を有し、この第２の支点２
１に前記インク補給体１８を回転自在に支持して
いる。

２２は前記アーム１９を矢印で示すようにイン
ク補給体１８を従動ローラ５ｂから離間させる方
向に付勢しているスプリング、２３はこのスプリ
ング２２により付勢されているアーム１９の移動
を停止させるための突起部であり、この突起部２
３及びスプリング１９の作用により、前記インク
補給体１８が従動ローラ５と一定の距離を有した
状態に保持され、かつアーム１９の一端部１９ａ
がカセツトケース１から突出した状態に保持され
る。

キヤリツジ１７は前述の実施例と同様であり、
圧接部１７ａがカセツトケース１から外部にはみ
出しているアーム１９の一端部１９ａと対応する
ように形成されている。

上述した構成において作用を説明する。

インクリボンカセツト１５をキヤリツジ１７に
搭載すると、カセツトケース１から外部にはみ出
しているアーム１９の一端部１９ａがキヤリツジ
１７の圧接部１７ａに当接して押圧され、これに
よりアーム１９は第１の支点２０を中心としてス
プリング２２に抗して回動し、この回動に伴つて
アーム１９の第２の支点２１に取付けられている
インク補給体１８も移動し、従動ローラ５ｂと接
触状態に保持される。

なお、従動ローラ５からインクリボン８にイン
クが補給される動作は前述の実施例と同様であ
る。

次にインクリボンカセツト１５がキヤリツジ１
７から外されるとアーム１９はキヤリツジ１７の
圧接部１７ａの押圧力から解放され、おのずとカ
セツトケース１内のスプリング２２の複旧力によ
り第１の支点２０を中心として矢印方向に回転
し、その一端部１９ａを外部にはみだした状態に
係止されると共にインク補給体１８は従動ローラ
５ｂから離間する。

すなわち本実施例においてもインクリボンカセ
ツトが単体である時は従動ローラにはインクは補
給されず、キヤリツジに搭載した状態において始
めて従動ローラにインクが補給されるのである。

なお本実施例においてはカセツトケースからは
みだしたインク補給部、あるいは支持アームの一
端部をキヤリツジに設けられた突出した圧接部に
より押圧することとしたがこれに限るものではな
く、カセツトケースからはみだしている部分をカ
セツトケース内に押込めるようなものであれば良
い。

第５図Ａ，Ｂ，Ｃはインクリボンカセツトをキ
ヤリツジに搭載する場合の工程を示す図で図にお
いて１５はインクリボンカセツト、１１はインク
リボンカセツト１５からはみだしている収納ケー
ス、１６ａと１６ｂはインクリボンカセツト１５
の上蓋１６の後端部の両側面に形成された凹部、
１６ｃはインクリボンカセツト１５の両側面のほ
ぼ中央に形成された爪部である。

１７はキヤリツジ、１７ａは該キヤリツジ１７
の後端部に、内側に突出するように形成された圧
接部、１７ｂ，１７ｃはキヤリツジ１７の両側端
から上方に突出して設けられた側壁の内側に形成
され、前記凹部１６ａ，１６ｂと対応して係合す
る凸部、１７ｄはキヤリツジ１７の両側面のほぼ
中央に形成され、前記爪部１６ｃと対応して係合
するロツク部である。

上述した構成において、まずインクリボンカセ
ツト１５を第５図Ａの矢印に示すごとく、インク
リボンカセツト１５の凹部１６ａ，１６ｂとキヤ
リツジ１７の凸部１７ｂ，１７ｃが係合するよう
に、キヤリツジ１７上方から押付ける。

そしてこの凹部１６ａ，１６ｂと凸部１７ｂ，
１７ｃが係合されることにより、収納ケース１１
はキヤリツジ１７の圧接部１７ａにより圧接され
てカセツトケース内に押込まれる。

この状態のインクリボンカセツト１５をさらに
第５図Ｂの矢印方向に押込むと、インクリボンカ
セツト１５の爪部１６ｃがキヤリツジ１７のロツ
ク部１７ｄ内に入り込んでロツクされ、第５図Ｃ
に示すようにインクリボンカセツト１５はキヤリ
ツジ１７に搭載される。

なお、この手順は実際に使用する場合の一例で
あつて、これに限られるものではない。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、インクリ
ボンカセツトのインクリボンにインクを補給する
ために、該インクを含浸させたインク補給体を、
一端面に突起部を備えかつ他端側に回動用の支点
を備えて成る収納ケース内に収納し、かつこの収
納ケースをカセツトケースの収納部内に回動可能
に収納し、また前記収納部内に、前記収納ケース
の突起部と係合して該収納ケースを所定角度で規
制するストツパ、そしてこのストツパと係合する
方向に前記収納ケースを付勢して該収納ケースの
一部をカセツトケース外に突出させると共に前記
インク補給体の一部を前記ローラから離間させる
付勢手段を設けることとし、これによりこのイン
クリボンカセツトをキヤリツジに搭載した状態に
あつては前記カセツトケースから突出させた収納
ケースの一部をキヤリツジが押圧することにより
支点を中心として回動してカセツトケース内に収
納ケースを収納しインク補給体をローラに接触さ
せてインクをインクリボンに補給することとし
た。

このようにインクリボンカセツトはキヤリツジ
に搭載しない状態にあつてはインク補給体からの
インクの補給は遮断された状態にあり、キヤリツ
ジに搭載して始めてインクの補給が行なわれるの
で、長時間放置したり、また輸送時の衝撃や重力
による作用を受けたり、あるいはインク転写片を
下方に向けて放置してもインク転写片に含浸され
ているインクが多孔質素材の毛細管現象等によ
り、従来のように従動ローラにたまるのを防止す
ることができ、従つてインクリボンに補給される
インクの量にもムラがなくなるので印字ムラのな
い優れたインクリボンカセツトを提供することが
できる。

また、前記インク補給体は収納ケース等を介し
てカセツトケースの収納部内に収納した構造とし
ていることで、カセツトケースの形状を大きくす
ることはなく、よつてインク補給体を装着するこ
とによりインクリボンカセツトを大型化するのを
防ぎ、コンパクトなインクリボンカセツトを得る
ことができる。

さらに、インク補給体を収納ケースを介して回
動自在としたことで、カセツトケースからはみ出
している部分を、キヤリツジの圧接部等のように
点で支持して押圧するだけで容易に回動してカセ
ツトケース内に収納することができ、これにより
インク補給体を従動ローラに確実に接触させるこ
とができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すインクリボンカ
セツトの平面図、第２図は第１図のインクリボン
カセツトに上蓋を取付けた状態を示す斜視図、第
３図は第１図のインクリボンカセツトをキヤリツ
ジに搭載した状態を示す平面図、第４図は本考案
の他の実施例を示すインクリボンカセツトの平面
図、第５図はインクリボンカセツトをキヤリツジ
に搭載する際の手順を示す説明図、第６図は従来
のインクリボンカセツトの平面図、第７図は従来
の他のインクリボンカセツトの平面図である。 １……カセツトケース、３……収納部、５ａ…
…駆動ローラ、５ｂ……従動ローラ、８……イン
クリボン、９，１８……インク補給体、１１……
収納ケース、１３，２２……スプリング、１７…
…キヤリツジ、１７ａ……圧接部、１９……アー
ム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前部側にリボン案内部、中央にリボン収納部、
   後部側にこのリボン収納部とは仕切つてインク補
   給のために形成した収納部とを備えたカセツトケ
   ースと、 大部分を折りたたんだ状態で前記リボン収納部
   に収納すると共に一部を外部に露出したインクリ
   ボンと、 このインクリボンを挟持して送るように前記リ
   ボン収納部内に配置された一対のローラと、 このローラを介して前記インクリボンに補給す
   るインクを含浸させ、かつ前記収納部内に収納し
   たインク補給体とを備えたインクリボンカセツト
   において、 前記インク補給体を、一側面に突起部を備え、
   かつ他端側に回動用の支点を備えて成る収納ケー
   ス内に収納し、かつこの収納ケースを前記収納部
   内に回動可能に収納すると共に、 前記収納部内には、前記収納ケースの突起部と
   係合して該収納ケースを所定角度で規制するスト
   ツパと、このストツパと係合する方向に前記収納
   ケースを付勢して該収納ケースの一部をカセツト
   ケース外に突出させると共に前記インク補給体の
   一部を前記ローラから離間させる付勢手段とを設
   け、 キヤリツジに搭載した状態にあつては前記カセ
   ツトケースから突出させた収納ケースの一部をキ
   ヤリツジが押圧することにより前記支点を中心に
   回動して収納ケースをカセツトケース内に収納し
   インク補給体をローラに接触させてインクをイン
   クリボンに補給することを特徴とするインクリボ
   ンカセツト。