JPH0244716B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は一般的に改良されたテープ−リボン・
カートリツジに係り、更に詳細にいえば、印刷機
すなわち印字装置に係るものである。本発明のカ
ートリツジはカートリツジキヤリアを有し、テー
プとリボンとを印刷部所を通り前進させる装置
が、カートリツジキヤリアを、従つて、カートリ
ツジを印刷部所に向けたりそれから遠ざけたり往
復運動させる装置を含んでいる印刷装置すなわち
印字装置に特に利用される。

（従来技術） タイプライターに使用するリボン・カートリツ
ジは多年の間当業界に存在していた。これらカー
トリツジの多くのものはタイプライター・リボン
の供給スプールのみしか含んでいないがその他の
ものはリボン供給および取上げスプールを含んで
いる。しかしながら、これはいづれもタイプライ
ター・リボンの供給のみを行う。これらカートリ
ツジのどれも印刷リボンと文字が印字される担体
とを共に供給するようにはしていない。従つて、
リボンの前進は印字される文字間のスペースには
特に重要なものではない。印字リボンと担体すな
わち像支持テープとが共に使用される米国特許第
3834507号、第3912064号および第4015700号なら
びに1976年９月24日付で出願した米国特許出願第
726106号明細書に示した如き従来技術の印字装置
では、リボンとテープとが回転可能に装着され印
字装置に対し一般に固定されている個別のスプー
ルから提供される。しかしながら、これら米国特
許および特許出願に示したリボンまたはテープ供
給装置のいづれも単一のカートリツジから供給さ
れるリボンとテープとを示していない。あるもの
はテープまたはどの型式のリボン・カートリツジ
も示してない。これがため、これら従来技術の乾
式印字装置において、リボンとテープとを取り替
えるには可成りの水準の技術と装置に対する理解
を必要としまた作業員に取つて貴重な生産に向け
られる時間を浪費する。従つて、従来技術では、
乾式印字装置にリボンとテープとを供給するばか
りでなく同一のカートリツジからリボンとテープ
とを供給する印刷カートリツジが実際に望まれ
る。

従来技術とは対照的には、本発明はテープとリ
ボンとを共に同一のカートリツジから供給した乾
式印字装置に使用するようにした改良されたリボ
ン−テープ・カートリツジに係るものである。こ
のカートリツジは特にテープとリボンとがカート
リツジが印刷部所に向つて接近したりそれから遠
ざかつたり往復運動することにより前進せしめら
れる乾式印字装置に使用するものである。

（発明が解決しようとする課題） 本発明の主な目的は、乾式印字装置において単
一のカートリツジでテープとリボンとを共に供給
する改良された印刷カートリツジを提供すること
である。

本発明の他の目的は、カートリツジからテープ
とリボンとが自由に抵抗を受けずに供給されるの
を防止する改良された抗力すなわち制動装置を有
する、乾式印字装置に使用する印刷カートリツジ
を提供することである。

本発明の他の目的は、テープとリボンとがカー
トリツジ自体が対応して運動することにより印刷
部所で印刷するため並ぶよう前進せしめられる乾
式印字装置に使用される改良された印刷カートリ
ツジを提供することである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、往復移動可能なカートリツジキヤリ
アを有するテープ前進装置を備え、前記カートリ
ツジキヤリアで印刷カートリツジを受ける形式の
印刷装置に、テープとリボンとを供給する印刷カ
ートリツジにおいて、前記カートリツジキヤリア
により支持されるようになつていて、前面、後
面、前記後面に接続された二つの側壁及び前記後
面に取り付けられた二つのスプール支持体を有す
るカートリツジ・ハウジングと、前記カートリツ
ジ・ハウジング内において前記スプール支持体に
それぞれ回転可能に支持されたテープのスプール
及びリボンのスプールと、前記テープ及びリボン
をそれぞれのスプールから前記印刷装置の印刷部
所に案内する案内部であつて、前記テープの表面
が前記リボンの表面と向かい合うように前記テー
プ及びリボンの一方を他方の上にして案内するよ
うに前記カートリツジ・ハウジングの前記側壁の
うちの一方の側壁から外側に伸びかつ前記テープ
及びリボンを案内するための全長に亙つて貫通す
る開口を有する案内部と、前記テープを前記案内
部の一方の内面に偏倚して前記テープに抵抗を生
起させるための手段を有する第１の制動部と、前
記リボンのスプールに抵抗力を生起してリボンの
スプールが巻き戻るのを防止するように前記カー
トリツジ・ハウジングの前記前面及び後面の少な
くとも一方と前面リボンのスプールとの間に配置
された抵抗要素を有する第２の制動部と、前記テ
ープ及びリボンが前記案内部の開口を通過する間
に前記テープを前記リボンから分離するように前
記開口内に配置された分離部材と、を備えて構成
されている。

（作用） 本発明の印刷カートリツジはほぼ矩形状のカー
トリツジ・ハウジングと、このハウジングに一体
に蝶番留めされかつテープとリボンとを印刷部所
に案内し、供給する細長いテープ−リボン案内装
置とを含んでいる。テープ−リボン案内は、テー
プとリボンとがカートリツジ自体が運動すること
によりカートリツジから自由に引つ張られるすな
わち取り出されるのを防止しまたテープとリボン
とが印刷部所に向け運動せしめられ印刷部所に並
ばされるようにする改良された抗力装置すなわち
制動装置を含んでいる。改良された制動装置は、
テープ−リボン案内装置の一部分に一体に形成さ
れたリブ部材とテープ−リボン案内部材とテープ
とリボンとの向かい合つた部分間に配置された可
撓性のデイバイダとを含んでいる。このデイバイ
ダはリブ部材と共働してテープを僅かに折り曲
げ、テープがその運動中案内部材を介して種々の
表面に係合すると必要な抗力すなわち制動作用を
生じる。

上記乾式印刷装置としては、例えば、本出願人
によれ同日に出願された特許出願に係る「乾式印
字装置」（特願昭58−85797号）がある。この特許
出願の乾式印刷装置は、後で図面で説明するよう
に、隆起した活字を有する印字エレメントと、テ
ープ及びリボンに印刷力を付与する印刷力付与装
置と、印刷力発生装置と、テープ及びリボンを重
ねた状態で該活字と該印刷力付与装置との間に送
り出すテープ前進装置とを備えている。この印字
装置において、テープ及びリボンは上記装置によ
り印刷カートリツジを往復移動させることによつ
て活字が配置された印刷部所に送られる。印刷部
所に送られたテープ及びリボンには印刷力付与装
置により印字エレメントの活字が押圧されリボン
のカーボンベースのインキがテープに写され、そ
のテープに活字の文字等が印刷される。

本発明の印刷カートリツジから供給され使用済
みとなつたリボンは乾式印字装置によりスプール
に巻き取られ、破棄される。一方、文字等が印刷
されたテープは必要な長さに切断されて所望の位
置に張り付けられる。この場合、テープとして接
着面が剥離紙で覆われた粘着テープを使用すれ
ば、印刷済みのテープから剥離紙を剥がして粘着
面を張り付けるようにすればよい、このようなテ
ープは分類用ホルダ、パンフレツト、絵画等に張
り付けて文字等の手書きの必要性を少なくでき
る。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の実施例について
説明する。

第１図は本発明に係る印刷カートリツジ（以下
単にカートリツジ）を完全に組立てた状態にして
示す斜視図である。第４図にはカートリツジの
種々の部品をその相互間の関係を示す分解図で示
してある。カートリツジは１対の側壁１２，１４
と頂壁１５と、底壁１６と、前面２０及び後面１
１とを有するほぼ矩形状のカートリツジ・ハウジ
ングを含んでいる。第４図に示してあるように、
ハウジングを含むカートリツジ１０の全体は成形
したプラスチツクまたはその他の同様な材料で作
つた一体構造である。側壁１２，１４、頂壁１５
はそれぞれ後面１１に対してほぼ直角に一体にし
て形成され、他方、底壁１６と前面２０とは最初
後面１１に対してほぼ平行に成形されている。図
示してあるように、底壁１６は後面１１と前面２
０との部分にそれぞれ線１８，１９に沿い一体に
蝶番留めしてある。これら一体の蝶番部はこれら
の線に沿いプラスチツクの厚味を減少することに
より形成される。

側壁１２はカートリツジ１０の頂部付近から延
びその一つの側面を形成している。側壁１２の下
端部はカートリツジが組み立てられると側壁１６
の一つの縁部に衝合する関係で終わつている。側
壁１４もまたカートリツジの頂部付近から延びカ
ートリツジの反対側で面を形成している。側壁１
４の下端部は下方に延びカートリツジが組み立て
られると底壁１６の他の縁部に突き合わせた関係
で終わるよう内方にわん曲している。頂壁１５は
後面１１に対して直角で側壁１２，１４のほぼ上
端部間でカートリツジ・ハウジングの頂部を形成
している。

カートリツジ・ハウジング１１の後面はほぼ円
筒形状のテープ・スプール支持体２３を含み、こ
の支持体は後面１１と一体に形成され、第４図と
第５図とに示してあるように後面１１に対して外
方に直角に延びている。スプール支持体３３はテ
ープ・スプール２５（第５図、第６図）を支持す
るようにしている。後面１１はまたそれを一体に
形成されそれに対してほぼ直角に外方に延びてい
るほぼ円筒形状のリボン・スプール支持体３１も
含んでいる。支持体３１は第５図と第６図とに示
してあるようにリボン・スプール２６を支持する
ようにしてある。

後面１１は更にまたそれと一体に形成されそれ
に対して直角に外方に延びている複数の雌形の保
持・整合支柱３２も含んでいる。これらの支柱３
２はそれぞれほぼ円形で前面２０と一体に形成さ
れた対応する雄型の整合支柱３４と係合するよう
にしてある。支柱３４は雌形の支柱３２の円形の
開口に差し込まれ後面１１を前面２０に相対的に
並べてこれら二つの面を第１図と第５図とに示し
たように組立て状態に保持するようにしてある。
前面２０はそれと一体にしてそれから直角に外方
に延びている一対のスプール支持・整合タブ２２
を含んでいる。これら整合タブ２２はスプール支
持体２３と共働するようにしてある。カートリツ
ジが組み立てられると、タブ２２は第５図に詳細
に示してあるようにスプール支持体２３の内面に
位置決めされるようにしてある。

第４図、第５図および第６図に示してあるよう
に、像支持テープ・スプール２５がスプール支持
体２３に装着されている。テープ・スプール２５
は好ましい具体例では圧縮されたボール紙の如き
材料で作られた中心のスプール部分２４を含んで
いる。スプール２５はテープ４６（第６図）が第
６図に示した如くスプール部分２４から送り出さ
れるようスプール支持体２３に装着されている。
一対のレリーズ・デイスク２９がテープのスプー
ル２５に取り付けられ、テープが内面すなわち後
面１１及び前面２０にこすれたり或はテープのス
プールがテープカートリツジにこびり付かないよ
うにしている。これらデイスク２９の一つはスプ
ールがその組立て位置にあるとテープ・スプール
２５のそれぞれの側に位置決めされる。好ましい
具体例では、デイスク２９はテープがそれにこび
り付かないようシリコンまたはそれに似た物質で
被覆できる薄いボール紙か厚い紙材で作られてい
る。リボン４８はリボン・スプール支持体３１の
まわりに回転運動するよう装着されたスプール・
エレメント２８を含んでいるリボン・スプール２
６から送給される。リボン・スプール２６もまた
一対の制動すなわち抗力エレメント３０を含んで
いる。制動エレメント３０の一つがリボン・スプ
ールのそれぞれの側でこのスプールと面１１，２
０との間に配置されている。これら制動エレメン
トはリボンに抗力を誘起してリボンを適当に送給
するに必要な緊張力を生じさせる機能を果たす。
制動エレメント３０はまたリボンをそれを適当に
しなやかにするよう中心決めする。第４図に詳細
に示してあるように、制動エレメント３０はそれ
ぞれ薄い環状の紙片３７とそれに固着した発泡材
の厚い環状部片３３とを含んでいる。紙片３７は
リボン・スプール２６の外面に係合するようにし
てあり、他方発泡材の部片３３はスプール２６に
接触しているカートリツジ・ハウジングの面１
１，２０に係合するようにしてある。紙片３７の
内面はリボンの摩損を防止するためシリコンまた
は同様な物質で被覆できる。それぞれのスプール
から送給されたテープとリボンとは第６図から見
て反時計方向に運動する。

側壁１２の上端部にはそれと蝶番留め関係にし
て一体にテープ・リボン案内−整合装置（以下案
内装置）が形成され、テープ４６とリボン４８と
をカートリツジから印字装置（図示せず）の印刷
部所に案内するようにしてある。第４図と第７図
とに詳細に示してあるように、案内装置は蝶番４
４により互いに一体に形成された一対の細長い向
かい合つた案内部材３５，３６から成る。案内部
材３５にほぼ平たい中心部分とそれぞれの側に沿
い延びている一対の隆起した縁部５０とを含んで
いる。隆起した縁部すなわち肩部５０に沿つて互
いに間隔をあけた関係で複数の雄形の保持・整合
支柱４１が設けてあり、その整合支柱は案内部材
３６の対応する雌形の整合部材４０と協働して案
内部材３５，３６を互いに適当に並べて固着する
ようになつている。案内部材３５はまたその平た
い部分の中心に配置された軸線にほぼ沿つて延び
ているリブ部分３９も含んでいる。第８図に示し
てあるように、リブ部分３９は案内部材３５の平
たい表面から隆起していて案内部材３５の長さの
約1/3ないし1/2の距離に亙り延びている。以下に
詳細に述べるように、リブ部分３９は案内部材を
通過するテープ４６がカートリツジ１０から自由
に引つ張られるのを防止する機能を果す。案内部
材３５の右端部（第７図から見て）は一体の蝶番
部分４７により側壁１２の頂部と一体に形成さ
れ、この蝶番部分はテープとリボンとがカートリ
ツジの本体に相対的に限られた程度ピボツト運動
できるようにする。

案内部材３６はほぼ平たい中心面部分とその上
方に隆起した一対の側縁部４９を含んでいる。案
内部材３５，３６は一体の蝶番４４により接続さ
れている。第７図に示してあるように、蝶番４４
の間には一対の案内内面４５が配置され、この案
内内面はカートリツジから供給されたテープ４６
とほぼ同じ幅を有している。カートリツジが完全
に組み立てられると、案内内面４５はテープ案内
−整合装置として機能する。

第４図に示してあるように、案内部材３６は蝶
番４４を中心としてピボツト運動して下方の案内
部材３５とぱちつと係合するようにしてある。デ
イバイダ３８は案内部材３５，３６が組み合わさ
れるとこれら案内部材間に配置され、かつリボン
４８とテープ４６とが案内装置内を通過する際に
リボンとテープとの間に配置される。第９図に示
してあるように、デイバイダ３８は複数の肩部５
１を含み、これら肩部は案内装置に組み合わされ
ると整合支柱４１（第３図）により形成された境
界内に配置される。カートリツジが組み立てられ
ると、デイバイダ３８は縁部４９，５０に沿い向
かい合わせの案内部材３５，３６間に配置され
る。好ましい具体例では、デイバイダ３８は94ポ
ンドの紙で作られ、この紙はリボン面を摩損する
のを防止するため両面が少なくともリボンと接触
する面にシリコンの被覆を施すことが好ましい。
デイバイダ３８はリブ部分３９と協働してテープ
４６が案内装置を通過する際にテープに抗力すな
わち制動作用をかける。第２図に示してあるよう
に、リブ部分３９はデイバイダ３８と像支持テー
プ３６とを共にほぼ上方に曲げさせる。この曲げ
運動によりリブ部分３９とテープ４６の下面との
間並びにテープ４６の上面の種々の個所とデイバ
イダ３８の下面との間に抗力すなわち制動作用を
生じる。

リボンのスプールを作用するこのような抗力は
またリボン・スプールの片側に位置決めされスプ
ールのみと接触するばね鋼製ワツシヤにより生起
させることもできるようにしてある。

リブ部分の前方の案内装置を第３図で断面で示
してあるように、テープ４６の上面の各部分はデ
イバイダ３８の向かい側に係合し続け更に抗力す
なわち制動作用を生じる。テープにかける抗力す
なわち制動作用がリブ部分３９の高さとデイバイ
ダ３８の長さとの一関数であることを注目する必
要がある。リブ部分３９の高さが高い程それだけ
抗力が大となる。同様に、デイバイダ３８の長さ
が大であればある程、抗力がそれだけ大になる。

本発明のカートリツジはテープとリボンとがカ
ートリツジ自体の運動により前進せしめられる印
字装置すなわち印刷装置に使用されるようにして
ある。この印刷装置は、全体が第１０図及び第１
１図に示されるような構造になつている。この印
刷装置１００は、印刷部所を有していてその印刷
部所に送られてきたテープ４６及びリボン４８に
印刷力を加える印刷力付与装置１１０と、その印
刷棒に印刷力を伝える図示しない印刷力発生装置
と、本発明の印刷カートリツジが装着されるテー
プ前進装置１２０を備えている。

印刷力付与装置１１０は印刷部所において上側
に配設固定された上印刷棒１１１と、その上印刷
棒の真下にあつてその上印刷棒に関して回動可能
になつている下印刷棒１１２とを有していて、両
印刷棒間にテープ４６及びリボン４８をテープ前
進装置１２０に装着された印刷カートリツジから
供給して両印刷棒で押圧して印刷するようになつ
ている。

テープ前進装着１２０は、第１１図及び第１２
図に示されるように、印刷装置１００の本体に固
定された支持ハウジング１２１内に収容されるよ
うになつているカートリツジキヤリア１２２を有
しいる。カートリツジキヤリア１２２は、自身に
回転可能に取り付けられた複数のローラ１２３が
支持ハウジング１２１に形成された長いスロツト
１２４内に移動可能に受けられることによつて、
その支持ハウジング内でそのスロツトの伸長方向
に移動可能になつている。カートリツジキヤリア
１２２は印刷カートリツジ１０のハウジングが調
度中に入れる大きさの箱形になつていて、その印
刷カートリツジはカートリツジキヤリアの中に第
１２図に示されるようにテープ案内部材３５，３
６を印刷力付与装置側に伸長させた状態で装着さ
れている。カートリツジキヤリア１２２の印刷力
付与装置１１０側（第１２図で左側）には中に装
着されたカートリツジ１０のテープ案内部材３
５，３６を支える部分１２５及び凹所１２６が一
体的に形成されている。カートリツジキヤリア１
２２は、また、部分１２５の下部に取り付けられ
たカラー部分１２７が水平方向に伸びる支柱１２
８に移動可能に案内されることによつても、案内
されている。凹所１２６内には前述の印刷力発生
装置に連動する駆動機構１３１の駆動アーム１３
２の先端が受けられていて、駆動アーム１３２が
実線図示の位置から２点鎖線図示の位置に回動す
ることによつてカートリツジキヤリア１２２も実
線図示の位置から２点鎖線図示の位置に印刷力付
与装置１１０に向かつて移動する。

カートリツジキヤリア１２２が上記のように移
動すると、その中に装着された印刷カートリツジ
１０と共にテープ案内部材３５，３６を通して印
刷力付与装置に向かつて引き出されているテープ
４６及びリボン４８もその方向に移動され、印刷
力付与装置の印刷部所に供給される。そして下印
刷棒１１２が印刷力発生装置により回動されて上
印刷棒１１１と協働してテープ及びリボンを印字
エレメント１４０押圧し、テープに印刷する。

駆動アーム１３２が前記と逆の方向に回動する
とカートリツジキヤリア１２２も逆の方向に移動
して元の状態に戻るが、印刷装置にはまたカート
リツジが印字装置の印刷部所から遠ざかるよう後
方（第１２図で右側）に運動中にテープとリボン
とを締め付けるすなわち運動するのを防止する装
置が設けてある（図示せず）。従つて、テープと
リボンとはカートリツジの案内装置内の抗力すな
わち制動作用にもかかわらずこの後方に向かう運
動中、テープとリボンとはカートリツジから引つ
張られる。すなわちテープ及びリボンはそれぞれ
スプール２９及び２６から繰り出される。カート
リツジが最後方位置に達した後、締付け作用は解
除される。

このように、カートリツジが印刷部所に向け前
進運動すると、テープとリボンとは前進せしめら
れる。このような前進は案内装置とカートリツジ
の本体との間が蝶番４７で接続されているので確
実に行える。この点に関して、蝶番４７は運動を
損失することなくカートリツジ本体の運動を直接
案内装置に伝達するに十分な強度を有している必
要がある。また、運動を完全に伝達するため、案
内装置はカートリツジが前後に往復運動する線に
ほぼ平行な線に沿い配置する必要がある。

（効果） 本発明によれば、一つのカートリツジにより印
字装置の印字部所にテープとリボンを同時に送給
でき、またカートリツジ・ハウジングに接続され
た長い案内部によりカートリツジを送給方向にほ
ぼ沿つて動かすだけでテープとリボンを印刷部所
に確実かつ容易に送給できる。更に、制動部を設
けたのでテープ及びリボンに適当な張力を加える
ことができて印刷部所におけるテープ及びリボン
の弛みを防止できる。

以上、本発明の好ましい具体例について説明し
たが、本発明の原理を逸脱することなく他に種々
の具体例にすることもできる。従つて、本発明の
範囲は前記した好ましい具体例によつてではなく
前記した特許請求の範囲によつてのみ限定される
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の改良されたカートリツジの傾
斜図、第２図は第１図の２−２線に沿い切断して
見たカートリツジのテープ−リボン案内装置の断
面図、第３図は第１図の３−３線に沿い見たカー
トリツジのテープ−リボン案内装置の断面図、第
４図は本発明のカートリツジの分解図、第５図は
第１図の５−５線に沿い切断して見た断面図、第
６図は前側を取り除いた本発明のカートリツジの
立面図、第７図は両部分を開いて示すテープ−リ
ボン案内装置の立面図、第８図は第７図の８−８
線に沿い切断して示した抵抗リブの断面図、第９
図はテープ−リボン案内装置のデイバイダの平面
図、第１０図及び第１１図は本発明の印刷カート
リツジを使用する印刷装置の斜視図、第１２図は
第１０図の印刷装置の断面図であつて本発明の印
刷カートリツジが装着されるカートリツジキヤリ
アを示す図である。 １０……カートリツジ、１１……ハウジング、
１２，１４……側壁、１５……頂壁、１６……底
壁、１１……後面、２０……前面、２３，３１…
…スプール支持体、２５……テープ・スプール、
２６……リボン・スプール、３０……制動装置、
３２，３４……並べ部材、３５，３６……案内部
材、３８……デイバイダ、３９……リブ、４４…
…蝶番部材、４６……テープ、４８……リボン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 往復移動可能なカートリツジキヤリアを有す
   るテープ前進装置を備え、前記カートリツジキヤ
   リアで印刷カートリツジを受ける形式の印刷装置
   に、テープとリボンとを供給する印刷カートリツ
   ジにおいて、 前記カートリツジキヤリアにより支持されるよ
   うになつていて、前面、後面、前記後面に接続さ
   れた二つの側壁及び前記後面に取り付けられた二
   つのスプール支持体を有するカートリツジ・ハウ
   ジングと、 前記カートリツジ・ハウジング内において前記
   スプール支持体にそれぞれ回転可能に支持された
   テープのスプール及びリボンのスプールと、 前記テープ及びリボンをそれぞれのスプールか
   ら前記印刷装置の印刷部所に案内する案内部であ
   つて、前記テープの表面が前記リボンの表面と向
   かい合うように前記テープ及びリボンの一方を他
   方の上にして案内するように前記カートリツジ・
   ハウジングの前記側壁のうちの一方の側壁から外
   側に伸びかつ前記テープ及びリボンを案内するた
   めの全長に亙つて貫通する開口を有する案内部
   と、 前記テープを前記案内部の一方の内面に偏倚し
   て前記テープに抵抗を生起させるための手段を有
   する第１の制動部と、 前記リボンのスプールに抵抗力を生起してリボ
   ンのスプールが巻き戻るのを防止するように前記
   カートリツジ・ハウジングの前記前面及び後面の
   少なくとも一方と前面リボンのスプールとの間に
   配置された抵抗要素を有する第２の制動部と、 前記テープ及びリボンが前記案内部の開口を通
   過する間に前記テープを前記リボンから分離する
   ように前記開口内に配置された分離部材と、 を備えた印刷カートリツジ。 ２ 前記第１の制動部の抵抗を生起する手段が、
   前記案内部の他方の内面に取り付けられてその長
   手方向に伸びかつ前記開口内のほぼ中央に配置さ
   れた長いリブを含む特許請求の範囲１に記載の印
   刷カートリツジ。 ３ 前記分離部材が前記テープと前記リボンとの
   間に配置された平らなデイバイダから成る特許請
   求の範囲１又は２に記載の印刷カートリツジ。 ４ 前記案内部が一体の蝶番部分により前記カー
   トリツジ・ハウジングの前記一方の側壁に接続さ
   れかつ前記カートリツジ・ハウジングに関して前
   記蝶番部分の回りで相対的に限られたピボツト運
   動をするようになつている特許請求の範囲１ない
   し３のいずれかに記載の印刷カートリツジ。 ５ 前記案内部が前記開口を形成するように対抗
   する長手方向の縁に沿つて共に接合された一対の
   長い案内部材を含む特許請求の範囲１ないし４の
   いずれかに記載の印刷カートリツジ。 ６ 前記一対の長い案内部材が、前記カートリツ
   ジ・ハウジングから離れた端部においてその案内
   部材と一体に隔てて形成された一対の蝶番部分に
   より接続されている特許請求の範囲５に記載の印
   刷カートリツジ。 ７ 前記デイバイダが紙で作られている特許請求
   の範囲１ないし６のいずれかに記載の印刷カート
   リツジ。 ８ 前記デイバイダはその少なくとも一面がシリ
   コンで被覆されている特許請求の範囲７に記載の
   印刷カートリツジ。 ９ 前記第２の制動部の抵抗要素が紙と発泡ゴム
   の薄い層を含んでいる特許請求の範囲１ないし９
   のいずれかに記載の印刷カートリツジ。