JP2625420B2 - 施肥装置 - Google Patents

施肥装置

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JP2625420B2
JP2625420B2 JP61241033A JP24103386A JP2625420B2 JP 2625420 B2 JP2625420 B2 JP 2625420B2 JP 61241033 A JP61241033 A JP 61241033A JP 24103386 A JP24103386 A JP 24103386A JP 2625420 B2 JP2625420 B2 JP 2625420B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、粒状の肥料を圃場に施す施肥装置を装着
した乗用型田植機に関するものである。
〔従来技術とその課題〕
この種の従来技術としては、実開昭59−34507号公報
に開示されたような施肥装置を装着した乗用型田植機が
ある。
然し乍ら、従来のものは、植付爪を駆動する複数の出
力軸の内の一つの出力軸のみで全施肥装置の駆動をする
構成であるので、該植付爪を駆動する一つの出力軸に駆
動負荷が集中し、作業時に田植作業機が不規則な振動を
起こしたり、植付爪の作業及び肥料を繰り出す肥料繰出
装置の作動が安定せず、良好な苗植付け作業及び施肥作
業が行えなかった。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、前記の課題を解決するために、乗用型走
行車体1に昇降機構22を介して主伝動ケース15aより動
力を機体後方に伝動する前後方向に長い複数の副伝動ケ
ース15bを有する植付伝動ケース15と該植付伝動ケース1
5の上方で左右往復動する苗載台16と各副伝動ケース15b
の後部に各々装着された回転軸98にて駆動され苗載台16
に載置された苗から一株分の苗を取り出して圃場に植付
ける植付装置19と植付伝動ケース15の下方に装着された
整地フロート20・21とを装備する田植作業機14を装着
し、該田植作業機14に施肥装置39を装着した施肥装置付
き乗用型田植機において、該田植作業機14の副伝動ケー
ス15b後部に基本左右方向に長い枠組み構成とした施肥
フレーム40の下部を固定し、該施肥フレーム40に機体左
右方向に並設した肥料タンク41と該肥料タンク41から肥
料を繰り出す肥料繰出装置42を装着すると共に、各副伝
動ケース15bに設けられた前記各々の回転軸98の駆動力
にて駆動されて上下動する各駆動ロッド96の上部を各々
の回転軸98にて駆動される植付装置19が植付ける苗に対
して肥料を繰り出す肥料繰出装置42に各々連繋したこと
を特徴とする施肥装置付き乗用型田植機としたものであ
る。
〔発明の効果〕
この発明は、田植作業機14の副伝動ケース15b後部に
機体左右方向に長い枠組み構成とした施肥フレーム40の
下部を固定し、該施肥フレーム40に機体左右方向に並設
した肥料タンク41と該肥料タンク41から肥料を繰り出す
肥料繰出装置42を装着したので、複数の副伝動ケース15
b後部上方に施肥装置39の肥料タンク41及び肥料タンク4
1から肥料を繰り出す肥料繰出装置42を機体左右方向に
長くしてコンパクトに配置でき、然も、肥料繰出装置42
は、副伝動ケース15bの後部に装着された植付装置19の
上方に位置するようになるから、肥料繰出装置42から繰
出された肥料はすぐ下方の植付け位置の近くに適切に施
され、肥料詰まり等の発生も少なくて適切な施肥作業が
行える。
また、田植作業機14の副伝動ケース15b後部に機体左
右方向に長い枠組み構成とした施肥フレーム40の下部を
固定し、各副伝動ケース15bに設けられた前記各々の回
転軸98の駆動力にて駆動されて上下動する各駆動ロッド
96の上部を各々の回転軸98にて駆動される植付装置19が
植付ける苗に対して肥料を繰り出す肥料繰出装置42に各
々連繋したので、各肥料繰出装置42を駆動する特別の駆
動系を乗用型走行車体1側から配設する必要がなく、単
に、各副伝動ケース15bにより植付装置19を駆動する動
力をそのまま利用でき、然も、両者は比較的に近い位置
に配置されることになると共に各回転軸98に各肥料繰出
装置42を駆動する負荷がかかるので安定した駆動が行え
て、機体構成が簡単でありながら適切な田植作業機及び
施肥作業を行うことができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明
する。
1は乗用型走行車体で、前端側のミッションケース2
と後端側に後輪伝動ケース3とをフレームパイプ4で連
結した車体1aの前部左右両側に前輪5・5を操行可能に
設け、後部左右両側に前記後輪伝動ケース3の両端に取
付けたサイドケース6・6を介して後輪7・7を設け、
車体1aの前後中間にエンジン8を装着し、この車体1aの
上部に左右に幅の広いステップ9を張設に、この前側に
ステップ部を左右両側に残す状態で操縦枠10を立設して
これの上部にハンドル11を設け、後側部分に前記エンジ
ン8を囲むエンジンカバー12をステップ9から突出なら
しめ、このカバー12の上部に操縦席13を設けている。
14は田植作業機で、植付伝動ケース15の前側上部に、
前位が上位に傾斜する苗載台16を左右に往復可能に設
け、後側部に、回転ケース17に2基の移植具18が装着さ
れた植付装置19を装着し、下部側に整地フロート20・21
を装着した構成になっている。そして、この植付伝動ケ
ース15はその前側を苗載台16の左右往復機構や変速伝動
機構を内装する主伝動ケース15aに、後側を左右に所定
の間隔で分岐させて前記回転ケース17を装着伝動する副
伝動ケース15bに構成している。
22は昇降機構で、前記後輪伝動ケース3に設けた支柱
23に基部を枢着した上下リンク24・25の先端部を縦リン
ク26で枢着状態に連結して構成し、この上リンク24を車
体側から油圧装置27で昇降可能に構成し、前記縦リンク
26にローリング可能に支軸28を介して前記田植作業機14
を装着している。
29a・29bはブラケットで、前記ミッションケース2の
前側に設けた前枠30の左右両側及び前記車体4の前後中
間部の両側に、ステップ9の外方へ喰みださないように
して突出され、これに適宜な部材を着脱可能に構成して
いる。
31は予備苗載置装置で、前記ブラケット29a・29bに基
部側を装着できる着脱枠32に略々門型状の支柱33をピン
33aを介して回動自在に取付け、この支柱33に苗載せ台3
4を三段にして取付け、この支柱33をばね35で外方へ回
動付勢するように設けると共にその外方への回動状態を
数段に規制できる規制装置36を前記着脱枠32と支柱33と
の間に設けている。図例の規制装置36は着脱枠32に回動
可能に取付けられた鋸歯状のノッチを一体的に設けたペ
ダル37と支柱33側に設けられて前記ノッチに係脱するピ
ン38とからなっている。
39は施肥装置で、前記田植作業機14の植付伝動ケース
15の各副伝動ケース15bの上面に着脱自在に装着される
施肥フレーム40に、肥料タンク41と、該肥料タンクから
肥料を繰り出す肥料繰出装置42と、この肥料繰出装置の
下部に繰り出された肥料を受けて下部の圃場に導き所定
の間隔で放出する肥料移送管43とこの移送管43の終端側
に設けた作溝器44とで構成される肥料排出装置45と、送
風機47aと、空気タンク47bと、風導管48等を一体的にな
るようにして装着したものである。
この施肥装置39の各部を詳細に説明すると次の通りで
ある。
施肥フレーム40は、前記副伝動ケース15bに固着され
る支柱40aの上部を前方へ屈曲させてその先端に横枠40b
を止着して各支柱40aを連結し、この横枠40bに側面視で
L字型、逆L字型の屈局枠40c・40dを介して横方向に延
びる上枠40を止着し、前記横枠40bに筒状の空気タンク4
7bと前記施肥装置の肥料繰出装置42の肥料繰出ケース本
体42aを取付けるブラケット48a・49を取付けた構成にな
っている。
肥料繰出装置42は、内部に繰出ロール46が収納架設さ
れるケース本体42aと繰出ロール46を軸架する左枠42bと
クラッチケース部を構成する右枠42cとに分割可能に繰
出ケースを構成し、ケース本体42aの前側に位置する取
付け部(イ)を前記ブラケット49に螺着可能に構成し、
前記左枠42bには基部が螺軸(ロ)で先端側が非螺軸
(ハ)に設けられた筒軸50を一体的に設け、該螺軸
(ロ)部に平歯車51を螺合し、非螺軸(ハ)部にブッシ
ュ52・52を圧入して、この部分に溝付繰出ロール46aを
回転自在に設け、この溝付繰出ロール46aの溝に嵌合し
て軸方向に移動自在に繰出調節ロール46bを前記平歯車5
1のボス部51a部に回転自在に係合して軸方向には該平歯
車51と一体的に動くように構成し、駆動軸53を前記右枠
42c側から挿通して前記筒軸50に回転自在に状態に嵌合
ならしめ、この軸53からクラッチ機構54を介して溝付繰
出ロール46aを回転するように構成されている。
前記平歯車51のボス部51aと繰出調節ロール46bとの連
結は、該ボス部51aにブッシュ55を圧入し、繰出調節ロ
ール46bの内周に形成した突状リング(ニ)を前記ブッ
シュ55の端面に当接するようにしてボス部51aに嵌合
し、ボス部51aの端面に抜止リング56を螺着した構造に
している。
前記クラッチ機構54は、次の構成である。
前記溝付繰出ロール46aの外側面にクラッチ爪を一体
的に形成し、このクラッチ爪に前記駆動軸53に軸方向に
移動自在に楔着されるクラッチ体57に一体に形成したク
ラッチ爪をばね58で弾発係合ならしめ、該クラッチ体57
の操作溝57aに係合されるクラッチピン59bを前記繰出ケ
ース本体42a外から偏心回動することでクラッチ爪とク
ラッチ爪との係脱を可能ならしめ、クラッチの断続がで
きるように構成している。尚、前記クラッチピン59b
は、前記ケース本体42aと右枠42cとの合体時に、その両
合体面に形成する半円状の切欠部(ホ)・(ホ)で形成
される円周面で抜け止めされた状態で前記ケース本体42
a側に軸受け保持されたクラッチ軸59の内端面に偏心し
て一体的に設けられ、このクラッチ軸59の外端部に操作
レバー59aが一体に形成されている。
前記クラッチ機構54のばね58の一端側はクラッチ体57
に接圧され、他端は右枠42c内面に接圧されるが、この
右枠42c内面に接圧する部分にブレーキがかかるように
ばね58と右枠42cとの間にブレーキ板60を介装してい
る。このようにすると、常に駆動軸53にブレーキがかか
って回転し難くなり、ラチェット伝動機構で該駆動軸53
を回転するような場合に軸が揺動せず不測に繰出ロール
が揺動して肥料が垂れ流しになるようなことがなくなり
的確な繰出が可能になる。
61は肥料取出樋で、前記ケース本体42aの背面側開口
部(ヘ)にピン62で回動自在に枢着され、常にケース内
に挿入されている部分はケース内幅一杯の板体にできて
いて、ケース外に開く部分は側板と底板とでできた流し
樋の形状に構成され、この肥料取出樋61で前記開口部
(ヘ)を開閉可能に構成し、閉じた状態ではケース内の
板体部はケースの内面に沿う状態になって肥料の繰出し
流下の邪魔にならず、開いた状態では繰り出される肥料
を受けて肥料がケースの外側に排出されるように構成し
ている。尚、該肥料取出樋61のケース内の板体の少なく
とも先端側にゴム板やブラシ等のシール体63を取付け、
取出樋61の開放時にシール体63が繰出ロールの回転周
面、特に繰出溝面に接合して肥料の流下を確実に防止し
ている。
64は連れ出し防止用の堰止ブラシで、前記ケース本体
42aの背面側開口部(ヘ)の左右内壁面に外側上部から
内側下部に向かう樋65に嵌合して抜き差し自在に設けた
移動部材66に、前後方向に移動調節設定可能に止着され
ている。67は移動部材66に固着の板体であり、繰出ロー
ルの外周面にその端面が接近して肥料を受ける機能を行
なうものである。
そして、前記堰止ブラシ64及び板体67が一体的に取付
けられた移動部材66を樋65に嵌合して差し込み、前記肥
料取出樋61を閉じると、この樋61で該移動部材66が動か
ないように接圧されて固定されるように構成されてい
る。
ケース本体42a側の外側面の各所に設けられている回
動自在な係止爪68は、前記左枠42b、右枠42c、肥料取出
樋61を取付けたとき、閉鎖したときに係止するもので、
69はその係合ピン、70は接合時のノックピンを示す。
尚、71は肥料流入口、72は肥料排出口を示す。
前記の肥料タンク41は、下部側が漏斗状に形成されて
いて、前記ケース本体42aの肥料流入口71に漏斗が臨む
ようにして該ケース本体42aに固着されている。
74は漏斗で、前記ケース本体42aの肥料排出口72の外
周に嵌合させて取付けられ、この漏斗の下部側は筒状態
に構成され、この筒状部に空気吹き込み筒75が一体的に
形成されている。
45は肥料排出装置で、前記田植作業機14の整地フロー
ト20・21に取付けられた作溝器44の開口部に臨む移送管
43が前記漏斗74の下端に連通ならしめた構成になってい
る。
47aは送風機で、本体部が筒状の電動モータ80の一側
面に回転送風羽根が内装された送風ケース81を一体的に
設け、前記屈曲枠40dに締め付けバンド82を介して電動
モータの筒部外周を取り巻くようにして着脱自在に取付
けている。83は前記バンドの係止バックルを示す。
47bは空気タンクで、左右方向に長い気密のタンクに
形成され、前記ブラケット48に固着されている。そし
て、この空気タンク47bに前記送風機47aから空気が吹き
込まれるように、両者を送風管85で連設している。
48は風導管で、前記空気タンク47bと前記漏斗74の吹
き込み筒75とを連結している。
87は繰出し調節装置で、各肥料繰出装置42の繰出量を
格別に調節する夫々の前記平歯車51と、前記施肥フレー
ム40の左右両側に支持されて、その一端側に設けられた
レバー88で回転可能な回転軸89に取付けた歯車90とを噛
み合わせて、該軸89を正逆回転ならしめることにより前
記平歯車51を前記筒軸50の軸芯方向に移動ならしめ、繰
出調節ロール46bを左右に移動調節して肥料の繰出量が
一挙に調節できるように構成している。尚、前記歯車90
は、軸89の軸方向に移動できて、前記平歯車51との噛み
合いが外せるように構成してあり、これを外した状態で
平歯車51を手動回転させるとその肥料繰出装置42のみの
繰出量が調節できるように構成されている。
具体的には、第14図・第15図の通り、軸89に外周形状
が六角の固定部材91をロールピン84で固定し、この固定
部材91に歯車90を嵌合ならしめ、ばね92で軸に固定のス
トッパ93側に弾圧して該歯車90をばね92に抗して移動で
きるように構成している。
尚、前記平歯車51の外側面に繰出量を決める目安にな
る目盛と数字を歯形に対応して設け、この所定の目盛数
字歯形を前記左枠42bの横方行目盛枠部(ト)に位置さ
せることによって微量調節制定ができ、平歯車51の外側
面を前記目盛枠部(ト)の適当な目盛数字に合せること
によって多量調節設定ができるように構成している。
前記作溝器44は、鉄板や合成樹脂で平面視がV型或は
U型状の後部が開口された形状に設けられていて、上下
方向に長く、前記整地フロート20・21の苗植付け部を整
地する部分の横側に土壌面に下端が突っ込まれる状態で
該フロートに取付けられている。そして、前記植付装置
19の回転ケース17との関係位置は、該回転ケース17の前
側に近い位置にあり、その作溝器44のV字或はU字の空
間内に上方から介入する前記移送管43は、前記植付伝動
ケース15の副伝動ケース15bと植付装置19の先端側外側
部に取付けられて首振り移植運動をする移植具18との間
に介装され、しかも、回転ケース17の前側に位置ならし
めている。換言すれば、副伝動ケース15bと回転ケース1
7と移植具18と苗載台16とで形成される空間(チ)内に
移送管43が介入される構成になっている。このようにす
ると、構成が非常にコンパクトになるばかりでなく、移
送管43を左右に折曲げないで配設できて肥料詰りを少な
くすることができる。尚、前記肥料繰出装置42の排出口
72とこれに連設される漏斗74は回転ケース17の上方部に
位置して前記移送管43が左右に曲げられないでストレー
トに配設され回転ケース17や移植具18の作動を阻害しな
い構成になっている。
前記駆動軸53の伝動は、該軸53に一方向回転機構とし
てのラチェット機構94を前記軸53に装着し、その作動レ
バー95を駆動ロッド96を介して前記副伝動ケース15bの
下端側の一側部に突出して回転されるように設けたクラ
ンク97に連設し、このクランク97の回転によってレバー
95が上下に揺動されて駆動軸53が一定の方向に伝動回転
されるように構成されている。
前記クランク97は、前記回転ケース17の回転軸98に平
歯車99を取付け、前記副伝動ケース15bの後端に施肥装
置39を装着しない場合に取付けられる蓋の代わりにクラ
ンク伝動枠100を装着すると、この伝動枠100の内部にあ
らかじめ軸架した従動中間平歯車101が前記平歯車99と
噛み合い、これに噛合う歯車102aが取付けられる軸102
が回転され、この軸102に取付けられているクランク97
が作動される構成になっている。そして、このクランク
97は、前記副伝動ケース15bから側方へ大きく突出する
前記回転軸98を包む軸受メタル(リ)の後方位でやや高
い位置に配設されている。このような位置にクランク97
が配設されると該クランク97に泥土や泥水が掛かり難く
なって極めて有効である。
前記肥料タンク41内に設けられた肥料切れセンサー10
3は、該タンク41内の下部側斜面に装着されていて、肥
料圧を受けてセンシングするように構成されている。そ
して、該肥料タンク41はバランスの関係でできるだけ前
方に位置するようにするため、タンク内面の壁面を前方
側が緩くなる傾斜に構成し、この緩い傾斜面に貼付られ
る格好にして該センサー103が設けられている。このよ
うにすると肥料が少なくなってもセンサーが肥料圧を充
分に受けることができて的確に肥料切れを検出できる。
尚、このセンサー103はブザーあるいは警告灯に連結さ
れることは謂うまでまない。また、このセンサー103の
前側には、前記空気タンク47bが位置する状態に延びて
いる構成にしているから、センサー部分が充分に保護さ
れ、不測にこのセンサー部分に異物が衝突して破損され
たり検出性能が変わってしまう等の事態を防止できる。
104肥料詰り表示器で、前記施肥フレーム40に回動可能
に設けた後板84の背面に装着され、前記作溝器44の内壁
前面から適当間隔離して垂下した電導杆105と該作溝器4
4壁面との間に肥料が詰ったり、作溝器内に進入する泥
水に肥料が充分溶けた肥料詰りの状態になったときに両
者間に難なく電気が流れるのを検出してこれを表示する
ものである。尚、この肥料詰り検出機構106によると、
水田の泥土や、泥水にほとんど影響されないで正確な検
出ができる。107は該検出機構106の調整装置で、検出感
度を圃場に応じて調整するものである。即ち、電導抵抗
を調整することによって、未だ肥料が撒かれていない時
点の圃場における泥水が充分に電導性を有するとき、検
出機構が働らいて誤報するのを防止するものである。
次に、上例の作用について説明する。
先ず、乗用型走行車体1側に予備苗を多量搭載すると
きは、第1図及び第2図に示した通り、予備苗載置装置
31を前側及び後側の各ブラケット29a・29bに装着して多
量の苗を搭載する。多量の苗を搭載する必要がないとき
は、前側の両サイドあるいは後側の両サイドの予備苗載
置装置31を外しておくとよい。
この状態において、田植作業機14の苗載台16に苗を搭
載すると共に、各肥料タンク41に粒状の肥料を収納し
て、乗用型走行車体1を前進しながら各伝動回転部を駆
動すると、苗載台16が左右に往復移動して、その下端側
に苗が繰り出される。そして、回転ケース17の回転と共
に移植具18が揺動してその移植爪が上下に長い閉ループ
状の移植軌跡を描いて運動し、前記苗載台16から一株分
づつの苗を分割保持して整地フロート20・21で整地した
水田の土壌面に苗が植付けられる。
一方、回転ケース17の回転軸98から歯車99・101を介
して伝動されるクランク97で施肥装置39の各駆動軸53が
駆動ロッド96、レバー95、ラチェット機構94を介して一
定方向に回転伝動される。このため、クラッチ54を
「入」にしておくと繰出ロール46が回転されて肥料タン
ク41から肥料が繰り出されて下部の漏斗74に排出され、
移送管43内を流下して作溝器44の開口部に排出される。
このとき、送風機47aによる圧風が空気タンク47bで溜め
られ、この高圧空気が風導管48を介して漏斗74下部の移
送管43内へ吹き込まれ強制的に移送管43内を流下する肥
料を作溝器44内へ的確に移送するこのようにして、作溝
器44で開口される溝内に撒かれた肥料は、その後に覆土
板108で溝が埋め戻されて土壌面下に埋没される。
このようにして、苗植付け作業と施肥作業とが同時に
行われるが、各肥料繰出装置42の繰出量を夫々調節する
には、歯車90を移動させて歯車51との噛み合いを外し、
該歯車51を正あるいは逆に回転して筒軸50の螺子で該歯
車51を左右に移動させ、これにより繰出調節ロール46b
を移動して調節するとよい。また、各肥料繰出装置42の
繰出量を一挙に調節するには、レバー88で回転軸89を正
逆回転すると歯車90で歯車51が回転されて前記と同じよ
うに調節ができる。
次に、作業が終わり、肥料タンク41内の肥料を排出す
る場合には、肥料取出樋61を第8図の仮想線のように開
口ならしめ、堰止ブラシ64が装備された移動部材66を引
き抜くとタンク41内の肥料が肥料取出樋61で受けられて
そのまま後側の外部へ排出される。排出される肥料は適
宜収容器で受けるとよい。
また、この肥料繰出装置42の繰出ロール46部分やその
他の適宜な部分を掃除したり、洗浄後の水切りをすると
きには、送風機47aを外して風を吹き付けると簡単に清
掃、水切りができる。
そして、特に、田植作業機14の副伝動ケース15b後部
に機体左右方向に長い枠組み構成とした施肥フレーム40
の下部を固定し、該施肥フレーム40に機体左右方向に並
設した肥料タンク41と該肥料タンク41から肥料を繰り出
す肥料繰出装置42を装着したので、複数の副伝動ケース
15b後部上方に施肥装置39の肥料タンク41及び肥料タン
ク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置42を機体左右方向
に長くしてコンパクトに配置でき、然も、肥料繰出装置
42は、副伝動ケース15bの後部に装着された植付装置19
の上方に位置するようになるから、肥料繰出装置42から
繰出された肥料はすぐ下方の植付け位置の近くに適切に
施され、肥料詰まり等の発生も少なくて適切な施肥作業
が行える。
また、田植作業機14の副伝動ケース15b後部に機体左
右方向に長い枠組み構成とした施肥フレーム40の下部を
固定し、各副伝動ケース15bの後端部に設けられた前記
各々の回転軸98の駆動力にて駆動されて上下動する各駆
動ロッド96の上部を各々の回転軸98にて駆動される植付
装置19が植付ける苗に対して肥料を繰り出す肥料繰出装
置42に各々連繋したので、各肥料繰出装置42を駆動する
特別の駆動系を乗用型走行車体1側から配設する必要が
なく、単に、各副伝動ケース15bにより植付装置19を駆
動する動力をそのまま利用でき、然も、両者は比較的に
近い位置に配置されることになると共に各回転軸98に各
肥料繰出装置42を駆動する負荷がかかるので安定した駆
動が行えて、機体構成が簡単でありながら適切な田植作
業及び施肥作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例を示したもので、第1図は施
肥装置付き乗用型田植機の全体側面図、第2図は施肥装
置付き乗用型田植機の全体平面図、第3図は要部の正断
面図、第4図は要部の一部断面右側面図、第5図は要部
の一部断面背面図、第6図は要部の一部断面左側面図、
第7図は要部の背面図、第8図は要部の側断面図、第9
図は要部の背断面図、第10図は要部を分解した状態の斜
視図、第11図は要部の背面図、第12図は要部の一部断面
右側面図、第13図は要部の断面図、第14図は要部の断面
図、第15図はその側面図を示す。 図中の符号、1は乗用型走行車体、14は田植作業機、15
は植付伝動ケース、15aは主伝動ケース、15bは副伝動ケ
ース、16は苗載台、19は植付装置、20・21は整地フロー
ト、22は昇降機構、39は施肥装置、40は施肥フレーム、
41は肥料タンク、42は肥料繰出装置、96は駆動ロッド、
98は回転軸である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−88812(JP,A) 実開 昭59−77330(JP,U) 実開 昭60−114612(JP,U) 実開 昭59−34507(JP,U) 実開 昭59−29123(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗用型走行車体1に昇降機構22を介して主
    伝動ケース15aより動力を機体後方に伝動する前後方向
    に長い複数の副伝動ケース15bを有する植付伝動ケース1
    5と該植付伝動ケース15の上方で左右往復動する苗載台1
    6と各副伝動ケース15bの後部に各々装着された回転軸98
    にて駆動され苗載台16に載置された苗から一株分の苗を
    取り出して圃場に植付ける植付装置19と植付伝動ケース
    15の下方に装着された整地フロート20・21とを装備する
    田植作業機14を装着し、該田植作業機14に施肥装置39を
    装着した施肥装置付き乗用型田植機において、該田植作
    業機14の副伝動ケース15b後部に機体左右方向に長い枠
    組み構成とした施肥フレーム40の下部を固定し、該施肥
    フレーム40に機体左右方向に並設した肥料タンク41と該
    肥料タンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置42を装着
    すると共に、各副伝動ケース15bに設けられた前記各々
    の回転軸98の駆動力にて駆動されて上下動する各駆動ロ
    ッド96の上部を各々の回転軸98にて駆動される植付装置
    19が植付ける苗に対して肥料を繰り出す肥料繰出装置42
    に各々連繋したことを特徴とする施肥装置付き乗用型田
    植機。
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