JP2613115B2 - 雨水浸透構造 - Google Patents

雨水浸透構造

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JP2613115B2 JP2089700A JP8970090A JP2613115B2 JP 2613115 B2 JP2613115 B2 JP 2613115B2 JP 2089700 A JP2089700 A JP 2089700A JP 8970090 A JP8970090 A JP 8970090A JP 2613115 B2 JP2613115 B2 JP 2613115B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、側溝から雨水を地中に浸透させるための構
造に関する。
(従来の技術) 従来、側溝から雨水を地中に浸透させるようにした雨
水浸透構造としては、例えば、実開昭57−168581号公報
に記載されたものが知られている。
この従来出典には、側溝ブロックの側壁底部に雨水流
出穴が形成されると共に、側溝ブロックの外壁に雨水流
出穴に連続して砕石による雨水浸透室が形成された雨水
浸透構造が示されている。
従って、この雨水浸透構造では、側溝ブロック内の雨
水が雨水流出穴を通して雨水浸透室に流入し、ここから
地中へと浸透していくものであった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の雨水浸透構造にあっては、雨水
浸透室が側溝ブロックの外壁の厚み内に形成されている
ため、雨水浸透室が側溝ブロックの外壁の厚みの範囲内
でしか形成できず、これでは、雨水の浸透範囲が狭くな
ってしまうという問題があった。
そこで、雨水の浸透範囲を広く取るために、砕石によ
る雨水浸透層を側溝の外方に張り出す状態で地中に形成
することが考えられるが、この場合、雨水浸透層に、そ
の上部の地層から土砂が崩れ落ちて、雨水浸透層が目詰
まりを起こしたり、又、雨水浸透層の沈下に伴って上部
地層が沈下してしまうという問題が生じる。
従って、この雨水浸透層の目詰まりや沈下を補修する
には、多くの費用や手間及び時間をかけて地面を堀起こ
し、上部地層や雨水浸透層を造りなおさなければなら
ず、この雨水浸透層の目詰まりや沈下を防止することが
実現化への大きな課題となる。
本発明は、上述のような従来の問題点に着目し、雨水
浸透層を地中に形成することによって、雨水の浸透範囲
を広く取ることができるようにしながら、上部地層の土
砂が崩れ落ちることによる雨水浸透層の目詰まりを防
止、雨水浸透層の沈下に伴う上部地層の沈下を防止でき
るようにした雨水浸透構造を提供することを課題として
いる。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を達成するために、本発明の雨水浸透構造
では、側溝の側壁底部に雨水流出穴が形成され、該雨水
流出穴に連続して砕石(栗石を含む)による雨水浸透層
が側溝の外方に張り出す状態で地中に形成され、該雨水
浸透層と、その上部の地層との間にコンクリートによる
不透水層が形成されている構成とした。
(作用) 本発明の雨水浸透構造では、側溝に流入した雨水は、
雨水流出穴を通して雨水浸透層に流入し、ここから地中
に浸透していく。このとき、雨水浸透層が側溝の外方に
張り出す状態で地中に形成されているため、地中への浸
透範囲が広くなるし、又、雨水浸透層が砕石により形成
されているため、その空隙が大きく、雨水が雨水浸透層
の中をスムーズに伝播していくことになる。
従って、雨水は雨水浸透層の中を万遍なく浸透し、地
中に広範囲に浸透させることができる。
又、雨水浸透層と、その上部の地層との間にコンクリ
ートによる不透水層が形成されているため、この不透水
層によって上部の地層からの土砂の崩れ落ちが防止さ
れ、上部の地層の土砂による雨水浸透層の目詰まりを防
止できる。
又、この不透水層が剛体であるコンクリートによって
形成されているため、雨水浸透層の沈下に伴う上部地層
の沈下を防止することができる。
又、雨水流出穴が側壁に形成された横穴であるため、
側溝内を流れる雨水は、この雨水流出穴から雨水浸透層
の内部に流れ込んだのち、側溝に戻る水流を生じる。従
って、この水流に乗って雨水浸透層の内部から微細な土
砂が運び出されることになり、雨水浸透層内に目詰まり
の原因となる土砂が堆積するのを防止できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図及び第2図は本実施例の雨水浸透構造を示し、
道路の路肩に設置された側溝からの雨水を浸透させる場
合の構造である。
図中1は、舗装道路で、路面10を形成するアスファル
ト層11が下地層の12上に形成され、その路肩には側溝2
が設けられている。尚、路面10は、中央から両側に向け
て若干の下り勾配に形成されている。
前記下地層12は、アスファルト層11の路盤となるもの
で、アスファルト層11の下にクラッシャーランを敷設し
て締め固めることによって形成されている。尚、この下
地層12は、例えば、切込砕石又は粒調砕石による下層路
盤の上にクラッシャーランによる上層路盤を形成して2
層にするなど、通常の道路構造で採用される下地層に形
成される。
前記側溝2には、第2図に示すように、左右側壁20,2
0の両端上部が梁部21,21によって連結されることによっ
て、底面が開口した側溝ブロック22が用いられ、この側
溝ブロック22がベースコンクリート層23上に設置され、
該ベースコンクリート層23の上に底部コンクリート層24
が形成されている。
又、前記側溝ブロック22の側壁20の底部には、下端か
ら切欠された雨水流出穴25が形成され、この雨水流出穴
25に連続して雨水浸透層3が地中に形成され、そして、
側溝2内を流れる雨水が雨水流出穴25を通して雨水浸透
層3内に流れ込むようになっている。
前記雨水浸透層3は、側溝2の外方に張り出す状態で
地中に砕石30(約20mm〜50mm)又は栗石が敷設されたも
ので、この場合、第2図に示すように、正面が平立面41
で、後面が円弧立面42となった略半円形の金網カゴ4の
中に砕石30が収容され、この金網カゴ4の平立面41部分
が雨水流出穴25内に嵌るように設けられ、かつ円弧立面
42に樹脂網43が張設された敷設構造となっている。尚、
金網カゴ4は、立方形でもよいし、又、金網カゴ4の周
囲にも砕石30を設けて、雨水浸透層3を拡大してもよ
い。
又、前記雨水浸透層3と、その上部の地層となる下地
層12との間に、コンクリートによる不透水層5が形成さ
れている。
前記不透水層5は、雨水浸透層3の上に現場打ちされ
ており、この不透水層5によって、雨水浸透層3と下地
層12との間の雨水の流通が遮断され、下地層12から雨水
浸透層3への土砂の崩れ落ちが防止できると共に、雨水
浸透層3の沈下に伴う下地層12及びアスファルト層11の
沈下を防止することができる。
次に、実施例の作用を説明する。
本実施例の雨水浸透構造では、側溝2内を流れる雨水
が、雨水流出穴25から雨水浸透層3内に流れ込むもの
で、このとき、雨水流出穴25が側壁20に形成された横穴
であるため、側溝2内を流れる雨水は、この雨水流出穴
25から雨水浸透層3の内部に流れ込んだのち、側溝2に
戻る水流を生じる。特に、実施例では、この水流が金網
カゴ4の円弧立面42に沿ったスムーズな流れとなるた
め、この水流に乗って微細な土砂が運ばれることにな
り、雨水浸透層3内に目詰まりの原因となる土砂が堆積
するのを防止できる。
又、金網カゴ4によって砕石30を納まりよく設置する
ことができるし、その設置作業が楽に行える。
そして、雨水流出穴25から雨水浸透層3に流入した雨
水は、この雨水浸透層3を通して、地中に浸透していく
もので、この場合、雨水浸透層3が側溝2の外方に張り
出す状態で地中に設置されているため、その浸透範囲が
広くなるし、又、雨水浸透層3が砕石30により形成され
ているため、その空隙が大きく、雨水が雨水浸透層3の
中をスムーズに伝播していくことになる。
従って、雨水は雨水浸透層3の中を万遍なく浸透して
いくことになり、雨水を広範囲に地中に浸透させること
ができる。
又、雨水浸透層3と、その上部の地層となる下地層12
との間に、コンクリートによる不透水層5が形成されて
いるため、下地層12から雨水浸透層3への土砂の崩れ落
ちが防止できるし、雨水浸透層3の沈下に伴う下地層12
及びアスファルト層11の沈下を防止することができる。
尚、コンクリート層5が設けられていない場合には、
雨水浸透層3を流れる雨水が、この雨水浸透層3から、
その上部の地層となる下地層12へも浸透していくことに
なる。このように、下地層12にまで雨水が浸透していく
と、その下地層12から雨水浸透層3に戻る雨水が、下地
層12の土砂を含んでしまうため、長期的には、雨水浸透
層3が下地層12の土砂によって目詰まりを起こし、雨水
浸透機能が得られなくなってしまうという問題が生じ
る。
これに対し、本実施例のように、コンクリートによる
雨水浸透層5が形成されていると、この雨水浸透層5に
よって、雨水浸透層3と下地層12との間の雨水の流通が
遮断され、雨水が下地層12に浸透していくことがないた
め、雨水が下地層12の土砂を含んでしまうといったこと
がない。
従って、下地層12の土砂による雨水浸透層3の目詰ま
りを防止できるし、雨水浸透層3が沈下した場合でも、
雨水浸透層5によって支持されるため、下地層12及びア
スファルト層11の沈下を防止することができる。
又、実施例のように、金網カゴ4の円弧立面42に樹脂
網43を張設して、雨水浸透層3の端面と地層との境部分
に樹脂網43を張設しておくと、この樹脂網43が泥止めと
なって、地層の土砂が雨水浸透層3に崩れ落ちてくるの
を防止できる。
又、この実施例において、側溝2のベースコンクリー
ト層23及び底部コンクリート層24を透水性コンクリート
によって形成して、側溝2の底部からも雨水を地中に浸
透させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明したが、本発
明の具体的な構成は前記実施例に限定されるものではな
い。
例えば、本発明の雨水浸透構造は、舗装道路下の地中
だけでなく、地質地面(非舗装道路、グランド、公園、
広場)等の地中に雨水浸透層を形成してもよいし、又、
側溝の両側面及び底面が、コンクリート現場打やプレキ
ャスト製品で形成された3面側溝にも適用できる。
又、雨水流出穴に、側溝ブロックの内側からフイルタ
を装着するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の雨水浸透構造にあ
っては、雨水浸透層が側溝の外方に張り出す状態で地中
に形成されているので、従来の雨水浸透構造に比べて大
幅に雨水の浸透範囲を広く取ることができる。
又、雨水浸透層を地中に設置することによって生じる
問題、即ち、雨水浸透層の上部の地層の土砂による雨水
浸透層の目詰まりや沈下に対して、雨水浸透層と、その
上部の地層との間にコンクリートによる不透水層が形成
されているので、上部の地層から雨水浸透層への土砂の
崩れ落ちを防止できるし、雨水浸透層の沈下に伴う上部
地層の沈下を防止できる。
又、側溝内を流れる雨水は、雨水流出穴から雨水浸透
層の内部に流れ込んだのち、側溝に戻る水流を生じるた
め、この水流に乗って雨水浸透層の内部から微細な土砂
が運び出されることになり、雨水浸透層内に目詰まりの
原因となる土砂が堆積するのを防止できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の雨水浸透構造を示す断面図、第2図
は該雨水浸透構造に用いられた側溝ブロックの斜視図で
ある。 12:下地層(上部の地層) 2:側溝 20:側壁 22:側溝ブロック 25:雨水流出穴 3:雨水浸透層 30:砕石 5:不透水層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側溝の側壁底部に雨水流出穴が形成され、
    該雨水流出穴に連続して砕石による雨水浸透層が側溝の
    外方に張り出す状態で地中に形成され、該雨水浸透層
    と、その上部の地層との間にコンクリートによる不透水
    層が形成されていることを特徴とする雨水浸透構造。
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JPS62111031A (ja) * 1985-11-08 1987-05-22 有限会社 エス・ジ−・ア−ル 雨水かん養兼人工貯水法

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