JPH094039A - 雨水浸透型側溝用ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 側壁１に雨水流出用の穴２をあけたコンク
リ−ト製の側溝用ブロック３において、穴２から流出し
た雨水でブロック３の外側に敷き詰めた砂利が目詰まり
しにくくしたものを提供する。 【構成】 側壁１の穴２の部分に濾過材７を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、側壁に雨水流出用の穴
をあけたコンクリ−ト製の雨水浸透型側溝用ブロックに
おいて、穴から流出した雨水でブロック外側に敷き詰め
た砂利が目詰まりしにくくしたものに関する。

【０００２】

【従来技術】従来、道路に施工してあるコンクリ−ト製
のＵ字型側溝に流れ込んだ雨水は、すべて河川に放流す
るのが一般的であったが、雨水をこのように放流する
と、雨量が少し多くなるだけで増水し、洪水を起こす。
また、雨水が地中に浸透しないため、地下水位が低下
し、地盤沈降を起こす。このため、側溝を図５に示すよ
うな側壁１に雨水が流出する穴２をあけた浸透型の側溝
用ブロック３で構築して、雨水を側溝の外側に流出さ
せ、地中に浸透させる工法が最近採用されている。

【０００３】この浸透型の側溝用ブロック３による側溝
の構築は、図６に示すように土４を掘削して、側溝用ブ
ロック３を並べた後、その側壁１の外側に砂利５を敷き
詰めて、穴２からの雨水が地中に浸透し易くなるように
した後、土４を埋め戻す方法で行っていた。しかし、側
溝には砂が雨水とともに流れ込んでくるため、構築後期
間が経過すると、砂利５が砂で目詰まりを起こして、雨
水が側溝用ブロック３の外側に流出しにくくなったり、
浸透しにくくなるものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、側
溝用ブロックの外側に敷き詰めた砂利が目詰まりしにく
い側溝用ブロックを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、側壁に穴をあ
けたコンクリ−ト製の側溝用ブロックにおいて、側壁の
穴の部分に濾過材を配置した。

【０００６】

【作用】穴の部分に濾過材を配置すると、雨水は濾過材
で濾過されて、砂などが除去されてから外側に流出する
ので、側溝用ブロックの外側に敷き詰めてある砂利は目
詰まりを起こさなくなる。

【０００７】濾過材の配置は、側溝用ブロックに対して
着脱自在な機構にして、濾過材が汚れた場合、濾過材を
側溝用ブロックより取り外し、清掃できるようにするの
が好ましい。濾過材としては腐食しにくいもの、例え
ば、合成繊維の不織布、グラスウ−ル、ロックウ−ル、
発泡樹脂などを使用するのが好ましい。

【０００８】

【実施例】

実施例１ 図１、図２は、本発明の側溝用ブロックを示すもので、
側壁１の内側には長方形の窪み部６が設けられて、その
部分に長方形の穴２が複数あけられている。また、窪み
部６には合成繊維の不織布からなる濾過材７がその剛性
を利用して差し込まれている。

【０００９】実施例２ 図３、図４は、本発明の他の側溝用ブロックを示すもの
で、側壁１には長方形の穴２が複数あけられていて、そ
の穴２があけられた側壁１の部分の肉厚内部には長方形
のポケット８が側壁１の上面からあけられ、その中に合
成繊維の不織布からなる濾過材７が差し込まれている。

【００１０】

【発明の効果】以上のように、本発明の側溝用ブロック
は、雨水流出用の穴があけられた穴の部分に濾過材が配
置されているので、雨水は濾過材で濾過された後流出す
る。このため、側溝用ブロックの外側に敷き詰めた砂利
が目詰まりすることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本発明の雨水浸透型側溝用ブロックの横断面
図である。

【図２】は本発明の雨水浸透型側溝用ブロックの縦断面
図である。

【図３】は本発明の他の雨水浸透型側溝用ブロックの横
断面図である。

【図４】は本発明の他の雨水浸透型側溝用ブロックの縦
断面図である。

【図５】は従来の雨水浸透型側溝用ブロックの斜視図で
ある。

【図６】は従来の雨水浸透型側溝用ブロックを施工した
側溝の断面図である。

【符号の説明】

１…側壁、２…穴、３…側溝用ブロック、４…土、５…
砂利、６…窪み部、７…濾過材、８…ポケット、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 側壁に穴をあけたコンクリ−ト製の側
   溝用ブロックにおいて、側壁の穴の部分に濾過材を配置
   したことを特徴とする雨水浸透型側溝用ブロック。