JP2611864B2 - 雨水浸透構造 - Google Patents

雨水浸透構造

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JP2611864B2 JP2270251A JP27025190A JP2611864B2 JP 2611864 B2 JP2611864 B2 JP 2611864B2 JP 2270251 A JP2270251 A JP 2270251A JP 27025190 A JP27025190 A JP 27025190A JP 2611864 B2 JP2611864 B2 JP 2611864B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、側溝等の水路から雨水を地中に浸透させる
ための雨水浸透構造に関する。
(従来の技術) 従来、側溝から雨水を地中に浸透させるようにした雨
水浸透構造としては、例えば、実開昭57−168581号公
報、実開昭59−61382号公報、実開昭62−55684号公報等
に記載されているような種々の構造のものが知られてい
る。
これら従来の雨水浸透構造は、側溝の側壁に雨水流出
穴が形成され、この雨水流出穴から側溝内の雨水を地中
へと浸透させるようにしたものであった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の雨水浸透構造にあっては、側溝
内の雨水が雨水流出穴を通して地中へと浸透していく場
合、雨水に含まれた土砂も一緒に雨水流出穴から地中へ
と流出するため、雨水の浸透部分や雨水流出穴が土砂に
よって目詰まりを起こし、この結果、雨水の浸透性が損
なわれ、実用性に乏しいという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題点に着目し、土砂
による目詰まりを防止しながら、側溝等の水路から雨水
を地中に浸透させることができるようにした雨水浸透構
造を提供することを課題としている。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を達成するために、本発明の雨水浸透構造
では、内部が雨水流動室に形成された浸透用ブロックが
水路に隣接して地中に埋設され、前記雨水流動室の開口
部は、水路の内側面に臨むように浸透用ブロックに横向
きに開口されると共に、該雨水流動室の底面は、開口部
から奥方向に向けて上り傾斜に形成され、かつ浸透用ブ
ロックの奥部に雨水流動室から地中への雨水流出穴が形
成されている構成とした。
(作用) 本発明の雨水浸透構造では、側溝等の水路内を流れる
雨水は、浸透用ブロックの雨水流動室に開口部から流れ
込み、再び開口部から水路に戻るという流動を生じ、こ
の雨水流動室内に流れ込んだ雨水の一部が雨水流出穴か
ら地中へと浸透していくことになる。
この場合、本発明では、雨水流動室の底面が開口部か
ら奥方向に向けて上り傾斜に形成されているため、雨水
流動室に流れ込んだ雨水が奥へ行くにしたがって次第に
雨水に含まれる土砂が雨水流動室の底面に沈積してい
き、雨水流動室の奥部ほど雨水から土砂が排除されるこ
とになる。
そして、雨水流動室から地中への雨水流出穴が浸透用
ブロックの奥部に形成されているため、この雨水流出穴
からは上述のようにして土砂が排除された状態の雨水が
流出し、地中へと浸透していくことになる。
従って、雨水の浸透部分や雨水流出穴の土砂による目
詰まりが防止され、地中への雨水の浸透性を長期に亘っ
て維持できる。
又、雨水の流入によって雨水流動室の底面に沈積した
土砂は、雨水流動室から水路に戻る雨水の流動に乗って
水路内に運び出されていくため、雨水流動室内では土砂
の堆積が防止されることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図及び第2図は第1実施例の雨水浸透構造を示
し、図中1は水路としての側溝である。
前記側溝1は、左右側壁11,11の両端上部が梁部12,12
によって連結されることによって、底面が開口した側溝
ブロック10によって形成され、この側溝ブロック10がベ
ースコンクリート層21上に設置され、該ベースコンクリ
ート層21の上に底部コンクリート層22が形成されてい
る。尚、13は側溝蓋である。
又、前記側溝ブロック10の側壁11には、前記底部コン
クリート層22の上面と同レベルで横穴14が開口され、こ
の横穴14に接続して浸透用ブロック3が配設されてい
る。
前記浸透用ブロック3は、内部が雨水流動室30に形成
されると共に、該雨水流動室30の開口部31が前面に開口
して形成された横向きボックス形状のコンクリートブロ
ックで、前記開口部31が横穴14を介して側溝1の内側面
に臨むように横向きで地中に埋設され、その周囲及び底
部に栗石40による浸透層4が形成されている。尚、41は
クラッシャーラン層である。
又、前記雨水流動室30の底面32は、浸透用ブロック3
の底壁33を傾斜させることによって、開口部31から奥方
向に向けて上り傾斜に形成されると共に、浸透用ブロッ
ク3の奥部となる奥壁34に雨水流動室30から地中(浸透
層4)への雨水流出穴35が形成されている。
次に、実施例の作用を説明する。
本実施例の雨水浸透構造では、側溝1内を流れる雨水
は、横穴14を通して浸透用ブロック3の雨水流動室30に
開口部31から流れ込み、再び開口部31から側溝1に戻る
という流動を生じ、この雨水流動室30内に流れ込んだ雨
水の一部が雨水流出穴35から浸透層4を経て地層5へと
浸透していくことになる。
この場合、前記雨水流動室30は、その底面32が開口部
31から奥方向に向けて上り傾斜に形成されているため、
雨水流動室30に流れ込んだ雨水が奥へ行くにつれて次第
に雨水に含まれる土砂が雨水流動室3の底面32に沈積し
ていき、雨水流動室3の奥部ほど雨水から土砂が排除さ
れることになる。
そして、雨水流動室3から地中への雨水流出穴35が浸
透用ブロック30の奥壁34に形成されているため、この雨
水流出穴35からは上述のようにして土砂が排除された状
態の雨水が流出し、地中へと浸透していくことになる。
従って、雨水の浸透部分となる浸透層4や地層5、そ
れに雨水流出穴35が土砂によって目詰まりを起こすこと
がなく、地中への雨水の浸透性を長期に亘って維持でき
る。
又、雨水の流入によって雨水流動室30の底面32に沈積
した土砂は、雨水流動室30から側溝1に戻る雨水の流動
に乗って側溝1内に運び出されていくため、雨水流動室
30内では土砂の堆積が防止されることになる。
又、雨水流動室30に流れ込んだ雨水は、雨水流出穴35
から浸透層4に流出し、この浸透層4を形成する栗石40
の隙間を通って伝播するため、地中への浸透範囲が広が
り、効率のよい浸透ができる。
次に、第3図は第2実施例の雨水浸透構造を示してい
る。
この第2実施例では、浸透用ブロック3を据え付ける
時の安定性を確保するため、浸透用ブロック3の底壁33
の下面36が水平面に形成されている。
又、制御ブロック10の側壁11に形成される横穴14が、
底部コンクリート層22の上面より高さHを持って上方に
開口されている。即ち、側溝1内の雨水が雨水流出穴35
までの高さH1を越えると、その高さH1を越えた分の雨水
が雨水流出穴35から地中に浸透し(雨水浸透機能)、
又、高さH1以下の雨水は、側溝1を流下して河川等に流
出される(側溝流出機能)ことになる。従って、この雨
水浸透構造では、高さHを設けたことによって側溝流出
機能のピーク値となる高さH1が高くなるため、通常は側
溝流出機能を確保しながら、大雨時等に際しては、雨水
浸透機能によって河川への雨水流出が抑制され、河川の
溢れを防止できる。
又、高さHを設けたことによって、側溝1の底部を流
れる土砂が高さHによって受け止められるため、それだ
け雨水流動室30への土砂の流入を防止できる。
又、浸透用ブロック3の上端部には、浸透層4を覆う
ように庇部37が延設されており、この庇部37によって上
部の地層から浸透層4に土砂が崩れ落ちるのが防止さ
れ、土砂による浸透層4の目詰まりを防止できる。
又、前記浸透層4と地層5の間には、地層5からの土
砂崩れを防止するためのネット6が張設されている。
次に、第4図には第3実施例の雨水浸透構造を示して
いる。
この第3実施例では、浸透用ブロック3が、底壁33a
が均一厚に形成された本体ブロック3aと、雨水流動室30
の底面32を形成する傾斜板3bとで構成されている。これ
は、第1実施例の浸透用ブロックのように、雨水流動室
30の底面を32上り傾斜にするために、浸透用ブロック3
の底壁33を傾斜させると浸透用ブロック3の据え付けが
安定悪くなり、又、第2実施例の浸透用ブロック3のよ
うに、底壁33を次第に肉厚にすると重量増となるため
で、これを防止すめため、本体ブロック3aに傾斜板3bを
組み合わせている。
又、浸透用ブロック3の上壁38に、雨水流動室30に垂
下するようにフイルタ7,7が取り付けられている。この
フイルタ7は、枠体にネットや不織布マット等が張設さ
れたもので、浸透用ブロック3の上壁38にスリット穴3
9,39が形成され、このスリット穴39にフイルタ7,7を差
し込むことで取り替え可能となっている。この場合、浸
透用ブロック3の上に筒状ブロック8が設置され、この
筒状ブロック8は、内部が作業空間80とされ、上面に路
面9と面一となるように蓋体81が設けられている。
従って、雨水流動室30に流れ込んだ雨水は、このフイ
ルタ7,7によって土砂が除去されたのち、雨水流出穴35
から地中へと浸透していくため、土砂による目詰まりを
より一層防止できる。
尚、フイルタ7を交換する際は、蓋体81を外して作業
空間80からフイルタ7を取り替えればよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明したが、本発
明の具体的な構成は前記実施例に限定されるものではな
い。
例えば、水路としては、側溝以外にボックスカルバー
トを用いた暗渠でもよく、又、側溝は、U字側溝ブロッ
クや現場打ちによる三面側溝でもよい。
又、雨水流出穴は、浸透用ブロックの奥部であれば、
浸透用ブロックの奥壁に限らず、浸透用ブロックの底壁
や側壁に形成してもよい。
又、浸透用ブロックを水路の両側に設置して、水路の
両側から雨水を浸透させるようにしてもよい。
又、雨水流出穴にフイルタを装着してもよく、この場
合、雨水流出穴が形成される浸透用ブロックの奥壁の内
面或いは外面にネットや不織布マット等を張設してもよ
い。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の雨水浸透構造にあ
っては、雨水流出穴が浸透用ブロックの奥部に形成さ
れ、この雨水流出穴に至る前に、上り傾斜した雨水流動
室の底面によって雨水に含まれる土砂が排除されるた
め、土砂が排除された状態の雨水を地中へ浸透させるこ
とができる。
又、雨水流動室の底面に沈積した土砂は、雨水流動室
から水路に戻る雨水の流動に乗って水路内に運び出され
ていくため、雨水流動室内での土砂の堆積を防止でき
る。
このように、水路内の雨水が土砂を排除されて地中へ
と浸透すると共に、雨水流動室内に土砂の堆積がないの
で、雨水の浸透部分や雨水流出穴の土砂による目詰まり
が防止され、地中への雨水の浸透性を長期に亘って維持
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の雨水浸透構造を示す縦断面図、第
2図は該雨水浸透構造を示す斜視図、第3図は第2実施
例の雨水浸透構造を示す断面図、第4図は第3実施例の
雨水浸透構造を示す断面図である。 1:側溝(水路) 3:浸透用ブロック 30:雨水流動室 31:開口部 32:底面 34:奥壁(奥部) 35:雨水流出穴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が雨水流動室に形成された浸透用ブロ
    ックが水路に隣接して地中に埋設され、 前記雨水流動室の開口部は、水路の内側面に臨むように
    浸透用ブロックに横向きに開口されると共に、該雨水流
    動室の底面は、開口部から奥方向に向けて上り傾斜に形
    成され、 かつ浸透用ブロックの奥部に雨水流動室から地中への雨
    水流出穴が形成されていることを特徴とする雨水浸透構
    造。
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