JP2692951B2 - 浸透雨水桝 - Google Patents

浸透雨水桝

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JP2692951B2 JP10540789A JP10540789A JP2692951B2 JP 2692951 B2 JP2692951 B2 JP 2692951B2 JP 10540789 A JP10540789 A JP 10540789A JP 10540789 A JP10540789 A JP 10540789A JP 2692951 B2 JP2692951 B2 JP 2692951B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、道路の側溝に設けられ、取付管を介して上
下道管渠に連通する雨水桝に関する。更に詳しくは降雨
強度の高い時の雨水を地中に浸透させる浸透雨水桝に関
するものである。
[従来の技術] これまで農地や原野であった地域が都市化されると、
屋根や舗装道路等が増加し、降雨が地下に浸透しにくく
なり、その分だけ都市の雨水の排水施設である下水道管
渠や河川への流下量が増加する。
特に大都市域ではこのような都市化による雨水の不浸
透な面積の全面積に対する割合は70%〜80%にも達して
いるのが現状である。このため降雨時には既存の下水道
管渠の流下能力及びその放流先である河川の相対的な流
下能力はともに減少する。これまで滅多に氾濫しない河
川も最近では一年間に1〜2回氾濫し、家屋に浸水被害
をもたらすようになっている。
従来、このような都市型水害を解消する一つの方策と
して、下水道管渠施設の中に浸透雨水桝や浸透連結管等
の雨水浸透施設を設け、大地が本来もっている保水機能
及び遊水機能を向上させるようにしている(例えば「絵
でみる下水道の計画・設計」(株)山海堂 昭和60年8
月発行、第68頁〜第71頁)。
この雨水浸透施設では、第8図に示すようにL型側溝
1の下に2つの浸透雨水桝2及び3を併設し、両桝を互
いに浸透連結管4で接続している。5は別の離れた浸透
雨水桝に接続するための浸透連結管である。これらの浸
透連結管4及び5は穴あきヒューム管やポーラスコンク
リート管等により構成され、そのまわりには砕石が敷き
詰められる。雨水桝3には図示しない下水道管渠に連通
する取付管6が接続される。雨水桝2の上部には大きな
ごみを取り除くために小孔のあいだバケツ2aが備え付け
られ、その底部に泥だめ2bが設けられる。また雨水桝3
の底部には砂利3aが敷き詰められる。
雨水桝2に流入した雨水は、バケツ2aによりごみが除
去され、泥だめ2bに土砂を沈殿して、上澄み水だけが連
結管4を通って隣の雨水桝3に流入する。流入した雨水
はこの桝3の底部の砂利3aを通って、また浸透連結管5
の穴より地中に浸透する。そして残余の雨水は取付管6
を通って下水道管渠に流出される。
[発明が解決しようとする課題] こうした雨水浸透施設は、雨の降り始めから雨水を地
中に浸透させて行くため、下水道管渠や河川の流下能力
以下の降雨強度でも雨水が地中に浸透することになる。
これまでの統計では下水道管渠や河川の流下能力を越え
る危険性のある降雨強度が起きる頻度は全体の10%程度
である。このため、従来のように降雨量の多少に拘らず
全ての雨水を地中に浸透させる場合には、第一に一降雨
のうち降雨強度の低いことが多い初期降雨水により浸透
雨水桝や浸透連結管の下位に存在する土粒子の間隙が飽
和する。また第二に雨水の流入頻度が高いことから、ご
みの流入量も多く、このため雨水桝上部に備え付けたバ
ケツ内を定期的に清掃しないと、ごみが浸透部分に流入
し、浸透部分が目詰りし易くなる。そしてこれらのこと
に起因して、従来の雨水浸透施設は雨水の地中への浸透
能力が低下し易い不都合があった。
本発明の目的は、下水道管渠や河川の流下能力を越え
る降雨強度の高い時に限り、雨水を地中に浸透させるよ
うに雨水を分け、長期間にわたって浸透機構に目詰りを
生じさせない浸透雨水桝を提供することにある。
また本発明の別の目的は、雨水桝に入り込むごみや泥
を自動的に雨水の浸透系統から回避させて、大地の浸透
機能をより一層長い期間低下させない浸透雨水桝を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、雨水桝の外側、特に雨水桝の上部外側周
囲には舗装道路の路盤となる砕石層(クラッシャラン)
が設けられ、この砕石層が十分な雨水浸透機能を具備し
ている点に着目し、本発明を完成するに至った。
本発明は、取付管を介して下水道管渠に連通し降雨強
度の高い時の雨水を地中に浸透させる浸透雨水桝であっ
て、この雨水桝の側壁に穿設された浸透孔と、この雨水
桝の蓋の孔の下方にほぼ水平に設けられ、この孔から流
下する雨水を集める集水路と、この集水路を覆って前記
孔から流下する雨水中のごみをこの雨水桝の底部に落下
させるスクリーンと、この集水路の雨水をこの雨水桝の
底部に排出するオリフィスを有し、この集水路を流れる
雨水の流量が所定流量未満のとき雨水を前記オリフィス
から前記取付管に流下させ、所定流量を越えるときこの
所定流量を越える雨水を前記浸透孔に流入させる分水部
と、この分水部に設けられ、前記所定流量を越える雨水
中の浮遊物の前記浸透孔への流入を阻止する隔壁とを備
えたことを特徴とする。
また、前記蓋の孔の下方に、この孔から流下する雨水
を受けて整流する上向き傾斜面と、この上向き傾斜面に
続いて設けられ整流した雨水を斜下方に転向させる転向
面と、この転向面に続いて設けられ表面に流れる雨水を
前記取付管に流下させる下向き傾斜面とを備えた整流転
向部を設け、前記集水路の上端部の一部を前記下向き傾
斜面に添ってかつ所定の間隔をおいて配置し、前記下向
き傾斜面を流下する雨水の流量が所定流量を越えるとき
所定流量を越える雨水を流入するように前記集水路を構
成することもできる。
[作 用] 雨水桝の蓋の孔から流入した雨水は、スクリーンで雨
水中のごみが除去され、集水路に集められる。集水路に
集められた雨水は分水部に入り、ここで雨水の流量が所
定流量以下の場合には、オリフィスから取付管を介して
下水道管渠に流出する。反対に雨水の流量が所定流量を
越える場合には、所定流量を越える雨水は浸透孔を通っ
て地中に浸透する。隔壁は浸透孔に流入しようとする浮
遊物を阻止する。
[実施例] 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図〜第4図に示すように、10はL型側溝、11は浸
透雨水桝、12は取付管、13は下水道管渠である。雨水桝
11はこの例では内径が500mmで深さが900mmのほぼ円筒形
をなす。雨水桝11の側壁には、舗装道路15の路盤となる
クラッシャラン16に通じる内径が50mmの浸透孔11aが複
数個穿設される。これらの浸透孔11aは道路の舗装面に
近いため、既設の雨水桝11に設ける場合には道路を深く
掘り下げる必要がない。
雨水桝11の蓋17には側溝10の配列方向に2つの長孔18
a,18bが設けられ、これらの長孔18a,18bの下方には、合
成樹脂成型体からなる断面半円の樋状の集水路19が設け
られる。集水路19は長孔18a,18bから流下する雨水を集
めて、後述する分水部27に流す機能を備え、この例では
約300mmの長さと約150mmの開口幅を有する。集水路19の
両端はアーチ状に形成され、これらの両端上部にはそれ
ぞれ軸受19aが設けられる。軸受19aにはスクリーン21の
支軸22が架設される。またスクリーン21は集水路19の開
口部を覆って、長孔18a,18bから流下する雨水中のご
み、例えば木の葉Pを雨水桝11の底部に落下させるよう
に構成される。この例ではスクリーン21は合成樹脂成型
体であって、断面半円形状で、両側に櫛歯21aが形成さ
れる。スクリーン21はごみPを除去し易くするために、
前記支軸22を支点として集水路19に対して揺動可能に構
成され、かつ各櫛歯21aが歯元から歯先にかけて先細り
に形成される。歯の長さは50〜60mmである。またそれぞ
れの歯幅は歯元が3mm程度で歯先が1.5mm程度であって、
歯のピッチは歯元が3mm程度で歯先が4.5mm程度である。
集水路19は雨水桝11の側壁にそれぞれボルト24及び25
で取付けられる台板26及び分水部27に対して取外し可能
に支持される。すなわちこの例では集水路19の一端に支
持脚19bが設けられ、この支持脚19bに集水路19の一端を
水密に封止する封止板28がボルト29で取付けられた後、
支持脚19bが台板26に設置される。
分水部27は合成樹脂成型体であって、集水路19の他端
を支持する半円状の集水路支持部27aと、集水路19の他
端に続く雨水流入部27bと、この流入部27bの下方に設け
られたオリフィス27cと、この流入部27bに隔壁31で仕切
られ底部で流入部27bに連通する浸透孔流入部27dと、雨
水桝11の側壁にボルト25により水密に接着する一対の側
壁取付部27eと、この側壁取付部に続いて設けられた側
壁対向部27fとを備える。
集水路支持部27aの高さは集水路19の他端底部が前記
浸透孔11aとほぼ同一のレベルになるように決められ、
かつ隔壁31の下端より高く設定される。またオリフィス
27cは雨水桝11の底部に連通し、10mm×100mmの細長い流
出断面積を有する。側壁対向部27fの下部にはスペーサ3
2がボルト33により取付けられる。浸透孔流入部27dは隔
壁31と、側壁取付部27e間の雨水桝11の側壁と、側壁対
向部27fと、スペーサ32とにより形成される。
次にこのような構成の浸透雨水桝11の降雨強度に応じ
た分水状況を説明する。
L型側溝10から雨水桝11に到来した雨水は長孔18a,18
bから雨水桝11に流入し、スクリーン21の上に落下す
る。スクリーン21の櫛歯21aを通って雨水は集水路19に
流入し、雨水中のごみPはスクリーン21の揺動も手伝っ
て、容易に雨水桝11の底部に落下する。集水路19に流入
し集められた雨水は分水部27の雨水流入部27bに流れ込
む。
雨水が中小規模の降雨である場合には、この流入部27
b内に雨水は貯留せずに、雨水は実線で示すように、全
ての下方のオリフィス27cから雨水桝11の底部に流れ落
ち、取付管12を通って下水道管渠13に流下する。
また雨水が大規模の降雨である場合には、オリフィス
27cの排水能力以上の雨水が雨水流入部27b内に流入する
ため、雨水流入部27bが雨水で充満しその水位が上昇す
る。雨水流入部27bの雨水が破線で示すように隔壁31の
下端を潜って浸透孔流入部27dに流入し、浸透孔11aから
クラッシャラン16に浸透する。雨水流入部27bに入った
雨水に浮遊する浮遊物、例えば泥分等は隔壁31により阻
止され、浸透孔11aに流入することがない。クラッシャ
ラン16は雨水浸透機能が極めて高いため、浸透孔11aか
ら流出した雨水は極めて容易に地中に浸透する。
なお、図示しないがオリフィス27cの口径を調整可能
に構成すれば、浸透孔11aからの雨水の浸透程度を容易
に変えることができる。
また、雨水桝11の底部に泥がたまったときにはスクリ
ーン21とともに集水路19を取外して、従来通り泥を除去
して雨水桝11の底部を清掃することができる。
第5図〜第7図は本発明の別の実施例の浸透雨水桝で
あって、前記実施例と同一部品は同一符号で示す。本実
施例では蓋17の道路15中央側の長孔18bの下方に断面が
倒立させた茄子又は桃の外形に近似した筒体からなる整
流転向部40がほぼ水平に設けられる。この整流転向部40
は合成樹脂成型体であって、主として長孔18bから流下
する雨水を対象とする。この整流転向部40は雨水を受け
て整流する上向き傾斜面40aと、この上向き傾斜面40aに
続いて設けられ整流した雨水を斜下方に転向させる転向
面40bと、この転向面40bに続いて設けられ表面に流れる
雨水を取付管12に流下させる下向き傾斜面40cとを左右
対称にそれぞれ一対備える。整流転向部40の断面を茄子
又は桃の外形に近似させることにより、流孔18bから流
入した雨水にごみが混ざっている場合には、ごみが下向
き傾斜面40cに行く前に上向き傾斜面40aを転がって整流
転向部40から容易に分離する。
左右の下向き傾斜面40cの側方にはそれぞれ一対の断
面U字状の合成樹脂製の集水路19が配置される。一対の
集水路19の一端には封止板28が取付けられ、その他端に
は取付板41が取付けられる。集水路19の一端は台板26に
設置され、その他端は分水部27の集水路支持部27aに支
持される。前記実施例と同様に一対の集水路19は整流転
向部40とともに台板26及び支持部27aから取外すことが
できるように構成され、かつ集水路19の各他端は分水部
27の雨水流入部27bに延びる。集水路19への雨水流入量
は前記実施例より減少するため、分水部27のオリフィス
27cは前記実施例の半分の5mm×100mmの細長い流出断面
積を有する。
一対の集水路19はその内側の上端縁が下向き傾斜面40
cに添ってかつ所定の間隔をおいて配置され、下向き傾
斜面40cを流下する雨水の流量が所定流量を越えるとき
所定流量を越える雨水を流入するように構成される。こ
の例では第6図の拡大図に示すように、集水路19の内側
上端縁の全長にわたって長孔42aのあいた調整板42がボ
ルト43により固着される。長孔42aの範囲でボルト43を
弛めれば調整板42の高さ、すなわち調整板42の上端と下
向き傾斜面40cとの間隔tをt1〜t2の範囲で調整するこ
とができる。この例ではt1は10mm、t2は20mmである。こ
の所定間隔を集水路19の全長にわたって維持するために
整流転向部40の下端と集水路19の下端とは補強脚44によ
り数箇所連結される。
またこの例では一対のスクリーン21がそれぞれ集水路
19の上方に配置され、各支軸22はその両端が封止板28及
び取付板41に貫通して固定される。
このような浸透雨水桝11では、道路15の側溝側の長孔
18aから流入した雨水は殆ど雨水桝11の底部に落下す
る。降雨量が多くなり側溝10に流れる雨水量が増加する
と、雨水は道路15の中央側の長孔18bから流入するよう
になる。この長孔18bから雨水桝11に流入し整流転向部4
0の上に落下した雨水は、上向き傾斜面40aで整流され
る。雨水と一緒に落下するごみは、この実施例の特徴あ
る整流転向部40の外形により容易に上向き傾斜面40a又
は転向面40bで雨水と離れる。それでも雨水と一緒に流
れるごみはスクリーン21で除去される。ごみが除去され
た雨水は転向面40bにおいて斜下方に転向して下向き傾
斜面40cの表面を流れ落ちる。
雨水が小規模の降雨であって、下向き傾斜面40cにお
ける水流の厚みが間隔tより小さい場合には、下向き傾
斜面40cの下端より雨水桝11の底部に流れ落ちて、取付
け管12を通って下水道管渠13に流下する。
また雨水が中規模の降雨であって、下向き傾斜面40c
における水流の厚みが間隔tより大きい場合には、間隔
tを越える雨水は調整板42により下向き傾斜面40cから
剥離して集水路19に流入し、分水部27に流れ込む。ここ
で雨水の流入量は少ないためこの流入部27b内に雨水は
貯留せずに、雨水は全て下方のオリフィス27cと下向き
傾斜面40cの下端から雨水桝11の底部に流れ落ち、取付
管12を通って下水道管渠13に流下する。
更に雨水が大規模の降雨であって、下向き傾斜面40c
における水流の厚みが間隔tより大きくかつオリフィス
27cの排水能力以上の降雨量である場合には、集水路19
から流れ込む雨水でこの流入部27bが充満しその水位が
上昇する。これにより前記実施例と同様に雨水流入部27
bの雨水が破線で示すように隔壁31の下端を潜って浸透
孔流入部27dに流入し、浸透孔11aからクラッシャラン16
に浸透する。
前記実施例と同様に、雨水桝11の底部に泥がたまった
ときにはスクリーン21及び集水路19とともに整流転向部
40を取外して、従来通り泥を除去して雨水桝11の底部を
清掃することができる。
なお、上記例で示した数値及び各部品の材質は一例で
あって、本発明はこれらに限るものではない。
また、蓋17の長孔が側溝10の配列方向に設けられる例
を示したが、長孔がこの配列方向と直交する方向に設け
られる場合には、上記例の集水路はこの長孔の長手方向
に設置することにより、本発明の目的を達成することが
できる。
更に、集水路が片流れの例を示したが、一降雨量が多
い地域では集水路の両端に分水部及び浸透孔を設けて、
集水路に集った雨水をその両端に流すようにすることも
できる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、オリフィスの排
水能力を越えた降雨時に、雨水桝の側壁に設けた浸透孔
から雨水を排出するようにしたので、下水道管渠や河川
の流下能力を越える降雨強度の時に限り、雨水を地中に
浸透させることができ、これにより地中への雨水浸透頻
度及び浸透する雨水量が減じられ、大地の浸透能力を向
上させることができる。
特に雨水にごみや泥分が含まれていても、ごみはスク
リーンで雨水から分離されて雨水桝の底部に落下し、ま
た泥分は分水部のオリフィスから雨水桝の底部に落下
し、ともに浸透孔には達しない。このため、長期間にわ
たって浸透孔及び浸透孔外部のクラッシャラン等の地中
がごみや泥で詰ることがなく、本発明の雨水の地中への
浸透能力を更に長期間高く維持することができる。
スクリーンを集水路に対して揺動可能とすれば、落下
したごみにより振動し雨水からのごみの除去機能がより
一層向上する。
本発明のオリフィスの口径又は調整板の高さを調整可
能にすれば、雨水の浸透程度を容易に変えることができ
る。
浸透孔を道路表面に近い雨水桝の側壁上部に設けてク
ラッシャランに連通させる場合には、道路を浅く掘るだ
けで本発明の浸透雨水桝を施工でき、少ない工事費で済
む。
スクリーン、集水路、整流転向部等を取外し可能に雨
水桝に設けることにより、雨水桝の底部の泥だめを容易
に清掃することができる。
更に本発明の浸透雨水桝を従来の穴あきヒューム管や
ポーラスコンクリート管等からなる浸透連結管で他の浸
透雨水桝と連結すれば、より多量の雨水を地中に浸透さ
せることができ、大地が本来もっている保水機能及び遊
水機能をより一層有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例浸透雨水桝の構成を示す第2図
のA−A線断面図。 第2図は第1図のB−B線断面図。 第3図はその浸透雨水桝を含む下水道施設の要部斜視
図。 第4図はその浸透雨水桝の要部分解斜視図。 第5図は本発明の別の実施例浸透雨水桝の構成を示す第
6図のC−C線断面図。 第6図は第5図のD−D線断面図。 第7図はその浸透雨水桝の要部斜視図。 第8図は従来例浸透雨水桝の概略斜視図。 11:浸透雨水桝、 11a:浸透孔、 12:取付管、 13:下水道管渠、 15:舗装道路、 16:クラッシャラン、 17:雨水桝の蓋、 18a,18b:蓋の長孔、 19:集水路、 21:スクリーン、 27:分水部、 27c:オリフィス、 31:隔壁、 40:整流転向部、 40a:上向き傾斜面、 40b:転向面、 40c:下向き傾斜面、 42:調整板。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付管を介して下水道管渠に連通し、降雨
    強度の高い時の雨水を地中に浸透させる浸透雨水桝であ
    って、 この雨水桝の側壁に穿設された浸透孔と、 この雨水桝の蓋の孔の下方にほぼ水平に設けられ、この
    孔から流下する雨水を集める集水路と、 この集水路を覆って前記孔から流下する雨水中のごみを
    この雨水桝の底部に落下させるスクリーンと、 この集水路の雨水をこの雨水桝の底部に排出するオリフ
    ィスを有し、この集水路を流れる雨水の流量が所定流量
    未満のとき雨水を前記オリフィスから前記取付管に流下
    させ、所定流量を越えるときこの所定流量を越える雨水
    を前記浸透孔に流入させる分水部と、 この分水部に設けられ、前記所定流量を越える雨水中の
    浮遊物の前記浸透孔への流入を阻止する隔壁と を備えたことを特徴とする浸透雨水桝。
  2. 【請求項2】前記浸透孔が側壁の上部外側周囲に設けら
    れたクラッシャランに連通する請求項1記載の浸透雨水
    桝。
  3. 【請求項3】前記スクリーン及び前記集水路が側壁に対
    して取外し可能に取付けられた請求項1記載の浸透雨水
    桝。
  4. 【請求項4】前記蓋の孔の下方に、この孔から流下する
    雨水を受けて整流する上向き傾斜面と、この上向き傾斜
    面に続いて設けられ整流した雨水を斜下方に転向させる
    転向面と、この転向面に続いて設けられ表面に流れる雨
    水を前記取付管に流下させる下向き傾斜面とを備えた整
    流転向部が設けられ、 前記集水路はその上端縁の一部が前記下向き傾斜面に添
    ってかつ所定の間隔をおいて配置され、前記下向き傾斜
    面を流下する雨水の流量が所定流量を越えるとき所定流
    量を越える雨水を流入するように構成された請求項1記
    載の浸透雨水桝。
  5. 【請求項5】前記整流転向部はその断面が倒立させた茄
    子又は桃の外形に近似した筒体である請求項4記載の浸
    透雨水桝。
  6. 【請求項6】前記整流転向部が前記集水路と一体となっ
    て側壁に対して取外し可能に取付けられた請求項4記載
    の浸透雨水桝。
  7. 【請求項7】前記集水路の上端縁の位置を上下方向に移
    動して前記所定の間隔を調整し得るように構成した請求
    項4記載の浸透雨水桝。
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