JP2529892B2 - 道路の雨水浸透構造 - Google Patents

道路の雨水浸透構造

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、道路下の地中に雨水を浸透させるための構
造に関する。
(従来の技術) 従来、雨水を道路下の地中に浸透させるようにした雨
水浸透構造としては、例えば、実開昭61−130601号公報
に記載されたものが知られている。
この従来公報には、路面を形成する不透水の舗装表層
が下地層の上に形成されている道路において、前記下地
層の下に雨水浸透層が直接に形成されている雨水浸透構
造が示されている。
従って、この雨水浸透構造では、雨水浸透層に流入し
た雨水を、この雨水浸透層を通して道路下の地中に広範
囲に浸透させることができる。
又、実開昭60−87202号公報には、下地層と雨水浸透
層の間に、雨水浸透層の一部分を覆う範囲でコンクリー
ト層が設けられた雨水浸透構造が示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の雨水浸透構造にあっては、雨水
浸透層が下地層の下に直接に形成され、或いは、雨水浸
透層の一部分を覆う範囲でしかコンクリート層が設けら
れていないため、雨水浸透層を通る雨水が毛細管現象に
より下地層にも浸透していくことになり、この結果、下
地層から雨水浸透層に土砂が崩れ落ちて、雨水浸透層が
目詰まりを起こすという問題が生じる。
従って、この雨水浸透層の目詰まりを補修するには、
多くの費用や手間及び時間をかけて道路を堀起こし、雨
水浸透層を造りなおさなければならず、この雨水浸透層
の目詰まりを防止することが実用化への大きな課題とな
っていた。
本発明は、上述のような従来の問題点に着目し、下地
層の土砂の崩れ落ちによる雨水浸透層の目詰まりを防止
できるようにした道路の雨水浸透構造を提供することを
課題としている。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を達成するために、本発明の道路の雨水浸
透構造では、路面を形成する不透水の舗装表層が下地層
の上に形成されている道路において、前記下地層の下に
砕石による雨水浸透層が側溝や溜め桝等に連続して形成
され、該雨水浸透層と下地層の間に不透水層が雨水浸透
層の上面を完全に覆う範囲で形成されている構成とし
た。
(作用) 本発明の雨水浸透構造では、側溝や溜め桝等から雨水
浸透層に流入した雨水は、この雨水浸透層を通して、そ
の下の地中に浸透していく。このとき、雨水浸透層が砕
石により形成されているため、その空隙が大きく、雨水
が雨水浸透層の中を横方向にスムーズに伝播していくこ
とになる。
従って、雨水は雨水浸透層の中を万遍なく浸透してい
くことになり、雨水を道路下の地中に広範囲に浸透させ
ることができる。
又、雨水浸透層と下地層の間に不透水層が雨水浸透層
の上面を完全に覆う範囲で形成されているため、雨水浸
透層を通る雨水が毛細管現象によって下地層に浸透して
いくのを防止できる。
従って、不透水層によって下地層から雨水浸透層への
土砂の崩れ落ちが防止され、下地層の土砂による雨水浸
透層の目詰まりを防止できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は第1実施例の道路の雨水浸透構造を示してい
る。
図中1は、アスファルト層で、路面10を形成する不透
水の舗装表層であり、下地層の2上に形成されている。
尚、路面10は、中央から両側に向けて若干の下り勾配に
形成されている。
前記下地層2は、アスファルト層1の路盤となるもの
で、アスファルト層1の下にクラッシャーランを敷設し
て締め固めることによって形成されている。尚、この下
地層2は、例えば、切込砕石又は粒調砕石による下層路
盤の上にクラッシャーランによる上層路盤を形成して2
層にするなど、通常の道路構造で採用される下地層に形
成される。
前記下地層2の下には、不透水層としてのコンクリー
ト層30を介して雨水浸透層4が形成されている。
前記雨水浸透層4は、道路下の地中浸透面5上に砕石
(20mm〜50mm)又は栗石が敷設されたもので、両端部が
道路の両側に設けられている側溝6,6に連続し、かつ下
面が道路中央部に向けて次第に下り傾斜している。
前記側溝6は、底面が開口した側溝ブロック60が用い
られ、この側溝ブロック60がベースコンクリート61に設
置され、該ベースコンクリート61の上に底部コンクリー
ト層62が形成され、かつ道路側の側壁底部に雨水浸透層
4に臨むように一定間隔で横穴63が形成されると共に、
該横穴63にはフイルタ64が設けられ、そして、側溝6内
を流れる雨水が、前記フイルタ64を通して横穴63から雨
水浸透層4内に流れ込むようになっている。
尚、前記フイルタ64は、横穴63より上方で側溝6の深
さ方向の途中に配設してもよく、そのフイルタ部材とし
ては、網材を単独、或いは複数枚重ねて設けたり、或い
は、網材の上にろ布層やろ紙層を設けたり、又、合成樹
脂線を空隙が生じるように板状に寄せ集めたもの等を用
いることができるもので、これらのフイルタ部材を必要
に応じて通水性を有するケースに入れて使用する。
前記コンクリート層30は、雨水浸透層4の上に現場打
ちされて、下地層2と雨水浸透層4の間に形成された不
透水層である。このコンクリート層30は、雨水浸透層4
の上面を完全に覆う範囲で形成され、これによって、雨
水浸透層4を通る雨水が毛細管現象により下地層2に浸
透していくことがなくなり、下地層2の軟弱化による雨
水浸透層4への土砂の崩れ落ちが防止できる。
尚、前記地中浸透面5としては、水の浸透が良好な砂
れき層が好ましいが、ある程度の浸透性が得られる地層
であればよい。
次に、実施例の作用を説明する。
本実施例の雨水浸透構造では、側溝6内を流れる雨水
が、フイルタ64を通して横穴63から雨水浸透層4内に流
れ込むもので、このとき、雨水に含まれているゴミや土
砂は、フイルタ64によって除去される。そして、雨水浸
透層4に流入した雨水は、この雨水浸透層4を通して、
地中浸透面5から地中に浸透していく。このとき、雨水
浸透層4が砕石により形成されているため、その空隙が
大きく、雨水が雨水浸透層4の中を横方向にスムーズに
伝播していくことになる。
従って、雨水は雨水浸透層4の中を万遍なく浸透して
いくことになり、雨水を道路下の地中浸透面5から広範
囲に地中に浸透させることができる。
又、雨水浸透層4と下地層2との間に、不透水層とし
てのコンクリート層30が雨水浸透層4の上面を完全に覆
う範囲で形成されているため、雨水浸透層を通る雨水が
毛細管現象により下地層2に浸透していくことがなく、
下地層2の軟弱化による雨水浸透層4への土砂の崩れ落
ちを防止できる。
即ち、コンクリート層30が設けられていない場合やコ
ンクリート層30が雨水浸透層4の上面の一部を覆う範囲
にしか設けられていない場合には、雨水浸透層4を流れ
る雨水が、この雨水浸透層4から下地層2へも浸透し、
この結果、下地層2が軟弱になって崩れ落ち、長期的に
は、雨水浸透層4が下地層2の土砂によって目詰まりを
起こすことになる。
これに対し、本実施例のように、コンクリート層30に
よって不透水層が雨水浸透層4の上面を完全に覆う範囲
で形成されていると、このコンクリート層30によって、
雨水浸透層4と下地層2との間の雨水の流通が遮断さ
れ、雨水が下地層2に浸透していくことがないため、雨
水が下地層2の土砂を含んでしまうといったことがな
い。
従って、下地層2の土砂が崩れ落ちることによる雨水
浸透層4の目詰まりを防止できる。
又、下地層2が雨水を含んでしまうと、その水分によ
って舗装表層としてのアスファルト層1が老化してしま
うといった不具合が生じるが、本実施例では、下地層2
への雨水の浸透がないため、このようなアスファルト層
1の老化を防止することができる。
又、本実施例では、不透水層が剛体であるコンクリー
ト層30で形成されているため、雨水浸透層4が沈下した
としても、このコンクリート層30によって下地層2を支
持することができ、下地層2及びアスファルト層1の沈
下を防止することができる。
次に、第2図は第2実施例の雨水浸透構造を示してい
る。
この雨水浸透構造では、雨水浸透層4と下地層2の間
に、不透水層としての合成樹脂シート31が雨水浸透層4
の上面を完全に覆う範囲で設けられ、かつ雨水浸透層4
の両端が、L字側溝7の途中に配設されている溜桝ブロ
ック70に連続され、かつ地中浸透面5の中央部に道路の
延長方向に沿ったトレンチ溝50が形成されたものとなっ
ている。
又、外周に多数の水出口80が形成された通水パイプ8a
が、溜桝ブロック70の側壁中程部に形成された横穴71か
らトレンチ溝50の上方にかけて延在するように、雨水浸
透層4の内部に埋設され、かつトレンチ溝50の内部の雨
水浸透層4にも通水パイプ8bが埋設されると共に、トレ
ンチ溝50の底部から、例えば、浸透性が良好な砂れき層
に至るように、地下方向に通水パイプ9が延設されたも
のとなっている。尚、前記通水パイプ8aは、道路の幅方
向に延在するものと、道路の長さ方向に延在するものと
を格子状に組んだものでもよい。
尚、その他の構成は、前記第1実施例と同様になるた
め、図面の符号を同一にしてその説明を省略する。
従って、この実施例では、溜桝ブロック70内に流入し
た雨水は、この溜桝ブロック70内に貯水され、これが横
穴71に達すると、フイルタ64を通して横穴71から通水パ
イプ8a及び雨水浸透層4内に流れ込むもので、このと
き、雨水に含まれているゴミや土砂は、溜桝ブロック70
の底部に溜められると共に、フイルタ64によって除去さ
れる。
そして、通水パイプ8a及び雨水浸透層4に流入した雨
水は、雨水浸透層4を伝播して地中浸透面5から地中に
浸透していくもので、このとき、雨水浸透層4に通水パ
イプ8aが設けられているため、雨水浸透層4の内部に水
道が形成され、雨水の雨水浸透層4での伝播が確実にな
る。
又、地中浸透面5の浸透性が悪い場合や雨水流量が多
いような場合には特に、雨水は、雨水浸透層4及び通水
パイプ8aを通して中央部のトレンチ溝50に集められ、こ
のトレンチ溝50に集められた雨水は、トレンチ溝50内の
雨水浸透層4及び通水パイプ8bを通して伝播し、トレン
チ溝50の底部から地下方向に延接された通水パイプ9を
通して地中の深い場所、例えば、砂れき層に浸透してい
く。
従って、雨水は通水パイプ8a,8bを水道として雨水浸
透層4の中を万遍なく伝播していくため、雨水を道路下
の地中浸透面5から広範囲に地中に浸透させることがで
きるし、地中浸透面5の浸透性が悪い場合や雨水流量が
多い場合でも、トレンチ溝50及び通水パイプ9によって
雨水を確実に地中に浸透させることができる。
又、下地層2から雨水浸透層4への土砂の崩れ落ち
は、不透水層としての合成樹脂シート31によって防止さ
れる。
尚、その他の作用は、前記第1実施例と同様になるの
で、その説明を省略する。
以上、本発明の実施例を図面により説明したが、本発
明の具体的な構成は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、不透水層としては、コンクリート層や合成
樹脂シートの他に、コンクリート板や合成樹脂板を用い
てもよい。
又、側溝のベースコンクリート及び底部コンクリート
層を透水性コンクリートによって形成したり、溜桝ブロ
ックの底面を開口させれば、側溝及び溜桝ブロックの底
部からも雨水を地中に浸透させることができる。
又、道路としては、車道でも歩道でもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の道路の雨水浸透構
造にあっては、空隙が大きい砕石によって雨水浸透層が
形成されているため、雨水の伝播がスムーズになり、よ
って、雨水は雨水浸透層の中を万遍なく浸透していくこ
とになり、雨水を道路下の地中に広範囲に浸透させるこ
とができる。
又、雨水浸透層と下地層の間に、雨水浸透層の上面を
完全に覆う範囲で形成された不透水層によって、下地層
から雨水浸透層への土砂の崩れ落ちを防止できる。従っ
て、下地層の土砂による雨水浸透層の目詰まりを防止で
き、長期に亘って雨水浸透層の浸透性を維持できるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の雨水浸透構造を示す断面図、第2
図は第2実施例の雨水浸透構造を示す断面図である。 1:アスファルト層(舗装表層) 10:路面 2:下地層 30:コンクリート層(不透水層) 31:合成樹脂シート(不透水層) 4:雨水浸透層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面を形成する不透水性の舗装表層が下地
    層の上に形成されている道路において、 前記下地層の下に砕石による雨水浸透層が側溝や溜め桝
    等に連続して形成され、該雨水浸透層と下地層の間に不
    透水層が雨水浸透層の上面を完全に覆う範囲で形成され
    ていることを特徴とする道路の雨水浸透構造。
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