JP2606423Y2 - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP2606423Y2
JP2606423Y2 JP1993028117U JP2811793U JP2606423Y2 JP 2606423 Y2 JP2606423 Y2 JP 2606423Y2 JP 1993028117 U JP1993028117 U JP 1993028117U JP 2811793 U JP2811793 U JP 2811793U JP 2606423 Y2 JP2606423 Y2 JP 2606423Y2
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projection
peripheral wall
vibration
vibration isolator
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JP1993028117U
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Inventor
雅英 関
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、送風機,コンプレッサ
等の低周波振動を発生する機器を防振支持するための防
振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のこの種の防振装置を示す断
面図である。この従来の防振装置は第1のカバー1及び
第2のカバー2を有し、これらのカバー1,2は円筒状
に形成され、相互に嵌合された状態でコイルばね3が配
されている。コイルばね3はカバー1,2に対して軸
(上下)方向への弾性力を付与する。第1のカバー1の
内周壁の下端には内方へ突出する突起1aが設けられ、
又第2のカバーの外周壁の上端には外方へ突出する突起
2aが設けられ、これら突起1a,2aは荷重の無負荷
時に相互に係止してコイルばね3の弾性力により両カバ
ー1,2が離脱するのを防止している。以上の構造を有
する防振装置は下架台等を介して床上に設置され、第1
のカバー1上に上架台等を介して防振すべき機器が載置
される。従って、図6に示すように、機器より振動が加
わると、コイルばね3の弾性力により第1のカバー1が
上下動し、振動の伝達が防止される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の防振
装置は上記したように、突起1a,2aを相互に係合さ
せるだけの構造なので、組立時に第1のカバー1と第2
のカバー2とが同軸を保持して嵌合されていないことが
ある。つまり、第1のカバー1と第2のカバー2との中
心軸が不一致の状態で組み立てられることがある。この
ため、図6に示すように、第1のカバー1が傾いて上下
動し、突起1a,2aが両カバーの周面に摺接すること
があった。この摺接による摩擦抵抗は防振装置の固有振
動数を上昇させ、防振領域を狭めたり振動伝達率を増加
させる原因となっていた。本考案はこのような点を解決
するためになされたもので、第1及び第2のカバーを同
軸を保持して組み立て、振動時に突起がカバー壁面に対
して干渉しない構造の防振装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、筒状の第1の
カバー10が筒状の第2のカバー11に嵌合され、かつ
前記両カバー内に軸方向への弾性力を付与するコイルば
ね12が配されている防振装置において、前記第1のカ
バー10の内周壁に突設されている第1の突起13と、
前記第2のカバー11の外周壁に突設されて荷重の無負
荷時に前記第1の突起13に係合される第2の突起14
と、前記第2のカバー11の外周壁の前記第2の突起1
4近傍に設けられ、前記第1の突起13と前記第2の突
起14とが係合した状態で前記第1のカバー10と前記
第2のカバー11とを同軸に保持するように、前記第1
の突起13の先端を当接させる環状の拡径部15とを含
み、第2の突起14と第1のカバー10の内周壁との間
隙t1を、第1の突起13と第2のカバー11の外周壁
との間隙t2とほぼ同程度に構成したことを特徴として
いる。
【0005】
【作用】第2のカバーに第1のカバーを嵌合させると、
第1及び第2の突起が相互に係合した状態で第1の突起
の先端が第2のカバー外周壁の拡径部に当接する。従っ
て、第1のカバーと第2のカバーを常に同軸を保持して
嵌合させ、防振装置を組み立てることができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本考案に係る防振装置の断面図、図
2は図1の要部の断面図である。先ず、図1において、
10は第1のカバーを示している。この第1のカバー1
0は円筒状に形成され、天壁にばね受け用のリブ10a
が形成されている。第1のカバー10は第2のカバー1
1に嵌合されている。この第2のカバー11も円筒状に
形成されている。これら両カバー10,11はポリプロ
ピレンその他適当なプラスチック材より形成されてい
る。
【0007】両カバー10,11内にはコイルばね12
が配されている。コイルばね12は上端がリブ10aを
介して第1のカバー10の天壁に当接され、下端が第2
のカバー11の底壁に当接され、両カバー10,11を
離脱させる上下方向へ弾性力を付与している。第1のカ
バー10の内周壁の下端には内方へ突出する第1の突起
13が突設されている。この第1の突起13は強度を増
すため段状に形成されている。また、第2のカバー11
の外周壁の上端には外方へ突出する第2の突起14が突
設されている。尚、第1の突起13は内周壁に1/4の
円周長さで一対設けられ、第2の突起14は外周壁の全
周に設けられている。
【0008】第2のカバー11の第2の突起14の下部
にはその周壁に沿って環状の拡径部15が設けられてい
る。この拡径部15は上記した第1の突起13の先端が
当接する厚さで突設されて下方がテーパ状に形成され、
第2の突起14に対して一体的に形成されている。
【0009】以上の構成を有する本考案の防振装置は第
1のカバー10と第2のカバー11とに、図示しない架
台取付具が固定され、上下架台を介して防振すべき機器
が載置される。
【0010】次に、本考案の防振装置の組立方式につい
て説明する。即ち、第2のカバー11内にコイルばね1
2を入れ、第1のカバー10をコイルばね12の弾性力
に抗して第2のカバー11に嵌合させる。すると、第1
の突起13の先端部は、拡径部15に当接し、第1の突
起13は第2の突起14に係止する。これにより両カバ
ー10,11の離脱は防止され、かつ同軸性は保持され
て組み立ては完了する。
【0011】この防振装置に機器等を搭載して荷重が加
わるときには第1の突起13は拡径部15より下に位置
し(図3のA線)、両突起13,14と両カバー10,
11の壁面とは接しない。
【0012】以上のように設置された防振装置に振動が
加わると、図3で示すA線〜B線間を、コイルばね12
の弾性力にて第1のカバー10が上下動するが、この場
合両カバー10,11が同軸的に嵌合されているので、
第1及び第2の突起13,14がカバー10,11の周
壁に摺接することがない。また、本実施例では第1の突
起13を内方へ大きく突出させた状態として第2の突起
14を係止させるようにすることにより、第2の突起1
4と第1のカバー10の内周壁との間隙t1を2〜3mm
の大きさに確保することができる。つまり、同間隙t1
は、図3に示すように、第1の突起13と第2のカバー
11の外周壁との間隙t2とほぼ同程度にされる。従っ
て、斜め方向に大きな振動が加わっても第1及び第2の
突起13,14が各カバー10,11の周壁に摺接する
ことはない。
【0013】図4は本考案の防振装置と図5で示す従来
の防振装置の振動伝達特性を測定した結果を示す図であ
る。実線は、本考案の防振装置、破線は従来の防振装置
を示す。従来の防振装置の場合は、その固有振動数は6
Hz であり、防振領域は周波数が9Hz 以上のときであ
るのに対し、本考案の防振装置では固有振動数は3.5
Hz と従来よりも小さく、周波数が6Hz 以上のとき防
振性を有し、より低周波領域にまで防振効果がみられ
る。また振動伝達率においても、従来は周波数15Hz
のとき20%なのに対し、本考案は6%であり、振動の
伝達を更に防止していることがわかる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
第1の突起の先端を第2のカバーの拡径部に当接させ
て、第1及び第2のカバーの同軸を保持して防振支持す
るので、突起の摺接による摩擦抵抗の発生を防止して、
防振特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る防振装置の断面図である。
【図2】同装置の要部の断面図である。
【図3】同装置の使用時の要部の断面図である。
【図4】本考案の防振装置と従来の防振装置の振動伝達
特性の測定図である。
【図5】従来の防振装置の断面図である。
【図6】従来の防振装置の使用時の断面図である。
【符号の説明】
10 第1のカバー 11 第2のカバー 12 コイルばね 13 第1の突起 14 第2の突起 15 拡径部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−38889(JP,A) 特開 昭56−116935(JP,A) 実公 昭62−42191(JP,Y2) 実公 昭60−17548(JP,Y2) 実公 昭61−2366(JP,Y2) 実公 昭58−2914(JP,Y2) 実公 昭61−11550(JP,Y2) 実公 昭54−25556(JP,Y2) 実公 昭56−1002(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/02 - 15/08 F16F 1/00 - 3/10 F04B 39/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の第1のカバー10が筒状の第2の
    カバー11に嵌合され、かつ前記両カバー内に軸方向へ
    の弾性力を付与するコイルばね12が配されている防振
    装置において、前記第1のカバー10の内周壁に突設さ
    れている第1の突起13と、前記第2のカバー11の外
    周壁に突設されて荷重の無負荷時に前記第1の突起13
    に係合される第2の突起14と、前記第2のカバー11
    の外周壁の前記第2の突起14近傍に設けられ、前記第
    1の突起13と前記第2の突起14とが係合した状態で
    前記第1のカバー10と前記第2のカバー11とを同軸
    に保持するように、前記第1の突起13の先端を当接さ
    せる環状の拡径部15とを含み、第2の突起14と第1
    のカバー10の内周壁との間隙t1を、第1の突起13
    と第2のカバー11の外周壁との間隙t2とほぼ同程度
    に構成したことを特徴とする防振装置。
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