JP2606363Y2 - 積層lcフィルタ - Google Patents
積層lcフィルタInfo
- Publication number
- JP2606363Y2 JP2606363Y2 JP1992046378U JP4637892U JP2606363Y2 JP 2606363 Y2 JP2606363 Y2 JP 2606363Y2 JP 1992046378 U JP1992046378 U JP 1992046378U JP 4637892 U JP4637892 U JP 4637892U JP 2606363 Y2 JP2606363 Y2 JP 2606363Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- coil
- filter
- laminated
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、積層LCフィルタに関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】 積層LCフィルタは、磁性体フェライ
ト素体内にコイル導体を内設した積層インダクタと、誘
電体セラミック素体内に対向する内部電極を内設した積
層コンデンサとを重ねて一体に構成し、前記コンデンサ
の対向電極とコイル導体端末とがそれぞれ導出された積
層体素子の端面にLC接続用の外部端子を形成したもの
である。
ト素体内にコイル導体を内設した積層インダクタと、誘
電体セラミック素体内に対向する内部電極を内設した積
層コンデンサとを重ねて一体に構成し、前記コンデンサ
の対向電極とコイル導体端末とがそれぞれ導出された積
層体素子の端面にLC接続用の外部端子を形成したもの
である。
【0003】このような積層LCフィルタは必要に応じ
て、コンデンサおよびインダクタを複数個素体内に内設
し、フィルタ回路を構成している。
て、コンデンサおよびインダクタを複数個素体内に内設
し、フィルタ回路を構成している。
【0004】LCフィルタは、それぞれのLもしくはC
の定数を定めて製作されるが、得られたものには予想で
きない浮遊容量が存在し、初期の予想に反する特性を示
すことが多い。したがってその都度、配置、線形等を変
えた新たなコイル導体パターンを用意して、カット・ア
ンド・トライ方式で製作し、所望の特性を有するLCチ
ップ部品を得ている。
の定数を定めて製作されるが、得られたものには予想で
きない浮遊容量が存在し、初期の予想に反する特性を示
すことが多い。したがってその都度、配置、線形等を変
えた新たなコイル導体パターンを用意して、カット・ア
ンド・トライ方式で製作し、所望の特性を有するLCチ
ップ部品を得ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の積層LCフ
ィルタは、小さな素体内に複数のインダクタや複数のコ
ンデンサを内装しているため、浮遊容量が生じてフィル
タ回路に影響を与える。しかもこのような浮遊容量は前
述のようにLまたはCの定数を変えても所定の値に制御
することは困難であり、したがって得られたフィルタが
予め設計されたLC特性を示さないという課題があっ
た。
ィルタは、小さな素体内に複数のインダクタや複数のコ
ンデンサを内装しているため、浮遊容量が生じてフィル
タ回路に影響を与える。しかもこのような浮遊容量は前
述のようにLまたはCの定数を変えても所定の値に制御
することは困難であり、したがって得られたフィルタが
予め設計されたLC特性を示さないという課題があっ
た。
【0006】本考案の目的は、従来フィルタのインダク
タ部分に発生してフィルタ特性に影響を与え、その制御
が困難であった浮遊容量を所望の値に調整して、予めフ
ィルタ特性を設計できるようにした積層LCフィルタを
提供することにある。
タ部分に発生してフィルタ特性に影響を与え、その制御
が困難であった浮遊容量を所望の値に調整して、予めフ
ィルタ特性を設計できるようにした積層LCフィルタを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者は上記目的を達
成すべく研究の結果、LCフィルタのインダクタ部分す
なわち、コイル導体パターンが印刷された磁性体シート
を積層して、らせん状に周回するコイルを形成し、その
始端と終端がそれぞれの外部端子に接続するように構成
したインダクタ部分にコイルの一部を構成しないパター
ン導体を印刷したシートを余分に積層することによっ
て、すなわち、前記コイル終端部を構成する端部パター
ンの印刷されたシートの外側に該端部パターンと同じパ
ターンが印刷されたシートを積層し、両者の間に印刷な
しのシートをはさむことによりこれら対向するパターン
の間隔を変えるようにすれば比較的容易に浮遊容量の調
整が可能であることを見い出し本考案に到達した。
成すべく研究の結果、LCフィルタのインダクタ部分す
なわち、コイル導体パターンが印刷された磁性体シート
を積層して、らせん状に周回するコイルを形成し、その
始端と終端がそれぞれの外部端子に接続するように構成
したインダクタ部分にコイルの一部を構成しないパター
ン導体を印刷したシートを余分に積層することによっ
て、すなわち、前記コイル終端部を構成する端部パター
ンの印刷されたシートの外側に該端部パターンと同じパ
ターンが印刷されたシートを積層し、両者の間に印刷な
しのシートをはさむことによりこれら対向するパターン
の間隔を変えるようにすれば比較的容易に浮遊容量の調
整が可能であることを見い出し本考案に到達した。
【0008】したがって本考案は、磁性体フェライト素
体内にコイル導体が内設されてなる積層インダクタと、
誘電体セラミック素体内に互いに対向する正負の内部電
極が内設されてなる積層コンデンサとが一体に構成され
ている積層LCフィルタであって、インダクタ部分のコ
イル終端部を構成する端部パターン導体の外側に、該端
部パターン導体と同じパターンの導体がコイルの一部と
して接続されることなく、単に磁性体を介して前記端部
パターンと所定の間隔で対向して内設されていることを
特徴とする積層LCフィルタを提供するものである。
体内にコイル導体が内設されてなる積層インダクタと、
誘電体セラミック素体内に互いに対向する正負の内部電
極が内設されてなる積層コンデンサとが一体に構成され
ている積層LCフィルタであって、インダクタ部分のコ
イル終端部を構成する端部パターン導体の外側に、該端
部パターン導体と同じパターンの導体がコイルの一部と
して接続されることなく、単に磁性体を介して前記端部
パターンと所定の間隔で対向して内設されていることを
特徴とする積層LCフィルタを提供するものである。
【0009】図1は本考案の積層LCフィルタのインダ
クタ部分における基本的なコイル導体パターンと浮遊容
量調整用パターンを示した積層分解斜視図であって、コ
イル終端部を構成する端部パターン(同図F)に対し
て、これと同じパターンが浮遊容量調整用パターン7と
して該端部パターンと接続することなく、磁性体を介し
て積層され、これら両パターンの間隔を必要に応じて調
整することにより浮遊容量を調整するようになってい
る。
クタ部分における基本的なコイル導体パターンと浮遊容
量調整用パターンを示した積層分解斜視図であって、コ
イル終端部を構成する端部パターン(同図F)に対し
て、これと同じパターンが浮遊容量調整用パターン7と
して該端部パターンと接続することなく、磁性体を介し
て積層され、これら両パターンの間隔を必要に応じて調
整することにより浮遊容量を調整するようになってい
る。
【0010】
【作用】本考案では、インダクタ部分のコイル終端部を
構成する端部パターンとこれと同じパターンがコイルに
接続することなく磁性体を介して対向することとなるの
で両者間に微小な静電容量を取得することができ、これ
ら対向するパターンの間隔を変えることによって微小な
静電容量を変えることができる。したがって浮遊容量の
調整が可能となる。
構成する端部パターンとこれと同じパターンがコイルに
接続することなく磁性体を介して対向することとなるの
で両者間に微小な静電容量を取得することができ、これ
ら対向するパターンの間隔を変えることによって微小な
静電容量を変えることができる。したがって浮遊容量の
調整が可能となる。
【0011】
【実施例】図1は本考案フィルタのインダクタ部分にお
けるコイル導体パターンおよび浮遊容量調整用パターン
を示す基本的な積層分解斜視図、図2は本考案の一実施
例において用いられたコイル導体パターンおよび内部電
極パターンを示す平面図、図3は図2に示された各パタ
ーンを用いて構成される積層体の積層順序を示す分解斜
視図であり、これらの図を参照して以下説明する。
けるコイル導体パターンおよび浮遊容量調整用パターン
を示す基本的な積層分解斜視図、図2は本考案の一実施
例において用いられたコイル導体パターンおよび内部電
極パターンを示す平面図、図3は図2に示された各パタ
ーンを用いて構成される積層体の積層順序を示す分解斜
視図であり、これらの図を参照して以下説明する。
【0012】(1)Fe2 O3 49モル%、ZnO20
モル%、NiO20モル%、CuO11モル%からなる
フェライト材料にバインダーとしてポリビニルブチラー
ル樹脂、溶剤としてトルエンおよびエタノールを加えて
スラリー化し、ドクターブレード法により厚さ100μ
mの磁性体グリーンシートとした。
モル%、NiO20モル%、CuO11モル%からなる
フェライト材料にバインダーとしてポリビニルブチラー
ル樹脂、溶剤としてトルエンおよびエタノールを加えて
スラリー化し、ドクターブレード法により厚さ100μ
mの磁性体グリーンシートとした。
【0013】(2)TiO2 95重量%、CuO2重量
%、NiO3重量%からなる誘電体材料を磁性体材料と
同様な方法で厚さ100μmの誘電体グリーンシートと
した。
%、NiO3重量%からなる誘電体材料を磁性体材料と
同様な方法で厚さ100μmの誘電体グリーンシートと
した。
【0014】(3)図2A〜Eに示すように、磁性体グ
リーンシート1の所定位置に層間の導通のためのスルー
ホール3を開け、Agを主成分としたペーストでコイル
導体パターン4をスクリーン印刷法により形成するとと
もに(同図A〜F参照)、引出部6を有するコイル端部
パターン(同図F)と同じパターンを浮遊容量調整用パ
ターン7として用意した。
リーンシート1の所定位置に層間の導通のためのスルー
ホール3を開け、Agを主成分としたペーストでコイル
導体パターン4をスクリーン印刷法により形成するとと
もに(同図A〜F参照)、引出部6を有するコイル端部
パターン(同図F)と同じパターンを浮遊容量調整用パ
ターン7として用意した。
【0015】一方、誘電体グリーンシートには、図2
G、Hのように、Agを主成分としたペーストで内部電
極パターン5を形成した。
G、Hのように、Agを主成分としたペーストで内部電
極パターン5を形成した。
【0016】(4)誘電体グリーンシート2と磁性体グ
リーンシート1を所定の大きさに裁断後、図3の分解斜
視図に示すように積層し(dはダミーシートである)、
80℃、200kg/cm2 で熱圧着一体化して積層体
とする際、コイル終端部となる端部パターンFと同じパ
ターンを該端部パターンFと接続することなく端部パタ
ーンと磁性体を介して対向するように組み入れた。
リーンシート1を所定の大きさに裁断後、図3の分解斜
視図に示すように積層し(dはダミーシートである)、
80℃、200kg/cm2 で熱圧着一体化して積層体
とする際、コイル終端部となる端部パターンFと同じパ
ターンを該端部パターンFと接続することなく端部パタ
ーンと磁性体を介して対向するように組み入れた。
【0017】(5)積層体をチップ素子に裁断後、90
0℃で2時間焼成して焼結体チップを得た。
0℃で2時間焼成して焼結体チップを得た。
【0018】(6)焼結体チップにAgとガラスフリッ
トからなるペーストを塗布し、800℃で焼付けて外部
端子を形成し、さらにNiメッキおよびハンダメッキを
施した。
トからなるペーストを塗布し、800℃で焼付けて外部
端子を形成し、さらにNiメッキおよびハンダメッキを
施した。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の積層LC
フィルタによれば、インダクタ部分の終端部を構成する
端部パターンに対して、これと同じパターンをコイルに
接続することなく磁性体を介して積層し、対向するこれ
らのパターンの間隔を調整することにより、従来所望の
値に制御することが困難であった浮遊容量の調整が容易
となるので、フィルタのLC特性を予め設計する上で極
めて有利である。
フィルタによれば、インダクタ部分の終端部を構成する
端部パターンに対して、これと同じパターンをコイルに
接続することなく磁性体を介して積層し、対向するこれ
らのパターンの間隔を調整することにより、従来所望の
値に制御することが困難であった浮遊容量の調整が容易
となるので、フィルタのLC特性を予め設計する上で極
めて有利である。
【図1】本考案のフィルタのインダクタ部分における基
本的なコイル導体パターンと浮遊容量調整用パターンを
示す積層分解斜視図である。
本的なコイル導体パターンと浮遊容量調整用パターンを
示す積層分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例において用いられるコイル導
体パターンおよび内部電極パターンを示す平面図であ
る。
体パターンおよび内部電極パターンを示す平面図であ
る。
【図3】図2に示された各パターンを用いて構成される
積層体の積層順序を示す分解斜視図である。
積層体の積層順序を示す分解斜視図である。
1 磁性体グリーンシート 2 誘電体グリーンシート 3 スルーホール 4 コイル導体パターン 5 内部電極パターン 6 引出部 7 浮遊容量調整用パターン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/00 H01F 17/00 H01G 4/12 H01G 4/40 H03H 7/01
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性体フェライト素体内コイル導体が内
設されてなる積層インダクタと、誘電体セラミック素体
内に互いに対向する正負の内部電極が内設されてなる積
層コンデンサとが一体に構成されている積層LCフィル
タであって、インダクタ部分のコイル終端部を構成する
端部パターン導体の外側に、該端部パターン導体と同じ
パターンの導体がコイルの一部として接続されることな
く、単に磁性体を介して前記端部パターンと所定の間隔
で対向して内設されており、該間隔はコイルの端部パタ
ーンが印刷されたシートとこれに同じパターンが印刷さ
れたシートとの間に印刷なしのシートを所定枚数はさむ
ことによりその大きさが調節できこれにより浮遊容量の
調整が可能な構成となっていることを特徴とする積層L
Cフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992046378U JP2606363Y2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 積層lcフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992046378U JP2606363Y2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 積層lcフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062672U JPH062672U (ja) | 1994-01-14 |
JP2606363Y2 true JP2606363Y2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=12745483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992046378U Expired - Lifetime JP2606363Y2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 積層lcフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606363Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101158220B1 (ko) * | 2010-11-09 | 2012-06-19 | 삼성전기주식회사 | 적층형 인덕터 |
JP6578719B2 (ja) * | 2015-04-14 | 2019-09-25 | Tdk株式会社 | コイルとコンデンサを含む積層複合電子部品 |
WO2017086283A1 (ja) * | 2015-11-19 | 2017-05-26 | 株式会社村田製作所 | Lc複合デバイス |
-
1992
- 1992-06-10 JP JP1992046378U patent/JP2606363Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH062672U (ja) | 1994-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000718 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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