JP2542842Y2 - 積層複合部品 - Google Patents

積層複合部品

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JP2542842Y2
JP2542842Y2 JP1991111988U JP11198891U JP2542842Y2 JP 2542842 Y2 JP2542842 Y2 JP 2542842Y2 JP 1991111988 U JP1991111988 U JP 1991111988U JP 11198891 U JP11198891 U JP 11198891U JP 2542842 Y2 JP2542842 Y2 JP 2542842Y2
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coil
inductor
lead
capacitor
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修 柴木
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、積層複合部品に関す
る。より詳しくは、インダクタの自己共振周波数が任意
の所望値に制御された積層複合部品に関する。
【0002】
【従来の技術】積層インダクタは積層技術を応用して、
磁性材料のフェライトの中に内部電極をらせん状に周回
するコイルとして構成したものであり、このような積層
インダクタLと積層コンデンサCとのLC回路を一素子
で形成した積層複合部品が広く使用されている。
【0003】このような部品では、積層コンデンサ部分
と積層コイル部分すなわちインダクタ部分とを重畳合体
した焼結体の周面に所定のLCフィルター形成に必要な
結線を行うように、前記コイルの引出部とコンデンサの
引出部と外部回路とを相互結合する外部端子が形成され
ている。
【0004】従来、このような積層LCフィルターで
は、インダクタの自己共振を利用する場合において、自
己共振周波数をコントロールするために、積層磁性体層
間をスルーホールを介して周回する導電ペーストによる
導体パターンの幅を広げたり、磁性体層を薄くして層間
を狭くするなどの方法が採用されてきた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら自己共振
周波数を変えるとき、従来の方法では、インダクタ全体
の形状が変化するため、インダクタンス値が大きく変化
する。たとえば、インダクタコイルの線幅を広げると、
インダクタンスが小さくなり、分布容量が増加し、一
方、磁性体層の厚さを薄くしてコイル間隔を狭くする
と、インダクタンスが大きくなり、分布容量も大きくな
ってしまう。また同一フィルター内の他のインダクタの
インダクタンス値にも影響を与えてしまうので、積層L
Cフィルターのインダクタンスを変えずに分布容量を制
御することは極めて困難であり、換言すれば、所望のイ
ンダクタンス値と自己共振周波数をもったインダクタを
設計することは非常に困難であるという課題があった。
したがって本考案の目的は、積層複合部品としての積層
LCフィルターにおいて、インダクタンス値を変えずに
分布容量を制御可能な部品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案者は上記目的を達
成すべく研究の結果、インダクタ部分最上層の導体パタ
ーンと同一の引出部をもちかつ最下層のパターンとは接
続しないコイル状の導体パターンを印刷したシートを該
インダクタ部分の下部に積層して部品を構成すれば前記
課題が解決され、しかも該コイル状導体パターンの長さ
を変えることにより分布容量が制御できることを見出し
本考案に到達した。
【0007】したがって本考案は、少なくとも1個のコ
ンデンサを内蔵し、それらの電極の引出部が周面に導出
されている積層コンデンサ部分と、少なくとも1個のコ
イルを内蔵しコイルの引出部が周面に導出されている積
層インダクタ部分とを重畳一体化した焼結体の周面に、
前記コイルの引出部とコンデンサの引出部と外部回路と
で、所望フィルターが構成されるように相互結合するた
めの外部端子を形成してなる積層複合部品であって、上
記インダクタ部分におけるコイル導体パターンの最上層
の導体パターンと同一方向の引出部をもち、かつ最下層
の導体パターンとは接続されないコイル状導体パターン
を印刷したシートを該インダクタ部分の下部に積層する
か、あるいはインダクタ部分の最下層の導体パターンと
同一方向の引出部をもち、かつ最上層の導体パターンと
は接続されないコイル状導体パターンを印刷したシート
を該インダクタ部分の上部に積層し、所望の自己共振周
波数に応じて、それらコイル状導体パターンの長さが調
整されていることを特徴とする積層複合部品を提供する
ものである。
【0008】図1は本考案の積層複合部品のインダクタ
部分における基本的なコイル導体パターンの積層配列を
示す分解斜視図である。
【0009】本考案では、スルーホール5を介してフェ
ライト磁性体層中を周回する従来のインダクタ周回コイ
ルパターン(イ)ないし(ヘ)の下に、最上部のパター
ン(イ)と同一方向の引出部6を持ち、引出部を有する
最下層のパターン(ヘ)とは接続されないコイル状の自
己共振調整用のパターン(ト1)が印刷の上積層され
る。
【0010】
【作用】図1に示したパターン(ト1)はパターン
(ヘ)とは接続されないため、インダクタと並列に接続
されたコンデンサとして作用し、コイル導体との間で静
電容量を取得する。また、インダクタ周回パターンと同
一の形状をしているため磁束を妨げる作用が少なく、イ
ンダクタンス値はほとんど変化しない。
【0011】さらに、このようなパターンを図1の(ト
2)あるいは(ト3)のようにパターンの長さを変化さ
せることにより、すなわち対向電極面積を変えることに
よってインダクタに並列に入るコンデンサ容量を変化さ
せることができ、したがって、自己共振周波数を自由に
コントロールすることが可能となるのである。
【0012】
【実施例1】図2は本実施例における積層体の積層順序
を示す分解斜視図、図3は図2の積層体に用いられた各
導体パターンの種類および分布容量調整用パターンを示
す図であり、以下これらの図を参照して説明する。
【0013】図3のaに示す誘導体グリーンシート3に
導体ペーストでコンデンサ電極パターンb、cを印刷し
たシート、および同図dに示すフェライト磁性体グリー
ンシート4にスルーホール5を開け、同図eないしiに
示したインダクタ周回コイルパターンを印刷したシー
ト、スルーホールなしのグリーンシートに引出部6をも
ち同図jのインダクタパターンを印刷したシート、さら
に自己共振調整用パターンkを印刷したシートを準備し
た後、絶縁と補強のための内部電極を印刷していない複
数枚のシートとともに、これらシートを図2に示す順序
に積層し、熱圧着一体化して積層体を得た。得られた積
層体を 900℃で焼成し、Agを主成分とする導体ペース
トを図4に示す形状に塗布し、焼き付けて外部端子7と
し、図5に示す内部回路をもつ積層LCフィルターを得
た。
【0014】
【実施例2】実施例1では自己共振調整用導体パターン
kをインダクタ部分の下部に入れ積層したが、図3のm
に示すような、インダクタの最下層の導体パターンjと
同一方向に引出部を持ち最上部のコイル導体パターンe
とは接続されていない導体パターンmをインダクタ部分
の上部に積層しても同様な効果が得られた。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の積層複合
部品によれば、所望のインダクタンス値および自己共振
周波数を持ったインダクタを容易に設計できるので、積
層複合部品の設計製作上極めて有用な手段を提供するこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の積層複合部品のインダクタ部分におけ
る基本的なコイル導体パターンと分布容量調整用パター
ンを示す積層分解斜視図である。
【図2】本考案の実施例における積層体の積層順序の一
例を示す分解斜視図である。
【図3】図2の積層体に用い得る各導体パターンの種類
および分布容量調整用導体パターンを示す図である。
【図4】本考案の実施例で示された積層複合部品の完成
斜視図である。
【図5】本考案の実施例で示された積層複合部品(積層
LCフィルター)の等価回路図である。
【符号の説明】
1‥‥コンデンサ部分 2‥‥インダクタ部分 3‥‥誘電体グリーンシート 4‥‥フェライト磁性体グリーンシート 5‥‥スルーホール 6‥‥引出部 7‥‥外部端子 ト1、ト2、ト3、k、m‥‥自己共振周波数調整用導
体パターン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個のコンデンサを内蔵し、
    それらの電極の引出部が周面に導出されている積層コン
    デンサ部分と、少なくとも1個のコイルを内蔵しコイル
    の引出部が周面に導出されている積層インダクタ部分と
    を重畳一体化した焼結体の周面に、前記コイルの引出部
    とコンデンサの引出部と外部回路とで、所望フィルター
    が構成されるように相互結合するための外部端子を形成
    してなる積層複合部品であって、上記インダクタ部分に
    おけるコイル導体パターンの最上層の導体パターンと同
    一方向の引出部をもち、かつ最下層の導体パターンとは
    接続されないコイル状導体パターンを印刷したシートを
    該インダクタ部分の下部に積層するか、あるいはインダ
    クタ部分の最下層の導体パターンと同一方向の引出部を
    もち、かつ最上層の導体パターンとは接続されないコイ
    ル状導体パターンを印刷したシートを該インダクタ部分
    の上部に積層し、所望の自己共振周波数に応じて、それ
    らコイル状導体パターンの長さが調整されていることを
    特徴とする積層複合部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246123A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kyocera Corp 積層型ノイズフィルタ

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