JP2663304B2 - 共振器 - Google Patents

共振器

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JP2663304B2
JP2663304B2 JP2054597A JP5459790A JP2663304B2 JP 2663304 B2 JP2663304 B2 JP 2663304B2 JP 2054597 A JP2054597 A JP 2054597A JP 5459790 A JP5459790 A JP 5459790A JP 2663304 B2 JP2663304 B2 JP 2663304B2
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resonator
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distributed capacitance
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尚武 岡村
輝久 鶴
哲夫 谷口
謙 利根川
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プリントコイルを備えた共振器に関する。
従来の技術 上記共振器として、先に本願出願人は第9図及び第10
図に示す積層構造の共振器を提案している。この共振器
は、厚み方向中央部に渦巻き状のプリントコイル11が配
され、その両側に誘電体層12,13を介してシールド用電
極14,15が形成され、更にその外側に誘電体等からなる
保護層16,17が形成された構造のものの側面に形成した
2つの外部接続端子18,19の一方18にシールド用電極14,
15が接続され、両外部接続端子18,19にプリントコイル1
1の一端11aと、その途中の箇所11bが接続された構成と
なっている。よって、プリントコイル11の一端11aから
途中の箇所11bにわたる一端部分が外部接続端子18,19に
接続され、しかもプリントコイル11と対向する状態でシ
ールド用電極14,15が設けてあるので、前記一端部分と
シールド用電極14,15との間で分布容量を形成するた
め、かかる構成のものは第11図に示す等価回路をもつ。
発明が解決しようとする課題 ところで、上記構造の共振器において決められた寸法
内で共振周波数を低くするには、以下の3方法がある。
シールド用電極とプリントコイルの間の離隔距離を短
くし、その間で生じる浮遊容量を増す方法 プリントコイルを細くしてインダクタンス値を大きく
する方法 プリントコイルの巻き数を増してコイル長を長くする
方法 しかし、いずれの方法による場合にあっても、プリン
トコイルのQ劣化の原因となり、共振器のQが著しく劣
化するという問題点があった。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであ
り、共振器の寸法を大きくすることのない状態で共振周
波数を低くでき、しかもQの劣化を抑制した共振器を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明に係る共振器は、誘電体層の片面に、少なくと
も一部にプリントコイルを含む平面状をした第1の電極
パターンが形成され、誘電体層の他方の片面に、前記プ
リントコイルと略同形状をし、前記プリントコイルの一
部又は全部と対向する分布容量電極を少なくとも一端部
に含む平面形状をした第2の電極パターンが形成されて
いて、前記分布容量電極と対向する第1の電極パターン
一端側の2箇所がそれぞれ外部接続端子に接続されてい
ると共に、その2つの外部接続端子の一方であって第1
の電極パターンの一端と接続される外部接続端子に第2
の電極パターンの一端が接続され、更に第1、第2の電
極パターンの他端が解放端とされている構造の共振器本
体と、前記第1の電極パターン又は第2の電極パターン
の少なくとも一方の外側方に誘電体等からなる厚み調整
層を介して設けられたシールド電極とを備え、前記外部
接続端子の一方と前記シールド電極が接続されているこ
とを特徴としている。
作用 本発明にあっては、プリントコイルの一部又は全部と
対向する状態で略同一形状をした分布容量電極が設けて
あるので、この分布容量電極とプリントコイル部分との
間で分布容量を生じると共に、シールド電極とプリント
コイル又は分布容量電極との間でも分布容量を生じ、こ
の合成の分布容量により共振周波数を低くすることがで
きる。
この場合、次のような理由からQの低下は生じない。
即ち、Qは共振器の回路からエネルギーがアースに落ち
たり、回路内の抵抗分によって消費されたりするとその
分低下するが、上記構成では、分布容量電極とプリント
コイルといういずれもアース電極でない電極間の分布容
量が共振数端数を低くする一因となっているので、Qの
低下を招くことなく共振周波数が低下できるのである。
実 施 例 第1図は本発明に係る共振器の一実施例を示す分解斜
視図、第2図はその共振器の一体化した状態を示す断面
図である。この共振器は積層状態に形成され、厚み方向
中央部に、誘電体層1を挟んで第1の電極パターン2と
第2の電極パターン3が配設され、その両外側を誘電体
等からなる厚み調整層4,5を介してシールド電極6,7が設
けられ、その外側に誘電体等からなる保護層8,9が設け
られた構造となっている。なお、各層1,4,5,8,9に用い
られている誘電体は、絶縁体であってもよい。
前記第1,第2の電極パターン2と3は、例えば第3図
に示すように誘電体層1を挟んで上下で対向する渦巻き
状に形成されている。第1の電極パターン2は、その一
端2aを外部接続端子10aに接続し、一端2aから離れた途
中の箇所2bを他方の外部接続端子10bに接続している。
一方、第2の電極パターン3は、その一端3aを、前記第
1の電極パターン2の一端2aを接続してある外部接続端
子10aに接続している。
このため、第1の電極パターン2はその全体がプリン
トコイルとして働き、コイルL成分を有し、2つの外部
接続端子10a、10bに接続されたコイル区間においては、
第2の電極パターン3との間で分布容量Cが生じる。つ
まり、この分布容量Cを生じさせる第2の電極パターン
3部分は、分布容量電極として機能する。従って、かか
る共振器は、第4図に示す等価回路をもつ。なお、外部
接続端子10aに対する第1,第2の電極パターン2,3の一端
2a,3aの接続については、スルーホールを介して第1の
電極パターン2と第2の電極パターン3とを一端2a,3a
近くの箇所で接続し、その一方を外部接続端子10aに接
続するようにしてもよい。
上記回路においては、第1,第2の電極パターン2,3の
間に存在する誘電体層1を薄くすることにより、分布容
量Cを大きくできる。このため、従来技術の項で述べた
の方法のように外側に形成してあるシールド電極6,7
との離隔距離を短くし、共振器内のエネルギーをシール
ド電極を通じて外部に多く逃がすものではないため、共
振器のQを劣化させにくい。
第5図は上記構成の周波数特性を実線にて示す図であ
り、従来構成の分布容量電極を組み入れていない場合の
周波数特性を破線にて併せて示している。この図より理
解される如く、従来では共振周波数frが1652MHzで、そ
のときのQが84であったのに対し、本発明による場合に
は、Qが64と若干小さくなるが共振周波数frを1116MHz
まで低くすることができる。
第6図は本発明の他の実施例の要部を示す平面図、第
7図は第6図のVII−VII線による断面図である。この共
振器においては、第1の電極パターン12と第2の電極パ
ターン13は、誘電体層1を挟んでコの字状かつ逆向きに
形成されている。上側の第1の電極パターン12は、L字
状をしたプリントコイル121にコンデンサ形成用電極122
を接続して上述したコの字状に形成され、プリントコイ
ル121側にある一端12aを外部接続端子10aに接続し、プ
リントコイル121上にあって一端12aから離れた途中箇所
12bを他方の外部接続端子10bに接続している。
一方、誘電体層1の下側の第2の電極パターン13は、
上記プリントコイル121の2つの外部接続端子10a,10bと
接続した間の部分と対向する箇所を分布容量電極131と
して形成してあり、その分布容量電極131上であって一
端13aから離れた途中の箇所13bを、上側にある第1の電
極パターン12の一端12aを接続した外部接続端子10aに接
続させている。
このため、第1の電極パターン12は、プリントコイル
121部分の全体がコイルL1として機能し、2つの外部接
続端子10a、10bに接続された区間においては、分布容量
電極131との間で分布容量C1が生じており、コンデンサ
形成用電極122及びこれと対向する第2の電極パターン1
3部分の間でコンデンサC2を形成し、上側の電極パター
ン12と対向しない第2の電極パターン13部分でコイルL2
を形成している。よって、かかる構成の共振器は、第8
図に示す等価回路をもつ。
従って、かかる等価回路をもつ共振器において、C1と
C2の大きさの比率を変えることによりインピーダンスを
変化させ、共振周波数を変えることができる。この場合
にも、外側にシールド電極6,7(第7図参照)が存在し
てもそれとの間の離隔間隔を短くすることがないため、
Qの劣化が生じにくい。なお、この場合においても第1,
第2の電極パターン12,13の間にある誘電体層1の厚み
を変えることにより、Qを劣化させることなく共振周波
数を低くすることができることは勿論である。
発明の効果 以上詳述した如く本発明による場合には、プリントコ
イルの一部又は全部と対向する状態で分布容量電極が設
けてあるので、この分布容量電極とプリントコイル部分
との間で生じる分布容量により共振周波数を低くでき、
それでいてQの劣化を抑制することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る共振器を示す分解斜視図、第2図
はその共振器の一体化した状態を示す断面図、第3図は
本発明の要部を示す平面図、第4図は第1図に示す共振
器の等価回路図、第5図は本発明の共振器における周波
数特性を従来のそれと併せて示すグラフ、第6図は本発
明の他の実施例の要部を示す平面図、第7図は第6図の
VII−VII線による断面図、第8図は第6図の共振器の等
価回路図、第9図は従来の共振器の分解斜視図、第10図
はその共振器の断面図、第11図はその共振器の等価回路
図である。 1……誘電体層、2,12……第1の電極パターン、121…
…プリントコイル、3,13……第2の電極パターン、131
……分布容量電極、10a,10b……外部接続端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 利根川 謙 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 平1−208007(JP,A) 特開 昭62−233911(JP,A) 実開 昭59−144918(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体層の片面に、少なくとも一部にプリ
    ントコイルを含む平面形状をした第1の電極パターンが
    形成され、誘電体層の他方の片面に、前記プリントコイ
    ルと略同形状をし、前記プリントコイルの一部又は全部
    と対向する分布容量電極を少なくとも一端部に含む平面
    形状をした第2の電極パターンが形成されていて、前記
    分布容量電極と対向する第1の電極パターン一端側の2
    箇所がそれぞれ外部接続端子に接続されていると共に、
    その2つの外部接続端子の一方であって第1の電極パタ
    ーンの一端と接続される外部接続端子に第2の電極パタ
    ーンの一端が接続され、更に第1、第2の電極パターン
    の他端が解放端とされている構造の共振器本体と、前記
    第1の電極パターン又は第2の電極パターンの少なくと
    も一方の外側方に誘電体等からなる厚み調整層を介して
    設けられたシールド電極とを備え、前記外部接続端子の
    一方と前記シールド電極が接続されていることを特徴と
    する共振器。
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