JP2605326Y2 - 積層複合電子部品 - Google Patents
積層複合電子部品Info
- Publication number
- JP2605326Y2 JP2605326Y2 JP1992065421U JP6542192U JP2605326Y2 JP 2605326 Y2 JP2605326 Y2 JP 2605326Y2 JP 1992065421 U JP1992065421 U JP 1992065421U JP 6542192 U JP6542192 U JP 6542192U JP 2605326 Y2 JP2605326 Y2 JP 2605326Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- coil
- coil conductor
- capacitance
- inductor
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、積層複合電子部品、特
に隣接するコイル間の容量について、容易に設計通りの
値が得られることを可能とした積層LCフィルタに関す
る。
に隣接するコイル間の容量について、容易に設計通りの
値が得られることを可能とした積層LCフィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】積層LCフィルタは、磁性体フェライト
素体内にコイル導体を内設した積層インダクタ部分と、
これとは別に誘電体セラミック素体内に対向する内部電
極を内設した積層コンデンサ部分とを重ねて一体に形成
し、前記コンデンサ部分の対向電極とコイル導体端末と
が導出された積層体素子の端面にLC接続用外部端子を
形成したものである。
素体内にコイル導体を内設した積層インダクタ部分と、
これとは別に誘電体セラミック素体内に対向する内部電
極を内設した積層コンデンサ部分とを重ねて一体に形成
し、前記コンデンサ部分の対向電極とコイル導体端末と
が導出された積層体素子の端面にLC接続用外部端子を
形成したものである。
【0003】このような積層LCフィルタは、必要に応
じてコンデンサ及びインダクタを複数個素体内に内設
し、フィルタ回路を構成している場合が多く、所望の周
波数帯域の電圧・電流を大きくトラップ、すなわち減衰
させて通過を阻止するような周波数選択性をもたせるた
めに、インダクタ部分のインダクタンス(L)やコンデ
ンサ部分の静電容量(C)を定めている。
じてコンデンサ及びインダクタを複数個素体内に内設
し、フィルタ回路を構成している場合が多く、所望の周
波数帯域の電圧・電流を大きくトラップ、すなわち減衰
させて通過を阻止するような周波数選択性をもたせるた
めに、インダクタ部分のインダクタンス(L)やコンデ
ンサ部分の静電容量(C)を定めている。
【0004】インダクタのインダクタンスは磁性体の透
磁率、コイルの巻数等で決められるが磁性体材料の選択
は周波数特性、温度係数等の特性によって限られた材質
から選択しなければならず、自由度はない。したがって
材質が決まればL値を決めるのは巻数であり、巻数は比
較的容易に決められる。
磁率、コイルの巻数等で決められるが磁性体材料の選択
は周波数特性、温度係数等の特性によって限られた材質
から選択しなければならず、自由度はない。したがって
材質が決まればL値を決めるのは巻数であり、巻数は比
較的容易に決められる。
【0005】一方静電容量はコンデンサの対向電極面
積、電極間隔等で比較的容易に決められる。
積、電極間隔等で比較的容易に決められる。
【0006】しかしながら積層LCフィルタにおいて
は、上記L、C以外にコイルの巻線状態等の違いによっ
て変わる分布容量および複数配置されたコイル間に生ず
る浮遊容量等、予測できない静電容量などの総合された
L及びCによってLCフィルタの特性が決まる。
は、上記L、C以外にコイルの巻線状態等の違いによっ
て変わる分布容量および複数配置されたコイル間に生ず
る浮遊容量等、予測できない静電容量などの総合された
L及びCによってLCフィルタの特性が決まる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記浮遊容量は、コイ
ルの配置、間隔によって変わるもので、その都度コイル
の配置によって変化する値であり、所望のフィルタ特性
が得られないとき、コイルの配置を変更してLCフィル
タ特性を測定し、所望の特性が得られるまで配置の変更
を繰り返すのは、多くの手間を必要とする作業である。
また従来から用いられている、インダクタ間に微小な容
量を発生させる方法は、コンデンサ部に微小な電極パタ
ーンを設け、それを微小容量が必要なインダクタ間に接
続する方法であった。
ルの配置、間隔によって変わるもので、その都度コイル
の配置によって変化する値であり、所望のフィルタ特性
が得られないとき、コイルの配置を変更してLCフィル
タ特性を測定し、所望の特性が得られるまで配置の変更
を繰り返すのは、多くの手間を必要とする作業である。
また従来から用いられている、インダクタ間に微小な容
量を発生させる方法は、コンデンサ部に微小な電極パタ
ーンを設け、それを微小容量が必要なインダクタ間に接
続する方法であった。
【0008】上記従来の方法では、必要とする容量が非
常に小さいため、誘電体シートに印刷する電極パターン
が非常に小さいものとなり、容量の微調整が困難であっ
た。また印刷ムラによる影響が大きく容量のバラツキも
大きくなり、歩留りが低下するなどの課題があった。
常に小さいため、誘電体シートに印刷する電極パターン
が非常に小さいものとなり、容量の微調整が困難であっ
た。また印刷ムラによる影響が大きく容量のバラツキも
大きくなり、歩留りが低下するなどの課題があった。
【0009】したがって本考案の目的は、隣接するコイ
ル間の容量について、容量の微調整が可能であって、容
易に設計通りの値が得られるような積層LC部品を提供
することにある。
ル間の容量について、容量の微調整が可能であって、容
易に設計通りの値が得られるような積層LC部品を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案者は、上記目的を
達成すべく研究の結果、従来のコイルの配置を変えた
り、あるいはコンデンサ部に電極パターンを設ける方法
によらないで、インダクタ部分に含まれる隣接する2つ
のコイルのうちの一方のコイル導体の一部から導出され
た導体片を他のコイル導体の直上に導出し、他のコイル
導体と面対向して配置し、その導体片の長さおよび、そ
の導体片と前記他のコイル導体との間隔を変えることに
よって、積極的に所望の浮遊容量を取得するようにすれ
ば、所望のフィルタ特性を得ることが容易にできること
を見出し、本考案に到達した。
達成すべく研究の結果、従来のコイルの配置を変えた
り、あるいはコンデンサ部に電極パターンを設ける方法
によらないで、インダクタ部分に含まれる隣接する2つ
のコイルのうちの一方のコイル導体の一部から導出され
た導体片を他のコイル導体の直上に導出し、他のコイル
導体と面対向して配置し、その導体片の長さおよび、そ
の導体片と前記他のコイル導体との間隔を変えることに
よって、積極的に所望の浮遊容量を取得するようにすれ
ば、所望のフィルタ特性を得ることが容易にできること
を見出し、本考案に到達した。
【0011】すなわち、本考案は、磁性フェライト素体
内にコイル導体を内設した積層インダクタ部分と、誘電
体セラミック素体内に対向する内部電極を内設した積層
コンデンサ部分とが、外部端子で接続されて複数個一体
に構成された積層複合電子部品であって、インダクタ部
分に含まれる隣接した2つのコイル導体のうち一方のコ
イル導体の一部が他方のコイル導体の上部に導出され、
該他方のコイル導体との間に所定の間隔を保ちながら、
磁性体を間にはさんで該他方のコイル導体と面対向する
所定長さの導体片部分を提供していることを特徴とする
積層複合電子部品を提供するものである。
内にコイル導体を内設した積層インダクタ部分と、誘電
体セラミック素体内に対向する内部電極を内設した積層
コンデンサ部分とが、外部端子で接続されて複数個一体
に構成された積層複合電子部品であって、インダクタ部
分に含まれる隣接した2つのコイル導体のうち一方のコ
イル導体の一部が他方のコイル導体の上部に導出され、
該他方のコイル導体との間に所定の間隔を保ちながら、
磁性体を間にはさんで該他方のコイル導体と面対向する
所定長さの導体片部分を提供していることを特徴とする
積層複合電子部品を提供するものである。
【0012】
【作用】本考案の積層LCフィルタでは、複数のインダ
クタのうち、あるインダクタのコイル導体の一部から導
出された導体片が他のインダクタのコイル導体の直上に
導出され、他のコイル導体と面対向して配置される。
クタのうち、あるインダクタのコイル導体の一部から導
出された導体片が他のインダクタのコイル導体の直上に
導出され、他のコイル導体と面対向して配置される。
【0013】すなわち、該導体片とコイル導体とで、磁
性体を介して微小な静電容量を取得するものであり、こ
の導体片の長さ及びコイル導体との間隔を変えて所望の
浮遊容量を取得するので、所望のフィルタ特性を容易に
得ることができる。
性体を介して微小な静電容量を取得するものであり、こ
の導体片の長さ及びコイル導体との間隔を変えて所望の
浮遊容量を取得するので、所望のフィルタ特性を容易に
得ることができる。
【0014】なお、導体片の長さ、したがって面積はス
クリーン印刷パターンを変えるだけで変えられるから調
節が容易であり、コイル導体との間隔はグリーンシート
の厚みを変えるだけで変えられるからこれも調節が容易
である。
クリーン印刷パターンを変えるだけで変えられるから調
節が容易であり、コイル導体との間隔はグリーンシート
の厚みを変えるだけで変えられるからこれも調節が容易
である。
【0015】したがって、ここで取得する浮遊容量は、
磁性体を介して対向する導電体(電極)で取得するの
で、誘電体中に比して大きな面積で小さい容量を取得す
るようになり、換言すればスクリーン印刷すべきパター
ンが誘電体中で容量を取得する場合のパターンに比し約
7〜8培大きくなり、面積の変更が容易で、微調整が可
能である。
磁性体を介して対向する導電体(電極)で取得するの
で、誘電体中に比して大きな面積で小さい容量を取得す
るようになり、換言すればスクリーン印刷すべきパター
ンが誘電体中で容量を取得する場合のパターンに比し約
7〜8培大きくなり、面積の変更が容易で、微調整が可
能である。
【0016】このようにして本考案は、二つのコイル間
に一方から他方の上部へ導出された導体片を設けること
によって浮遊容量を積極的に形成させることが特徴であ
る。
に一方から他方の上部へ導出された導体片を設けること
によって浮遊容量を積極的に形成させることが特徴であ
る。
【0017】
【実施例】図1は本実施例において、相隣れるインダク
タの一方のコイル導体の一部が導出され、導体片となっ
て他のコイル上に磁性体を介して重ねられた状態を示す
斜視図、図2は本実施例におけるLCフィルタの等価回
路図、図3は同LCフィルタの外観を示す斜視図、図4
は本考案によるLCフィルタにおける周波数対減衰量の
グラフであって、これらの図を参照して以下説明する。 (1)Fe2 O3 49モル%、ZnO20モル%、NiO20
モル%、CuO11モル%からなるフェライト材料にバイ
ンダーとしてポリビニルブチラール樹脂、溶剤としてト
ルエン及びエタノールを加えてスラリー化し、ドクター
ブレード法により厚さ100 μmの磁性体グリーンシート
とした。 (2)TiO2 95重量%、CuO 2重量%、NiO 3重
量%からなる誘電体材料を磁性体材料と同じ方法で厚さ
100 μmの誘電体グリーンシートとした。 (3)磁性体グリーンシートの所定位置に層間導通のた
めのスルーホールをあけ、Agを主成分とした導体ペー
ストでコイル周回用の導体あるいは外部端子への引き出
しパターンをスクリーン印刷により形成し、その際図1
に示すように、微小容量発生用導体パターンとして、一
方のインダクタ(L3 )を構成するコイル導体4の一部
から導出された導体片6が他のインダクタ(L4 )を構
成するコイル導体5の直上に導出され、このコイル導体
と面対向するように導体パターンを印刷した。 (4)一方、誘電体グリーンシートに所定の内部電極を
印刷し、上記印刷された磁性体グリーンシートとともに
所定の順序に積層し、熱圧着された積層体を900℃で焼
成し、導体ペーストを塗布し、焼き付けて外部端子を付
与して、図3に示すように、コンデンサ部1とインダク
タ部2とが一体形成され、外部端子3を有する積層LC
フィルタを得た。
タの一方のコイル導体の一部が導出され、導体片となっ
て他のコイル上に磁性体を介して重ねられた状態を示す
斜視図、図2は本実施例におけるLCフィルタの等価回
路図、図3は同LCフィルタの外観を示す斜視図、図4
は本考案によるLCフィルタにおける周波数対減衰量の
グラフであって、これらの図を参照して以下説明する。 (1)Fe2 O3 49モル%、ZnO20モル%、NiO20
モル%、CuO11モル%からなるフェライト材料にバイ
ンダーとしてポリビニルブチラール樹脂、溶剤としてト
ルエン及びエタノールを加えてスラリー化し、ドクター
ブレード法により厚さ100 μmの磁性体グリーンシート
とした。 (2)TiO2 95重量%、CuO 2重量%、NiO 3重
量%からなる誘電体材料を磁性体材料と同じ方法で厚さ
100 μmの誘電体グリーンシートとした。 (3)磁性体グリーンシートの所定位置に層間導通のた
めのスルーホールをあけ、Agを主成分とした導体ペー
ストでコイル周回用の導体あるいは外部端子への引き出
しパターンをスクリーン印刷により形成し、その際図1
に示すように、微小容量発生用導体パターンとして、一
方のインダクタ(L3 )を構成するコイル導体4の一部
から導出された導体片6が他のインダクタ(L4 )を構
成するコイル導体5の直上に導出され、このコイル導体
と面対向するように導体パターンを印刷した。 (4)一方、誘電体グリーンシートに所定の内部電極を
印刷し、上記印刷された磁性体グリーンシートとともに
所定の順序に積層し、熱圧着された積層体を900℃で焼
成し、導体ペーストを塗布し、焼き付けて外部端子を付
与して、図3に示すように、コンデンサ部1とインダク
タ部2とが一体形成され、外部端子3を有する積層LC
フィルタを得た。
【0018】図2の等価回路図に見られるようにインダ
クタL3 とインダクタL4 間には微小容量発生用の浮遊
容量Cxが取得されている。
クタL3 とインダクタL4 間には微小容量発生用の浮遊
容量Cxが取得されている。
【0019】このLCフィルタの電送特性を調べたとこ
ろ、図4のグラフの通りで、周波数11〜12MHzの
個所で60dBをこえる減衰量であった。
ろ、図4のグラフの通りで、周波数11〜12MHzの
個所で60dBをこえる減衰量であった。
【0020】またLCフィルタ300個について合格品
の割合を調べ、結果を表1に示した。なお合格品とは、
減衰量が60dB以上で、周波数が11〜12MHzの
範囲にピーク値があるものとした。
の割合を調べ、結果を表1に示した。なお合格品とは、
減衰量が60dB以上で、周波数が11〜12MHzの
範囲にピーク値があるものとした。
【0021】
【比較例】図5は導体片を設けない積層LCフィルタの
特性を示すグラフ、図6は導体片を大きくして浮遊容量
を大きくした場合の特性を示すグラフである。
特性を示すグラフ、図6は導体片を大きくして浮遊容量
を大きくした場合の特性を示すグラフである。
【0022】これらの図からわかるように、いずれも6
0dB以上の減衰量は得られなかった。
0dB以上の減衰量は得られなかった。
【0023】なお、導体片を設けないで完成したLCフ
ィルタ300個について不合格品の割合を調べたところ
表1に示す通りであった。
ィルタ300個について不合格品の割合を調べたところ
表1に示す通りであった。
【0024】
【表1】
【0025】
【考案の効果】 以上に説明したように本考案は第一の
コイル導体を構成する導電パターンの一部を突出して該
突出部が磁性体グリーンシートを介在して第二のコイル
導体を構成する導電パターンに面対向している積層LC
部品であるから特に積層LCフィルタの場合には所望の
微小な静電容量を容易に得ることができるという大きな
効果がある。具体的には本考案によると第二のコイル導
体の導電パターンに面対向する第一のコイル導体の導電
パターン突出部の大きさ即ち面積を変更するだけで微小
な静電容量を簡単に変更できるという効果がある。とく
に本考案は磁性体グリーンシートを介在して対向する導
電パターンすなわち電極によって静電容量を得るため誘
電体グリーンシートを介在するよりも大きな面積で小さ
い静電容量を取得できる利点がある。言い替えると誘電
体グリーンシートの導電パターンによって静電容量を取
得する場合よりも磁性体グリーンシートの導電パターン
によって静電容量を取得する場合に面積比で7倍から8
倍も大きくなるため導電パターン面積の変更が容易にな
り結果として微調整が極めて簡単になる利点がある。加
えて本考案は第一コイル導体の導電パターン突出部と第
二コイル導体の導電パターンとの間隔は磁性体グリーン
シートの厚さを変えるだけで良いため微小な静電容量の
調節が更に容易になる利点がある。見方を変えると本考
案は二個のコイル導体間の静電容量をそれぞれのコイル
導体の自己インダクタンスやコイル導体間の相互インダ
クタンスなどを変化することなく此等とは別個に独立に
調整できるという利点がある。したがって本考案による
と積極的に微小な浮遊容量を形成することができ設計通
りの静電容量が得られ製品の歩留まりを向上することが
出来ることになる。
コイル導体を構成する導電パターンの一部を突出して該
突出部が磁性体グリーンシートを介在して第二のコイル
導体を構成する導電パターンに面対向している積層LC
部品であるから特に積層LCフィルタの場合には所望の
微小な静電容量を容易に得ることができるという大きな
効果がある。具体的には本考案によると第二のコイル導
体の導電パターンに面対向する第一のコイル導体の導電
パターン突出部の大きさ即ち面積を変更するだけで微小
な静電容量を簡単に変更できるという効果がある。とく
に本考案は磁性体グリーンシートを介在して対向する導
電パターンすなわち電極によって静電容量を得るため誘
電体グリーンシートを介在するよりも大きな面積で小さ
い静電容量を取得できる利点がある。言い替えると誘電
体グリーンシートの導電パターンによって静電容量を取
得する場合よりも磁性体グリーンシートの導電パターン
によって静電容量を取得する場合に面積比で7倍から8
倍も大きくなるため導電パターン面積の変更が容易にな
り結果として微調整が極めて簡単になる利点がある。加
えて本考案は第一コイル導体の導電パターン突出部と第
二コイル導体の導電パターンとの間隔は磁性体グリーン
シートの厚さを変えるだけで良いため微小な静電容量の
調節が更に容易になる利点がある。見方を変えると本考
案は二個のコイル導体間の静電容量をそれぞれのコイル
導体の自己インダクタンスやコイル導体間の相互インダ
クタンスなどを変化することなく此等とは別個に独立に
調整できるという利点がある。したがって本考案による
と積極的に微小な浮遊容量を形成することができ設計通
りの静電容量が得られ製品の歩留まりを向上することが
出来ることになる。
【図1】本考案の一実施例において、相隣れるインダク
タ部の一方の導体コイルの一部が導出され導体片となっ
て他のコイルの上に磁性体を介して重ねられた状態を示
す斜視図である。
タ部の一方の導体コイルの一部が導出され導体片となっ
て他のコイルの上に磁性体を介して重ねられた状態を示
す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例における積層LCフィルタの
等価回路図である。
等価回路図である。
【図3】本考案の積層LCフィルタの外観を示す斜視図
である。
である。
【図4】本考案の積層LCフィルタの特性を示す周波数
対減衰量の相関グラフである。
対減衰量の相関グラフである。
【図5】導体片を設けない積層LCフィルタの特性を示
す周波数対減衰量の相関グラフである。
す周波数対減衰量の相関グラフである。
【図6】導体片を大きくして浮遊容量を大きくした場合
の積層LCフィルタの特性を示す周波数対減衰量の相関
グラフである。
の積層LCフィルタの特性を示す周波数対減衰量の相関
グラフである。
1 コンデンサ部 2 インダクタ部 3 外部端子 4 インダクタL3 のコイル導体 5 インダクタL4 のコイル導体 6 導体片 C1 〜C5 コンデンサ L1 〜L4 インダクタ Cx 浮遊容量 G アース
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 H01F 27/00 H01G 4/40 H03H 7/01
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性フェライト素体内にコイル導体を内
設した積層インダクタ部分と、誘電体セラミック素体内
に対向する内部電極を内設した積層コンデンサ部分と
が、外部端子で接続されて複数個一体に構成された積層
複合電子部品であって、インダクタ部分に含まれる隣接
した2つのコイル導体のうち一方のコイル導体の一部が
他方のコイル導体の上部に導出され、該他方のコイル導
体との間に所定の間隔を保ちながら、磁性体を間に挟ん
で該他方のコイル導体と面対向する所定長さの導体片部
分を提供しており、一方のコイル導体から導出された導
体片部分の、他方のコイル導体に面対向する部分の線幅
が他方のコイル導体の線幅と同一かそれ以下であること
を特徴とする積層複合電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992065421U JP2605326Y2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 積層複合電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992065421U JP2605326Y2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 積層複合電子部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623218U JPH0623218U (ja) | 1994-03-25 |
JP2605326Y2 true JP2605326Y2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=13286586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992065421U Expired - Lifetime JP2605326Y2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 積層複合電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605326Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004087524A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-03-18 | Nec Corp | 回路基板およびこれを用いた電子機器 |
WO2024034205A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | Tdk株式会社 | 電子部品 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04123405A (ja) * | 1990-09-13 | 1992-04-23 | Murata Mfg Co Ltd | 積層チップコモンモードチョークコイル |
JP3086619U (ja) * | 2001-12-11 | 2002-06-28 | 三和工業株式会社 | 乱貼り仕上げ用表装材 |
-
1992
- 1992-08-26 JP JP1992065421U patent/JP2605326Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623218U (ja) | 1994-03-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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