JP6665865B2 - Lc複合デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタおよびキャパシタを備えるLC複合デバイスに関する。
半導体基板に薄膜プロセスによってインダクタやキャパシタを一体的に形成した素子IPD(Integrated Passive Device)は、小型かつ薄型であることから、特にモバイル端末用の複合受動部品として有望である。
インダクタ素子およびキャパシタ素子の両者を含む小型・薄型のIPDを構成するには、例えば特許文献1に示されているように、キャパシタの横にインダクタを配置するか、特許文献2に示されているように、キャパシタの上部にインダクタを配置する、といった構造が採用される。
特開平6−53406号公報 特開2001−44778号公報
しかし、特許文献1に示されているように、キャパシタとインダクタとを並置すると、小型のLC複合デバイスが得にくい。また、特許文献2に示されているように、キャパシタとインダクタを積層配置すると、キャパシタを構成するための電極で、インダクタの磁界が遮られてしまい、Q値の高いインダクタを形成しにくい。キャパシタ用電極の面積を小さくすれば、インダクタ素子の磁界を妨げ難くなるが、大きな容量を持つキャパシタを得にくい。
本発明の目的は、大型化、Q値の劣化を抑制しつつ、所定インダクタンスおよび所定キャパシタンスを有するLC複合デバイスを提供することにある。
(1)絶縁体基板と、前記絶縁体基板に形成されるインダクタおよびキャパシタと、
を備えるLC複合デバイスであって、
前記インダクタは、第1端と第2端とを有するループ状のインダクタパターンを含み、
前記キャパシタは、前記ループ状のインダクタパターンとほぼ等しい寸法の内外径を有し、且つループ状のパターンが1つ以上の切れ目で分離された形状のキャパシタパターンを含んで構成され、且つ、前記インダクタパターンの中心軸と共通の中心軸を有前記ループ状のインダクタパターンは複数の層に設けられ、前記キャパシタパターンは、前記ループ状のインダクタパターンと前記ループ状のインダクタパターンとの間の層に配置される、ことを特徴とする。
上記構成により、インダクタパターンによる磁界がキャパシタパターンで遮蔽され難く、Q値の高いインダクタが得られる。また、インダクタパターンとキャパシタパターンの形成領域は平面視で重なるので、デバイスの大型化が避けられる。しかも、より少ないキャパシタパターンの層数でインダクタと共にキャパシタを構成できる。
(2)上記(1)において、前記キャパシタは、前記インダクタパターンと前記キャパシタパターンとの間に生じる容量であることが好ましい。これにより、少ないキャパシタパターンの層数でインダクタと共にキャパシタを構成できる。
(3)上記(2)において、前記インダクタパターンの第1端に接続される第1端子、前記インダクタパターンの第2端に接続される第2端子、および前記キャパシタパターンに接続される第3端子を備えることが好ましい。これにより、第1端子と第2端子を、その間にインダクタが接続された端子として用い、第3端子を、インダクタに接続されたキャパシタの一端として用いることができる。
(4)上記(3)において、前記ループ状のインダクタパターンの前記第1端と前記第2端との間に間隙を有し、前記間隙と前記キャパシタパターンの切れ目とが平面視で重なることが好ましい。これにより、インダクタパターンとキャパシタパターンとの間に分布して生じるキャパシタのうち、インダクタの第1端寄りの位置に接続されるキャパシタと、第2端寄りの位置に接続されるキャパシタのキャパシタンスの割合を、キャパシタパターンの切れ目の位置で定めることができる。
)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記キャパシタパターンは、複数の層に設けられ、前記ループ状のインダクタパターンは、前記キャパシタパターンと前記キャパシタパターンとの間に配置されることが好ましい。これにより、より少ないキャパシタパターンの層数でインダクタと共にキャパシタを構成できる。
)上記(1)において、前記キャパシタは隣接する2層に形成されたキャパシタパターンで構成されることが好ましい。これにより、キャパシタパターン同士の対向部に生じるキャパシタンスを主たるキャパシタンスとして用いることができ、所定のキャパシタンスを小面積で得られる。
)上記(1)から()のいずれかにおいて、前記インダクタパターンおよび前記キャパシタパターンは、半導体基板の再配線層に形成された薄膜導体パターンであることが好ましい。これにより、より薄型のデバイスが構成される。
本発明によれば、Q値の高いインダクタを備えるLC複合デバイスが構成される。
図1は第1の実施形態に係るLC複合デバイス101の導体パターン部分の斜視図である。 図2はLC複合デバイス101の断面図である。 図3は本実施形態のLC複合デバイス101の回路図である。 図4は第2の実施形態に係るLC複合デバイス102の導体パターン部分の斜視図である。 図5は本実施形態のLC複合デバイス102の回路図である。 図6(A)は、第3の実施形態に係るLC複合デバイス103Aの概念図であり、対向する2つの導体パターンについて表している。図6(B)はLC複合デバイス103Aの回路図である。 図7(A)は、第3の実施形態に係るLC複合デバイス103Bの概念図であり、対向する2つの導体パターンについて表している。図7(B)はLC複合デバイス103Bの回路図である。 図8(A)(B)(C)は、第4の実施形態に係るLC複合デバイス104A,104B,104Cの主要部の2層に形成された導体パターンの斜視図である。 図9はLC複合デバイス104A,104B,104Cの回路図である。 図10は第5の実施形態に係るLC複合デバイス105の分解平面図である。 図11はLC複合デバイス105の回路図である。 図12は第6の実施形態に係るプロセッサに対する平滑回路の接続構造を示す概念図である。 図13は、LC複合デバイス101の実装構造およびプロセッサチップ301の実装構造を示す図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るLC複合デバイスの導体パターン部分の斜視図である。図2はLC複合デバイスの断面図である。いずれも、各層の導体パターンの形成領域を厚み方向に引き延ばして描いている。
本実施形態に係るLC複合デバイス101は、図2に表れているように、半導体基板1表面の絶縁体層1S上に形成された再配線層3に構成されている。すなわち、LC複合デバイス101は、再配線層3に形成された薄膜インダクタおよび薄膜キャパシタで構成されている。
図1において、端子P11〜P14,P2,P3はLC複合デバイス101の外部接続端子であるが、図1においては、電気的な接続関係を重視して概念的に表している。これら端子P11〜P14,P2,P3は、図2に示した再配線層3の表面に露出する。
再配線層3内には、インダクタパターン11,12,13,14が形成されている。また、キャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bが形成されている。
インダクタパターン11,12,13,14は、それぞれほぼ等しい寸法の内外径を有し、且つ、共通の中心軸CAを有するループ状の導体パターンである。
キャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bは、インダクタパターン11,12,13,14とほぼ等しい寸法の内外径を有し、且つループ状のパターンが1つの切れ目SOで分離された、ループ状の導体パターンで構成されている。また、これらキャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bは、インダクタパターン11,12,13,14の中心軸CAと共通の中心軸CAを有する。
インダクタパターン11,12,13,14のそれぞれの第1端には第1端子P11,P12,P13,P14が接続されている。また、インダクタパターン11,12,13,14のそれぞれの第2端には第2端子P2が接続されている。また、キャパシタパターン21B,22B,23Bは第2端子P2に接続されていて、キャパシタパターン21A,22A,23Aは第3端子P3に接続されている。
図3は本実施形態のLC複合デバイス101の回路図である。図3において、インダクタL1,L2,L3,L4はそれぞれインダクタパターン11,12,13,14によるインダクタである。また、キャパシタCはキャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bによるキャパシタである。
図1に示したように、キャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bは、それぞれのループ状のパターンが1つの切れ目SOで分離された、ループ状の導体パターンで構成されているので、すなわち閉じたループを構成していない。したがって、インダクタパターン11,12,13,14による磁束がキャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bの内部を通過しても、キャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bには渦電流が流れない。したがって、インダクタL1,L2,L3,L4のQ値はキャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bの存在によって低下することは殆どない。
なお、インダクタパターン11,12,13,14の中心軸とキャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bの中心軸とは完全に共通である必要はない。また、キャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bは、インダクタパターン11,12,13,14と完全に等しい寸法の内外径を有していなくてもよい。インダクタパターン11,12,13,14の形成領域と、キャパシタパターン21A,21B,22A,22B,23A,23Bの形成領域とが、平面視で大部分重なる関係であれば、小型のLC複合デバイスが構成できる。ここで「大部分」とは、例えば75%以上である。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、インダクタパターンとキャパシタパターンとの間に生じる容量でキャパシタが構成された、LC複合デバイスについて示す。
図4は第2の実施形態に係るLC複合デバイスの導体パターン部分の斜視図である。各層の導体パターンの形成領域は厚み方向に引き延ばして描いている。
本実施形態に係るLC複合デバイス102は、第1の実施形態のLC複合デバイス101と同様に、半導体基板上の再配線層に構成されている。
図4において、端子P1,P2,P3はLC複合デバイス102の外部接続端子である。再配線層内には、インダクタパターン11,12,13,14およびキャパシタパターン21,22,23が形成されている。インダクタパターン11,12,13,14は層間接続導体V12,V23,V34を介して接続され、全体が約3.5ターンのコイルが構成されている。
インダクタパターン11の一方端は第1端子P1に接続されていて、インダクタパターン14の一方端は第2端子P2に接続されている。キャパシタパターン21,22,23は第3端子P3に接続されている。
キャパシタパターン21,22,23はインダクタパターン11,12,13,14の間の層にそれぞれ配置されている。また、インダクタパターン12,13はキャパシタパターン21,22,23の間の層にそれぞれ配置されている。したがって、キャパシタパターン21とインダクタパターン11,12との間に容量が生じ、キャパシタパターン22とインダクタパターン12,13との間に容量が生じ、キャパシタパターン23とインダクタパターン13,14との間に容量が生じる。
図5は本実施形態のLC複合デバイス102の回路図である。インダクタパターン11,12,13,14とキャパシタパターン21,22,23との間に生じる容量は分布しているが、図5では集中定数回路として表している。図5においてインダクタLはインダクタパターン11,12,13,14によるインダクタである。キャパシタC1,C2は、インダクタパターン11,12,13,14とキャパシタパターン21,22,23との間に生じる容量を集中定数素子として表している。このように、第3端子P3を回路のグランドに接続すれば、第1端子P1と第2端子P2との間にシリーズ接続されたインダクタLと、グランドに対してシャント接続されたキャパシタ(C1,C2)とを備えるLC複合デバイス102が構成される。このLC複合デバイス102はローパスフィルタまたは平滑回路として用いることができる。
なお、インダクタパターン11,12,13,14の中心軸とキャパシタパターン21,22,23の中心軸とは完全に共通である必要はない。また、キャパシタパターン21,22,23は、インダクタパターン11,12,13,14と完全に等しい寸法の内外径を有していなくてもよい。インダクタパターン11,12,13,14とキャパシタパターン21,22,23が互いに対向する関係であれば、インダクタパターン11,12,13,14とキャパシタパターン21,22,23との間に所定のキャパシタが構成される。すなわち、上記内外径の寸法の同一性および上記中心軸の共通性については、本発明の作用効果を奏する範囲内で幅をもつ。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、インダクタパターンとキャパシタパターンとの間に生じるキャパシタンスの分布を定めて、入力側および出力側にそれぞれシャント接続されるキャパシタのキャパシタンスを定めたLC複合デバイスについて示す。
図6(A)は、第3の実施形態に係るLC複合デバイス103Aの概念図であり、対向する2つの導体パターンについて表している。図6(B)はLC複合デバイス103Aの回路図である。
LC複合デバイス103Aは、インダクタパターン11とキャパシタパターン21を備える。インダクタパターン11とキャパシタパターン21は、第1、第2の実施形態の場合と同様に平行に対向している。インダクタパターン11は約1ターンのループ状の導体パターンである。インダクタパターン11の第1端には第1端子P1が接続されていて、第2端には第2端子P2が接続されている。キャパシタパターン21は一部が切れ目SOで分離されたループ状の導体パターンで構成されている。キャパシタパターン21の一方端に第3端子P3が接続されている。
インダクタパターン11とキャパシタパターン21との間に生じる容量は分布しているが、図6(B)では集中定数回路として表している。図6(B)において、インダクタL1はインダクタパターン11によるインダクタである。また、キャパシタC13,C23はキャパシタパターン21とインダクタパターン11との間にそれぞれ部分的に生じるキャパシタである。キャパシタパターン21のうち、第3端子P3から離れた位置では、キャパシタに対して直列に寄生インダクタL21が生じる。キャパシタC13,C23の値は切れ目SOの位置および第3端子の接続位置によって異なるので、このことでLCデバイスの周波数特性を定めることができる。また、寄生インダクタL21とキャパシタC13との直列LC回路は、その共振周波数を減衰させるトラップフィルタとして利用することもできる。
図7(A)は、第3の実施形態に係るLC複合デバイス103Bの概念図であり、対向する2つの導体パターンについて表している。図7(B)はLC複合デバイス103Bの回路図である。図6(A)(B)に示したLC複合デバイス103Aとは、切れ目SOの位置および第3端子P3の接続位置が異なる。したがって、LC複合デバイス103Bの回路は図7(B)にように表すことができる。
このように、キャパシタパターンに形成する切れ目SOの位置および第3端子の接続位置によって、インダクタの入力側(第1端子P1側)からグランドへシャント接続されるキャパシタと、出力側(第2端子P2側)からグランドへシャント接続されるキャパシタのキャパシタンスや寄生インダクタのインダクタンスを定めることによってLC複合デバイスの周波数特性を定めてもよい。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、2つの切れ目が設けられたキャパシタパターンを備えるLC複合デバイスの例を示す。
図8(A)(B)(C)は、第4の実施形態に係るLC複合デバイス104A,104B,104Cの主要部の2層に形成された導体パターンの斜視図である。LC複合デバイス104A,104B,104Cのいずれも、インダクタパターン11と、それに対向するキャパシタパターン21,22を含む。インダクタパターン11とキャパシタパターン21,22とは平行に対向している。インダクタパターン11は約1ターンのループ状の導体パターンである。インダクタパターン11の第1端には第1端子P1が接続されていて、第2端には第2端子P2が接続されている。キャパシタパターン21,22は切れ目SO1,SO2で分離されたループ状の導体パターンで構成されている。キャパシタパターン21,22には第3端子P31,P32がそれぞれ接続されている。
図9はLC複合デバイス104A,104B,104Cの回路図である。図9において、インダクタLはインダクタパターン11によるインダクタである。また、キャパシタC1はキャパシタパターン21とインダクタパターン11との間に生じるキャパシタであり、キャパシタC2はキャパシタパターン22とインダクタパターン11との間に生じるキャパシタである。
図8(A)(B)(C)に示すように、LC複合デバイス104A,104B,104Cは、キャパシタパターン21,22の切れ目SO1,SO2の位置が異なる。図9に示すキャパシタC1,C2はキャパシタパターン21,22とインダクタパターン11との間に生じるキャパシタであるので、切れ目SO1,SO2の位置によって、キャパシタC1,C2のキャパシタンスを設定することができる。
このように、キャパシタパターンに形成する切れ目SO1,SO2の位置によって、グランドへシャント接続されるキャパシタとのキャパシタンスを定めることで、LC複合デバイスの周波数特性を定めてもよい。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、2つの切れ目が設けられたキャパシタパターンを備え、且つキャパシタパターンへの端子の接続位置を定めたLC複合デバイスの例を示す。
図10は第5の実施形態に係るLC複合デバイス105の分解平面図である。基材S1の下面には、第1端子P1、第2端子P2およびグランド端子GNDが形成されている。基材S2には、グランド端子GNDに導通するビアV1,V3が形成されている。基材S3にはキャパシタパターン21,22,23が形成されている。基材S4にはインダクタパターン11が形成されている。
インダクタパターン11は矩形ループ状の導体パターンである。キャパシタパターン21,22,23は、インダクタパターン11とほぼ等しい寸法の内外径を有し、且つ矩形ループ状の導体パターンである。キャパシタパターン21,22,23は切れ目SO1,SO2で分離されている。インダクタパターン11とキャパシタパターン21,22,23とは平面視で重なる。
キャパシタパターン21,23はそれらの所定位置でビアV1,V3を介してグランド端子GNDに接続されている。
図11はLC複合デバイス105の回路図である。ここで、インダクタL111,L112,L113はインダクタパターン11によるインダクタである。また、キャパシタC11,C12はキャパシタパターン21とインダクタパターン11との間に生じるキャパシタである。同様に、キャパシタC31,C32はキャパシタパターン23とインダクタパターン11との間に生じるキャパシタである。インダクタL211,L212はキャパシタパターン21による寄生インダクタであり、インダクタL231,L232はキャパシタパターン23による寄生インダクタである。このように、第1端子P1と第2端子P2との間にシリーズ接続されたインダクタL111,L112,L113とグランドへシャント接続されたキャパシタC11,C12,C31,C32によって基本的にローパスフィルタまたは平滑回路が構成される。キャパシタC11,C12,C31,C32の値は切れ目SO1,SO2の位置およびビアV1,V3の位置によって定まる。
上記キャパシタC11,C12、寄生インダクタL211,L212は、切れ目SO1の位置およびビアV1の位置によって定まる。同様に、キャパシタC31,C32、寄生インダクタL231,L232は、切れ目SO2の位置およびビアV3の位置によって定まる。キャパシタC11とインダクタL211によるLC回路、キャパシタC12とインダクタL212によるLC回路、キャパシタC31とインダクタL231によるLC回路、キャパシタC32とインダクタL231によるLC回路はそれぞれトラップフィルタとして作用する。
したがって、切れ目SO1,SO2の位置およびビアV1,V3の位置によって、LC複合デバイスの周波数特性を定めることができる。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、プロセッサにLC複合デバイスを接続した例を示す。
図12は第6の実施形態に係るプロセッサに対する平滑回路の接続構造を示す概念図である。プロセッサチップ301は例えばアプリケーションプロセッサのチップであり、スイッチング電源回路のスイッチング回路301Dを備えている。スイッチング回路301Dは、DC/DCコンバータのスイッチング素子およびそのスイッチング制御回路を含む。LC複合デバイス101はプロセッサチップ301の外部に設けられ、配線パターンを介してスイッチング回路301Dに接続される。
図13は、LC複合デバイス101の実装構造およびプロセッサチップ301の実装構造を示す図である。プロセッサチップ301はベアチップ状態の集積回路であり、外部接続用の複数のパッドにはんだボールSBが取り付けられる。また、上記電源回路に接続されるパッドにLC複合デバイス101が取り付けられる。はんだボールおよびLC複合デバイス101が取り付けられたプロセッサチップ301はプリント配線板401に実装される。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
C,C1,C2…キャパシタ
C11,C12,C13,C23,C31,C32…キャパシタ
CA…中心軸
GND…グランド端子
L,L1,L2,L3,L4…インダクタ
L111,L112,L113…インダクタ
L211,L212…寄生インダクタ
L231,L232…寄生インダクタ
L21…寄生インダクタ
P1,P11,P12,P13,P14…第1端子
P2…第2端子
P3,P31,P32…第3端子
S1〜S4…基材
SB…はんだボール
SO,SO1,SO2…切れ目
V1,V3…ビア
V12,V23,V34…層間接続導体
1…半導体基板
1S…絶縁体層
3…再配線層
11,12,13,14…インダクタパターン
21,22,23…キャパシタパターン
21A,21B,22A,22B,23A,23B…キャパシタパターン
101,102,105…LC複合デバイス
103A,103B…LC複合デバイス
104A,104B,104C…LC複合デバイス
301…プロセッサチップ
301D…スイッチング回路
401…プリント配線板

Claims (3)

  1. 絶縁体基板と、
    前記絶縁体基板に形成される複数のインダクタおよびキャパシタと、
    を備えるLC複合デバイスであって、
    前記複数のインダクタは、それぞれが第1端と第2端とを有し、中心軸の周囲を周回するループ状のインダクタパターンで構成され、
    前記キャパシタは、前記インダクタパターンとほぼ等しい寸法の内外径を有し、中心軸の周囲を周回するループ状のパターンが1つ以上の切れ目で分離され、積層方向に互いに対向する複数のキャパシタパターンを含んで構成され、
    前記複数のキャパシタパターンの前記中心軸と、前記ループ状のインダクタパターンの前記中心軸とは共通であり、
    互いに対向する前記複数のキャパシタパターンは第1キャパシタパターンおよび第2キャパシタパターンで構成され、
    前記複数のインダクタパターンの第1端にそれぞれ接続される複数の第1端子、前記複数のインダクタパターンの第2端に共通接続され、且つ前記第2キャパシタパターンに接続される第2端子、および前記第1キャパシタパターンに接続される第3端子を備える、
    ことを特徴とするLC複合デバイス。
  2. 互いに対向する前記複数のキャパシタパターンは、前記複数のインダクタパターンのうち、二つのインダクタパターンの間の層に配置される、
    請求項1に記載のLC複合デバイス。
  3. 前記インダクタパターンおよび前記キャパシタパターンは、半導体基板の再配線層に形成された薄膜導体パターンである、請求項1または2に記載のLC複合デバイス。
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