JP2606209B2 - 留守番電話装置 - Google Patents

留守番電話装置

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JP2606209B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は留守中にかかって来る電話に応答するように
した留守番電話装置に関するものである。
〔従来の技術〕
留守番電話装置は、一般に使用者の留守中に電話がか
かって来るとこれに自動的に応答し、先ず予め磁気テー
プに記録された応答メッセージ(以下単にOGMと言う)
を再生し、この再生された応答メッセージを回線を通じ
て電話の発呼者に伝え、然る後、発呼者から回線を通じ
て送られて来る用件メッセージ(以下単にICMと言う)
を磁気テープに記録するように成されている。
上記OGMとしては種々のものがある。例えば、単に留
守録音を行う旨を伝える内容を持つもの、使用者の外出
先に電話を転送する旨を伝える転送メッセージと称する
もの、磁気テープの全部にICMが記録されてそれ以上のI
CMの記録が不可能であることを伝える満杯メッセージと
称するもの等が知られている。一般の留守番電話装置で
は数種類のOGMを用意し、これを選択的に使用するよう
にしている。
また従来のOGMとICMの記録方式としては大別して次の
4つのタイプがある。
(1)、OGMの記録専用のカセットテープとICMの記録専
用のカセットテープとの2本のテープを用いるもの。
(2)、OGMとICMとを1本のカセットテープに記録する
もの。
(3)、OGMとICMとをダイナミックRAM等の固体メモリ
に記録するもの。
(4)、OGMを固体メモリに記録し、ICMをカセットテー
プに記録するもの。
〔問題点を解決するための手段〕
上記(1)のタイプのものは、2本のカセットテープ
を駆動するためのテープ駆動機構及び記録再生回路を2
系統必要とするので、機構が複雑となる。このため信頼
性に乏しくまた大型、高価になる。
上記(2)のタイプのものは、装置は簡略化されるが
1本のテープを所定のタイミングで移動させながら、OG
MとICMの記録、再生を行う必要があるため、制御が困難
で信頼性に欠ける。またテープが所定位置まで移動する
時間を待つ時間が生じ応答性が悪い。
上記(3)のものは、現在のダイナミックRAMでは容
量が小さく、OGMとICMとを合わせた記録可能な最長時間
は1分程度に過ぎない。またメモリは揮発性であるので
停電があるとメモリに記録された内容が瞬時に消滅して
しまうので、どうしてもバックアップ用の電池を必要と
する。さらにこのバックアップ用電池は小型のものを使
用せざるを得ないため長時間の使用に耐えず、数分から
10数時間まで、即ち1日も持たないのが現状である。
上記(4)のタイプのものは、電話の着信に対して速
やかにOGMを送ることができると共に、ICMを長時間記録
できる利点があるが、上記(3)のタイプで述べた停電
時における固体メモリのバックアップの問題は解決され
ていない。
本発明は上記(4)のタイプの留守番電話装置におい
て、停電時にバックアップ用電池を用いることなく、固
体メモリに記録されたOGMを保護することを目的とする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明においては、OGMが予め記録されると共にICMも
記録され得る磁気ディスクと、この磁気ディスクから転
送される上記OGMを電話の着信に応じて発呼者に送出す
る固体メモリと、停電を検出し停電の復帰後に上記磁気
ディスクに記録された上記OGMを上記固体メモリに転送
する制御手段とを備えている。
〔実施例〕
図面において、本装置を通常の電話器として用いる場
合は、送受話器1と電話の相手とは、通話回路部2、回
線制御部3及び回線を通じて通話を行うことができる。
その場合、電話をかけるときは、ダイヤルキー4を操作
することにより、ダイヤル送信回路5からダイヤル信号
が通話回路部2、回線制御部3及び回線を通じて相手の
電話器に送られる。電話がかかって来る場合は、回線を
通じて送られて来たダイヤル信号をマイクロコンピュー
タ(以下マイコンと言う)6で検出し、この検出に応じ
て電話のベルが鳴るように成されている。
次にOGMを記録する場合について説明する。
本実施例においては、OGMを固体メモリ7に記録する
と共に、テープデッキ8における磁気テープ9にも記録
するようにしている。このテープ9にはOGMの他にICMも
記録するように成されている。
先ず、操作部10の所定の操作釦を操作してOGM記録モ
ードと成す。そしてマイクロホン11を用いてOGMの録音
を行う。このOGM信号はマイクアンプ12で増幅された
後、アナログスイッチ13を介してテープ記録再生制御回
路部14に供給されることにより、この制御回路部14から
テープ9に記録される。これと共に上記OGM信号はアナ
ログスイッチ15を介して固体メモリ制御回路部16に供給
されることにより、この制御回路部16により固体メモリ
7に記録される。尚、この固体メモリ7は例えば256Kの
ダイナミックRAMが用いられている。上記OGMは前述した
ように数種類の内容のものが記録される。さらに特定の
者に伝言する伝言メッセージを記録するようにしてもよ
い。またOGMはテープ9のICMが記録される部分以外の部
分、例えばテープの頭の部分に記録するようにしてよ
い。尚、本発明においては上記伝言メッセージもOGMと
等価に扱われるものとする。
OGMの記録が終了すると、記録されたOGMをチェックす
るために確認再生が行われる。これは上記テープ記録再
生制御回路部14が動作されてテープ9に記録されたOGM
が再生されることにより行われる。テープ9から再生さ
れたOGM信号はアナログスイッチ17を介しアンプ18を通
じてスピーカ19に加えられることにより音声として確認
することができる。
次に留守番モードが設定されたときの動作について説
明する。
操作部10の所定の操作釦を操作して留守番モードと成
す。これによってテープ9はICMを記録する部分の頭の
位置で待機する。この状態で電話の着信があると、回線
制御部3を通じてマイコン6が着信を検出する。すると
固体メモリ制御回路部16が動作されて固体メモリ7が読
み出される。この読み出されたOGM信号は固体メモリ制
御回路部16からアナログスイッチ20を介し、さらに通話
回路部2、回線制御部3を通じて回線へ送出される。OG
M信号の送出が終了すると次に所定の信号音を送出し
て、電話の発呼者に対してICMの記録が可能であること
を知らせる。
発呼者が上記信号音を聞いた後、ICMを送って来る
と、このICM信号は回線制御部3、通話回路部2及びア
ナログスイッチ13を通じてテープ記録再生制御回路部14
に加えられ、これによってICM信号がテープ9に記録さ
れる。このようにして、電話の着信があるたびに、先ず
固体メモリ7が読み出されてOGMの送出を行った後、ICM
がテープ9に順次記録されていく。
尚、マイコン6はアナログスイッチ13、15、17、20、
24を所定のタイミングで制御すると共に、回線制御部
3、通話回路部2、ダイヤル送信回路5、テープ記録再
生制御回路部14、固体メモリ制御回路部16及びその他所
定の回路を所定のタイミングで所定の状態に制御する。
操作部10は各種動作モードを設定する複数個の操作釦が
配されている。また上記各操作釦の操作及び各回路の状
態に応じて、表示部21の各種表示ランプが点灯又は点滅
するように成されている。
また電源回路22は電源コンセント23を通じて供給され
る交流電源から所定の電源電圧+Bを作ってマイコン6
及び他の所定の回路に供給している。
次に、上記OGMの記録が終了した後又は上記留守番モ
ードの状態にあるときに停電があって電源回路22の電源
電圧+Bが遮断又は低下すると、固体メモリ7に記録さ
れたOGMは瞬時に消滅する。そして停電が復帰するとこ
れをマイコン6が検出し、これに基づいてテープ記録再
生制御回路部14を制御する。するとテープデッキ8のテ
ープがOGMが記録された部分の頭まで送られた後再生モ
ードなり、OGMを再生する。再生されたOGM信号はテープ
記録再生制御回路部14からアナログスイッチ24を通じて
固体メモリ制御回路部16に供給され、これによってOGM
信号が固体メモリ7に再び記録される。若しこのときテ
ープ9にOGMが記録されていなかった場合は、テープ9
のOGMが記録されるべき部分が無音となっていること等
を検出することによって、アラーム等の表示を行うよう
にしてもよい。
本実施例の上述した動作は種々の変更が可能である。
例えばマイクロホン11を用いてOGMの記録を行う場合、
実施例ではOGM信号をテープ9と固体メモリ7とに同時
に記録するようにしているが、最初にテープ9のみにOG
Mの記録を行い、その確認再生をするときにその再生さ
れたOGMを固体メモリ7に記録するようにしてもよい。
また最初にテープ9のみにOGMを記録して置き、留守番
モードにおいて最初の着信があったときに再生されるOG
Mを固体メモリ7に記録するようにしてもよい。その場
合は上記最初の着信の発呼者にはテープ9から再生され
たOGMが送られることになり、2回目からは固体メモリ
7から読み出されたOGMが発呼者に送られることにな
る。また前記OGMの確認再生はテープ9と固体メモリ7
の両方について行うようにしてもよい。
また本実施例ではOGMを保護するための記録媒体とし
て磁気テープ9を用いているが、その他に磁気カード、
磁気ディスク、ICカード、スタティックRAM等の不揮発
性の記憶手段を用いてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、前述した従来の技術の(4)のタイ
プの留守番電話装置における停電時のOGMの保護の問題
を有効に解決することができる。特にバックアップ用電
池を省略することができるので、装置の小型、軽量化を
はかることができ、また長時間の停電に対しても有効に
作用することができる。また、磁気テープの代わりに、
トラックの読み書き方向と直交する方向にヘッドがアク
セスできる磁気ディスクを用いた時にはICMが多数記録
された場合でも特定のICMを迅速に検索し聞き取ること
ができる利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すブロック図である。 なお図面に用いた符号において、 6……マイクロコンピュータ 7……固体メモリ 8……テープデッキ 9……磁気テープ 22……電源回路 である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】応答メッセージが予め記録されると共に用
    件メッセージも記録され得る磁気ディスクと、 この磁気ディスクから転送される上記応答メッセージを
    電話の着信に応じて発呼者に送出する固体メモリと、 停電を検出し停電の復帰後に上記磁気ディスクに記録さ
    れた上記応答メッセージを上記固体メモリに転送する制
    御手段とを備えた留守番電話装置。
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