JP2605862Y2 - 焼き瓦 - Google Patents

焼き瓦

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JP2605862Y2
JP2605862Y2 JP1993061647U JP6164793U JP2605862Y2 JP 2605862 Y2 JP2605862 Y2 JP 2605862Y2 JP 1993061647 U JP1993061647 U JP 1993061647U JP 6164793 U JP6164793 U JP 6164793U JP 2605862 Y2 JP2605862 Y2 JP 2605862Y2
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茂 田島
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児玉釉瓦工業株式会社
ヱビス瓦工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案の焼き瓦は、家屋の屋根板
面に配設し、この屋根板面を覆う屋根用の焼き瓦(粘土
瓦とも呼ぶ)に関し、特に一般的な標準瓦に比べ幅方向
寸法の小さい特種な調整瓦として使用する焼き瓦を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】家屋の屋根を構成する焼き瓦は、例えば
図3(A)に示す様な標準瓦1と、同図(B)に示す様
な調整瓦10との二種類がある。これら標準瓦1と調整
瓦10との違いは、この調整瓦10の幅方向(図3の左
右方向)に亙る寸法が、標準瓦1よりもa(例えば30
mm)だけ短い事である。その他の構成は同様である。
【0003】即ち、これら標準瓦1、及び調整瓦10
は、平面形状が略四角形をなし、互いに対向する直線状
の幅方向両縁部2、3(9)間が、小さい山形状にふく
らんだ小凸曲面部4と、大きくへこんだ大凹曲面部5と
を滑らかに連続させた断面波形状に形成されている。6
は、屋根板の上面に横方向に固定された瓦桟に瓦を固定
する為の釘を挿通する釘孔である。又、この釘孔6を設
けた、各瓦1、10の縦方向の一端(図3の上端)の縁
部裏面には、上記瓦桟に引っ掛けて位置決めする為の図
示しない係止突起が形成されている。そして、上記標準
瓦1の縦、横各寸法を、例えば共に約305mmとするの
に対し、上記調整瓦10の横寸法を、上記標準瓦1の横
寸法よりもaだけ短くしている。
【0004】上述した様な焼き瓦を用いて屋根を構成す
る際、この屋根が通常の寸法に仕上げられている場合
は、屋根板面上に上記標準瓦1のみを配設する。これに
より、屋根板の両端縁と、両端に位置する標準瓦1のそ
れぞれ外側端縁とが合致する。一方、家屋の立地条件や
特殊仕様による寸法の屋根構造に於いては、上記標準瓦
1と調整瓦10とを組み合わせて寸法を調整し、配設使
用する。
【0005】上記焼き瓦を量産する一般的な製造装置と
しては、以下の様なものが知られている。即ち、図4に
示す様に、プレス機械の基台11の幅方向(図4の左右
方向)に配設されたレール12上に、移動台13を載置
している。この移動台13は、アクチュエータ14によ
り上記レール12上を移動自在である。15は下型、1
7は上型、19は定量ホッパーであり、上記移動台13
を図4の左方に移動させ、下型15を定量ホッパー19
の下方に移動させた状態で、この下型15に所定量の粘
土を供給自在である。又、16は上記上、下両型15、
17によって圧縮成型された生瓦を載置する受取台であ
る。
【0006】上述した様な装置により焼き瓦を製造する
場合、先ず上述した様に上記移動台13を図4の左方に
移動させ、粘土を供給する。次いで、この移動台13を
図4の右方に移動させ、上記下型15を上型17の下方
に位置させる。この後、この上型17を降下させて、上
記粘土を上型17の下面と下型15の上面との間で圧縮
成形し、生瓦とする。上型17と下型15の上面との間
の空間の周囲は、枠18を上昇させる事で塞ぐ。
【0007】圧縮成形後、上記枠18を下降させてから
上型17を上昇させると、成形された生瓦は、上型17
の下面に吸着した状態のまま上昇する。そこで、再び上
記移動台13を図4の左方に移動させ、上記受取り台1
6を、上型17の下面に付着した生瓦の直下に移動させ
る。更に、上記生瓦をこの受取り台16の上面に載置さ
れた受板21の上面に移し替える。この移し替え作業と
同時に、上記定量ホッパー19により、下型15の上面
に所定量の粘土を供給する。
【0008】受板21に生瓦を移し替えた後、上記移動
台13は図4の右方に移動する。そして上記生瓦は、取
り出しコンベア22によって(或は人手によって)受板
21ごと取り出される。上記受取り台16の上面には、
新たな受板21が載せられる。取り出された生瓦は、受
板21ごと乾燥(通常、自然乾燥)し、色やつやを出す
上薬を塗布した後、これを加熱炉にて燒結し、焼き瓦と
して完成する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上述の様に製造される
焼き瓦の内、標準瓦1の使用量は多いが、調整瓦10は
前述した用途の関係から、その使用量は少ない。その
為、調整瓦10を製造する為に上述した大量生産向きの
設備を備える事は、無駄が多く、経済的、製造コスト的
に問題がある。
【0010】又、標準瓦1の製造設備をそのまま用いて
調整瓦10を製造する事も考えられる。しかしながら、
幅方向寸法の違いから品質、歩留りが悪化する事が避け
られず、好ましくない。
【0011】更に、上記受板21は、生瓦をむらなく均
一に乾燥させる為、生瓦とほぼ同一の寸法形状となって
いる。従って、上述した製造装置を用いて標準瓦1より
もサイズの小さい調整瓦10を製造する場合、成形型
(上型17及び下型15)は勿論の事、受板21も新た
に準備する必要がある。この内、上記成形型は、1組か
2組程度準備すれば生産上問題ないが、上記受板21
は、連続的に量産される個々の生瓦の移動、乾燥を経て
燒結工程に送られる迄使用される為、多数必要である。
この為、受板21に占める経費はきわめて大きい。従っ
て、上記製造設備を標準瓦1と調整瓦10とで共用する
と共に、それぞれの瓦1、10専用の受板を用意する場
合、やはり、経済的、製造コスト的に問題がある。
【0012】上述の様な事情から、標準瓦1の受板を調
整瓦10の受板として使用する事が考えられ、又、一部
で実施されている。しかしながら、この様に受板も共用
する場合、上述の幅方向寸法の違いから、乾燥の度合い
が不均一となり、燒結の際に変形したり、歪みが発生し
たり、ひいては破れが生じる等、やはり品質、歩留りの
点で問題がある。
【0013】本考案は、標準瓦の製造に使用する受板を
そのまま調整瓦の受板として使用できる様、調整瓦の圧
縮成形時に於ける生瓦の形状を一部変更する事により、
上述した従来の問題点を解消し、高品質、低コストの調
整瓦を容易に得られる様にするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案の焼き瓦は、前述
した従来の焼き瓦と同様、平面形状が略四角形をなし、
互いに対向する直線状の幅方向両縁部間が、小さな山形
状にふくらんだ小凸曲面部と、大きくへこんだ大凹曲面
部とを連続した断面波形状を有し、上下左右に隣り合う
瓦の端部同士を重ねた状態で使用される。特に、本考案
の焼き瓦に於いては、この焼き瓦の幅方向一端部表面
に、この瓦の幅方向の縁部に沿って延びた細い破断用凹
溝を形成し、この破断用凹溝を境として本体部分と余剰
部分とに破断分割自在としている。又、このうちの本体
部分の上面の端縁で上記破断用凹溝に隣接する部分を含
む部分に、土手状に突出した水返しを形成している。
【0015】
【作用】本考案の焼き瓦は、上述の様に構成される為、
使用する場合は、上記の破断用凹溝を境として破断分割
し、余剰部分を除去する。そして、残りの本体部分を調
整瓦として使用する。従って、特に調整瓦専用の設備を
用意する事なく、調整瓦を得る事ができる。上記余剰部
分を除去した状態で調整瓦として残る本体部分には、土
手状に突出した水返しが存在する為、この調整瓦により
屋根を葺いた場合 に、隣接する瓦との間の水封を十分有
効に図れる。
【0016】
【実施例】図1及び図2は、本考案の焼き瓦の実施例を
示している。本考案の焼き瓦20は、前述した従来の標
準瓦1と同様、平面形状が略四角形で、その幅方向(図
1〜2の左右方向)両縁部2、3を互いに平行な直線状
としている。そして、この両縁部2、3間は、焼き瓦2
0の上面側に向けて突出した小凸曲面部4と焼き瓦20
の下面側に向けて凹んだ大凹曲面部5とを滑らかに連続
させた、断面波形状に形成されている。この焼き瓦20
は、前記標準瓦としての寸法(縦、横各寸法がそれぞれ
約305mmのほぼ正方形)に形成されている。
【0017】特に、本考案の焼き瓦20に於いては、そ
の幅方向一端部(図1の右端部)の上、下両面に、余剰
幅aを残し、上記縁部3に沿ってその全長に亙り適当な
深さを有する細い破断用凹溝7、8を形成している。こ
の破断用凹溝7、8は、上記縁部3からの距離が等し
い、互いに整合する位置に形成されている。これによ
り、この焼き瓦20は、上記破断用凹溝7、8を境に、
調整瓦として必要な形状寸法をもった本体部分20a
と、調整瓦として不必要な余剰部分20bとに区分され
る。又、このうちの本体部分20aの上面の端縁で、上
記破断用凹溝7に隣接する部分と、屋根を葺いた状態で
上端縁に相当する部分とに、土手状に突出した水返し2
3を形成している。
【0018】上述の様に構成される本考案の焼き瓦20
は、生産工場、或は作業現場に於いて、上記余剰部分2
0bをハンマー等により軽くたたく事によって本体部分
20aから分離する。そして、図2に示す、残りの本体
部分20aを調整瓦10として使用する。
【0019】尚、上記破断用凹溝7、8の位置関係、形
状、深さ等は必要に応じ適宜選択して実施する。又、本
実施例に於いては、二つの破断用凹溝7、8を設けた例
に就いて説明したが、この破断用凹溝は、瓦の上、下何
れか一方の面にのみ形成しても良い。この破断用凹溝
は、総て生瓦の成形時に形成される事は勿論である。
【0020】
【考案の効果】本考案の焼き瓦は、上述の様に構成され
作用する為、調整瓦を得る場合、標準瓦を製造する際に
使用される受板を含め、標準瓦を製造する為の設備をそ
のまま使用でき、しかも隣接する瓦との間の水封を十分
有効に図れる等、高品質の調整瓦を簡単に得る事ができ
る。従って、設備費、製造コストの低減を図れ、実用
上、大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の焼き瓦を示す斜視図。
【図2】本考案の焼き瓦から分断されて得られた調整瓦
を示す斜視図。
【図3】従来の標準瓦と調整瓦とをそれぞれ示す斜視
図。
【図4】生瓦の製造装置を示す正面図。
【符号の説明】
1 標準瓦 2 縁部 3 縁部 4 小凸曲面部 5 大凹曲面部 6 釘孔 7 破断用凹溝 8 破断用凹溝 9 縁部 10 調整瓦 11 基台 12 レール 13 移動台 14 アクチュエータ 15 下型 16 受取り台 17 上型 18 枠 19 定量ホッパー 20 焼き瓦 20a 本体部分 20b 余剰部分 21 受板 22 取り出しコンベア23 水返し

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が略四角形をなし、互いに対向
    する直線状の幅方向両縁部間が、小さな山形状にふくら
    んだ小凸曲面部と、大きくへこんだ大凹曲面部とを連続
    した断面波形状を有し、上下左右に隣り合う瓦の端部同
    士を重ねた状態で使用される焼き瓦に於いて、この焼き
    瓦の幅方向一端部表面に、この瓦の幅方向の縁部に沿っ
    て延びた細い破断用凹溝を形成し、この破断用凹溝を境
    として本体部分と余剰部分とに破断分割自在とすると共
    に、このうちの本体部分の上面の端縁で上記破断用凹溝
    に隣接する部分を含む部分に、土手状に突出した水返し
    を形成した事を特徴とする焼き瓦。
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