JP2604734B2 - イオン透過性隔膜及びその製造方法 - Google Patents

イオン透過性隔膜及びその製造方法

Info

Publication number
JP2604734B2
JP2604734B2 JP62000237A JP23787A JP2604734B2 JP 2604734 B2 JP2604734 B2 JP 2604734B2 JP 62000237 A JP62000237 A JP 62000237A JP 23787 A JP23787 A JP 23787A JP 2604734 B2 JP2604734 B2 JP 2604734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
solvent
organic fiber
less
inorganic hydrophilic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62000237A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62196390A (ja
Inventor
ヤン−バプテイスト・フーゴ・バンデンボレ
Original Assignee
ハイドロジエン・システムズ・エヌ・ベ−
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=10591078&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2604734(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ハイドロジエン・システムズ・エヌ・ベ− filed Critical ハイドロジエン・システムズ・エヌ・ベ−
Publication of JPS62196390A publication Critical patent/JPS62196390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604734B2 publication Critical patent/JP2604734B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B13/00Diaphragms; Spacing elements
    • C25B13/04Diaphragms; Spacing elements characterised by the material
    • C25B13/08Diaphragms; Spacing elements characterised by the material based on organic materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/411Organic material
    • H01M50/414Synthetic resins, e.g. thermoplastics or thermosetting resins
    • H01M50/417Polyolefins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/411Organic material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/411Organic material
    • H01M50/414Synthetic resins, e.g. thermoplastics or thermosetting resins
    • H01M50/426Fluorocarbon polymers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/44Fibrous material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0002Aqueous electrolytes
    • H01M2300/0014Alkaline electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電解槽用の新規かつ改善された形式の隔膜
(diaphragm)に関し、又該隔膜を製造する方法に関す
る。
より詳細には本発明は粒状の無機性親水性物質と有機
性高分子結合剤からなる皮膜形成混合物中に埋込まれた
(embeded)有機性繊維布からなるイオン透過性隔膜に
関する。現在使用されている隔膜に比較して本発明に従
う隔膜は、後段でより詳細に説明されるように明らかな
長所を有している。
電気化学的電解槽に関する文献においては、イオンが
分離壁を透過するメカニズムに基づいて隔膜と膜の間の
区別が為されていることがしばしばある。イオンによる
隔膜の透過とは拡散で制御されていること意味し、一方
膜の透過はイオン交換のメカニズムに基ずいていること
を意味する。しかし多くの場合両方のメカニズムが包含
されている。本明細書全体及び特許請求の範囲において
使用されているごとく、“隔膜”という言葉は、拡散に
より制御されたもの及びイオン交換で制御されたものの
両方の場合の電気化学的電解槽用の分離壁を含むことを
意味している。
イオン透過性の隔膜は最近数年間にわたって電気化学
的電解槽において益々使用されるようになつた。その機
能は基本的には、イオンの伝導率を最適に保ちながら電
極の表面に生成した、通常は気体状である反応生成物が
混合することを防ぐような方法で、電気化学的電解槽に
おける両方の電極を分離することである。例えば水の電
解においては水素ガスが陰極から発生し、酸素ガスが陽
極で発生する。それらのガスを純粋な形で製造し、又極
めて爆発性の気体混合物が少しでも生成することを防ぐ
ためには、当然のことながら両方の気体の混合を防げな
ければならない。
従って、電気化学的電解槽の効率的かつ安全な運転の
ためには、運転条件下で安定であり又不活性であると同
時に、良好なイオン伝導率を示し、気体状反応生成物に
対しては事実上不透過性である隔膜を備えることが最も
重要である。過去に、各種形式の隔膜が試作され、実際
に使用された。それらは使用されている材料の性質、及
び勘案している隔膜の構造及び/又は形態上通常固有の
ものとされる一つ又は多数の欠点を有しているので、こ
れまでの処それらの内一つも完全に満足なものは見出さ
れていない。長年の間アスベスト隔膜が最も広く用いら
れてきた。この隔膜の最も重要な欠点の一つは、アスベ
ストが熱アルカリ性の水性環境で膨潤し、変形し、溶解
しかつ究極的には脱落(prolaps)する可能性である。
従って他の方法で必要とされるよりは電極間距離を広
くし、使用温度をより低くすることが事実上必要とな
り、その結果より高い電圧をかける必要性が生じ、従っ
てエネルギーの重要な損失を招くことになる。更に最近
になっては、アスベストの使用はその健康有害性が証明
されたので、次第に厳しく攻撃されるようになってき
た。この問題はアスベストと定時的に接触することを特
徴とする人々、例えばこうした製品を製造し又は使用し
ている工場で働く人々を特に脅かしている。
その結果としてアスベストをより効果的な、そしても
っと害の少ない材料で置き換えようとする試みが為され
た。広範な試みが為された二種の材料−両者を別々に及
び互いに色々に組み合わせて−は一方では無機性湿潤性
物質であり、他方では有機性高分子である。しばしば使
用される無機の湿潤性物質は、例えばジルコニウム、チ
タン、アンチモンのような金属の化学的に安定な酸化物
又は水酸化物である。通常これらは極端なpH条件下であ
っても又温度が高くても完全に不活性である。これらは
優れた湿潤性を示している。しかし問題は、これらの物
質から出発して充分に機械的な抵抗性を有する多孔性の
隔膜を製造することは容易とは言い難いところにある。
確かに、例えば米国特許第3,490,953号に記載された
ような焼結した無機材料からの隔膜は、一般に余りにも
脆弱である。他方多孔性の高分子材料のシートはより柔
軟であり、機械的損傷に抵抗性が強い。あいにくなこと
に、今日までその使用は、主として用いられる高分子材
料が疎水性であることによって、非常に成功したとは言
えない。多孔性の構造が間違い無くあったにしても、電
解質の溶媒和したイオンは容易には隔膜を通って移行し
ようとはせず、隔膜上で大きな抵抗損を招き、電解槽の
性能が激しく減少する。気体を発生する電気化学的電解
槽においては、気体の泡が隔膜の表面に付着するという
問題もあり、その結果“ホット・スポット(hot spo
t)”が生じ、隔膜の劣化が起こる。
高分子重合体の疎水性を減少させるために提案された
解決策の一つは、重合体の主鎖にイオン化し得る基を含
む親水性の鎖をグラフトすることによるものである。そ
うすることにより隔膜は水溶液中で膨潤し、イオンに対
して透過性となる。しかし時間の関数として、これらの
隔膜はイオンに対する抵抗性の増大を呈してくるが、こ
れは主としてイオン化する基が連続的に減少するためで
ある。耐用寿命が短いために、この種の隔膜−即ち均質
重合体隔膜−は広く用いられるに至っていない。有機性
又は無機性の粒状湿潤剤からなる不均質系隔膜はこの点
からすればより成功の見込みが高いと思われた。電気化
学的電解槽用の隔膜に混和された粒状湿潤剤の例は、例
えば有機性イオン交換樹脂及び燐酸ジルコニウム、酸化
ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、
ポリアンチモン酸等の無機性イオン交換剤を含む。
無機材料の隔膜により良い強度を付与するために、粒
状の無機材料を織布又は不織布マトリックスの開孔構造
物に固定させるという技術が開発された。有機性高分子
シートに無機性湿潤剤を含む各種の隔膜の記載は、例え
ば下記の文献に見出されよう: 英国特許第1,081,146号及び第1,503,915号、及びヨーロ
ッパ特許出願第96,991号。
逆に高分子物質の沈殿物で補強された無機性の布から
なる隔膜も記載されている(例えば米国特許第4,233,34
7号参照)。
高分子隔膜に適度な多孔性を付与する方法は、例えば
予備成形した皮膜を伸張し、高分子シートから粒状充填
剤を溶解し、そして洗い落として皮膜を製造するいわゆ
る流込み(casting)技術による方法を含む。この技術
によれば、必要に応じ所望の湿潤剤と混合した高分子の
希釈溶液を平滑な表面、例えばガラス板の上に薄い層と
して塗布し、それから加熱及び/又は高分子を溶解しな
い溶剤での抽出により溶剤が除かれる。この技術の詳細
な記述は例えば米国特許第3,463,713号で見ることがで
きる。
適当な高分子を適当な湿潤剤と組み合わせ、適当な流
込みの条件下で隔膜を成形することにより、良好な性質
を持った隔膜を製造することができる。ポリスルホン重
合体とポリアンチモン酸からなる、かような良好な性質
を持った隔膜の一例が英国特許第1,545,454号に記載さ
れており、該隔膜を製造する改善された方法が英国特許
第2,045,804号に記載されている。かような隔膜は使用
にあたり極めて効果的であることが認められた。
ところが上記の隔膜は流込み用板から剥がす際に、そ
の平滑な構造を失う強い傾向を示す点でなお重要な欠点
を有している。
明らかにシートを乾燥するときに、制御されない不規
則な収縮を起こす結果となる張力が生じている。電気化
学的電解槽として良好に機能するために、電極表面全体
にわたって均一な接触を確保するためには、隔膜の完全
な平滑性は必要条件である。不充分かつ部分的な接触は
本来利用できる空間に気体が集積することを許すことに
なり、その結果電気抵抗の増大、“ホット・スポッ
ト”、穿孔及び修復し難い損傷が起こる。
上記の流込み隔膜のこの短所を見ると、問題は製造工
程の間及びその後の貯蔵の際に起こっている。結局隔膜
の内著しく高い率のものが要求に合致しない。当該隔膜
の特別の欠点はそれが乾燥した形で貯蔵できないことで
ある。理論上は圧力をかけて変形したシートを再度平滑
にすることは可能であろうが、そうすると必要な隔膜の
多孔性を破壊することが認められている。
本発明により、上記の総ての欠点を持たない電解槽用
の新規形式の隔膜が提供される。本発明に従う隔膜は乾
燥してもその平滑構造を完全に保っている。該隔膜はイ
オンに対する優れた伝導率を示し、長期間の運転に際し
てもほとんど影響されずにその性質を保持している。該
隔膜は柔軟性と共に高度な機械的強度を併せ持ってい
る。製造は容易であり、特殊な(dedicated)材料とか
装置は不必要である。
本質的には、本発明に従う隔膜は、粒状の無機性親水
性物質及び有機性高分子結合剤の混合物からなるイオン
透過性材料中に埋込まれている有機性繊維布からなる。
実際使用の場合の周囲の情況及び特定の要求に従っ
て、各構成部品の組成及び外観は色々であることができ
る。
有機性繊維布としては原則として、隔膜の使用条件下
(例えばpH及び温度)で不活性であり、直径が1mmより
も小さく、好適には0.5mmよりも小さい繊維からなる繊
維状物質から造られた任意の種類の織布又は不織布が使
用できる。繊維布の織目(interstices)の寸法は一般
に特に問題とはならないが、好適には4mm2よりも小さく
なければならず、1mm2(1×1mm)より小さいことがよ
り好適である。本発明に従って隔膜の製造に好都合に使
用できる高分子繊維状材料は、例えばエチレン及び予め
ハロゲン化されたエチレン、例えばモノクロロトリフル
オロエチレンの共重合体を含んでいる。かような高分子
繊維布の一つはアライド・ケミカル社(Allied Chem.Co
rp.)で製造され、ハラール(HALAR)の商品名で販売
されている。本発明の好適な具体化においては、使用さ
れた繊維布は織布型のものである。
粒状の親水性無機物質としては例えば元素の周期率表
の次の族から選ばれた金属の酸化物又は水酸化物が使用
される:III-A、III-B、IV-A、IV-B、V-A、V-B、VI-B、V
II-B、VIII族、ランタニド系列及びアクチニド系列。
前者の間では、ジルコニウム、アンチモン、ニッケル、
ビスマス及び亜鉛の酸化物及び水酸化物が特に好適であ
る。特別に好適な湿潤剤は酸化ジルコニウム、酸化アン
チモン及びポリ−アンチモン酸である。
明白なことではあるが、各種の酸化物及び水酸化物の
混合物も適当であれば使用することができる。無機材料
の必要な粒子寸法は又情況によるが、好適には5μmよ
りも小さいことが必要であり、1μmよりも小さいこと
が最も好ましい。
有機結合剤としては隔膜の運転条件下で安定であり、
溶剤中に溶解し、かつ溶剤から沈殿でき、更に織布支持
体及び無機酸化物又は水酸化物を攻撃しない任意の種類
の有機材料が使用できる。好都合に使用できる結合剤の
例として弗化ポリビニリデン、ポリテトラフルオロエチ
レンのようなフルオロカーボン重合体、ポリスルフォ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチ
ラール等が含まれる。これらの高分子材料を溶解するた
めには、例えばジメチルフォルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、エチレングリコールのモノ−及びジエーテ
ル、メチルエチルケトンのようなケトン類のような有機
溶剤を使用できる。適当な溶剤の選択は日常試行の問題
であるが、一般に各種の溶剤中における特定の高分子の
溶解度特性は十分な記録があるので、この点に関して余
分な実験を付け加えることは無い。
適度な機械的強度と充分なイオン透過性を兼備する隔
膜を得るためには、無機物質対有機性結合剤の割合はあ
る範囲内に保たれなければならない。無機親水性物質の
割合が小さ過ぎると、隔膜の抵抗が許容出来ない程高く
なる結果を招く。他方この比率が高すぎると隔膜はあま
りにも脆弱化する。隔膜が過度に機能するためには、上
記のような無機親水性物質の含量は少なくとも約8重量
%であるべきことが実験的に確かめられた。
隔膜の機械的強度を損なうことを避けるためには、無
機性親水性物質は95重量%以下に維持することが適当
で、好適には90重量%以下とすべきである。好適な隔膜
材料は無機親水性物質を例えば約60ないし約90重量%、
最も好適には約75ないし約85重量%含んでいる。
明白なことではあるが、本発明に従う隔膜は、必須成
分として述べたもの以外に、隔膜の特性に悪影響を与え
ない限り、他の構成成分を含むことができる。
本発明に従う隔膜は、下記の工程、即ち: i)粒状の無機性親水性物質を、適当な溶剤に溶かした
有機性結合剤の溶液と混合してスラリーをつくる工程、 ii)該スラリーを不活性な平滑な表面上に均一に塗布
し、湿潤したシートをつくる工程、 iii)伸張した有機性繊維布を湿潤シート中に浸没させ
る工程、 iv)該有機性繊維布を溶剤を除去する間伸張し続けて蒸
発及び/又は浸出によって溶剤を除去する工程、及び v)シートを前記表面から取り去る工程 からなる方法により製造することが好都合である。
適当な厚さ及び多孔性を持った均一な隔膜を製造する
ためには、湿潤シートの厚さ及び溶剤中の隔膜形成混合
物の濃度は充分に選択しなければならない。適切な塗布
を行うためには、スラリーは余り粘稠でなくてもよく、
皮膜形成物質を60%以上含まない方が好ましい。
湿潤シートの厚さは好適には2mm以下で、特に1.5mm以
下であることが好ましい。シートを塗布する平滑な表面
は後でシートが容易に剥離出来るように、原則として多
孔性ではない不活性な物質からなることができる。ガラ
ス板はこの目的のためには特に適合しているが、金属及
び有機高分子の表面も同様に使用することができる。
湿潤したシート中に織布支持体を浸没させる際には、
特にシート中に気泡が入ることを避ける為に注意深く行
わなければならない。従って繊維布は例えば枠に張って
充分に伸張することが重要であり、そして繊維布は溶剤
が蒸発する間伸張し続けることが必要である。浸没操作
の際、好適には繊維布は支持体から例えば約200μmの
距離を置いて離して置くことが必要である。溶剤は蒸発
及び/又は浸出(lixiviation)によって除去すること
ができる。蒸発工程を促進するために高温をかけること
が出来る。浸出は主要な溶剤が溶解し、かつ繊維布又は
有機性結合剤の化学的又は物理的安定性に障害を与えな
いような任意の液体中で行うことができる。溶剤を単に
浸出のみによって除去することにより最適な結果が得ら
れている。溶剤が例えばジメチルフォルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン又はジ
メチルスルホキシドのように水溶性であるときには、流
込みした板を水浴中に浸漬することにより適切に浸出を
行うことが出来る。
上述のようにして複合され製造された隔膜は電解槽、
特に水のアルカリ性電解及びアリカリ性燃料電池におい
て使用する際に非常に効果的であることが認められた。
該隔膜は正常の環境下での長期間運転の間にもその機
能的性質を保持し、乾燥した形態であっても長時間貯蔵
することができる。
本発明は下記の実施例によって更に説明されるが、該
実施例は本発明の範囲を制限するものではない。
実施例1 60重量%のN−メチル−2−ピロリドン、32重量%の
酸化ジルコニウム及び8重量%のユニオン・カーバイド
(Union Carbaide)社製のポリスルホンであるユーデル
(UDEL)からなる充分に混合した懸濁液を、ガラス板
上に流込みをして厚さ750μm、表面積0.5m2の湿潤シー
トを製造した。流込み後直ちにエチレン及びモノクロロ
トリフルオロエチレンの共重合体からなる織布(アライ
ド・ケミカル社[Allied Chem.Corp.]で製造されたハ
ラール[HALAR]、厚さ300μm)を枠上に伸張して張
ってガラス板から100μmの距離のところで湿潤シート
中に浸没させた。該板を水浴中に移し、室温で20分間浸
出させた。浸出させたシートを該板から剥離し、水中で
更に15分間保持した。こうして成形されたシートは約50
0μmの厚さを有していた。隔膜は電気化学的電解槽に
おいて使用したとき、優れた平滑性及び非常に良いイオ
ン伝導率を示した。
実施例2 本発明に従うイオン透過性隔膜を実施例1の方法を繰
り返しながら、夫々下記の皮膜形成スラリーを用いて製
造する。
a)酸化アンチモン 26 % 弗化ポリビニリデン 8.7% メチルエチルケトン 63.3% b)酸化アンチモン 32 % ポリスルフォン 8 % N−メチル−2−ピロリドン 60 %

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンチモン又はジルコニウムの酸化物又は
    水酸化物から選択した粒状の無機性親水性物質と、フル
    オロカーボン重合体、ポリスルフォン、ポリプロピレ
    ン、ポリ塩化ビニル又はポリビニルブチラールから選択
    した有機性結合剤とのフイルム形成性混合物中に、伸張
    された有機性繊維布を含むイオン透過性隔膜であって、 (1)該有機性繊維布が1mmよりも小さい直径を有する
    繊維から造られ、該有機性繊維布が4mm2よりも小さい織
    目を有し、そして該有機性繊維布がエチレン及びモノク
    ロロトリフルオロエチレンの共重合体から造られてお
    り、 (2)該フイルム形成性混合物が該粒状の無機性親水性
    物質を60ないし95重量%含有し、そして該無機性親水性
    物質が5μmより小さい粒度を有している、 イオン透過性隔膜。
  2. 【請求項2】下記の工程、即ち: i)粒状の無機性親水性物質を、適当な溶剤に溶かした
    有機性結合剤の溶液と混合してスラリーをつくる工程、 ii)該スラリーを不活性な平滑な表面上に均一に塗布
    し、湿潤したシートをつくる工程、 iii)伸張した有機性繊維布を湿潤シート中に浸没させ
    る工程、 iv)該有機性繊維布を溶剤を除去する間伸張し続けて蒸
    発及び/又は浸出によって溶剤を除去する工程、及び v)シートを前記表面から取り去る工程 を有することを特徴とする、 アンチモン又はジルコニウムの酸化物又は水酸化物から
    選択した粒状の無機性親水性物質と、フルオロカーボン
    重合体、ポリスルフォン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
    ニル又はポリビニルブチラールから選択した有機性高分
    子結合剤とのフイルム形成性混合物中に、伸張された有
    機性繊維布を含むイオン透過性隔膜であって、 (1)該有機性繊維布が1mmよりも小さい直径を有する
    繊維から造られ、該有機性繊維布が4mm2よりも小さい織
    目を有し、そして該有機性繊維布がエチレン及びモノク
    ロロトリフルオロエチレンの共重合体から造られてお
    り、 (2)該フイルム形成性混合物が該粒状の無機性親水性
    物質を60ないし95重量%含有し、そして該無機性親水性
    物質が5μmより小さい粒度を有している、 イオン透過性隔膜の製造方法。
  3. 【請求項3】該溶剤がジメチルフォルムアミド、ジメチ
    ルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−
    2−ピロリドン及びメチルエチルケトンから成る群から
    選ばれる特許請求の範囲第2項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】溶剤が浸出によって除去される特許請求の
    範囲第3項記載の製造方法。
JP62000237A 1986-01-08 1987-01-06 イオン透過性隔膜及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2604734B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB8600401 1986-01-08
GB868600401A GB8600401D0 (en) 1986-01-08 1986-01-08 Ion-permeable diaphragms

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62196390A JPS62196390A (ja) 1987-08-29
JP2604734B2 true JP2604734B2 (ja) 1997-04-30

Family

ID=10591078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62000237A Expired - Lifetime JP2604734B2 (ja) 1986-01-08 1987-01-06 イオン透過性隔膜及びその製造方法

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0232923B2 (ja)
JP (1) JP2604734B2 (ja)
CN (1) CN87100195A (ja)
AT (1) ATE78122T1 (ja)
CA (1) CA1317711C (ja)
DE (1) DE3780180T2 (ja)
ES (1) ES2033794T5 (ja)
GB (1) GB8600401D0 (ja)
NO (1) NO171172C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8016984B2 (en) 2009-01-29 2011-09-13 Kurita Water Industries Ltd. Ion-permeable diaphragm
WO2013183584A1 (ja) * 2012-06-08 2013-12-12 日東電工株式会社 イオン透過性隔膜
JPWO2016042801A1 (ja) * 2014-09-19 2017-06-29 株式会社東芝 電極ユニット、電極ユニットを備える電解槽、電解装置、電極ユニットの電極の製造方法
JP7417940B2 (ja) 2020-05-15 2024-01-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 イオン透過膜

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994020995A2 (en) * 1993-03-01 1994-09-15 W.R. Grace & Co.-Conn. Battery separators
EP0995818A1 (en) 1998-10-12 2000-04-26 Hydrogen Systems N.V. High pressure electrolyser module
EP1528126A1 (en) 2003-10-30 2005-05-04 Vandenborre Hydrogen Systems N.V. An integrated electrolyser module with an internal gas/liquid separator
EP1625885A1 (en) * 2004-08-11 2006-02-15 Vlaamse Instelling Voor Technologisch Onderzoek (Vito) Integrated permeate channel membrane
EP1626109A1 (en) * 2004-08-11 2006-02-15 "VLAAMSE INSTELLING VOOR TECHNOLOGISCH ONDERZOEK", afgekort "V.I.T.O." Web-reinforced separator and continuous method for producing same
CA2589979C (en) 2004-12-07 2020-08-25 Stuart Energy Systems Corporation Electrolyser and process and apparatus for separating a gas-liquid mixture generated therein
JP4998713B2 (ja) * 2006-11-16 2012-08-15 栗田工業株式会社 イオン透過性隔膜
JP4565134B2 (ja) * 2007-06-25 2010-10-20 有限会社ターナープロセス 水の電気分解の実験装置
WO2009147086A1 (en) 2008-06-02 2009-12-10 Agfa-Gevaert Apparatus and process for producing an ion-permeable web-reinforced separator and separator obtainable therewith
DK2296825T3 (en) 2008-06-02 2017-07-31 Agfa-Gevaert N V Process for preparing an ion-permeable tissue-reinforced separator
WO2011060953A2 (en) 2009-11-20 2011-05-26 Vandenborre Hydrogen Integrator Nv End-to-end energy management system
CN104204302B (zh) * 2012-03-28 2016-12-28 贝卡尔特公司 多孔金属性扩散基材和聚合物分隔膜的组件
JP6253390B2 (ja) 2013-12-18 2017-12-27 川崎重工業株式会社 アルカリ水電解用隔膜及びその製造方法並びにアルカリ水電解装置
US20170062784A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-02 GM Global Technology Operations LLC Bi-layer separator and method of making the same
US20190211465A1 (en) * 2016-06-27 2019-07-11 Siemens Aktiengesellschaft Inorganic Fiber Reinforced Gas Separator for Electrochemical Conversion Processes
EP4234764A3 (en) 2017-07-10 2023-10-11 Agfa-Gevaert Nv A reinforced separator for alkaline hydrolysis
CN107919452B (zh) * 2017-11-16 2021-03-12 广东电网有限责任公司电力科学研究院 一种锂离子电池用隔膜及其制备方法和锂离子电池
WO2021004811A1 (en) 2019-07-05 2021-01-14 Agfa-Gevaert Nv A separator for alkaline water electrolysis
WO2022002999A1 (en) 2020-07-03 2022-01-06 Agfa-Gevaert Nv A separator for water electrolysis
EP3933069A1 (en) 2020-07-03 2022-01-05 Agfa-Gevaert Nv A separator for alkaline water electrolysis
EP3974559A1 (en) 2020-09-24 2022-03-30 Agfa-Gevaert Nv A manufacturing method for a reinforced separator
CN113131091B (zh) * 2021-04-16 2023-05-30 湖北亿纬动力有限公司 一种低闭孔温度的复合隔膜及其制备方法和用途
WO2023280760A1 (en) 2021-07-08 2023-01-12 Agfa-Gevaert Nv A separator for alkaline water electrolysis
WO2023280600A1 (en) 2021-07-08 2023-01-12 Agfa-Gevaert Nv A separator for alkaline water electrolysis
KR20240018598A (ko) 2021-07-08 2024-02-13 아그파-게바에르트 엔.브이. 알칼리 수전해용 세퍼레이터
EP4186998A1 (en) 2021-11-25 2023-05-31 Vito NV System and method for integrated co2 capture and hydrogen production
CN114432905A (zh) * 2022-02-13 2022-05-06 北京化工大学 一种非石棉碱性电解水复合隔膜及其制备方法
WO2023208776A1 (en) 2022-04-25 2023-11-02 Agfa-Gevaert Nv A separator for alkaline water electrolysis

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL6809170A (ja) * 1968-06-28 1969-12-30
CA954263A (en) * 1969-02-25 1974-09-10 Sybron Corporation Semi-permeable membranes and method of production
BE794889A (fr) * 1972-02-04 1973-08-02 Ici Ltd Procede de fabrication d'un diaphragme poreux
GB1505077A (en) * 1974-06-28 1978-03-22 Ici Ltd Porous diaphragms
JPS568901Y2 (ja) * 1975-07-23 1981-02-26
BE870915A (fr) * 1977-09-30 1979-01-15 Gould Inc Nouvelles matieres inorganiques/organiques pour separateurs d'accumulateurs alcalins
BE874961A (nl) * 1979-03-20 1979-09-20 Studiecentrum Kernenergi WERKWIJZE TER BEREIDING VAN EEN MEMBRAAN, ALDUS BEREID MEMBRAAN, ELEKTROCHEMISCHE CEL MET ZULK MEMBRAAN EN TOEPASSING VAN ZULKE ELEKTROchemische cel
JPS5746465A (en) * 1980-09-01 1982-03-16 Furukawa Electric Co Ltd:The Separator for alkaline cell
US4371596A (en) * 1981-02-27 1983-02-01 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Advanced inorganic separators for alkaline batteries and method of making the same
EP0096991B1 (en) * 1982-06-09 1987-04-08 Imperial Chemical Industries Plc Porous diaphragm for electrolytic cell
FR2546535B1 (fr) * 1983-05-24 1989-11-24 Inst Nat Rech Chimique Diaphragmes de faible resistance ohmique applicables dans les electrolyseurs alcalins et les piles alcalines

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8016984B2 (en) 2009-01-29 2011-09-13 Kurita Water Industries Ltd. Ion-permeable diaphragm
WO2013183584A1 (ja) * 2012-06-08 2013-12-12 日東電工株式会社 イオン透過性隔膜
JPWO2016042801A1 (ja) * 2014-09-19 2017-06-29 株式会社東芝 電極ユニット、電極ユニットを備える電解槽、電解装置、電極ユニットの電極の製造方法
JP7417940B2 (ja) 2020-05-15 2024-01-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 イオン透過膜

Also Published As

Publication number Publication date
GB8600401D0 (en) 1986-02-12
DE3780180T2 (de) 1996-10-02
NO171172B (no) 1992-10-26
NO171172C (no) 1993-02-03
CA1317711C (en) 1993-05-18
EP0232923B2 (en) 1996-05-08
NO870023L (no) 1987-07-09
ES2033794T5 (es) 1996-10-01
EP0232923B1 (en) 1992-07-08
DE3780180D1 (de) 1992-08-13
EP0232923A1 (en) 1987-08-19
ES2033794T3 (es) 1993-04-01
ATE78122T1 (de) 1992-07-15
NO870023D0 (no) 1987-01-05
CN87100195A (zh) 1987-10-07
JPS62196390A (ja) 1987-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2604734B2 (ja) イオン透過性隔膜及びその製造方法
JP4361608B2 (ja) 一体多層式のイオン交換複合膜
JP4402625B2 (ja) 部分要素からなる複合膜
US3737045A (en) Membrane for use in dialysis and ultrafiltration and the production of such member
US6130175A (en) Integral multi-layered ion-exchange composite membranes
WO2013183584A1 (ja) イオン透過性隔膜
JPS6350436B2 (ja)
US4265959A (en) Process for producing semipermeable membranes
NL1006322C2 (nl) Electrolytisch membraan, werkwijze voor het vervaardigen daarvan en toepassing.
US3297595A (en) Semi-permeable membrane and production thereof
US2884387A (en) Porous membrane materials and process for producing the same
JPS62280231A (ja) 新規な複層隔膜
JPS594402A (ja) 複合親水性膜
JP4998713B2 (ja) イオン透過性隔膜
JPS6264834A (ja) イオン交換膜
CN109415827B (zh) 用于电化学转化过程的无机纤维增强的气体隔板
JP2010255096A (ja) イオン透過性隔膜の製造装置及び製造方法
JPS59166541A (ja) 耐薬品性多孔質膜の製造方法
JPS5928581A (ja) ガス拡散電極用材料
CA1076065A (en) Method of making porous plastic diaphragms and the resulting novel diaphragms
US3069340A (en) Dialysis method and semi-permeable membrane thereof
JP3244566U (ja) 高分子電解質膜シート
GB2037222A (en) Process for producing semipermeable membranes
JPWO2008029761A1 (ja) 機能性膜の製造方法
JP2010236044A (ja) イオン透過性隔膜の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term