JPS62280231A - 新規な複層隔膜 - Google Patents

新規な複層隔膜

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JPS62280231A
JPS62280231A JP12367086A JP12367086A JPS62280231A JP S62280231 A JPS62280231 A JP S62280231A JP 12367086 A JP12367086 A JP 12367086A JP 12367086 A JP12367086 A JP 12367086A JP S62280231 A JPS62280231 A JP S62280231A
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JP
Japan
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layer
porous
porous body
ion exchanger
diaphragm
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Pending
Application number
JP12367086A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sugaya
良雄 菅家
Koji Suzuki
公二 鈴木
Ryoji Yamada
亮治 山田
Tetsuji Shimodaira
哲司 下平
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳MIlな説明 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な複層隔膜、更に詳しくは、高電流効率
及び低膜抵抗で、且つ高い機械的強度が要求される、水
、塩化アルカリ、水酸化アリカリ、水又は耐水°溶液等
の電解隔膜用に使用される新規な複層隔膜に関する。
[従来の技術] 木、塩化アルカリ、水酸化アルカリ、又は酸水溶液の電
解には、近年イオン交換膜法が提案されているが、これ
らで使用されるイオン交換膜とじては、高い電流効率と
低い膜抵抗を有しながら、且つ取扱い上、大きな機械的
強度を有することが必須である。
イオン交換基を有する重合体からなるフィルムは、引裂
強度が小さいので、織布などの補強材により、引裂強度
を改善することが知られているが補強材の使用は膜を厚
膜化し、又電気の流れが遮蔽される為、抵抗が高くなる
欠点を有している。
この欠点を改善する目的の為に、電流効率は高くないが
、電気抵抗の小さい含水率の大きいイオン交換体層を、
ポリ四弗化エチレン製R布やポリ四弗化エチレンのミク
ロフィブリルで補強した大きい厚みのフィルムと、高電
流効率を示す電気抵抗の大きい含水率の小さいイオン交
換体層の厚みの小さいフィルムとを、加熱圧着などして
一体的に積層せしめた複層型イオン交換膜が提案されて
おり(特開昭52−38589号公報、特開昭53−1
32089号公報、特開昭57−84910号公報など
参照フッかなりの高性能が達成されている。
しかしながら、このような複層型イオン交換膜では、膜
抵抗を下げ、更に省エネルギー化を図ろうとした場合に
は、含水率を更に大きくするか、又は膜厚を小さくせざ
るを得ないか、これは膜強度の急激な低下を招き限界が
ある。
又、このような補強された複層型イオン交換膜を電解槽
に組み込んで、長期間電解を行うと、イオン交換樹脂居
に水ブクレや膜内に塩が析出し1機械的強度が低下し、
場合により膜が破損し、最悪の場合には両極で発生した
塩素ガスと水素ガス又は酸素ガスと水素ガスが混合し、
爆発する危険を内在する欠点を有している。
一方、目的は異なるが、多孔体である厚い層と実質的に
水不透過性の陽イオン交換体である薄層とを一体化した
隔膜が特開昭52−82881号、特開昭53−111
99号公報などにより知られている。これらの隔膜は、
高濃度の水酸化アルカリの製造における電流効率の改善
に主眼かあり、隔11々の全厚も好ましくは、0.8〜
2fflff1程度と大きく、また孔径も約0.1mm
(+00用5程度であり、更にイオン交換体層の厚みも
相当に大きい、このような隔膜では、膜抵抗が大きく(
実施例では、摺電圧がいずれも3.8vを越える)必ず
しも満足できるものではない。
更に、電解にさいして、好ましくは、陽極室での塩化ア
ルカリの分解率が15%以下と小さくされ、陽極室出口
濃度も4規定以上と大きい。
また電流密度も30A/dm2以上等と電解条件の許容
範囲が狭く、工業的に満足できるものではない。
又、延伸多孔体層とスルホン酸基をもつイオン交換層と
を積層した隔膜が特開昭51−71888号公報に知ら
れているが、この場合、多孔体層・は、イオン交換体層
よりも厚みが薄く1機械的強度か充分でなく(実施例で
はl c m rllあたりの引張強度的1.6kg)
 、必ずしも満足できるものではなく、又、使用に際し
、イオン交換体層を電解槽内の陽極と陰極のどちら側に
配置するかも示されてなく、電解膜としての機能も明ら
かでない。
更に、織布と延伸多孔体及びイオン交換体を用いた隔膜
が特開昭57−137490号公報に知られているが、
この場合多孔体の孔内は、イオン交換体か完全に充填さ
れており、このような隔膜では、膜抵抗が犬きく、必ず
しも満足できるものではない。
[発明のM訣しようとする問題点コ 本発明は、高い電流効率と低膜抵抗が示現できるととも
に、且つ機械的強度か格段に大きく、更に電解使用時に
イオン交換体層の機械的強度か低下し、刃か−イオン交
換体層が破損しても、両極で発生するガスの混合による
爆発がない、安全性の高い1[解用の隔膜を提供するこ
とを目的とする。
本発明は、種々の水性溶液の電解に使用できるが、なか
でも塩化アルカリ水溶液を電解して水酸化アルカリと塩
素とを製造するのに使用される隔膜、水、水酸化アルカ
リ、酸水溶液を電解して、水素と酸素を製造するのに使
用される隔膜で、隔■りが破損した時、爆発等の著しい
危険を内在する電解用として、電解消費エネルギーが低
く、且つ安全性の高い隔膜を提供することを目的とする
[問題点を解決するだめの手段] 本発明は、前述の目的を達成すへくなされたものであり
、孔径か0.O1〜30μ口、カーレナンパ−l 〜1
000. II!J厚が40−450μmがらなり表面
がカス解放層及び気孔内部が親水性を有する、織布又は
不織布と多孔体との積層体とその多孔体側に、イオン交
換容量が0.5〜2.0 ミリ当量7g乾燥樹脂からな
るイオン交換体層が多孔体の片面から1/2以内に埋め
込まれ積層されていることを4−IF徴とする複層隔膜
によって達成せしめるものである。
本発明の複層隔膜は、基本的には、上記特定の多孔体層
と特定のイオン交換体層を組合せたものであるが、これ
は従来にない新規な発想と知見に基くものである。
即ち、本発明の隔膜では、示現される電流効率は、イオ
ン交換体層のみによって依存させ、多孔体層はもっばら
イオン交換体層を支持、補強させるという発想に基いて
いる。
かくして、電気抵抗の高いイオン交換体層は電流効率を
発現させるのに必要な最小限の厚みにし、膜強度支持層
は電気抵抗が低く且つイオン交換体層より機械的強度が
大きい多孔体層をもって1本発明の隔膜は構成せしめら
れる。しかし1本発明者の研究によると、多孔体層とイ
オン交換体層とを単純に積層せしめるということでは、
この目的は達成できないことが判明した。
即ち、従来知られている多孔体層とイオン交換体層との
複層隔j模は、例えば■t■記した特開昭53−111
99号公f=uに見られるように、その孔径も厚みも極
めて大きく、従って電気抵抗も必然的に大きくなり、そ
もそも低抵抗膜は得られないばかりでなく、多孔体層を
透過するイオンの前か減少し、イオンかイオン交換体層
に供、給されにくくなる。このため、前記特開昭53−
1!193号公報に見られるように、陽極室中の塩化ア
ルカリ濃度を4規定以上にて電解せざるを得す、電解条
件の許容範囲が著しく限定される。
多孔体層・を透過するイオンの量を増加させ、且つ、低
抵抗膜を得るためには、多孔体の厚みを可及的に小さく
することが必要であり、またそうした場合には、大きい
機械的強度特に取扱時に要求される大きな引張強度をも
たらしめる為には孔径を0.05〜30μmと小さくi
しめ、且っ織布又は不織布で補強された多孔体の使用が
好ましいことが判明した。
ここで、織布又は不織布は、特に大寸法例えば数m′以
上の膜に要求される大きな引張強度及び実用的な取扱時
にしばしば起きる。引掻きに対して多孔体を保護する作
用をあたえる。
尚、ここで孔径とは、ASTM F−316に記載され
ているところの液体を孔内に満たした多孔体を、片方よ
り気体で加圧した時気体が透過するときの圧力から計算
される孔径である。
更に、補強された多孔体層とイオン交換体層との積層が
、多孔体のポアーの一部に埋め込まれて接着されている
ことが判明した。
即ち、従来知られている織布と多孔体及びイオン交換体
層との積層膜は、例えば前記した特開昭57−1374
30号公報に見られるように、多孔体の孔内にイオン交
換体が完全に充項されているため、本来多孔体の孔が有
している大きな物質透過性か損なわれてしまい。従って
、電気抵抗も必然的に大きくなり、そもそも低抵抗膜は
得られない。
低抵抗膜を得るには、多孔体への・イオン交換体の埋め
込み量を減らし、物質透過性が大きい孔を残して積層す
ることが必要であり、またそうした場合には、大きい接
若力をもたらす為には、孔Nを005〜30μmと小さ
くせしめ、かつ微fB繊維によって相互に結合された節
よりなる多孔体の使用により、多孔体へのイオン交換体
層のアンカー効果が大きく好ましいことが111明した
一方、孔径を小さくした多孔体層の場合には、本発明者
の研究によると、いかに気孔率を大きくしようとも、電
解使用下に発生するガス・気泡が多孔性繊維の孔に付着
し、膜抵抗は通常のイオン交換膜のようなT:隔膜と比
べても大きくなってしまうことか判明した。本発明では
、この点を改善するべく研究したところ、補強された多
孔体の電極側表面にガス解放層及び気孔内部を親水性を
有する多孔体層を使用することにより、著しく改善され
ることが見い出された。
ここで補強された多孔体層は、その気孔内部に親水性と
ともに電極側に面する表面にカス開放層を右さねばなら
ない。多孔体層の電極側表面が何故にカス開放層を有し
なければならないかの理由は、必ずしも明らかでないが
、恐らく下記の理由によるものと信じられる。。第1の
理由は、カス解放層がない場合には、多孔体表面に電解
使用下に発生するカス気泡が多孔体の表面に付着し、そ
の為、いかに気孔内部が親水性上布していても、電解液
か孔内に導入されず。
その結果多孔内の電解液濃度が減少し、電圧が上昇する
。第2の理由は、多孔体表面に付着したカス・気泡が孔
内に侵入し、電流遮蔽し電圧が上昇する。第3の理由は
塩化アルカリ電解では、多孔体表面に付着した塩素カス
と、陰極側から漏洩するアルカリ溶液とか反応し、孔内
に塩化アルカリが析出し孔内を閉塞させ電圧か上昇する
と説明される。しかし、かかる説明によって本発明が何
ら制限されないことは勿論である。
更に、電解中、万が一イオン交換体層が損傷した場合、
両極内で発生するガスが隔膜を透過し、混合し爆発する
危険を防止する為には、孔径を30μm以下と小さくせ
しめた多孔体層の使用が好ましいことも、本発明者の研
究から判明した。
かくして、本発明による複層隔膜は高い電流効率ととも
に電解における低い膜抵抗、更に補強用ウェブ、即ち、
織布又は不織布によって補強された多孔性層の使用によ
り格段に大きい機械的強度、特に電解用隔膜の電解時及
び取扱時に要求される、機械的強度、特に大きい引裂強
度が得られることが見い出された。
更に、織布等で補強された多孔体層は、隔j1ジの表面
に大きな凹凸性をケえ、その結果、電解使用時、電極表
面と隔膜との間に、極液を導く、疏通路と作用し、昔に
開r+率が小ごく、かつ表面が平滑な電極と隔膜との密
着型電解において、支障なく電解できる利点も有するこ
とが判明した。
以下に本発明を更に詳しく説明すると、本発明の複層隔
11りは、織!0又は不織布と、微細な孔径を有する多
孔体の積層体を有するが、所定の孔径、ガーレナツツ人
−及び厚みと巾をもち、I]。
つその表面にカス解放層及び内部が親水性を有するもの
でなければならない。
多孔体層を形成する織布又は不織布及び微細な孔径を有
する多孔体の材質は上記の性質を有するものであれば、
いずれも使用できるか、電解中耐熱性、機械的性質及び
多孔体層の製造のし易さから、含フツ素重合体か好まし
く、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチ
レンと CF2=CFCnF2n、l (n−1−5)
若しくはCF2=CFO−(C’F2CFO)mcnF
2n、l(m=o −15,n−1〜15)楕 との共重合体か例示される。
本発明の多孔体を補強する織11iとしては、糸のデニ
ール数が、5〜400デニールのモノフラメ/ト又はマ
ルチフィラメント、織り密度か1〜100木/インチの
含フッ、、素重合体系からなる織物、例えば、からみ織
りh¥t ro、平織り織布、綾織り織1(j、朱子織
り織布などが使用できる。
更に、化学的処理や′准解下で溶解性をイイする所謂、
犠牲糸と上記含フッ素重合体系との混繊および/又は混
紡糸からなる織物も適用できる。
又、多孔体を補強する不織布としては、繊維太さが0.
1μ〜100μ、糸の長さが糸の太さの100〜500
0倍の長繊維からなる抄造等によってなる不織布が好ま
しく使用できる。なかでも、糸のデニール散カ、8〜1
00デニールのモノフラメント又はマルチフィラメント
、織り密度が5〜30本/インチのからみ織布又は平織
り布からなり多孔度が30〜90%、特には50〜85
%、厚さが20〜200μ、特には40〜120μの織
布が低抵抗と高い機械的強度を得る上で好ましい。
ここで多孔度とは、織布の見掛上全体積に対して、孔の
占有する体積の比率を示し、密度法で測定される。
本発明の多孔体層を構成する多孔体は、孔1苓として0
.05〜30μの、気孔率か30〜95%をもつことが
好ましく、また厚みは15〜250μmであることが好
ましい。なかでも孔径は01〜8μm、気孔率は50〜
30%、厚みは20〜150μ口であることが好適であ
る。ここで気孔率とは、多孔体全体積に対して、孔の専
有する体積の比率を示し、通常、これは密度法で測定さ
れる。
上記含フッ素重合体の多孔性繊維は1種々の方法、例え
ば含フッ素重合体と造孔剤を混合し、II々状に成形し
た後、造孔剤を抽出除去して多孔体とするなどの方法が
採用できる。しかし、本発明で最も好適な多孔体は、含
フツ素重合体、好ましくは未焼成のポリテトラフルオロ
エチレンに、白灯油、ケロシン、フッ素油などの液状潤
滑剤を含ませた混和物を押出し又は圧延などの方法にて
膜状に成形後、好ましくは一輛又は多軸方向に延伸処理
して多孔膜什したものである。かかる多孔体は、必要に
応じ熱収縮しないように押えた状態で、ポリテトラフル
オロエチレンの融点以下又は融点以上で焼結処理したも
のか使用できる。このような含フッ素重合体の延伸多孔
体は既知であり、例えば特公昭54−1990!1号公
報などによって示される。
含フツ素重合体の織布又は不織布と含フッ素重合体の多
孔体の積層は1後記するイオン交換体層と積層せしめ前
、或は積層時、又は多孔体とイオン交換体層を積層した
後に行なうことができる。
接着の方法としては、加熱溶融接着、接若削として、含
フッ素重合溶液を用いる方法等が使用できる。また、別
の好ましい手段としては。
前記した未焼成のポリテトラフルオロエチレンに液状f
lfJ滑剤を含ませた混和物を押出し又は正則などによ
り!1り状多孔体とした焼結処理前の多孔体の複数枚の
間に含フツ素重合体の織Ili又は不織布を重ね、加圧
、正則等で複数枚のポリテトラフルオロエチレン:漠状
物を接合することで織布等で補強した多孔体を得ること
もできる。
これら含フッ素重合体の織布又は不織布と含フツ素重合
体の多孔体の積層からなる多孔体層は、孔径が0.01
〜30μ、ガーレナンバー一1〜1000、好ましくは
2〜500、特には3〜200、厚みが40〜450μ
を有することが重要である。更に好ましくは上記多孔体
層は、イオン交換体層より機械的強度が大きいことが望
ましく、特にイオン交換体層を、可及的に薄くせしめる
には、上記多孔体層の引張強度が、1.0 kg/cm
2巾以上特には2.0 kg/cm2巾以上あり、又、
引裂強度が100g以上特には200g以上をもつこと
が実用的な電解用隔膜を得る上で望ましい。
ここでガーレナンバーとは、圧力差0.0132kg/
cm2の下で100ffIQの空気が8.45cm2 
の面積を通過する時間を秒数で表示したものである。
含フツ素重合体の織布又は不織布で補強された多孔体層
は、後記する・イオン交換体層と積層せしめる前或いは
積層せしめた後に、イオン交換体層を支持しない側の表
面にガス解放)に・及びその内部が親水性を有するよう
にされる。多孔体に親水性をもたらしめる手段としては
、種々の方法が採用できる。例えば、上記した多孔体を
形成する際に、親水化剤を配合して、多孔体を形成する
材料を親水化することができる。例えば、上記した多孔
体を形成する際に、無機の親木化剤を配合して、多孔体
を形成する材料を親水化することができる。親木化剤が
無機物の場合は、既知であり、例えば、特公昭54−1
9909号などによって示される。
含フツ素重合体の内部を親水化する別の手段としては、
気孔率を過度に低下させない程度に多孔体に親水性単量
体を含浸して重合する方法、親水性重合体を溶液の状態
で充填又は塗布して乾燥乃至焼成する方法、現水性無機
物、好ましくは塩化ジルコニル、硝酸ジルコニル、塩化
タングステン、塩化チタン等と親水性重合体との好まし
くはアルコール溶液を充填して乾燥乃至焼成する方法、
更には、含フツ素多孔体自体を、親木基を有する単量体
の重合体から形成する方法などが例示される。
親水性を有するOi量体及びその重合体としては、後記
するイオン交換体層を形成する、カルボン酸基、スルホ
ン酸基及び又はリン酸基を有する含フツ素重合体が使用
される、かくして、これら親水性を有するmM体が多孔
体に含浸重合され、或いはその重合体の05〜50重量
%の溶液(例えば特公昭48−13333号、及び特開
昭55−149338号公t9等)が多孔体に塗布され
る。
これら親水性を有する含フツ素重合体は、好ましくは多
孔体に対して 1〜1000重量、特には2〜100重
量%付重量%的られる。
多孔体の表面のガス解放層は、上記のような親水性を有
する含フツ素重合体の付着によっても一応達成できるが
、本発明者によると、多孔体の表面に、更にガス開放の
だめの処理を施すことが好ましいことが判明した。
ガス開放のための処理を施す方法として、表面に微細な
凹凸を有するロール面及びプレス面で圧縮成形すること
により多孔体表面に微細な凹凸を施す方法、電解槽に鉄
、ジルコニア等を含む液を供給して、多孔体表面に親水
性無機粒子をデポジットする方法(特開昭56−152
980号公報フッ無機の親水性の粒子層を多孔体表面に
形成する方法(特開昭56−75583号及び特開昭5
7−39185号公報)等が使用することができる。
例えば、無機の親水性の粒子層を形成する場合において
、粒子層は、それ自体が電極活性を有していてもよいし
、或いは電極活性を有しないものであってもよい。また
1粒子層は、厚みが好ましくは0.1〜50μ、好まし
くは0.5〜20μの多孔質層を形成するようにしても
よいし、或いはマパラの粒子層であってもよい。これら
粒子層及びその形成については、特開昭56−7558
3号及び特開昭57−39185号公報に記載されると
ころであるが、これらの既知の方法にわいて、イオン交
換膜を上記含フッ素多孔体の織布に置き換えることによ
り、同様にして多孔体表面に上記粒子層が形成される。
本発明の複層隔膜を構成するイオン交換体層は、交換容
量が好ましくは0.5〜2.0meq/g乾燥樹脂、特
には、0.8〜1.Omeq/g乾燥樹脂をもち、カル
ボン酸基、スルホン酸基又はリン酸基を有する含フッ素
重合体から形成される。
かかる含フッ素重合体は、少なくとも二種の単量体の共
重合体からなり、好ましくは、次の(イ)及び(ロ)の
重合単位をもつ共重合体からなる。
(()  −(CF、−CXX→ 、   (ロ)(C
F2−CX−)ここで、X、X’は、−F、−C:l、
−11又は−CF3であり、Aは一3O3M又は−00
0M(Mは水素、アルカリ金属又は加水分解によりこれ
らの基に転化する基を表すフッYは、次のものから選ば
れるが、そこで、z、z’は−F又は炭素数1〜lOの
パーフルオロアルキル人(であり、x、yは 1〜10
の整数を表す。
−(CF、・’B  、  −0−(OF2)−、、←
0−CF2−CFJ 。
なお、上記重合体を形成する (イ)/(ロ)の組成比
(モル比)は、含フッ素重合体が上記イオン交換容量を
形成するように選ばれる。
上記含フッ素毛合体は、好ましくはパーフルオロ重合体
が適切であり、その好ましい例は、CF2=CF2  
トCF2=CFOCF<0F(C:F、)OCFzCh
SO2Fトノ共重合体、 CF2=CF2  トCF2
□CFO(CF2h、5s02F トの共重合体、 C
F2 =CF7 、!: CF2 =CFO(CF2)
+ −5GOOcH3との共重合体、更にはCF2=C
F2  、!=  CF2□CF−OCF2CF (C
FJ )0(CF2)2−3 COOCH3ト(7)共
重合体が例示される。
又、更に、上記共重合体に、主に結晶性を制御スる目的
で、パーフルオロヒ゛ニルエーテルパーフルオロアルケ
ン類を第三成分として共重合することもできる。
イオン交換体層は、イオン交換基の種類及び/又は交換
容量の大きさを変えた二種以上の含フッ素重合体の積層
又はブレンド層から形成してもよい。即ち、カルボン酸
基をもっ含フ,素重合体とスルホン酸基をもつ含フッ素
重合体との二種以上の組合セ、回し種類のイオン交換基
で容量を変えた二種類以上の含フッ素重合体との組み合
わせを使用し、それぞれの含フ,麦重合体をブレンドし
てイオン交換体層を形成してもよいし、或いはそれぞれ
の含フッ素重合体を予めフィルムにし、両フィルムを好
ましくは加熱,圧若して積層してイオン交換体層を形成
できる。またイオン交換体層は、含フッ素重合体フィル
ムの片面又は両面側のイオン交換基,例えばスルホン酸
基をカルボン酸基に転化して形成することもできる。
二種以上の含フッ素重合体からイオン交換体層を形成す
る場合、本発明の隔11りを塩化アルカリ水溶液に使用
する場合では陰極側に面する含フッ素重合体層は、高濃
度の水酸化アルカリを高電流効率で′FM造するために
、電解下において小さい含水率を与える、カルホン酸基
を有する含フッ素重合体から形成するのが好ましい。し
かし、場合によりスルホン酸基又はリン酸基をもつ含フ
ッ素重合体からこれを形成することもできる。
イオン交換体層は、本発明において、その厚みは重要で
ある。即ち、イオン交換膜は密隔膜のため,元来多孔体
層に比較して抵抗が高いうえに、特に本発明のを塩化ア
ルカリ水溶液に使用する場合は陰極側のイオン交換体層
は、含水率を小さくせしめる為、一般に抵抗が高くなり
易い。かくして、イオン交換体層の厚みは、好ましくは
可及的に小さくせしめられ、通常陽極側の多孔体層より
も小さくせしめられる。
イオン交換体層の厚みは、膜抵抗を小さくするため、好
ましくは可及的(こ小さくせしめられるが、しかし余り
に小ごいと・イオン交換体層をdして濃度拡散により両
極液が82合してしまうので、イオン交換体層の厚みは
、好ましくは5μ以」二、特には10μ以上あるのが適
切である。
抵抗を小さくせしめるためL記のように小さいj膜厚か
選ばれ、通?’f150μ以ド、特には100μ以下と
される。
北記のイオン交換体す1イは、Mi層された多孔体層の
多孔体に好ましくは一体的に積層支持せしめられる。か
かる積層、支持せしめる方法゛について特に制限はない
が、塩化アルカリ水溶液の電解に使用する場合には、好
ましくは多孔体層の陰極側の面に、イオン交換体の膜状
物を重ね合せ、これをイオン交換体の転化温度以上、好
ましくは溶融温度以上の 100〜250°Cにて加熱
、多孔体の展以下、好ましくは局以下、特にはハ以下で
1/200以上の厚さ以内にイオン交換体層を埋め込み
、融若せしめる方法が使用される。
かかる方法に加えて、本発明では、イオン交換体層を形
成する重合体は,惑星に応じて他の樹脂又は可塑剤を加
えた溶液,懸濁物又はペースト状物を多孔性基材の陰極
側面に塗布し、溶なVを蒸発せしめるか又は、重合体の
転化温度以上に加熱して皮膜化する方法なとか使用でき
る。更に必凹により、イオン交換体層の陰極側に、別の
親水化された多孔体を積層し、イオン交換体層の表面を
保護することもできる。いずれにせよ、本発明では、結
果的にイオン交換体層の少なくとも片側に補強された多
孔体層が一体的に積層、支持された構造を有し、全体の
厚みが、好ましくは35〜500μ、特には70〜35
0μを有する積層1漠を与える全ての方法が採用できる
かくして得られる多孔体層とイオン交換体層との複層隔
膜は、上記したように、多孔体層の表面及び内部が未だ
親木化せしめていない場合には、この段階にて上記した
親木化処理がせしめられる。多孔体層の親水化の後、複
層隔膜はそのままでも使用できるが、本発明の場合イオ
ン交換体層の表面に、必要に応じてカス及び液透過性の
電極活性を有しない粒子を含む多孔質層(特開昭58−
75583号及び特開昭57−39185号公報)或い
はガス及び液透過性の電極活性を有する粒子を含む多孔
質層(特開昭54−112398号公報)を設けて、電
解下におけるlIり抵抗を更に改良せしめることか好ま
しい。
本発明の複層隔膜を使用して塩化アルカリ水溶液の電解
を行なうプロセス条件としては、多孔体層・を陽極側に
イオン交換体層を陰極に配置して使用することが好まし
く、上記した特開昭54−112398号公報における
ような既知の条件が採用できる。例えば、陽極室には好
ましくは2.5〜5,0規定(N)の塩化アルカリ水溶
液を供給し、陰極室蚤こは水又は稀釈水酸化アルカリを
供給し、好ましくは50 ’O〜120°C1電流密度
10〜100A/dm2で電解される。かかる場合、塩
化アルカリ水溶液中のカルシウム及びマグネシウムなど
の重金属イオンは、イオン交換11分の劣化を招くので
、可及的に小ごくせしめるのが好ましい。また、陽極に
おける酸素の発生を極力防止するために塩酸などの酸を
塩化アルカリ水溶液に添加することかできる。
本発明において電解槽は、上記構成を有する限りにおい
て単極型でも複極型でもよい。また電解槽を構成する材
求1は、例えば、塩化アルカリ水溶液の電解の場合には
陽極室には、塩化アルカリ水溶液及び塩素に耐性がある
もの、例えば弁金属、チタンが使用され、陰極室の場合
には水酸化ア・ルカリ及び水素に1耐性がある鉄、ステ
ンレス又はニンケルなど使用される。
本発明において電極を配置する場合、電極は複層膜に接
触して配置しても、また適宜の間隔において配置しても
よいか、特に本発明の場合、隔膜に電極を接触して配置
した場合、支障を伴なうことなく低い膜抵抗に伴なう、
有利な摺電圧が達成できる。
実施例1 ポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと略す)の
ファインパウダーと液状間滑剤との混合物を膜状とした
後、潤滑剤を除去し、直交する三方に延伸し、次いで加
熱処理によって安定した多孔構造をもつ、孔径1壓、気
孔率80%、IIA厚60座のPTFE多孔体を得た。
一方、縦糸か50DeX Z木、横糸か1oODeから
なり、織り密度か27本/インチからなるPTFE製か
らみ織71Jを作った。f&;/+jの厚さは60牌、
多孔度は75%であった。
次にC’2F!とCF2=CFOCF?−CFO(CF
r)?502FとのイCF3 オン交換容量1.1ミリ当量/gの共重合体を酸型に変
換せしめた後、2重量%の酸型共重合体のエタノール溶
液を調合した。かくして得た該溶液にPTFE多孔体と
、PTFE製からみ織布を浸漬した後、取り出し乾燥さ
せた後、次いで、PTFE多孔体/PTFE製からみ織
布/PTFE多孔体の構成で加熱圧縮により積層した。
該積層された多孔体層は孔径1牌、カーレナンバーlO
1膜厚170 yLであった。
一方、イオン交換体層としてC2F4とCF、・=CF
O(CF2 h C00CH:+からなるイオン交換容
量125ミリ島量/g樹脂の50μ膜を得た。
上記イオン交換体層と上記積層多孔体層を、加熱圧縮に
より積層し、215μ厚の積F!j膜を(1)だ。イオ
ン交換体層・の多孔体の埋め込み計は約5μであった。
次いで、複層・隔膜は、15屯量%の、拉陛5μZrO
2と3重量%のスルホ−・酸基を含有する7・;−フロ
ロ共重合体のエタノール溶液を、多孔体表面及びイオン
交換体表面にスプレーにより、各々Z r02粒子を1
 mg/cm2伺着した。次に、隔I模を25重量%の
苛性ソーダ水溶液で加水分解せしめた後、4 g/Q 
Zr0(NO1)?PH=1(7) l規定jj2化ナ
トリウム溶液を、多孔体層に含浸せしめ、次いでアルカ
リを加え、p)l=10として、多孔体内部に水酸化ジ
ルコニルの沈殿を付着させた。
かくして得られた複層隔膜は、一部を機械的強度の測定
用に、残りの隔11分はPTFE多孔体側に酸化ルテニ
ウムと酸化チタンの固溶体を被覆した低い塩素過電圧を
有するチタンのパンチトメタル(短径4■、長径8mm
)電極を、またイオン交換体層のフィルム面に52重量
%の苛性ソータ水溶液中、150°Cで52時間エンチ
ング処理した低い水素過゛上圧を有するSO3304製
パンチトメタル(短径4m1lll、長径8mm)陰極
を接触せしめ、陽極室出口の塩化ナトリウム濃度を35
規定、陰極me度を35重量%苛性ソータに保持して、
90 ’C130A/dm2 で電解させた。結果を表
−1に示す。
比較例1 実施例1のPTFE多孔体とイオン交換体層を加熱圧縮
し、多孔体の孔内にイオン交換体層が埋め込まれ、はと
んと透明な65μの複合膜を得た。次いで、上記複合膜
に、実施例1と同様にイオン交換容量1.1  ミリ当
量/g樹脂の酸型スルホン酸共重合体を被覆したPTF
Eからみ織布とPTFE多孔体を積層してなる複層隔膜
を作成した。以後実施例と同様に表面にZ「02粒子を
、多孔体に水酸化ジルコニルの沈殿を付着させ電解に供
した。結果を表−1に示す。
表−1 実施例2 PTFEのファインパラグーと液状間・滑剤との混合物
を膜状とした、次いで延伸した未焼成40μ厚のPTF
E多孔体を711た。
次に、糸のデニール数が50DeのPTFE繊維を16
*/インチで平織りからなる織布を作った。織21+の
厚さは60μ、多孔度は85%であった。
次いで上記織布を、5重量%のスルホン酸型共重合体の
エタノール溶液に浸漬した後、乾燥し、点在表面にスル
ホン酸型共重合体を被覆せしめる。
かくして?Uた。織/1jをト記未焼成PTFE多孔体
2枚の間に挟み、加圧111層後、加熱してPTFE多
孔体層を焼成し、多孔体/織布/多孔体積層を得た。該
積層多孔体層は孔径1.5μ、ガーレナンバー8、膜厚
130μであった。
一方、イオン交換体層としてC2F、1とCF2 =C
FO(OF2フッ COOCH3からなるイオン交換容
積1.44ミリ”+ ”L / g樹脂の20μm厚(
第一のフィルム)と125ミリ当量7g樹脂20μm厚
(第二のフィルム)との積層1りを得た。
かくして得たイオン交換体層の第一のフィルム面と上記
積層多孔体層を、加熱圧縮により積層し、165μ厚の
複層隔■ジを得た。該膜の多孔体層表面は、織布の存在
により50μの凹凸面を有していた。
次に、上記複層隔膜の多孔体層に、15重量%のZr0
Chと2重量%のスルホン酸を含有するパーフロロ共重
合体のエタノール溶液を含浸せしめた後、多孔体層の気
孔内部をZ rOc l 2と酸型共重合体の混合物で
被覆させた。次いでZ r02 a子とスルホン酸含有
共重合体を含む溶液を、複層隔膜の多孔体層・表面及び
イオン交換体の第二・のフィルム面に塗布し、各々Z 
r02粒子を1 mg/cm?伺着させた。
かくして得た隔膜は、25重量%の苛性ソーダ水溶液で
加水分解せしめた後、巾5mmの縦形ストランドからな
る低塩素過電圧陽yiAを用いた以外は、実施例1と同
様に電解し、次いで陽極室に1!2酸を添加し、陽極室
出口 pH=2.5で電解した。結果を表2に示す。
比較例2 織布で補強しない孔径1.5μ、カーシナン/へ−5、
厚みが120μを有する単一のPTFE多孔体を使用し
た以外は、全〈実施例2と同様に複層隔膜を作成し、電
解に供した。
該j模の多孔体表面は、実施例2と異なり平滑であった
表−2 実施例3 実施例1と同様にしてPTFEファインターを用いて、
孔径2μ気孔率70%、カーレーナン/ヘ−5、厚みが
120μのPTFE多孔体を得た。
一方、イオン交換体層として、イオン交換容量1.44
ミリ当量/gのカルボキシル基含有共重合体とのイオン
交換容量1.1 ミリ当量/gのスルホニルフロライド
基含有共重合体の同重量混合物からなる厚み20μ (
第一のフィルム)イオン交換容量1.25 ミリ当量/
gのカルボキシル基含有共重合体膜30μ厚(第二のフ
ィルム)との積層膜を得た。
次に、イオン交換体層の第一のフィルムと上記PTFE
多孔体が重なるように、加熱圧縮し、厚さ180μ複層
膜(1)を得た。
次いで、四弗化エチレン・六弗化プロピレン共重合体か
らなる糸径75μで、織り密度170本/インチの平織
布(多孔度80%、厚さ150μ)を上記複層膜の多孔
体に重ね圧縮により接着させた。該膜の厚さは300μ
であった。
かくして得た複層隔膜の両面に、15重量%の粒径5μ
のZ r02と3重量%のスルホン酸含有共重合体のエ
タノール溶液を塗布し、乾保・加熱せしめた。
次いで、10重量%のZ rOc + 2と2重量%の
スルホン酸含有共重合体のアルコール溶液を、織布・多
孔体側に含浸せしめ乾燥し、気孔内部にZrOCl2と
スルホン酸含有共重合体の混合物を被覆させた。
かくして得た複層隔膜は、20重量%苛性カリで加水分
解させた後、隔膜の織布・多孔体側に、硬度9Hの鉛筆
を、用いて引き掻いた後、引き掻き傷に対し垂直方向に
引っ張り強度を測定した。結果を表3に示す。
比較例3 実施例3において、織布使用しない以外は全く同様にし
て、多孔体/イオン交換体層からなる複層隔膜の引き掻
き強度を3111定した。結果を表3に示す。
表   3 [発明の効果] 本発明は、表面にカス解放層及び気孔内部が親水性を有
する多孔体層を有しているおり、抵抗の低い陽極液が隔
膜内に導入される為、抵抗が低く、且つ多孔体層が織!
σ又は不織布で補強されているため、特に大寸法膜に要
求された高い引裂強度と、実用的取扱時の引き掻きに対
し、強い隔膜をあたえる。
又、イオン交換体層とのMi層が、孔径0.O1〜30
μの細孔からなる多孔体を介しておこなわれるので、埋
め込み量か少なくても大きな接着力か得られ、この結果
、イオン交換体層を可及的に薄膜化することにより低抵
抗の隔膜が得られる。
特に、孔径30μ以下の親水性多孔体層は、気液状態で
は、ガス不透過性隔膜として作用するので、爆発等の危
険がない安全性の高い電解を行なうことができる如き、
優れた効果を有し、特にガーレナンバーを3秒以上とす
ることにより例えば電解槽の気相部において、イオン交
換体層が破損するようなトラブルが発生しても電極室で
発生したカスが、多孔体層を透過しずらいので1両極室
ガスの混合が防止でき、爆発等の危険がない安全な電解
を行なうことができる。
更に、織布の導入により多孔体層の表面に数10μ以上
の凹凸を有するようにすることで、特に平滑で開口率の
小さい電極と密着しても、表面の粗面性から極液が隔膜
内に導入するため、安定した電解が行なえる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)孔径が0.01〜30μm、ガーレナンバー1〜
    1000、膜厚が40〜450μmからなり表面がガス
    解放層及び気孔内部が親水性を有する、織布又は不織布
    と多孔体との積層体とその多孔体側に、イオン交換容量
    が0.5〜2.0モリ当量/g乾燥樹脂からなるイオン
    交換体層が多孔体の片面から1/2以内に埋め込まれ積
    層されていることを特徴とする複層隔膜。
  2. (2)織布と多孔体との積層体が、糸のデニール数が5
    〜400デニールのモノフィラメント又はマルチフィラ
    メントからなり織り密度1〜100本/インチの含フッ
    素重合体系からなる織物と、孔径が0.05〜30μm
    、気孔率が30〜95%、厚みが15〜250μmから
    なる含フッ素重合体多孔体からなる特許請求の範囲(1
    )の隔膜。
  3. (3)織布と多孔体との積層体が、2層の多孔体の間に
    織布が挿入されている特許請求の範囲(1)又は(2)
    の隔膜。
  4. (4)積層された多孔体層表面のガス解放層が親水性の
    粒子からなる多孔層又は多孔体層表面を粗面化した粗面
    化層からなる特許請求の範囲(1)〜(3)の隔膜。
  5. (5)積層された多孔体層の気孔内部の親水性層が、親
    水性を有する含フッ素重合体の被覆層又は含フッ素重合
    体を結合剤とした親水性粒子の層から形成された多孔体
    層からなる特許請求の範囲(1)〜(4)の隔膜。
  6. (6)イオン交換体層がスルホン酸基及び/又はカルボ
    ン酸基をもつ、二種以上の含フッ素重合体層からなり、
    最も陰極側の含フッ素重合体層が最も含水率の小さいカ
    ルボン酸基をもつ、厚み10〜150μmの含フッ素重
    合体層からなる特許請求の範囲(1)〜(5)の隔膜。
  7. (7)多孔体層の陰極側にイオン交換体層が一体的に支
    持されている特許請求の範囲(1)〜(6)のいずれか
    の隔膜。
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