JP2604548Y2 - 給電重畳伝送路の衝突防止回路 - Google Patents

給電重畳伝送路の衝突防止回路

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JP2604548Y2
JP2604548Y2 JP1993026315U JP2631593U JP2604548Y2 JP 2604548 Y2 JP2604548 Y2 JP 2604548Y2 JP 1993026315 U JP1993026315 U JP 1993026315U JP 2631593 U JP2631593 U JP 2631593U JP 2604548 Y2 JP2604548 Y2 JP 2604548Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は給電重畳伝送路の衝突防
止回路に係り、特にN/1冗長構成の伝送路における衝
突防止回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7はN/1切替え構成を有する伝送路
の全体ブロック図を示したものである。図に示すように
現用パッケージ100のN枚に対して予備パッケージ3
00が1枚有り、これらはスイッチパッケージ200を
介してN/1の切替えが行われる。予備のパッケージ伝
送路入出力は予備パッケージ300内のBsリレー60
を介してスイッチパッケージ200に入力される。スイ
ッチパッケージ200内には現用パッケージ100に対
応するN個のAiリレー50が存在し、予備パッケージ
300の入出力線がワイヤードOR接続されて全てのN
個のAiリレー50の片端に入力される。一方、Aiリ
レー50の他端はそれぞれN個の出力となりN個の現用
パッケージ100の伝送路入出力とワイヤードOR接続
されてデータ線80へ出力される。なお、現用パッケー
ジ100の伝送路入出力はパッケージ100内でBiリ
レー40を介して出力されるように構成されている。
【0003】それぞれのリレーBi,Ai,Bsはそれ
ぞれリレー制御信号90a,90b,90cによりそれ
ぞれのリレー制御部70a,70b,70cがオン・オ
フ制御されリレー駆動信号30a,30b,30cによ
り制御が行われる。ちなみに切替えのない状態では現用
パッケージ100のBiリレー40はオンし、予備パッ
ケージ300のBsリレー60及びスイッチパッケージ
200のAiリレー50は全てオフ状態にある。また現
用パッケージ100のNが予備パッケージ300と切り
替わるときには現用パッケージ100のNに対応するB
iリレー40のみがオフし、予備パッケージ300のB
sリレー60はオンしてスイッチパッケージ200のA
iリレー50のうちN番目のAnリレーのみがオン状態
となる。
【0004】なお、以下の説明においては現用パッケー
ジ100中のN番目のパッケージ、予備パッケージ30
0及びスイッチパッケージ200中のN番目に対応する
Anリレーについて着目して説明することとする。
【0005】図6は給電重畳伝送路のN/1冗長構成の
概念図を示したものである。現用パッケージ100、予
備パッケージ300、スイッチパッケージ200及びそ
れぞれのパッケージ中に存在するBi,Ai,Bsのリ
レー40,50,60は図7に示す構成と同一である。
現用パッケージ100及び予備パッケージ300の構成
は同一で各々パッケージ内に給電用定電流電源800
a,800bを有し、その電流出力とデータ出力とが電
力分離フィルタ1000a,1000cを介して重畳さ
れて出力されるように構成されている。給電用電源80
0a,800bが定電流型であるのは伝送路長(ケーブ
ル抵抗値)に関係なく一定の電力を供給するようにする
為である。なお図6中の伝送路N出力線110a,11
0c中に介挿されているノーマルリバース切替えスイッ
チ700a,700cは給電の極性を反転させる為のも
ので本考案とは直接関連はない。
【0006】このような冗長構成を有する伝送路におい
て従来の衝突防止回路は、図7に示すように現用、予
備、スイッチパッケージのそれぞれのBi,Bs,Ai
のリレーに対してそのリレー駆動の指令をソフトウェア
等を用いて一括管理して制御するようにしていた。すな
わちリレー制御は図7に示すように予めプログラム制御
された制御信号90a,90b,90cによってのみ行
われており、現用パッケージ100、スイッチパッケー
ジ200間にはリレー制御信号等は存在しないような回
路構成を採用していた。
【0007】図3は従来の衝突防止回路の構成ブロック
図、図5はそのソフトウェアによるリレー制御パター
ン、図4は図5に示すソフトウェアリレー制御を行った
ときの各リレー動作のタイムチャート図をそれぞれ示
す。現用と予備とを設けたN/1の冗長構成を持つ装置
では現用から予備へのN/1切替えを行うため現用パッ
ケージ11、予備パッケージ13の他にスイッチパッケ
ージ12を用いて現用パッケージ11と予備パッケージ
13との間の切替えを潤滑に行うようにしている。従っ
てデータ線17はスイッチパッケージ12を介して現用
パッケージ11か予備パッケージ13のいずれかに切替
えられることになる。このために現用パッケージ11、
予備パッケージ13、スイッチパッケージ12にそれぞ
れリレーをもって各パッケージ間の接続を行うようにす
る。各パッケージを接続するために使用するそれぞれの
パッケージのリレーは現用パッケージ11のリレーをB
iリレー21とし、予備パッケージ13のリレーをBs
リレー22、スイッチパッケージ12のリレーをAiリ
レー20として扱う。
【0008】データ線17を接続するための各リレーは
リレー駆動部とリレー接点とに分れ、ソフトウェアから
の各リレー制御信号14,15,16を各ソフトウェア
制御信号ラッチ部1a,1b,1cにより各インバータ
2a,2b,2cを介して各リレー駆動部6,4,8で
受け取り、各接点7,5,9を駆動させて各データ線1
7を接続する。なお、各リレーの駆動部6,4,8の他
端は電源10に接続されて電力供給を受けるように構成
されている。また制御信号ラッチ部1a,1b,1cは
それぞれパワーオン信号26a,26b,26cにより
動作開始し、制御保持信号24a,24b,24cによ
りそれぞれの制御信号14,15,16がラッチされる
ように構成されている。ソフトウェアで構成されるリレ
ー制御信号14,15,16のパターンとしては図5に
示すように、衝突の起きない第1パターンと衝突の起き
る第2パターンとの2通りが考えられる。そこで図3に
示す従来の衝突防止回路の構成において図5に示す2つ
のパターンでソフトウェア制御を行った時の動作を説明
する。
【0009】第1のパターンは図5の〜の4段階で
切替え作業を完了する。各段階は、切戻し、切替
過渡期切替で構成される。
【0010】切戻し 現用パッケージを線路に接続する場合、図3に示す現用
パッケージ11のソフトウェアによるBiリレー用制御
信号14をソフトウェア制御信号ラッチ部1aにおいて
ラッチし、リレー制御用ゲート素子2aを介してリレー
駆動部6を駆動制御し、接点7を駆動してオンさせる。
予備パッケージ13ではBsリレー用制御信号16をラ
ッチ部1cでラッチし、インバータ2cを介してBsリ
レー駆動部8を駆動し、接点9をオフさせる。スイッチ
パッケージ12ではAiリレー用制御用信号15が非駆
動制御であるためリレー駆動部4により接点5をオフと
する。このため現用パッケージ11のBiリレー21の
みがオン状態であるためデータ線17は現用パッケージ
11に接続される。
【0011】切替過渡期 現用パッケージ11が故障した場合ソフトウェアによっ
てBiリレー駆動部6をオフ制御するため接点7をオ
フ、Aiリレー駆動部4をオフ制御するためAiリレー
接点5をオフ、Bsリレー駆動部8をオフ制御するため
Bsリレー接点9をオフとして現用パッケージ11をデ
ータ線17から切り離す。
【0012】切替過渡期 予備パッケージ13に切替えるためには現用パッケージ
11の接点7とスイッチパッケージ12の接点5とをオ
フのままにし、予備パッケージ13のリレー接点9をオ
ン状態にして予備パッケージ13側をデータ線17の受
入れ状態にする。
【0013】切替 最後に接点7と接点9とをの状態のままスイッチパッ
ケージ12の接点5をオン状態にして予備パッケージ1
3にデータ線17を通す。以上の段階を得てN/1切替
を完了する。
【0014】また切戻し時には図5に示す4段階を→
→→の順で実行する。動作は切替時と同一であ
る。以上のフローをスイッチパッケージ12中のAiリ
レー20、現用パッケージ11中のBiリレー21、予
備パッケージ13中のBsリレー22の動作(オン、オ
フ)に着目してタイムチャートで示したのが図4のタイ
ムチャート図である。図に示した第1パターンにおいて
はN/1切替(過程)時にAi,Bi,Bsの各リレー
が同時にオンして、現用と予備の両出力ががぶつかる衝
突期間は存在しない。
【0015】次に図5に示す第2パターンについて説明
する。
【0016】第2パターンは図5に示す〜までの4
段階で切替動作を完了する。
【0017】各段階は切戻し、切替過渡期切替
で構成される。
【0018】切戻し 現用パッケージ11をデータ線17に接続する場合、図
3に示す現用パッケージ11のソフトウェアによるBi
リレー用制御信号14をソフトウェア制御信号ラッチ部
1aにおいてラッチし、リレー制御用ゲート素子2aを
介してリレー駆動部6を駆動制御し、駆動部6の駆動制
御によって接点7をオンする。予備パッケージ13では
Bsリレー用制御信号16をラッチ部1cでラッチし、
ゲート素子2cを介してリレー駆動部8を非駆動制御
し、Bsリレー駆動部8の非駆動制御により接点9をオ
フする。スイッチパッケージ12ではAiリレー用制御
用信号15が非駆動制御であるためAiリレー駆動部4
によりAiリレー接点5をオフとする。このため現用パ
ッケージ11のBiリレー21のみがオン状態であるた
めデータ線17は現用パッケージ11に接続される。
【0019】切替過渡期 現用パッケージ11が故障した場合、ソフトウェアによ
ってBiリレー接点7をオンしAiリレー接点5をオン
し、Bsリレー接点9をオフとしてスイッチパッケージ
12をデータ線17に接続する。
【0020】切替過渡期 予備パッケージ13に切替えるために現用パッケージ1
1のBiリレー接点7とスイッチパッケージ12の接点
Aiリレー5とをオンのままにし、予備パッケージ13
のBsリレー接点9をオン状態にして現用パッケージ1
1と予備パッケージ13の両方にデータ線17を接続状
態にする。
【0021】切替 最後にAiリレー接点5とBsリレー接点9とをの状
態のままスイッチパッケージ12のBiリレー接点7を
オフ状態にすることにより現用パッケージ11のデータ
線17を切離し、予備パッケージ13のみにデータ線1
7を通す。以上の段階を経てN/1切替を完了する。
【0022】なお、切戻し時は図5に示すように→
→→の順に4段階を行う。各段階での動作は切替時
と同一である。ここで第2パターンの場合には図4に*
で示すように現用パッケージ11と予備パッケージ13
の出力がぶつかる衝突期間が存在することになる。この
衝突期間は図5に示すの段階に発生する。この衝突期
間中では給電先装置に対して二重給電が発生し、給電先
装置が過電流(過電圧)状態に陥り、給電先装置の保護
回路が働いて動作がは止まってしまうという事態も発生
する。また切戻し時にも同様に衝突期間が存在する。従
って従来の衝突防止回路においてはソフトウェア等によ
る各リレー制御の制御手順は図5に示す第1のパターン
となるようにせざるを得ない。
【0023】次にソフトウェアによるリレー制御不能と
なるときの対処について説明する。装置の各部(ソフト
ウェア制御部、制御信号伝達部、スイッチパッケージ、
予備伝送路パッケージ、現用伝送路パッケージ等)のパ
ッケージの挿抜や装置電源のオン・オフ等が考えられ
る。ソフトウェア制御部、制御信号伝達部のパッケージ
の挿抜に対しては保守者が事前に図3に示す各リレー制
御保持信号24a,24b,24cをオンする為のスイ
ッチ等を操作してオンし、パッケージの挿抜中にもA
i,Bi,Bsの各リレーをパッケージの挿抜前の非衝
突状態に固定し、パッケージの挿抜終了後にその制御信
号保持用スイッチ等をオフする手順をとって衝突を防止
している。また、スイッチパッケージ、予備伝送路パッ
ケージ、現用伝送路パッケージの挿抜あるいは装置電源
のオン・オフ・オンに対しては図3に示す現用予備の伝
送路パッケージ、スイッチパッケージのソフトウェア制
御信号ラッチ部1a,1b,1cにパワーオン信号26
a,26b,26cを取り込み、パワーオン中はリレー
がオンしないようなデフォルト値を与えて衝突を防止し
ている。
【0024】
【考案が解決しようとする課題】以上説明したように、
N/1切替リレーのソフトウェア等の制御で現用パッケ
ージの出力リレーと予備パッケージの出力リレーとが同
時にオンして出力同士が衝突するようなタイミングが発
生すると対向装置が過給電状態となり対向装置の過電
圧、過電流保護回路等が働きその動作が停止してしまう
という現象が発生する。そこでこのN/1切替リレーの
ソフトウェア等の制御においては各リレーの制御順序を
考慮して衝突を回避する必要があるためソフトウェアの
繁雑さが増すという問題点がある。
【0025】さらにソフトウェア制御部、制御伝達部、
該当伝送路パッケージ(現用、予備)、スイッチパッケ
ージ等のパッケージ挿抜時や電源投入時等においてソフ
トウェア制御が正確に伝達されない時や、制御不能な状
態においても現用、予備パッケージ出力の衝突をなくす
為にはハードウェア上でリレー制御に対する保護(保
持)回路を設ける等の処置が必要となる。また、保守時
にリレー制御不能となるような動作(パッケージ挿抜、
電源オン・オフ等)をするときリレー制御に対する保護
(保持)回路をオンさせるような手順を必要とする。
【0026】本考案はこのN/1冗長構成を持つ給電重
畳伝送路のリレー制御において、ソフトウェアの切替制
御上での順序関係の考慮やパッケージ挿抜等におけるソ
フトウェア制御不能時のハードウェア上のリレー制御保
護回路及び保守手順条件に依存する事なく給電重畳伝送
路の衝突を防止することのできる衝突防止回路を提供す
ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本考案は第1の制御信号
によりオン・オフ制御される第1のリレーと、この第1
のリレーの制御により伝送路への接続と切離しとを行う
第1のスイッチ手段とを有するN(Nは2以上の整数)
枚の現用パッケージと、前記N枚の現用パッケージに1
対1に対応するN本の第2の制御信号によりオン・オフ
制御される前記N本の第2の制御信号に1対1に対応す
るN個の第2のリレーと前記各第2のリレーの制御によ
り前記伝送路への接続と切離しとを行うN個の第2のス
イッチ手段とを有するスイッチパッケージと、第3の制
御信号によりオン・オフ制御される第3のリレーと前記
N個の第2のスイッチ手段のうち第2の制御信号により
選択された特定の1個の第2のスイッチ手段を介して前
記第3のリレーの制御により前記伝送路への接続と切離
しとを行う第3のスイッチ手段とを有する予備パッケー
ジとを備え、前記伝送路に接続されている前記N枚の
用パッケージのうち第i(iは1〜Nまでのいずれかの
整数)の現用パッケージが故障時に、前記予備パッケー
切替えて使用するに際し、切替え時に前記第iの
パッケージ及び予備パッケージが同時に前記伝送路に
接続されることのないよう前記第1第3の制御信号
よび前記N本の第2の制御信号のうち前記第iの現用パ
ッケージに対応する第iの第2の制御信号のタイミング
調整を行うようにした給電重畳伝送路の衝突防止回路に
おいて、一方の入力が前記第1の制御信号を受け、出力
が前記第1のリレーのオン・オフ制御信号を供給する第
1のリレー駆動用ゲート素子と、一方の入力が前記第i
第2の制御信号を受け、出力が前記第iの現用パッケ
ージに対応する第2のリレーのオン・オフ制御信号を供
給する第iの第2のリレー駆動用ゲート素子と、前記第
1のリレー駆動用ゲート素子の出力の反転信号を前記
iの第2のリレー駆動用ゲート素子の他方の入力に供給
する第1のインバータ素子と、前記第iの第2のリレー
駆動用ゲート素子の出力の反転出力を前記第1のリレー
駆動用ゲート素子の他方の入力に供給する第2のインバ
ータ素子とからなる相互リレー制御部を設けたものであ
る。
【0028】
【作用】本考案では相互リレー制御部を簡単なハードウ
ェアを用いて構成したため、従来ソフトウェア上でタイ
ミングディレ等を設けても不可能であった現用側の出力
と予備側の出力とが衝突する状態を防ぐことができる。
【0029】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例に係る衝突防止回路
の回路構成を示すブロック図である。なお、図3に示す
従来の回路構成と同一部分には同一符号を付しその詳細
説明は省略する。
【0030】本発明の回路は従来の回路に対し現用パッ
ケージ11のBiリレー接点7とスイッチパッケージ1
2のAiリレー接点5との間にソフトウェアのリレー制
御信号14,15,16に依存しないハード構成による
相互リレー制御部23を付加し、現用パッケージ11と
予備パッケージ13との出力がぶつかる衝突期間をなく
し、給電先装置に対して過電圧、過電流状態にあること
を防止して給電先装置の動作を保証するようにしたもの
である。
【0031】なお、本考案で設けた相互リレー制御部2
3は、現用Nパッケージ11においてリレー制御信号ラ
ッチ部1aの後のリレー駆動素子2aの前に2入力のA
ND回路3aを設け、片方の入力はリレー制御信号ラッ
チ1aの出力に、他端の入力はスイッチパッケージ12
からのリレー駆動部4のアクト(オン)信号19に接続
し、信号19がアクト(オン)状態にあるときには、リ
レー制御信号ラッチ出力1aの如何に係わらず、リレー
6を非アクト(オフ)状態にする。またその制御後の最
終リレー駆動信号を分岐してTTL出力したものをリレ
ー4のアクト(オン)信号18とし、スイッチパッケー
ジ12の現用N対応リレー4の制御部へ入力する制御信
号18とする。
【0032】またスイッチパッケージ12の現用N対応
リレー4においても全く同様に、リレー制御信号ラッチ
部1bの後のリレー駆動素子2eの前に2入力のAND
回路3bを設け、片側入力はリレー制御信号ラッチ1b
の出力に接続し、他端の入力は現用Nパッケージ11か
らのリレー6アクト(オン)信号18に接続し、現用N
パッケージ11からのリレー6アクト(オン)信号18
がアクト(オン)状態にあるときにはリレー制御信号ラ
ッチ1bの如何に係わらずリレー4を非アクト(オフ)
状態にする。またその制御後の最終リレー駆動信号を分
岐してTTL出力し、これをリレーアクト(オン)信号
として現用Nパッケージ11のリレー制御部の制御信号
19とする。
【0033】すなわち本考案による相互リレー制御部2
3はリレー制御用ゲート素子3a,3b及びゲート素子
2d,2eにより構成されている。尚Aiリレー用ハー
ドウェア制御信号18及びBiリレー用ハードウェア制
御信号19はプルアップ抵抗25を介して電源10に接
続されており、その出力信号レベルとしてTTL信号が
供給されるように構成されている。
【0034】次に図5に示す2種類のリレー制御信号パ
ターンを与えた時の動作について説明する。図2は図1
に示す回路に図5に示す制御動作を行ったときの各リレ
ー動作のタイミングチャートを示した図である。第1パ
ターンにおける切替動作及び切戻し動作は従来の場合と
同様であり、そのタイミングチャートも図4に示す従来
の回路の場合の第1パターンのタイミングチャートと同
一となる。
【0035】まず切戻し時には現用パッケージ11の
Biリレー用制御信号14をソフトウェア制御信号ラッ
チ部1aにおいてラッチし、リレー制御用ゲート素子2
aを介してBiリレー接点6を駆動制御し、接点6の駆
動制御によって接点7をオンする。予備パッケージ13
ではBsリレー用制御信号16をソフトウェア制御信号
ラッチ1cでラッチし、リレー制御用ゲート素子2cを
介してBsリレー駆動部8を非駆動制御し、Bsリレー
駆動部8の非駆動制御により接点9をオフする。スイッ
チパッケージ12ではAiリレー用制御用信号15が非
駆動制御であるためAiリレー駆動部4により接点5を
オフする。このため現用パッケージ11のBiリレー2
1のみオン状態があるのでデータ線17は現用パッケー
ジ11に接続される。
【0036】切替過渡期において現用パッケージ11
が故障したとする。ソフトウェアによってBiリレー駆
動部6をオフ制御するためBiリレー接点7をオフ、A
iリレー駆動部4をオフ制御するためAiリレー接点5
をオフ、Bsリレー駆動部8をオフ制御するのでBsリ
レー接点9をオフとして、現用パッケージ11をデータ
線17より切り離す。次いで切替過渡期段階で予備パ
ッケージ13に切替えるために現用パッケージ11のB
iリレー接点7とスイッチパッケージ12のAiリレー
接点5とをオフのままにし、予備パッケージ13のBi
リレー接点9をオン状態にして予備パッケージ13側を
データ線17の受け入れ状態にする。
【0037】次いで切替段階においてBiリレー接点
7とBsリレー接点9を切替過渡期の段階のままにし
てスイッチパッケージ12のAiリレー接点5をオン状
態にすることにより予備パッケージ13にデータ線17
を通す。以上によりN/1切替を完了する。切戻し時の
動作は図5の→→→の4段階で行いその動作も
切替時と同様であることは従来例と変わらない。
【0038】図2のタイムチャート図からもわかるよう
に第1パターンでは図3に示す従来の回路構成と同様に
N/1切替(過程)時にAi,Bi,Bsのリレーが同
時にオンして現用と予備の出力がぶつかる衝突期間は存
在しない。従ってこの場合には従来のソフトウェアによ
るリレー制御とリレーの実動作とが完全に一致してい
る。
【0039】次に第2パターンによる動作を説明する。
第2パターンは図5の〜までの4段階で切替作業を
完了する。各段階は、切戻し、、切替過渡期、
切替の4段階からなる。
【0040】切戻し 現用パッケージ11をデータ線17に接続する場合、図
1に示す現用パッケージ11のソフトウェアによるBi
リレー用制御信号14をソフトウェア制御信号ラッチ部
1aにおいてラッチし、リレー制御用ゲート素子2aを
介してBiリレー駆動部6を駆動制御し、Biリレー制
御部6の駆動制御により接点7をオンする。予備パッケ
ージ13ではBsリレー用制御信号16をソフトウェア
制御信号ラッチ部1cでラッチし、リレー制御用ゲート
素子2cを介してBsリレー駆動部8を非駆動制御し、
Bsリレー駆動部8の非駆動制御によりBsリレー接点
9をオフする。スイッチパッケージ12ではAiリレー
用制御用信号15が非駆動制御であるためAiリレー駆
動部4によりAiリレー接点5をオフとする。このため
現用パッケージ11のBiリレー21のみがオン状態で
あるためデータ線17は現用パッケージ11に接続され
る。
【0041】切替過渡期 現用パッケージ11が故障した場合、ソフトウェアによ
ってAiリレー接点5をオン制御するがBsリレー接点
5がオン制御されているために相互リレー制御部23に
よりAiリレー接点5はオンとはならずオフ状態とな
る。Bsリレー接点9をオフにしているための状態の
ままとなる。
【0042】切替過渡期 ソフトウェアの制御では、予備パッケージ13に切替え
るために現用パッケージ11のBiリレー接点7とスイ
ッチパッケージ12のAiリレー接点5とをオン状態に
制御するが、相互リレー制御部23でBiリレー接点7
がオン状態となりAiリレー接点5はオフ状態のままに
なる。ただし予備パッケージ13のBsリレー接点9は
オン状態となるが現用パッケージ11と予備パッケージ
13の両方にデータ線17が接続状態とはならず予備パ
ッケージ13にはデータ線17は接続されない。
【0043】切替 最後にAiリレー接点5とBsリレー接点9とをの状
態のまま現用パッケージ11のBiリレー接点7をソフ
トウェア制御によりオフ状態にすることによりAiリレ
ー接点5は相互リレー制御部23のAiリレー強制オフ
制御が解かれ、ソフトウェア制御信号(リレーオン)が
そのまま伝達されるためAiリレー接点5がオン状態と
なる。このため予備パッケージ13にのみデータ線17
が接続することになる。以上の動作によりN/1切替を
完了する。切戻しは図5に示す→→→の4段階
で行なわれる。の切替状態は上述した通りである。
【0044】′段階 ソフトウェアの制御では、現用パッケージ11に切戻す
ために現用パッケージ11のBiリレー接点7をオン状
態に制御する必要があるが、スイッチパッケージ12の
Aiリレー接点5がオン状態のままであるので相互リレ
ー制御部23にてBiリレー接点7がオフ状態のままと
なる。また予備パッケージ13のBsリレー接点9はオ
ン状態のままであるため、予備パッケージ13にデータ
線17が接続され切替状態が保持されたままの形態とな
る。
【0045】′段階 ソフトウェアの制御では現用パッケージ11に切戻すた
めに予備パッケージ13のBsリレー接点9をオフ状態
に制御する必要があるが、スイッチパッケージ12のA
iリレー接点5がオン状態のままであるため相互リレー
制御部23で現用パッケージ11のBiリレー接点7が
オン状態のままとなる。従って現用パッケージ11と予
備パッケージ13の両方にデータ線17が接続されない
状態となる。
【0046】′段階 ソフトウェア制御では現用パッケージ11に切戻すため
にスイッチパッケージ12のAiリレー接点5をオフ状
態に制御するが、これによりスイッチパッケージ12の
Aiリレー接点5がオフとなり、Biリレー接点7は相
互リレー制御部23のBiリレー強制オフ制御が解かれ
ソフトウェア制御信号(リレーオン)がそのまま伝達さ
れるのでBiリレー接点7がオン状態となる。Aiリレ
ー接点5とBsリレー接点9とはオフ状態にあるため現
用パッケージ11のみデータ線17が接続される。以上
の動作によりN/1切戻しを完了する。
【0047】以上の切替切戻し時のリレー動作をタイム
チャートに表したものが図2の第2パターンであるがこ
れからもわかるように本考案のハード構成では図5の第
2パターンの時のようなソフトウェア制御を受けてもA
i,Bi,Bsリレーがそれぞれ同時にオンして現用と
予備の出力とが衝突する期間が存在しないことになる。
図2に示す第2パターンと図4に示す第2パターンとを
比較してみれば,,′,′の各タイミングにお
いてAi,Biリレーの実動作が違っているのがわか
る。つまり図2に示す第2パターンの場合にはAiとB
iのリレー間において先にリレーオンした方により他方
のリレーのリレーオン動作を止める先着優先の制御がな
されている。以上説明したように本考案のハード構成に
おいては図5に示す第1パターンと第2パターンのいず
れのソフトウェアリレー制御を行っても現用パッケージ
と予備パッケージとの出力の衝突は発生しない。
【0048】次にパッケージ挿抜や装置電源のオン・オ
フ時におけるリレー制御不能時の動作について説明す
る。リレー制御信号のいかんに係わらずAiとBiリレ
ーは両方オンの状態が存在しないためこの場合にも出力
の衝突は有り得ない。例えばAi,Biリレーが両方オ
フ状態により同時にオンとなるような制御信号を受けた
としても必ずどちらかがリレーがオフする仕組みとな
る。また図3に示す従来の回路のように各パッケージの
ソフトウェア制御信号ラッチ部への制御信号保持やパワ
ーオン時のデフォルト処置も必要性がなくなる。従って
保守時においてパッケージ挿抜や装置電源のオン・オフ
の際面倒な手順を取ることもいらない。ただしN/1冗
長構成をとっているため切替無しの時にスイッチパッケ
ージが、あるいは切替時に現用パッケージが抜去されて
いる状態でも運用可能にしなくてはならない。そのため
に図1に示す各リレー用ハードウェア制御信号18,1
9はパッッケージ抜去時に相手先でノンアクト(リレー
がオンしていない)の論理に見えなくてはいけない。図
1に示す回路では制御信号18,19の入力先において
その信号線をプルアップ用抵抗25を介して電源10に
接続しているためパッケージ抜去時はハイレベルに見
せ、ハイレベルでノンアクト(リレーがオンしていな
い)の論理にすることによりパッケージ抜去時のN/1
の冗長構成の保証を実現している。
【0049】
【考案の効果】以上、実施例に基づいて詳細に説明した
ように本考案ではソフトウェア等のリレー制御順序に係
わらず現用パッケージと予備パッケージの出力の衝突を
防止するための相互リレー制御部を設けたため、簡単な
ハード構成を付加することより現用パッケージと予備用
パッケージとの切替時における衝突を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る衝突防止回路の構成を
示すブロック図
【図2】本考案の実施例のリレー動作を示すタイミング
チャート
【図3】従来の衝突防止回路の構成を示すブロック図
【図4】従来の衝突防止回路のリレー動作を示すタイミ
ングチャート
【図5】ソフトウェアによるリレー制御パターンを示す
【図6】給電重畳伝送路のN/1冗長構成の概念図
【図7】N/1切替構成の全体ブロック図
【符号の説明】
1a,1b,1c ソフトウェア制御信号ラッチ部 2a,2b,2c,2d,2e ゲート素子 3a,3b ゲート素子 11 現用パッケージ 12 スイッチパッケージ 13 予備パッケージ 14 Biリレー用ソフトウェア制御信号 15 Aiリレー用ソフトウェア制御信号 16 Bsリレー用ソフトウェア制御信号 17 データ線 18 Aiリレー用ハードウェア制御信号 19 Biリレー用ハードウェア制御信号 20 Aiリレー 21 Biリレー 22 Bsリレー 23 相互リレー制御
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/74 G06F 11/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の制御信号によりオン・オフ制御さ
    れる第1のリレーと、この第1のリレーの制御により伝
    送路への接続と切離しとを行う第1のスイッチ手段とを
    有するN(Nは2以上の整数)枚の現用パッケージと、前記N枚の現用パッケージに1対1に対応するN本の
    2の制御信号によりオン・オフ制御される前記N本の第
    2の制御信号に1対1に対応するN個の第2のリレーと
    前記各第2のリレーの制御により前記伝送路への接続と
    切離しとを行うN個の第2のスイッチ手段とを有するス
    イッチパッケージと、 第3の制御信号によりオン・オフ制御される第3のリレ
    ーと前記N個の第2のスイッチ手段のうち第2の制御信
    号により選択された特定の1個の第2のスイッチ手段を
    介して前記第3のリレーの制御により前記伝送路への接
    続と切離しとを行う第3のスイッチ手段とを有する予備
    パッケージとを備え、 前記伝送路に接続されている前記N枚の現用パッケージ
    のうち第i(iは1〜Nまでのいずれかの整数)の現用
    パッケージが故障時に、前記予備パッケージ切替えて
    使用するに際し、切替え時に前記第iの現用パッケージ
    及び予備パッケージが同時に前記伝送路に接続されるこ
    とのないよう前記第1第3の制御信号および前記N本
    の第2の制御信号のうち前記第iの現用パッケージに対
    応する第iの第2の制御信号のタイミング調整を行うよ
    うにした給電重畳伝送路の衝突防止回路において、 一方の入力が前記第1の制御信号を受け、出力が前記第
    1のリレーのオン・オフ制御信号を供給する第1のリレ
    ー駆動用ゲート素子と、 一方の入力が前記第iの第2の制御信号を受け、出力が
    前記第iの現用パッケージに対応する第2のリレーのオ
    ン・オフ制御信号を供給する第iの第2のリレー駆動用
    ゲート素子と、 前記第1のリレー駆動用ゲート素子の出力の反転信号を
    前記第iの第2のリレー駆動用ゲート素子の他方の入力
    に供給する第1のインバータ素子と、 前記第iの第2のリレー駆動用ゲート素子の出力の反転
    出力を前記第1のリレー駆動用ゲート素子の他方の入力
    に供給する第2のインバータ素子とからなる相互リレー
    制御部を設けた事を特徴とする給電重畳伝送路の衝突防
    止回路。
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