JPH0685541U - 給電重畳伝送路の衝突防止回路 - Google Patents

給電重畳伝送路の衝突防止回路

Info

Publication number
JPH0685541U
JPH0685541U JP2631593U JP2631593U JPH0685541U JP H0685541 U JPH0685541 U JP H0685541U JP 2631593 U JP2631593 U JP 2631593U JP 2631593 U JP2631593 U JP 2631593U JP H0685541 U JPH0685541 U JP H0685541U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
package
control
control signal
transmission line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2631593U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2604548Y2 (ja
Inventor
司 小松崎
吉弘 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1993026315U priority Critical patent/JP2604548Y2/ja
Publication of JPH0685541U publication Critical patent/JPH0685541U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604548Y2 publication Critical patent/JP2604548Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hardware Redundancy (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 N/1冗長構成を持つ給電重畳伝送路のリレ
ー制御においてソフトウェアの切替制御上での順序関係
の考慮のパッケージ挿抜等におけるソフトウェア制御不
能時のハードウェア上のリレー制御保護回路及び保守手
順条件に依存する事なく給電重畳伝送路の衝突を防止す
る。 【構成】 一方の入力が第1の制御信号を受け、出力が
第1のリレー6のオン・オフ制御信号を供給する第1の
リレー駆動用ゲート素子3aと、一方の入力が第2の制御
信号を受け、出力が第2のリレー4のオン・オフ制御信
号を供給する第2のリレー駆動用ゲート素子3bと、第1
のリレー駆動用ゲート素子3aの出力の反転信号を第2の
リレー駆動用ゲート素子3bの他方の入力に供給する第1
のインバータ素子2dと、第2のリレー駆動用ゲート素子
3bの出力の反転出力を第1のリレー駆動用ゲート素子3a
の他方の入力に供給する第2のインバータ素子2eとから
なる相互リレー制御部23を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は給電重畳伝送路の衝突防止回路に係り、特にN/1冗長構成の伝送路 における衝突防止回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7はN/1切替え構成を有する伝送路の全体ブロック図を示したものである 。図に示すように現用パッケージ100のN枚に対して予備パッケージ300が 1枚有り、これらはスイッチパッケージ200を介してN/1の切替えが行われ る。予備のパッケージ伝送路入出力は予備パッケージ300内のBsリレー60 を介してスイッチパッケージ200に入力される。スイッチパッケージ200内 には現用パッケージ100に対応するN個のAiリレー50が存在し、予備パッ ケージ300の入出力線がワイヤードOR接続されて全てのN個のAiリレー5 0の片端に入力される。一方、Aiリレー50の他端はそれぞれN個の出力とな りN個の現用パッケージ100の伝送路入出力とワイヤードOR接続されてデー タ線80へ出力される。なお、現用パッケージ100の伝送路入出力はパッケー ジ100内でBiリレー40を介して出力されるように構成されている。
【0003】 それぞれのリレーBi,Ai,Bsはそれぞれリレー制御信号90a,90b ,90cによりそれぞれのリレー制御部70a,70b,70cがオン・オフ制 御されリレー駆動信号30a,30b,30cにより制御が行われる。ちなみに 切替えのない状態では現用パッケージ100のBiリレー40はオンし、予備パ ッケージ300のBsリレー60及びスイッチパッケージ200のAiリレー5 0は全てオフ状態にある。また現用パッケージ100のNが予備パッケージ30 0と切り替わるときには現用パッケージ100のNに対応するBiリレー40の みがオフし、予備パッケージ300のBsリレー60はオンしてスイッチパッケ ージ200のAiリレー50のうちN番目のAnリレーのみがオン状態となる。
【0004】 なお、以下の説明においては現用パッケージ100中のN番目のパッケージ、 予備パッケージ300及びスイッチパッケージ200中のN番目に対応するAn リレーについて着目して説明することとする。
【0005】 図6は給電重畳伝送路のN/1冗長構成の概念図を示したものである。現用パ ッケージ100、予備パッケージ300、スイッチパッケージ200及びそれぞ れのパッケージ中に存在するBi,Ai,Bsのリレー40,50,60は図7 に示す構成と同一である。現用パッケージ100及び予備パッケージ300の構 成は同一で各々パッケージ内に給電用定電流電源800a,800bを有し、そ の電流出力とデータ出力とが電力分離フィルタ1000a,1000cを介して 重畳されて出力されるように構成されている。給電用電源800a,800bが 定電流型であるのは伝送路長(ケーブル抵抗値)に関係なく一定の電力を供給す るようにする為である。なお図6中の伝送路N出力線110a,110c中に介 挿されているノーマルリバース切替えスイッチ700a,700cは給電の極性 を反転させる為のもので本考案とは直接関連はない。
【0006】 このような冗長構成を有する伝送路において従来の衝突防止回路は、図7に示 すように現用、予備、スイッチパッケージのそれぞれのBi,Bs,Aiのリレ ーに対してそのリレー駆動の指令をソフトウェア等を用いて一括管理して制御す るようにしていた。すなわちリレー制御は図7に示すように予めプログラム制御 された制御信号90a,90b,90cによってのみ行われており、現用パッケ ージ100、スイッチパッケージ200間にはリレー制御信号等は存在しないよ うな回路構成を採用していた。
【0007】 図3は従来の衝突防止回路の構成ブロック図、図5はそのソフトウェアによる リレー制御パターン、図4は図5に示すソフトウェアリレー制御を行ったときの 各リレー動作のタイムチャート図をそれぞれ示す。現用と予備とを設けたN/1 の冗長構成を持つ装置では現用から予備へのN/1切替えを行うため現用パッケ ージ11、予備パッケージ13の他にスイッチパッケージ12を用いて現用パッ ケージ11と予備パッケージ13との間の切替えを潤滑に行うようにしている。 従ってデータ線17はスイッチパッケージ12を介して現用パッケージ11か予 備パッケージ13のいずれかに切替えられることになる。このために現用パッケ ージ11、予備パッケージ13、スイッチパッケージ12にそれぞれリレーをも って各パッケージ間の接続を行うようにする。各パッケージを接続するために使 用するそれぞれのパッケージのリレーは現用パッケージ11のリレーをBiリレ ー21とし、予備パッケージ13のリレーをBsリレー22、スイッチパッケー ジ12のリレーをAiリレー20として扱う。
【0008】 データ線17を接続するための各リレーはリレー駆動部とリレー接点とに分れ 、ソフトウェアからの各リレー制御信号14,15,16を各ソフトウェア制御 信号ラッチ部1a,1b,1cにより各インバータ2a,2b,2cを介して各 リレー駆動部6,4,8で受け取り、各接点7,5,9を駆動させて各データ線 17を接続する。なお、各リレーの駆動部6,4,8の他端は電源10に接続さ れて電力供給を受けるように構成されている。また制御信号ラッチ部1a,1b ,1cはそれぞれパワーオン信号26a,26b,26cにより動作開始し、制 御保持信号24a,24b,24cによりそれぞれの制御信号14,15,16 がラッチされるように構成されている。ソフトウェアで構成されるリレー制御信 号14,15,16のパターンとしては図5に示すように、衝突の起きない第1 パターンと衝突の起きる第2パターンとの2通りが考えられる。そこで図3に示 す従来の衝突防止回路の構成において図5に示す2つのパターンでソフトウェア 制御を行った時の動作を説明する。
【0009】 第1のパターンは図5の〜の4段階で切替え作業を完了する。各段階は、 切戻し 、切替過渡期 切替 で構成される。
【0010】 切戻し 現用パッケージを線路に接続する場合、図3に示す現用パッケージ11のソフ トウェアによるBiリレー用制御信号14をソフトウェア制御信号ラッチ部1a においてラッチし、リレー制御用ゲート素子2aを介してリレー駆動部6を駆動 制御し、接点7を駆動してオンさせる。予備パッケージ13ではBsリレー用制 御信号16をラッチ部1cでラッチし、インバータ2cを介してBsリレー駆動 部8を駆動し、接点9をオフさせる。スイッチパッケージ12ではAiリレー用 制御用信号15が非駆動制御であるためリレー駆動部4により接点5をオフとす る。このため現用パッケージ11のBiリレー21のみがオン状態であるためデ ータ線17は現用パッケージ11に接続される。
【0011】 切替過渡期 現用パッケージ11が故障した場合ソフトウェアによってBiリレー駆動部6 をオフ制御するため接点7をオフ、Aiリレー駆動部4をオフ制御するためAi リレー接点5をオフ、Bsリレー駆動部8をオフ制御するためBsリレー接点9 をオフとして現用パッケージ11をデータ線17から切り離す。
【0012】 切替過渡期 予備パッケージ13に切替えるためには現用パッケージ11の接点7とスイッ チパッケージ12の接点5とをオフのままにし、予備パッケージ13のリレー接 点9をオン状態にして予備パッケージ13側をデータ線17の受入れ状態にする 。
【0013】 切替 最後に接点7と接点9とをの状態のままスイッチパッケージ12の接点5を オン状態にして予備パッケージ13にデータ線17を通す。以上の段階を得てN /1切替を完了する。
【0014】 また切戻し時には図5に示す4段階を→→→の順で実行する。動作は 切替時と同一である。以上のフローをスイッチパッケージ12中のAiリレー2 0、現用パッケージ11中のBiリレー21、予備パッケージ13中のBsリレ ー22の動作(オン、オフ)に着目してタイムチャートで示したのが図4のタイ ムチャート図である。図に示した第1パターンにおいてはN/1切替(過程)時 にAi,Bi,Bsの各リレーが同時にオンして、現用と予備の両出力ががぶつ かる衝突期間は存在しない。
【0015】 次に図5に示す第2パターンについて説明する。
【0016】 第2パターンは図5に示す〜までの4段階で切替動作を完了する。
【0017】 各段階は 切戻し 、切替過渡期 切替 で構成される。
【0018】 切戻し 現用パッケージ11をデータ線17に接続する場合、図3に示す現用パッケー ジ11のソフトウェアによるBiリレー用制御信号14をソフトウェア制御信号 ラッチ部1aにおいてラッチし、リレー制御用ゲート素子2aを介してリレー駆 動部6を駆動制御し、駆動部6の駆動制御によって接点7をオンする。予備パッ ケージ13ではBsリレー用制御信号16をラッチ部1cでラッチし、ゲート素 子2cを介してリレー駆動部8を非駆動制御し、Bsリレー駆動部8の非駆動制 御により接点9をオフする。スイッチパッケージ12ではAiリレー用制御用信 号15が非駆動制御であるためAiリレー駆動部4によりAiリレー接点5をオ フとする。このため現用パッケージ11のBiリレー21のみがオン状態である ためデータ線17は現用パッケージ11に接続される。
【0019】 切替過渡期 現用パッケージ11が故障した場合、ソフトウェアによってBiリレー接点7 をオンしAiリレー接点5をオンし、Bsリレー接点9をオフとしてスイッチパ ッケージ12をデータ線17に接続する。
【0020】 切替過渡期 予備パッケージ13に切替えるために現用パッケージ11のBiリレー接点7 とスイッチパッケージ12の接点Aiリレー5とをオンのままにし、予備パッケ ージ13のBsリレー接点9をオン状態にして現用パッケージ11と予備パッケ ージ13の両方にデータ線17を接続状態にする。
【0021】 切替 最後にAiリレー接点5とBsリレー接点9とをの状態のままスイッチパッ ケージ12のBiリレー接点7をオフ状態にすることにより現用パッケージ11 のデータ線17を切離し、予備パッケージ13のみにデータ線17を通す。以上 の段階を経てN/1切替を完了する。
【0022】 なお、切戻し時は図5に示すように→→→の順に4段階を行う。各段 階での動作は切替時と同一である。ここで第2パターンの場合には図4に*で示 すように現用パッケージ11と予備パッケージ13の出力がぶつかる衝突期間が 存在することになる。この衝突期間は図5に示すの段階に発生する。この衝突 期間中では給電先装置に対して二重給電が発生し、給電先装置が過電流(過電圧 )状態に陥り、給電先装置の保護回路が働いて動作がは止まってしまうという事 態も発生する。また切戻し時にも同様に衝突期間が存在する。従って従来の衝突 防止回路においてはソフトウェア等による各リレー制御の制御手順は図5に示す 第1のパターンとなるようにせざるを得ない。
【0023】 次にソフトウェアによるリレー制御不能となるときの対処について説明する。 装置の各部(ソフトウェア制御部、制御信号伝達部、スイッチパッケージ、予備 伝送路パッケージ、現用伝送路パッケージ等)のパッケージの挿抜や装置電源の オン・オフ等が考えられる。ソフトウェア制御部、制御信号伝達部のパッケージ の挿抜に対しては保守者が事前に図3に示す各リレー制御保持信号24a,24 b,24cをオンする為のスイッチ等を操作してオンし、パッケージの挿抜中に もAi,Bi,Bsの各リレーをパッケージの挿抜前の非衝突状態に固定し、パ ッケージの挿抜終了後にその制御信号保持用スイッチ等をオフする手順をとって 衝突を防止している。また、スイッチパッケージ、予備伝送路パッケージ、現用 伝送路パッケージの挿抜あるいは装置電源のオン・オフ・オンに対しては図3に 示す現用予備の伝送路パッケージ、スイッチパッケージのソフトウェア制御信号 ラッチ部1a,1b,1cにパワーオン信号26a,26b,26cを取り込み 、パワーオン中はリレーがオンしないようなデフォルト値を与えて衝突を防止し ている。
【0024】
【考案が解決しようとする課題】
以上説明したように、N/1切替リレーのソフトウェア等の制御で現用パッケ ージの出力リレーと予備パッケージの出力リレーとが同時にオンして出力同士が 衝突するようなタイミングが発生すると対向装置が過給電状態となり対向装置の 過電圧、過電流保護回路等が働きその動作が停止してしまうという現象が発生す る。そこでこのN/1切替リレーのソフトウェア等の制御においては各リレーの 制御順序を考慮して衝突を回避する必要があるためソフトウェアの繁雑さが増す という問題点がある。
【0025】 さらにソフトウェア制御部、制御伝達部、該当伝送路パッケージ(現用、予備 )、スイッチパッケージ等のパッケージ挿抜時や電源投入時等においてソフトウ ェア制御が正確に伝達されない時や、制御不能な状態においても現用、予備パッ ケージ出力の衝突をなくす為にはハードウェア上でリレー制御に対する保護(保 持)回路を設ける等の処置が必要となる。また、保守時にリレー制御不能となる ような動作(パッケージ挿抜、電源オン・オフ等)をするときリレー制御に対す る保護(保持)回路をオンさせるような手順を必要とする。
【0026】 本考案はこのN/1冗長構成を持つ給電重畳伝送路のリレー制御において、ソ フトウェアの切替制御上での順序関係の考慮やパッケージ挿抜等におけるソフト ウェア制御不能時のハードウェア上のリレー制御保護回路及び保守手順条件に依 存する事なく給電重畳伝送路の衝突を防止することのできる衝突防止回路を提供 することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本考案は第1の制御信号によりオン・オフ制御される第1のリレーと、この第 1のリレーの制御により伝送路への接続と切離しとを行う第1のスイッチ手段と を有する現用パッケージと、第2の制御信号によりオン・オフ制御される第2の リレーと、この第2のリレーの制御により前記伝送路への接続と切離しとを行う 第2のスイッチ手段とを有するスイッチパッケージと、第3の制御信号によりオ ン・オフ制御される第3のリレーと、この第3のリレーの制御により前記第2の スイッチ手段を介して前記伝送路への接続と切離しとを行う第3のスイッチ手段 とを有する予備パッケージとを備え、前記伝送路に接続されている前記現用パッ ケージが故障時に、前記予備パッケージを切替えて使用するに際し、切替え時に 前記現用及び予備パッケージが同時に前記伝送路に接続されることのないよう前 記第1〜第3の制御信号のタイミング調整を行うようにした給電重畳伝送路の衝 突防止回路において、一方の入力が前記第1の制御信号を受け、出力が前記第1 のリレーのオン・オフ制御信号を供給する第1のリレー駆動用ゲート素子と、一 方の入力が前記第2の制御信号を受け、出力が前記第2のリレーのオン・オフ制 御信号を供給する第2のリレー駆動用ゲート素子と、前記第1のリレー駆動用ゲ ート素子の出力の反転信号を前記第2のリレー駆動用ゲート素子の他方の入力に 供給する第1のインバータ素子と、前記第2のリレー駆動用ゲート素子の出力の 反転出力を前記第1のリレー駆動用ゲート素子の他方の入力に供給する第2のイ ンバータ素子とからなる相互リレー制御部を設けたものである。
【0028】
【作用】 本考案では相互リレー制御部を簡単なハードウェアを用いて構成したため、従 来ソフトウェア上でタイミングディレ等を設けても不可能であった現用側の出力 と予備側の出力とが衝突する状態を防ぐことができる。
【0029】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施 例に係る衝突防止回路の回路構成を示すブロック図である。なお、図3に示す従 来の回路構成と同一部分には同一符号を付しその詳細説明は省略する。
【0030】 本発明の回路は従来の回路に対し現用パッケージ11のBiリレー接点7とス イッチパッケージ12のAiリレー接点5との間にソフトウェアのリレー制御信 号14,15,16に依存しないハード構成による相互リレー制御部23を付加 し、現用パッケージ11と予備パッケージ13との出力がぶつかる衝突期間をな くし、給電先装置に対して過電圧、過電流状態にあることを防止して給電先装置 の動作を保証するようにしたものである。
【0031】 なお、本考案で設けた相互リレー制御部23は、現用Nパッケージ11におい てリレー制御信号ラッチ部1aの後のリレー駆動素子2aの前に2入力のAND 回路3aを設け、片方の入力はリレー制御信号ラッチ1aの出力に、他端の入力 はスイッチパッケージ12からのリレー駆動部4のアクト(オン)信号19に接 続し、信号19がアクト(オン)状態にあるときには、リレー制御信号ラッチ出 力1aの如何に係わらず、リレー6を非アクト(オフ)状態にする。またその制 御後の最終リレー駆動信号を分岐してTTL出力したものをリレー4のアクト( オン)信号18とし、スイッチパッケージ12の現用N対応リレー4の制御部へ 入力する制御信号18とする。
【0032】 またスイッチパッケージ12の現用N対応リレー4においても全く同様に、リ レー制御信号ラッチ部1bの後のリレー駆動素子2eの前に2入力のAND回路 3bを設け、片側入力はリレー制御信号ラッチ1bの出力に接続し、他端の入力 は現用Nパッケージ11からのリレー6アクト(オン)信号18に接続し、現用 Nパッケージ11からのリレー6アクト(オン)信号18がアクト(オン)状態 にあるときにはリレー制御信号ラッチ1bの如何に係わらずリレー4を非アクト (オフ)状態にする。またその制御後の最終リレー駆動信号を分岐してTTL出 力し、これをリレーアクト(オン)信号として現用Nパッケージ11のリレー制 御部の制御信号19とする。
【0033】 すなわち本考案による相互リレー制御部23はリレー制御用ゲート素子3a, 3b及びゲート素子2d,2eにより構成されている。尚Aiリレー用ハードウ ェア制御信号18及びBiリレー用ハードウェア制御信号19はプルアップ抵抗 25を介して電源10に接続されており、その出力信号レベルとしてTTL信号 が供給されるように構成されている。
【0034】 次に図5に示す2種類のリレー制御信号パターンを与えた時の動作について説 明する。図2は図1に示す回路に図5に示す制御動作を行ったときの各リレー動 作のタイミングチャートを示した図である。第1パターンにおける切替動作及び 切戻し動作は従来の場合と同様であり、そのタイミングチャートも図4に示す従 来の回路の場合の第1パターンのタイミングチャートと同一となる。
【0035】 まず切戻し時には現用パッケージ11のBiリレー用制御信号14をソフト ウェア制御信号ラッチ部1aにおいてラッチし、リレー制御用ゲート素子2aを 介してBiリレー接点6を駆動制御し、接点6の駆動制御によって接点7をオン する。予備パッケージ13ではBsリレー用制御信号16をソフトウェア制御信 号ラッチ1cでラッチし、リレー制御用ゲート素子2cを介してBsリレー駆動 部8を非駆動制御し、Bsリレー駆動部8の非駆動制御により接点9をオフする 。スイッチパッケージ12ではAiリレー用制御用信号15が非駆動制御である ためAiリレー駆動部4により接点5をオフする。このため現用パッケージ11 のBiリレー21のみオン状態があるのでデータ線17は現用パッケージ11に 接続される。
【0036】 切替過渡期において現用パッケージ11が故障したとする。ソフトウェアに よってBiリレー駆動部6をオフ制御するためBiリレー接点7をオフ、Aiリ レー駆動部4をオフ制御するためAiリレー接点5をオフ、Bsリレー駆動部8 をオフ制御するのでBsリレー接点9をオフとして、現用パッケージ11をデー タ線17より切り離す。次いで切替過渡期段階で予備パッケージ13に切替え るために現用パッケージ11のBiリレー接点7とスイッチパッケージ12のA iリレー接点5とをオフのままにし、予備パッケージ13のBiリレー接点9を オン状態にして予備パッケージ13側をデータ線17の受け入れ状態にする。
【0037】 次いで切替段階においてBiリレー接点7とBsリレー接点9を切替過渡期 の段階のままにしてスイッチパッケージ12のAiリレー接点5をオン状態に することにより予備パッケージ13にデータ線17を通す。以上によりN/1切 替を完了する。切戻し時の動作は図5の→→→の4段階で行いその動作 も切替時と同様であることは従来例と変わらない。
【0038】 図2のタイムチャート図からもわかるように第1パターンでは図3に示す従来 の回路構成と同様にN/1切替(過程)時にAi,Bi,Bsのリレーが同時に オンして現用と予備の出力がぶつかる衝突期間は存在しない。従ってこの場合に は従来のソフトウェアによるリレー制御とリレーの実動作とが完全に一致してい る。
【0039】 次に第2パターンによる動作を説明する。第2パターンは図5の〜までの 4段階で切替作業を完了する。各段階は、切戻し、、切替過渡期、切替 の4段階からなる。
【0040】 切戻し 現用パッケージ11をデータ線17に接続する場合、図1に示す現用パッケー ジ11のソフトウェアによるBiリレー用制御信号14をソフトウェア制御信号 ラッチ部1aにおいてラッチし、リレー制御用ゲート素子2aを介してBiリレ ー駆動部6を駆動制御し、Biリレー制御部6の駆動制御により接点7をオンす る。予備パッケージ13ではBsリレー用制御信号16をソフトウェア制御信号 ラッチ部1cでラッチし、リレー制御用ゲート素子2cを介してBsリレー駆動 部8を非駆動制御し、Bsリレー駆動部8の非駆動制御によりBsリレー接点9 をオフする。スイッチパッケージ12ではAiリレー用制御用信号15が非駆動 制御であるためAiリレー駆動部4によりAiリレー接点5をオフとする。この ため現用パッケージ11のBiリレー21のみがオン状態であるためデータ線1 7は現用パッケージ11に接続される。
【0041】 切替過渡期 現用パッケージ11が故障した場合、ソフトウェアによってAiリレー接点5 をオン制御するがBsリレー接点5がオン制御されているために相互リレー制御 部23によりAiリレー接点5はオンとはならずオフ状態となる。Bsリレー接 点9をオフにしているための状態のままとなる。
【0042】 切替過渡期 ソフトウェアの制御では、予備パッケージ13に切替えるために現用パッケー ジ11のBiリレー接点7とスイッチパッケージ12のAiリレー接点5とをオ ン状態に制御するが、相互リレー制御部23でBiリレー接点7がオン状態とな りAiリレー接点5はオフ状態のままになる。ただし予備パッケージ13のBs リレー接点9はオン状態となるが現用パッケージ11と予備パッケージ13の両 方にデータ線17が接続状態とはならず予備パッケージ13にはデータ線17は 接続されない。
【0043】 切替 最後にAiリレー接点5とBsリレー接点9とをの状態のまま現用パッケー ジ11のBiリレー接点7をソフトウェア制御によりオフ状態にすることにより Aiリレー接点5は相互リレー制御部23のAiリレー強制オフ制御が解かれ、 ソフトウェア制御信号(リレーオン)がそのまま伝達されるためAiリレー接点 5がオン状態となる。このため予備パッケージ13にのみデータ線17が接続す ることになる。以上の動作によりN/1切替を完了する。切戻しは図5に示す →→→の4段階で行なわれる。の切替状態は上述した通りである。
【0044】 ′段階 ソフトウェアの制御では、現用パッケージ11に切戻すために現用パッケージ 11のBiリレー接点7をオン状態に制御する必要があるが、スイッチパッケー ジ12のAiリレー接点5がオン状態のままであるので相互リレー制御部23に てBiリレー接点7がオフ状態のままとなる。また予備パッケージ13のBsリ レー接点9はオン状態のままであるため、予備パッケージ13にデータ線17が 接続され切替状態が保持されたままの形態となる。
【0045】 ′段階 ソフトウェアの制御では現用パッケージ11に切戻すために予備パッケージ1 3のBsリレー接点9をオフ状態に制御する必要があるが、スイッチパッケージ 12のAiリレー接点5がオン状態のままであるため相互リレー制御部23で現 用パッケージ11のBiリレー接点7がオン状態のままとなる。従って現用パッ ケージ11と予備パッケージ13の両方にデータ線17が接続されない状態とな る。
【0046】 ′段階 ソフトウェア制御では現用パッケージ11に切戻すためにスイッチパッケージ 12のAiリレー接点5をオフ状態に制御するが、これによりスイッチパッケー ジ12のAiリレー接点5がオフとなり、Biリレー接点7は相互リレー制御部 23のBiリレー強制オフ制御が解かれソフトウェア制御信号(リレーオン)が そのまま伝達されるのでBiリレー接点7がオン状態となる。Aiリレー接点5 とBsリレー接点9とはオフ状態にあるため現用パッケージ11のみデータ線1 7が接続される。以上の動作によりN/1切戻しを完了する。
【0047】 以上の切替切戻し時のリレー動作をタイムチャートに表したものが図2の第2 パターンであるがこれからもわかるように本考案のハード構成では図5の第2パ ターンの時のようなソフトウェア制御を受けてもAi,Bi,Bsリレーがそれ ぞれ同時にオンして現用と予備の出力とが衝突する期間が存在しないことになる 。図2に示す第2パターンと図4に示す第2パターンとを比較してみれば, ,′,′の各タイミングにおいてAi,Biリレーの実動作が違っているの がわかる。つまり図2に示す第2パターンの場合にはAiとBiのリレー間にお いて先にリレーオンした方により他方のリレーのリレーオン動作を止める先着優 先の制御がなされている。以上説明したように本考案のハード構成においては図 5に示す第1パターンと第2パターンのいずれのソフトウェアリレー制御を行っ ても現用パッケージと予備パッケージとの出力の衝突は発生しない。
【0048】 次にパッケージ挿抜や装置電源のオン・オフ時におけるリレー制御不能時の動 作について説明する。リレー制御信号のいかんに係わらずAiとBiリレーは両 方オンの状態が存在しないためこの場合にも出力の衝突は有り得ない。例えばA i,Biリレーが両方オフ状態により同時にオンとなるような制御信号を受けた としても必ずどちらかがリレーがオフする仕組みとなる。また図3に示す従来の 回路のように各パッケージのソフトウェア制御信号ラッチ部への制御信号保持や パワーオン時のデフォルト処置も必要性がなくなる。従って保守時においてパッ ケージ挿抜や装置電源のオン・オフの際面倒な手順を取ることもいらない。ただ しN/1冗長構成をとっているため切替無しの時にスイッチパッケージが、ある いは切替時に現用パッケージが抜去されている状態でも運用可能にしなくてはな らない。そのために図1に示す各リレー用ハードウェア制御信号18,19はパ ッッケージ抜去時に相手先でノンアクト(リレーがオンしていない)の論理に見 えなくてはいけない。図1に示す回路では制御信号18,19の入力先において その信号線をプルアップ用抵抗25を介して電源10に接続しているためパッケ ージ抜去時はハイレベルに見せ、ハイレベルでノンアクト(リレーがオンしてい ない)の論理にすることによりパッケージ抜去時のN/1の冗長構成の保証を実 現している。
【0049】
【考案の効果】
以上、実施例に基づいて詳細に説明したように本考案ではソフトウェア等のリ レー制御順序に係わらず現用パッケージと予備パッケージの出力の衝突を防止す るための相互リレー制御部を設けたため、簡単なハード構成を付加することより 現用パッケージと予備用パッケージとの切替時における衝突を防止することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る衝突防止回路の構成を
示すブロック図
【図2】本考案の実施例のリレー動作を示すタイミング
チャート
【図3】従来の衝突防止回路の構成を示すブロック図
【図4】従来の衝突防止回路のリレー動作を示すタイミ
ングチャート
【図5】ソフトウェアによるリレー制御パターンを示す
【図6】給電重畳伝送路のN/1冗長構成の概念図
【図7】N/1切替構成の全体ブロック図
【符号の説明】
1a,1b,1c ソフトウェア制御信号ラッチ部 2a,2b,2c,2d,2e ゲート素子 3a,3b ゲート素子 11 現用パッケージ 12 スイッチパッケージ 13 予備パッケージ 14 Biリレー用ソフトウェア制御信号 15 Aiリレー用ソフトウェア制御信号 16 Bsリレー用ソフトウェア制御信号 17 データ線 18 Aiリレー用ハードウェア制御信号 19 Biリレー用ハードウェア制御信号 20 Aiリレー 21 Biリレー 22 Bsリレー 23 相互リレー制御

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の制御信号によりオン・オフ制御さ
    れる第1のリレーと、この第1のリレーの制御により伝
    送路への接続と切離しとを行う第1のスイッチ手段とを
    有する現用パッケージと、 第2の制御信号によりオン・オフ制御される第2のリレ
    ーと、この第2のリレーの制御により前記伝送路への接
    続と切離しとを行う第2のスイッチ手段とを有するスイ
    ッチパッケージと、 第3の制御信号によりオン・オフ制御される第3のリレ
    ーと、この第3のリレーの制御により前記第2のスイッ
    チ手段を介して前記伝送路への接続と切離しとを行う第
    3のスイッチ手段とを有する予備パッケージとを備え、 前記伝送路に接続されている前記現用パッケージが故障
    時に、前記予備パッケージを切替えて使用するに際し、
    切替え時に前記現用及び予備パッケージが同時に前記伝
    送路に接続されることのないよう前記第1〜第3の制御
    信号のタイミング調整を行うようにした給電重畳伝送路
    の衝突防止回路において、 一方の入力が前記第1の制御信号を受け、出力が前記第
    1のリレーのオン・オフ制御信号を供給する第1のリレ
    ー駆動用ゲート素子と、 一方の入力が前記第2の制御信号を受け、出力が前記第
    2のリレーのオン・オフ制御信号を供給する第2のリレ
    ー駆動用ゲート素子と、 前記第1のリレー駆動用ゲート素子の出力の反転信号を
    前記第2のリレー駆動用ゲート素子の他方の入力に供給
    する第1のインバータ素子と、 前記第2のリレー駆動用ゲート素子の出力の反転出力を
    前記第1のリレー駆動用ゲート素子の他方の入力に供給
    する第2のインバータ素子とからなる相互リレー制御部
    を設けた事を特徴とする給電重畳伝送路の衝突防止回
    路。
JP1993026315U 1993-05-20 1993-05-20 給電重畳伝送路の衝突防止回路 Expired - Fee Related JP2604548Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026315U JP2604548Y2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 給電重畳伝送路の衝突防止回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026315U JP2604548Y2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 給電重畳伝送路の衝突防止回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0685541U true JPH0685541U (ja) 1994-12-06
JP2604548Y2 JP2604548Y2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=12189954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993026315U Expired - Fee Related JP2604548Y2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 給電重畳伝送路の衝突防止回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604548Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2604548Y2 (ja) 2000-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100704481B1 (ko) 모터 구동 제어장치
JPH0685541U (ja) 給電重畳伝送路の衝突防止回路
JP3045748B2 (ja) 電源切り換え方法
CN114003429B (zh) 基于2oo2×2的安全苛求系统的双系状态控制方法和系统
JPS5895457A (ja) 二重系切替制御装置
JP2508606B2 (ja) 二重化装置
JP4164650B2 (ja) A/d回路の故障検出方法およびサーボ装置
JPH04322138A (ja) 交流電力供給システム
JPS63248255A (ja) オンラインデ−タ伝送システム
JPH03213460A (ja) 電気転てつ機の制御装置
JPH04195410A (ja) 機器接続切離し制御装置
JPH01150395A (ja) 電子装置の誤動作防止回路
JP2856633B2 (ja) 冗長装置
KR970002522A (ko) 핫 백업(HBU:Hot Back Up)장치의 모-드 검출방법
JPS60254838A (ja) 高周波切替え方式
JPS59200531A (ja) 二重化切替方式
JPH0457134A (ja) バス制御方式
JPH0514322A (ja) 切替制御方式
JPH0426324A (ja) 多接続電源盤の縮退運転方式
JPS6162320A (ja) 電源シ−ケンス制御方式
JPS6295937A (ja) 無停電電源装置
JPS63102513A (ja) 回線切替装置
JP2006270660A (ja) 通信バスシステム
JPH06303725A (ja) 直流送電システム
JP2000030588A (ja) リレー回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000222

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees