JP2602810Y2 - 合成樹脂製甲プロテクタ - Google Patents

合成樹脂製甲プロテクタ

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JP2602810Y2
JP2602810Y2 JP1993056435U JP5643593U JP2602810Y2 JP 2602810 Y2 JP2602810 Y2 JP 2602810Y2 JP 1993056435 U JP1993056435 U JP 1993056435U JP 5643593 U JP5643593 U JP 5643593U JP 2602810 Y2 JP2602810 Y2 JP 2602810Y2
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JP
Japan
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synthetic resin
protector
instep
outer cover
present
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JPH0724103U (ja
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祥雅 桜井
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Midori Anzen Co Ltd
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Midori Anzen Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、足甲安全靴における落
下物による衝撃から足の甲部を保護する合成樹脂製甲プ
ロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、JIS規格(JIS T8104
足甲安全靴)には、足の甲部を保護するために、金属
製または合成樹脂製の甲プロテクタについて規定されて
いるが、耐衝撃性能についての規定であって、この性能
を満足するものは金属製であった。
【0003】図5に示すように安全靴1の甲革2に設け
られた金属製甲プロテクタ3が設けられている。なお、
図6に示す5は安全靴本体1に取付けるための靴紐(図
示省略)を通す穴である。
【0004】また、図7に示すように安全靴1の甲革2
に設けられた甲プロテクタ3には、外覆7が設けられ、
図8に示すように靴固定用紐通し部9および甲革2への
ミシンによる縫い糸11または図9に示すように靴固定
用カシメ13によつて安全靴1に固定されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の甲プ
ロテクタ3については、次のような問題点があった。
【0006】(1) 金属製で外覆7がないもの(図5,
6)無塗装であると、照明等の光が反射して眩しく、ま
た塗装したものは使用中に塗装が剥げて汚くなる。な
お、外覆7がないために、靴1への固定が靴紐でなさ
れ、止めていない時には歩行中にパカパカと音がしてう
るさく、摩擦によって安全靴1の甲革2が摩滅するとい
う問題もあった。
【0007】(2) 金属製で外覆7を付けたもの(図7,
8,9)通常、クッション性を良くするために、本体
(安全靴)1と一緒の材料(革)で外覆7を付けて、本
体1と一体化させていたが、プロテクタと靴1との間に
溶接火花等が入り込み、着火するという事故が起こるこ
とがあった。
【0008】また、外覆7はミシン等で縫うために、摩
擦や溶接火花等によって焼け、外覆革7が取れてしまう
ことがあり、そのためにカシメ、ステープル等でさらに
補強すると外観上、見苦しくなるという問題もあった。
【0009】なお、(1),(2)はともに、甲プロテクタ
3自体が金属であるために、重く、軽いプロテクタへの
要望が強かった。
【0010】合成樹脂製の場合には、同じ肉厚であれば
金属よりも軽くなるが、JIS規格(JIS T810
4)の性能を満足するためには、肉厚を厚くする必要が
あって、実際には軽量化にならなかった。また、合成樹
脂製の表面にキズが付き易く、美観が損われるという問
題もあった。
【0011】本考案の目的は、上記問題点を改善するた
めに、その耐衝撃性能が保持されて、しかも軽量化が可
能で、外覆を使用しないで事故が防止され、甲革の摩滅
が防止され、外観上の美観が保持される合成樹脂製甲プ
ロテクタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、落下物から足の甲部を保護する甲プロテ
クタを有する足甲安全靴において、材質を合成樹脂と
し、外覆を設けることなく、表面または/および裏面に
横方向に蛇腹状部を設け、または/および縦方向にリブ
を設け、かつ表面にシボ模様を付してなることを特徴と
する合成樹脂製甲プロテクタである。
【0013】
【作用】本考案の合成樹脂製甲プロテクタを採用するこ
とにより、材質を合成樹脂とし、外覆を設けることな
く、表面または/および裏面に横方向に蛇腹状部を設
け、または/および縦方向にリブを設け、かつ表面にシ
ボ模様を付することによって、その耐衝撃性能が保持さ
れて、しかも軽量化が可能で、外覆を使用しないで事故
が防止され、甲革の摩滅が防止され、外観上の美観が保
持される。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて、詳
細に説明する。
【0015】図1は本考案の一実施例の概略構成図を示
す。図において合成樹脂製甲プロテクタ15は、表面に
横方向に蛇腹状に形成された複数の蛇腹状部19が設け
られ、縦方向に複数本,本実施例では3本のリブ17が
設けられ、落下物に対して耐衝撃性能(機械的強度)の
向上が図られている。かつ、表面には細かいシボ模様
(ナシ地模様)21が付与されて、表面に付いたキズを
目立ち難くして、外観上の美観が保持されている。
【0016】図2は本考案の他の実施例の概略構成図を
示す。図において合成樹脂製甲プロテクタ15Aは、表
面に横方向に図1と同様な蛇腹状部19が設けられ、シ
ボ模様(ナシ地模様)21が付与されると共に、裏面に
は縦方向に複数本、本実施例では2本の長いリブ17A
が設けられ、落下物に対する耐衝撃性能の向上が図られ
ている。
【0017】図3は本考案のさらに他の実施例の概略構
成図を示す。図において合成樹脂製甲プロテクタ15B
は、表面にシボ模様21が設けられると共に、裏面に横
方向への蛇腹状部19が設けられ、かつ縦方向へ複数
本,本実施例では3本のリブ17が設けられ、落下物に
対する耐衝撃性能の向上が図られている。
【0018】図4は本考案のさらに他の実施例の概略構
成図を示す。図において合成樹脂製甲プロテクタ15C
は、図2と同様に表面に横方向への蛇腹状部19が設け
られ、シボ模様(ナシ地模様)21が付与されると共
に、裏面に縦方向への複数本、本実施例では2本のリブ
17Aが設けられ、このリブ17Aの間にクッション材
であるスポンジ23を貼り付けて、落下物の衝撃を緩和
し耐衝撃性能の向上が図られている。
【0019】以上のように構成されたことにより、合成
樹脂製甲プロテクタ15,15A,15B,15Cは、
耐衝撃性能を低下させることなく、軽量化が可能で、外
覆革7を使用せずに済み、溶接火花等が入り込み着火す
ることがない。
【0020】また、外覆革7を使用しないから、その破
損防止に使用されたカシメ等によって靴1の甲革2が摩
滅するのを防止する。
【0021】なお、表面に細かいシボ模様が付されてい
るから、表面に付いたキズが目立ち難く、美観が保持さ
れ、かつ光の反射が押えられる。
【0022】さらに、裏面にクッション材23を貼り付
ける場合に、裏面に設けられた17Aがガイドとなり使
用中のはずれ防止となる。
【0023】なお、本考案は、上記実施例に限定される
ものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他
の態様においても実施することが可能である。
【0024】
【考案の効果】上述の説明ですでに明らかなように、本
考案の合成樹脂製甲プロテクタは、材質を合成樹脂と
し、表面または/および裏面に横方向に蛇腹状部を設
け、または/および縦方向にリブを設け、かつ表面にシ
ボ模様を付することによって、従来技術の問題点が有効
に解決され、その耐衝撃性能を低下させないで、軽量化
が可能で、外覆を使用しないで事故が防止され、甲革の
摩滅が防止され、外観上の美観が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概略構成図である。
【図2】本考案の他の実施例の概略構成図である。
【図3】本考案のさらに他の実施例の概略構成図であ
る。
【図4】本考案のさらに他の実施例の概略構成図であ
る。
【図5】従来の外覆なし甲プロテクタを有する安全靴の
外観図である。
【図6】図5の甲プロテクタの外観図である。
【図7】従来の外覆付き甲プロテクタを有する安全靴の
外観図である。
【図8】図7の甲プロテクタの外観図である。
【図9】図7の甲プロテクタの他の外観図である。
【符号の説明】
1 安全靴 15,15A,15B,15C 合成樹脂製甲プロテク
タ 17,17A リブ 19 蛇腹状部 21 シボ模様 23 スポンジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落下物による衝撃から足の甲部を保護す
    る甲プロテクタを有する足甲安全靴において、材質を合
    成樹脂とし、外覆を設けることなく、表面または/およ
    び裏面に横方向に蛇腹状部を設け、または/および縦方
    向にリブを設け、かつ表面にシボ模様を付してなること
    を特徴とする合成樹脂製甲プロテクタ。
JP1993056435U 1993-10-19 1993-10-19 合成樹脂製甲プロテクタ Expired - Lifetime JP2602810Y2 (ja)

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JPH0724103U JPH0724103U (ja) 1995-05-09
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JP2009160010A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Hayakawa Seni Kogyo Kk 武道シューズ
JP5909752B2 (ja) * 2011-09-12 2016-04-27 ミドリ安全株式会社 靴用甲プロテクター
JP5912515B2 (ja) * 2011-12-22 2016-04-27 ミドリ安全株式会社 作業靴および甲プロテクター
JP2013215439A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Midori Anzen Co Ltd 作業靴および甲プロテクター
KR102543189B1 (ko) * 2021-08-06 2023-06-12 김광진 발등보호대

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