JP3338925B2 - 作業靴 - Google Patents
作業靴Info
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Description
での各種作業において、作業者の爪先を保護するために
使用される作業靴に関するものである。
の危険性がある作業現場では、作業者は落下物から爪先
を保護するために、革製等の安全靴を着用することが多
く行われている。
装着した鋼製の先芯の存在により、落下物による圧迫や
衝撃から爪先部を確実に保護ができるが、先芯及びこれ
を被覆する甲革、中底等の各部材が硬質で厚いため靴の
重量が大きくなり、履き心地が悪く、作業性を低下させ
る面があった。又、安全靴は製法が規格化されており、
特に内部に鋼製の先芯を配設させて製造するため、生産
性に劣り、生産コストの低減にも限界があった。
保護可能であれば、必ずしも従来形状の先芯を用いる必
要性はなく、簡易な構造の爪先保護手段並びに生産性の
優れた安全な作業靴が望まれていた。
術の状況に鑑み、軽量化を図りながら落下物に対し、爪
先を安全かつ確実に保護することができ、低廉なコスト
で生産性の高い作業靴を提供することを目的とするもの
である。特に本発明者は、このような目的を達成するた
めに、既に爪先を保護し得る高さの硬質防護板を、爪先
部靴底から立設させてなる作業靴を提案している。(特
開平9−135707号公報参照)本発明は、かかる作
業靴について更に検討を加え、爪先の保護を一層確実に
すると共に、この部分の外観を向上させ、しかも構造が
簡易で性能の優れた作業靴を効率よく生産して提供でき
るようにするものである。
ところは、靴底の爪先部外周に張出縁を設け、この張出
縁とアッパーの接際部との間に上方に突出する突片を指
先外周面に沿って形成し、この突片の外周に爪先を保護
し得る高さの硬質材製防護板を設けて該防護板を爪先部
の靴底から立設させ、更にこの防護板の少なくとも上部
にカバー体を設けたことを特徴とする作業靴に係るもの
である。上記の態様において、防護板に設けた貫通孔を
利用して固定することが好ましく、又カバー体はつま先
の一部又は全部を覆うことのできることが好ましく、更
には爪先の外側面部との間に弾性材を介在させることが
好ましい。
面に基づいて説明する。図1は本発明作業靴の第1の実
施例を示しており、図2はその爪先部分を縦方向に切断
した図1のII―II線の拡大断面図、図3が横方向に切断
した図1のIII―III線の拡大断面図である。これらの図
において、図中1がアッパー、2が靴底であり、アッパ
ー1は布、革、合成樹脂材料からなる甲被1Aと布や合
成樹脂材料からなる中底1Bから構成されており、この
底面にはゴム、革、合成樹脂材料からなる靴底2が接着
又は縫着によって固着されている。
いて、爪先部外周に張出縁2A及びこの張出縁2Aとア
ッパー1の接際部との間で指先部外側面に沿って上方に
突出する突片2Bとを備えた靴底2を用いると共に、爪
先を保護し得る高さを有し、爪先部外周に沿うように湾
曲状(図6参照)に成形されたステンレスや鉄等適宜の
硬質材製の防護板3を用意する。そして、上記突片2B
の外周に防護板3を沿わせるように接着して設け、更に
この防護板3上部に合成樹脂やゴム等からなるカバー体
4を設けたものである。
料の外に各種合金やFRP等の合成樹脂が使用可能であ
るが、この高さとしては爪先を保護することができ、し
かも履用中に邪魔にならない例えば15〜40mm程度
とすることが好ましく、厚さは使用する材料にもよるが
2〜6mm程度が好ましい。又、靴底2に設ける張出縁
2A及び突片2Bは、靴底2を構成する材料により底と
一体的に設けることが好ましく、張出縁2Aの幅は、突
片2B及び保護板3の厚さを和した程度とすればよく、
突片2Bの高さは防護板3と等しいかこれより若干低く
設けるようにするとよい。
先の全部を覆うことのできる膨出状に湾曲したゴムや合
成樹脂の成形物を用いることができるが、その爪先側は
防護板3の上方を跨ぐようにして嵌合溝4Aを形成し、
この部分に接着剤を注入して固着することができる。も
ちろんこの部分を他の固着手段、例えばリベット止め、
かしめ付け或いは溶接により固着することもできる。図
示のカバー体4では、後端側(甲側)の厚さを徐々に薄
くしてこの部分での引っ掛りを防止しているが、必ずし
もこのような形状に限定されない。例えば、カバー体4
は薄くて強度のある軽合金等で構成することもできる
が、この場合はカバー体4の厚さは、全体をほぼ等しく
することができる。なおカバー体4の内面に接着剤を介
在させてアッパー1に接着させ、一層安定性よく取り付
けることも可能である。
ー体4を設けた作業靴は、防護体3の存在により爪先を
安全かつ確実に防護することができると共に、この上方
に設けたカバー体4により防護体3を確実に保持でき、
更に防護体3とアッパー1との間に形成される落ち込み
部ないし隙間部をなくすことができてこの部分での引っ
掛りを防止でき、併せてこの部分の外観を向上させるこ
とができ、併せてこの部分の外観を向上させることがで
きる特徴がある。
び突片2Bを利用して固着しているため、安定性がよ
く、かつ突片2Bが緩衝材の役目を果たして指先の当た
りによる損傷防止に役立っている。その上、本発明の防
護板3及びカバー体4は、アッパー1の外側より固着し
て設けているので、爪先の自由度に制約を受けることが
なく、しかも作業靴を効率よく製造し得る利点がある。
で、カバー体4として爪先の一部即ち爪先外周に沿った
形状とし、これを上記の例と同様にして、防護板3の上
部に設けた作業靴の例である。この例の場合は、カバー
体4が爪先の一部を覆うだけのため、通気性に何らの影
響を及ぼさない特徴がある。
で、アッパー1爪先の外側面部と防護板3との間にゴ
ム、合成樹脂或いは布地等からなる弾性材5を介在させ
た作業靴の例である。このように構成すると、弾性材5
の存在により図2に示した場合よりも、指先が当ること
を緩和して指先の損傷からも守ることができ、一層優れ
た作業靴を提供することができる。なおこの例における
作業靴の爪先部分の構成も、ほぼ図2に準じたものとし
て、防護板3及びカバー体4を設けることができる。
とアッパー1甲側との境界に設けた被覆片で、これを用
いると、カバー体4の取り付けを一層確実にすることが
できる。この被覆片6としては、布、革、合成樹脂材料
等を適宜裁断したものが使用でき、これを接着剤により
固着することができる。
3の例とそれを用いたカバー体4の取り付け状態の例を
示すもので、防護体3の周面に適宜数の貫通孔3Aを形
成したものを用い、この上部にカバー体4を嵌合する際
にカバー体4の一部がこの貫通孔を貫くようにして固定
させた(図7参照)ものである。このように構成する
と、カバー体4の防護板3に対する固着が一層強固に行
なわれる。
いる別の防護板3の例を示すもので、(A)は断面をL
字形にしたもので、これにより短辺側を靴底2や張出縁
2Aの面に密接させることができ、取り付けに便利であ
ると共に一種のフランジとなって防護板3の剛性を高め
ることができる。他方の(B)は、上下縁を若干外側に
屈曲させた防護板3の例で、この場合も防護板3の剛性
を高めることができる。なお(B)に示した防護板3を
使用するときには、靴底2の張出縁2Aに溝を設けてお
き、屈曲部を一部埋め込んで設けるようにすることがで
きる。
ため、安定性よく立設された防護板の存在により爪先を
安全かつ確実に防護することができると共に、カバー体
の存在により防護板を設けた爪先部の上方の保護及び防
護板とアッパー爪先部に生ずる落ち込み部や空隙部をな
くすることができ、これによって爪先の保護を一層確実
にすることができ、更にはこの部分の外観を向上させる
ことができ、しかも構造が簡易で性能の優れた作業靴を
効率よく生産して提供し得る利点がある。
ある。
ある。
大断面図である。
ある。
態の部分的な断面図である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】靴底の爪先部外周に張出縁を設け、この張
出縁とアッパーの接際部との間に上方に突出する突片を
指先外周面に沿って形成し、この突片の外周に爪先を保
護し得る高さの硬質材製防護板を設けて該防護板を爪先
部の靴底から立設させ、更にこの防護板の少なくとも上
部にカバー体を設けたことを特徴とする作業靴。 - 【請求項2】防護板の周面に貫通孔を形成し、この貫通
孔にカバー体の一部を固定してなることを特徴とする請
求項1に記載の作業靴。 - 【請求項3】爪先の外側面部と防護板との間に弾性材を
介在させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作
業靴。 - 【請求項4】爪先の一部又は全部を覆うことのできるカ
バー体を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の作業靴。 - 【請求項5】カバー体とアッパー甲側との境界に被覆片
を固着したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の作業靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25742897A JP3338925B2 (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 作業靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25742897A JP3338925B2 (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 作業靴 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1156405A JPH1156405A (ja) | 1999-03-02 |
JP3338925B2 true JP3338925B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=17306237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25742897A Expired - Fee Related JP3338925B2 (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 作業靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3338925B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10229326A1 (de) * | 2002-06-29 | 2004-01-29 | Arno Friedrichs | Strangpresswerkzeug zur Herstellung eines aus plastischer Masse bestehenden zylindrischen Körpers |
KR20180001734U (ko) * | 2016-12-02 | 2018-06-12 | 임형 | 신발 뒷굽 보호 키트 |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP25742897A patent/JP3338925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1156405A (ja) | 1999-03-02 |
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