JP4716064B2 - 履物及びこれに用いる先芯 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、落下物から爪先部を保護する機能を備えた地下たびや作業靴等の履物及びこれに用いる先芯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
落下物から爪先部を保護するため、金属板からなる先芯を爪先部に取り付けた地下たびや安全靴等の履物は、例えば実公昭60−26641号公報等に記載のものが知られている。この考案は地下たびを対象とするもので、金属等の硬質物を用いて形成した底部にリブを備えたキャップ状の防護体を、布で覆った状態でアッパーの親指部及び四指部に縫着して取り付けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記の如き防護体を用いる場合、落下物からの衝撃や荷重から爪先を確実に防護するためには、一定の厚さをもった金属板の成形物を用いる必要があり、このため先芯の重量ひいては地下たびの重量が大きくなり、しかも爪先部が他の部分より重たくなって、前後のバランスを欠き地下たびとしての軽快性を損ねる惧れがあった。このことは地下たびだけに限られるものではなく、爪先を防護する作業靴や安全靴についても共通の課題であった。
【0004】
このため、上記先芯として硬質合成樹脂やFRP材料を用いた成形物を使用することが検討され一部で実用化されているが、樹脂単独では十分な強度が得られず、又ガラス繊維等で補強したいわゆるFRPの場合もかなりの厚さが求められ、しかもコスト高を招き必ずしも満足するものとはいえなかった。
【0005】
又上記合成樹脂やFRPで成形した先芯の内面の一部又は全部に補強用の金属部材を配設した安全靴用先芯も提案されている(実開平7−36711号公報)が、これはあくまで合成樹脂やFRPの補強のためであって、上記樹脂材料を用いる先芯の域をでるものではなかった。
【0006】
本発明は上記の状況に鑑み、先芯としての強度を十分に発揮しつつできるだけその重量を軽減し、履物としての重量増と前後のバランスの崩れを抑えるために鋭意検討し、金属材と合成樹脂材とを巧みに使用して独得な先芯を用いることにより、上述の問題点を解消して所期の目的を達成しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明の要旨とするところは、爪先を防護し得る高さと強度を有し爪先先端部外周に沿うように湾曲成形された金属製防護板と、該防護板の上方から爪先
を覆う形状であってかつ立上り部の防護板周長相当部分には上記防護板の厚さで同形状の凹陥部が形成されている合成樹脂製カバー体とからなり、上記防護板が上記凹陥部に丁度よく収納されて先芯が形成されており、この状態で先芯が爪先部に装着され、かつ外側が被覆片で覆われたことを特徴とする履物にある。
又本発明は、爪先を防護し得る高さと強度を有し爪先先端部外周に沿うように湾曲成形された金属製防護板と、該防護板の上方から爪先を覆う形状であってかつ立上り部の防護板周長相当部分には上記防護板の厚さで同形状の凹陥部が形成されている合成樹脂製カバー体とからなり、上記防護板が上記凹陥部に丁度よく収納固定されて先芯が形成されていることを特徴とする履物に用いる先芯にある。
そして本発明は、上記履物として又先芯としてとりわけ地下たびに適用するに適したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、図1ないし図5は本発明を地下たびに適用した例を示している。
これらの図において、1は地下たびのアッパーであり通常綿布を用い甲布1Aを中底1Bに吊り込みながら縫製して構成されている。2は接地底でゴム又は合成樹脂により成形され、上記アッパー1の底部に、接着、縫着又は両者の組み合わせにより取付けられている。
【0009】
本発明はこのような地下たびの爪先部に独得な先芯を装着するものであり、この先芯は図3及び図4に示されているように、親指部Aと四指部Bとが別々に構成されているが、それらは基本的に同一構造となっている。
すなわち親指用先芯3及び四指用先芯4は、爪先を防護し得る高さと強度を有し、それぞれの爪先先端部外周に沿うように湾曲成形された金属製防護板3A、4Aと、該防護板3A、4A上方から爪先を覆う形状であって、立上り部3C、4Cの防護板周長L相当部分には、上記防護板3A、4Aの厚さでこれと同形状の凹陥部3D、4Dが形成されている合成樹脂製カバー体3B、4Bとからなっている。
そしてこの防護板3A、4Aとカバー体3B、4Bとは、防護板3A、4Aが凹陥部3D、4Dに収納されて先芯3、4が形成されている。図において3E、4Eはカバー体3B、4Bの上面部を示している。
【0010】
以上のようにして形成された親指用先芯3及び四指用先芯4は、アッパー1の親指部A及び四指部Bの爪先に装着され、図2に示すように外側より被覆片5を被せて吊り込みながら被覆し、その上縁をアッパー1に縫合して取付けることができる。このようにして先芯3又は4を取付ける場合、防護板が3A、4Aが凹陥部3D、4Dに丁度よく収めることができ、爪先部への装着が容易で確実に行なうことができる。
【0011】
そして上記の親指用先芯3及び四指用先芯4は、落下物の押圧に対し、全体で爪先を防護することとなるが、とりわけ金属製防護板3A、4Aが荷重に十分耐えることができるため、爪先を防護できしかも大きな重量増はこの防護板3A、4Aの部分で済むため、先芯としての重量増を可及的に抑えることができる特徴を有している。
【0012】
図6の実施例は、安全靴、安全ゴム長靴、先丸式地下たび等爪先に股の無い履物に用いる先芯6を示すもので、この場合は単体で構成されている。
この例の先芯も上記の例と同様、爪先を防護し得る高さと強度を有し爪先先端部外周に沿うように湾曲成形された金属製防護板6Aと、該防護板6Aの上方から爪先を覆う形状であって、かつ立上り部6Cの防護板周長相当部分には上記防護板6Aの厚さで同形状の凹陥部6Dが形成されている合成樹脂製カバー体6Bとからなっている。なお、6Eは上面部である。
【0013】
そしてこの先芯6を履物に装着して用いるが、これは図2の例に準じて、履物アッパーの爪先部に装着し、適宜の被覆片を吊り込みながら覆う等して取付けることができる。
【0014】
本発明に使用する金属製防護板3A、4A、6Aとしては、爪先を防護し得る強度を有する鉄、ステンレスその他の金属又は合金等の硬質金属材を用い、適宜の加工方法により、厚さ1.5mm程度の肉厚の板状或はハニカム板状となし、これを親指部A、四指部B又は爪先部の外周に沿うような形状となるよう
湾曲させて成形する。防護板3A、4A、6Aの高さは、落下物に対して指先を確実に保護し、かつ履用中に邪魔とならない10〜20mm程度にすることが好ましい。この際の金属製防護板の周長Lは、爪先先端部が防護し得る最小の長さにする方が、重量の点からは有利である。又湾曲の程度は、爪先先端部外周に沿うように湾曲成形するが、必ずしも対称形にする必要はなく、地下たびのように指股を有する場合には、指股側を短く、反対の外側を長くする等非対称にすることもできる。
【0015】
このように成形した防護板の例は、図5に示した通りで、この図では便宜上地下たびの親指用先芯3に用いる防護板3Aとして図示しているが、四指用先芯4や履物用先芯6の場合も実質上同様である。
【0016】
本発明に使用するカバー体3B、4B,6Bとしては、ポリカーボネート樹脂,ABS樹脂等の合成樹脂又は樹脂を繊維で補強したFRPを材料に用い、適宜の加工方法により、上記防護板3A、4A、6Aの上方から爪先を覆う形状であってかつ立上り部3C、4C、6Cの防護板周長L相当部分には、防護板の厚さで同形状の凹陥部3D、4D、6Dが形成されている。
【0017】
上記カバー体3B、4B、6Bは、親指A、四指B及び爪先を上方から覆う形状となり、先芯の大部分を占めることとなるが、これは金属より比重の小さい合成樹脂材料で成形されているため、先芯としての重量軽減を図ることができると共に爪先部を覆って保護し得ることとなる。
この防護板3A、4A、6Aを凹陥部3D、4D、6Dに収納したときは、接着剤やかしめ止め等により接合させることができるが、合成樹脂のインサート成形による一体成形も可能である。
【0018】
なお、上記の図1及び図2の例に用いる被覆片5としては、厚手の布地の外、皮革、ゴム、合成樹脂等の材料を用いることができ、これをアッパー1の吊り込みの際に爪先に被せて縫着、接着或は両者の併用により安定的に取付けることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如き構成からなるものであるから、落下物からの指先防護が所定の高さと強度を有する防護板の存在により確実に行なうことができると共に、先芯の重量を可及的に軽減して履物としての重量増加やバランスの崩れを極力抑えることができ、しかも防護板を安定的に爪先部に装着することができる特徴を有しており、この種の履物として又履物に供する先芯としての効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を地下たびに適用した実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線の部分拡大断面図である。
【図3】図1に用いた先芯を爪先部側から見た斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線の断面図である。
【図5】本発明の実施例に用いた防護板とカバー体の接合前の状態を示す斜視図である。
【図6】本発明先芯の別の例を示す爪先部側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 アッパー
2 接地底
3 親指用先芯
4 四指用先芯
5 被覆片
6 履物用先芯
3A,4A、6A 防護板
3B,4B、6B カバー体
3C,4C、6C 立上り部
3D,4D、6D 凹陥部

Claims (4)

  1. 爪先を防護し得る高さと強度を有し爪先先端部外周に沿うように湾曲成形された金属製防護板と、該防護板の上方から爪先を覆う形状であってかつ立上り部の防護板周長相当部分には上記防護板の厚さで同形状の凹陥部が形成され、なおかつ爪先部を覆って保護し得る合成樹脂製カバー体とからなり、上記防護板が上記凹陥部に丁度よく収納されて先芯が形成されており、この状態で先芯が爪先部に装着され、かつ外側が被覆片で覆われたことを特徴とする履物。
  2. 上記防護板とカバー体とが、夫々別々の親指部と四指部とで構成されており、かつ履物が地下たびであることを特徴とする請求項1記載の履物。
  3. 爪先を防護し得る高さと強度を有し爪先先端部外周に沿うように湾曲成形された金属製防護板と、該防護板の上方から爪先を覆う形状であってかつ立上り部の防護板周長相当部分には上記防護板の厚さで同形状の凹陥部が形成され、なおかつ爪先部を覆って保護し得る合成樹脂製カバー体とからなり、上記防護板が上記凹陥部に丁度よく収納固定されて先芯が形成されていることを特徴とする履物に用いる先芯。
  4. 上記防護板とカバー体とが、夫々別々の親指部と四指部とで構成されており、かつ地下たびに用いるものであることを特徴とする請求項3記載の履物に用いる先芯。
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