JP3364790B2 - 指先を防護した履物及びこれに用いる防護体 - Google Patents

指先を防護した履物及びこれに用いる防護体

Info

Publication number
JP3364790B2
JP3364790B2 JP06755798A JP6755798A JP3364790B2 JP 3364790 B2 JP3364790 B2 JP 3364790B2 JP 06755798 A JP06755798 A JP 06755798A JP 6755798 A JP6755798 A JP 6755798A JP 3364790 B2 JP3364790 B2 JP 3364790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
footwear
protective plate
fingertip
cover body
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06755798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11225805A (ja
Inventor
秀郎 岡安
Original Assignee
株式会社力王
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社力王 filed Critical 株式会社力王
Priority to JP06755798A priority Critical patent/JP3364790B2/ja
Publication of JPH11225805A publication Critical patent/JPH11225805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3364790B2 publication Critical patent/JP3364790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建築分野や農
業分野に使用される作業靴等の履物に係わり、落下物か
ら指先部を保護する機能を備えた履物及びこれに用いる
防護体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】落下物から指先部を保護することのでき
る履物、とりわけ地下たびとしては、図8に示されてい
るように、地下たび親指部と四指部に硬質金属材により
形成した有底半円筒形状の防護具を取り付けたものが知
られている。しかしながらこのような防護具は、全体を
かなりの厚さの板材を立体形状に成形しなければならな
いため、製作に手間を要し、しかも単一の材料で製作す
るため重量を軽減させたり、部分的に強度を増強させる
ようなことはできなかった。
【0003】この点を改善するために本出願人は、指先
を保護し得る高さを有する硬質金属板を、親指部や四指
部の外周に沿った湾曲状に形成した指先防護板を用いる
地下たびについて既に提案している。(特開平8−84
601号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記提案に
関連し、指先防護板の特徴を生かしつつ、広く履物にも
適用し得ることを意識して、さらに改良を加え指先防護
板にカバー体を組合せて、これらの取り付けを確実かつ
容易に行うようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上記
課題を解決するためになされたもので、その要旨とする
ところは、指先部を保護し得る高さの硬質の防護板及び
この防護板の上方にカバー体を取り付けてなる履物であ
って、上記カバー体は防護板上方の指先部分を覆うカバ
ー部と、防護板下端に至る高さを備えた取り付け部が一
体化されて構成されていることを特徴とする指先を防護
した履物にあり、又このような履物に用いる一体成形さ
れた防護体をも要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を実施例
として示す図面に従って説明する。図1ないし図3は、
本発明を地下たびに適用した例を示すもので、これらに
おいて、1が綿布で縫製されたアッパー、2が厚手の綿
布を足型に合わせて裁断した中底、3がゴム又は合成樹
脂からなる接地底であり、一般に地下たびは、上記アッ
パー1の底部に中底2を接着又は縫着により結合し、こ
の底面に接地底3を縫着、接着又は両者の組み合わせに
より取り付けてできている。
【0007】本発明はこのような地下たびにおいて、そ
れそれが別体となった親指用の防護板4及び四指用の防
護板5と、同じく別体となった親指用のカバー体6及び
四指用のカバー体7を取り付けて、指先部を保護するよ
うになっている。すなわちこの例に用いている防護板4
は、図3に示すように硬質の金属板を親指部外周に略沿
うように湾曲状に成形され、適所に取り付け孔4Aが設
けられている。又カバー体6は、上記防護板4上方の指
先部分を覆うカバー部6Aと、防護板4下端に至る高さ
を備え、かつ防護板4を収める凹部が設けられた取り付
け部6Bとが一体的に形成されており、上記取り付け孔
4Aに対応する箇所には取り付け孔6Cが設けられてい
る。なお図2では、親指部に取り付けた状態として示し
ているが、四指部の場合も実質的に同一であり、図示は
省略している。
【0008】そして親指部における取り付けの状態を示
す図2のように、底の親指部と四指部の外周に張出縁3
A及び指先の外周に略沿って延びる突片3Bをそれぞれ
設けた接地底3を用意し、この張出縁3A上にカバー体
6下端及び防護板6下端を載置すると共に、それぞれの
取り付け孔6A、4Cさらにはアッパー1生地を貫通し
てビス8を打設し、両者4、6を取り付けている。この
際、各層間には必要に応じて適宜の接着剤を介在させて
行うと、より強固に接合させることができて有利であ
り、又ビス8の先端は打設の際に先端が平頭化するよう
に処理すると、指先を傷めないので好ましい。
【0009】又上記例では、カバー体6の取り付け部6
Bに防護板を収める凹部が形成されているため、図2に
示すように防護板4を取り付けた際に、カバー体6と同
一面にすることができ、多の器物との接触や引っ掛りを
防ぐことができ、しかも外観的に好ましいものとするこ
とができる。なおこの例では、カバー体6の後端部6D
を他より一段と肉薄状に形成し、ここを利用してアッパ
ー1生地とに跨る皮革、ゴム、合成樹脂等からなる覆い
片9を固着している。このように覆い片9を固着する
と、カバー体6のアッパー1に対する取り付けを一層安
定化させることができると共に、この部分の外観を向上
させることもできる。
【0010】本発明に用いる防護板4、5は、図3に示
されているように、ステンレスや鉄その他の硬質金属材
を用い、適宜な加工方法により、厚味1.5〜2mm程
度の肉厚の板状あるいはハニカム状の材料をそれそれ湾
曲させて形成されている。防護板4、5の高さは、落下
物に対して指先を確実に保護し、かつ履用中に邪魔とな
らない、10〜20mm程度にすることが好ましい。な
お防護板4、5としては、落下物を受止して指先を保護
可能な金属以外の硬質材、例えばFRP等を用いてもよ
い。
【0011】又カバー体6、7としては、例えば合成樹
脂を用いて射出成形により、上方に若干膨らんだ形状の
カバー部6A、この周囲から連続して防護板下端にかけ
て下方に延びる取り付け部6B及び一段と肉薄状とした
後端部6Dを一体的に成形し、適宜取り付け孔6Cを設
けることによって得ることができる。又カバー体6、7
は、合成樹脂の外ゴム等の弾性材料を用いて形成しても
よく、防護板4、5上方を覆い、かつ著しい重量増加に
ならなければ、合金等の金属材や金属薄板等任意の材料
を用いて形成してもよい。さらにカバー体6、7には、
適宜の着色を施したり、表面に模様等の装飾デザインを
施すこともできる。
【0012】さらに上記例においては、防護板4、カバ
ー体6、突片3B及びアッパー1生地を貫通してビス8
を打設しているが、このビス8は各種ネジ、リベット、
ボルト・ナット等を総称しており、打設に際しては図2
のようにアッパー1側を平頭化しうるものあるいは平坦
となるものを用いることが好ましい。
【0013】本発明に使用するカバー体6、7は、上記
例に限られるものではなく、例えば図4に示すように、
取り付け部6B下端に折り返し縁6Eを設けて、この部
分の強度向上を発揮させることもできるし、図5のよう
に取り付け部6Bに凹部を設けないものも使用可能であ
る。なお図5に示すカバー体6を用いるときには、指先
に張出縁や突片のない一般的な接地底を使用することも
可能である。
【0014】図6及び図7は、本発明を作業靴に適用し
た例を示すもので、図中10が布地又は皮革等からなる
アッパー、11がゴム又は合成樹脂からなる接地底であ
る。このような作業靴において、この例では図7に示す
ような単体からなる防護体13を用い、これを上記図2
に示す断面図と同様にして取り付けたものである。
【0015】すなわち図7に示す防護体13は、指先部
を保護し得る高さの硬質の防護板12と、この防護板の
上方を覆うカバー部13Aと防護板12下端に至る高さ
を備えた取り付け部13Bとからなる合成樹脂製のカバ
ー体13とからなり、上記防護体12を取り付け部13
Bの所定位置に埋設したカバー体Bの一体成形により構
成されてなっている。そして、この防護体13を作業靴
のアッパー10の指先部に被せ、取り付け孔13Cを利
用してビス14を打設し、必要に応じて防護体13内側
とアッパー10との間に接着剤を介在させて取り付ける
ことができる。なお図7の13Dはカバー部13Aを肉
薄状にした後端部であり、ここを利用して図6のよう
に、図2と同様の覆い片15を固着させている。
【0016】以上のようにして得られた作業靴は、上記
の地下たびの例と同様に、指先部に強固かつ安定性よく
取り付けることができ、これによって指先部を確実に防
護することができる。特に図7に示す防護体13を用い
ているため、防護体13に防護板12が一体成形されて
いるため、両者の取り付けが一層強固であり、又アッパ
ー10に対する取り付けも容易に行うことができる利点
がある。なお、上記作業靴の場合も図2、図3又は図4
に示したカバー体6を、防護板4と共に使用することは
勿論可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如き構成からなる
ものであるから、指先部に防護板及びカバー体を強固か
つ安定的にかつ容易に取り付けることができ、これによ
り指先部を確実に防護しうる履物及びこれに用いる防護
体を提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を地下たびに適用した例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1におけるII−II線の拡大断面図であ
る。
【図3】本発明に用いる防護板とカバー体の取り付け前
の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に用いるカバー体の別の例を示す断面図
である。
【図5】本発明に用いるカバー体の別の例を示す断面図
である。
【図6】本発明を作業靴に適用した例を示す斜視図であ
る。
【図7】図6の例に用いた防護体を示す断面図である。
【図8】従来の指先防護具を取り付けた地下たびを示す
斜視図である。
【符号の説明】
1,10 アッパー 2 中底 3,11 接地底 3A 張出縁 3b 突片 4,5,12 防護板 6,7,13 カバー体 6A, 13A カバー部 6B, 13B 取り付け部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指先部を保護し得る高さの硬質の防護板及
    びこの防護板の上方にカバー体を取り付けてなる履物で
    あって、上記カバー体は防護板上方の指先部分を覆うカ
    バー部と、防護板下端に至る高さを備えた取り付け部が
    一体化されて構成されていることを特徴とする指先を防
    護した履物。
  2. 【請求項2】取り付け部に防護板を収める凹部が形成さ
    れたカバー体を用いることを特徴とする請求項1記載の
    指先を防護した履物。
  3. 【請求項3】取り付け部下端に折返し縁が連設されたカ
    バー体を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の
    指先を防護した履物。
  4. 【請求項4】底の親指部と四指部の外周に張出縁を設
    け、この張出縁の内側で指先の外周に略沿って延び上方
    に突出する突片をそれそれ設けた接地底を用いることを
    特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の指先を防
    護した履物。
  5. 【請求項5】カバー体とアッパー生地とに跨がる覆い片
    を固着したことを特徴とする請求項1ないし4の何れか
    に記載の指先を防護した履物。
  6. 【請求項6】指先部を保護し得る高さの硬質の保護板
    と、この防護板の上方を覆うカバー部と防護板下端に至
    る高さを備えた取り付け部とからなる合成樹脂製のカバ
    ー体とからなり、上記防護体を取り付け部の所定位置に
    埋設したカバー体の一体成形により構成されていること
    を特徴とする指先を防護した履物に用いる防護体。
JP06755798A 1998-02-12 1998-02-12 指先を防護した履物及びこれに用いる防護体 Expired - Lifetime JP3364790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06755798A JP3364790B2 (ja) 1998-02-12 1998-02-12 指先を防護した履物及びこれに用いる防護体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06755798A JP3364790B2 (ja) 1998-02-12 1998-02-12 指先を防護した履物及びこれに用いる防護体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11225805A JPH11225805A (ja) 1999-08-24
JP3364790B2 true JP3364790B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=13348396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06755798A Expired - Lifetime JP3364790B2 (ja) 1998-02-12 1998-02-12 指先を防護した履物及びこれに用いる防護体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3364790B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY167466A (en) * 2007-06-29 2018-08-29 Chien Howah Tin A shoe sole strengthener
WO2009066361A1 (ja) * 2007-11-19 2009-05-28 Asics Corporation 巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3015217U (ja) 1995-02-28 1995-08-29 丸五工業株式会社 軽量縫付安全地下足袋

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3015217U (ja) 1995-02-28 1995-08-29 丸五工業株式会社 軽量縫付安全地下足袋

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11225805A (ja) 1999-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0332241Y2 (ja)
JP3364790B2 (ja) 指先を防護した履物及びこれに用いる防護体
JP3271003B2 (ja) 履 物
JP3360245B2 (ja) 地下たび
JPS5832646Y2 (ja)
JP3338925B2 (ja) 作業靴
JP2903288B2 (ja) 地下たび
JP4716064B2 (ja) 履物及びこれに用いる先芯
JPH0755922Y2 (ja) 安全靴
JP2014138635A (ja) ヒールカウンターおよび靴
JP3994356B2 (ja) 指先防護体
JP3096685U (ja) 靴爪先保護具
JP3082020B2 (ja) 地下たび
JP3099305B2 (ja) 地下たび
JPH0711607Y2 (ja) 安全履物
JP2002238601A (ja) 地下たび
JPH08214902A (ja) 地下たび
JP3139354B2 (ja) 爪先保護具
JP3367072B2 (ja) 地下たび
JP3324473B2 (ja) 地下たび
JP3005791B2 (ja) 地下たび
JPH032167Y2 (ja)
JPS581207Y2 (ja) 滑り止め靴底
JP3160749B2 (ja) 地下たび
JP2001128709A (ja) 履物及びこれに用いる先芯

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121101

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131101

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term