JP2009160010A - 武道シューズ - Google Patents
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Abstract
【課題】実戦を想定した武道における訓練や競技会に適した武道シューズを提供する。
【解決手段】武道シューズ1は、装着者の足の甲部を覆う甲被部2と、甲被部2との間で装着者の足を受け入れる靴底部3とを備えており、甲被部2には、装着者の足の甲部に作用する衝撃を緩和させることが可能な衝撃緩和材12が配置されている。武道シューズ1は、さらに、甲被部2との間で空間14を形成するように甲被部2の裏面に取り付けられた裏当て材13を備えており、衝撃緩和材12は、空間14に着脱自在に挿入されている。
【選択図】図2
【解決手段】武道シューズ1は、装着者の足の甲部を覆う甲被部2と、甲被部2との間で装着者の足を受け入れる靴底部3とを備えており、甲被部2には、装着者の足の甲部に作用する衝撃を緩和させることが可能な衝撃緩和材12が配置されている。武道シューズ1は、さらに、甲被部2との間で空間14を形成するように甲被部2の裏面に取り付けられた裏当て材13を備えており、衝撃緩和材12は、空間14に着脱自在に挿入されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、武道用の武道シューズに関する。
徒手格闘技や警察の逮捕術等の、実戦を想定した特定の武道では、靴を履いた状態で、訓練を行ったり、競技会において技を競い合う。その際に履かれる武道シューズとして、特許文献1のものが知られている。特許文献1の武道シューズは、靴底部の、装着者の足の踵に相当する位置に衝撃吸収材を有している。この衝撃吸収材により、装着者のかかとに作用する負荷を軽減させて、かかとの怪我防止を図っている。
特開平8−70905号公報
しかしながら、装着者の蹴りが、訓練の相方または競技会での対戦相手が装着している防具、例えば鉄製の面がねに当たった場合、装着者は、足の甲に大きな衝撃を受ける。このため、装着者は、足を負傷して、訓練または競技会を続行することができなくなるおそれがある。このように、特許文献1の武道シューズは、実戦を想定した武道における訓練や競技会に適していない。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、実戦を想定した武道における訓練や競技会に適した武道シューズを提供することを目的とする。
前記課題を達成するために、本発明に係る武道用の武道シューズは、装着者の足の甲部を覆う甲被部と、前記甲被部との間で装着者の足を受け入れる靴底部とを備えており、前記甲被部には、装着者の足の甲部に作用する衝撃を緩和させることが可能な衝撃緩和材が配置されている。
本発明に係る武道シューズによれば、徒手格闘技や警察の逮捕術等の、実戦を想定した特定の武道において、装着者の蹴りが、訓練の相方や競技会の対戦相手が装着している防具、例えば鉄製の面がねに当たっても、甲を覆う甲被部に配置された衝撃緩和材によって、足の甲に作用する衝撃を緩和させることができる。したがって、装着者が負傷することを防止できる。このように、本発明の武道シューズは、実戦を想定した武道の訓練や競技会に適している。衝撃緩和材は、好ましくはスポンジ状部材である。
本発明の好ましい実施形態では、武道シューズは、さらに、前記甲被部との間で空間を形成するように該甲被部の裏面に取り付けられた裏当て材を備えており、前記衝撃緩和材は、前記空間に着脱自在に挿入されている。この構成によれば、簡単な構成で衝撃緩和材を武道シューズに装着可能である。
本発明の武道シューズは、衝撃緩和材によって装着者が負傷することを防止できるので、実戦を想定した武道における訓練や競技会に適している。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る武道シューズの斜視図であり、靴紐を結んでいない状態を示している。武道シューズ1は、徒手格闘技や警察の逮捕術等の、実戦を想定した武道のために用いられるシューズであって、装着者の足の甲から踵までを覆う甲被部2と、甲被部2との間で装着者の足を受け入れる靴底部3とを含む。
甲被部2は、武道シューズ1の前後方向から見て、装着者の足の爪先を覆う爪先部7と、甲を覆う甲部4と、くるぶし付近を覆うくるぶし部8と、踵を覆う踵部6とを含む。くるぶし部8は、甲部4および踵部6間で上方に立ち上がるように縫付部15において甲部4および踵部6に縫い付けられた円筒状部分である。くるぶし部8には、装着者の足が挿入される履き口5が開口している。
甲部4は、後述する衝撃緩和材12が装着される緩和材装着部9を含む。緩和材装着部9は、縫付部15において甲部4に縫い付けられた上当て材11と、上当て材11の下方に位置し、上当て材11との間で空間14(図2)を形成するように武道シューズ1の前後後方に延びる裏当て材13とを含む。
図2は、武道シューズ1の平面図であり、図3は、武道シューズ1の側面図である。図2では、裏当て材13における上当て材11の下方に位置する部分を破線で示している。裏当て材13は、武道シューズ1の前後方向において、爪先部7の近傍に位置する前端部およびくるぶし部8の近傍に位置する後端部を有している。裏当て材13の後端部には、靴紐30が挿通可能な靴紐挿通部17,18が設けられている。裏当て材13の前端部を、縫付部15における爪先部7近傍に位置する一点鎖線で示す領域Aにおいて甲部4の裏面に縫い付けると共に、後端部を、靴紐挿通部17,18に挿通された靴紐30で履き口5において吊り下げることにより、上当て材11および裏当て材13間に空間14を形成している。この空間14に、鎖線で示す平板状の衝撃緩和材12が挿入されている。裏当て材13の前後方向に延びる両縁部は、甲部4に縫い付けられていない。衝撃緩和材12は、好ましくはスポンジ状部材である。なお、図2では、説明の容易化のために縫付部15における糸の縫い目を省略している。
図4は、図1のX−X線に沿って切断した断面図であり、緩衝材装着部9の断面視における構成を示している。スポンジ状部材である衝撃緩和材12は、同図に示すように、上当て材11および裏当て材13間の空間14に挿入されて上当て材11と裏当て材13とによって挟持された状態で甲部4(図1)に装着されている。図4では、衝撃緩和材12は、上当て材11および裏当て材13に対して隙間なく装着された状態を示しているが、実際には、上当て材11と衝撃緩和材12との間、および裏当て材13と衝撃緩和材12との間には、ランダムに若干の隙間が存在している。
図5は、靴紐30を結んだ状態の武道シューズ1の斜視図であり、図6は、靴紐30を結んだ状態の武道シューズ1の背面図である。武道シューズ1のくるぶし部8には、装着者の足が履き口5に挿入された後に装着者のくるぶし付近を固定するための一対の締付片25,26が形成されている。図1に示すように、一対の締付片25,26は、武道シューズ1の靴紐30が結ばれていない状態では、くるぶし部8の前方に突出する形状を有している。一方の締付片25は、その裏面に、面ファスナー等の係着部材27が縫い付けられており、他方の締付片26も、その表面に、面ファスナー等の係着部材28が縫い付けられている。装着者の足が履き口5に挿入された後、装着者のくるぶしに締付片26を巻き付け、締付片25の粘着部材27を締付片26の粘着部材28に上下に重ね合わせて粘着部材27と粘着部材28とを互いに接着することにより、装着者のくるぶしをくるぶし部8において固定できる。
締付片25は、その表面に、靴紐30が挿通可能な一対の靴紐挿通部37,38を有している。また、図3および図6に示すように、くるぶし部8の周囲には、縫付部15から上方に立ち上がるように縫付部15において縫い付けられて靴紐30が挿通可能な、例えば4つの第1〜第4靴紐挿通部32,33,34,35が介在している。第1靴紐挿通部32は、上下方向に形成された上側挿通部32aおよび下側挿通部32bを有している。また、第3靴紐挿通部34も、上下方向に形成された上側挿通部34aおよび下側挿通部34bを有している。さらに、第4靴紐挿通部35も、上下方向に形成された上側挿通部35aおよび下側挿通部35bを有している。
緩和材装着部9の靴紐挿通部17,18、くるぶし部8の締付片25の靴紐挿通部37,38および第1〜第4靴紐挿通部32,33,34,35には、1本の靴紐30が挿通される。靴紐30を武道シューズ1に装着する手順として、まず、靴紐30を、くるぶし部8の締付片25の靴紐挿通部37,38に通し、次に、第1靴紐挿通部32の上側挿通部32a、第2靴紐挿通部33、第3靴紐挿通部34の下側挿通部34b、第4靴紐挿通部35の下側挿通部35bの順に挿通し、さらに、緩和材装着部9の靴紐挿通部17,18に挿通し、さらに、第1靴紐挿通部32の下側挿通部32b、第2靴紐挿通部33、第3靴紐挿通部34の上側挿通部34a、第4靴紐挿通部35の上側挿通部35aの順に挿通し、最後に、靴紐30の、靴紐挿通部17,18,32,33,34,35,37,38に挿通される長さと、挿通されない長さとを調整する。図5では、靴紐30は、蝶々結びにされている。このように靴紐30を武道シューズ1に装着することで、緩和材装着部9の下当て材13の前記後端部は、上述のように、靴紐30によって履き口5において吊り下げられた状態で支持されている。なお、靴紐30の武道シューズ1への装着手順は、上述の手順に限定されない。
武道シューズ1は、上述のように、靴紐30によって装着者の足を固定すると共に、一対の締付片25,26によっても装着者の足を固定するので、武道の訓練中や競技会中に武道シューズ1が脱げることを防止できる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る武道シューズ1は、徒手格闘技や警察の逮捕術等の、実戦を想定した武道の訓練や競技会に適している。武道シューズ1を履いた装着者は、蹴りが訓練の相方や競技会の対戦相手が装着している防具、例えば鉄製の面がねに当たっても、武道シューズ1に装着された衝撃緩和材12によって、足の甲に作用する衝撃を緩和させることができる。したがって、装着者が負傷することを防止できる。
1 武道シューズ
2 甲被部
3 靴底部
4 甲部
5 履き口
6 踵部
7 爪先部
8 くるぶし部
9 緩和材装着部
11 上当て材
12 衝撃緩和材
13 裏当て材
15 縫付部
2 甲被部
3 靴底部
4 甲部
5 履き口
6 踵部
7 爪先部
8 くるぶし部
9 緩和材装着部
11 上当て材
12 衝撃緩和材
13 裏当て材
15 縫付部
Claims (3)
- 武道用の武道シューズであって、
装着者の足の甲部を覆う甲被部と、
前記甲被部との間で装着者の足を受け入れる靴底部と、
を備え、
前記甲被部には、装着者の足の甲部に作用する衝撃を緩和させることが可能な衝撃緩和材が配置されている武道シューズ。 - 請求項1に記載の武道シューズにおいて、さらに、前記甲被部との間で空間を形成するように該甲被部の裏面に取り付けられた裏当て材を備え、
前記衝撃緩和材は、前記空間に着脱自在に挿入されている武道シューズ。 - 請求項1または2に記載の武道シューズにおいて、前記衝撃緩和材は、スポンジ状部材である武道シューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007339146A JP2009160010A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | 武道シューズ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007339146A JP2009160010A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | 武道シューズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009160010A true JP2009160010A (ja) | 2009-07-23 |
Family
ID=40963336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007339146A Pending JP2009160010A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | 武道シューズ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020092759A (ja) * | 2018-12-11 | 2020-06-18 | トヨタ自動車株式会社 | 訓練用靴 |
Citations (4)
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JPS6151005U (ja) * | 1984-09-11 | 1986-04-05 | ||
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JPH0724103U (ja) * | 1993-10-19 | 1995-05-09 | ミドリ安全工業株式会社 | 合成樹脂製甲プロテクタ |
JP2006116076A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Harada Sangyo Kk | 作業用安全靴 |
-
2007
- 2007-12-28 JP JP2007339146A patent/JP2009160010A/ja active Pending
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JP7131355B2 (ja) | 2018-12-11 | 2022-09-06 | トヨタ自動車株式会社 | 訓練用靴 |
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