JP3132794U - 靴 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】舌片4における着用時に外から見える表側Fから、あるいは舌片4における側面から、舌片4における着用時に外から見えない裏側へ向って舌片4を挿通可能とする手段としての挿通孔7が舌片4に形成され、挿通孔7を表側Fから裏側に向って挿通した靴紐6の一対の端部同士を結んだ結び目を収納可能な袋状の収納部30が舌片4の後部に設けられ、靴紐6の結び目を収納部30に入れることを可能とすると共に結び目を収納部30から取り出すことを可能とする出入口が舌片における着用時に外から見えない裏側に設けられている。
【選択図】図9
Description
本考案の理解を深めるために、靴紐の結び目を設けた事例を中心に説明しているが、必ずしも靴紐は結ぶ必要はなく、結んでいない靴紐の両端部や余った靴紐を収納部に収納してもよい。また、靴紐を結ばず紐ストッパーで留めて、紐ストッパーと靴紐の両端部等を収納部に収納してもよい。
このように、靴紐は舌片の挿通孔を介して舌片の裏側に入っているので、外観上靴紐を含むアッパーが美しい上、結んだ靴紐を収納部に収納できるから、靴紐でアッパーを甲に締め付けていなくとも、余った靴紐や靴紐が著しく緩んだ状態となって、靴が脱落するなどの不具合を抑制し得ると共に、靴紐をきっちり結んでいないことによって生じるだらしない感じが解消される。
また、収納部は舌片の後部に設けられているから、結び目が足の甲の上面に当接しにくいので、着用感が劣化するおそれもない。
ここで、「挿通孔が収納部に向かって開口する」とは、収納部に形成した開口が挿通孔となり得ることを意味し、収納部が挿通孔を介して、収納部の外の空間と連通することをいう。
また、着用後に靴紐の端部が挿通孔を介して引っ張られるようなことがあっても、結び目が収納部から飛び出すおそれがない。
なお、前述のように、本発明において、靴を着用する際には、必ずしも、靴紐の端部同士を結ぶ必要はなく、余った靴紐や結んでいない両端部を収納部に収納してもよい。また、靴紐を結ばずに紐ストッパーで留めて紐ストッパーと靴紐の両端部等を収納部に収納してもよい。
一方、小孔の部位についても滑り易くすると、靴紐が緩み、靴が着用中に脱落するおそれがあるが、この例によれば、小孔の部分の方が靴紐の滑りが悪いので、靴紐の緩みを防止し得る。
なお、以下の説明では、アッパーが足の踝の両面を覆う、いわゆるハイカットの靴を例示して説明する。
図1〜図10は実施例1を示す。
全体構成:
図9に示すように、本靴は、足の甲を包むアッパー1と、前記アッパー1に形成された開口11をアッパー1の内側から覆う舌片4と、靴紐6とを備えている。図1に示すように、アッパー1には、該アッパー1における開口11の左右両側に小孔5が複数配列されている。図9に示すように、前記小孔5には前記靴紐6が挿通されて、前記アッパー1が足の甲にフィットされる。
前記アッパー1における前記補強部材20の部位には、所定の間隔をもって、小孔5が配置されている。
なお、図9に示すように、通常、本靴をルーズに履く場合には、前記アッパー1の後部に設けられた小孔5aまで前記靴紐6を通す。
前記アッパーにおける前記踝を覆う立上り部11Sには、図2に示す切欠部21が形成されている。
前記舌片4の先端部は前記アッパー1の前部に縫着されている。前記舌片4の素材としては、例えば、メッシュ材や織物などの布が用いられる。また、前記舌片4には、係止部12が設けられてもよい。
図2の前記舌片4は表側Fの面を形成する舌表2と、図1の裏側Bの面を形成する舌裏3とを備えている。
前記舌表2には、前記アッパー1の前記切欠部21の近傍に設けられた小孔5aに対応する位置に、後述する一対の挿通孔7(第1の挿通孔)が設けられている。
舌片4の後部には、収納部30が設けられている。
前記収納部30は、靴紐6の一対の端部同士を結んだ結び目(結玉)を収納可能とするためのもので、前記舌片4の後部に設けられている。
したがって、収納部30のための部材を別途設ける必要がない。
図2および図3に示すように、前記舌片4には左右一対の挿通孔7が形成されている。前記挿通孔7は、舌片4における着用時に外から見える表側Fから、前記舌片4における着用時に外から見えない裏側Bに向って前記舌片4を挿通する手段の一部を構成する。
なお、図10Aに示すように、挿通孔7には、円環状のループ材8が取り付けられている。
また、前記挿通孔7は一対以上あればよく、複数対を設けてもよい。
着用時に外から見えない裏側Bとは、靴紐6を小孔5に挿通してアッパー1を足の甲にフィットさせた着用時に、着用者の脚部下端Lと舌片4の後部が向かい合うため、外から見えなくなる部分をいう。
図1に示すように、舌裏3には出入口9が形成されている。図10Aに示すように、前記出入口9は、舌片4の幅方向Wの概ね中心において、図1に示すように、舌裏3を縦長に切欠することによって形成されている。
前記出入口9は、第2の挿通孔を構成しており、靴紐6の端部61が前記挿通孔7を介して前記収納部30に挿入された後、前記収納部30を通っている靴紐6の端部61が前記出入口9を介して前記舌片4の裏側Bの空間に引き出し可能とされる。この引き出した靴紐6の一対の端部同士を結んだ結び目60が前記出入口9から前記収納部30に再び入れられる。
また、前記靴紐6の結び目61を前記収納部30に入れると共に、前記結び目60を前記収納部30から取り出すための前記出入口9が、前記舌片4における着用時に外から見えない前記舌裏3に設けられているため、見栄えが良い。
図4に示すように、まず、靴紐6をアッパー1の小孔5に通す。つぎに、前記靴紐6を、前記アッパー1の後部の小孔5a から、挿通孔7を介して舌片4の表側Fから、前記収納部30内を通して、図5の舌片4の裏側Bの出入口9に向って挿通する。更に、この靴紐6の端部を、出入口9を介して前記舌片4の裏側Bの空間に引き出す。
以上の過程を経て、図8および図10に示すように、前記靴紐6の端部は前記収納部30に収納されて、外から見えなくなる。
図11及び図12Aに示すように、舌片4の裏側Bには、上方に向かって開口したポケット状の収納部材10が設けられている。
図12A に示すように、前記舌片本体40に形成した挿通孔7が前記袋状の収納部30に向って開口し、前記靴紐6の端部61が前記挿通孔7を介して前記収納部30に挿入可能である。一方、収納部材10の上部の開口部分は靴紐6の端部61が上方に引き出される出入口となる。
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
まず、図12Aおよび図12Bに示すように、靴紐6を挿通孔7から挿入し、収納部材10の前記出入口から上方に引き出した後、該靴紐6の一対の端部61同士を結んで結び目60を形成する。その後、図12Cに示すように、一対の端部61同士や結び目60を前記出入口から前記収納部30に入れる。
図13Aに示すように、舌片4には、舌裏3にも左右一対の挿通孔7及びループ材8が設けられている。その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
まず、図13A に示すように、舌表2および舌裏3に設けた挿通孔7を介して、靴紐6を収納部30に挿通して舌片4の裏側に引き出す。ついで、靴紐6の端部61同士を結んで結び目60を形成する。その後、靴紐6の端部を出入口9から収納部30に押し込み、図13B に示すように、靴紐6の端部を収納部30に収納する。
なお、実施例3においても、舌表2の挿通孔7に靴紐6の端部61を挿通し、舌裏3の挿通孔7から端部61を引き出さずに、出入口9から端部61を引き出して結び目60を形成し、前記出入口9から結び目60を収納部30に挿入してもよい。
図14Aに示すように、舌片4の両端部の側面には、挿通孔7が形成されている。前記挿通孔7は、舌表2と舌裏3とが縫い合わされた部位ないし、その近傍に形成されている。
なお、前記挿通孔7としては、舌表2および舌裏3の当該挿通孔7の周囲に篝縫いを施してもよいし樹脂製や金属製のループ部材を設けてもよい。
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
前述の各実施例は、踝を覆うハイカットの靴を例示して説明したが、アッパー1の上端部が踝よりも下に位置するローカットの靴や、その中間の高さのミドルカットの靴にも本考案を適用し得る。
なお、靴紐6の出入口は、ポケットティッシュの取り出し口のように、一方の面が他方の面を覆うようにして、靴紐の結び目が収納部から飛び出すのを防ぐようにしてもよい。
また、特にローカットの靴の場合には、出入口を舌片の幅方向に向って横長に生成するのが好ましい。かかる場合には、靴紐の端部が前記横長の出入口から飛び出さないようにフックを設けてもよいし、面ファスナーを備えた別布で前記出入口を閉鎖するようにしてもよい。
また、小孔に樹脂製や金属製のループ材を設けてもよい。かかる場合には、前記ループ材には滑り止め加工を施すのが好ましい。
2:舌表
3:舌裏
4:舌片
5(5a):小孔
6:靴紐
60:結び目
61:端部
7:挿通孔
8:ループ材
9:出入口
10:収納部材
11,11F :開口
Claims (5)
- 足の甲を包むアッパーと、前記アッパーに形成された開口を覆う舌片と、前記アッパーにおける前記開口の左右両側にそれぞれ複数配列された小孔と、前記小孔に挿通されて前記アッパーを足の甲にフィットさせる靴紐とを備えた靴において、
前記舌片における着用時に外から見える表側から、あるいは、前記舌片における側面から、前記舌片における着用時に外から見えない裏側へ向って前記舌片を挿通可能とする手段としての挿通孔が前記舌片に形成され、
前記挿通孔を前記表側もしくは側面から裏側へ向って挿通した靴紐の一対の端部同士を結んだ結び目を収納可能な袋状の収納部が前記舌片の後部に設けられ、
前記靴紐の結び目を前記収納部に入れることを可能とすると共に前記結び目を前記収納部から取り出すことを可能とする出入口が前記舌片における着用時に外から見えない前記裏側に設けられている靴。 - 請求項1において、前記舌片に形成した前記挿通孔が前記袋状の収納部に向って開口し、前記挿通孔を介して前記収納部に挿入された前記靴紐の端部が、前記出入口を介して前記舌片の裏側の空間に引き出し可能とされ、この引き出した靴紐の一対の端部同士を結んだ結び目を前記出入口から前記収納部に入れることを可能とした靴。
- 請求項1において、前記舌片は、前記表側の面を形成する部材である舌表と、前記裏側の面を形成する部材である舌裏とを備え、前記舌表と前記舌裏とが袋状に縫い合わされて前記収納部が形成され、
前記挿通孔としての左右一対の第1の挿通孔が前記舌表に形成され、
前記出入口が舌裏に形成され、
前記出入口が前記挿通孔としての第2の挿通孔を構成し、
前記第1の挿通孔を介して前記収納部に挿入された前記靴紐の端部が、前記収納部を通り前記出入口を介して前記舌片の裏側の空間に引き出し可能とされ、この引き出した靴紐の一対の端部同士を結んだ結び目を前記出入口から前記収納部に入れることを可能とした靴。 - 請求項1において、前記舌片は、前記表側の面を形成する部材である舌表と、前記裏側の面を形成する部材である舌裏とを備え、前記舌表と前記舌裏とが袋状に縫い合わされて前記収納部が形成され、
前記挿通孔としての左右一対の第1の挿通孔が前記舌表と舌裏とが縫い合わされた部位またはその近傍の部位である前記側面に形成され、
前記出入口が舌裏に形成され、
前記出入口が前記挿通孔としての第2の挿通孔を構成し、
前記第1の挿通孔を介して前記収納部に挿入された前記靴紐の端部が、前記収納部を通り前記出入口を介して前記舌片の裏側の空間に引き出し可能とされ、この引き出した靴紐の一対の端部同士を結んだ結び目を前記出入口から前記収納部に入れることを可能とした靴。 - 請求項1,2,3もしくは4において、前記挿通孔に金属製または樹脂製のループ材が装着されて、前記小孔における靴紐の挿通抵抗が、前記挿通孔における靴紐の挿通抵抗よりも大きいことを特徴とする靴。
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JP2013529995A (ja) * | 2010-06-30 | 2013-07-25 | ディーラックス シュポルトアルティーケル ハンデルス ゲーエムベーハー | 靴のタング、および靴 |
US9392835B2 (en) | 2013-08-29 | 2016-07-19 | Nike, Inc. | Article of footwear incorporating a knitted component with an integral knit ankle cuff |
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JP2013529995A (ja) * | 2010-06-30 | 2013-07-25 | ディーラックス シュポルトアルティーケル ハンデルス ゲーエムベーハー | 靴のタング、および靴 |
US9392835B2 (en) | 2013-08-29 | 2016-07-19 | Nike, Inc. | Article of footwear incorporating a knitted component with an integral knit ankle cuff |
TWI613974B (zh) * | 2013-08-29 | 2018-02-11 | 耐克創新有限合夥公司 | 包含具有一整體式編織踝帶之一編織組件之鞋類物件 |
US10918155B2 (en) | 2013-08-29 | 2021-02-16 | Nike, Inc. | Article of footwear incorporating a knitted component with an integral knit ankle cuff |
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