JP2598515Y2 - ゴミ回収車 - Google Patents

ゴミ回収車

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JP2598515Y2
JP2598515Y2 JP1993056428U JP5642893U JP2598515Y2 JP 2598515 Y2 JP2598515 Y2 JP 2598515Y2 JP 1993056428 U JP1993056428 U JP 1993056428U JP 5642893 U JP5642893 U JP 5642893U JP 2598515 Y2 JP2598515 Y2 JP 2598515Y2
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scraping
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邦夫 山城
和彦 浜本
宏 中井
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shinmaywa Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゴミを回収するための
ゴミ回収車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のゴミ回収車としては、荷
箱の後部上方に投入口が形成されるとともに、荷箱の後
端排出口が排出扉により開閉自在に構成され、上記荷箱
の後端にゴミ容器を荷箱の投入口に臨んで昇降・反転自
在に構成した反転投入装置が設けられたものが提供され
ており、ゴミ容器にゴミを投入した後、該ゴミ容器を昇
降・反転させることで、ゴミを投入口を介して荷箱内に
収容していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、反転投入装置により荷箱内に収容される
ゴミは山状に積み込まれていくため、ゴミ投入位置であ
る荷箱の投入口付近に向かってゴミがどんどん高くな
り、荷箱内への効率のよいゴミ収容が図れないととも
に、投入口からあふれる場合があるという問題があっ
た。
【0004】そこで、上記問題を解決するものとして、
荷箱の上部に先端部が鉤状に形成された掻きならし部を
有する掻き込み装置を設け、該掻きならし部をアクチュ
エータにより前後に移動させることで、高くなったゴミ
を掻きならすことが考えられる。そして、この場合にお
いて、掻きならしを終えた掻きならし部は、投入口に設
けたシュートに近接した状態で配置されるため、シュー
トにビンが残っていた場合には該シュートに近接した掻
きならし部がビンを押圧し、このビンを破壊してしまう
という問題があるとともに、掻きならし部も損傷する虞
があった。
【0005】また、上記問題の解決とともに、排出扉の
円滑な開閉制御や、反転投入装置のゴミ容器へのゴミの
投入が容易に行えることが要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のゴミ回収車は、
車体枠上に荷箱が搭載された車輌において、前記荷箱の
後部上方には投入口が形成されるとともに、荷箱の後端
排出口が排出扉により開閉自在に構成され、一方、上記
荷箱の後端には荷箱の投入口に臨んで昇降・反転自在な
ゴミ容器を備えた反転投入装置が設けられ、さらに、こ
の荷箱の上部には、当該荷箱の幅方向に所定幅を有し、
先端部が下向き鉤状に形成された掻きならし部を備えた
掻き込み装置がアクチュエータにより前後に移動可能に
設けられ、該掻きならし部は、荷箱の上部前後方向に設
けられたガイド部材に沿って前後に移動自在に設けられ
るとともに、この移動により荷箱の後端上部において前
記投入口を閉塞する位置と当該投入口の上方に退避する
位置に配置可能になされ、また、上記掻きならし部の先
端部が弾性体の付勢力に抗して前方側に屈折自在に構成
されたものである。
【0007】また、前記排出扉は、上端縁部を中心に開
閉されるとともに、下端部には該排出扉の開閉を制御す
る開閉機構が設けられ、該開閉機構は、排出扉の下端部
に水平に固設された係止ピンと、該係止ピンと対向する
荷箱側にこの係止ピンに係脱自在に支持されたフック
と、該フックを荷箱の傾動動作に連動させて係止ピンか
ら係脱操作するフック係脱装置と、電動モータの作動に
より該電動モータにケーブルを介して連結された規制片
を回動操作し、上記フック係脱装置の作動に係わらず係
止ピンからのフックの離脱を阻止する規制装置とから構
成されている。
【0008】さらに、前記ゴミ容器の上面開口周縁に支
持部材を連設し、ゴミ容器へ他の容器からゴミを投入す
る際に、上記支持部材により他の容器の投入を補助する
ものである。
【0009】
【作用】反転投入装置によりゴミ容器内のゴミを荷箱内
に積み込む際において、反転投入装置によりゴミ容器内
のゴミを荷箱内に反転投入させた後に、荷箱の上部に設
けた掻き込み装置を前後に摺動させ、この掻き込み装置
の掻きならし部により荷箱内に山状に積み込まれるゴミ
の頂部をならしながらゴミを荷箱に収容していく。
【0010】上記掻き込み装置の動作は、その掻きなら
し部が投入口に設けられたシュートに近接する位置から
荷箱の前方に摺動した後、荷箱の後方へ摺動して元のシ
ュートに近接する位置まで往復することで行われてい
る。ここで、掻きならし部は、その屈折部が弾性体の付
勢力に抗して前方に屈折自在に構成されているため、掻
きならし部がシュートに近接配置された際に、シュート
上にビンが引っ掛かり等により残っていて屈折部がこの
ビンを押圧したとしても、該屈折部が弾性体の付勢力に
抗して前方に屈折することで、ビンの破壊を回避する。
【0011】また、規制装置の規制片の回動操作するこ
とで、フック係脱装置の作動に係わらず係止ピンからの
フックの離脱を阻止することができ、荷箱の傾動動作に
連動してフック係脱装置がフックを係止ピンから離脱さ
せようとしても規制片によりフックの離脱を確実に阻止
する。
【0012】さらに、ゴミ容器へのゴミ投入は、家庭等
においてゴミが収容された容器を作業者がこの容器の上
端縁をゴミ容器の支持部材に支持させながらこの支持位
置を支点にして該容器を反転させる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0014】図1及び図2は、本考案に係るゴミ回収車
を示している。
【0015】図において、1は車体枠上に搭載された荷
箱で、荷箱1と車体枠間に配設された図示しないダンプ
シリンダにより該荷箱1の後方底部に設けられたヒンジ
(図示省略)を中心に上方に傾動自在に構成されてい
る。
【0016】前記荷箱1は、図示はしないが、その内部
が前後方向に配設された3枚の仕切板により4つの収容
室1aに分割されている。
【0017】また、収容室1aの後部上方には、これら
収容室1aにゴミをそれぞれ別々に投入する投入口5
a,5b,5c,5dが形成されている。この投入口5
a,5b,5c,5dには後述する反転投入装置2によ
り投入されるゴミを各収容室1a内の略中央部に導くた
めのシュート12a,12b,12c,12dがそれぞ
れ配設されている。
【0018】さらに、各収容室1aの後端には、図3に
示すように、各収容室1aに対応して排出口6がそれぞ
れ形成されており、これら排出口6は排出扉7により上
部ヒンジ71を中心にそれぞれ独立して開閉自在に構成
されている。
【0019】上記各排出扉7の下端部は、図4乃至図6
に示す開閉機構8によりそれぞれ開閉制御されている。
【0020】これら開閉機構8は、後述する駆動部87
を除き、ダンプカー等で使用されている公知の自動開閉
装置と同様なもので、排出扉7の下端部にブラケット7
2(図5参照)を介して水平に固設された係止ピン73
と、該係止ピン73と対向する荷箱1側にこの係止ピン
73に係脱自在に支持されたフック81と、該フック8
1を荷箱1の傾動動作に連動させて係止ピン73から係
脱操作するフック係脱装置84と、該上記フック係脱装
置84の作動に係わらず係止ピン73からのフック81
の離脱を阻止する規制装置85とから構成されている。
【0021】前記フック81は荷箱1側にブラケット8
2を介して枢支された枢支ピン83に一体に設けられて
おり、この枢支ピン83に前記フック係脱装置84が連
結されている。
【0022】このようにしてフック81を枢支する枢支
ピン83に連結されたフック係脱装置84は、荷箱1の
傾動動作によって作動され、荷箱1が上方に持ち上げら
れた際にフック81を枢支ピン83を中心に回動させて
係止ピン73から離脱するように構成されている。
【0023】前記規制装置85は、前記フック81を前
記係止ピン73に係止した状態で保持し、離脱方向への
回動を阻止する規制片86と、フック81が離脱方向に
回動できるよう規制片86を強制的に作動させる駆動部
87とから構成されている。
【0024】規制片86は、その下端部が前記ブラケッ
ト82の下部に枢支されており、上端部が前記枢支ピン
83に一体に連設されたストッパ83aと当接すること
で該枢支ピン83に一体に設けられたフック81を前記
係止ピン73に係止した状態で保持する。この規制片8
6は、通常スプリング87の付勢力により上述したスト
ッパ83aに当接する位置に配置されている。
【0025】前記駆動部87は、一端が前記規制片86
に連結されたケーブル88と、該ケーブル88の他端が
連結された電動モータ89とから構成されており、電動
モータ89の作動によりケーブル88を該電動モータ8
9側に強制的に引き込むことで前記規制片86をスプリ
ング87の付勢力に抗して図6に二点鎖線で示す位置に
回動させるよう構成されている。この規制片86の回動
によりフック81は係止ピン73から離脱可能な状態に
なる。
【0026】なお、図5における符号82aは、規制片
86を前記ストッパ83aに当接する位置で保持するス
トッパである。
【0027】従って、荷箱1を傾動させた場合、前記各
フック係脱装置84は、各フック81を各係止ピン73
から離脱させるように作動するものの、各規制装置85
の規制片86がストッパ83aに当接する位置にある場
合はフック81は係止ピン73から離脱することなく係
止状態を保持することになり、排出扉7は開放されるこ
とがない。
【0028】次に、前記荷箱1の後端には反転投入装置
2が設けられている。反転投入装置2は、荷箱1の横幅
と略同様の幅を有するゴミ容器Aを地上付近から荷箱1
の上部に持ち上げ反転させるもので、以下のように構成
されている。
【0029】荷箱1の後端両側にはポスト(支柱)21
が立設されており、これらポスト21はその上端部が車
体前方に傾斜して配置されている。
【0030】前記ポスト21の上下には、図2に示すよ
うに、上スプロケット21aと下スプロケット21bと
が設けられており、上スプロケット21aと下スプロケ
ット21b間にチェーン21cが巻回されている。
【0031】上記チェーン21cの途中部には、前記ゴ
ミ容器Aの両側部が連結されるとともに、その連結部に
アーム22の一端が昇降ローラ23を介して連結されて
いる。
【0032】上記昇降ローラ23は、前記ポスト21内
に形成された昇降路24に沿って上下に転動自在に嵌入
されている。
【0033】また、前記アーム22の他端には、前記ポ
スト21内の前記昇降路24の前方に形成されたガイド
路25に沿って転動自在に嵌入されたガイドローラ26
が設けられている。ガイド路25は、上部が漸次略鉤状
に湾曲形成されており、上記ガイドローラ26がガイド
路25に沿って上方に移動し、該ガイド路25の湾曲形
成された上部に導かれることで、ゴミ容器Aを上方位置
で反転させるようになされている。
【0034】前記ゴミ容器Aは、前記各収容室1aに対
応して4つに区画された収容部A1,A2,A3,A4
が形成されている。
【0035】すなわち、図示しない駆動モータにより下
スプロケット21bを回転させてチェーン21cを駆動
させ、ゴミ容器Aとともに昇降ローラ23及びガイドロ
ーラ26を前記昇降路24とガイド路25に沿って上方
に移動させることで、ガイドローラ26がガイド路25
の上部の湾曲部に案内されるとともに、昇降ローラ23
が昇降路24に沿ってポスト21の上端に配置され、こ
れら昇降ローラ23とガイドローラ26との上下の位置
関係が逆転し、これによりゴミ容器Aの各収容部A1,
A2,A3,A4を各収容室1aの投入口5a,5b,
5c,5dに臨む位置に反転させることができる。
【0036】また、前記ゴミ容器Aの上面開口の後方周
縁には鉤状の支持部材A5が連設されている。この支持
部材A5は、上記ゴミ容器Aへのゴミを投入する際にお
いて、その投入するゴミを収容した他の別の容器の上端
縁を支持し、これを回動中心にしてこの容器を反転させ
ることで容器内のゴミをゴミ容器Aに投入するためのも
のである。つまり、支持部材A5は、ゴミが収容された
他の容器からゴミ容器Aへゴミを投入する際における投
入動作を補助する役割をはたしている。
【0037】ここで、ポスト21は、上述したように、
上端部を車体前方に傾斜した状態に配設されており、こ
れにより反転投入時にポスト21に沿って移動するゴミ
容器Aは、ゴミ投入位置がこの傾斜の分だけ車体前方側
に移動した位置になる。
【0038】そして、このポスト21に沿って移動する
ゴミ容器Aは、反転動作の初期において、該ゴミ容器A
の各収容部A1,A2,A3,A4の開口部が前記シュ
ート12a,12b,12c,12dの上方にオバーラ
ップして配置されるよう、ポスト21の傾斜、シュート
12a,12b,12c,12d及びゴミ容器Aの大き
さ等が設定されている。このように配置することで、ゴ
ミ容器A内のゴミを外部に零すことなく確実に投入口5
a,5b,5c,5dに投入することができる。
【0039】さらに、荷箱1の上面には、掻き込み装置
4が設けられている。
【0040】掻き込み装置4は、図7及び図8に示すよ
うに、荷箱1の幅方向に所定幅を有する掻き込み本体部
41と、該掻き込み本体部41と同じ幅を有し掻き込み
本体部41の後端にヒンジ41aを介して上下に回動自
在に支持された掻きならし部42とから構成されてい
る。
【0041】上記掻き込み本体部41及び掻きならし部
42の左右両側の適所には、ローラ43が設けられると
ともに、掻き込み本体部41の左右両側の底部にローラ
44が設けられ、これらローラ43,44が荷箱1の上
部左右に配設されたガイドレール46、47(図9、図
10参照)に転動自在に配置されている。
【0042】そして、前記荷箱1の上面前部と掻きなら
し部42との間にはシリンダ45が連接されており、シ
リンダ45の伸縮動作により掻き込み本体部41及び掻
きならし部42が該ガイドレール46、47で左右及び
横方向へのブレを規制されながらこれらガイドレール4
6、47に沿って前後に摺動される。
【0043】また、ガイドレール46の後端部は、図1
に示すように、上方に屈曲形成され、この屈曲部46a
に掻き込み装置4の掻きならし部42が案内されること
で掻きならし部42は、図1に実線で示す投入口5a,
5b,5c,5dを閉塞する位置から図1に二点鎖線で
示す投入口5a,5b,5c,5dの上方に退避する位
置に配置されるよう構成されている。
【0044】ここで、前記掻きならし部42は、図11
及び図12に示すように、前記掻き込み本体部41にヒ
ンジ41aを介して上下に回動自在に支持された支持部
421と、該支持部421の先端から下方に延設され且
つ前方に屈折自在な屈折部425とから構成されてい
る。
【0045】上記支持部421の先端422は、下向き
の鉤状に形成されており、この鉤状に形成された先端4
22の背面に左右一対のブラケット423を介してピン
424の両端部が回動自在に支持されている。
【0046】一方、上記屈折部425の背面にも左右一
対のブラケット426が設けられており、これらブラケ
ット426が前記ブラケット423の外側で前記ピン4
24の両端に回動自在に支持されている。
【0047】また、前記ピン424の中間部にはスプリ
ング427が介装されている。このスプリング427
は、前記支持部421にピン424を中心にして回動自
在に支持された屈折部425を後方に回動付勢するもの
で、その両端部が支持部421の先端422の背面と屈
折部425の背面に当接配置されている。
【0048】なお、図11及び図12に示す符号428
は、支持部421の先端422の背面下端と、屈折部4
25の背面上端とにそれぞれ設けられたストッパで、こ
れらストッパ428,428同士が当接することで、前
記スプリング427により後方に付勢された屈折部42
5を支持部421の先端422の延長上で保持すること
ができる。符号429は、屈折部425の背面上端且つ
前記支持部421側に設けられたブラケット423と対
峙する位置に設けられたストッパで、このストッパ42
9がブラケット423の下端に当接することで前記スト
ッパ428と共に屈折部425を支持部421の先端4
22の延長上で保持する。また、符号430は、支持部
421側の背面に当接される前記スプリング427の一
端を安定的に保持する保持部材である。
【0049】すなわち、上述のように構成された掻きな
らし部42は、屈折部425に前方へ何らかの力が作用
すれば、この屈折部425がスプリング427の付勢力
に抗して前方に屈折することになる。
【0050】さらに、荷箱1の後部には、図2に示すよ
うに、カバー材1cが配設されている。カバー材1c
は、荷箱1の後面の略上半分を覆うように配設されてお
り、これにより前記反転投入装置2の上部が覆われてい
る。このようにカバー材1cによって反転投入装置2の
上部を覆うことで、ゴミ容器Aの昇降動作時に該ゴミ容
器Aと作業者との当接による怪我を防止することができ
る。
【0051】次に、このように構成されたゴミ回収車の
動作について説明する。
【0052】走行時において、ゴミ容器Aは図1に実線
で示すポスト21の途中位置に配置されているととも
に、掻き込み装置4の掻きならし部42は、図1に実線
で示す投入口5a,5b,5c,5dを閉塞した位置に
配置されている。
【0053】そして、ゴミの回収を行う際には、まず、
ゴミ容器Aを最下方であるゴミ投入位置に配置し、予め
決定されたゴミの種類別に応じてゴミ容器Aの収容部A
1,A2,A3,A4にそれぞれゴミを分別して集め、
これらゴミ容器Aの収容部A1,A2,A3,A4内の
ゴミが所定量になれば、反転投入装置2によるゴミ容器
Aのゴミ投入動作を開始する。
【0054】このゴミ容器Aへのゴミ投入は、家庭等に
おいてゴミが収容された容器を作業者がこの容器の上端
縁をゴミ容器Aの支持部材A5に支持させながらこの支
持位置を支点にして該容器を反転させることで、容易に
ゴミをゴミ容器Aに投入することができる。
【0055】そして、反転投入装置2によるゴミ容器A
のゴミ投入動作は、まず、掻き込み装置4の掻きならし
部42がシリンダ45の伸長動作により図1に実線で示
す投入口5a,5b,5c,5dを閉塞した位置からガ
イドレール46の屈曲部46aに案内されることで、投
入口5a,5b,5c,5dの上方に退避する位置に配
置される〔図13(a)参照〕。
【0056】この後、ゴミ容器Aが上昇してガイドロー
ラ26がガイド路25の湾曲形成された上部に導かれる
ことで、ゴミ容器Aの各収容部A1,A2,A3,A4
が各収容室の投入口5a,5b,5c,5dに臨むよう
反転されることで、各収容部A1,A2,A3,A4の
ゴミが投入口5a,5b,5c,5dを介して各シュー
ト12a,12b,12c,12dにより略中央部に導
かれながら各収容室1aに分別して収容される〔図13
(b)、(c)参照〕。
【0057】このようにゴミ容器Aのゴミを各収容室1
aに投入した後、ゴミ容器Aが下降してゴミ投入位置に
再び配置される〔図13(d)、(e)、(f)参
照〕。
【0058】この後、シリンダ45を縮退させ、掻き込
み装置4の掻きならし部42を投入口5a,5b,5
c,5dを閉塞する位置に配置し〔図13(g)参
照〕、この位置からさらにシリンダ45を縮退させるこ
とで、掻き込み装置4の掻きならし部42をこの状態を
保持したまま前方に摺動させ、最前方位置まで達すると
今度はシリンダ45を伸長させて後方に摺動させ投入口
5a,5b,5c,5dを閉塞する位置で停止させる
〔図13(h)、(i)、(j)、(k)参照〕。
【0059】このように掻き込み装置4の掻きならし部
42を(g)〜(k)のように作動させることで、この
掻きならし部42により各収容室1a内に山状に積み込
まれるゴミの頂部をならしながらゴミを各収容室1a内
に収容することができる。
【0060】上述した(a)〜(k)の動作を1サイク
ルとしてゴミ容器Aの反転投入動作ごとに行う。
【0061】ここで、掻き込み装置4の掻きならし部4
2は、その屈折部425がスプリング427の付勢力に
抗して前方に屈折自在に構成されているため、掻きなら
し部42が投入口5a,5b,5c,5dを閉塞する位
置で停止された際に、シュート12a,12b,12
c,12d上にビンが引っ掛かり等により残っていて屈
折部425がこのビンを押圧したとしても、該屈折部4
25がスプリング427の付勢力に抗して前方に屈折す
ることで、ビンが破壊されることがない。また、このよ
うに屈折部425とシュート12a,12b,12c,
12dとで挟まれたビンは走行時の振動により屈折部4
25がさらに前方に屈折することで、屈折部425を通
過して収容室1a内に収容される。
【0062】また、反転投入装置2によるゴミの投入作
業は、該反転投入装置2が荷箱1の後端部に取付けられ
ているため、道幅の狭い道路でも対向車の邪魔になるこ
となく、円滑に行うことができる。
【0063】そして、このように各収容室1a内に収容
されたゴミは、反転投入装置2を上方の反転位置に配置
した状態で、各排出扉7の内、排出しようとするゴミを
収容した排出扉7を上部ヒンジ71を中心にして開放さ
せるとともに、荷箱1を上方に傾動させることで、開放
された排出扉7からゴミが排出されていく。この排出扉
7を開放する選択は、各規制装置85を選択的に操作し
て行われる。
【0064】即ち、開放しようとする排出扉7に対応し
て設けられた規制装置85の電動モータ89を作動させ
てケーブル88を該電動モータ89側に強制的に引き込
み、規制片86をスプリング87の付勢力に抗して図6
に二点鎖線で示す位置に回動させることで、荷箱1の傾
動時においてこの規制片86が移動したフック81のみ
がフック係脱装置84により排出扉7の係止ピン73か
ら離脱され、当該排出扉7のみ開放されることになる。
【0065】上述のようにして各排出扉7を選択的に1
枚ずつ順次開放することで、各収容室1a内のゴミを分
別した状態で排出することができる。
【0066】なお、本例では、荷箱1を4つの収容室1
aに分割したものについて説明したが、収容室1aの数
は一室のみでもよいし、また、4つ以外の複数室であっ
てもよい。
【0067】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、掻
きならし部が、荷箱の上部前後方向に設けられたガイド
部材に沿って前後に移動自在に設けられるとともに、こ
の移動により荷箱の後端上部において前記投入口を閉塞
する位置と当該投入口の上方に退避する位置に配置可能
になされ、さらに、掻きならし部の先端部が弾性体の付
勢力に抗して前方に屈折自在に構成されたことで、掻き
ならし部の先端部が荷箱の後方に移動して投入口を閉塞
する位置に配置された際に、この投入口に設けられたシ
ュート上にビンが引っ掛かり等により残っていて掻きな
らし部の先端部が当該ビンを前方から押圧したとして
も、その先端部が弾性体の付勢力に抗して前方に屈折す
るため、ビンを必要以上に押圧せずこれによりビンが破
壊されることがない。従って、反転投入装置と掻き込み
装置とを設けた本考案のゴミ回収車において、反転投入
装置により荷箱に投入されるごみを掻き込み装置で掻き
込みながら、ゴミを良好な状態で荷箱内に収容すること
ができる。
【0068】また、規制装置の規制片の回動操作するこ
とで、フック係脱装置の作動に係わらず係止ピンからの
フックの離脱を阻止することができ、荷箱の傾動動作に
連動してフック係脱装置がフックを係止ピンから離脱さ
せようとしても規制片によりフックの離脱が確実に阻止
されることになり、これにより排出扉の開閉制御を円滑
に且つ確実に行うことができる。
【0069】さらに、ゴミ容器へゴミを投入する際に
は、家庭等においてゴミが収容された他の別の容器の上
端縁を作業者がゴミ容器の支持部材に支持させながら、
この支持位置を支点にして該容器を反転させることで、
容易にゴミをゴミ容器に投入することができ、ゴミ容器
へのゴミ収容作業の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るゴミ回収車の概略構成を示す一部
切欠の側面図である。
【図2】本考案に係るゴミ回収車の荷箱後部を示す斜視
図である。
【図3】反転機構を省略して荷箱後端の排出口周辺を示
す一部切欠の側面図である。
【図4】開閉機構の概略構成を示す平面図である。
【図5】開閉機構におけるフックと係止ピンとの周辺を
示す平面図である。
【図6】図5におけるX─X断面図である。
【図7】掻き込み装置の構成を示す側面図である。
【図8】掻き込み装置の構成を示す平面図である。
【図9】図8におけるA矢視図である。
【図10】図8におけるB矢視図である。
【図11】掻き込み装置の掻きならし部の構成を示す背
面図である。
【図12】図11におけるY─Y断面図である。
【図13】本考案に係るゴミ回収車の動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 荷箱 2 反転投入装置 4 掻き込み装置 42 掻きならし部 425 屈折部(掻きならし部の先端部) 427 スプリング(弾性体) 5a,5b,5c,5d 投入口 6 排出口 7 排出扉 73 係止ピン 8 開閉機構 81 フック 84 フック係脱装置 85 規制装置 87 駆動部 A ゴミ容器 A5 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中井 宏 神奈川県横浜市鶴見区尻手3丁目2番43 号 新明和工業株式会社 特装車事業部 内 (56)参考文献 特開 昭62−111803(JP,A) 特開 平6−340301(JP,A) 特開 平4−243728(JP,A) 実開 平3−127633(JP,U) 実開 昭57−144733(JP,U) 実開 昭63−84004(JP,U) 実開 昭63−84005(JP,U) 実開 昭63−71106(JP,U) 実開 昭63−71107(JP,U) 実公 昭52−2966(JP,Y2) 実公 昭60−26001(JP,Y2) 実公 昭60−987(JP,Y2) 実公 昭46−32885(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65F 3/00 - 3/28 B65G 47/82

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体枠上に荷箱が搭載された車輌におい
    て、 前記荷箱の後部上方には投入口が形成されるとともに、
    荷箱の後端排出口が排出扉により開閉自在に構成され、
    一方、上記荷箱の後端には荷箱の投入口に臨んで昇降・
    反転自在なゴミ容器を備えた反転投入装置が設けられ、
    さらに、この荷箱の上部には、当該荷箱の幅方向に所定
    幅を有し、先端部が下向き鉤状に形成された掻きならし
    部を備えた掻き込み装置がアクチュエータにより前後に
    移動可能に設けられ、該掻きならし部は、荷箱の上部前
    後方向に設けられたガイド部材に沿って前後に移動自在
    に設けられるとともに、この移動により荷箱の後端上部
    において前記投入口を閉塞する位置と当該投入口の上方
    に退避する位置に配置可能になされ、また、上記掻きな
    らし部の先端部が弾性体の付勢力に抗して前方に屈折
    自在に構成されたことを特徴とするゴミ回収車。
  2. 【請求項2】 前記排出扉は、上端縁部を中心に開閉さ
    れるとともに、下端部には該排出扉の開閉を制御する開
    閉機構が設けられ、該開閉機構は、排出扉の下端部に水
    平に固設された係止ピンと、該係止ピンと対向する荷箱
    側にこの係止ピンに係脱自在に支持されたフックと、該
    フックを荷箱の傾動動作に連動させて係止ピンから係脱
    操作するフック係脱装置と、電動モータの作動により該
    電動モータにケーブルを介して連結された規制片を回動
    操作し、上記フック係脱装置の作動に係わらず係止ピン
    からのフックの離脱を阻止する規制装置とから構成され
    ている請求項1記載のゴミ回収車。
  3. 【請求項3】 前記ゴミ容器の上面開口周縁に支持部材
    を連設し、ゴミ容器へ他の容器からゴミを投入する際
    に、上記支持部材により他の容器の投入を補助する請求
    項1又は2記載のゴミ回収車。
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