JP2598316B2 - 釣り糸 - Google Patents

釣り糸

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JP2598316B2
JP2598316B2 JP1024288A JP2428889A JP2598316B2 JP 2598316 B2 JP2598316 B2 JP 2598316B2 JP 1024288 A JP1024288 A JP 1024288A JP 2428889 A JP2428889 A JP 2428889A JP 2598316 B2 JP2598316 B2 JP 2598316B2
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fishing
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達也 川合
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達也 川合
松浦 洋治
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は改良された釣り糸に関する。さらに詳しく
は、環境公害が発生することのない釣り糸に関する。
〔従来の技術〕
従来、魚を釣るための釣り糸としては、強度およびし
なやかさなどに優れていることから、主としてナイロン
のモノフィラメントが使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、ナイロンは自然環境中においてはほとんど
分解されないので、釣りの際に切れたり釣り糸は水中や
水上に残り、環境破壊を起こす原因の1つとなる。すな
わち、多数の糸が藻場に残ると藻の成長を阻害し藻場が
破壊される結果となるので、魚の成育場所が失われてし
まう。また、鳥などの野性動物が糸にからまって負傷し
たり死亡するなどの事故が起きたり、漁業において使用
する仕掛網の破損を招くなどの問題も発生している。こ
のように、従来の釣り糸は種々の問題を有しており、近
年の釣り人口の増大にともなって大きな社会問題となっ
てきている。
本発明は、このような問題を解決するためになされた
ものであり、環境公害が発生する恐れのない釣り糸の提
供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明においては釣り
糸を自然環境中において徐々に分解される性質を有する
重合体から形成した。
〔作用〕
本発明の釣り糸は、釣りをしているときは十分は強度
を有しているが、長期間自然環境中に放置されると徐々
に分解されて強度が低下し、やがて消失する。したがっ
て、切れた釣り糸をそのまま放置しても上述したような
問題が発生することはなくなる。
〔実施例〕
本発明において釣り糸を形成する重合体は、自然環境
中に長期間放置すると徐々に分解されるものであるが、
具体的に例示するならばグリコール酸,乳酸,β−ヒド
ロキシ酪酸,β−ヒドロキシ吉草酸,β−プロピオラク
トン,γ−ブチロラクトン,γ−バレロラクトン,δ−
バレロラクトン,δ−カプロラクトン,ε−カプロラク
トン,メチル−ε−カプロラクトン,p−ジオキサノン,
メチル−p−ジオキサノン,ジメチル−p−ジオキサノ
ン,β−マロラクトンなどから得られる脂肪族ポリエス
テルをあげることができる。これらはホモポリマーであ
ってもよいしコポリマーであってもよい。またその他の
重合体として、テトラメチレンカーボネートとグリコー
ル酸との共重合体およびキチンなどがあげられる。
これらの中でも、カプロラクトン−グリコール酸共重
合体,カプロラクトン−乳酸共重合体,ポリ−p−ジオ
キサノンおよびテトラメチレンカーボネート−グリコー
ル酸共重合体が、分解速度が適当で釣り糸にしたときに
しなやかさもあるので好ましい。すなわち、水中に浸漬
しても1日〜1週間はほとんど強度が低下せず、その後
は急激に強度が低下する。また、これらの重合体は加水
分解により分解されるものであるから、使用後は周囲の
水によって確実に分解されるという利点もある。さら
も、分解生成物も安全性の高いものであるので、2次公
害の発生の恐れもない。
これらの重合体から釣り糸を製造するには、公知の重
合法によって重合体を合成し、溶融紡糸法または溶液紡
糸法によって糸を製造する。そして、紡糸した糸は延
伸,熱処理を行って強度を高めて使用する。糸は従来の
釣り糸と同様にモノフィラメントとして使用することが
できるが、場合によってはマルチフィラメントとして使
用することもできる。
本発明の釣り糸は、使用する重合体によっては空気中
に長期間放置すると空気中の水分によって加水分解を受
ける場合があるので、そのような場合には水蒸気非透過
性の容器内に乾燥状態で密封しておく必要がある。そし
て使用前に容器を開封して使用する。このような容器と
しては、アルミニウム箔を積層したフィルムで作られた
袋が好適である。また、使用後は徐々に強度が低下する
ので、使い捨てにすべきである。 本願の第2の発明
は、釣り糸と同時に釣り針も分解性の重合体から形成す
るものである。このようにすれば、釣り糸だけでなく釣
り針も分解されて消失するのでより好ましい。このとき
使用する分解性の重合体としては剛直なものが適当であ
り、ポリグリコール酸,ポリ乳酸,ポリβ−ヒドロキシ
酪酸などが好適である。
〔発明の効果〕
本願の第1の発明によれば、環境破壊をおこす恐れの
ない釣り糸が提供される。また第2の発明によれば、環
境破壊をおこす恐れのない釣り針付きの釣り糸が提供さ
れる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自然環境中において徐々に分解される性質
    を有する重合体から形成されてなることを特徴とする釣
    り糸。
  2. 【請求項2】自然環境中において徐々に分解される性質
    を有する重合体から釣り糸および釣り針が形成されてな
    ることを特徴とする釣り針付き釣り糸。
JP1024288A 1989-02-02 1989-02-02 釣り糸 Expired - Lifetime JP2598316B2 (ja)

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