JP2597704Y2 - エンジンのシール装置 - Google Patents

エンジンのシール装置

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JP2597704Y2
JP2597704Y2 JP1992028778U JP2877892U JP2597704Y2 JP 2597704 Y2 JP2597704 Y2 JP 2597704Y2 JP 1992028778 U JP1992028778 U JP 1992028778U JP 2877892 U JP2877892 U JP 2877892U JP 2597704 Y2 JP2597704 Y2 JP 2597704Y2
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シリンダブロックの剛
性を向上させるために使用されるラダーフレームと、シ
リンダブロックとの接合面から、オイル漏れを生じない
ようにするためのエンジンのシール装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンのシリンダブロック
とラダーフレームは、一般的に図10に示すように組み付
けられており、この組み付け作業時には、図11に示すよ
うにシリンダブロック1とラダーフレーム2との間の接
合面Mからオイル漏れを生じないように、シリンダブロ
ック1側の接合面Mにシール溝3を形成し、このシール
溝3にシール部材としてのボンドを塗布してから組み上
げるようにしていた。
【0003】このようにしてボンドを塗布する場合に
は、ボンドが塗布中に途切れたり、塗布する量が場所に
よって偏ったりしないように注意する必要があるが、実
際には、適量を均一に、しかも全く途切れないように塗
布するのはかなり困難なことである。また、ボンドの塗
布量が多かった場合には、エンジンの内側にはみ出した
余剰分のボンドがオイルパンに落下して、潤滑経路に入
り込み、オイルギャラリに目詰まりを生じさせる等の問
題があった。
【0004】そこで、ボンドを塗布する替わりに、棒状
のシールラバーを使用して、シリンダブロックとラダー
フレームとの接合面をシールするエンジンのシール装置
が、実開昭56− 83652号公報等に提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載されているシール装置は、シール溝の両端に位
置決め用の大径部を形成した棒状のシールラバーを使用
しており、その大径部の周方向の断面形状が円形である
ため、組み付け時の圧縮によって弾性変形するシールラ
バーはその周方向への逃げ場を失って、シリンダブロッ
クとラダーフレームとの間の接合面に隙間を生じさせる
ように挟み込まれてしまい、このシリンダブロックとラ
ダーフレームの組み付けが不十分になりがちである。
【0006】また、このシールラバーは、その長手方
向、即ちシリンダブロックの側面に取り付けるフロント
カバー及びフライホイールハウジングの取り付け方向へ
の突出量が多くなることから、このシールラバーの突出
した部分が、フロントカバー及びフライホイールハウジ
ングの取り付け時に、これらとシリンダブロック及びラ
ダーフレームとの間に挟み込まれてしまい、フロントカ
バー及びフライホイールハウジングの取り付けが不十分
になったり、或いは最悪の場合には組み付けが不可能と
なるという問題があった。
【0007】本考案は以上の問題点に鑑みて、シリンダ
ブロックとラダーフレームとの組み付け性に優れ、シー
ル部材が弾性変形した状態でもフロントカバー及びフラ
イホイールハウジングを確実に取り付けることができる
エンジンのシール装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本考案のエンジンのシール装置は、シリンダブロック
とラダーフレームとを接合し、この接合面の長手方向全
長に渡ってシール部材を介在させてシールするエンジン
において、前記接合面の少なくとも一方に前記シール部
材を嵌合するシール溝を形成し、該シール溝は中央溝部
と、その両端側にテーパー部を介して設けた拡開溝部と
で形成されると共に、前記シール部材は前記中央部に弾
性的に嵌合する中間部と前記拡開溝部に弾性的に嵌合す
る拡開部とで形成され、該拡開部の断面形状は前記接合
面間の押圧によって生じる弾性変形部分を吸収する周方
向の逃げ代を前記シール溝との間に有する形状に形成
し、該拡開部の両端部には縮小するテーパー部をそれぞ
れ設けて構成したことを特徴とする構成である。
【0009】本考案のエンジンのシール装置に使用する
シール部材としては、フッ素ゴムを使用すると好ましい
ものであるが、この他に例えば、ニトリルゴム、アクリ
ルゴム、シリコーンゴム、多硫化ゴム等を使用しても良
い。
【0010】
【作 用】本考案のエンジンのシール装置は以上の構成
を有しており、シール溝の両端部に形成した拡開部分に
対して、このシール溝に弾性的に嵌合するシール部材の
両端部が、その周方向に弾性変形可能とする逃げ代を有
しているので、このシール部材が圧縮されても、シリン
ダブロックとラダーフレームとの接合を妨げることがな
い。
【0011】また、前記シール部材が取付方向へ突出す
る量は減少するため、フロントカバーまたはフライホイ
ールハウジングを取り付ける場合にも、フロントカバー
及びフライホイールハウジングと、シリンダブロック及
びラダーフレームとの間の接合が確実に行えるようにな
る。
【0012】
【実 施 例】次に図面を参照して本考案の一実施例を
説明する。先ず本実施例では、図10に示す従来例と同
様に、シリンダブロック1とラダーフレーム2とを接合
して成るエンジンにおいて、シリンダブロック1とラダ
ーフレーム2の両接合面Mに、両端部において拡開する
シール溝3を形成している。図1〜図3はシリンダブロ
ック1又はラダーフレーム2の接合面Mの何れか一方に
形成されたシール溝3の要部を示しており、このシール
溝3の両端部において、テーパー部3aとこれに連続す
る大径の拡開部3bが形成されている。
【0013】次に、図4〜図6に示すシール部材4は、
前記シール溝3に嵌合するように、前記シール溝3と同
様に、その両端部にテーパー部4aとこれに連続する大径
の拡開部4bが形成されており、更に、この拡開部4bに連
続するテーパー部4cが形成されている。また、このシー
ル部材4の中間部4dの側面には、このシール部材4をシ
ール溝3の中で安定させる係止突起4eが形成されてい
る。
【0014】このシール部材4をシール溝3に嵌合し、
シリンダブロック1とラダーフレーム2を接合面Mで接
合すると、図7〜図9に示すように、シール部材4の拡
開部4bはシール溝3の拡開部3bの中で圧縮され、
断面が楕円形状をした前記拡開部4bの長径方向のシー
ル部Sでシール面圧を発生すると共に、短径方向の逃げ
代Nを縮小するように弾性変形する。
【0015】また、このシール部材4の中間部4dの側面
に形成された係止突起4eは、シール溝3よって両側から
押圧される状態でこのシール溝3嵌合して、このシール
部材4の姿勢を安定させ、その中間部においてもシール
部材4の長径方向のシール部Sに安定したシール面圧を
発生するようにしている。更に、このシリンダブロック
1とラダーフレーム2の側面から、フロントカバー5及
びフライホイールハウジングを取り付けると、その押圧
力によって、シール部材4の端面がシール溝3の長手方
向に押し込まれ、シール溝3のテーパー面3aと、シール
部材4のテーパー面4aとの間にもシール面圧が発生す
る。尚、この時、シール部材4にはテーパー面4cを形成
しているため、前記フロントカバー5等の取り付けに際
して発生する押圧力が掛かっても、その一部がこのフロ
ントカバー5等と、シリンダブロック1及びラダーフレ
ーム2との間に挟まれることがなく、確実に取り付ける
ことができる。
【0016】尚、本実施例では、シール部材4のテーパ
ー部4cと、フロントカバー5及びフライホイールハウジ
ングとの間に形成される隙間に、この部位のシール性を
確実なものにするために、液体パッキングPを充填して
いる。また、本実施例では、シール溝3をシリンダブロ
ック1及びラダーフレーム2の両方に形成しているが、
本考案はこれに限定されるものではなく、シリンダブロ
ック1、或いはラダーフレーム2の何れか一方に形成し
ても構わない。
【0017】
【考案の効果】本考案のエンジンのシール装置は、シリ
ンダブロックとラダーフレームとを接合し、この接合面
の長手方向全長に渡ってシール部材を介在させてシール
するエンジンにおいて、前記接合面の少なくとも一方に
前記シール部材を嵌合するシール溝を形成し、該シール
溝は中央溝部と、その両端側にテーパー部を介して設け
た拡開溝部とで形成されると共に、前記シール部材は前
記中央部に弾性的に嵌合する中間部と前記拡開溝部に弾
性的に嵌合する拡開部とで形成され、該拡開部の断面形
状は前記接合面間の押圧によって生じる弾性変形部分を
吸収する周方向の逃げ代を前記シール溝との間に有する
形状に形成し、該拡開部の両端部には縮小するテーパー
部をそれぞれ設けて構成したことを特徴とするので、以
下の効果を奏することができる。
【0018】シール部材の両端の拡開部の断面形状を、
接合面間の押圧によって生じる弾性変形部分を吸収する
周方向の逃げ代を、前記シール溝との間に有する形状に
形成したので、シリンダブロックとラダーフレームの上
下部材を接合する際に、このシール部材が上下方向に圧
縮されて、弾性変形部分がシール溝内の逃げ代部分に入
り、シール溝と密着する部分が増加するので、シール部
材の両端部分のシール性が更に向上すると共に、シリン
ダブロックとラダーフレームの間に食み出すことが無く
なるので、両者の接合を確実に行うことができる。 そし
て、シール部材の両端部に形成した拡開部分の長手方向
の内側にテーパー部を設けたので、シリンダブロックと
ラダーフレームの側面に、フロントカバー及びフライホ
イールハウジングの横付け部材を取り付ける際に、シー
ル部材の端面が押圧され、この時に、シール部材の拡開
部の内側のテーパー部がシール溝の拡開部のテーパー部
に押接されるので、この両テーパー部の間に発生するシ
ール面圧により、シール部材の中間部とシール溝との間
に生じる長手方向に延びる隙間に対してその端部におけ
るシールを確実なものとすることができる。 このシール
部分は、中間部分と拡開部分との接合部分に形成したテ
ーパー面同士の接触となるので、接触面積が増加すると
共に、テーパー面の傾斜によるクサビ効果により、テー
パー面に垂直な押圧力を大きくすることができるので、
シール効果を大きくすることができる。
【0019】また、更に、シール部材の両端部に形成し
た拡開部分の長手方向の外側にテーパー部を設けたの
で、接合面の押圧による拡開部の長手方向の弾性変形を
このテーパー部とシール溝の拡開部との間に押し込んで
吸収しながら、シール部材がシリンダブロックとラダー
フレームの側面に食み出るのを防止でき、また、シール
性能も向上できる。 この側面への食み出し防止によっ
て、シリンダブロック及びラダーフレームから側面にシ
ール部材が突出するのを防止できるので、フロントカバ
ーまたはフライホイールハウジングの接合を確実に行う
ことができる。 従って、シリンダブロックとラダーフレ
ームとの組み付け性に優れ、シール部材が弾性変形した
状態でもフロントカバー及びフライホイールハウジング
を確実に取り付けることができ、しかも、シール性能を
向上できるので、シリンダブロックとラダーフレームと
の接合面からのオイル漏れを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のエンジンのシール装置に使
用されるシール溝の斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視断面図である。
【図4】図1のシール溝に嵌合するシール部材の側面図
である。
【図5】図4のC−C線矢視断面図である。
【図6】図4のD−D線矢視断面図である。
【図7】図1のシール溝に図4のシール部材を嵌合した
状態の縦断面図である。
【図8】図7のE−E線矢視断面図である。
【図9】図7のF−F線矢視断面図である。
【図10】従来のエンジンのシリンダブロックとラダーフ
レームの組み付け状態を示す要部斜視図である。
【図11】図10のシリンダブロックのラダーフレームとの
接合面を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 ラダーフレ
ーム 3 シール溝 4 シール部材 N 逃げ代 M 接合面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックとラダーフレームとを
    接合し、この接合面の長手方向全長に渡ってシール部材
    を介在させてシールするエンジンにおいて、前記接合面
    の少なくとも一方に前記シール部材を嵌合するシール溝
    を形成し、該シール溝は中央溝部と、その両端側にテー
    パー部を介して設けた拡開溝部とで形成されると共に、
    前記シール部材は前記中央部に弾性的に嵌合する中間部
    と前記拡開溝部に弾性的に嵌合する拡開部とで形成さ
    れ、該拡開部の断面形状は前記接合面間の押圧によって
    生じる弾性変形部分を吸収する周方向の逃げ代を前記シ
    ール溝との間に有する形状に形成し、該拡開部の両端部
    には縮小するテーパー部をそれぞれ設けて構成したこと
    を特徴とするエンジンのシール装置。
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