JPH063219Y2 - シ−ル部材 - Google Patents
シ−ル部材Info
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- JPH063219Y2 JPH063219Y2 JP1986202157U JP20215786U JPH063219Y2 JP H063219 Y2 JPH063219 Y2 JP H063219Y2 JP 1986202157 U JP1986202157 U JP 1986202157U JP 20215786 U JP20215786 U JP 20215786U JP H063219 Y2 JPH063219 Y2 JP H063219Y2
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- seal member
- angle
- peripheral surface
- seal
- rod
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建設機械等に使用される高圧油圧シリンダの
ロッドシールシステムに用いられるシール部材に関し、
特に、シール部材の断面形状に改良を施したものに関す
る。
ロッドシールシステムに用いられるシール部材に関し、
特に、シール部材の断面形状に改良を施したものに関す
る。
(従来の技術) 従来、ロッドシールシステムを有する油圧シリンダとし
ては、第13図に示すように、ロッド1の一端にピスト
ン2を固設し、該ピストン2がシリンダ室A内を摺動自
在に構成されている。また、ロッド1側のシリンダ端部
にはシールホルダー3が固設され、シールホルダー3に
設けたシリンダ内外を貫通させる貫通孔からロッド1の
端部がシリンダ外部に突出するようになっている。
ては、第13図に示すように、ロッド1の一端にピスト
ン2を固設し、該ピストン2がシリンダ室A内を摺動自
在に構成されている。また、ロッド1側のシリンダ端部
にはシールホルダー3が固設され、シールホルダー3に
設けたシリンダ内外を貫通させる貫通孔からロッド1の
端部がシリンダ外部に突出するようになっている。
ロッドシールシステムは、第14図に示すように、貫通
孔の内周面にロッド1を囲む2つの凹部5及び凹部6を
設け、各凹部5,6にシール部材として断面形状が略U
型のUリング7を挿着することにより、ロッド1の摺動
面に多列シール構造を形成している。
孔の内周面にロッド1を囲む2つの凹部5及び凹部6を
設け、各凹部5,6にシール部材として断面形状が略U
型のUリング7を挿着することにより、ロッド1の摺動
面に多列シール構造を形成している。
Uリング7は、中央にロッド1が摺動する孔8を有する
円筒形に形成され、円筒形の外周面及び内周面には、頂
点を有する断面形状の凸部9(内周リップ及び外周リッ
プ)が形成されている。
円筒形に形成され、円筒形の外周面及び内周面には、頂
点を有する断面形状の凸部9(内周リップ及び外周リッ
プ)が形成されている。
前記凸部9の内周面はロッド2に、外周面は凹部5,6
のハウジング面に当接するように配置されている。当接
位置におけるロッド1と凸部9とのなす角(リップ角)
は、シリンダ室A(システム)側を角度α、シリンダ端
部(外)側を角度βとすると、システム側から外側へ流
体が漏れないように、α>βの関係が成立している。
のハウジング面に当接するように配置されている。当接
位置におけるロッド1と凸部9とのなす角(リップ角)
は、シリンダ室A(システム)側を角度α、シリンダ端
部(外)側を角度βとすると、システム側から外側へ流
体が漏れないように、α>βの関係が成立している。
また、システム側の凹部6に挿入するUリングの代わり
に、第15図に示すように、リング11とリング状のシ
ール12を挿着した構造も存在する。前記シール12に
は、その内周面に凸部13が形成され、この凸部13が
ロッド11に当接するリップ角のシリンダ室A(システ
ム)側を角度α、シリンダ端部(外)側を角度βとする
と、第14図と同様にα>βの関係が成立している。
に、第15図に示すように、リング11とリング状のシ
ール12を挿着した構造も存在する。前記シール12に
は、その内周面に凸部13が形成され、この凸部13が
ロッド11に当接するリップ角のシリンダ室A(システ
ム)側を角度α、シリンダ端部(外)側を角度βとする
と、第14図と同様にα>βの関係が成立している。
上記各シール構造によれば、シリンダ室A内の油圧によ
り凹部6に挿着されたUリング7やシール12のシステ
ム側に圧力が生じても、凸部9,13のリック角をα>
βのように形成しているので、シリンダ室A内の油が凹
部5と凹部6との間(シール室)に侵入することを防止
し、シリンダ室A内に油を密封するという効果があっ
た。
り凹部6に挿着されたUリング7やシール12のシステ
ム側に圧力が生じても、凸部9,13のリック角をα>
βのように形成しているので、シリンダ室A内の油が凹
部5と凹部6との間(シール室)に侵入することを防止
し、シリンダ室A内に油を密封するという効果があっ
た。
また、Uリング7やシール12の代わりに、第16図に
示すよなバッファリング14を挿着し、シリンダ室A内
の油が凹部5と凹部6との間に侵入することを防止する
構造を得ているものもあった。
示すよなバッファリング14を挿着し、シリンダ室A内
の油が凹部5と凹部6との間に侵入することを防止する
構造を得ているものもあった。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記した各従来例のように、シリンダ室
A内の油が凹部5と凹部6との間に侵入することを防止
するような構造であると、凹部6に挿着したUリング7
やシール12等のシール部材に圧力が集中してこれを変
形させ、場合によってはロッド1とシールホルダー3と
の間にシール部材が挟まれ、シール部材の劣化を早める
という問題があった。
A内の油が凹部5と凹部6との間に侵入することを防止
するような構造であると、凹部6に挿着したUリング7
やシール12等のシール部材に圧力が集中してこれを変
形させ、場合によってはロッド1とシールホルダー3と
の間にシール部材が挟まれ、シール部材の劣化を早める
という問題があった。
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、多列シール
構造のシステム側に配置されるシール部材において、シ
ール部材単体にかかる圧力を減少させ、シール部材の劣
化を防止するシール部材の構造を提供することを目的と
する。
構造のシステム側に配置されるシール部材において、シ
ール部材単体にかかる圧力を減少させ、シール部材の劣
化を防止するシール部材の構造を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため本考案は、シリンダ等のロッ
ド摺動面に形成される多列シール構造のシステム側に配
置される環状シール部材において、次の構成を特徴とし
ている。
ド摺動面に形成される多列シール構造のシステム側に配
置される環状シール部材において、次の構成を特徴とし
ている。
前記シール部材の内周面に突設される内周リップとロッ
ド摺動面とのなすシステム側の角度をα、外側の角度を
βとする場合に、前記角度αを角度βより小さく形成す
る。
ド摺動面とのなすシステム側の角度をα、外側の角度を
βとする場合に、前記角度αを角度βより小さく形成す
る。
シール部材の外周面に突設される外周リップ側において
は、システム側の角度γを外側の角度δより大きく形成
する。
は、システム側の角度γを外側の角度δより大きく形成
する。
前記シール部材の角度β及び角度δ側の端面に、シール
部材の内周面と外周面との間に流路を形成するための突
起部又は溝部を設ける。
部材の内周面と外周面との間に流路を形成するための突
起部又は溝部を設ける。
また、実用新案登録請求の範囲第1項に記載のシール部
材において、シール部材の角度α及び角度γ側の端面
に、シール部材の内周面と外周面との間を連通させるた
めの突起部又は溝部を形成したことを特徴としている。
材において、シール部材の角度α及び角度γ側の端面
に、シール部材の内周面と外周面との間を連通させるた
めの突起部又は溝部を形成したことを特徴としている。
(作用) 本考案によれば、内周リップにおいてシステム側の角度
αを外側の角度βより小さく形成したので、ロッドシー
ルシステムに用いたときシール部材の内周面の凸部がロ
ッドに当接し、ロッドが摺動するとシステム側か外側へ
シリンダ室内の流体を移動させて、シール部材の外側の
圧力を発生させることができる。
αを外側の角度βより小さく形成したので、ロッドシー
ルシステムに用いたときシール部材の内周面の凸部がロ
ッドに当接し、ロッドが摺動するとシステム側か外側へ
シリンダ室内の流体を移動させて、シール部材の外側の
圧力を発生させることができる。
また、シール部材の内周面と外周面との間を連通させる
ための突起部又は溝部を形成することにより、前記流体
はシール部材の外周面側に達し、シール部材の外側の圧
力をシール部材の広い範囲にわたって作用させることが
でき、シール部材にかかる相対的な圧力を減少させるこ
とができる。
ための突起部又は溝部を形成することにより、前記流体
はシール部材の外周面側に達し、シール部材の外側の圧
力をシール部材の広い範囲にわたって作用させることが
でき、シール部材にかかる相対的な圧力を減少させるこ
とができる。
更に、外周リップ側においてシステム側の角度γを外側
の角度δより大きく形成したので、シール部材の外側の
圧力が上昇したときには、シール部材の外側からシステ
ム側へ流体を移動させることができ、シール部材の外側
の蓄圧防止を図ることができる。
の角度δより大きく形成したので、シール部材の外側の
圧力が上昇したときには、シール部材の外側からシステ
ム側へ流体を移動させることができ、シール部材の外側
の蓄圧防止を図ることができる。
また、シール部材の外周面と内周面との間を連通させる
ための突起部又は溝部を形成することにより、シール部
材がシステム側に押圧された場合においても、蓄圧が逃
げるための流路を確保することができる。
ための突起部又は溝部を形成することにより、シール部
材がシステム側に押圧された場合においても、蓄圧が逃
げるための流路を確保することができる。
(実施例) 本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
本考案は、中央にロッドが摺動する孔を有する円筒形に
形成されたシール部材の断面形状に特徴がある。
形成されたシール部材の断面形状に特徴がある。
第1図及び第2図は本考案のシール部材の第一の実施例
を示すものであり、第1図は、第13図の油圧シリンダ
のシールホルダー3に設けた凹部6にシール部材15を
挿着した状態を示している。第1図において右側がピス
トン2を有するシリンダ室A側であり、左側がシリンダ
端部(外)側であり、第14図と同一構成をとる部分に
ついては同一符号を付している。
を示すものであり、第1図は、第13図の油圧シリンダ
のシールホルダー3に設けた凹部6にシール部材15を
挿着した状態を示している。第1図において右側がピス
トン2を有するシリンダ室A側であり、左側がシリンダ
端部(外)側であり、第14図と同一構成をとる部分に
ついては同一符号を付している。
円筒形に形成されたシール部材15には、ロッド1が摺
動する孔16が設けられ、内周面のシリンダ室A側端部
に凸部17を設けられ、凸部17の頂部がロッド1に当
接するように構成されている。凸部17とロッド1との
なす角は、シリンダ室A(システム)側のリップ角を
α、シリンダ端部(外)側のリップ角をβとすると、角
度αを鋭角に、角度βを90度に形成することにより、
α<βが成立するようになっている。
動する孔16が設けられ、内周面のシリンダ室A側端部
に凸部17を設けられ、凸部17の頂部がロッド1に当
接するように構成されている。凸部17とロッド1との
なす角は、シリンダ室A(システム)側のリップ角を
α、シリンダ端部(外)側のリップ角をβとすると、角
度αを鋭角に、角度βを90度に形成することにより、
α<βが成立するようになっている。
また、シール部材15の外周面においても凸部18が設
けられ、シールホルダー3に設けた凹部6の底壁面10
と凸部18とのなす角は、シリンダ室A(システム)側
のリップ角をγ、シリンダ端部(外)側のリップ角をδ
とすると、γ>δの関係が成立するように形成されてい
る。凹部5には、従来例と同様のUリング7が挿着され
ている。
けられ、シールホルダー3に設けた凹部6の底壁面10
と凸部18とのなす角は、シリンダ室A(システム)側
のリップ角をγ、シリンダ端部(外)側のリップ角をδ
とすると、γ>δの関係が成立するように形成されてい
る。凹部5には、従来例と同様のUリング7が挿着され
ている。
シール部材15の角度β及び角度δ側(シリンダ端部
側)の端面には、第2図にも示すように、4つの突起部
20が等間隔に設けられ、シール部材15の内周面と外
周面との間に油の流路が形成されるように構成してい
る。
側)の端面には、第2図にも示すように、4つの突起部
20が等間隔に設けられ、シール部材15の内周面と外
周面との間に油の流路が形成されるように構成してい
る。
上記実施例によれば、シール部材15のロッド摺動面側
に設けた凸部17のリップ角を従来例とは逆のα<βに
形成したので、ロッド1が摺動するとシリンダ室Aの油
が凹部5と凹部6との間に侵入する。ピストン2がシリ
ンダ室Aを何回か摺動するうちに、凹部5と凹部6の間
(シール室)には油が満たされるとともに、シール部材
15のシリンダ端部(外)側に形成された流路を介して
シール部材15の外周面側に移動し、この油が圧縮され
ることによりシール部材15のシリンダ端部(外)側に
シリンダ室A内の圧力より小さい中間圧を発生する。こ
の中間圧は、シール部材15の広い範囲にわたって作用
し、しかも流路を設けたことにより油が侵入可能な容積
を確保しているので、十分な中間圧を発生させることが
でき、シール部材15にかかる相対的な圧力を減少させ
て、シール部材15の劣化を防止することができる。
に設けた凸部17のリップ角を従来例とは逆のα<βに
形成したので、ロッド1が摺動するとシリンダ室Aの油
が凹部5と凹部6との間に侵入する。ピストン2がシリ
ンダ室Aを何回か摺動するうちに、凹部5と凹部6の間
(シール室)には油が満たされるとともに、シール部材
15のシリンダ端部(外)側に形成された流路を介して
シール部材15の外周面側に移動し、この油が圧縮され
ることによりシール部材15のシリンダ端部(外)側に
シリンダ室A内の圧力より小さい中間圧を発生する。こ
の中間圧は、シール部材15の広い範囲にわたって作用
し、しかも流路を設けたことにより油が侵入可能な容積
を確保しているので、十分な中間圧を発生させることが
でき、シール部材15にかかる相対的な圧力を減少させ
て、シール部材15の劣化を防止することができる。
中間圧の値は突起部の厚さ、長さ、径等を変化させるこ
と又はロッド1とシール部材15との隙間の大きさを調
整することにより、シール部材15の劣化を防止するに
最適な値に設定することができる。また、突起部の代り
に、シール部材15の角度β及び角度δ側(シリンダ端
部側)の端面に溝部を設けることにより、シール部材1
5の内周面と外周面との間に油の流路が形成されるよう
に構成してもよい。
と又はロッド1とシール部材15との隙間の大きさを調
整することにより、シール部材15の劣化を防止するに
最適な値に設定することができる。また、突起部の代り
に、シール部材15の角度β及び角度δ側(シリンダ端
部側)の端面に溝部を設けることにより、シール部材1
5の内周面と外周面との間に油の流路が形成されるよう
に構成してもよい。
第3図及び第4図は本考案の他の実施例を示すもので、
ロッド1に当接する凸部17をシール部材15に中央部
に設けている。凸部17とロッド1とのなす角は、シリ
ンダ室A(システム)側のリップ角をα、シリンダ端部
(外)側のリップ角をβとすると、角度αを鋭角に、角
度βを鈍角に形成することにより、α<βが成立するよ
うになっている。また、第3図においては、凹部5を省
略している。
ロッド1に当接する凸部17をシール部材15に中央部
に設けている。凸部17とロッド1とのなす角は、シリ
ンダ室A(システム)側のリップ角をα、シリンダ端部
(外)側のリップ角をβとすると、角度αを鋭角に、角
度βを鈍角に形成することにより、α<βが成立するよ
うになっている。また、第3図においては、凹部5を省
略している。
シール部材15の角度β及び角度δ側(シリンダ端部
側)の端面には、第4図に示すように、円周に沿って横
長の4つの突起部21を等間隔に設けることにより、シ
ール部材15の内周面と外手段面との間に油の流路を形
成している。
側)の端面には、第4図に示すように、円周に沿って横
長の4つの突起部21を等間隔に設けることにより、シ
ール部材15の内周面と外手段面との間に油の流路を形
成している。
第5図及び第6図は本考案の他の実施例を示すもので、
シール部材15の内周面側にシールリング10を固設
し、シールリング19とロッド1とのなすシリンダ室A
(システム)側のリップ角をα、シリンダ端部(外)側
のリップ角をβとすると、角度αを鋭角に、角度βを鈍
角に形成することにより、α<βが成立するように構成
されている。
シール部材15の内周面側にシールリング10を固設
し、シールリング19とロッド1とのなすシリンダ室A
(システム)側のリップ角をα、シリンダ端部(外)側
のリップ角をβとすると、角度αを鋭角に、角度βを鈍
角に形成することにより、α<βが成立するように構成
されている。
また、第6図に示すように、シール部材15のシリンダ
端部側の端面には4つの突起部22を等間隔に設けると
ともに、シールリング19のシリンダ端部側の端面には
シールリング19の内周と外周とを連通する溝23を設
けることにより、シールリング19の内周面側とシール
部材15の外周面側との間に油の流路が形成されてい
る。
端部側の端面には4つの突起部22を等間隔に設けると
ともに、シールリング19のシリンダ端部側の端面には
シールリング19の内周と外周とを連通する溝23を設
けることにより、シールリング19の内周面側とシール
部材15の外周面側との間に油の流路が形成されてい
る。
第7図及び第8図、第9図及び第10図、第11図及び
第12図は、本考案の他の実施例を示すもので、それぞ
れ第1図、第3図、第5図に示したシール部材15のシ
リンダ室A側の面に複数の突起部24,25,26を形
成したものである。各突起部24,25,26は、第8
図、第10図、第12図に示すように、等間隔に配置さ
れてシール部材15の外周面と内周面との間に油の流路
が形成されている。
第12図は、本考案の他の実施例を示すもので、それぞ
れ第1図、第3図、第5図に示したシール部材15のシ
リンダ室A側の面に複数の突起部24,25,26を形
成したものである。各突起部24,25,26は、第8
図、第10図、第12図に示すように、等間隔に配置さ
れてシール部材15の外周面と内周面との間に油の流路
が形成されている。
これらの実施例によれば、突起部24,25,26の存
在により、シール部材15のシリンダ端部側に蓄圧が発
生し、シール部材15が凹部6のシリンダ室A側の側壁
に押圧された場合においても、シール部材15のシリン
ダ室A側の面に流路が確保されるので、シリンダ端部側
の油は密封されることなく移動し、蓄圧防止効果を高め
ることができる。
在により、シール部材15のシリンダ端部側に蓄圧が発
生し、シール部材15が凹部6のシリンダ室A側の側壁
に押圧された場合においても、シール部材15のシリン
ダ室A側の面に流路が確保されるので、シリンダ端部側
の油は密封されることなく移動し、蓄圧防止効果を高め
ることができる。
また、第7図ないし第12図の実施例では、突起部2
4,25,26を設けることにより油の流路を形成した
が、シール部材15のシリンダ室A側に溝を設けること
により、シール部材15の外周面と内周面との間を連通
させる油の流路を形成してもよい。
4,25,26を設けることにより油の流路を形成した
が、シール部材15のシリンダ室A側に溝を設けること
により、シール部材15の外周面と内周面との間を連通
させる油の流路を形成してもよい。
(考案の効果) 本考案のシール部材によれば、内周リップにおいてシス
テム側の角度αを外側の角度βより小さく形成したの
で、ロッドシールシステムに用いたときにシリンダ室内
の流体を移動させて、シール部材の外側(シール室側)
に圧力(中間圧)を発生させることができ、シール部材
にかかる相対的な圧力を減少させて劣化を防止して耐久
性の向上を図ることができる。
テム側の角度αを外側の角度βより小さく形成したの
で、ロッドシールシステムに用いたときにシリンダ室内
の流体を移動させて、シール部材の外側(シール室側)
に圧力(中間圧)を発生させることができ、シール部材
にかかる相対的な圧力を減少させて劣化を防止して耐久
性の向上を図ることができる。
また、シール部材の内周面と外周面との間を連通させる
ための突起部又は溝部を形成しているので、シール部材
の外側の圧力をシール部材の広い範囲にわたって作用さ
せることができ、前記効果を助長させることができる。
ための突起部又は溝部を形成しているので、シール部材
の外側の圧力をシール部材の広い範囲にわたって作用さ
せることができ、前記効果を助長させることができる。
更に、外周リップ側においてシステム側の角度γを外側
の角度δより大きく形成したので、シール部材の外側の
圧力が上昇したときには、シール部材の外側からシステ
ム側へ流体を移動させることができ、シール部材の外側
の蓄圧防止を図ることができる。
の角度δより大きく形成したので、シール部材の外側の
圧力が上昇したときには、シール部材の外側からシステ
ム側へ流体を移動させることができ、シール部材の外側
の蓄圧防止を図ることができる。
また、シール部材の外周面と内周面との間を連通させる
ための突起部又は溝部を形成することにより、シール部
材がシステム側に押圧された場合においても蓄圧が逃げ
るための流路を確保することができ、一層の蓄圧防止を
図ることができる。
ための突起部又は溝部を形成することにより、シール部
材がシステム側に押圧された場合においても蓄圧が逃げ
るための流路を確保することができ、一層の蓄圧防止を
図ることができる。
第1図は本考案の一実施例にかかるシール部材をロッド
シールシステムに用いたときの一部の断面説明図、第2
図は第1図のシール部材の側面図、第3図は本考案の他
の実施例にかかるシール部材をロッドシールシステムに
用いたときの一部の断面説明図、第4図は第3図のシー
ル部材の側面図、第5図は本考案の他の実施例にかかる
シール部材をロッドシールシステムに用いたときの一部
の断面説明図、第6図は第5図のシール部材の側面図、
第7図は本考案の他の実施例にかかるシール部材をロッ
ドシールシステムに用いたときの一部の断面説明図、第
8図は第7図のシール部材の側面図、第9図は本考案の
他の実施例にかかるシール部材をロッドシールシステム
に用いたときの一部の断面説明図、第10図は第9図の
シール部材の側面図、第11図は本考案の他の実施例に
かかるシール部材をロッドシールシステムに用いたとき
の一部の断面説明図、第12図は第11図のシール部材
の側面図、第13図は油圧シリンダの全体を示す正面説
明図、第14図は従来のシール部材をロッドシールシス
テムに用いたときの一部の断面説明図、第15図は従来
のシール部材をロッドシールシステムに用いたときの一
部の断面説明図、第16図は従来のシール部材をロッド
シールシステムに用いたときの一部の断面説明図であ
る。 1…ロッド 3…シールホルダー 6…凹部 15…シール部材 16…孔 17…凸部 18…凸部 20,21,22…突起部(シリンダ端部側) 24,25,26…突起部(シリンダ室側)
シールシステムに用いたときの一部の断面説明図、第2
図は第1図のシール部材の側面図、第3図は本考案の他
の実施例にかかるシール部材をロッドシールシステムに
用いたときの一部の断面説明図、第4図は第3図のシー
ル部材の側面図、第5図は本考案の他の実施例にかかる
シール部材をロッドシールシステムに用いたときの一部
の断面説明図、第6図は第5図のシール部材の側面図、
第7図は本考案の他の実施例にかかるシール部材をロッ
ドシールシステムに用いたときの一部の断面説明図、第
8図は第7図のシール部材の側面図、第9図は本考案の
他の実施例にかかるシール部材をロッドシールシステム
に用いたときの一部の断面説明図、第10図は第9図の
シール部材の側面図、第11図は本考案の他の実施例に
かかるシール部材をロッドシールシステムに用いたとき
の一部の断面説明図、第12図は第11図のシール部材
の側面図、第13図は油圧シリンダの全体を示す正面説
明図、第14図は従来のシール部材をロッドシールシス
テムに用いたときの一部の断面説明図、第15図は従来
のシール部材をロッドシールシステムに用いたときの一
部の断面説明図、第16図は従来のシール部材をロッド
シールシステムに用いたときの一部の断面説明図であ
る。 1…ロッド 3…シールホルダー 6…凹部 15…シール部材 16…孔 17…凸部 18…凸部 20,21,22…突起部(シリンダ端部側) 24,25,26…突起部(シリンダ室側)
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−139448(JP,U) 実公 昭40−646(JP,Y1) 実公 昭49−26019(JP,Y2)
Claims (2)
- 【請求項1】シリンダ等のロッド摺動面に形成される多
列シール構造のシステム側に配置される環状シール部材
において、 前記シール部材の内周面に突設される内周リップとロッ
ド摺動面とのなすシステム側の角度をα、外側の角度を
βとする場合に、前記角度αを角度βより小さく形成
し、シール部材の外周面に突設される外周リップ側にお
いては、システム側の角度γを外側の角度δより大きく
形成するとともに、 前記シール部材の角度β及び角度δ側の端面に、シール
部材の内周面と外周面との間に流路を形成するための突
起部又は溝部を設けたことを特徴とするシール部材。 - 【請求項2】シール部材の角度α及び角度γ側の端面
に、シール部材の内周面と外周面との間を連通させるた
めの突起部又は溝部を形成したことを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第1項に記載のシール部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986202157U JPH063219Y2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | シ−ル部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986202157U JPH063219Y2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | シ−ル部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63106960U JPS63106960U (ja) | 1988-07-11 |
JPH063219Y2 true JPH063219Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31166275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986202157U Expired - Lifetime JPH063219Y2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | シ−ル部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063219Y2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0743546Y2 (ja) * | 1989-10-25 | 1995-10-09 | エヌオーケー株式会社 | パッキン |
EP1593863B1 (en) * | 2003-02-10 | 2010-09-29 | Atsushi Imai | Liquid pressure device |
JP2006029367A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-02 | Hirotaka Engineering:Kk | 油空圧アクチュエータ摺動部のシール構造 |
DE102005009688B3 (de) * | 2005-03-03 | 2006-03-09 | Henn Gmbh & Co. Kg | Steckverbindung mit Formdichtring und Entlüftung |
JP2007032731A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Nok Corp | シーリングシステム |
JP2008144784A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Nok Corp | パッキン及びシーリングシステム |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232897Y2 (ja) * | 1972-06-09 | 1977-07-27 | ||
JPS49139448U (ja) * | 1973-03-31 | 1974-11-30 |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP1986202157U patent/JPH063219Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63106960U (ja) | 1988-07-11 |
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