JP2593471Y2 - 木材用組付け具 - Google Patents

木材用組付け具

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JP2593471Y2 JP1992067626U JP6762692U JP2593471Y2 JP 2593471 Y2 JP2593471 Y2 JP 2593471Y2 JP 1992067626 U JP1992067626 U JP 1992067626U JP 6762692 U JP6762692 U JP 6762692U JP 2593471 Y2 JP2593471 Y2 JP 2593471Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、家具などの
製造における木材相互の組付けに用いられるような木材
用組付け具に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のように木材相互の組付けを行なう
には、一般に木ネジが用いられている。
【考案が解決しようとする課題】しかし、組付け木材が
パーティクルボードや中国桐等の軟質木材の場合、木ネ
ジの螺合によって軟質木材側に形成されたネジ山が軟ら
かいため、強い固定力が得られない問題点がある。さら
に、通常使用されている、木ネジは回転させて固定する
ため、ドライバを用い、このドライバの先端を木ネジの
頭部の溝に押し当て、木ネジが傾かないように強く押付
けながら回転させる必要があり、木ネジを押付けるため
の力と回転させるための力、それに、木ネジが傾いてし
まわないようにするバランスと注意力が不可欠である。
このため、特に女性や老人、子供等にとっては力不足の
ため、作業が難しく、時間がかかり、また、男性であっ
てもある程度の熟練性を必要とし、作業は容易でない。
【0003】そこで、この考案は、誰人でも容易に、し
かも迅速に組付け作業が行なえ、組付け状態も強固な木
材用組付け具の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、組付け木材
間に完全に内設されるノンヘッド構造の筒状部材と、該
筒状部材に挿入するピン状の拡開部材との2部品で構成
する木材用組付け具であって、前記筒状部材の両端部
に、長手方向に沿った分割溝を形成して複数の抜止め片
を形成すると共に、上記筒状部材の内部に、上記両端部
の各抜止め片を外方向に拡開する拡開部材を差込む差
み孔を長手方向に沿って貫通形成し、該差込み孔に、差
込み口側から大径部と小径部とを形成し、前記拡開部材
には、上記筒状部材の差込み孔の小径部に差込まれた時
にこの小径部対応側の抜止め片を拡開する小径部を先端
側に、上記筒状部材の差込み孔の大径部に差込まれた時
にこの大径部対応側の抜止め片を拡開する大径部を後端
側に、それぞれ形成し、筒状部材両端の抜止め片を起立
対向状に拡開して組付け木材を組付ける木材用組付け具
であることを特徴とする。
【0005】
【作用】この考案によれば、木材相互の組付けは、組付
け木材間に完全に内設されたノンヘッド構造(頭部を有
さない構造)の筒状部材に、拡開部材を打込むだけで行
なえる。すなわち、組付け木材相互間に孔を形成し、筒
状部材を介在させると共に、ハンマ等を用いて筒状部材
の差込み口側から拡開部材を打込むと、拡開部材の先端
側の小径部が筒状部材の小径部に到達した時に、この小
径部に対応する側の抜止め片を外側に広げ、組付け木材
の繊維に対して食込ませると共に、拡開部材の大径部が
筒状部材の大径部に到達した時に、この大径部に対応す
る側の抜止め片を外側に広げ、筒状部材両端の抜止め片
が一切外部に露出しない状態下において抜止め片を起立
対向上に拡開して、組付け木材の繊維に対して食込ま
せ、抜止めを行なう。
【0006】
【考案の効果】上述の結果、この考案によると、木材の
組付けに当っては、ドライバを用いる必要がなく、ハン
マ等で行なえるので、押付けながらねじるという困難な
作業が不要で、女性や老人、子供等にとっても容易かつ
迅速に作業が行なえる。
【0007】しかも、外側に拡開する抜止め片を両側部
に形成しているため、組付け状態の時、各抜止め片は
部に露出しない状態下にて起立して対向するような姿勢
になって木材の繊維内に食込むので、組付け木材同士を
密接させる方向の力が働き、強固な組付け状態が得られ
る。
【0008】さらに、この考案の木材用組付け具は筒状
部材と拡開部材との2部品で構成されるものであるか
ら、部品点数が少なく、そのうえ上述のノンヘッド構造
筒状部材は組付け木材間に完全に内設され、これら木
材から外方へ突出しないので、良好な組付け状態が得ら
れる効果がある。
【0009】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は、横板1の端面1aと縦板2の内側面2
aとを組付ける場合における組付け具3の一方である筒
状部材3aを示す斜視図であり、この筒状部材3aは合
成樹脂で全体を略円柱状に形成され、頭部を有さないノ
ンヘッド構造に構成され、一側部が横板1のダボ孔1b
に対して差込む第1抜止め部4、他側部が縦板2のダボ
孔2bに対して差込む第2抜止め部5となるように形成
し、これらの抜止め部4,5は、その直径部分に、長手
方向に沿う分割溝6,6を形成して割りピン状にし、そ
れぞれ2本の抜止め片4a,4a,5a,5aを形成し
て、第2抜止め部5側の端部(差込み口)から差込み孔
7内に、組付け具3の他方である一本の拡開部材3b
(図2参照)を挿入することにより上述の各抜止め片4
a,4a,5a,5aを周方向外方に拡開可能としてい
る。
【0010】上述した横板1のダボ孔1bは、図3に示
すように横板1の端面1aに対して適宜深さに形成し、
縦板2のダボ孔2bは、横板1のダボ孔1bと同径の大
径部2cと、この大径部2cから縦板2の外側面2dに
貫通する小径部2eとで形成している。そして、前述し
た第1抜止め部4の長さが横板1のダボ孔1bの深さに
対応するように設定し、第2抜止め部5の長さが縦板2
の大径部2cの深さに対応するように設定して、筒状部
材3aの第1抜止め部4と第2抜止め部5との中間の連
設部8が、板1,2相互の当接面位置に対応するように
設定している(図4参照)。
【0011】また筒状部材3aは、その差込み孔7に、
前述した第2抜止め部5の端面位置から第1抜止め部5
の中間位置までは、図4に断面図で示すように、前述し
た分割溝6,6の幅よりも大径の大径部7aを形成し、
この大径部7aと、上述の分割溝6,6で形成される小
径部7bとをテーパ面7cで連続している。
【0012】そして、上述のように形成した筒状部材3
aの各抜止め片4a,4a,5a,5aを拡開する拡開
部材3bには、図2に示したような金属製の2段ネジピ
ンを使用する。この拡開部材3bは、その全長をほぼ、
前述した各板1,2のダボ孔1b,2bを合わせた長さ
に設定し、先端側を、上述した筒状部材3aの差込み孔
7の大径部7aに対して挿通可能であり、かつ小径部7
bに挿通した時にこの小径部7b対応側の第1抜止め部
4の各抜止め片4a,4aを拡開することが可能な径
で、外周面に雄ネジ9aを有する小径部9に設定し、そ
の長さを横板1のダボ孔1bの深さと略同一に設定して
いる。また後端側を、その長さは縦板2に形成したダボ
孔2bの深さ(板厚)と略同一にすると共に、上述の先
端側の小径部9よりも大径で差込み孔7の大径部7aに
挿通された時に、この大径部7a対応側の第2抜止め部
5の各抜止め片5a,5aを拡開する大径部10に設定
している。なお、これら小径部9と大径部10とはテー
パ面11で連続している。
【0013】のように構成した組付け具3の作用を次
に説明する。横板1と縦板2の組付けに際しては、まず
図4に示すように、筒状部材3aを横板1のダボ孔1b
と縦板2のダボ孔2bの大径部2cとに差込んで、各板
組状態とし、つづいて縦板2の外側面2dに開口してい
ダボ孔2bの小径部2eから、拡開部材3bをハンマ
等を用いて打込む。打込まれた拡開部材3bの先端側の
小径部9は筒状部材3aの差込み孔7の大径部7aを通
り、この大径部7a終端部分のテーパ面7cに到達し、
同時に、拡開部材3bの後端側の大径部10は筒状部材
3aの第2抜止め部5側の端部に到達し、第1抜止め部
4および第2抜止め部5の各抜止め片4a,4a,5
a,5aを、図5に示すように周方向外方に拡開し始め
る。そしてこの後、拡開部材3aをさらに打込めば、拡
開部材3bの小径部9および大径部10はさらに筒状部
材3a内を進行し、各抜止め部4,5の抜止め片4a,
4a,5a,5aの拡開を行なって、それぞれ板1,2
の繊維に対して食込ませる(図6参照)。したがって、
木材の組付けに当っては、ドライバを用いる必要がな
く、ハンマ等で行なえるので、押付けながらねじるとい
う困難な作業が不要で、女性や老人、子供等にとっても
容易かつ迅速に作業が行なえる。
【0014】しかも、外側に拡開する抜止め片4a,4
a,5a,5aを両端部に形成しているため、組付け状
態の時、各抜止め片4a,4a,5a,5aは一切外部
に露呈することなく、しかも起立して対向するような姿
勢で木材の繊維内に食込むので、組付け木材同士を密接
させる方向の力が働き、強固な組付け状態が得られる。
【0015】また、組付け状態時には上述のように木材
の繊維内に食込むので、パーティクルボードのような木
材であっても、組付けが強力に行なえる。
【0016】さらに、拡開部材3bには、雄ネジ9aが
形成してあるので、一度組付けた木材を分解することが
可能である。
【0017】加えて、上述の組付け具3はノンヘッド構
造の筒状部材3aと拡開部材3bとの2部品で構成され
るものであるから、部品点数が少なく、そのうえ上述の
筒状部材3aは組付け木材(横板1、縦板2参照)間に
完全に内設され、これら木材から外方へ突出しないの
で、良好な組付け状態が得られる効果があり、さらには
木材(横板1、縦板2参照)に予め形成する穴(ダボ孔
1b,2b参照)加工も容易となる効果がある。
【0018】つぎに他の実施例を説明する。先の実施例
では、筒状部材3aの各抜止め片の表面に対して何も形
成しなかったが、図7に示すように、それぞれ端部方向
に向けて小径となるように傾斜する食込み突起12a
…,12b…を長さ方向に沿ってそれぞれ等間隔に複数
形成するもよい。また、拡開部材3bについては、その
頭部に鍔状部13を有するものであるもよい。
【0019】そして、上述のように食込み突起12a
…,12b…を形成する場合、組付ける板の木目を考慮
して各食込み突起12a…,12b…のピッチを異なる
ようにするもよい。例えば、図8に示すように、横板1
に対して差込まれる第1抜止め部4の食込み突起12a
…は、横板1の木目がダボ孔1bの形成方向と平行な方
向であるため、その形成ピッチを適宜の粗さに設定し、
一方、縦板2に対して差込まれる第2抜止め部5の食込
み突起12b…は、縦板2の木目がダボ孔2bの形成方
向と交差する方向であるため、その形成ピッチを木目間
隔に対応して細かく設定する。
【0020】この場合には、縦板2のダボ孔2bの内周
面に食込んだ食込み突起12b…は、ピッチを細かく形
成しているため、抜け方向の力を受けても、各食込み突
起対応部分に負荷を分散し、特定部分のみに過大の負荷
が掛からないようにした状態で抜止めを行なう。したが
って木目方向に関係なく、安定した抜止め状態を得ら
れ、このため、木材相互の強固な組付け状態を得ること
ができる。
【0021】また、先の説明においては、組付け具3の
筒状部材3aを樹脂で形成したが、金属で形成するよう
にするもよい。
【0022】なお、以上の説明における構成と、実用新
案登録請求の範囲におけるそれとの対応関係を示すと、
横板1と縦板2とは組付け木材に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の組付け具を示す斜視図。
【図2】 本考案の組付け具を示す拡大斜視図。
【図3】 横板と縦板を示す断面図。
【図4】 使用状態を示す断面図。
【図5】 使用状態を示す断面図。
【図6】 使用状態を示す断面図。
【図7】 本考案の木材用組付け具の他の実施例を示す
斜視図。
【図8】 他の実施例の使用状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…横板 2…縦板 3…組付け具 3a…筒状部材 3b…拡開部材 4a,5a…抜止め片 6…分割溝 7…差込み孔 7a…大径部 7b…小径部 9…小径部 10…大径部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 13/04 - 13/14 F16B 12/12 F16B 12/46 F16B 19/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】組付け木材間に完全に内設されるノンヘッ
    ド構造の筒状部材と、該筒状部材に挿入するピン状の拡
    開部材との2部品で構成する木材用組付け具であって、 前記筒状部材の両端部に、長手方向に沿った分割溝を形
    成して複数の抜止め片を形成すると共に、 上記筒状部材の内部に、上記両端部の各抜止め片を外方
    向に拡開する拡開部材を差込む差込み孔を長手方向に沿
    って貫通形成し、 該差込み孔に、差込み口側から大径部と小径部とを形成
    し、 前記拡開部材には、上記筒状部材の差込み孔の小径部に
    差込まれた時にこの小径部対応側の抜止め片を拡開する
    小径部を先端側に、上記筒状部材の差込み孔の大径部に
    差込まれた時にこの大径部対応側の抜止め片を拡開する
    大径部を後端側に、それぞれ形成し、筒状部材両端の抜
    止め片を起立対向状に拡開して組付け木材を組付ける
    材用組付け具。
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JPS52102556U (ja) * 1976-01-31 1977-08-04

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