JPS5853368Y2 - 土台、柱および筋違の固着用金物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は土台、柱および筋違を一つの金物で固着する
ことを目的とした土台、柱および筋違の固着用金物に関
するものである。

従来、土台、柱および筋違相互の結合には各種の方法が
知られているが、主として２部材の連結を組合せた構造
のものが多かったし、補強金物を介在させて３部材を連
結するものでも、筋違の端部を土台に形成した凹部へ嵌
入させる必要があったので、何れにしても作業工数を低
減することは難しかった。

然るにこの考案は土台、柱および筋違の固定部側面に当
接可能とした金属板の一側へ、筋違との連結用ボルト挿
通孔を穿設すると共に、この金属板と土台、柱および筋
違を、夫々互いに釘着する為の釘孔を適所に設けて固着
用金物を構成したので、土台、柱および筋違の３部材を
一つの金物で堅固に連結できると共に、筋違端部を嵌入
する為の凹部の形成も不要となる結果、連結作業も簡易
化して、前記従来の問題点を解決したのである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、第１図は、
直角三角形状の金属板１の斜辺を除く二側縁に沿って小
孔で形成される釘孔２，２を穿設すると共に、金属板１
の中央部にボルト挿通孔３を穿設し、該ボルト挿通孔３
の周囲に、前記と同様の釘孔４，４を穿設したものであ
り、第２図は四辺形を形成する金属板５の二側縁に沿っ
て釘孔６，６を穿設すると共に、金属板５の中央部へ、
ボルト挿通孔７を穿設して、その周囲へ釘孔８，８を穿
設したものである。

上記実施例の固着用金物は第３図乃至第６図に示したよ
うに使用される。

即ち土台９上に柱１０を立設した部分の外側へ固着用金
物を添設して、二側縁に沿って穿設した釘孔２，２又は
６，６を通して釘１１．１１を打込み固着用金物を介し
て土台９と柱１０を固着した後、土台９と柱１０の内側
隅部へ筋違１２の端部を導入し、前記ボルト挿通孔３又
は７と、これと合致させて筋違１２へ穿設した孔とへボ
ルト１３を挿通し、ボルト１３ヘナツト１４を螺着する
ことにより固着金物と筋違１２を連結緊締し、次いでボ
ルト１３の周囲へ、釘孔４，４又は８，８を通して釘１
１．１１を打込んで固着金物と筋違１２とを互いに固着
する。

第２図に示した実施例は第５図および゛第６図に示した
ように筋違１２が柱１０側へより大きく立上って設置さ
れる場合に使用される。

次に第７図乃至第９図はこの考案の更に別の実施例を示
したもので、金属板１５を長方形とし、前記同様二側縁
に沿って釘孔１６，１６を穿設し、中央部にはボルト挿
通孔１７を穿設し、ボルト挿通孔の周囲に釘孔１８，１
８を穿設したもので、その使用方法は第８図および第９
図の通り前記実施例と同一である。

即ちこの考案によれば、土台、柱および筋違相互を一つ
の固着用金物で個着できる効果がある。

又固着用金物を形成した金属板の一側にボルト挿通孔を
穿設して、この孔へ挿通するボルトにより固着用金物と
筋違を連結、緊締した後、固着用金物と筋違とを釘打に
より固着できるようにしたので、土台又は柱へ筋違の端
部を嵌入させる為の凹部の形成も不要となり、土台、柱
および筋違相互の固着を簡易迅速にできる効果もある。

金属板を多角形とすれば材料取りに無駄が無く有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の斜視図、第２図はこの考案
の他の実施例の斜視図、第３図はこの考案の実施例の使
用状態における正面図、第４図は同じく背面図、第５図
はこの考案の他の実施例の使用状態における正面図、第
６図は同じく背面図、第７図はこの考案の更に別の実施
例の斜視図、第８図はこの考案の更に別の実施例の使用
状態における正面図、第９図は同じく背面図である。 １．５．１５・・・・・・金属板、２，４，６，８，１
６．１８・・・・・・釘孔、３゜７．１７・・・・・・
ボルト挿通孔、９・・・・・・土台、１０・・・・・・
柱、１１・・・・・・釘、１２・・・・・・筋違、１３
・・・・・・ボルト、１４・・・・・・ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．土台、柱および筋違の固定部側面に当接できる金属
   板であって、その一側に筋違を貫通する連結ボルトの挿
   通孔が設けであると共に、土台、柱および筋違と前記金
   属板とを釘着する為の釘孔が適所に設けである土台、柱
   および筋違の固着用金物。 ２、金属板を多角形とした実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の土台、柱および筋違の固着用金物。