JP2005200859A - 接合ピン及びこの接合ピンを用いた接合構造 - Google Patents

接合ピン及びこの接合ピンを用いた接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 接合ピンの抜けを防止する。
【解決手段】
並設された複数の被接合材2、3の内部に、各被接合材2、3をまたがるように設けられた接合金具4の複数の被接合材2、3のうち両端に位置する被接合材2、3と相対する位置に設けられた貫通孔41に連続するように被接合材2、3に形成された有底の孔部22、32に挿通させることで、被接合材2、3から接合金具4が外れることを防止し、略棒状をなし、貫通孔41に挿通される本体部51と、本体部51の外周面に1つ以上設けられ、本体部51が貫通孔41に挿通される際に被接合材2、3に食い込み、本体部51が接合金具4の貫通孔41から抜けることを防止する抜出防止片52とを有する
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の被接合材を接合する際に用いる接合ピン及びこの接合ピンを用いた接合構造に関する。
木造建築物を建てる際の木造部材の接合構造100おいて、例えば土台101と柱102との接合には、図13及び図14に示すように、土台101及び柱102をまたぎ、それぞれの内部に設けられる接合金具103と、この接合金具103の土台101及び柱102と対応する位置に挿通される接合ピン104とを用いる。これにより、土台101と柱102とは、接合具103と接合ピン104によって接合されることになる(例えば、特許文献1を参照)。
接合金具103は、略板状をなし、一部が土台101の内部に挿入され、残りの部分が柱102の内部に挿入される。接合金具103には、土台101に挿入される部分及び柱102に挿入される部分と対向する土台101及び柱102の一側面から挿入される接合ピン104が挿通され貫通孔131が形成されている。
接合ピン104は、略棒状をなし、図14に示すように、土台101及び柱102の内部に設けられた接合金具103の主面と略平行方向の土台101及び柱102の一側面から挿入され、接合金具103の貫通孔131を挿通する。
このような接合構造100を形成するには、図14に示すように、土台101の接合面及び柱102の接合面のそれぞれに接合金具103が挿入される凹部111、121と、この凹部111、121に接合金具103が挿入された際に、土台101及び柱102の貫通孔131と対向する位置に接合ピン104を挿入するための挿入孔112、122とを予め形成しておく。凹部111、121は、挿入される接合金具103の形状に合わせて形成される。挿入孔112、122は、土台101及び柱102の内部に設けられた接合金具103の貫通孔131と連続し、接合ピン104が挿入される土台101及び柱102の一側面からこの側面と対向する他側面まで貫通するように形成される。
接合構造100は、土台101及び柱102に予め形成した凹部111、121に接合金具103を挿入し、土台101と柱102の接合面が対向するように土台101と柱102を合わせ、接合金具103の両端に形成された貫通孔131と、土台101及び柱102に形成されている挿入孔112、122とが合致した状態で、接合ピン104を挿入孔112、122の一方の開口から挿入し、貫通孔131を貫通させることで、土台101及び柱102の内部に接合金具103を固定し、土台101と柱102とを接合する。
接合ピン104には、挿入側の端部に挿入方向に向かって細くなっている部分、いわゆるテーパ141が形成されている。これにより、接合ピン104は、接合金具103の貫通孔131や土台101及び柱102に形成された挿入孔112、122に挿入しやすくなっている。
しかしながら、接合構造100を形成する際に、接合ピン104を挿入孔112、122に挿入した状態では、接合ピン104の挿入端にテーパ141が形成されていることにより、挿入孔112、122の内面と接合ピン104の先端との間に隙間が生じ、挿入孔112、122の内面と接合ピン104の先端の外周面とが接しなくなる。これにより、接合ピン104は、外部からの衝撃等によって挿入孔112、122の内部でずれやすくなってしまう。
また、この接合構造100では、挿入孔112、122が接合ピン104が挿入される一側面からこの側面と対向する他側面まで貫通するように形成されているため、挿入孔122に接合ピン104を挿入する際に接合ピン104を挿入方向に向かって強く叩ぎ挿入し過ぎてしまうと、対向する側面に形成された開口から接合ピン104が飛び出てしまい、土台101と柱102との接合ができなくなってしまう。また、この接合構造100では、挿入孔112、122から外れた接合ピン104を再び挿入しなければならず、作業効率が低下してしまう。
また、この接合構造100では、挿入孔112、122の大きさが接合ピン104の外周の大きさより少しでも大きくなってしまうと、接合ピン104が挿入孔122の内部でずれやすくなり、接合ピン104が挿入孔122から抜けやすくなるため、挿入孔122を形成する際に挿入口112、122の内径と接合ピン104の外形とが略同じにさせるといった高い寸法精度が要求されるようになり、歩留まりが低下する。
特開平7−150638号公報
本発明は、抜けが防止された接合ピン及びこの接合ピンを用いて被接合材を接合させる接合構造を提供するものである。
上述した目的を達成する本発明に係る接合ピンは、並設された複数の被接合材の内部に、各被接合材をまたがるように設けられた接合金具の複数の被接合材のうち両端に位置する被接合材と相対する位置に設けられた貫通孔に連続するように被接合材に形成された孔部に挿入され、貫通孔に挿通させることで、被接合材から接合金具が外れることを防止し、略棒状をなし、貫通孔及び孔部に挿入される本体部と、本体部の外周面に1つ以上設けられ、本体部が貫通孔に挿通される際に被接合材に食い込み、本体部が上記接合金具の貫通孔から抜けることを防止する抜出防止片とを有する。
上述した構成からなる接合ピンは、本体部が貫通孔に挿入される際に、抜出防止片が被接合材に食い込むため、被接合材に抜出防止片が引っ掛かり、本体部が貫通孔から抜けてしまうことが防止されている。
また、上述した目的を達成する本発明にかかる接合構造は、並設された複数の被接合材と、複数の被接合材の内部に、各被接合材をまたがるように設けられ、複数の被接合材のうち両端に位置する被接合材と相対する位置に貫通孔が設けられた接合金具と、貫通孔と連続するように被接合材に形成された孔部に挿入され、貫通孔を挿通する略棒状の本体部と、本体部の外周面に1つ以上設けられ、本体部が貫通孔に挿通される際に被接合材に食い込み、本体部が接合金具の貫通孔から抜けることを防止する抜出防止片とを有する接合ピンとを備える。
上述した構成からなる接合構造では、並設された複数の被接合材の内部に各被接合材をまたがるように設けた接合金具の貫通孔に接合ピンの本体部を挿入する際に、接合ピンに設けられた抜出防止片を被接合材に食い込ませることによって、抜出防止片が被接合材に引っ掛かるため、本体部が貫通孔から抜けることが防止されている。
本発明では、複数並設された被接合材のうち両端に位置する被接合材と相対する接合金具の位置に形成された貫通孔に貫通させる接合ピンに抜出防止片を設け、この抜出防止片を被接合材に食い込ませることによって、接合ピンが接合金具の貫通孔から抜けないようになり、接合金具と被接合材との接合部分の接続信頼性を高くできる。
また、本発明では、抜出防止片によって接合ピンが貫通孔から抜けることが防止されることから、外部からの衝撃等で被接合材の接合状態が低下することが防止できる。したがって、本発明では、接合部分の接合信頼性が高められた接合構造を得ることができる。
以下、本発明を適用した接合ピン及びこの接合ピンを用いた接合構造について図面を参照して詳細に説明する。この接合構造は、例えば木造建築物を建築する際に、柱や土台等の木製部材を接合して木造建築物の骨組みを形成する際に用いられる。ここでは、木製部材として、土台と柱との接合を例に挙げて説明する。なお、木製部材としては、土台や柱の他に、木造建築物の骨組みを形成する梁、桁、胴差等が挙げられる。
接合構造1は、図1及び図2に示すように、土台2と、柱3と、土台2と柱3との内部に設けられる接合金具4と、接合金具4の土台2及び柱3と相対する位置に挿通させる接合ピン5とから構成される。
土台2及び柱3は、例えば角柱状に形成されている。土台2及び柱3には、図3及び図4に示すように、後述する接合金具4が接合部分の内部に設けられるため、接合金具4を内部に挿入するための凹部21、31が形成されている。
土台2及び柱3のそれぞれに形成されている凹部21、31は、接合面に開口が設けられるように形成され、それぞれの凹部21、31に挿入される接合具4の形状に合わせた大きさで形成される。
また、土台2及び柱3のそれぞれには、内部に設けられる接合金具4に接合ピン5を挿通させるための孔部22、32が形成されている。この孔部22、33は、内部に設けられた接合金具4の貫通孔41と相対する位置に貫通孔41と連続するように形成される。
孔部22、33は、土台2及び柱3の一側面に開口を有した有底の孔、若しくは一側面に開口を有し、対向する他側面まで貫通した孔である。孔部22、33は、その外形が後述する接合ピン5の本体部51の外形とほぼ同じに形成されている。孔部22、33が有底の孔の場合では、孔の奥行きを接合ピン5が貫通孔41を貫通できる位置まで差し込める程度に形成している。
なお、土台2及び柱3では、接合金具4を内部に設けるための凹部21、31を形成することに限定されず、貫通孔41が形成されない側面から、接合金具4とほぼ同じ厚みを有し、接合金具4が設けられる内部までスリット状に切り欠いて、この切り欠いた部分に接合金具4を挿入して、接合金具4を内部に設けるようにしてもよい。
接合金具4は、図2及び図4に示すように、接合される土台2及び柱3の接合面に形成された凹部21、31に挿入され、土台2及び柱3の内部に土台2及び柱3にまたがるように設けられ、土台2及び柱3を接合する。接合金具4は、略板状からなり、厚み方向に接合ピン5が貫通する貫通孔41が形成されている。接合金具4は、この貫通孔41に接合ピン5が挿通されることによって、土台2及び柱3の凹部21、31から抜けないようになっている。なお、この貫通孔41は、土台2及び柱3の大きさや接合金具4の大きさによって、各土台2及び柱3と対向する主面に複数形成し、接合金具4に複数の接合ピン5を挿通させるようにしてもよい。
接合ピン5は、図5に示すように、略棒状に形成された本体部51と、この本体部51の外周面に設けられた抜出防止片52とを有し、この本体部51と抜出防止片52とが一体に形成されている。接合ピン5の材料には、ステンレスや鉄を亜鉛めっきしたもの等であり、ボルトやネジ等に用いられる一般的な材料を用いる。
本体部51は、土台2及び柱3に形成された孔部22、33に挿入され、土台2及び柱3の凹部21、31に挿入された接合金具4の貫通孔41を貫通することによって、接合金具4を土台2及び柱3の内部で固定する。この本体部51には、孔部22、33に挿入される先端が挿入方向に向かって細くなっている、いわゆるテーパ51aが形成されている。本体部51の先端にテーパ51aが形成されていることによって、接合ピン5を孔部22、33に挿入しやすく、且つ孔部22、33と接合金具4の貫通孔41が少しずれている場合であっても、接合ピン5を貫通孔41に挿入することができる。
抜出防止片52は、本体部51の外周面に一つ以上設けられ、外側に向かって突出する板片である。抜出防止片52は、孔部22、33が本体部51を挿入できる大きさに形成されているため、本体部51が孔部22、33に挿入されると、孔部22、33の開口の周囲から除々に土台2及び柱3に食い込むようになる。抜出防止片52は、この土台2及び柱3が木材であることから、土台2及び柱3に食い込むことによって凹んだ土台2及び柱3が木材の復元力によって元に戻るため、土台2及び柱3の内部に引っ掛かるようになる。
具体的に、抜出防止片52は、図5及び図6に示すように、例えば三角形状であり、接合ピン5の本体部51から外側に向かって突出している角部53と、この角部53を基準に接合ピン5の先端側に位置する前壁面54と、この角部53を基準に接合ピン5の後端側に位置する後壁面55とを有する。
角部53は、前壁面54と後壁面55のなす角によって形成され、抜出防止片52が土台2及び柱3の内部に食い込んだ際に、土台2及び柱3の抜出防止片52によって凹んだ凹み部分23、33が木材の復元力によって元に戻るため、凹み部分23、33の内部に引っ掛かり、固定される。例えば、図6に示すように、接合ピン5を柱3の孔部33に差し込み、抜出防止片52が孔部33の開口の周囲から食い込み凹むが、この凹み部分23、33は木材の復元力によって元に戻ろうとするため、角部53がこの凹み部分23、33に引っ掛かり、固定される。
前壁面54は、接合ピン5が孔部22、32に挿入される際に土台2及び柱3と対向する面であり、本体部51の外面とのなす角が90度以下となるように、角部53から傾斜して形成されている。前壁面54は、傾斜していることによって、抜出防止片52が土台2及び柱3の内部に食い込む際に、土台2及び柱3に食い込みやすくなる。後壁面55は、接合ピン5の本体部51の外面とのなす角が略垂直にとなるように形成されている。
このような構成からなる抜出防止片52は、後壁面55と接合ピン5の本体部51とのなす角が90度よりも大きいと、角部53の鋭くなるので土台2及び柱3の凹み部分23、33の内部に引っ掛かる強さが大きくなる。したがって、抜出防止片52は、鋭角に形成された角部53や側面が土台2及び柱3の凹み部分23、33に密接することによって、接合ピン5を孔部22、33から外れにくくする。
上述した構成からなる接合ピン5は、土台2及び柱3の孔部22、33に本体部51が挿入され、本体部51が接合金具4の貫通孔41を貫通する際に、抜出防止片52が土台2及び柱3に食い込み、抜出防止片52の角部56が土台2及び柱3の凹み部分23、33の内部に引っ掛り、且つ抜出防止片52が土台2及び柱3の凹み部分23、33に密接することによって、外部からの衝撃等によって接合金具4の貫通孔41や孔部22、33から外れてしまうことが防止されている。
これにより、接合ピン5は、接合金具4を土台2及び柱3の内部で固定することができ、接合金具4が土台2及び柱3から外れてしまうことを防止する。また、接合ピン5を挿入する孔部22、33を形成する際に穴径が接合ピン5の本体部51の外形よりも大きくなってしまった場合でも、抜出防止片52を土台2及び柱3に食い込ませることによって、接合ピン5が土台2及び柱3の内部に固定され、接合ピン5が孔部22、33の内部でずれることがなくなるため、接合金具4を土台2及び柱3の内部で固定することができる。
上述した接合ピン5を用いて複数の土台2及び柱3を接合する際は、先ず、接合する土台2及び柱3に接合金具4が挿入される凹部21、31と、内部に設けられた接合金具4に形成された貫通孔41と相対する位置に、この貫通孔41と連続するように接合ピン5が挿入される孔部22、33を形成する。
次に、各土台2及び柱3の凹部21、31に接合金具4を挿入し、接合金具4が各土台2及び柱3にまたがるように各土台2及び柱3の内部に設ける。次に、各土台2及び柱3の内部に設けられた接合金具4の貫通孔41が、予め形成した孔部22、33と一致していることを確認し、接合ピン5を先端から孔部22、33に挿入し、接合ピン5を更に孔部22、33の内部に差し込むと共に、図6に示すように、抜出防止片52を土台2及び柱3に食い込ませ、接合ピン5の後端が孔部22、33に完全に入るまで接合ピン5を孔部22、33に差し込む。
このとき、接合ピン5の本体部51を接合金具4の貫通孔41に貫通させ、抜出防止片52を土台2及び柱3に食い込ませることによって、接合金具4が土台2及び柱3の内部で固定され、接合金具4が土台2及び柱3から外れることを防止される。したがって、接合金具4は、土台2と相対する端部が接合ピン5によって土台2に固定され、柱3と相対する端部が接合ピン5によって柱3に固定されることによって、土台2と柱3とを適切に接合する。
この接合構造1では、接合ピン5の外周面に設けられている抜出防止片52を接合金具4の貫通孔41に貫通させる際に土台2及び柱3に食い込ませることによって、抜出防止片52の角部56が土台2及び柱3の凹み部分23、33の内部に引っ掛かり、且つ抜出防止片52が土台2及び柱3と密接し、土台2及び柱3の内部で抜出防止片52が固定されるため、接合ピン5が接合金具4の貫通孔41や土台2及び柱3の孔部22、33から抜けることが防止される。これにより、この接合構造1では、土台2と柱3との接合信頼性が向上する。また、この接合構造1では、例えば地震等で外部からの衝撃を受けた場合でも、抜出防止片52によって接合ピン5が挿入される孔部52から、接合ピン5が抜けてしまうことが防止され、接合ピン5を再び挿入する等の煩わしい作業が不要になり、作業効率が向上する。
また、この接合構造1では、接合ピン5を挿入する孔部22、33の穴径を接合ピン5の本体部51の外形よりも大きくなってしまった場合でも、抜出防止片52が土台2及び柱3に食い込むことによって、接合ピン5が土台2及び柱3の内部で固定されるため、接合ピン5が孔部22、33の内部でずれることがなく、接合金具4を土台2及び柱3の内部で固定することができ、複数の土台2及び柱3を接合することができる。
なお、抜出防止片52は、上述した形状に限定されず、外部からの衝撃等によって接合ピン5が接合金具4の貫通孔41から抜けることのないように、接合ピン5を土台2及び柱3内に固定することができればよい。
また、この接合構造1では、連続して2つ以上の木製部材を接合する場合、例えば、図7に示すように、2本の柱3と胴差6を接合する場合には、少なくとも並設された柱3及び胴差6のうち両端に位置する柱3と相対する接合金具4の主面に貫通孔41を形成する。接合金具4の両端に接合ピン5を貫通させることによって、接合金具4が両端の柱3の内部に固定され、2本の柱3の間に挟まれる胴差6も両端の柱3によって接合金具4が内部に固定されて、柱3及び胴差6を連続して接合することができる。なお、柱3と胴差6の接合信頼性を上げるために、更に中央に位置する胴差6と相対する位置に貫通孔41を形成し、中央に位置する胴差6に対しても接合ピン5を挿入するようにしてもよい。
また、接合ピン5は、上述した形状に限定されず、図8に示すような接合ピン7を用いてもよい。接合ピン7は、本体部71の先端から抜出防止片72が設けられているあたりまで、ローレット溝73が形成されている。このローレット溝73は、本体部71の外周面に設けられた無数の溝であり、孔部22、33の内周面に対する外周面の摩擦を大きくさせ、本体部71が孔部22、33から更に抜けにくくさせるように機能する。なお、ここでは、ローレット溝73を例に挙げたが、このようなものに限定されることなく、例えば無数のヘアライン状の傷やエンボス痕等であっても同様の作用効果が得られる。
接合ピン5の他の例としては、図9に示すような接合ピン8を用いてもよい。接合ピン8の本体部81は、先端から抜出防止片82が設けられている辺りまで、ネジのようならせん状の溝83が形成されおり、先端とは反対側の後端には螺合治工具が係合される係合凹部84が形成されている。係合凹部84は、後端の略中央部に六角形状、又は「−」形状や「+」形状に形成されており、螺合治工具として六角レンチ、マイナスドライバーやプラスドライバーが係合される。
また、接合ピン5の他の例としては、図10及び図11に示すような接合ピン9を用いてもよい。接合ピン9には、本体部91の外周に接合ピン5と同様に抜出防止片92が設けられており、後端には半球状に形成された頭部93が設けられている。この頭部93は、図11に示すように、接合ピン9を土台2及び柱3に打ち込んだ際に、土台2及び柱3の孔部22、33の開口を塞ぐように土台2及び柱3の側面と接し、孔部22、23の開口が隠れるため、接合ピン9の挿入部分の見栄えをよくする。また、接合ピン9では、図12に示すように、土台2及び柱3に形成された孔部22、23が貫通した貫通孔であっても、抜出防止片92が土台2及び柱3に食い込むことによって、先端側から抜け落ちてしまうことが防止されている。
本発明を適用した接合構造を示す斜視図である。 同接合構造を示す分解斜視図である。 同接合構造を示す側面図である。 同接合構造を示す断面図である。 同接合構造に用いる接合ピンの斜視図である。 接合ピンの挿入状態を示す断面図である。 3つの木製部材を接合した状態を示す断面図である。 同接合構造に用いる接合ピンの他の例を示す斜視図である。 同接合構造に用いる接合ピンの他の例を示す斜視図である。 同接合構造に用いる接合ピンの他の例を示す斜視図である。 他の例の接合ピンを用いて木製部材を接合した接合構造を示す断面図である。 土台及び柱の孔が貫通孔で形成された接合構造を示す断面図である。 従来の接合構造を示す側面図である。 同接合構造を示す断面図である。
符号の説明
1 接合構造、2 土台、3 柱、4 接合金具、5 接合ピン、21 凹部、22 孔部、31 凹部、32 孔部、41 貫通孔、51 本体部、51a テーパ、52 抜出防止片、

Claims (2)

  1. 並設された複数の被接合材の内部に、上記各被接合材をまたがるように設けられた接合金具の上記複数の被接合材のうち両端に位置する上記被接合材と相対する位置に設けられた貫通孔に連続するように上記被接合材に形成された孔部に挿入され、上記貫通孔に挿通させることで、上記被接合材から上記接合金具が外れることを防止する接合ピンにおいて、
    略棒状をなし、上記貫通孔及び上記孔部に挿入される本体部と、上記本体部の外周面に1つ以上設けられ、上記本体部が貫通孔に挿通される際に被接合材に食い込み、上記本体部が上記接合金具の貫通孔から抜けることを防止する抜出防止片とを有する接合ピン。
  2. 並設された複数の被接合材と、
    上記複数の被接合材の内部に、上記各被接合材をまたがるように設けられ、上記複数の被接合材のうち両端に位置する上記被接合材と相対する位置に貫通孔が設けられた接合金具と、
    上記貫通孔と連続するように上記被接合材に形成された孔部に挿入され、上記貫通孔を挿通する略棒状の本体部と、上記本体部の外周面に1つ以上設けられ、上記本体部が上記貫通孔に挿通される際に上記被接合材に食い込み、上記本体部が上記接合金具の貫通孔から抜けることを防止する抜出防止片とを有する接合ピンとを備える接合構造。
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JP2017211089A (ja) * 2017-09-07 2017-11-30 岡田装飾金物株式会社 連結部材及びそれを備えた連結構造

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