JP2003227182A - 木材の継手構造 - Google Patents

木材の継手構造

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JP2003227182A
JP2003227182A JP2002027544A JP2002027544A JP2003227182A JP 2003227182 A JP2003227182 A JP 2003227182A JP 2002027544 A JP2002027544 A JP 2002027544A JP 2002027544 A JP2002027544 A JP 2002027544A JP 2003227182 A JP2003227182 A JP 2003227182A
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wood
hole
bolt
head
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Minoru Kanda
稔 神田
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YAMASA MOKUZAI KK
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YAMASA MOKUZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全性および設計の自由度を確保しつつ、一対
の木材をボルトナットの緩みと雄ねじの損傷を防止して
強固に連結する。 【解決手段】一対の木材1のスリット1aにわたって鋼
製プレート2を挿入した後、軸部31、軸部31の一端
部に設けられた拡径テーパー部321を有する頭部32
および軸部31の他端部に縮径テーパー部33を介して
設けられ、雄ねじが形成された小径軸部34からなる継
手用ボルトを、木材1の一側面側からその貫通穴1bお
よび鋼製プレート2の挿通穴2aに挿通する。そして、
木材1の他側面側からその貫通穴1bに継手用ナット4
を挿通し、継手用ナット4の雌ねじを継手用ボルト3の
雄ねじ34aに締結する。この場合、継手用ボルト3の
頭部32および継手用ナット4の頭部42は、木材1の
貫通穴1bの一側面側端部および他側面側端部に形成さ
れたテーパー状座ぐり穴1cに突出することなく埋設さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、家屋などの木造建
造物を構築する際に、木材同士を連結する木材の継手構
造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】家屋などの木造建造物を構築する際に、
一対の木材を連結する方法として、木材の端部にスリッ
トを形成する一方、スリットに直交して一側面から他側
面にかけて複数個の貫通穴を形成し、また、木材のスリ
ットに挿入可能な鋼製プレートに木材の各貫通穴に対応
する複数個の挿通穴を形成した後、一対の木材のスリッ
トにわたって鋼製プレートを挿入するとともに、ボルト
を木材の一側面側から各貫通穴および鋼製プレートの各
挿通穴にそれぞれ挿通し、木材の他側面側でボルトにナ
ットを締結する継手構造が提案されている(例えば、特
開昭57−40042号公報参照)。 【0003】しかしながら、このような木材の継手構造
では、通常、ボルトの雄ねじの山径は軸部の外径と同一
であることから、木材の貫通穴および鋼製プレートの挿
通穴がボルトの軸部の外径と同一であると、ボルトを挿
通させる際、雄ねじが損傷されることになる。このた
め、木材の貫通穴の内径および鋼製プレートの挿通穴の
内径は、ボルトの軸部の外径よりも若干大きく形成する
必要がある。 【0004】この結果、木材の貫通穴および鋼製プレー
トの挿通穴にボルトが挿通され、ボルトにナットが締結
された場合、ボルトの軸部は、木材の貫通穴および鋼製
プレートの挿通穴に対して間隙を有することになり、木
材に加わる振動などによってボルトが振動し、ボルトに
締結されたナットが緩むおそれがある。 【0005】一方、木材のスリットに挿入された鋼製プ
レートを木材とともにボルトおよびナットによって締結
する方法に代えて、ドリフトピンを用いて締結する方法
も提案されている。ドリフトピンは、木材の各貫通穴お
よび鋼製プレートの各挿通穴にそれぞれ挿通され、貫通
穴の内周面および挿通穴の内周面との摩擦力によって木
材と鋼製プレートとを締結するものである(例えば、特
開平8−170370号公報参照)。 【0006】しかしながら、ドリフトピンは、木材の貫
通穴との摩擦力および鋼製プレートの挿通穴との摩擦力
によって保持されているにすぎず、木材に振動が加わる
と、ドリフトピンが木材の貫通穴および鋼製プレートの
挿通穴から抜け出るおそれがある。 【0007】このような継手構造に対して、出願人は、
先に特開平10−299742号公報に記載される木材
の継手構造を提案している。この継手構造は、一対の木
材のスリットに挿入された鋼製プレートを、軸部の、頭
部と反対側の端部に徐々に外径が小さくなる縮径テーパ
ー部を介して一体に形成された雄ねじ部を有するボルト
および該ボルトの雄ねじ部に螺合可能なナットを用いて
木材とともに締結するものである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、出願人が先
に出願した木材の継手構造では、雄ねじ部の損傷を確実
に防止してボルトを木材の貫通穴および鋼製プレートの
挿通穴に挿通することができ、たとえ、木材に振動が発
生したとしても、ボルトの雄ねじ部に螺合されたナット
の緩みを確実に防止することができるものの、木材の側
面からボルトの頭部およびナットが突出するため、家屋
などの組立作業時に作業者がボルトの頭部やナットに引
っ掛かって転倒したり、家屋などが完成した後、居住者
がボルトの頭部やナットに衝突するおそれがあり、安全
性に難がある。また、ボルトの頭部やナットと干渉しな
いように、他の部材を配設しなければならず、設計が制
約されるという欠点がある。 【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、安全性および設計の自由度を確保しつつ、
ボルトナットの緩みと雄ねじの損傷を防止して一対の木
材を強固に連結することのできる木材の継手構造を提供
するものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、軸部、該軸部
の一端部に設けられた拡径テーパー部を有する頭部およ
び軸部の他端部に縮径テーパー部を介して設けられ、雄
ねじが形成された小径軸部からなる継手用ボルトと、継
手用ボルトの雄ねじに螺合可能な雌ねじが形成された筒
部および該筒部の一端部に設けられた拡径テーパー部を
有する頭部からなる継手用ナットと、端部に一定深さの
スリットが形成される一方、継手用ボルトの軸部の外径
に対応する内径を有し、スリットに直交して一側面から
他側面にかけて複数個の貫通穴が形成されるとともに、
各貫通穴の一端部および他端部に継手用ボルトの頭部お
よび継手用ナットの頭部に対応するテーパー状座ぐり穴
がそれぞれ形成された木材と、木材のスリットに挿入可
能であり、かつ、各貫通穴に対応する複数個の挿通穴が
形成された鋼製プレートと、から構成され、前記継手用
ボルトの頭部および継手用ナットの頭部にレンチ穴が形
成され、一対の木材のスリットにわたって鋼製プレート
が挿入され、木材の各貫通穴および鋼製プレートの各挿
通穴を通して継手用ボルトがそれぞれ挿通されるととも
に、継手用ボルトの雄ねじに継手用ナットの雌ねじが螺
合されて、継手用ボルトの頭部および継手用ナットの頭
部が木材のテーパー状座ぐり穴にそれぞれ埋設されてい
ることを特徴とするものである。 【0011】本発明によれば、一対の木材のスリットに
わたって鋼製プレートを挿入し、木材の各貫通穴および
鋼製プレートの各挿通穴に継手用ボルトをそれぞれ挿通
し、各継手用ボルトの雄ねじに継手用ナットの雌ねじを
それぞれ螺合させることにより、一対の木材を鋼製プレ
ートを介して連結することができる。 【0012】ここで、継手用ボルトの雄ねじは、軸部
の、頭部と反対側の端部に縮径テーパー部を介して設け
られた小径軸部に形成されているため、軸部の外径に対
応して形成された木材の貫通穴の内径および鋼製プレー
トの挿通穴の内径よりも小径となる。したがって、木材
の貫通穴および鋼製プレートの挿通穴に継手用ボルトを
挿通する際、雄ねじの損傷を確実に防止することができ
る。しかも、継手用ボルトの軸部と、木材の貫通穴およ
び鋼製プレートの挿通穴との間に隙間を生ずることはな
く、たとえ木材に振動が作用したとしても、継手用ボル
トに対して継手用ボルトが緩むことがなく、強固に連結
される。 【0013】この際、木材の各貫通穴の一端部および他
端部には、それぞれ継手用ボルトの頭部および継手用ナ
ットの頭部に対応するテーパー状座ぐり穴が形成されて
いることから、継手用ボルトの雄ねじに継手用ナットの
雌ねじを螺合して締め付けた場合、継手用ボルトの頭部
および継手用ナットの頭部は、テーパー状座ぐり穴に埋
設される。このため、木材の一側面および他側面から継
手用ボルトの頭部および継手用ナットの頭部が突出する
ことがなく、作業時あるいは建造物の完成時に引っ掛か
ったり、設計の自由度を制約することがない。しかも、
継手用ボルトの頭部の拡径テーパー部および継手用ナッ
トの頭部の拡径テーパー部がそれぞれテーパー状座ぐり
穴に接触するため、大きな摩擦力が発生し、より強固に
連結される。 【0014】なお、継手用ボルトに対する継手用ナット
の締結は、それらの頭部に形成されたレンチ穴にレンチ
を嵌入して回転させることで行われる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。 【0016】図1乃至図3には、本発明の木材の継手構
造の一実施形態が示されている。 【0017】この継手構造は、端部にスリット1aが形
成されるとともに、スリット1aに直交して複数個の貫
通穴1bが形成された木材1と、木材1のスリット1a
に挿入可能であり、木材1の各貫通穴1bに対応する複
数個の挿通穴2aが形成された鋼製プレート2と、木材
1の貫通穴1bおよび鋼製プレート2の各挿通穴2aに
それぞれ挿通可能な継手用ボルト3と、継手用ボルト3
の雄ねじ34aに螺合可能な雌ねじ41aを有する継手
用ナット4と、から構成されている。 【0018】木材1は、幅方向中央に一端面から長手方
向に向かって設定深さのスリット1aが形成されるとと
もに、スリット1aが形成された端部において、スリッ
ト1aに直交して一側面から他側面にかけて貫通する複
数個の貫通穴1bが長さ方向および高さ方向にそれぞれ
設定間隔をおいて形成されている。また、木材1の各貫
通穴1bの一側面側端部および他側面側端部には、後述
する継手用ボルト3の頭部32および継手用ナット4の
頭部42に対応するテーパー状座ぐり穴1cが形成され
ている。 【0019】なお、スリット1aの幅は、後述する鋼製
プレート2の厚みとほぼ同一に設定され、また、貫通穴
1bの内径は、継手用ボルト3の軸部31の外径と同じ
か、わずかに小さく設定されている。 【0020】鋼製プレート2は、木材1の高さに略相当
する縦寸法と、木材1のスリット1aの深さ寸法の約2
倍の長さに相当する横寸法とを有する方形状に形成さ
れ、木材1のスリット1aの幅に略相当する厚みを有し
ている。そして、鋼製プレート2には、木材1の各貫通
穴1bに対応して複数個の挿通穴2aが形成されてい
る。 【0021】継手用ボルト3は、図4に示すように、軸
部31と、軸部31の一端部に設けられた頭部32と、
軸部31の他端部に、軸部31から離れるにしたがって
順に外径が小さくなる円錐台形状の縮径テーパー部33
を介して設けられた小径軸部34と、からなり、木材1
の幅寸法よりも若干短く形成されている。軸部31は、
平滑な外周面を有し、その外径は、鋼製プレート2の挿
通穴2aの内径と略同一に形成されている。頭部32
は、軸部31から離れるにしたがって順に外径が大きく
なる円錐台形状の拡径テーパー部321を有しており、
軸部31と同一軸心上に形成されている。そして、頭部
32には、図示しないレンチが嵌入可能なレンチ穴32
aが形成されている。小径軸部34は、縮径テーパー部
33の端部に軸部31と同一軸心上に形成されており、
その外周面には軸部31の外径よりも小さな山径の雄ね
じ34aが形成されている。 【0022】継手用ナット4は、図5に示すように、前
述した継手用ボルト3の軸部31と略同一外径の筒部4
1と、筒部41の一端部に設けられた頭部42と、から
なり、筒部41の内周面には、継手用ボルト3における
小径軸部34の雄ねじ34aに螺合可能な雌ねじ41a
が形成されている。筒部41は、平滑な外周面を有し、
その外径は、継手用ボルト3の軸部31の外径と略同一
に形成されている。頭部42は、筒部41から離れるに
したがって順に外径が大きくなる円錐台形状の拡径テー
パー部421を有しており、筒部41と同一軸心上に形
成されている。 【0023】次に、これらの鋼製プレート2、継手用ボ
ルト3および継手用ナット4を用いて一対の木材1を連
結する場合を説明する。 【0024】まず、予め、各木材1の端部の幅方向中央
部にスリット1aをそれぞれ形成する。スリット1a
は、例えば、丸鋸によって木材1の高さ方向にわたって
端面から一定の深さに形成される。また、スリット1a
が設けられた木材1の端部に、スリット1aに直交して
設定された内径の複数個の貫通穴1bを一側面から他側
面にかけてそれぞれ所定位置に形成する。さらに、木材
1の各貫通穴1bの一側面側端部および他側面側端部に
継手用ボルト3の頭部32および継手用ナット4の頭部
42に対応するテーパー状座ぐり穴1cをそれぞれ該貫
通穴1bと同一軸心上に形成する。また、鋼製プレート
2にも、予め、設定された内径の複数個の貫通孔2aを
それぞれ所定位置に形成しておく。 【0025】このようにして、一対の木材1,1および
1枚の鋼製プレート2が用意されたならば、一方の木材
1のスリット1aに鋼製プレート2の一半部を挿入し、
木材1の各貫通穴1bと、鋼製プレート2の各挿通穴2
aとを略同心上に合わせる。次いで、木材1の各貫通穴
1bの一側面側から継手用ボルト3の小径軸部34を挿
入する。 【0026】この場合、継手用ボルト3の小径軸部34
は、軸部31の外径よりも小径であるため、貫通穴1b
内に挿通される際,貫通穴1bの内周面に摺接して損傷
することはない。 【0027】各継手用ボルト3が木材1の貫通穴1b内
に挿通されると、各継手用ボルト3は、木材1のスリッ
ト1aに挿入された鋼製プレート2の各挿通穴2aを挿
通する。この際、鋼製プレート2の各挿通穴2aおよび
木材1の各貫通穴1bが完全な同心状態になっていなく
ても、継手用ボルト3の小径軸部34が鋼製プレート2
の挿通穴2aを通過すれば、小径軸部34に連続して設
けられた縮径テーパー部33が挿通穴2a内に進入し、
各縮径テーパー部33の外周面によって鋼製プレート2
の各挿通穴2aがそれぞれ各貫通穴1bと同心上に位置
するように、鋼製プレート2をスリット1a内で移動さ
せる。そして、各継手用ボルト3の縮径テーパー部33
によって鋼製プレート2が移動することにより、各挿通
穴2aと各貫通穴1bとがそれぞれ強制的に同心状態と
され、各継手用ボルト3の軸部31が鋼製プレート2の
挿通穴2aに円滑に挿通される。 【0028】このようにして、全ての継手用ボルト3が
鋼製プレート2の各挿通穴2aを経て各貫通穴1bのほ
ぼ全長にわたって挿通されると、各継手用ボルト3の小
径軸部34は、木材1の貫通穴1bの他側面側近傍に位
置することになる。 【0029】次いで、木材1の他側面側から各貫通穴1
bに各継手用ナット4をそれぞれ挿入し、木材1の各貫
通穴1bの他側面側近傍に位置する小径軸部34の雄ね
じ34aに筒部41の内周面に形成された雌ねじ41a
を螺合させ、締め付ける。具体的には、例えば、各継手
用ボルト3の頭部32に形成されたレンチ穴32aにレ
ンチ(図示せず)を嵌合して継手用ボルト3の回転を阻
止した後、継手用ナット4の頭部42に形成されたレン
チ穴42aにレンチ(図示せず)を嵌合し、レンチを介
して継手用ナット4を回転させることにより、各継手用
ボルト3の雄ねじ34aに継手用ナット4の雌ねじ41
aを締結することができる。 【0030】したがって、一方の木材1および該木材1
のスリット1aに挿入された鋼製プレート2の一半部と
が継手用ボルト3および継手用ナット4を介して連結さ
れる。 【0031】この際、継手用ボルト3の頭部32および
継手用ナット4の頭部42は、各貫通穴1bの一側面側
端部および他側面側端部にそれぞれ形成されたテーパー
状座ぐり穴1cに強制的に押し付けられることにより、
木材1の一面側および他面側から突出することなく埋設
される。 【0032】一方の木材1と鋼製プレート2が複数本の
継手用ボルト3および継手用ナット4によって連結され
ると、鋼製プレート2の他半部を他方の木材1のスリッ
ト1aに挿入し、鋼製プレート2の各挿通穴2aを木材
1の各貫通穴1bに略対向させる。そして、前述したよ
うに、各継手用ボルト3を木材1の一側面側から各貫通
穴1bおよび鋼製プレート2の各挿通穴2aに挿通した
後、木材1の他側面側から各貫通穴1bに継手用ナット
4を挿入し、各継手用ボルト3の雄ねじ34aに継手用
ナット4の雌ねじ41aをそれぞれ螺合させ、レンチを
介して締め付けることにより、他方の木材1および該木
材1のスリット1aに挿入された鋼製プレート2の他半
部とを継手用ボルト3および継手用ナット4を介して連
結することができる。 【0033】この結果、一対の木材1,1を鋼製プレー
ト2、複数本の継手用ボルト3および継手用ナット4を
介して一体に連結することができる。 【0034】この際、継手用ボルト3の頭部32および
継手用ナット4の頭部42は、各貫通穴1bの一側面側
端部および他側面側端部にそれぞれ形成されたテーパー
状座ぐり穴1cに強制的に押し付けられて、木材1の一
面側および他面側から突出することなく埋設される。 【0035】また、各継手用ボルト3の軸部31は、木
材1の各貫通穴1bに対して摩擦力が作用した状態にな
っているため、ドリフトピンと同様に、木材1に対して
継手用ボルト3が振動することが確実に防止され、継手
用ナット4の緩みを確実に防止することができる。しか
も、各継手用ボルト3の頭部32の拡径テーパー部32
1および継手用ナット4の頭部42の拡径テーパー部4
21は、木材1のテーパー状座ぐり穴1cに強制的に押
し付けられているため、軸部31のみが接触している場
合に比較して接触面積が大きくなり、より大きな摩擦力
が作用することになり、より強固に連結することができ
る。また、各継手用ボルト3の頭部32および継手用ナ
ット4の頭部42は、木材1の一側面および他側面から
突出しないため、安全性を阻害することがなく、また、
設計の自由度を阻害することもない。 【0036】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、安全性お
よび設計の自由度を確保しつつ、ボルトナットの緩みと
雄ねじの損傷を防止して一対の木材を強固に連結するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の木材の継手構造の一実施形態を示す側
面図である。 【図2】図1のA−A線断面図である。 【図3】図1の木材の継手構造を一部省略して示す分解
斜視図である。 【図4】図1の継手構造に用いられる継手用ボルトを一
部破断して示す正面図である。 【図5】図1の継手構造に用いられる継手用ナットを一
部破断して示す正面図である。 【符号の説明】 1 木材 1a スリット 1b 貫通穴 1c テーパー状座ぐり穴 2 鋼製プレート 2a 挿通孔 3 継手用ボルト 31 軸部 32 頭部 32a レンチ穴 321 拡径テーパー部 33 縮径テーパー部 34 小径軸部 34a 雄ねじ 4 継手用ナット 41 筒部 41a 雌ねじ 42 頭部 42a レンチ穴 421 拡径テーパー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 37/00 F16B 37/00 H Z

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸部、該軸部の一端部に設けられた拡径
    テーパー部を有する頭部および軸部の他端部に縮径テー
    パー部を介して設けられ、雄ねじが形成された小径軸部
    からなる継手用ボルトと、継手用ボルトの雄ねじに螺合
    可能な雌ねじが形成された筒部および該筒部の一端部に
    設けられた拡径テーパー部を有する頭部からなる継手用
    ナットと、端部に一定深さのスリットが形成される一
    方、継手用ボルトの軸部の外径に対応する内径を有し、
    スリットに直交して一側面から他側面にかけて複数個の
    貫通穴が形成されるとともに、各貫通穴の一端部および
    他端部に継手用ボルトの頭部および継手用ナットの頭部
    に対応するテーパー状座ぐり穴がそれぞれ形成された木
    材と、木材のスリットに挿入可能であり、かつ、各貫通
    穴に対応する複数個の挿通穴が形成された鋼製プレート
    と、から構成され、前記継手用ボルトの頭部および継手
    用ナットの頭部にレンチ穴が形成され、一対の木材のス
    リットにわたって鋼製プレートが挿入され、木材の各貫
    通穴および鋼製プレートの各挿通穴を通して継手用ボル
    トがそれぞれ挿通されるとともに、継手用ボルトの雄ね
    じに継手用ナットの雌ねじが螺合されて、継手用ボルト
    の頭部および継手用ナットの頭部が木材のテーパー状座
    ぐり穴にそれぞれ埋設されていることを特徴とする木材
    の継手構造。
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