JP2592183Y2

JP2592183Y2 - ケーブル延線用足場金具

Info

Publication number: JP2592183Y2
Application number: JP1992079185U
Authority: JP
Inventors: 幸男安達
Original assignee: 西日本プラント工業株式会社
Priority date: 1992-11-17
Filing date: 1992-11-17
Publication date: 1999-03-17
Anticipated expiration: 2007-11-17
Also published as: JPH0644332U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、ケーブルトラフ内ケー
ブル布設工事において使用する作業員のための足場金具
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、各種プラントの電気配線工事にお
いては、ケーブル布設作業を行うために、天井の梁から
吊り足場を設置していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、作業の
度に吊り足場を設置することは、工数が非常にかかり、
また作業員の負担も大きいという問題があった。

【０００４】本考案が解決すべき課題は、設置及び解体
が容易であり、高所での作業が楽になるケーブル延線用
足場金具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本考案のケーブル延線用足場金具は、長尺の棒ない
しパイプ材からなる足場金具本体と、この足場金具本体
の中途部に設けられてケーブルトラフ支持用アングル材
の端部外周に装着可能なブラケットと、前記足場金具本
体の先端に設けられて前記アングル材の垂直部に保持さ
れる保持金具と、前記足場金具本体の基端に固定される
手摺柱と、この手摺柱に固定される手摺桟とを備え、か
つ、前記ブラケットの上部には、前記ケーブルトラフ支
持用アングル材の吊りボルトの下部が嵌入できる切欠孔
を設けると共に、この切欠孔の開放端側を開閉可能な抜
け止め片を前記ブラケットに設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】ケーブルトラフを一定間隔毎に支持しているア
ングル材の吊りボルトの部分に足場金具本体の中途部を
固定し、足場金具本体の先端をアングル材の垂直部に保
持し、足場金具本体に手摺柱および手摺桟を組み立て、
足場金具本体に足場板を渡すことにより、簡単に足場が
設置される。

【０００７】

【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図１は本考案に係るケーブル延線用
足場金具の実施例を示すもので、（ａ）は平面図、
（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図、（ｄ）および（ｅ）
はそれぞれ（ｂ）におけるＡ−ＡおよびＢ−Ｂ断面図で
ある。同図において、１は足場金具本体である。足場金
具本体１の中途部にはケーブルトラフ支持用アングル材
３１の外周２面を囲むように四角筒状のブラケット２が
溶接により固着されており、ブラケット２の上部には吊
りボルト３２挿入用の切欠孔２ａが設けられ、さらに、
抜け止め片３が前記切欠孔２ａの開放端側を開閉可能に
取り付けられている。足場金具本体１の前記切欠孔２ａ
の開放側方向の端部には前記アングル材３１の下部両面
に装着されるＪ字状折曲部を設けた保持金具４が溶接に
より固着されている。また足場金具本体１の他端には、
後述の手摺柱の下端を装着するためのシャフト５が固着
されており、そこには横向きＪ字状のロックピン６がス
プリング（図示せず）により出入り可能に取り付けられ
ている。

【０００８】図２は前記手摺柱の実施例を示すもので、
（ａ）は正面図、（ｂ）は底面図である。同図におい
て、パイプ状の手摺柱１１の下端は前記足場金具本体１
のシャフト５に装着できるようになっており、またロッ
クピン６の先端が嵌入する穴１１ａが両側に設けられて
いる。さらに手摺柱１１の上部および中間部には、後述
の手摺桟の端部を固定するための自重ロック爪１２，１
３が設けられている。手摺柱１１の上端には、キャップ
１４が冠着されている。

【０００９】図３は前記手摺桟の実施例を示すもので、
（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は（ｂ）のＣ
−Ｃ断面図である。同図において、手摺桟２１は中空本
体２２とスライド可能な軸部２３とから構成されてお
り、各端部は偏平状になっており、前記手摺柱１１の自
重ロック爪１２，１３に取り付けることができるように
取付穴２２ａ，２３ａが設けられている。中空本体２２
と軸部２３とは、長さを調整後、ストッパー２４で固定
できるようになっている。

【００１０】図４は上記構成の足場金具をケーブルトラ
フ４１に取り付けた状態を示す正面図、図５はその側面
図である。ケーブル４２が収容されるケーブルトラフ４
１は天井梁材４３より吊りボルト３２で支持されたアン
グル材３１によって支持されている。足場金具本体１
は、抜け止め片３を開いた状態でアングル材３１の長手
方向の端部から挿入し、吊りボルト３２の部分のアング
ル材３１をブラケット２が囲むように、また保持金具４
のＪ字状折曲部がアングル材３１の下端面を挟むように
取り付ける。足場金具本体１を挿入すると、吊りボルト
３２は、ブラケット２の切欠孔２ａ内に入るので、抜け
止め片３を閉めると、足場金具本体１は吊りボルト３２
によって離脱不可の状態になる。

【００１１】このようにして、一定間隔毎に足場金具を
装着し、端部には手摺柱１１を取り付け、ロックピン６
で手摺柱１１を固定し、手摺り桟２１を自重ロック爪１
２，１３に取り付ける。さらに足場金具本体１間に足場
板を渡すと、足場が出来上がる。

【００１２】

【考案の効果】本考案によれば下記の効果を奏する。

【００１３】ケーブル布設用足場の設置及び解体が
容易になる。

【００１４】高所での作業が楽になる。

【００１５】ケーブルトラフ支持用のアングル材を
改造せず、そのまま使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るケーブル延線用足場金具の実施
例を示すもので、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、
（ｃ）は側面図、（ｄ）および（ｅ）はそれぞれ（ｂ）
におけるＡ−ＡおよびＢ−Ｂ断面図である。

【図２】手摺柱の実施例を示すもので、（ａ）は正面
図、（ｂ）は底面図である。

【図３】手摺桟の実施例を示すもので、（ａ）は平面
図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は（ｂ）のＣ−Ｃ断面図で
ある。

【図４】足場金具をケーブルトラフに取り付けた状態
を示す正面図である。

【図５】図４の側面図である。

【符号の説明】

１足場金具本体、２ブラケット、２ａ切欠孔、３
抜け止め片、４保持金具、５シャフト、６ロッ
クピン、１１手摺柱、１１ａ穴、１２，１３自重ロ
ック爪、１４キャップ、２１手摺桟、２２中空本
体、２２ａ，２３ａ取付穴、２３軸部、２４スト
ッパー、３１アングル材、３２吊りボルト、４１
ケーブルトラフ、４２ケーブル、４３天井梁材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭60−26763（ＪＰ，Ａ) 特開昭54−99325（ＪＰ，Ａ) 実開昭54−171201（ＪＰ，Ｕ) 実開昭57−65516（ＪＰ，Ｕ) 実開平１−109219（ＪＰ，Ｕ) 実開平４−13749（ＪＰ，Ｕ) 特公昭58−18852（ＪＰ，Ｂ２) 実公昭63−49462（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H02G 1/00 - 1/10 H02G 9/00 - 9/12

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長尺の棒ないしパイプ材からなる足場金
具本体（１）と、この足場金具本体（１）の中途部に設
けられてケーブルトラフ支持用アングル材（３１）の端
部外周に装着可能なブラケット（２）と、前記足場金具
本体（１）の先端に設けられて前記アングル材（３１）
の垂直部に保持される保持金具（４）と、前記足場金具
本体（１）の基端に固定される手摺柱（１１）と、この
手摺柱（１１）に固定される手摺桟（２１）とを備え、
かつ、前記ブラケット（２）の上部には、前記ケーブル
トラフ支持用アングル材（３１）の吊りボルト（３２）
の下部が嵌入できる切欠孔（２ａ）を設けると共に、こ
の切欠孔（２ａ）の開放端側を開閉可能な抜け止め片
（３）を前記ブラケット（２）に設けたことを特徴とす
るケーブル延線用足場金具。