JPH0727796Y2 - 洞道等におけるケーブルハンガー - Google Patents

洞道等におけるケーブルハンガー

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JPH0727796Y2
JPH0727796Y2 JP153892U JP153892U JPH0727796Y2 JP H0727796 Y2 JPH0727796 Y2 JP H0727796Y2 JP 153892 U JP153892 U JP 153892U JP 153892 U JP153892 U JP 153892U JP H0727796 Y2 JPH0727796 Y2 JP H0727796Y2
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hanger arm
cable
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elliptical
engagement hole
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JP153892U
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憲夫 綾
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株式会社東亜工業所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洞道等において、電
力、通信用その他のケーブルを掛架し配設するための受
棚としてのケーブルハンガーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、道路上を占有している電力、通信
用等の各種のケーブルを集約して地中に構築した洞道等
に配設し、電柱をなくすことが進められている。
【0003】この地中の洞道等においてケーブルを配設
する場合、洞道等の側壁面に沿って所要間隔ごとに、立
金物である支柱を固定して立設し、この支柱に受金物で
あるハンガーアームを固定して複数段のケーブル用の受
棚、つまりはケーブルハンガーを構成している。そして
このケーブルハンガーを洞道等の長手方向に一定の間隔
で配設し、このハンガーの各ハンガーアーム上にケーブ
ルを掛架して配設することとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、受金物とし
てのハンガーアームを、立金物である支柱に対してボル
ト、ナット等の締結具により固定したり、あるいは溶接
により固定するのは、洞道内側壁面への取付け作業が面
倒であること、またケーブル敷設の作業性が悪いことか
ら、最近では、このハンガーアームを支柱に対して脱着
可能に取付けたものが出現している。
【0005】前記のハンガーアームは、アングルやチャ
ンネル状の形鋼材よりなるもので、これを支柱に取付け
た状態においては側部に角部や端縁部を有することにな
り、そのためハンガーアーム上に掛架されるケーブル
が、その配設時等において引張られたりして擦れが生じ
ると、ケーブルに損傷が生じるおそれがある。
【0006】また、前記の形鋼材よりなるハンガーアー
ムを支柱に対して脱着可能に取付ける手段として、ハン
ガーアームの取付側端部にくびれ部を設けておき、この
取付側端部を支柱の前面板に有する取付係合孔に挿入
し、前記くびれ部で支柱に係止するようになっているも
のである。そのため、前記のくびれ部をこれに対応する
取付係合孔の部分に嵌め合せる必要があり、その係止操
作が行ない難い上、前記くびれ部の強度が不足しかつケ
ーブルの荷重による応力がくびれ部に集中し易くて、撓
みが生じるおそれもあり、重荷重用のケーブルハンガー
としては満足できるものではない。
【0007】本考案は、上記に鑑みてなしたものであ
り、ハンガーアームの支柱の取付係合孔に対する係合部
分の強度が強く、重荷重用のケーブルハンガーとして不
安なく使用できるとともに、ケーブルを損傷するおそれ
のないケーブルハンガーを提供しようとするものであ
り、さらには、支柱に対するハンガーアームの着脱操作
が行ない易く、容易に取付けできるケーブルハンガーを
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
考案の第1は、洞道等の側部に固定され立設される支柱
と、該支柱に脱着可能に取付けられてケーブルを受ける
ハンガーアームとからなり、ハンガーアームは、鋼管等
の金属製円管よりなり、一端部が断面略楕円形に変形せ
しめられ、この楕円形端部がその長軸を上下方向にして
支柱に有する取付係合孔に挿入係止されて取付けられる
ことを特徴とする。
【0009】また第2の考案においては、ハンガーアー
ムは、鋼管等の金属製円管よりなり、一端部が断面略楕
円形に変形されるとともに、この楕円形端部の長軸方向
の端縁部に外方へ屈曲した係止片が設けられ、他方、支
柱には、前面板に前記楕円形端部を断面縦長にして挿入
できかつ該状態を保持できる取付係合孔が設けられると
ともに、この取付係合孔のやや後方上部に楕円形端部の
上縁部が上向きに係合する係合板が設けられており、前
記ハンガーアームの楕円形端部を係止片を上にして前記
支柱の取付係合孔に挿入し、後方の係合板に対し端部上
縁を上向きに当接させて係止片を係合板下縁に係止させ
るようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】支柱は洞道等の側部に固定され立設されてお
り、この支柱に有する取付係合孔に対して、ハンガーア
ームの楕円形端部をその長軸を上下方向にして挿入係止
することにより取付ける。
【0011】特に請求項2の場合には、楕円形端部の長
軸方向の一方の端縁部に係止片を上にして支柱の前面板
に有する取付係合孔に挿入するとともに、この楕円形端
部を取付係合孔より後方の係合板の下縁に上向きに係合
させ、さらに前記係止片を係合板下縁に係止して取付け
る。
【0012】前記の取付状態において、ハンガーアーム
上に所要数本のケーブルを掛架し配設すると、そのケー
ブルによる荷重がハンガーアームにかかり、その結果、
取付係合孔の部分を支点にして後方の楕円形端部が上向
きに回動しようとして端部上縁が係合板に上向きに係合
するとともに、該上縁に有する係止片が係合板に係止し
た状態に保持されて前方への抜脱が阻止され、前記の取
付け状態に安定よく保持される。またこのハンガーアー
ムを取外すには、ハンガーアームの前端部を持ち上げる
ようにして、係止片と係合板との係合を外せば容易に抜
脱できる。
【0013】しかして、前記ハンガーアームには、ケー
ブル重量による荷重で取付係合孔との係合部分に強い力
が作用するが、この取付側端部が上下に長軸をなす楕円
形状をなしているために、上下方向の曲げ力に対して強
くなっており、したがって撓みが生じず、それだけ1本
のハンガーアームに多数本のケーブル、あるいは重重量
のケーブルを掛架、受支することができる。
【0014】しかも前記ハンガーアームは、鋼管等の金
属製円管よりなるもので丸くなっており、側部に角部や
端縁部を有さないため、ケーブルを引張ったりして擦れ
が生じても、ケーブルを損傷するおそれがない。
【0015】
【実施例】次に本考案の1実施例を図面に基いて説明す
る。
【0016】図において、(1)は洞道(A)内の側壁
面(B)に固定されて立設される立金物としての支柱、
(2)は前記の支柱(1)に対し脱着可能に取付けられ
る受金物としてのハンガーアームを示している。
【0017】ハンガーアーム(2)は、図のように所要
長さの鋼管等の金属製の円管よりなり、その一端部(2
1)の所要長さが断面略楕円形をなすように変形せしめ
られており、この楕円形端部(21)の長軸方向の端縁
部に切り起しにより外方への屈曲形状をなす係止片(2
2)が設けられている。
【0018】楕円形端部(21)とは反対側の前方側の
端部(23)は前記の楕円形端部の長軸方向と同方向に
圧縮されて扁平化され、この扁平端部(23)が前記係
止片(22)と同じ方向に屈曲されて、該ハンガーアー
ム(2)に受支されるケーブル(C)の脱落を防止する
ケーブル止めとして形成されている。もちろん他のケー
ブル止めを施しておくこともできる。
【0019】このハンガーアーム(2)は、通常鋼管等
の金属製円管の表面に亜鉛メッキが施され、さらに必要
に応じて絶縁材等が塗装される。
【0020】他方、支柱(1)は主としてアングル状の
鋼材よりなり、その一の板面を前面板(11)、他の一
の板面を側面板(12)とし、側壁面(B)に固定でき
るように、側面板(12)の後端部には、所要個所に側
壁面(B)に対する取付固定板(13)が前面板(1
1)と平行に連接されており、この取付固定板(13)
の部分でボルト等による締結手段(14)により側壁面
(B)に対し固定されるようになっている。
【0021】前面板(11)には、縦方向(上下方向)
所要間隔毎に上記のハンガーアーム(2)の楕円形端部
(21)をその長軸を上下方向にして挿入できる縦長の
楕円形をなす取付係合孔(15)が形成されている。こ
の取付係合孔(15)は、その縦方向(長軸方向)の寸
法が前記ハンガーアーム(2)の長軸方向寸法よりやや
長く、少なくとも係止片(22)の突出寸法以上に長く
形成されるとともに、その上下縁の曲率がハンガーアー
ム(2)の楕円形端部(21)と対応する略楕円形状を
なすように形成される。
【0022】また、取付係合孔(15)のやや後方上部
には、側面板(12)の一部を切り込んで前面板(1
1)と平行に屈曲した係合板(16)が設けられ、この
係合板(16)の下縁部に、前記取付係合孔(15)に
挿入された楕円形端部(21)の上縁部が嵌合する係合
凹部(17)が形成されている。特にこの係合板(1
6)の係合凹部(17)は、取付係合孔(15)に挿入
された楕円形端部(21)が取付係合孔(15)の下縁
に当接して、かつ端部上縁が係合板(16)の係合凹部
(17)に嵌合した状態において、略水平状態に保持さ
れるようになっている。通常はごく僅かに前上りの状態
に保持されるように形成される。
【0023】上記の構成によるケーブルハンガーによれ
ば、洞道(A)内の側壁面(B)に支柱(1)を所定間
隔をおいて先ず固定する。そして側壁面(B)に固定さ
れた支柱(1)の前面板(11)に有する取付係合孔
(15)に対し、ハンガーアーム(2)の楕円形端部
(21)を長軸方向の係止片(22)が形成された側を
上にして挿入し、取付係合孔(15)の下縁部の個所を
支点にしてこの楕円形端部(21)の上縁部を取付係合
孔(15)よりやや後方上部の係合板(16)の下縁部
に上向きに当接係合させ、同時に係止片(22)を係合
板(16)下縁に係止して、前方への抜脱を阻止した状
態にすればよく、簡単に取付けできる。
【0024】またハンガーアーム(2)を支柱(1)か
ら取外すには、該アーム(2)の前方側を持ち上げるよ
うにして、楕円形端部(21)の端部上縁に有する係止
片(22)を係合板(16)から離脱させ、この状態で
アーム(2)を前方へ引き抜けばよく、簡単に取外すこ
とができる。
【0025】そして、前記のようにハンガーアーム
(2)を支柱(1)に対して挿入係止して取付けた状態
においては、支柱(1)の前面板(11)の取付係合孔
(15)および後方の係合板(16)に係合する部分が
縦方向に長軸の断面略楕円形状をなしているために、上
下方向の曲げに対して強く、ケーブル(C)を受支した
場合の荷重にも充分に耐え、撓みが生じず、それだけ1
本のアーム(2)に多数本のケーブル(C)を掛架させ
ることができ、また重重量のケーブル(C)を受けるこ
とができる。
【0026】しかも前記ハンガーアーム(2)は、鋼管
等の金属製円管よりなるもので、ケーブル(C)を受け
る部分が断面円形をなしており、角部や端縁部が存在せ
ず、ケーブル配設時等においてケーブルが引張られて擦
れが生じても、ケーブルを損傷するおそれがない。
【0027】なお、1本の支柱(1)に取付けるハンガ
ーアーム(2)の本数や間隔、ハンガーアーム(2)に
用いる円管の径や肉厚等は、受支対象となるケーブルや
本数によって適宜決定できる。また本考案は洞道内のケ
ーブルハンガーに限らず、他の配線用のケーブルハンガ
ーとしても好適に利用可能である。
【0028】
【考案の効果】上記したように本考案のケーブルハンガ
ーによれば、ハンガーアームの取付側端部、すなわち支
柱に挿入係止される部分が上下に長軸の断面略楕円形状
をなしているために、上下方向の曲げに対して強くて、
ケーブルの荷重による撓みが生じず、1本のハンガーア
ームに多数本のケーブル、あるいは重重量のケーブルを
掛架させることができ、重荷重用のケーブルハンガーと
して好適に使用できる。しかもアームは鋼管等の円管よ
りなるもので、ケーブル配設時等において擦れが生じて
もケーブルを損傷することがない。
【0029】特に請求項2のようにしてハンガーアーム
を支柱の取付係合孔に対し係合して取付けた場合は、取
付け状態を安定性よく保持でき、かつ該ハンガーアーム
の着脱操作も容易になり、洞道等でのケーブル配設作業
の能率化、簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洞道内の壁面に取付けた使用状態の断面図であ
る。
【図2】ハンガーアームの側面図である。
【図3】ハンガーアームの前端部の正面図(a)と後端
部の正面図(b)である。
【図4】支柱の側面図である。
【図5】支柱の後面側の正面図である。
【図6】支柱の平面図である。
【図7】ハンガーアームを取付けた状態を後部側から見
た一部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
(1) 支柱 (11) 前面板 (15) 取付係合孔 (16) 係合板 (2) ハンガーアーム (21) 楕円形端部 (22) 係止片 (23) 扁平端部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洞道等の側部に固定され立設される支柱
    と、該支柱に脱着可能に取付けられてケーブルを受ける
    ハンガーアームとからなり、 ハンガーアームは、鋼管等の金属製円管よりなり、一端
    部が断面略楕円形に変形せしめられ、この楕円形端部が
    その長軸を上下方向にして支柱に有する取付係合孔に挿
    入係止されて取付けられることを特徴とする洞道等にお
    けるケーブルハンガー。
  2. 【請求項2】 洞道等の側部に固定され立設される支柱
    と、該支柱に脱着可能に取付けられてケーブルを受ける
    ハンガーアームとからなり、 ハンガーアームは、鋼管等の金属製円管よりなり、一端
    部が断面略楕円形に変形せしめられるとともに、この楕
    円形端部の長軸方向の一方の端縁部に外方へ屈曲した係
    止片が設けられ、他方、支柱には、前面板に前記楕円形
    端部を断面縦長にして挿入できかつ該状態を保持できる
    取付係合孔が設けられるとともに、この取付係合孔のや
    や後方上部に楕円形端部の上縁部が上向きに係合する係
    合板が設けられており、前記ハンガーアームの楕円形端
    部を係止片を上にして前記支柱の取付係合孔に挿入し、
    後方の係合板に対し端部上縁を上向きに当接させて係止
    片を係合板下縁に係止させるようにしたことを特徴とす
    る洞道等におけるケーブルハンガー。
JP153892U 1992-01-20 1992-01-20 洞道等におけるケーブルハンガー Expired - Lifetime JPH0727796Y2 (ja)

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JPH0560136U JPH0560136U (ja) 1993-08-06
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