JPH08232393A - 天井パネルの取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井パネルを天井下地桟に取付けする場合、
追い込み式構造ではなくて、いかなる箇所からでも取付
け取外しが出来る天井パネルの取付け構造の提供。 【構成】 天井下地桟２は吊りボルトと連結した吊り金
具４でもって吊設し、そして、天井下地桟２には門型断
面を成してその両側片の下端に止着片１２、１２を水平
外方向へ延ばしたパネルハンガー３を取着し、このパネ
ルハンガー３の止着片１２、１２に天井パネル１をネジ
止めする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井パネルを取り付けす
る為の下地構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】部屋の天井には天井パネルが取付けられ
ているが、その取付け構造は色々ある。一般には吊り金
具を吊りボルトにて所定の高さに吊設し、一定大きさの
長方形天井パネルを該吊り金具に取り付けしている。吊
り金具は天井パネルの側端部を嵌入するように構成して
いる為に、天井パネルの取付けは一方側からの追い込み
式で行われる。従って、このような追い込み式で取り付
けした天井パネルは何らかの都合によって、間の一枚を
取り外しする場合には不便である。

【０００３】図５は従来の追い込み式にて構成した天井
パネルの取付け構造である。天井下地桟(イ) は吊りボル
ト(ロ) にて吊り下げられ、該天井下地桟(イ) に取着され
た吊り金具(ハ) に天井パネル（ニ)、（ニ)…が支持されて
いる。そして、天井下地桟(イ) と天井パネル（ニ)の間に
はランナー(ホ) 、(ホ) …が所々に介在していて、天井パ
ネル（ニ)、（ニ)間に生じる繋ぎ目の段差を無くしてい
る。

【０００４】追い込み式の天井パネル取付け構造は他に
も色々あるが、このような構造では適当な箇所の天井パ
ネルを取り外しすることが出来ず、勿論、新たな天井パ
ネルを取り付けすることも出来ない。それに、追い込み
式で天井パネル（ニ)、（ニ)…を取り付けする場合には構
造が比較的複雑化すると共に、天井パネル自体は吊り金
具に完全固定するものでない為にガタ付きが残る。

【０００５】

【本発明が解決しようとする課題】このように、従来の
追い込み式での天井パネルの取付けには上記のごとき問
題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点
であって、ネジ止め構造にて天井パネルを取付けする構
造であって、天井パネルがガタ付くことなく安定し、如
何なる箇所からでも取付け・取り外しが可能な天井パネ
ルの取付け構造を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る天井パネル
の取付け構造は追い込み式ではなく、所定の箇所の天井
パネルの取付け・取り外しが出来るように構成したもの
である。天井には天井下地桟が吊り金具によって所定の
高さに吊り下げられ、天井パネルはこの天井下地桟にに
取着したパネルハンガーにネジ止めされる構造となって
いる。パネルハンガーは門型断面の両側片の下端に止着
片を水平に延ばした断面形状を有し、天井パネルはこの
止着片にネジ止めされる。勿論、ネジ止めは天井裏から
行われてネジが露出しない構造としているが、該ネジを
緩めることによって任意の天井パネルを取り外し出来
る。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の天井構造を示す概略図であ
り、同図の１は天井パネル、２は天井下地桟、３はパネ
ルハンガーを示している。天井下地桟２、２…は所定の
間隔で配置されている吊り金具４、４…にて吊設されて
いる。そして、上記天井パネル１は長方形をした板状態
であって、その両側がパネルハンガー３、３に固定され
て天井を構成している。又同図の５はダクトを表してい
る。

【０００８】図２は上記天井構造の断面を示している
が、天井下地桟２は縦長の長方形断面をした中空部材で
あり、所々に配置した吊り金具４、４…は吊りボルト１
６、１６…と連結していて、天井下地桟２を抱きかかえ
るように吊設している。又上記パネルハンガー３、３…
は同じく天井下地桟２に取着されて天井パネル１を取り
付けしている。

【０００９】図３は吊り金具４にて天井下地桟２が吊設
されている場合の断面図であり、図４は天井下地桟２に
パネルハンガー３を取り付けした場合である。吊り金具
４の下端にはボルト６が両側片７、７に掛け渡しされ、
両側片７、７の間に入っている天井下地桟２はボルト６
によって支持される。そして吊り金具４の上端部には開
口８を形成し、開口８からスパナを入れてナット９、１
０を調整することで天井下地桟２の高さを適当に定める
ことが出来る。

【００１０】又パネルハンガー３は門型に屈曲した両側
片１１、１１の下端部には同じくボルト６を掛け渡して
天井下地桟２に取り付けされている。そして、パネルハ
ンガー３は側片１１、１１の下端を屈曲して外方向へ水
平に止着片１２、１２を延ばしていて、この止着片１
２、１２に天井パネル１、１が取り付けされている。天
井パネル１の取付け手段はネジ１３、１３…を用いて止
着片１２に固定する構造としている。

【００１１】ところで、天井パネル１、１…は上記ネジ
１３、１３…を介して止着片１２、１２…に固定される
ことになるが、作業員は天井裏に上がって下から持ち上
げられた天井パネル１、１…をネジ止めする。天井パネ
ル１の補強桟１４は概略コ型断面を成していて、この補
強桟１４内にナット１５を固定しておき、上記ネジ１３
は該ナット１５に螺合して締め付けられる。以上述べた
ように、本発明の天井パネル取付け構造は、天井下地桟
に取着したパネルハンガーにネジ止めしたものであり、
次のような効果を得ることが出来る。

【００１５】

【発明の効果】本発明の天井パネル取付け構造は天井下
地桟に取着したパネルハンガーに天井パネルをネジ止め
する構造となっている。従って天井パネルは従来のよう
な追い込み式ではなく、所定の箇所の天井パネルを取り
外して新たな天井パネルを取り付けすることが出来る。
又ネジ止め構造である為に、取り付けした天井パネルは
ガタ付くことなく安定し、しかも取付け構造は比較的簡
単となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】天井パネルの取付け構造を示す概略図。

【図２】天井パネルの取付け構造を示す断面図。

【図３】天井下地桟を吊り下げる吊り金具の実施例。

【図４】天井下地桟に取着したパネルハンガーに取り付
けした天井パネル。

【図５】従来の追い込み式天井パネル取付け構造。

【符号の説明】

１ 天井パネル ２ 天井下地桟 ３ パネルハンガー ４ 吊り金具 ５ ダクト ６ ボルト ７ 側片 ８ 開口 ９ ナット 10 ナット 11 側片 12 止着片 13 ネジ 14 補強桟 15 ナット 16 吊りボルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井パネルを取り付けする為の構造にお
   いて、天井には天井下地桟を吊りボルトと連結した吊り
   金具でもって吊設し、又天井下地桟には門型断面を成
   し、その両側片の下端には止着片を水平外方向へ延ばし
   たパネルハンガーを取着し、このパネルハンガーの止着
   片に天井パネルをネジ止めしたことを特徴とする天井パ
   ネルの取付け構造。