JPS6322452Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井に取付けられるダクト用換気装置
の改良に関するものである。

従来、この種の換気扇は第１図に示す如く、換
気扇本体寸法よりやや大きくした取付枠１を設
け、補助枠２を差し入れた後、換気扇本体３を嵌
め込み、換気扇本体３の下端に設けたフランジ部
４を取付枠１にネジ止めし、補助枠２にダクト５
を接続するか又は、補助枠２を取付枠１にネジ止
めし固定してからダクト５を接続し、換気扇本体
３を嵌め込むものであり、取付枠１の室内側には
換気扇本体３のフランジ部４よりやや大きな開口
部６を設けた天井板を取付け、その開口部６を化
粧グリル７にて被つていた。又、天井強度が弱い
場合には、建物の構造体８よりアンカーボルト９
を吊り下げ換気扇本体２に設けた天吊り金具１０
によりナツトで固定し、重量を支える構造になつ
ていた。

ところが、上述した構造では、補助枠２は取付
枠１にネジ止めする際に、二人で作業しなければ
ならない構造となつており、作業員単独で取付け
られない欠点があつた。

本考案は上述した従来構造の欠点を改良するも
ので、換気扇本体を仮固定することにより、一人
で簡単に取付けが行なえるようにするとともに、
補助枠にアンカー用の穴部を設け、換気扇本体は
取付枠に固定してあるネジをはずすことによつて
取り外すことができる様にした換気装置を提供す
るものである。

以下本考案による実施例を第３図ないし第６図
にもとづいて詳細に説明する。図において従来例
と対応する部品には同一符号を付して説明する。
１１は天井に設けられ換気扇本体３の取付寸法に
対応した大きさの取付枠、１２，１３は第３図な
いし第５図に示す如く建物の構造体８より吊り下
げられたアンカーボルト９に固定される取付穴部
１４を設けた補助枠であり、仮固定用うちわボル
ト１５の取付用螺穴部１６が設けられている。第
１及び第２の補助枠としての補助枠１２，１３の
各々は第１又は第２の縦板部としての縦板部１８
と縦板部１８の下端部が折曲されて形成され枠取
付用穴部１９ａを有する第１又は第２のフランジ
部としてのフランジ部１９と縦板部１８と一体と
なつてフランジ部１９に対向するように横に突設
され上記取付用螺穴部１６を設けた第１又は第２
の横板部としての横板部２０と縦板部１８の上端
で側方（横）に突設され上記取付穴部１４を有す
るアンカーボルト取付板２１とから構成されてい
る。また、縦板部１８は横板部２０とフランジ部
１９間でボルト用螺穴部１８ａを有する。さら
に、補助枠１２の縦板部１８は、横断面がコの字
形で換気扇本体３と嵌合し、又、ダクト５と接続
するテーパ状の継手パイプ１８ｂを横板部２０上
方に設けている。そして上記取付枠１１に固定さ
れている換気扇本体３は開口部６より差し入れら
れうちわボルト１５で仮固定されてからネジ等に
よりフランジ部４にて取付枠に固定され補助枠１
２にはダクト５が接続される。又、化粧グリル７
は取付用スプリング１７により換気扇本体３に固
定されるようになつている。

上記のような構成において、換気扇を取付ける
には、まず、補助枠１２のフランジ部１９とその
横板部２０との間に取付枠１１の片側を介在させ
うちわボルト１５を横板部２０の取付用螺穴部１
６に螺込んで取付枠１１に到達させ補助枠１２を
取付枠１１に仮固定し、継手パイプ１８ｂとダク
ト５の位置を確認して一致していないときには仮
固定の位置をずらしてダクト５の位置と一致させ
て継手パイプ１８ｂとダクト５とを接続し、この
後に木ネジを用いて枠取付用穴部１９ａを介して
フランジ部１９を取付枠１１に取付けて補助枠１
２を取付枠１１の片側に本固定する。次に補助枠
１２の固定と同様にして補助枠１３を取付枠１１
の上記片側と反対側に仮固定した後に本固定す
る。次にアンカーボルト９を補助枠１２，１３の
取付穴部１４を利用して補助枠１２，１３に固定
する。次に換気扇本体３を補助枠１２に装着する
ように片手で換気扇本体３を支え、もう一方の手
で換気扇本体３の内側よりうちわボルト１５を補
助枠１２のボルト用螺穴部１８ａに螺込んで換気
扇本体３を補助枠１２に取付ける。次に、換気扇
本体３の内側よりうちわボルト１５を補助枠１３
のボルト用螺穴部１８ａに螺込んで補助枠１３に
換気扇本体３を仮固定する。この状態では換気扇
本体３の下端部のフランジ部４が補助枠１３側の
取付枠１１下にあるのでこのフランジ部４を木ネ
ジにて取付枠１１に取付けて換気扇本体３を取付
枠１１に本固定する。最後に化粧グリル７を換気
扇本体３に取付けるものである。

なお、第６図は換気扇本体３を取り外した状態
であり、着脱可能であるから故障とか機種選定を
間違えた場合でも簡単に取替えができる。

以上詳細に説明したように、本考案によれば簡
単な構造で、しかも作業員一人でダクトの接続や
換気扇本体の取付け、取外しが容易にできるもの
であり、作業工数が大巾に削減できる等実用上の
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の換気扇取付状態を示す断面図、
第２図は従来の換気扇の補助枠を示す斜視図、第
３図は本考案の一実施例を示す換気扇取付状態の
断面図、第４図ないし第５図は本考案による換気
扇の補助枠を示す斜視図、第６図は本考案による
換気扇本体を取り外した状態を示す断面図であ
る。 ３……換気扇本体、４……フランジ部、５……
ダクト、６……開口部、７……化粧グリル、８…
…建物の構造体、９……アンカーボルト、１０…
…天吊り金具、１１……取付枠、１２，１３……
補助枠、１４……アンカーボルト取付穴部、１５
……うちわボルト、１６……取付用螺穴部、１７
……スプリング、１８……縦板部、１９ａ……枠
取付用穴部、１９……フランジ部、２０……横板
部、２１……アンカーボルト取付板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ダクトに接続される継手パイプが設けられた
   第１の縦板部の下端部が折曲されて形成された
   第１のフランジ部とこの第１のフランジ部に対
   向し上記第１の縦板部から横に突設された第１
   の横板部との間に天井に設けられた換気扇本体
   取付寸法に対応する大きさの換気扇取付枠の片
   側を介在させて上記第１の横板部の取付用螺穴
   部を通してボルトにて上記換気扇取付枠に仮固
   定されると共に上記第１のフランジ部がネジ等
   で上記換気扇取付枠に取付けられることにより
   本固定される換気扇取付用の第１の補助枠と、
   第２の縦板部の下端部が折曲されて形成された
   第２のフランジ部とこの第２のフランジ部に対
   向し上記第２の縦板部から横に突設された第２
   の横板部との間に上記換気扇取付枠の上記片側
   に対向する側を介在させて上記第２の横板部の
   取付用螺穴部を通してボルトにて上記換気扇取
   付枠に仮固定されると共に上記第２のフランジ
   部がネジ等で上記換気扇取付枠に取付けられる
   ことにより本固定される換気扇取付用の第２の
   補助枠と、ボルトが内側から上記第１及び第２
   の補助枠の第１及び第２の縦板部に設けられた
   第１及び第２のボルト用螺穴部に螺込まれるこ
   とによつて固定され、下端に設けられたフラン
   ジ部がネジ等で上記換気扇取付枠の上記片側に
   対向する側に取付けられることにより本固定さ
   れる換気扇本体とを備えたことを特徴とする換
   気装置。 (2) 上記第１及び第２の補助枠の少なくとも一方
   に建物の構造体より吊り下げられたアンカーボ
   ルトの取付用穴部を設けたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の換気装置。