JPH051936U - 換気扇の取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井埋込型換気扇を天井内に取り付ける補助
枠のアンカーボルトとの結合部分をスライド可能とし
て、アンカーボルトとの結合を簡単にする換気扇の取付
具を得る。 【構成】 換気扇本体１５を囲う枠体２２に門形の天吊
枠２５を取り付ける。この天吊枠２５の上部にアンカー
ボルト取付穴２８があけられたアンカーボルト取付板２
７を当て、このアンカーボルト取付板２７に支持板３０
を当て天吊枠２５とにて挟む。天井枠２５、アンカーボ
ルト取付板２７および支持板３０にボルトを通してアン
カーボルト取付板２７回転させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、換気扇の取付具である補助枠の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の換気扇の取付具としては図６に示すように換気扇本体１が内部 に装着された補助枠２の載置部３を天井板４の開口５に周設された取付枠６にね じにて固定し、さらに天井７より吊り下げられたアンカーボルト８にアンカー取 付部９をナット１０にて固定することにて換気扇本体１を天井７に取り付けてい るものが知られている（例えば、実開昭５８−５７６２７号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来の換気扇の取付具では、補助枠２のアンカー取付部９とアン カーボルト８との位置が正確にでてないとアンカーボルト８の取付が困難になる という課題があった。

【０００４】 また、ユニットバス（図示せず）に取り付ける場合、ユニットバスの開口部か ら補助枠２とアンカーボルト８との接続ができないという課題があった。

【０００５】 この考案は係る課題を解決するためになされたもので、補助枠とアンカーボル トとの位置が正確にでていなくても容易で互いに接続できるとともに、ユニット バスの開口部からでも補助枠とアンカーボルトとの接続ができる換気扇の取付具 を得ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る換気扇の取付具は、換気扇本体を補助枠を介して取付枠に取着 するようにした換気扇の取付具において、上記補助枠を換気扇本体が挿通される 枠体と、この枠体の側壁に端部が接続され且つ、上方を門形に突設された天井枠 と、この天井枠に回動自在に設けられ、防振部材が装着されたアンカーボルト取 付板とより形成したものである。

【０００７】

【作用】

この考案においては、換気扇本体を補助枠を介して取付枠に取着するようにし た換気扇の取付具において、上記補助枠を換気扇本体が挿通される枠体と、この 枠体の側壁に端部が接続され且つ、上方を門形に突設された天井枠と、この天井 枠に回動自在に設けられ、防振部材が装着されたアンカーボルト取付板とより形 成したことにより、アンカーボルト取付板が回動されることにてアンカーボルト 取付板と他部品との接続範囲が拡大される。

【０００８】

【実施例】

図１〜図５はこの考案の一実施例を示す図であり、４〜８および１０は上記従 来例と同一または相当部分を示す。１５は天井埋込型の換気扇本体で、下部に吸 込口１６、側部にダクト接続口１７を設け、内部に送風機（図示せず）を有する 。１８は上記ダクト接続口１７に接続されるダクト、１９はグリルで、上記吸込 口１６を覆うようにばね２０にて上記換気扇本体１５に取り付けられるとともに 、天井板４の開口５を覆う。２１は補助枠、２２はこの補助枠の外筐を形成する 枠体で、断面がＬ字形よりなり上記換気扇本体１５が挿着されるよう中心に角穴 ２３を有し複数のねじ穴２４を周設している。２５は天吊枠で、上記枠体２２の 角穴２３の対向する側壁に両端がスポット溶接時にて接合され、上方に門形に突 設されてなる。２６はこの天吊枠の上部中央に穿設された取付穴で、ねじが切っ てある。２７はアンカーボルト取付板で、小判状に形成され上記天吊枠２５の内 側に装着され天吊枠２５を下から吊り上げる。２８はこのアンカーボルト取付板 に設けられたアンカーボルト取付穴で、長穴状に形成され、後述される中心穴を 中心として同ピッチにて一対設けられている。２９は中心穴で、アンカーボルト 取付板の中心に穿設され後述される支持板の凸部より大きく形成されている。３ ０は支持板で、図４に示すように平板にて形成され、中央に貫通穴３０ａを有す る凸部３１を形成し、この凸部の立ち上がりは上記アンカーボルト取付板２７の 板厚よりわずかに大きくしてある。３２は防振ゴムで、例えば合成樹脂よりなり 上記アンカーボルト取付穴２８に周設するように装着される。３３はボルト、３ ４は取付ねじである。

【０００９】 上記のように構成された換気扇の取付具においては、補助枠２１における天吊 枠２５の取付穴２６にアンカーボルト取付板２７の中心穴２９を連通させるよう にしてアンカーボルト取付板２７を重合させ、この中心穴２９に凸部３１を挿入 させるようにして支持板３０を当て、上記天吊枠２５としてアンカーボルト取付 板２７を挟持し、ボルト３３を凸部３１内部より取付穴２６に螺合させることに て天吊枠２５にアンカーボルト取付板２７が装着される。なお、この場合アンカ ーボルト取付板２７はボルト３３を緩めることにて凸部３１を軸として回転自在 となる。次に、補助枠２１の角穴２３に下方より換気扇本体１５を挿入、補助枠 ２１にねじ止めし図１に示すように天井７よりのアンカーボルト８をアンカーボ ルト取付穴２８に貫通させ、アンカーボルト８との位置決めはボルト３３を緩め 、アンカーボルト取付板２７を回動させることにて簡単にでき、位置決め後ボル ト３３を締めアンカーボルト取付板２７を固定させるとともに、ナット１０にて アンカーボルト８と補助枠２１とを接続、固定する。そして、ダクト接続口７に ダクト１８を接続後、取付枠６に換気扇本体１５と枠体２２とを共締めにて取付 ねじ３４を介して固定する。そして、下方よりグリル１９を換気扇本体１５に装 着する。これにより、取付けがなり、送風機を運転することにより室内空気がダ クト１８を介して室外へ排気される。

【００１０】

【考案の効果】

この考案は以上説明したとおり、換気扇本体を補助枠を介して取付枠に取着す るようにした換気扇の取付具において、上記補助枠を換気扇本体が挿通される枠 体と、この枠体の側壁に端部が接続され且つ、上方を門形に突設された天井枠と 、この天井枠に回動自在に設けられ、防振部材が装着されたアンカーボルト取付 板とより形成したことにより、アンカーボルトとアンカーボルト取付板との位置 決めおよび接続がアンカーボルト取付板を回動させることにて可能となり、天吊 枠を変形させることなく簡単に取付作業ができ、より施工性が向上できる。さら に、換気扇本体の着脱も容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す換気扇本体の取付断
面図である。

【図２】この考案の一実施例を示す補助枠の斜視図であ
る。

【図３】この考案の一実施例を示す補助枠の側面図であ
る。

【図４】この考案の一実施例を示す支持枠の断面図であ
る。

【図５】この考案の一実施例を示す補助枠の取付断面図
である。

【図６】従来の換気扇の取付具を示す断面図である。

【符号の説明】

６ 取付枠 １５ 換気扇本体 ２１ 補助枠 ２２ 枠体 ２５ 天吊枠 ２７ アンカーボルト取付板 ３２ 防振ゴム

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 換気扇本体を補助枠を介して取付枠に取
   着するようにした換気扇の取付具において、上記補助枠
   を換気扇本体が挿通される枠体と、この枠体の側壁に端
   部が接続され且つ、上方を門形に突設された天井枠と、
   この天井枠に回動自在に設けられ、防振部材が装着され
   たアンカーボルト取付板とより形成したことを特徴とす
   る換気扇の取付具。