JP3035244B2 - 天井支持構造 - Google Patents

天井支持構造

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JP3035244B2
JP3035244B2 JP9111688A JP11168897A JP3035244B2 JP 3035244 B2 JP3035244 B2 JP 3035244B2 JP 9111688 A JP9111688 A JP 9111688A JP 11168897 A JP11168897 A JP 11168897A JP 3035244 B2 JP3035244 B2 JP 3035244B2
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JP9111688A
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Inventor
邦和 藤田
Original Assignee
ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井パネルを吊り
下げて天井を形成する天井支持構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、天井パネルを吊り下げて天井を形
成する場合、上階の床パネルに単に金物を介して天井パ
ネルを吊り支持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に床パネルに金物を介して天井パネルを取り付けている
と、上階の振動が下階に伝達しやすくて下階の居住性が
悪いという問題があった。本発明は叙述の点に鑑みてな
されたものであって、上階から下階への振動が伝播しに
くく下階の居住性をよくできる天井支持構造を提供する
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1の天井支持構造は、複数枚の矩形状
の天井パネル1が同レベルに吊り下げられて天井が形成
されるものにおいて、天井支持基体に天井パネル支持レ
ール2が取り付けられ、天井パネル支持レール2に対し
て金具により天井パネル1が取り付けられ、天井パネル
支持レール2は複数箇所で天井支持基体に取り付けら
、天井パネル支持レール2の両端の取り付けは弾性体
3を介在することなく行われると共に天井パネル支持レ
ール2の両端間の中位の支持部は弾性体3を介在して天
井支持基体に取り付けられることを特徴とする。天井パ
ネル支持レール2の両端間の中位の支持部を弾性体3を
介在して天井支持基体に取り付けているので、上階の振
動が下階に伝播しにくくなり、下階の居住性をよくでき
る。また、天井パネル支持レール2の両端の取り付けは
弾性体3を介在することなく行われることで、天井パネ
ル支持レール2を安定よく取り付けて天井パネル1を安
定よく取り付けるができる。つまり、上階の振動の伝播
を受けた場合や地震等の振動が発生した場合に、隣接す
る天井パネル支持レール2や壁構造(部屋の端部の場
合)の挙動とのずれを防止するために天井パネル支持レ
ール2の両端支持は弾性体3を介在しない。また天井パ
ネル支持レール2の両端間の中位の支持部は弾性体3を
介在して取り付けることにより、上階の振動の下階への
伝播を有効に低減できる。
【0005】
【0006】また本発明の請求項2の天井支持構造は、
請求項1において、天井パネル支持レール2の端部は上
階の床梁4に取り付けられ、天井パネル支持レール2の
中位の支持部は上階の根太、大引或いは床パネル5のフ
レーム6等の床下地受け材に取り付けられることを特徴
とする。天井パネル支持レール2の端部は上階の床梁4
に取り付けられることにより天井パネル支持レール2が
安定よく取り付けられ、しかも天井パネル支持レール2
の中位の支持部は上階の根太、大引或いは床パネル5の
フレーム6等の床下地受け材に弾性体3を介在して取り
付けられていることにより、上階の振動の下階への伝播
が有効に低減される。
【0007】
【発明の実施の形態】上階(本例の場合2階)の床パネ
ル5は図1や図3に示すように断面コ字状のフレーム材
を枠組した床フレーム6の上に下地面板7を貼って形成
されている。この床パネル5は床梁4等に取り付け金具
等を介して取り付けられている。天井パネル支持レール
2は断面略L字状に形成されており、図1や図3に示す
ように床パネル5の下方に水平に架設してある。この天
井パネル支持レール2の端部は床梁4のある部分では床
梁4の下部の下フランジ4aの上に載置してあり、ボル
ト・ナットのような固着具にて固着してある。また床梁
4のない部分では天井パネル支持レール2の端部が固定
吊り金物8にて吊り支持されている。この固定吊り金物
8は図5に示すように垂直な縦片8aと、水平な横片8
bと、縦片8aと一体の両側の側片8cを有し、両側の
側片8cには水平な差し込みスリット8dを設け、横片
8cに取り付け孔8eを穿孔して形成されている。この
固定吊り金物8は差し込みスリット8dを床フレーム6
の下のフランジ6aに差し込むことで床フレーム6に取
り付けられ、取り付け孔8eにボルト・ナットのような
固着具20を挿通して天井パネル支持レール2が取り付
けられている。床梁4のない部分では上記のように固定
吊り金物8にて床フレーム6に取り付けられるが、この
ように固定吊り金物8にて床フレーム6に吊り支持して
も天井パネル支持レール2の端部は床梁4に取り付けた
部分と同様に剛接合で安定よく取り付けることができ
る。つまり、床フレーム6の端部は胴差20に接合さ
れ、床フレームの端部で固定吊り金物8を介して吊られ
るので、構造材である胴差20に支持され、床梁4に支
持されるのと同様に堅固に支持される。
【0008】天井パネル支持レール2の端部間の中位の
支持部は防振吊り金物Aで吊り支持される。この防振吊
り金物Aは図6に示すように第1金物9と第2金物10
をゴムのような弾性体3にて一体に繋いで形成されてい
る。第1金物9は縦片9aと両側の側片9bとで略コ字
状に形成され、両側の側片9bに水平に差し込みスリッ
ト9cを穿設してある。第2金物10は縦片10aと横
片10bとで形成され、横片10bにボルト10cを回
転自在に装着してある。そして第1金物9の縦片9aと
第2金物10の縦片10aとの間に弾性体3を一体に介
在して防振吊り金物Aを形成してある。この防振吊り金
物Aは差し込みスリット9cを床フレーム6の下のフラ
ンジ6aに差し込むことで床フレーム6に取り付けられ
るものであり、ボルト10cにて天井パネル支持レール
2が取り付けられる。
【0009】天井パネル1は天井板11に枠材12を装
着して形成されており、この天井パネル1を図4に示す
ように複数枚並べて天井吊り金具13にて天井パネル支
持レール2に天井パネル1が吊り支持される。この天井
吊り金具13は図7に示すように縦片13aと横片13
bとを有し、縦片13aの上端に偏平な横向きU字状の
引っ掛け部13cを設け、横片13bに雌ねじ孔13d
を設けて形成されている。そして天井パネル支持レール
2の下方に天井吊り金具13を配置し、引っ掛け部13
cを天井パネル支持レール2の下のフランジ2aに引っ
掛けて取り付けてある。この天井吊り金具13には高さ
調整ボルト14を介して天井パネル1が取り付けられ
る。
【0010】高さ調整ボルト14は図8に示すように上
端部に所定区間だけ雄ねじ部14aを設けてあり、この
雄ねじ部14aの下方は所定区間だけ小径部14bとな
っており、小径部14bの下方はねじなしのストレート
部14cとなっている。高さ調整ボルト14の下端には
頭部14dを設けてあるが、頭部14dの上に座金部1
4eを設けてある。弾性体にて形成せる弾性円筒体15
は高さ調整ボルト14の軸部の外周に挿通してあり、弾
性円筒体15内の所定区間にはナット部16を内蔵させ
てある。このナット部16は上記雄ねじ部14aに螺合
するが、小径部14bには空回りするものである。天井
パネル1の周縁の枠材12がある部分では上下に貫通す
る挿通孔17を穿孔してある。この挿通孔17は弾性円
筒体15の外径と略同じ径の上部挿通孔17aと弾性円
筒体15の外径より十分に大きな径の下部挿通孔17b
とよりなり、上部挿通孔17aと下部挿通孔17bとの
間に段部17cを有している。そしてこの高さ調整ボル
ト14を天井パネル1に次のように取り付けてある。図
8(a)に示すように弾性円筒体15を軸部の外周に装
着した高さ調整ボルト14を天井パネル1の下から挿通
孔17に挿通し、高さ調整ボルト14の下端の頭部14
dをドライバー等の工具で操作して高さ調整ボルト14
を回転する。すると、ナット部16に対して雄ねじ部1
4aが螺進して図8(b)に示すようにナット部16と
天井パネル1の上面との間で弾性円筒体15が外方に膨
らむ。そして高さ調整ボルト14を所定量回転すると、
図8(c)に示すように雄ねじ14aがナット部16か
ら上に抜けると共にナット部16が小径部14bに対応
して高さ調整ボルト14が空回りする状態となる。この
ように天井パネル1に高さ調整ボルト14が取り付けら
れ、高さ調整ボルト14の上端と上記天井吊り金具13
の横片13bの雌ねじ孔13dを対応させ、天井パネル
1に対して空回りする高さ調整ボルト14の雄ねじ部1
4aを雌ねじ孔13dに適当な量だけ螺合させて天井パ
ネル1を取り付ける。このとき高さ調整ボルト14を雌
ねじ孔13dに螺合する量を調整することで天井パネル
1の高さを自在に調整することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、天井パネル
支持レールの両端間の中位の支持部を弾性体を介在して
天井支持基体に取り付けているので、上階の振動が下階
に伝播しにくくなり、下階の居住性をよくできるもので
ある。また、天井パネル支持レールの両端の取り付けは
弾性体を介在することなく行われるので、天井パネル支
持レールを安定よく取り付けて天井パネルを安定よく取
り付けることができるものであり、また天井パネル支持
レールの両端間の中位の支持部は弾性体を介在して取り
付けるので、上階の振動の下階への伝播を有効に低減で
きるものである。
【0012】
【0013】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、天井パネル支持レールの端部は上階の床梁に
取り付けられるので、天井パネル支持レールが安定よく
取り付けられるものであり、しかも天井パネル支持レー
ルの中位の支持部は上階の根太、大引或いは床パネルの
フレーム等の床下地受け材に弾性体を介在して取り付け
られているので、上階の振動の下階への伝播が有効に低
減されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の正面から見た一部
切欠断面図である。
【図2】同上の側面から見た断面図である。
【図3】(a)は同上の要部の一部切欠斜視図、(b)
は天井吊り金具部分の斜視図である。
【図4】同上の天井パネルの並びを説明する概略平面図
である。
【図5】同上の固定吊り金物を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図6】同上の防振吊り金物を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図7】同上の天井吊り金具を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図8】(a)(b)(c)は同上の高さ調整ボルトを
天井パネルに取り付ける状態を示す断面図である。
【図9】同上の高さ調整ボルトにて天井パネルを天井吊
り金具に取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 天井パネル 2 天井パネル支持レール 3 弾性体 4 床梁 5 床パネル 6 フレーム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の矩形状の天井パネルが同レベル
    に吊り下げられて天井が形成される天井支持構造におい
    て、天井支持基体に天井パネル支持レールが取り付けら
    れ、天井パネル支持レールに対して金具により天井パネ
    ルが取り付けられ、天井パネル支持レールは複数箇所で
    天井支持基体に取り付けられ、天井パネル支持レールの
    両端の取り付けは弾性体を介在することなく行われると
    共に天井パネル支持レールの両端間の中位の支持部は弾
    性体を介在して天井支持基体に取り付けられることを特
    徴とする天井支持構造。
  2. 【請求項2】 天井パネル支持レールの端部は上階の床
    梁に取り付けられ、天井パネル支持レールの中位の支持
    部は上階の根太、大引或いは床パネルのフレーム等の床
    下地受け材に取り付けられることを特徴とする請求項1
    記載の天井支持構造
JP9111688A 1997-04-30 1997-04-30 天井支持構造 Expired - Lifetime JP3035244B2 (ja)

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JP7063058B2 (ja) * 2018-03-30 2022-05-09 日本製鉄株式会社 根太材及び天井構造

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