JP2591201Y2 - ボードスペーサ - Google Patents

ボードスペーサ

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JP2591201Y2
JP2591201Y2 JP1993076109U JP7610993U JP2591201Y2 JP 2591201 Y2 JP2591201 Y2 JP 2591201Y2 JP 1993076109 U JP1993076109 U JP 1993076109U JP 7610993 U JP7610993 U JP 7610993U JP 2591201 Y2 JP2591201 Y2 JP 2591201Y2
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JP
Japan
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bush
collar
board
protrusion
insertion portion
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JP1993076109U
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JPH0743557U (ja
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保市 竹内
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TAKEUCHI PACKAGE CO., LTD.
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TAKEUCHI PACKAGE CO., LTD.
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  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は機器内においてボード
(回路基板)を所要の間隔をもって保持する際に用いる
ボードスペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機器内においてボードを所要の間
隔をもって保持するスペーサとして図7に示すものが提
案されている。このスペーサは円筒状のカラー100
と、このカラー100に対して軸方向に嵌合される略同
径の円筒状のブッシュ200とで構成されており、ブッ
シュ200の先端側に設けた小径の挿入部201をカラ
ー100の筒内に挿入して嵌合させることによって、両
者を軸方向に一体化させ、これら両者間にボードを挟持
するものである。このスペーサを用いてボードを機器内
に保持する場合には、例えば、図8に示すように、ボー
ド300にブッシュが挿通可能な穴301をあけてお
き、この穴301にブッシュ200の挿入部201を挿
通させた上でカラー100に嵌合させることで、ブッシ
ュ200とカラー100との間にボード300を挟持さ
せる。そして、この仮に組み立てた構体を、機器シャー
シ400上に載置し、しかる上でボルト500を上方か
ら挿通させて機器シャーシ400の埋込ナット(図示せ
ず)に螺合させることで、機器シャーシ400に対して
カラー100の長さの間隔でボード300を保持するこ
とが可能となる。
【0003】このスペーサでは、カラー100とブッシ
ュ200との嵌合を行うため、カラー100にはその一
端部の内面に内径を小さくした環状の突条101を設
け、一方ブッシュ200には挿入部201の円周方向の
複数箇所に、前記突条101と径方向に嵌合するかまぼ
こ型の突部202を設けている。そして、この突部20
2が突条101と嵌合する際に必要とされる径方向の弾
性を付与すべく、前記挿入部201には突部202の間
に挿入部201の先端から切り欠かれた軸方向のスリッ
ト203を形成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
ッシュの構造ではスリット203により突部202に径
方向の弾性が付与されることになるが、両者の嵌合を容
易にすべくスリット203の長さを大きくすると、逆に
両者の嵌合力が低下されて突部202が突条101を簡
単に乗り越えるようになり、ブッシュ200に外力が加
えられたときに突部202と突条101との嵌合が簡単
に外れるようになる。このため、カラー100とブッシ
ュ200とでボード300を前記したように仮の構体と
して組み立てた状態で、ブッシュ等に外力が加えられる
と、ブッシュ200が容易に脱落してボード300の保
持が損なわれ、ボードが破損される等の事故が生じるお
それがある。
【0005】これを回避するために、ブッシュ200に
設けたスリット203の長さを短くし、或いは無くして
しまうと、突部202における弾性が極めて小さいもの
となり、ブッシュ200をカラー100に嵌合させる作
業が困難になり、かつ一旦嵌合されると、メンテナンス
時等にブッシュ200をカラー100から離脱させるこ
とが難しいものとなり、作業性が低下されることにな
る。特に、従来の突部202はかまぼこ型に形成されて
いるため、突条101に対する引っ掛かりが弱いため
に、突部202の弾性力を大きく設定することが多く、
着脱が困難になっている。本考案の目的は、ブッシュと
カラーとの嵌合力を高める一方で、その着脱作業を容易
に行うことができるボードスペーサを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、カラー内に挿
入されてカラーに嵌合される突部を設けたブッシュの挿
入部に、両端が閉じられた軸方向のスリットが突部を円
周方向に挟む位置に形成する。また、本考案は、ブッシ
ュの突部が形成された挿入部は、突部が形成されている
円周部分の肉厚を他の円周部分よりも薄肉に形成する。
【0007】
【作用】スリットは両端が閉じられているため、突部に
おける弾性力は小さくなり、ブッシュの着脱力をそれ程
大きくすることがない一方で、ブッシュが外力によって
外れることが抑制される。また、突部を設けた部分の挿
入部の肉厚を小さくすることで、突部にそれ程大きくな
い弾性力を付与でき、ブッシュの着脱力をそれ程大きく
することがない一方で、ブッシュが外力によって外れる
ことが抑制される。
【0008】
【実施例】次に、本考案について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1実施例の全体構成を示す斜視
図、図2はその断面図であり、ボードスペーサ1は従来
と同様に円筒状をしたカラー2と、このカラー2に対し
て軸方向に嵌合されるブッシュ3とで構成される。前記
カラー2は、これまでと略同じ構成であるが、この実施
例ではカラー2の一端部に、その内周面に沿った小径の
スリーブ21を軸方向に突出させ、後述するようにこの
スリーブ21をボードの穴に挿入させることで、ボード
の穴とカラーとを同心に保持することができるように構
成される。また、カラーの一端部に設けた環状の突条2
2は、その基端面22aが軸と垂直な面に対して30度
の角度となるようなテーパ状に形成されている。
【0009】前記ブッシュ3は、前記カラー2と略同径
の太径部31と、この太径部31に軸方向に隣合って形
成されてカラー2内に挿入可能な細径の挿入部32を有
しており、かつこの挿入部32の円周複数箇所、この実
施例では円周2箇所に径方向の突部33を形成してい
る。そして、この突部33を周囲方向に挟むようにその
両側の挿入部には軸方向に一対のスリット34を形成し
ている。この場合、このスリット34は挿入部32の縁
部までは形成されておらず、その両端が閉じた形状とさ
れている。また、前記突部33はその先端面33aと基
端面がそれぞれテーパ状に形成されているが、特に基端
面33bでは、前記カラー2の突条22の基端面22a
に対応して、そのテーパ角が軸線と垂直な面に対して3
0度の角度となるように形成されている。これに対し、
先端面33aはその角度が60度以上の大きな角度に形
成されている。また、この実施例ではブッシュ3の太径
部31の周面には環状の溝35が形成され、ブッシュ3
を引き抜く際に指を引っ掛けることができるように構成
される。
【0010】したがって、この構成のスペーサによれ
ば、図3及び図4にそれぞれ組立時の分解斜視図と断面
図を示すように、ボード4に設けられた穴41にカラー
2のスリーブ21を下側から嵌入させることで、カラー
2を穴41に対して同心に保持させることができる。そ
して、ボード4の上側からブッシュ3の挿入部32を穴
41及びカラー2に挿入させることにより、突部33が
内径方向に弾性変形しながら突条22を乗り越えること
で両者が嵌合される。これにより、カラー2とブッシュ
3の太径部32とでボード4を挟持し、仮の構体が構成
される。
【0011】このとき、突部33は、その両側に形成さ
れたスリット34により挿入部32に対して径方向の弾
性が付与されるが、このスリット34は両端が閉じた状
態であるために突部33の弾性変形量を小さく抑えるこ
とができる。したがって、スリット34を有しないもの
に比較してその嵌合は容易であり、かつ図7に示した従
来構成に比較すると大きな嵌合力を得ることができる。
また、この実施例では、突部33と突条22の各基端面
33b,22aが軸線と垂直な面に対して30度に形成
されているため、両者の嵌合力を高め、その脱落を防止
することが可能となる。なお、この30度の角度では、
ブッシュ3をカラー2から離脱する際の引抜き力を特に
大きなものにすることがなく、比較的容易にその離脱を
行うことができる。
【0012】したがって、ブッシュ3をカラー2に対し
て着脱する力をそれ程大きくすることがない一方で、ブ
ッシュ3が外力によって外れてしまうことを防止でき、
好適なボードの保持が可能となる。なお、この仮の構体
を機器シャーシに固定する際には、同図に示すように、
ブッシュ3側からボルト5を挿通させ、機器シャーシ6
のボス7に埋め込んだナット8に螺合させることでボー
ド4を機器シャーシ6に保持させることができる。
【0013】図5は本考案の第2実施例を示しており、
特にブッシュの変形例を示す図であり、第1実施例と等
価な部分には同一符号を付してある。この実施例のブッ
シュ3Aでは、挿入部32に設けた突部33に弾性を付
与する構成として、スリットを形成する代わりに、挿入
部32の突部33を形成した円周部分36の肉厚を他の
円周部分よりも薄く形成したものである。この突部33
を設けた部分36の肉厚を適宜に調整することで、突部
33の径方向の弾性力を適宜に設定することができる。
したがって、前記実施例と同様にカラー2に対して着脱
する際の力をそれ程大きくすることがない一方で、ブッ
シュ3が外力によって外れてしまうことを有効に防止す
ることができる。なお、本考案の前記各実施例のスペー
サは、複数個のカラーを利用することで、例えば図6に
第1実施例のスペーサを示すように多数枚のボードをカ
ラーの長さ間隔で積層保持することも可能である。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、ブッシュ
の挿入部に、両端が閉じられた軸方向のスリットが突部
を円周方向に挟む位置に形成し、このスリットにより突
部に弾性力を付与しているので、ブッシュの着脱力をそ
れ程大きくすることがない一方で、ブッシュが外力によ
って外れてしまうことを有効に防止でき、ボードに対し
て仮に組み立てた構体の破損を防止することができ、好
適なボードの保持が実現できる効果がある。また、ブッ
シュの挿入部は、突部が形成されている円周部分の肉厚
を他の円周部分よりも薄肉に形成することで、突部に弾
性力を付与しているので、同様にブッシュの着脱を容易
にする一方でその外れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1のスペーサを用いてボードを保持する状態
の斜視図である。
【図4】図1のスペーサを用いてボードを保持した状態
を示す断面図である。
【図5】本考案の第2実施例の斜視図である。
【図6】本考案のスペーサの応用例を示す断面図であ
る。
【図7】従来のスペーサの斜視図である。
【図8】従来のスペーサを用いてボードを保持した状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボードスペーサ 2 カラー 3 ブッシュ 4 ボード 21 スリーブ 22 突条 33 突起 34 スリット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をしたカラーと、このカラーに軸方
    向に嵌合されてカラーとの間にボードを挟持するブッシ
    ュとで構成され、前記ブッシュにはカラーに挿入される
    小径の挿入部が設けられ、この挿入部の円周複数箇所に
    径方向の突部が設けられ、この突部がカラーの内面に設
    けた環状の突条に嵌合して両者を嵌合するように構成し
    たボードスペーサにおいて、前記ブッシュの突部が形成
    された挿入部には、両端が閉じられた軸方向のスリット
    を突部を円周方向に挟む位置に形成したことを特徴とす
    るボードスペーサ。
  2. 【請求項2】 筒状をしたカラーと、このカラーに軸方
    向に嵌合されてカラーとの間にボードを挟持するブッシ
    ュとで構成され、前記ブッシュにはカラーに挿入される
    小径の挿入部が設けられ、この挿入部の円周複数箇所に
    径方向の突部が設けられ、この突部がカラーの内面に設
    けた環状の突条に嵌合して両者を嵌合するように構成し
    たボードスペーサにおいて、前記ブッシュの突部が形成
    された挿入部は、突部が形成されている円周部分の肉厚
    を他の円周部分よりも薄肉に形成したことを特徴とする
    ボードスペーサ。
JP1993076109U 1993-12-30 1993-12-30 ボードスペーサ Expired - Lifetime JP2591201Y2 (ja)

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JP2591201Y2 true JP2591201Y2 (ja) 1999-03-03

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JP4556907B2 (ja) * 2006-04-14 2010-10-06 村田機械株式会社 回路基板の取付け構造
JP6897588B2 (ja) * 2018-01-31 2021-06-30 トヨタ自動車株式会社 仮止め部材
JP7262219B2 (ja) * 2018-12-19 2023-04-21 新電元工業株式会社 導体の連結構造

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