JP3028998U - スプリング付ワッシャー及びスプリング付ナット - Google Patents

スプリング付ワッシャー及びスプリング付ナット

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JP3028998U
JP3028998U JP1996002670U JP267096U JP3028998U JP 3028998 U JP3028998 U JP 3028998U JP 1996002670 U JP1996002670 U JP 1996002670U JP 267096 U JP267096 U JP 267096U JP 3028998 U JP3028998 U JP 3028998U
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JP
Japan
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spring
washer
nut
bolt
nuts
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JP1996002670U
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Inventor
利光 廣井
Original Assignee
有限会社ふじ工建
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルト・ナットによる締結作業において、ボ
ルトやナットの弛みを防止するスプリングの取付けを、
容易且つ確実に行えるナットとワッシャーを提供する。 【解決手段】 ワッシャーの片面にスプリングが固着さ
れ、且つ前記ワッシャーと前記スプリングとが同軸上に
あることを特徴とするスプリング付ワッシャー。あるい
は、ナットの内向面にスプリングが固着され、且つ前記
ナットと前記スプリングとが同軸上にあることを特徴と
するスプリング付ナット。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
種々の構造物の組立に利用されるボルト・ナットによる締結において用いられ るナットとワッシャーに関する。
【0002】
【従来の技術】
家具、家屋、装置、その他様々な構造物において、その組立にはボルト・ナッ トによる締結が多く利用されている。 このボルト・ナットによる締結において、ボルトやナットの弛みを防止するこ とを目的として、ボルトとワッシャー、ナットと構造物、或いはナットとワッシ ャーの間等にスプリングが設けられる。即ち、スプリングの弾性力により、ナッ トはボルト軸部の長手軸方向へ常時圧力を受けることとなり、その結果、遊びが 生じずナットが弛まないというものである。
【0003】 このスプリングの使用は、特に建造物の土台施工において重要視されている。 基礎と土台、或いは土台と柱等を固定するホールダウン金物等の締結にもボル ト・ナットは使用されているが、日本のような地震多発地では、これらをより強 固に締結することが必要とされる。従って、強固な締結を達成可能とすると共に 、地震の振動により生じうる各部品間の弛みにも対応可能なスプリングの使用は 必要不可欠なものとなっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
通常、1つの構造物の組立には複数回のボルト・ナットの締結作業が必要であ る。また、ナットやワッシャー等の各部品を1つ1つ手に取りボルト軸部へはめ る作業は煩雑であり、この作業を複数回繰り返すことは非常に根気のいる仕事で ある。 従来のスプリングはワッシャーやナットとは別の独立した部品であった。従っ て、このスプリングを併用するとなると、ますます作業は煩雑化し、能率が悪く なる。更にはその煩雑さ故に、スプリングを付け忘れるという作業ミスを犯し易 い上、時には故意に手抜きをする可能性もあるという欠点があった。
【0005】 本考案は、上記問題点に鑑み、スプリングの取付けが容易に且つ確実に行える ナットとワッシャーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案における第1の態様は、ワッシャーの片面にスプリングが固着され、且 つ前記ワッシャーと前記スプリングとが同軸上にあることを特徴とするスプリン グ付ワッシャーである。 尚、本明細書では、丸座金の一部を切断しひねって丸座金自体に弾発力をもた せた、いわゆるスプリングワッシャー(従って、本考案のスプリングとワッシャ ーが一体化したスプリング付ワッシャーとは異なるものである)もスプリングに 含まれるものとする。
【0007】 本考案における第2の態様は、ナットの内向面にスプリングが固着され、且つ 前記ナットと前記スプリングとが同軸上にあることを特徴とするスプリング付ナ ットである。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案における第1の実施の形態であるスプリング付ワッシャーの側面図を図 1(a)に、正面図を図1(b)に示す。 スプリング付ワッシャー25は、ワッシャー20とスプリング22とからなる 。 本実施の形態では、ワッシャー20は角形の平板を使用した。また、スプリ ング22としては、スプリングワッシャーを使用した。 ワッシャー20の中央にはボルト通し孔24が穿設されている。ワッシャー2 0の片面上に、ボルト通し孔24の円周に沿って、スプリング22が設置されて いる。ワッシャー20とスプリング22との接合部28、即ちスプリング22の 一端の一部とワッシャー20とは溶接等により固着されており、これら2部品は 一体化されている。 一体化に際し、規格の適合したワッシャーとスプリングを接合するのが望まし い。これにより規格の異なる種々の部品を扱う現場において、従来のような同一 規格のワッシャーとスプリングを探す煩雑さが解消され、作業の円滑化が図れる からである。 上記構成のように、ワッシャー20とスプリング22とは同軸上(即ち、ボル トにはめるための軸)にて固着されるので、ワッシャー20のボルト通し孔24 の位置とスプリング22の孔の位置とが適合しており、一体化されたワッシャー 20とスプリング22に対して、一作業により容易且つ確実にボルトを通すこと が可能となった。
【0009】 次に、上記スプリング付ワッシャー25を使用したボルト・ナットの締結作業 の手順を説明する。尚、締結完了後の様子の側面図を図2に示す。 先ず、構造物10a、10bに適宜穿設された孔に、ボルト40の軸部(頭部 40a以外の棒状体全体を指す)40bを貫通させる。この際、図2では図示し ていないが、ボルト頭部40aと構造物10bとの間に適宜汎用的ワッシャーを 設けてもよい。尚、前記ボルト軸部40bには適宜ねじ溝が設けられている。 続いて、構造物10a、10bを挟んでボルト40の頭部40aが位置する側 と反対側に、スプリング付ワッシャー25を、ボルト軸部40bにはめる。その 際、スプリング付ワッシャー25のスプリング22を設置していない面が構造物 10aと対向するようにする。このように本考案では、スプリング22とワッシ ャー20が一体化されているため、一度の作業で、2つの機能をもつ部品を一度 にボルトにはめることが可能となった。 次に、ナット36をボルト軸部40bにはめ、強固に螺合することで、締結作 業が完了する。
【0010】 スプリング22の弾性力(矢印X方向)により、ナット36は、常時ボルト軸 部40bの長手軸方向(図2では左方向へ)に圧力を受けることとなり、ナット 36とスプリング22の接部に遊びが生じることはない。これにより、ナット3 6は弛むことなく、長期にわたって強固な締結が保持されることとなる。
【0011】 次に、本考案における第2の実施の形態であるスプリング付ナットの側面図を 図3(a)に、正面図を図3(b)に示す。 ナット30の内向面、即ちボルト軸部に螺合する際にボルト頭部側にある面に スプリング32が固着され、スプリング付ナット35となる。 本実施の形態では、スプリング32としてコイルバネを使用しているが、基本 構成は第1の実施の形態と同様で、スプリング32とナット30とが同軸上にあ り、ナット30のねじ孔34の位置とスプリング32のコイルにより形成される 孔の位置とが適合している。また、スプリング32とナット30との接合部38 は溶接等により固着されている。 本実施の形態でも、やはり規格の適合したスプリングとナットを接合するのが 好適である。
【0012】 上記構成により、一体化されたナット30とスプリング32とは容易且つ確実 に一度にボルトへはめることが可能となった。 尚、ボルト軸部に巻きつくこととなるスプリング32のコイルの巻数は、場合 によって適宜設定するものとする。
【0013】 次に、上記スプリング付ナット35を使用したボルト・ナットの締結の様子の 側面図を図4に示す。 本実施の形態では、スプリング32はナット30と一体化されており、これら 両部品を一度にボルト軸部40bにはめて螺合するという点で第1の実施の形態 とは手順的に異なるものの、締結完了の様子はほぼ第1の実施の形態(図2)と 同様であり、ワッシャー26とナット30との間にスプリング32が位置する。 従って、締結後は第1の実施の形態と同様に、スプリング32の圧力によるナ ット30の弛み防止効果によって、長期にわたって強固な締結が保持される。
【0014】 尚、無論、本考案は、上記第1及び第2の実施の形態で示したものに限られる ものではない。例えば、ワッシャーは角形でも丸形でもよいし、ナットの形状も しかりである。ボルト・ナットの締結に一般的に使用されているあらゆる形態の ワッシャー、ナット、スプリングについて適宜応用することができる。 スプリングは、そのバネ機能を果たせるものであればいかなる形状でもよい。 但し、上記構成からも明らかなように、その大きさはボルト軸部を通せる内径を 有し、且つナットやワッシャーの外縁からはみでない大きさであることは自明で ある。 また、使用方法における応用例としては、例えばスプリング付ワッシャー25 をボルト頭部40aに隣接するワッシャーとして用いることも可能であろう。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば、スプリングが、ワッシャー或いはナットのいずれかと一体化 されているため、ボルト軸部へはめる作業が簡略化され、作業能率が高まった。 また、ついスプリングの取付けを忘れてしまうという作業ミスも皆無となる。 更には、非常に乱雑な作業場においては、往々にして使用部品が紛失してしま うということがあるが、本考案ではこれも防止される。 特に、近年その耐震性が見直されてきている建造物の土台施工において、ボル ト・ナットによる締結を長期にわたり強固に保持する作用を有するスプリングの 使用は必要不可欠のものとなってきている。本考案によれば、上記のようにスプ リングの取付けを忘れるという作業ミスが皆無となり、長期にわたる強固な土台 固定が確実に達成される。また、これは本来あってはならないことだが、悪質な 業者による手抜きによるスプリング未取付を防止する効果も有する。 以上のように、本考案はボルト・ナットによる締結におけるスプリングの取付 けに関し、その作業性を高め、且つ作業ミスを防止するという点で、多大なる貢 献をなすものであり、非常に実用性の高い考案であるといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における第1の実施の形態であるスプリ
ング付ワッシャーを示す側面図と正面図である。
【図2】本考案のおける第1の実施の形態のスプリング
付ワッシャーを用いたボルト・ナットによる締結の様子
を示す概略側面図である。
【図3】本考案における第2の実施の形態であるスプリ
ング付ナットを示す側面図と正面図である。
【図4】本考案における第2の実施の形態であるスプリ
ング付ナットを用いたボルト・ナットによる締結の様子
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 構造物 20、26 ワッシャー 22、32 スプリング 24 ボルト通し孔 25 スプリング付ワッシャー 28、38 接合部 30、36 ナット 34 ねじ孔 35 スプリング付ナット 40 ボルト 40a ボルト頭部 40b ボルト軸部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワッシャーの片面にスプリングが固着さ
    れ、且つ前記ワッシャーと前記スプリングとが同軸上に
    あることを特徴とするスプリング付ワッシャー。
  2. 【請求項2】 ナットの内向面にスプリングが固着さ
    れ、且つ前記ナットと前記スプリングとが同軸上にある
    ことを特徴とするスプリング付ナット。
JP1996002670U 1996-03-13 1996-03-13 スプリング付ワッシャー及びスプリング付ナット Expired - Lifetime JP3028998U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101460647B1 (ko) * 2014-06-24 2014-11-11 주식회사 성지산업 내부체결구조를 갖는 조립식 도로교통 시설물 설치용 지주
JP2014213514A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 日立工機株式会社 チェーンソー
JP2019090513A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 因幡電機産業株式会社 ボルト連結具
JP2020020479A (ja) * 2019-11-07 2020-02-06 因幡電機産業株式会社 ボルト連結具
JP2020079639A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 因幡電機産業株式会社 棒状体固定具

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