JP4556907B2 - 回路基板の取付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、2枚の回路基板を所定間隔を保持して積み上げて基台に固定する回路基板の取付け構造に関するものである。
従来、所定間隔を保持した状態で2枚の基板を筐体に組付けるために、樹脂製あるいは金属製のスペーサを用いている。特許文献1には、基板間へのスペーサの装着とネジ止めによって2枚の基板を筐体へ組付けた構造が記載されている。
図9は従来の回路基板取付け構造の説明図で、2枚の回路基板をシャーシに組付けた状態を示す部分断面図である。
この取付け構造は、2枚の回路基板がロッキングスペーサ101と呼ばれる部材で連結され、ロッキングスペーサ101による連結部よりも回路基板の端部側の位置で、下段の回路基板102とシャーシ105の取付部105aとをネジ止めする構造となっている。
このロッキングスペーサ101は、上段の回路基板103の取付孔103aに嵌合する突起部101aと、胴体部101bと、脚部101cと、この脚部101cと協働して下段の回路基板102を上下より挟み込んで支持する支持部101dとよりなり、このロッキングスペーサ101を下段の回路基板102の下方より、下段基板102、上段基板103の各取付孔102a、103aに順に、突起部101aを弾性変形させて挿入し、突起部101aを上段基板103の取付孔103aより突出させ、脚部101cを弾性変形させて下段基板102の取付孔102aより貫通させると、下段基板102、上段基板103はそれぞれ、ロッキングスペーサ101と嵌合し、両基板102、103は所定間隔が保持された状態で強固に連結される。
特開2000−165068号公報
しかしながら、この種の回路基板の取付け構造では、スペーサ101による基板同士の連結と、ネジ止めによる基板取付けの両作業を行う必要があり、全体として多くの作業時間を要する。特に、樹脂の突起部101aを基板102、103の孔102a、103aに弾性嵌合するのに時間を要する場合もある。また、突起部101aをいったん取付孔103aに嵌合すると、取り外しがきわめて困難でもある。
また図9のものでは、ネジ着部の上方にネジ止め作業スペースを確保する必要があるため、上段の回路基板103は、下段の回路基板102のネジ取付孔102bの上方空間Sを確保して配置しなければならない。つまり上段の回路基板103は下段の回路基板102より小さいものにしなければならず、上段基板103への電子部品の実装スペースは制約される。下段の回路基板102も、スペーサ101の取付孔102aとネジ孔102bとにより実装スペースが制限される。さらに、連結部が2箇所あるため機械的強度の問題もある。
本発明は、このような問題を解決するために提案されたもので、その目的は、取付け作業性がよく、かつ回路基板上の省スペース化が図れる回路基板の取付け構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の回路基板の取付け構造は、ネジ貫通スペーサを用いて、相互に対応した取付孔を形成した2枚の回路基板を、所定の間隔をおいて平行に配置した状態で基台の上に固定した回路基板の取付け構造であって、ネジ貫通スペーサは、ネジと、ネジ貫通孔を形成したスペーサ部材と、脚部を有し、ネジ貫通孔を形成したブッシュとを組み合わせ、該脚部をスペーサ部材のネジ貫通孔に挿嵌係止する構造にされており、一方の回路基板には、ブッシュとスペーサ部材とが、取付孔を上、下より挟み、ブッシュの脚部を上記スペーサ部材のネジ貫通孔に挿嵌係止させた状態に固定されており、この一方の回路基板と他方の回路基板とは、双方の回路基板に形成された取付孔と、基台に設けた取付部のネジ取付孔とを合致させ、更に一方の回路基板に固定されたブッシュの上方よりネジを挿通させ、取付部のネジ取付孔に螺入させることで、所定の間隔をおいて平行に配置し、他方の回路基板を上記取付部に載置した状態に固定されており、他方の回路基板の取付孔には、該回路基板の端部側に開口した開口部を連設し、該開口部から上記取付部を見通せるようにしたことを特徴とする。
請求項2では、スペーサ部材は、所定の間隔をおいて平行に配置した上記2枚の回路基板のそれぞれに形成されたグランド用導電部に接触する導電部を備えていることを特徴としている。
請求項3では、スペーサ部材の上下端を、胴体中央部よりも径を大きく形成していることを特徴としている。
請求項4では、所定の間隔をおいて平行に配置した上記2枚の回路基板のそれぞれには、対応した直付けコネクタを備えていることを特徴としている。
請求項5では、基台上の取付部は、バーリング加工により円錐台状に突出形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の回路基板の取付け構造によれば、ネジとブッシュとスペーサ部材からなるネジ貫通スペーサを用いているため、上段の回路基板にブッシュとスペーサ部材とで上下より仮固定でき、そのため、下段の回路基板と位置合わせすれば、ブッシュから基台の取付部までネジ貫通孔が連通し、容易にネジ止めすることができる。そのため、スペーサの取付けとネジ止めが一連の作業により行えるので、作業性がきわめてよい。
さらに、スペーサ部材の取付け位置とネジ止め位置が同一箇所であるため、下段の回路基板にはスペーサ用とネジ止め用の2種類の取付孔を設ける必要がなく、基板上の電子部品実装スペースを多く確保することができる。また、2枚の回路基板を積み上げた状態でネジを貫通させる構成であるため、従来のようにネジ止めスペースを確保するため上段の回路基板に面積の小さいものを使用する必要がなく、下段の回路基板のサイズに合わせて同一サイズのものを積み上げることができ、そのため多くの実装スペースを確保することができる。そしてさらに、他方の(下段の)回路基板の取付孔に開口部を連設形成しているため、その回路基板を基台上に載置したときでも取付部を見通すことができ、そのため位置合わせがしやすく作業性がよい。
請求項2に記載の回路基板の取付け構造によれば、所定の間隔をおいて平行に配置した2枚の回路基板のそれぞれに形成されたグランド用導電部に接触する導電部を設けているため、双方のグランド用導電部を接続でき、上段の回路基板を、下段の回路基板を通じて基台に接地することができる。
請求項3に記載の回路基板の取付け構造によれば、スペーサ部材の上下端を胴体中央部よりも大きく形成しているので、回路基板の支持が安定する。また、スペーサ部材の導電部を通じて接地するものでは、このような形状であるため回路基板との接触面が大きくなり、通電接触を十分に行える。
請求項4に記載の回路基板の取付け構造によれば、2枚の回路基板に対応した直付けコネクタを備えているので、2枚の回路基板をあらかじめ連結しておくことができ、その連結状態で基台にネジ着することができるため、さらに効率よく基台に取り付けることができる。
請求項5に記載の回路基板の取付け構造によれば、基台上の取付部がバーリング加工により円錐台状に突出形成されているので、深いネジ溝を形成させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
図1は本発明の回路基板の取付け構造を示した部分斜視図、図2は分解斜視図、図3は取り付けた状態を示す部分断面図である。なお、基台への取付けは回路基板の4隅で行うことが望ましく、図1ではそのうちの2箇所を図示し、図2、図3では1箇所の取付け構造を図示している。
図中、21はシャーシなどの基台、21aは基台21上に形成された、回路基板を取付固定するためのネジ取付孔21bを有した取付部、1は下段の回路基板、2は上段の回路基板、1aは下段の回路基板1の取付孔、1bは取付孔1aに連設し端部を切り欠いて形成した開口部、2aは上段の回路基板2の取付孔、11はネジ貫通孔11aを有したスペーサ部材、12はネジ貫通孔12aと脚部12cを有したブッシュ、15は基台21との固定用のネジ、10はスペーサ部材11とブッシュ12とネジ15とより構成されるネジ貫通スペーサ、23、24は2枚の回路基板1、2を積み上げたときに向き合って電気的に接続できるよう配設された直付けコネクタである。
ここで、スペーサ部材11は、所定の間隔をおいて平行に上下に積み上げる2枚の回路基板1、2の取付孔1a、2aの周囲に接触する導電部11f、11eより通電されるように、全体を金属や、樹脂に金属コーティングしたもの、樹脂にカーボン粉末などの導電粒子を混入したものなどの導電性素材で形成することが望ましい。なお、回路基板1、2には、取付孔1a、2aの周囲に、基台21の取付部21aに接続してグランドするグランド導電部1c、2bを設けている。
スペーサ部材11が、上下に積み上げられた2枚の回路基板2、1のグランド用導電部2b、1cに接触する導電部11f、11eを設けているため、双方のグランド用導電部2b、1cを接続でき、上段の回路基板2を、下段の回路基板1を通じて基台21に接地することができる。
また、基台21上の取付部21aはバーリング加工により円錐台状に突出形成され、ネジ取付孔21bは、その取付部21aの頂上部分にネジ孔(ネジ溝を切ったタップ孔)を、突出方向とは反対方向に開設したものである。このようなバーリング加工によれば、ネジ溝を多く(深く)形成することができる。
また、ネジ孔ではなくネジ溝を切っていない単なる孔を形成しておき、ネジ15を螺入するときにネジ溝を切っていくような方法を採用してもよい。なお、本実施例ではネジ孔の例を示しているため、以下には、ネジ取付孔をネジ孔と記載する。
なお、ナットを使用してもよいが、取付時間短縮のため上記のような方法でネジ止めすることが望ましい。
次に、2枚の回路基板1、2の基台21への取付け固定手順について説明する。
まず、ブッシュ12とスペーサ部材11とで上段の回路基板2の取付孔2aを上、下より挟み込んで、ブッシュ12の脚部12cをスペーサ部材11のネジ貫通孔11aに挿嵌係止するようにして仮固定する。なお、ブッシュ12とスペーサ部材11との連結構造と、これらの各部材の構成については、図6で後述する。
ついで、ブッシュ12とスペーサ部材11とを仮固定した上段の回路基板2と、回路基板1とを双方の基板2、1に設けた直付けコネクタ24、23で連結し、連結された回路基板1、2の対応した取付孔1a、2aと、基台21の取付部21aのネジ孔21bとが合致するように位置合わせし、ネジ15を、ブッシュ12の上方より挿嵌させてスペーサ部材11のネジ貫通孔11aを貫通させ、取付部21aのネジ孔21bに螺入させて固定する。
なお、直付けコネクタ23、24を有さない2枚の回路基板1、2を基台21に取り付ける場合には、あらかじめ下段の回路基板1を基台21の取付部21aに載置しておき、その上にブッシュ12とスペーサ部材11とを仮固定した上段の回路基板2を載置して位置合わせするようにすればよい。
このように、ネジ貫通スペーサ10を用いているため、上段の回路基板2にブッシュ12とスペーサ部材11とで上下より仮固定でき、そのため、上段の回路基板2と下段の回路基板1とを位置合わせすれば、ブッシュ12から基台21の取付部21aまでネジ挿通孔が連通し、容易にネジ止めすることができる。そのため、スペーサの取付けとネジ止めが一連の作業により行えるので、作業性がきわめてよい。
また、下段の回路基板1の取付孔1aに開口部1bを連設形成しているため、回路基板1を基台21に載置したときでも取付部21aを見通すことができ、そのため位置合わせがしやすく作業性がよい。また、2枚の回路基板1、2に、対応した直付けコネクタ23、24を設ければ、2枚の回路基板1、2を連結した状態で基台21にネジ着することができ、さらに効率よく取り付けることができる。
なお、この開口部1bは回路基板1の端部を切り欠いたものには限定されず、取付孔1aの下方に位置する取付部21aを見通せるように端部側に連設したものであればよい。例えば、開口部1bと取付孔1aとより1つの長孔が形成されるものでもよい。
さらに、スペーサ部材11の取付け位置とネジ止め位置が同一箇所であるため、下段の回路基板1にはスペーサ用とネジ止め用の2種類の取付孔を設ける必要がなく、基板上の電子部品の実装スペースを多く確保することができる。また、2枚の回路基板1、2を積み上げた状態でネジ15を貫通させる構成であるため、従来のようにネジ止めスペースを確保するため上段の回路基板に下段基板よりも面積の小さいものを使用する必要がなく、下段の回路基板1のサイズに合わせて同一サイズのものを積み上げることができ、そのため多くの実装スペースを確保することができる。
次に、ブッシュ12とスペーサ部材11との連結構造の詳細について説明する。
図4は頭部を下にしたブッシュ12の外観斜視図、図6(a)はブッシュ12とスペーサ部材(第1のスペーサ部材)11の部分縦断面図、(b)は他のスペーサ部材(第2のスペーサ部材)13の部分縦断面図である。なお、図6(a)には、図1に示したスペース部材11を示しているが、図6(b)で図示した第2のスペーサ部材13と区別するため、以下にはこのスペーサ部材11を第1のスペーサ部材と記述する。
ブッシュ12は、頭部12bと脚部12cとよりなり、それらはネジ貫通孔12aで連通している。
この頭部12bは外径、内径ともに、脚部12cの外径より大とされ、頭部12bの内側段差部12eはネジ15の頭部を収容固定し、外側段差部12fは上段の回路基板2の取付孔2aの周縁部に当接し、かつ脚部12c側のネジ貫通孔12aはネジ15の胴体部が貫通されるように形成されている。また脚部12cは、花弁状に切込み形成され、各花弁の外面には円周に添うように係止突部12dが形成されている。
一方、第1のスペーサ部材11は、頭部11bと胴部11cとよりなり、それらはネジ貫通孔11aで連通している。
この頭部11bの内径は胴部11cの内径より小とされ、ネジ貫通孔11a内の、頭部11bと胴部11cとの境界部分に段部11dを形成している。
ブッシュ12の脚部12cは、第1のスペーサ部材11のネジ貫通孔11aに挿入したときに弾性変形してすぼみ、係止突部12dがネジ貫通孔11aの段部11dを超えて進入すると広がり、係止突部12dが段部11dによって係止されてブッシュ12とスペーサ部材11とが連結する。
すなわち、上段の回路基板2の取付孔2aに、下方より第1のスペーサ部材11のネジ貫通孔11aが合致するようにして、第1のスペーサ部材11の反対側(上方)から、ブッシュ12の脚部12cを取付孔2aに挿入して、反対側にある第1のスペーサ部材11のネジ貫通孔11aに挿着させて、ブッシュ12の脚部12cに形成した係止突部12dを第1のスペーサ部材11のネジ貫通孔11aの段部11dに係止させると、ブッシュ12の外側段差部12fと第1のスペーサ部材11の上端11eとの間に回路基板2が挟み込まれた状態に仮固定される(図3を参照)。
ブッシュ12の係止突部12dを、図示するようにその外面を丸く形成すれば、ブッシュ12の挿入、取り外しが小さな力で容易に行える。この回路基板2の挟着は、回路基板2にブッシュ12とスペーサ部材11とを取り付けた状態で取付孔の位置合わせができる程度に一体化されていればよく、その程度の仮固定で、取付け作業上なんら問題はない。
なお、第1のスペーサ部材11に段部11dを設けずにブッシュ12の脚部12cの弾性復帰力のみにより、両者が係合されるようにしてもよい。次に示す第2のスペーサ部材13についても同様である。
図6(b)に示した第2のスペーサ部材13は、第1のスペーサ部材11と同様に、頭部13bと胴部13cとよりなり、それらはネジ貫通孔13aで連通し、この頭部13bの内径は胴部13cの内径より小とされ、ネジ貫通孔13aの頭部13bと胴部13cとの境界部分に段部13dを形成しており、さらにブッシュ12と同様の係止突部13fを形成した脚部13eを有している。
すなわち、この第2のスペーサ部材13はブッシュ11と同様の挿嵌機能を有し、第1、第2のスペーサ部材11、13に対して脚部13eによる連結を可能としている。
したがって、ネジ15と、1つの第1のスペーサ部材11と、少なくとも1以上の第2のスペーサ部材13と、1つのブッシュ12とで構成された多段式のネジ貫通スペーサを用いれば、3枚以上の回路基板を多段状に積み上げて基台21に固定することができる。
図5は、このような多段式のネジ貫通スペーサを用いた回路基板の取付け構造を示した分解斜視図である。ここでは3段の回路基板を例示する。
図中、21はシャーシなどの基台、21aは基台21上に形成された、回路基板を取付固定するためのネジ孔21bを有した取付部、1は下段の回路基板、3は中段の回路基板、2は上段の回路基板、1a、3a、2aは各回路基板1、3、2の取付孔、1bは開口部、11はネジ貫通孔11aを有した第1のスペーサ部材、13はネジ貫通孔13aと脚部13eを有した第2のスペーサ部材、12はネジ貫通孔12aと脚部12cを有したブッシュ、15は基台21との固定用のネジ、10Aは第1のスペーサ部材11と第2のスペーサ部材とブッシュ12とネジ15とより構成される3段式ネジ貫通スペーサである。
次に、3枚の回路基板1、3、2の基台21への取付け固定手順について説明する。
まず、ブッシュ12と第2のスペーサ部材13とで上段の回路基板2の取付孔2aを上、下より挟み込んで、ブッシュ12の脚部12cを第2のスペーサ部材13のネジ貫通孔13aに挿嵌係止するようにして仮固定し、さらに第2のスペーサ部材13と第1のスペーサ部材11とで中段の回路基板3の取付孔2aを上、下より挟み込んで、第2のスペーサ部材13の脚部13eを第1のスペーサ部材11のネジ貫通孔11aに挿嵌係止するようにして仮固定する。なお、ブッシュ12と第2のスペーサ部材13との連結構造、および、第2のスペーサ部材13と第1のスペーサ部材との連結構造については、図5に示したとおりである。
ブッシュ12、第2、第1のスペーサ部材11、13を仮固定した上段、中段の回路基板2、3と、下段の回路基板1とを、これらの回路基板1、3、2の対応した取付孔1a、3a、2aと、基台21の取付部21aのネジ孔21bとが合致するように位置合わせし、ネジ15を、ブッシュ12の上方より挿嵌させて第2、第1のスペーサ部材13、11のネジ貫通孔13a、11aを貫通させ、取付部21aのネジ孔21bに螺入させて固定する。
以上のように、3段式ネジ貫通スペーサ10を用いているため、上段、中段の回路基板2、3にブッシュ12と第1、第2のスペーサ部材11、13とを仮固定でき、そのため、下段の回路基板1と位置合わせすれば、ブッシュ12から基台21の取付部21aまでネジ挿通孔が連通し、容易にネジ止めすることができる。このように、スペーサの取付けとネジ止めが一連の作業により行えるので、作業性がきわめてよい。
すなわち、3枚以上の回路基板を取り付ける場合の回路基板の取付構造は、
ネジ貫通スペーサを用いて、相互に対応した取付孔を形成した3枚以上の回路基板を、所定の間隔をおいて平行に配置した状態で基台に固定した回路基板の取付け構造であって、
ネジ貫通スペーサは、ネジと、ネジ貫通孔を形成した1つの第1のスペーサ部材と、脚部を有し、ネジ貫通孔を形成した第2のスペーサ部材と、脚部を有し、ネジ貫通孔を形成したブッシュとを組み合わせ、ブッシュの脚部を第2のスペーサ部材のネジ貫通孔に、第2のスペーサ部材の脚部を第2あるいは第1のスペーサ部材にそれぞれ挿嵌係止する構造にされており、
上段の回路基板には、ブッシュと第2のスペーサ部材とが、取付孔を上、下より挟み、ブッシュの脚部を第2のスペーサ部材のネジ貫通孔に挿嵌係止させた状態に固定され、
上段、下段の回路基板に挟まれた各回路基板には、ブッシュあるいは第2のスペーサ部材と直下の第2あるいは第1のスペーサ部材とが、取付孔を上、下に挟み、ブッシュあるいは第2のスペーサ部材の脚部を第2あるいは第1のスペーサ部材のネジ貫通孔に挿嵌係止させた状態に固定されており、
これらの回路基板と下段の回路基板とは、それぞれの回路基板に形成された取付孔と、基台に設けた取付部のネジ取付孔とを合致させ、更に上段の回路基板に固定されたブッシュの上方より上記ネジを挿通させ、取付部のネジ取付孔に螺入させることで、所定の間隔をおいて平行に配置した状態に固定されている。
図7は、本発明の基板取付け構造の他例を示す分解斜視図である。
本実施例では、ネジ貫通スペーサ10Bは、スペーサ部材31と、ブッシュ12と、ネジ15とより構成されている。スペーサ部材31は、図示するように、上下端31c、31cが胴体中央部31bより大きい糸巻き形状となっている。なお、糸巻き形状のスペーサ部材31を除く他の構成部材については、図1のものと同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
この糸巻き形状のスペーサ部材31は、ネジ貫通孔31aを有している点は実施例1のものと同様であるが、隣接する2枚の回路基板1、2に接触する導電部31dが大きく形成されている。そのため、回路基板1、2のグランド導電部1cとの通電接触を十分に行える。また、上下端が大きいので回路基板の支持も安定する。
この糸巻き形状のスペーサ部材31は、図8に示すように、金属管Pの上下にプレス型M、Mをはめ込み押圧することにより簡易に形成することができる。もちろん、この製造方法に限定されるものではない。
すなわち、本実施例で使用されるネジ貫通スペーサは、ネジと、ネジ貫通孔を形成したスペーサ部材と、脚部を有し、ネジ貫通孔を形成したブッシュとを組み合わせ、スペーサ部材は、上、下端を、胴体中央部よりも大きく形成され、一方の回路基板に形成した取付孔を、スペーサ部材と、該スペーサ部材のネジ貫通孔に挿嵌係止させたブッシュで挟んで固定してから、一方の回路基板の取付孔と、他方の回路基板の取付孔と、基台の取付部のネジ取付孔とを合致させて、ネジをブッシュの上方より挿通させて、スペーサ部材を貫通させ、取付部のネジ取付孔に螺入させることによって、2枚の回路基板を、所定の間隔をおいて平行に配置した状態に基台に固定するようにしている。
本発明のネジ貫通スペーサと、回路基板の取付け構造を示した斜視図である。 本発明のネジ貫通スペーサと、回路基板の取付け構造の分解斜視図である。 本発明のネジ貫通スペーサと、回路基板の取付け構造を示した部分縦断面図である。 ブッシュの全体斜視図(頭部を下にした状態を示す図)である。 本発明の他例を示すネジ貫通スペーサと、回路基板の取付け構造を示した分解斜視図である。 (a)はブッシュとスペーサ部材の縦断面図、(b)は第2のスペーサ部材の縦断面図である。 は本発明の他例(実施例2)を示す分解斜視図である。 実施例2で使用するスペーサ部材の製造工程を示す図である 従来のスペーサと回路基板の取付け構造を示す図である。
10、10A、10B ネジ貫通スペーサ
11 (第1の)スペーサ部材
11a ネジ貫通孔
12 ブッシュ
12a 貫通孔
12c 脚部
13 第2のスペーサ部材
13a ネジ貫通孔
13e 脚部
15 ネジ
31 糸巻き形状のスペーサ部材
31a ネジ貫通孔
31b 胴体中央部
31c 上下端
1 他方の回路基板(下段)
1a 取付孔
1b 開口部
2 一方の回路基板(上段)
2a 取付孔
3 回路基板(中段)
3a 取付孔
21 基台
21a 取付部
21b ネジ取付孔(ネジ孔)
23、24 直付けコネクタ

Claims (5)

  1. ネジ貫通スペーサを用いて、相互に対応した取付孔を形成した2枚の回路基板を、所定の間隔をおいて平行に配置した状態で基台の上に固定した回路基板の取付け構造であって、
    上記ネジ貫通スペーサは、ネジと、ネジ貫通孔を形成したスペーサ部材と、脚部を有し、ネジ貫通孔を形成したブッシュとを組み合わせ、該脚部をスペーサ部材のネジ貫通孔に挿嵌係止する構造にされており、
    一方の回路基板には、上記ブッシュと上記スペーサ部材とが、上記取付孔を上、下より挟み、上記ブッシュの脚部を上記スペーサ部材のネジ貫通孔に挿嵌係止させた状態に固定されており、
    この一方の回路基板と他方の回路基板とは、双方の回路基板に形成された取付孔と、上記基台に設けた取付部のネジ取付孔とを合致させ、更に上記一方の回路基板に固定された上記ブッシュの上方より上記ネジを挿通させ、上記取付部のネジ取付孔に螺入させることで、所定の間隔をおいて平行に配置し、他方の回路基板を上記取付部に載置した状態に固定されており、
    上記他方の回路基板の取付孔には、該回路基板の端部側に開口した開口部を連設し、該開口部から上記取付部を見通せるようにしたことを特徴とする回路基板の取付け構造。
  2. 請求項1において、
    上記スペーサ部材は、所定の間隔をおいて平行に配置する上記2枚の回路基板のそれぞれに形成されたグランド用導電部に接触する導電部を備えていることを特徴とする回路基板の取付け構造。
  3. 請求項1または2において、
    上記スペーサ部材の上下端を、胴体中央部よりも径を大きく形成していることを特徴とする回路基板の取付け構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    所定の間隔をおいて平行に配置する上記2枚の回路基板のそれぞれには、対応した直付けコネクタを備えていることを特徴とする回路基板の取付け構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    上記基台上の取付部は、バーリング加工により円錐台状に突出形成されていることを特徴とする回路基板の取付け構造。
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