JP2012132987A - 電子カセッテ - Google Patents

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Futoshi Yoshida
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Abstract

【課題】制御回路等を設置するための剛性板を削減することにより、電子カセッテを薄型化すると同時に、シンチレータの反りを防止した電子カセッテを提供する。
【解決手段】支持体48と、支持体48上に形成された蛍光体47とを有し、照射されたX線を蛍光体47によって光に変換するシンチレータ41と、シンチレータ41から放射された光を電気信号に変換する光電変換手段であり、X線の放射方向においてシンチレータ41の前方に配置されるとともに、光電変換を行うフォトダイオード等が設けられた光検出面を前記シンチレータに向けて配設されるTFT基板42と、TFT基板42が出力する電気信号を処理する信号処理手段であり、蛍光体42が設けられた表面に対向する支持体48の背面に配設される回路基板36〜39と、を備えることを特徴とする電子カセッテ。
【選択図】図5

Description

本発明は、シンチレータに対して放射線の入射側に光検出素子を配置して放射線を検出する方式の放射線検出パネルを用いて放射線画像を取得する電子カセッテに関するものである。
放射線撮影の分野においては、放射線検出パネルとして、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板(以下、TFT基板という)上にX線感応層(シンチレータ)を配置し、入射したX線をデジタルデータに変換する平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)が実用化されている。また、被検者を透過して照射されたX線により表されるX線画像をFPDを用いて生成するとともに、生成したX線画像を記憶する可搬型のX線(放射線)画像検出装置(以下、「電子カセッテ」という)が実用化されている。
FPDとしては、シンチレータやTFT基板の配置順序によって、PSS(Penetration Side Sampling)方式のFPDと、ISS(Irradiation Side Sampling)方式のFPDが知られている。PSS方式は、X線の入射側から、シンチレータ、TFT基板の順に配置する方式であり、X線の入射によりシンチレータで発生する光を、シンチレータの背面(X線の入射するメントは反対側の面)側で検出する。一方、ISS方式は、X線の入射側から、TFT基板、シンチレータの順に配置する方式であり、X線入射によりシンチレータで発生する光を、シンチレータの前面(X線が入射する側の面)側から検出する。シンチレータの膜厚方向の発光量はX線の入射側で大きく、出射側で小さいことから、ISS方式は高解像度化に有利であることが知られている。
上述のようにシンチレータを用いることによりX線を光に変換してから検出する間接変換型のFPDは、PSS方式,ISS方式のどちらであっても、シンチレータで発生した光をTFT基板で光電変換することにより、信号電荷に変換する。信号電荷の読み出し等を行う制御回路等は、X線からの遮蔽や電子カセッテの小型化のために、TFT基板とは別に設けられており、TFT基板とフレキシブルプリント基板(以下、フレキシブル基板という)を介して接続される。制御回路等は、シンチレータを形成する基板とは別の剛性板上に設けられ、TFT基板やシンチレータの背面に配置される(特許文献1)。
上記放射線検出パネルに関連し、特許文献2には、従来のISS方式のFPDにおいて、シンチレータの支持体をX線の遮蔽性を有する材料で形成することにより、制御回路等をX線から遮蔽する構成が開示されている。特許文献3には、TFT基板が制御回路等の熱による影響を受けるのを防止するため、FPDと制御回路等との間に断熱材料を用いる構成が開示されている。また、特許文献4は、PSS方式のFPDに関するものであるが、シンチレータの支持体に反射膜を設け、シンチレータが発生した光をTFT基板に向けて反射するようにした構成が開示されている。
特開2010−101805号公報 特開2001−330677号公報 特開2010−237543号公報 特開2003−177180号公報
電子カセッテは、取り扱いを容易にしたり、可搬性を向上させるために、小型・薄型・軽量化することが求められている。しかし、特許文献1等に記載されているように、制御回路等を設置する剛性板を、TFT基板やシンチレータとは別に設けると、この制御回路等を設置する剛性板の分だけ電子カセッテが厚く重くなり、薄型・軽量化の妨げになっていた。
また、従来の放射線検出パネルには、例えばアルミニウムからなる支持板上にヨウ化セシウム(CsI)を蒸着したシンチレータを、ガラス製のTFT基板に貼り付けたものがある。しかし、アルミニウムとガラスとは熱膨張率が異なるため、TFT基板の発熱により放射線検出パネルに反りが発生し、あるいはシンチレータがTFT基板から剥離することもあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、電子カセッテを薄型化すると同時に、シンチレータの反りを防止した電子カセッテを提供することを目的とする。
本発明の電子カセッテは、支持体と、前記支持体上に形成された蛍光体とを有し、照射された放射線を前記蛍光体によって光に変換するシンチレータと、前記シンチレータから放射された光を電気信号に変換する光電変換手段であり、前記放射線の放射方向において前記シンチレータの前方に配置されるとともに、前記光電変換を行う光電変換素子が設けられた光検出面を前記シンチレータに向けて配設される光電変換手段と、前記光電変換手段が出力する前記電気信号を処理する信号処理手段であり、前記蛍光体が設けられた表面に対向する前記支持体の背面に配設される信号処理手段と、を備えることを特徴とする。
前記信号処理手段は回路基板に設けられ、前記回路基板は、取付手段を介して支持体に取り付けられていることが好ましい。
前記取付手段は導電性を有し、前記信号処理手段と前記支持体を電気的に接続することが好ましい。
前記信号処理手段は、当該信号処理手段を形成する回路素子を前記支持体の表面に取り付けることにより、前記支持体の表面に形成されていることが好ましい。
前記支持体は、断熱性を有することが好ましい。
前記支持体は、少なくとも前記信号処理手段との間に断熱材を有することが好ましい。
前記支持体は、ベークライト、樹脂材料、真空断熱シートのいずれかからなることが好ましい。
前記支持体は、前記放射線を遮蔽する材料からなることが好ましい。
前記支持体は、銅、鉛、タングステンのいずれかからなることが好ましい。
前記支持体と前記蛍光体の間に、前記放射線の照射によって前記蛍光体が発する光を反射する反射手段が設けられていることが好ましい。
前記反射手段は、前記支持体の表面に形成された反射膜であることが好ましい。
前記支持体は金属材料からなり、前記反射手段は、前記支持体の表面を鏡面に仕上げた反射面であることが好ましい。
本発明によれば、制御回路等を設置するための剛性板を削減することにより電子カセッテを薄型化すると同時に、シンチレータの反りを防止した電子カセッテを提供することができる。
X線撮影システムの構成を示す概略図である。 電子カセッテの分解斜視図である。 電子カセッテの断面図である。 支持体の表面に回路素子を直接配置した電子カセッテの断面図である。 支持体の表面に反射膜を形成した電子カセッテの断面図である。 支持体の表面に断熱材を形成した電子カセッテの断面図である。
図1に示すように、X線撮影システム10は、X線発生器11、臥位撮影台12、電子カセッテ13、コンソール14、モニタ15を備えている。電子カセッテ13は、コンソール14の制御に基づいて、X線発生器11から被検者Hに照射されて透過したX線を検出し、X線画像を生成する。コンソール14は、電子カセッテ13から送信されたX線画像に各種画像処理を施し、モニタ15に表示させる。トレイ21は、電子カセッテ13が着脱自在に取り付けられる取付部である。
X線撮影システム10による撮影は、臥位撮影台12に載せられている被検者Hに向けてX線発生器11により上方からX線を照射し、そのX線が被検者Hを透過して得られるX線像を電子カセッテ13で検出する。また、四肢や肘等の撮影では、臥位撮影台12の上に電子カセッテ13を載置して撮影することもある。
電子カセッテ13は、ほぼ直方体形状をしており、例えば、半切サイズ(383.5mm×459.5mm)のフィルム用またはIP用のカセッテと同様の国際規格ISO4090:2001に準拠した外形サイズを有している。電子カセッテ13の外形サイズは、前述した半切サイズの他、四切サイズ、六切サイズ等があり、撮影部位に応じて適宜選択される。
図2及び図3に示すように、電子カセッテ13は、筐体31と、筐体31に収容されるX線検出パネル32、回路基板36〜39等からなる。
筐体31は、前面部31aと背面部31bとからなる中空の直方体形状に形成され、内部にX線検出パネル32等、電子カセッテ13の各部を収容する。筐体31は、例えばステンレス等のX線の透過率が低い金属で形成されている。前面部31aは、X線を入射させる前面側からX線検出パネル32を覆うとともに、カーボン板によって形成されるX線透過窓33が設けられている。
X線検出パネル32は、入射したX線を蛍光に変換するシンチレータ41と、シンチレータ41で発生した光を光電変換することにより、X線の入射線量に応じた信号電荷を蓄積するTFT基板42とからなる。
シンチレータ41は、X線を蛍光に変換する素子であり、蛍光体47と支持体48とを有する。蛍光体47は、支持体48上に蒸着や塗布によって形成され、例えばヨウ化セシウム(CsI)やガドリウムオキシサルファイド(GOS)等からなる。シンチレータ41は、X線が入射されると、X線を吸収することにより、蛍光体によって入射線量に応じた発光量の蛍光を発光する。
支持体48は、例えばアルミニウム板であり、その背面(背面部31b側の表面)には、他の剛性板等を介さずに、各回路基板36〜39が直接取り付けられている。
TFT基板42は、ガラス基板43上に検出素子アレイ44が形成された基板であり、X線が入射することによってシンチレータ41で発生した光を検出して電荷に変換する。検出素子アレイ44は、フォトダイオードとTFTからなる検出素子をマトリクス状に配列して形成される。TFT基板42は、検出素子アレイ44によって光を検出するので、検出素子アレイ44が設けられた表面が光検出面である。
フォトダイオードは、蛍光に感応する光導電層を有し、シンチレータ41から入射する光を光電変換することにより、入射光量に応じた信号電荷を発生する。フォトダイオードを形成する光導電層は、例えばアモルファスシリコン(a‐Si)からなる。TFTは、信号電荷の蓄積と読み出しとを切り替えるスイッチング素子であり、各フォトダイオードにそれぞれ設けられている。
電子カセッテ13は、ISS方式のFPDである。このため、X線検出パネル32は、X線が入射される前面部31a側からTFT基板42、シンチレータ41の順となるように配置される。このとき、検出素子アレイ44が設けられたTFT基板42の光検出面は、シンチレータ41側に向けて配置される。シンチレータ41は、蛍光体47がTFT基板42の光検出面に接着されている。TFT基板42の前面(前面部31a側の表面)は前面部31aの内面に接着されている。シンチレータ41の発光量はX線が入射する入射面となる前面で最も多くなるので、シンチレータ41の前面とTFT基板42の光検出面を対向させることで、X線検出パネル32は高い検出効率が得られる。
回路基板36は、検出素子アレイ44のTFTを駆動する駆動回路が形成された駆動用回路基板である。回路基板37はA/D変換回路が形成されたA/D変換回路基板である。A/D変換回路は、後述するICチップが出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
回路基板38は、制御回路が形成された制御基板である。制御回路は、X線検出パネル32の各部を制御するとともに、コンソール14との通信を制御する。回路基板39は、電源回路が形成された電源回路基板である。電源回路は、交流を直流に変換するAC/DCコンバータや、直流電圧を各回路の動作に必要な電圧に変換するDC/DCコンバータなどの回路素子からなり、各部に電力を供給する。
回路基板36〜39は、各回路が設けられた面と反対側の面に取り付けられた金属製のブラケット36a〜39aにより、シンチレータ41の支持体48に取り付けられている。ブラケット36a〜39aの支持体48への取り付けは、例えば、溶接、かしめ、ネジ止め、両面テープや接着剤による接着等を用いることができる。回路基板36〜39は、、ブラケット36a〜39aを介して支持体48に取り付けることにより、支持体48との間に空間が生じるので、回路基板36〜39の放熱性を確保することができる。
回路基板36〜39の支持体48への取り付けでは、ブラケット36a〜39aを介して両者の導電性を確保することが好ましい。これは、回路基板39〜39と支持体48の導電性を確保することにより、各回路基板36〜39が接地されるので、各回路基板36〜39が帯電によって誤動作したり、故障したりすることを防止することができるからである。そのため、回路基板36〜39を両面テープや接着剤によって支持体48に取り付ける場合には、導電性を有する両面テープや、銀ペーストによる接着等を用いるのが好ましい。
駆動用回路基板36とA/D変換回路基板37は、それぞれフレキシブル基板46によってX線検出パネル32(TFT基板42)と接続される。フレキシブル基板46には、TCP(テープキャリアパッケージ)型のICチップ53,54が実装されている。
ICチップ53は、回路基板36に形成された回路素子とともに駆動回路を構成するシフトレジスタであり、ICチップ54は、X線検出パネル32から読み出した信号電荷を電圧信号に変換するチャージアンプと、検出素子アレイ44の列を順次切り替えて1列ずつ電圧信号を出力するためのマルチプレクサとからなる読み出し回路を構成するASICである。読み出し回路とA/D変換回路は、X線検出パネル32が出力する信号を処理する信号処理回路である。各回路基板36〜39に実装される回路素子56やフレキシブル基板46に実装されるICチップ53,54は、X線検出パネル32を機能させるための電気部品である。
上述のように、電子カセッテ13は、シンチレータ41を構成する支持体48の背面に、回路基板36〜39が取り付けられているので、各回路基板36〜39を配設するための剛性板を設ける必要がなく、電子カセッテ13を薄型・軽量化することができる。また、シンチレータ41の支持体48の背面に回路基板36〜39を直接配設することによって、支持体48の剛性が増す。これにより、支持体48とガラス基板43との熱膨張率の違いによって、X線検出パネル32が反ることを防止することができる。
なお、回路基板36〜39は、支持体48に蛍光体47形成した後から、支持体48の背面に取り付けるのが好ましい。これは、蛍光体47の形成時に発生する熱で、回路基板36〜39及び回路基板36〜39を形成する回路素子56が損傷することを防ぐためである。
支持体48の厚さは、従来の電子カセッテでは0.3mm程度の薄さに形成されるが、支持体48をネジ止めによって筐体31に固定する場合には、少なくとも1mm以上の厚さであることが好ましい。支持体48の厚さを1mm以上の厚さにすることによって、支持体48自体の剛性を確保し、さらに回路基板36〜39を設けることによる前述の効果がより顕著にあらわれる。
上述の実施形態では、支持体48の背面に回路基板36〜39を配設する例を説明したが、図4に示すように、支持体48の背面に、各回路基板36〜39を構成する回路素子56を配設し、支持体48の背面に各回路基板36〜39と同様の回路網を直接形成しても良い。このように支持体48の背面に回路基板36〜39と同等の回路網を直接形成すると、上述の実施形態では回路基板36〜39として別体に設けられていた基板の分だけ、電子カセッテ13をさらに薄型及び軽量化することができる。
なお、上述の実施形態で説明した態様は、ISS型のX線検出パネル32に特に有効な態様である。これは、ISS型のX線検出パネル32の場合、回路基板36〜39とTFT基板42の間に蛍光体47(シンチレータ41)が介在し、蛍光体47自体が断熱効果を有するので、TFT基板42で発生する熱と回路基板36〜39で発生する熱が相互に伝わり難く、熱や熱ムラによる誤動作が起き難いからである。一方、PSS型のX線検出パネルの場合、剛性板や空気層等を介さずにX線検出パネルと一体に回路基板36〜39を配設すると、回路基板36〜39と検出素子アレイ44の熱が相互に伝わり易く、熱による誤動作や回路素子56,検出素子アレイ44の破損を生じ易い。
なお、上述の実施形態では、支持体48の前面(前面部31a側の表面)に蛍光体47を形成する例を説明したが、これに限らない。例えば、図5に示すように、支持体48上に反射膜71を設けても良い。反射膜71は、X線の入射によって蛍光体47で励起発光される蛍光を少なくとも反射するものであり、例えば、金属薄膜や誘電体多層膜等で形成される。このように、蛍光体47と支持体48の間に反射膜71を設けると、蛍光体47で発生した蛍光のうち、反射膜71側に進行する蛍光を反射して、TFT基板42への入射光量を向上させることができ、光検出率が向上する。これにより、低エネルギーのX線によっても鮮明なX線画像を撮影することができるようになる。
また、図6に示すように、支持体48上に断熱材72を設け、その上に蛍光体47を形成しても良い。この場合、回路基板36〜39の熱が、支持体48を通じてTFT基板42に伝わるのを防ぐことができる。これにより、TFT基板42の検出感度に、回路基板36〜39の熱によってムラが生じるのを防止できる。図6では、支持体48の前面(蛍光体47が形成される表面)に断熱材72を設ける例を説明したが、回路基板36〜39の熱がTFT基板42に伝わらない、あるいは伝わり難い態様であれば、これに限らない。例えば、支持体48の背面(回路基板36〜39が配設される表面)に断熱材72を設けても良いし、支持体48の両面に断熱材72を設けても良い。また、支持体48と蛍光体47の全体を覆うように断熱材72を設けても良い。このように、支持体48上に断熱材72を一体に設けると、X線検出パネル32に含まれる支持体48(及び断熱材72が一体になった物)が断熱材として機能させることができる。これにより、特許文献3に記載の電子カセッテのようにX線検出パネルとは別に断熱部材を設ける必要がなく、電子カセッテ13を薄型化することができる。
さらに、蛍光体47は温度によってX線を蛍光に変換する変換効率が変化し、蛍光体47に熱ムラがあると、X線画像の画質が低下することがあることが知られているが、回路基板36〜39と支持体48との間を断熱すると、回路基板36〜39で発生する熱が蛍光体47に伝わり難くなるので、回路基板36〜39を支持体48に直接配設したことによる画質の低下を防止することができる。
図5及び図6では、支持体48上に、反射膜71や断熱材72を個々に設ける例を説明したが、反射膜71と断熱材72をともに設けることが好ましい。この場合、蛍光体47側から、反射膜71、断熱材72、支持体48の順になるように積層する。こうすると、反射膜71による光検出率の向上効果と、断熱材72による断熱効果が同時に得られる。
さらに、図5及び図6では、支持体48上に反射膜71、断熱膜72を設ける例を説明したが、支持体48の材料によってはこの例に限らない。例えば、上述の実施形態では支持体48はアルミニウム板によって形成されている。このため、反射膜71を設ける替わりに、支持体48の前面を鏡面に仕上げることによって、支持体48の前面を反射面としても良い。また、支持体48自体を断熱効果のある材料、例えば、ポリパラキシリレン等の樹脂やベークライト等で形成したり、内部に中空部分を設け、この中空部分を真空にすることにより断熱する断熱板(真空断熱シート)等で形成しても良い。あるいは、ハニカム構造体をアルミ板で挟んだハニカムプレートを用い、断熱性とともに剛性向上を図っても良い。
なお、上述の実施形態では、支持体48をアルミニウムで形成する例を説明したが、これに限らない。支持体48の背面には、X線によって損傷するおそれのある回路基板36〜39が配設されるので、支持体48はX線を吸収する等して遮蔽する材料からなることが好ましい。例えば、支持体48は、銅、鉛、タングステン等から形成されることが好ましい。また、金属や樹脂材料の表面に、こうしたX線を遮蔽する材料をコーティングした板状部材を支持体48として用いても良い。
なお、上述の実施形態では、放射線の一例としてX線を用いる例を説明したが、他の放射線を用いても良い。
10 X線撮影システム
11 X線発生器
12 臥位撮影台
13 電子カセッテ
14 コンソール
15 モニタ
17 撮影台本体
31 筐体
31a 前面部
31b 背面部
32 X線検出パネル
33 X線透過窓
36〜39 回路基板
36a〜39a ブラケット
41 シンチレータ
42 TFT基板
43 ガラス基板
44 検出素子アレイ
46 フレキシブル基板
47 蛍光体
48 支持体
53,54 ICチップ
56 回路素子
71 反射膜
72 断熱材

Claims (12)

  1. 支持体と、前記支持体上に形成された蛍光体とを有し、照射された放射線を前記蛍光体によって光に変換するシンチレータと、
    前記シンチレータから放射された光を電気信号に変換する光電変換手段であり、前記放射線の放射方向において前記シンチレータの前方に配置されるとともに、前記光電変換を行う光電変換素子が設けられた光検出面を前記シンチレータに向けて配設される光電変換手段と、
    前記光電変換手段が出力する前記電気信号を処理する信号処理手段であり、前記蛍光体が設けられた表面に対向する前記支持体の背面に配設される信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする電子カセッテ。
  2. 前記信号処理手段は回路基板に設けられ、
    前記回路基板は、取付手段を介して支持体に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の電子カセッテ。
  3. 前記取付手段は導電性を有し、前記信号処理手段と前記支持体を電気的に接続することを特徴とする請求項2記載の電子カセッテ。
  4. 前記信号処理手段は、当該信号処理手段を形成する回路素子を前記支持体の表面に取り付けることにより、前記支持体の表面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子カセッテ。
  5. 前記支持体は、断熱性を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  6. 前記支持体は、少なくとも前記信号処理手段との間に断熱材を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  7. 前記支持体は、ベークライト、樹脂材料、真空断熱シートのいずれかからなることを特徴とする請求項5記載の電子カセッテ。
  8. 前記支持体は、前記放射線を遮蔽する材料からなることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の電子カセッテ。
  9. 前記支持体は、銅、鉛、タングステンのいずれかからなることを特徴とする請求項8記載の電子カセッテ。
  10. 前記支持体と前記蛍光体の間に、前記放射線の照射によって前記蛍光体が発する光を反射する反射手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  11. 前記反射手段は、前記支持体の表面に形成された反射膜であることを特徴とする請求項10記載の電子カセッテ。
  12. 前記支持体は金属材料からなり、
    前記反射手段は、前記支持体の表面を鏡面に仕上げた反射面であることを特徴とする請求項10記載の電子カセッテ。
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