JP2012132703A - 電子カセッテ - Google Patents

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Abstract

【課題】電子カセッテの外部から着脱自在な緩衝材により、不具合が生じることを防止する。
【解決手段】照射されたX線を光に変換するシンチレータ41と、シンチレータ41から放射された光を電気信号に変換する光電変換手段であり、光電変換を行うフォトダイオード及び読み出しを行うためのTFTが設けられた光検出面をシンチレータ41に向けて配置されるTFT基板42と、シンチレータ41及びTFT基板42を収容する筐体31と、X線を透過する材料からなり、X線が照射される筐体31の表面に設けられた開口に配置されるとともに、筐体31の内面を構成するカーボン板33bと、X線を透過する材料からなり、筐体31の表面に露呈するようにカーボン板33bの前面側に設けられ、カーボン板33bに加わる衝撃を吸収する緩衝材33aと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、放射線検出パネルを用いて放射線画像を取得する電子カセッテに関するものである。
放射線撮影の分野においては、放射線検出パネルとして、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板(以下、TFT基板という)上にX線感応層(シンチレータ)を配置し、入射したX線をデジタルデータに変換する平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)が実用化されている。また、被検者を透過して照射されたX線により表されるX線画像をFPDを用いて生成するとともに、生成したX線画像を記憶する可搬型のX線(放射線)画像検出装置(以下、「電子カセッテ」という)が実用化されている。
FPDとしては、シンチレータやTFT基板の配置順序によって、PSS(Penetration Side Sampling)方式のFPDと、ISS(Irradiation Side Sampling)方式のFPDが知られている。PSS方式は、X線の入射側から、シンチレータ、TFT基板の順に配置する方式であり、X線の入射によりシンチレータで発生する光を、シンチレータの背面(X線の入射するメントは反対側の面)側で検出する。一方、ISS方式は、X線の入射側から、TFT基板、シンチレータの順に配置する方式であり、X線入射によりシンチレータで発生する光を、シンチレータの前面(X線が入射する側の面)側から検出する。シンチレータの膜厚方向の発光量はX線の入射側で大きく、出射側で小さいことから、ISS方式は高解像度化に有利であることが知られている。
上述のようにシンチレータを用いることによりX線を光に変換してから検出する間接変換型のFPDは、PSS方式,ISS方式のどちらであっても、FPDを筐体の内面に接触させて、あるいは筐体内面のごく近傍に配置する(特許文献1,2)。これは、シンチレータと被検者の距離を小さくすることにより、X線画像の検出精度を向上させることが目的である。一方、FPDは、ガラス基板等を基材として作製されるので、衝撃等で破損しやすい。このため、筐体の外面にエアバックを取り付けることにより、落下衝撃等による急激な強い衝撃を緩和する電子カセッテも知られている(特許文献3)。
特開2010−237138号公報 特開2010−127680号公報 特開2009−293921号公報
FPDを筐体の内壁に密着させる場合、落下衝撃等の不注意による衝撃による破損だけでなく、電子カセッテを被検者の下に敷く場合や、被検者のかかとや肘を乗せてX線撮影を行う場合等の通常の使用状態であっても、被検者の体重の掛かり具合によっては筐体とともにFPDが歪み、破損するおそれがある。また、電子カセッテを繰り返し使用することにより、こうした通常使用状態での負荷が継続してFPDに加わると、FPDが筐体内壁から剥離して正常なX線画像を撮影できなくなったりする不具合が生じるおそれがある。
特許文献1に開示されている電子カセッテは、このような通常の使用状態におけるFPDへの負荷を何ら考慮していない。また、特許文献3に記載の電子カセッテのように、エアバックを取り付ければ落下衝撃等を緩和することができるが、通常の使用状態でのFPDの破損までは考慮されていない。特に、通常の使用状態でエアバックが開いていたのでは、円滑なX線撮影に支障をきたすため、実質的に通常使用でのFPDへの負荷を緩和することはできない。
一方、特許文献2に記載の電子カセッテは、筐体とFPDの間に緩衝材を設けているため、前述のような通常の使用状態におけるFPDへの負荷を低減可能である。しかしながら、緩衝材は、通常、劣化が早く、筐体やFPD等よりも耐用年数が短い。このため、緩衝材を電子カセッテの内部に配置すると、FPD等に異常が無くても頻繁にメンテナンスを行い、緩衝材を交換する必要が生じる。また、電子カセッテの外部から緩衝材を視認できないので、緩衝材の劣化具合を知ることも難しく、緩衝材が劣化してしまった状態に気付かずに電子カセッテを使用すれば、結局、高価なFPDの破損等が生じ得ることになる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、電子カセッテの外部から着脱自在な緩衝材により、通常の使用状態で被検者による荷重等によってFPDが破損したり、筐体内壁から剥離する等の不具合が生じることを防止した電子カセッテを提供することを目的とする。
本発明の電子カセッテは、被写体を通して入射する放射線を電気信号に変換することにより検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段を収容する筐体と、前記放射線を透過する材料からなり、前記放射線が照射される前記筐体の表面に設けられた開口に配置されるとともに、前記筐体の内面を構成する放射線透過手段と、前記放射線を透過する材料からなり、前記筐体の表面に露呈するように前記放射線透過手段の前面側に設けられ、前記放射線透過手段に加わる衝撃を吸収する緩衝手段と、を備えることを特徴とする。
前記緩衝手段は、着脱自在であることが好ましい。
前記緩衝手段は、防水性を有していることが好ましい。
前記緩衝手段は、表面に防水加工が施されることによって前記防水性を有していることが好ましい。
前記緩衝手段は、前記筐体に取り付けられた状態で、前記筐体の表面を平坦にするように形成されていることが好ましい。
前記緩衝手段は、前記筐体に取り付けられた状態で、前記筐体の表面から突出するように形成されるとともに、前記筐体の背面には、前記緩衝手段の突出量に応じた凹部を有し、当該電子カセッテを重ねたときに、前記緩衝手段と前記凹部が嵌合することが好ましい。
前記緩衝手段は、断熱性を有することが好ましい。
前記緩衝手段は透明な材料からなり、前記放射線透過手段の表面に設けられた撮影位置確認用のマーカーを視認可能であることが好ましい。
前記緩衝手段は不透明な材料からなり、露呈される表面に撮影位置確認用のマーカーが形成されていることが好ましい。
前記放射線透過手段の内面に前記放射線検出手段が接触していることが好ましい。
前記放射線検出手段は、照射された前記放射線を光に変換するシンチレータと、光電変換素子が設けられた光検出面が前記シンチレータに対面するように設けられており、前記シンチレータから放射された光を前記光電変換素子によって電気信号に変換する光電変換手段とを有することが好ましい。
前記光電変換手段は、前記放射線の放射方向において前記シンチレータの前方に配置され、前記シンチレータの前面側から前記シンチレータで放射される光を検出することが好ましい。
本発明によれば、電子カセッテの外部から着脱自在な緩衝材により、通常の使用状態で被検者による荷重等によってFPDが破損したり、筐体内壁から剥離する等の不具合が生じることを防止することができる。
X線撮影システムの構成を示す概略図である。 電子カセッテの分解斜視図である。 電子カセッテの断面図である。 変形例の電子カセッテの断面図である。 緩衝材に防水加工を施す例を示す説明図である。 透明な緩衝材を用いる場合の例を示す説明図である。 不透明な緩衝材を用いる場合の例を示す説明図である。
図1に示すように、X線撮影システム10は、X線発生器11、臥位撮影台12、電子カセッテ13、コンソール14、モニタ15を備えている。電子カセッテ13は、コンソール14の制御に基づいて、X線発生器11から被検者Hに照射されて透過したX線を検出し、X線画像を生成する。コンソール14は、電子カセッテ13から送信されたX線画像に各種画像処理を施し、モニタ15に表示させる。トレイ21は、電子カセッテ13が着脱自在に取り付けられる取付部である。
X線撮影システム10による撮影は、臥位撮影台12に載せられている被検者Hに向けてX線発生器11により上方からX線を照射し、そのX線が被検者Hを透過して得られるX線像を電子カセッテ13で検出する。また、四肢や肘等の撮影では、臥位撮影台12の上に電子カセッテ13を載置して撮影することもある。
電子カセッテ13は、ほぼ直方体形状をしており、例えば、半切サイズ(383.5mm×459.5mm)のフィルム用またはIP用のカセッテと同様の国際規格ISO4090:2001に準拠した外形サイズを有している。電子カセッテ13の外形サイズは、前述した半切サイズの他、四切サイズ、六切サイズ等があり、撮影部位に応じて適宜選択される。
図2及び図3に示すように、電子カセッテ13は、筐体31と、筐体31に収容されるX線検出パネル32(FPD)、ベース板34、回路基板36〜39等からなる。
筐体31は、前面部31aと背面部31bとからなる中空の直方体形状に形成され、内部にX線検出パネル32等、電子カセッテ13の各部を収容する。筐体31は、例えばステンレス等のX線の透過率が低い金属で形成されている。前面部31aは、X線を入射させる前面側からX線検出パネル32を覆うとともに、中央部分にX線透過窓33が設けられている。
X線透過窓33は、前面部31aの中央部分に設けられた開口と、この開口に嵌め込まれた緩衝材33a及びカーボン板33bとからなる。緩衝材33a及びカーボン板33bは、X線の照射方向側から、緩衝材33a、カーボン板33bの順に開口に前面部31aに嵌めこまれている。このため、前面部31aの前面には緩衝材33aが露呈され、カーボン板33bは前面部31aの内面を形成する。
緩衝材33aは、例えば、シリコーン樹脂や低反発フォーム等、X線を透過するとともに変形することにより衝撃を吸収する材料で形成され、前面部31aの開口とカーボン板33bによって形成される凹部に取り付けられる。筐体31に緩衝材33aを取り付けることにより、筐体31の前面は平坦になる。また、緩衝材33aは、着脱自在に取り付けられており、電子カセッテ13を繰り返し使用するうちに汚れが付着したり、キズ等により緩衝効果が薄らいだときには、適宜交換される。
カーボン板33bは、X線を透過するとともに、筐体31と同様、通常は変形しない一定の硬さを有している。しかし、緩衝材33aを取り付けずに電子カセッテ13を被検者Hの下に敷いて使用した場合の被検者Hの体重等によって局所的に荷重された場合には撓む。また、カーボン板33bの内面には、TFT基板42が接着される。このため、カーボン板33bが撓むと、TFT基板42(X線検出パネル31)が破損することがある。
X線検出パネル32は、入射したX線を蛍光に変換するシンチレータ41と、シンチレータ41で発生した光を光電変換することにより、X線の入射線量に応じた信号電荷を蓄積するTFT基板42とからなる。
シンチレータ41は、X線を蛍光に変換する素子であり、例えばヨウ化セシウム(CsI)やガドリウムオキシサルファイド(GOS)等の蛍光体を有する。シンチレータ41は、X線が入射されると、X線を吸収することにより、蛍光体によって入射線量に応じた発光量の蛍光を発光する。シンチレータ41は、支持体41a上に蛍光体を蒸着(または塗布)したり、TFT基板42の表面に直接蒸着する等の方法によって作製されるが、本例ではTFT基板42とは別体の支持体41a上に作製される例を説明する。
TFT基板42は、ガラス基板43上に検出素子アレイ44が形成された基板であり、X線が入射することによってシンチレータ41で発生した光を検出して電荷に変換する。検出素子アレイ44は、フォトダイオードとTFTからなる検出素子をマトリクス状に配列して形成される。TFT基板42は、検出素子アレイ44によって光を検出するので、検出素子アレイ44が設けられた表面が光検出面である。
フォトダイオードは、蛍光に感応する光導電層を有し、シンチレータ41から入射する光を光電変換することにより、入射光量に応じた信号電荷を発生する。フォトダイオードを形成する光導電層は、例えばアモルファスシリコン(a‐Si)からなる。TFTは、信号電荷の蓄積と読み出しとを切り替えるスイッチング素子であり、各フォトダイオードにそれぞれ設けられている。
電子カセッテ13は、ISS方式のFPDである。このため、X線検出パネル32は、X線が入射される前面部31a側からTFT基板42、シンチレータ41の順となるように配置される。このとき、検出素子アレイ44が設けられたTFT基板42の光検出面は、シンチレータ41側に向けて配置される。シンチレータ41は、蛍光体をTFT基板42の光検出面に向けて配置される。また、TFT基板42とシンチレータ41は、光検出面と蛍光体が当接するように接着剤で固定されるとともに、TFT基板42の前面(前面部31a側の表面)は前面部31a(カーボン板33a)の内面に、接着剤で固定される。したがって、X線検出パネル32は、前面部31aによって筐体31に固定される。また、シンチレータ41の発光量はX線が入射する入射面となる前面で最も多くなるので、シンチレータ41の前面とTFT基板42の光検出面を対向させることで、X線検出パネル32は高い検出効率が得られる。
ベース板34は、回路基板36〜39を筐体31に固定するための部材であり、例えばステンレス製である。ベース板34は、X線検出パネル32や回路基板36〜39が取り付けられた状態で、ネジ止め等によって筐体31に固定して用いられる。また、ベース板34の端部には、切り欠き34aが設けられている。
回路基板36〜39は、ベース板34の背面部31b側に配置され、ベース板34の前面部31a側に配置されるX線検出パネル32(TFT基板42)と各回路基板36〜39は、切り欠き34aに挿通されるフレキシブル基板46によって接続される。
回路基板36は、検出素子アレイ44のTFTを駆動する駆動回路が形成された駆動用回路基板である。回路基板37はA/D変換回路が形成されたA/D変換回路基板である。A/D変換回路は、後述するICチップが出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
回路基板38は、制御回路が形成された制御基板である。制御回路は、X線検出パネル32の各部を制御するとともに、コンソール14との通信を制御する。回路基板39は、電源回路が形成された電源回路基板である。電源回路は、交流を直流に変換するAC/DCコンバータや、直流電圧を各回路の動作に必要な電圧に変換するDC/DCコンバータなどの回路素子からなり、各部に電力を供給する。
駆動用回路基板36とA/D変換回路基板37は、それぞれフレキシブル基板46によってX線検出パネル32(TFT基板42)と接続される。フレキシブル基板46には、TCP(テープキャリアパッケージ)型のICチップ53,54が実装されている。
ICチップ53は、回路基板36に形成された回路素子とともに駆動回路を構成するシフトレジスタであり、ICチップ54は、X線検出パネル32から読み出した信号電荷を電圧信号に変換するチャージアンプと、検出素子アレイ44の列を順次切り替えて1列ずつ電圧信号を出力するためのマルチプレクサとからなる読み出し回路を構成するASICである。読み出し回路とA/D変換回路は、X線検出パネル32が出力する信号を処理する信号処理回路である。各回路基板36〜39に実装される回路素子56やフレキシブル基板46に実装されるICチップ53,54は、X線検出パネル32を機能させるための電気部品である。
上述のように、電子カセッテ13は、カーボン板33bの前面に緩衝材33aを備えるので、電子カセッテ13を被検者Hの下に敷いて使用し、被検者Hの体重によってX線透過窓33が局所的に荷重された場合等であっても、緩衝材33aがこうした衝撃を吸収して変形し、カーボン板33bには撓み等の変形を生じない。このため、電子カセッテ13は、落下衝撃等の突発的な事故衝撃が加わらない通常使用の範囲内で使用していれば、カーボン板33bに接着されたTFT基板42(X線検出パネル31)の破損や、故障、カーボン板33bからのTFT基板42の剥離等の不具合を防止することができる。また、落下衝撃等の突発的な事故衝撃がX線透過窓33に加わった場合でも、緩衝材33aが変形することによってその衝撃を緩和することにより、X線検出パネル31に不具合が生じる可能性を低減することができる。
また、電子カセッテ13では、緩衝材33aが露呈されているため、電子カセッテ13の外部から緩衝材33aの汚れやキズ、経時劣化の程度を視認できる。このため、緩衝材33aが劣化した状態で電子カセッテ13を使用し続けてしまうことがなく、通常の使用状態によるX線検出パネル31の破損を確実に防止することができる。さらに、緩衝材33aが着脱自在であることによって、必要に応じて緩衝材33aを容易に交換や洗浄が可能であり、緩衝材33aの交換のためだけにメンテナンスを依頼する等の煩わしさを低減することができる。
ところで、緩衝材33aが取り付けられていない従来の電子カセッテを繰り返し使用していると、カーボン板33bの表面がささくれ、直接触れると不快感を感じることがある。また、X線照射窓33は、前面部31aの大部分を占めており、被検者Hに直接触れることもあるが、カーボン板33bの感触は冷たく、被検者Hに不快感を与えてしまうことがある。しかしながら、電子カセッテ13は、カーボン板33bの前面が緩衝材33aで覆われているため、こうした不快感を低減することができる。また、緩衝材33aに覆われていることによってカーボン板33b表面の劣化も低減することができる。
また、緩衝材33aは、カーボン板33bと前面部31aの開口とで形成される凹部に嵌まり込み、前面部31aの表面を平坦にするので、被検者Hと臥位撮影台12間への挿入やトレイ21への挿入をスムーズに行うことができ、取り扱い易さが向上する。
なお、上述の実施形態では、緩衝材33aを取り付けることによって前面部31aの表面が平坦になる態様を説明したが、これに限らない。例えば、図4に示すように、緩衝材33aを前面部31aから所定の高さだけ突出させるようにしても良い。この場合、背面部31bの背面に、緩衝材33aの突出量に応じた凹部61を設けておくことによって、緩衝材33aと凹部61が勘合させて複数の電子カセッテ13を重ね合わせることにより、複数の電子カセッテ13を自動的に整然と保管することができる。
なお、上述の実施形態では、緩衝材33aがシリコーン樹脂や低反発フォームにより形成される例を説明したが、これに限らない。衝撃吸収性、特に被検者Hの体が電子カセッテ13に載置されるときにX線透過窓33に加わる荷重や衝撃によってカーボン板33b及びカーボン板33bに接着されたX線検出パネル(TFT基板42)の変形や破損等を防止できれば、緩衝材33aの材料は任意であり、シリコーン樹脂や低反発フォームの他にも、ゲルシートやゴム、発泡スチロール等を好適に用いることができる。但し、X線画像の画質を劣化させないように、緩衝材33aは、X線を均一に透過するものであることが好ましい。また、緩衝材33aは、断熱性を有する材料であることが好ましい。これは、被検者Hが接触することによってシンチレータ41に熱ムラが生じることを防止するためである。シンチレータ41は、温度によってX線を蛍光に変換する変換効率が変化するので、被検者Hの接触等によってシンチレータ41に熱ムラが生じると、撮影するX線画像の画質が劣化する。
また、緩衝材33aは、防水性を有していることが好ましい。緩衝材33aの防水性は、例えば、緩衝材33a自体を防水性を有している材料から形成するか、図5に示すように緩衝材33aの表面に防水性材料71のコーティングする等の防水加工を施すことによって容易に得られる。電子カセッテ13は、様々な環境で使用され、被検者Hの血液や体液、薬品等が付着することがあるが、緩衝材33aが防水性を有していることによって、こうした汚染物質を容易に除去し、電子カセッテ13及び緩衝材33aを清潔に保つことができる。緩衝材33aの防水性は、汚染物質が付着しやすい手術室での使用時に特に有用である。
なお、上述の実施形態では説明を省略したが、電子カセッテ13には通常、撮影位置を目視確認するためのマーカーが設けられる。例えば、図6に示すように、マーカー66がカーボン板33bの表面に設けられている場合、緩衝材33aを通してマーカー66を視認可能なように、緩衝材33aは透明な材料で形成することが好ましい。また、図7に示すように、緩衝材33aを不透明な材料で形成する場合には、電子カセッテ13の外面に露呈される緩衝材33aの表面にマーカー67を設けることが好ましい。この場合、緩衝材33aを取り付けたことによって電子カセッテ13の使用感が変化しないように、マーカー67は、緩衝材33aによって覆い隠されるカーボン板33b上のマーカー66と、同様の形状や個数で、マーカー66と同じ位置に設けることが好ましい。
なお、上述の実施形態では、TFT基板42をカーボン板33bに接着する例を説明したが、これに限らない。カーボン板33bにTFT基板42を接着しない場合であっても、カーボン板33bの近傍にTFT基板42を配置する場合に本発明は好適である。
なお、上述の実施形態では、ISS方式のX線検出パネル31を例に説明したが、PSS方式のX線検出パネルを用いる場合であっても、カーボン板33bに近接してX線検出パネルを配置する場合に本発明は好適である。
なお、上述の実施形態では、緩衝材33aは着脱自在に前面部31aに取り付けられる例を説明したが、緩衝材33aを前面部31aに取り付けるための具体的な機構は任意である。例えば、カーボン板33bと前面部31aの開口とで形成される凹部に嵌合させることによって取り付けても良いし、板状の磁石や両面テープ、面状ファスナー、その他係止爪を用いた係止機構等の機械的機構等によって緩衝材33aを前面部31aに取り付けるようにしても良い。また、上述の実施形態では、筐体31の前面から緩衝材33aを着脱する態様で緩衝材33aを取り付ける例を説明したが、これに限らない。例えば、筐体の側面にスロットを設け、このスロットから緩衝材33aを挿抜する態様で緩衝材33aを筐体31に取り付けるようにしても良い。
また、上述の実施形態では、カーボン板33bと前面部31aの開口によって形成される凹部に緩衝材33aを取り付ける例を説明したが、緩衝材33aは少なくともカーボン板33bの前面を覆うものであれば良い。このため、例えば、緩衝材33aとして、前面部31aの全面を覆う態様のものを用いても良く、電子カセッテ13の全体を包むものであっても良い。
なお、上述の実施形態では、筐体31やベース板34をステンレスで形成する例を説明したが、筐体31やベース板34は、X線を遮蔽する材料であれば任意の材料を用いることができる。例えば、銅系の材料や、アルミニウム板に銅箔を蒸着したもの等を筐体31やベース板34として好適に用いることができる。
なお、上述の実施形態では、フレキシブル基板46の表面にICチップ53,54を設ける例を説明したが、ICチップ53,54は各回路基板36〜39と同様にベース板34に設けても良く、TFT基板42上に設けても良い。また、ICチップ53,54は、各回路基板36〜39と一体に設けても良い。
なお、上述の実施形態では、入射するX線をシンチレータによって光に変換し、シンチレータが放射する光をTFT基板42で電気信号に変換することによってX線画像を検出する、いわゆる間接変換型の電子カセッテ13を例に説明したが、本発明は、入射するX線を直接電気信号に変換する、いわゆる直接変換型の電子カセッテにも好適に用いることができる。
なお、上述の実施形態では、放射線の一例としてX線を用いる例を説明したが、他の放射線を用いても良い。
10 X線撮影システム
11 X線発生器
12 臥位撮影台
13 電子カセッテ
14 コンソール
15 モニタ
21 トレイ
31 筐体
31a 前面部
31b 背面部
32 X線検出パネル
33 X線透過窓
33a 緩衝材
33b カーボン板
34 ベース板
34a 切り欠き
36〜39 回路基板
41 シンチレータ
41a 支持体
42 TFT基板
43 ガラス基板
44 検出素子アレイ
46 フレキシブル基板
53,54 ICチップ
56 回路素子
61 凹部
66,67 マーカー
71 防水性材料

Claims (12)

  1. 被写体を通して入射する放射線を電気信号に変換することにより検出する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段を収容する筐体と、
    前記放射線を透過する材料からなり、前記放射線が照射される前記筐体の表面に設けられた開口に配置されるとともに、前記筐体の内面を構成する放射線透過手段と、
    前記放射線を透過する材料からなり、前記筐体の表面に露呈するように前記放射線透過手段の前面側に設けられ、前記放射線透過手段に加わる衝撃を吸収する緩衝手段と、
    を備えることを特徴とする電子カセッテ。
  2. 前記緩衝手段は、着脱自在であることを特徴とする請求項1記載の電子カセッテ。
  3. 前記緩衝手段は、防水性を有していることを特徴とする請求項1または2記載の電子カセッテ。
  4. 前記緩衝手段は、表面に防水加工が施されることによって前記防水性を有していることを特徴とする請求項3記載の電子カセッテ。
  5. 前記緩衝手段は、前記筐体に取り付けられた状態で、前記筐体の表面を平坦にするように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  6. 前記緩衝手段は、前記筐体に取り付けられた状態で、前記筐体の表面から突出するように形成されるとともに、
    前記筐体の背面には、前記緩衝手段の突出量に応じた凹部を有し、当該電子カセッテを重ねたときに、前記緩衝手段と前記凹部が嵌合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  7. 前記緩衝手段は、断熱性を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  8. 前記緩衝手段は透明な材料からなり、前記放射線透過手段の表面に設けられた撮影位置確認用のマーカーを視認可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  9. 前記緩衝手段は不透明な材料からなり、露呈される表面に撮影位置確認用のマーカーが形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の電子カセッテ。
  10. 前記放射線透過手段の内面に前記放射線検出手段が接触していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  11. 前記放射線検出手段は、照射された前記放射線を光に変換するシンチレータと、光電変換素子が設けられた光検出面が前記シンチレータに対面するように設けられており、前記シンチレータから放射された光を前記光電変換素子によって電気信号に変換する光電変換手段とを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子カセッテ。
  12. 前記光電変換手段は、前記放射線の放射方向において前記シンチレータの前方に配置され、前記シンチレータの前面側から前記シンチレータで放射される光を検出することを特徴とする請求項11記載の電子カセッテ。
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