JP2590856Y2 - 床暖房パネルの配線接続構造 - Google Patents

床暖房パネルの配線接続構造

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JP2590856Y2
JP2590856Y2 JP1992052565U JP5256592U JP2590856Y2 JP 2590856 Y2 JP2590856 Y2 JP 2590856Y2 JP 1992052565 U JP1992052565 U JP 1992052565U JP 5256592 U JP5256592 U JP 5256592U JP 2590856 Y2 JP2590856 Y2 JP 2590856Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、床暖房パネルの配線
接続構造に関するものである。さらに詳しくは、この考
案は、電熱式床暖房パネルのヒーターに効率よく電流を
供給することができ、しかもパネルの取付施工を簡単に
行うことのできる新しい配線接続構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、室内暖房システムの一つとし
て、たとえば図4にその断面図を例示したようなヒータ
ー内蔵型の床暖房パネルが知られている。この床暖房パ
ネル(ア)の場合には、たとえば表面化粧を施した表層
材(イ)と、断熱性に優れた基材合板(ウ)とからなる
パネル本体の内部に、鉄板製等の均熱板(エ)と電熱式
のヒーター(オ)を内蔵している。
【0003】この床暖房パネル(ア)は、床暖房施工に
要する部材を積層一体化した構造からなるため、個々の
パネルを接合させて床面を施工することによって、任意
の広さの床暖房システムを完成することができるように
なっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の床暖房パネルの場合には、複数枚のパネルを
敷き合わせる場合に、各々のヒーター(オ)に電源を供
給するための配線接続が容易ではなかった。従来、この
ようなパネル間の配線には、たとえば図5(a)に示し
たように、各床暖房パネル(ア)をから順次直列に配
線接続して、分電盤(A)から各ヒーターへの電流供給
経路を構成する方法が採られてきた。しかしながら、こ
の方法の場合には、たとえばパネル−と、パネル
−のように、配線接続方向が2方向となるため、施工
時の配線接続作業がきわめて煩雑であった。さらに、こ
の方法の場合には、図5(b)にその回路図を示したよ
うに、電流がパネルから順次流れる間にそのが減衰
していくため、最後のパネルまで必要なの電流を供給
するためには、大量の電流(たとえば16〜20A)を
分電盤(A)より流さなければならず、しかもこの電流
めに受けるパネルには、他のパネルよりも太い内
部配線(2.0mm2 以上) を配設しなければならなかった。
このため、たとえば図6に示したように、分電盤(A)
からの電流をジョイントボックス(カ)を介して、3枚
の床暖房パネル(ア)毎に並列で供給する配線方法も用
いられている。この方法の場合には、各パネル内の配線
方向が−−といずれも同一方向であり、電流が直
列で流れるパネル数が少ないため、各パネル間に流れる
電流量が大きく変化することもない。しかしながら、各
パネル列からの引出し線(キ)をすべてジョイントボッ
クス(カ)内で一本つ圧着かしめ接続しなければなら
ず、その作業がきわめて面倒であった。
【0005】さらに、図5及び図6に示したような従来
の方法の場合には、各パネル相互の配線接続を、パネル
すべて裏返して行わなければならないため、その後の
パネル取付け施工も容易ではなかった。この考案は、以
上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の床
暖房パネルの配線接続に係る欠点を解消し、パネル施工
における配線接続を容易かつ正確に行うことできる
新しい床暖房パネルの配線接続構造を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の課題
を解決するものとして、ヒーター内蔵の床暖房パネルの
複数とそのヒーターに給電可能とした給電配線を内蔵し
た細長状の給電部材との配線接続構造であって、各々の
床暖房パネルは、表面化粧を施した表層材を備え、両側
縁面に凹部を有し、この凹部には端子部が引出し・収納
自在に設けられ、細長状の給電部材は、床暖房パネルと
同一の表面化粧を施した表層材を備え、側縁面に凹部
が形成され、この側縁面凹部に、前記床暖房パネルの端
子部と接続可能とした端子部が引出し・収納自在に設け
られており、床暖房パネルの一方の側縁面の凹部と、給
電部材の側縁面の凹部の各々から端子部を引き出して接
続し、給電部材に内蔵した給電配線に対して床暖房パネ
ルのヒーターを並列接続し、各々の端子部を凹部に収納
して床暖房パネルの側縁面を給電部材の側縁面に当接さ
せるとともに、このようにして給電部材に電気接続した
床暖房パネルに対して、他の床暖房パネルを、対向する
側縁面の前記端子部相互の接続によりヒーターをパネル
列毎に直列接続し、端子部を凹部に収納してパネル間に
おいて側縁面相互を直接に当接させ、床暖房パネルおよ
び給電部材により床面を形成することを特徴とする床暖
房パネルの配線接続構造を提供する。また、この考案
は、上記の配線接続構造において、細長状の給電部材
は、その端面に、隣接配置された給電部材との間の電気
接続を行う端子部が引出し・収納自在とされた凹部が設
けられており、この凹部より引出して接続した端子部
を凹部に収納して隣接配置された給電部材との間で端面
を相互に直接当接させる床暖房パネルの配線接続構造
も提供する。
【0007】
【作用】 この考案の床暖房パネルの配線接続構造におい
ては、給電部材に内蔵された給電配線に対して床暖房パ
ネルの内蔵ヒーターを、給電部材側縁面に備えた端子部
と床暖房パネル側の端子部との接続により並列接続し、
床暖房パネル間は、パネル列毎に端子部を相互に接続し
てヒーターを直列接続する。このため、各パネル列の配
線接続方向は一方向となり、また、直流電流を供給する
床暖房パネルの枚数が低減される。
【0008】
【実施例】 以下、添付した図面に沿って実施例を示し、
この考案の床暖房パネルの配線接続構造についてさらに
詳しく説明する。 図1は、この考案の床暖房パネルの配
線接続構造に用いることのできる床暖房パネルと給電部
材の一例を示した斜視図である。
【0009】たとえばこの図1に示した床暖房パネル
(10)は、表面化粧を施した表層材(11)と基材合
板(12)からなるパネル本体を有し、基材合板(1
2)の対向する両側縁面に、内蔵したヒーターに電気接
続した端子部(13a,13b)を備えている。これら
の端子部(13a,13b)はともに基材合板(12)
の両側縁面に形成された凹部(14)に収納され、ま
た、ヒーターとの電気接続を実現する接続コード(1
5)により任意の位置までの引出しが自在とされてい
る。
【0010】一方、給電部材(20)は、床暖房パネル
(10)の表層材(11)と同一の表面化粧を施した表
層材(21)と基部(22)を本体として備え、細長形
状に形成されている。その厚みは、床暖房パネル(1
0)の厚みと略同一なっている。この給電部材(2
0)は給電配線を内蔵している。また、給電部材(2
0)には、基部(22)の端面と側縁面に凹部(24
a)(24b)が形成されている。基部(22)の側縁
面の凹部(24b)には、床暖房パネル(10)の端子
部(13b)と接続可能とした端子部(23)が引出し
・収納自在に配設され、また端面の凹部(24a)に
は、給電部材(20)間の電気接続を行う端子部(26
a)が引出し・収納自在に配設されている。これら端子
部(23a)(26a)は、給電部材(20)に内蔵さ
れた給電配線に接続コード(25)を介して電気接続さ
れており、また、この接続コード(25)によって、端
子部(23a)は給電部材(20)の幅方向に、端子部
(26a)は長さ方向に凹部(24b)(24a)から
任意の位置までの引出しが自在とされている。また、基
部(22)の他端面には、隣接配置される給電部材(2
0)がある場合の電気的接続のため、隣接する給電部
材の前記端子部(26a)と接続可能とした端子部(2
6b)が配設されている。この端子部(26b)には、
分電盤から延びるケーブル(27)電源供給のために
接続てもよい。
【0011】床暖房パネル(10)を敷設し、床面を施
工する際には、床暖房パネル(10)の基材合板(1
2)の一側縁面に位置する凹部(14)から端子部(1
3b)を、また、給電部材(20)の凹部(24b)か
ら端子部(23)をそれぞれ引き出して接続する。この
接続により、給電部材(20)に内蔵した給電配線に対
して床暖房パネル(10)のヒーターは並列接続され
る。接続後に、各々の端子部(13b,23)を凹部
(14,24b)に収納し、床暖房パネル(10)の一
側縁面を給電部材(20)の側縁面に突き合わせ、当接
させる。 このようにして給電部材(20)に電気接続し
た床暖房パネル(10)に対し て、他の床暖房パネル
(10)を端子部(13a,13b)の相互接続により
電気接続し、内蔵されたヒーターをパネル列毎に直列接
続する。そして、端子部(13a,13b)を凹部(1
4)に収納し、床暖房パネル(10)間において側縁面
を相互に突き合わせ、当接させる。 一方、隣接する給電
部材(20)間は、端子部(26a)を隣接する他の給
電部材(20)の端子部(26b)に接続し、端子部
(26a)を凹部(24a)内に収納し、端面を相互に
突き合わせ、当接させる。 そして、たとえば図1のよう
に電源を供給するための分電盤から延びるケーブル(2
7)は、給電部材(20)の一端部の端面に配設された
端子部(26b)に接続される。床暖房パネル(10)
に内蔵されたヒーターには、給電部材(20)を通じて
給電され、電流が供給される。 これらの床暖房パネル
(10)及び給電部材(20)によって床面が形成され
る。
【0012】図2は、そのようにして配線接続されて
設された床暖房パネル給電部材示した平面図であ
る。この図2に示したように、この考案の床暖房パネル
の配線接続構造では、床暖房パネル(10)と給電部材
(20)の間、及びパネル列間の配線方向が一方向とな
り、また、接続は、端子部(13a,13b,23)の
連結により簡単に行われる。このため、施工現場におけ
る床暖房パネル(10)の配線接続作業は容易で、各床
暖房パネル(10)を表向きにしたまま行うことができ
る。 しかも、図3に回路構成を示したように、一つの直
列回路を構成する床暖房パネル(10)の枚数が少な
く、このため、少ない通電量でもすべての床暖房パネル
(10)に十分な電流を供給することができる。床暖房
パネル(10)の内部配線(30)の同一径化が可能と
なる。
【0013】もちろんこの考案は、以上の例によって限
定されるものではない。細部の構成等については様々な
態様が可能であることは言うまでもない。
【0014】
【考案の効果】 以上詳しく説明した通り、この考案によ
って、配線接続作業及びパネル施工が容易となり、各床
暖房パネルへ効率よく電流を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の床暖房パネルの配線接続構造に用い
ることのできる床暖房パネルと給電部材の一例を示した
斜視図である。
【図2】この考案の床暖房パネルの配線接続構造による
床暖房パネルの施工例を示した平面図である。
【図3】この考案の床暖房パネルの配線接続構造におけ
る電流供給経路を示した回路図である。
【図4】床暖房パネルの一般的な内部構造を例示した断
面図である。
【図5】(a)(b)は、各々、従来の床暖房パネルの
配線接続方法を示した平面図及び回路図である。
【図6】従来の床暖房パネルの別の配線接続方法を示し
た平面図である。
【符号の説明】
10 床暖房パネル 11 表層材 12 基材合板 13a、13b 端子部 14 凹部 15 接続コード 20 給電部材 21 表層材 22 基部 23 端子部 24a、24b 凹部 25 接続コード 26a26b 端子部 27 ケーブル 30 内部配線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 13/02 H05B 3/00 370 H05B 3/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーター内蔵の床暖房パネルの複数とそ
    のヒーターに給電可能とした給電配線を内蔵した細長状
    の給電部材との配線接続構造であって、 各々の床暖房パネルは、表面化粧を施した表層材を備
    え、両側縁面に凹部を有し、この凹部には端子部が引出
    し・収納自在に設けられ、 細長状の給電部材は、床暖房パネルと同一の表面化粧を
    施した表層材を備え、側縁面に凹部が形成され、この
    側縁面凹部に、前記床暖房パネルの端子部と接続可能と
    した端子部が引出し・収納自在に設けられており、 床暖房パネルの一方の側縁面の凹部と、給電部材の側縁
    面の凹部の各々から端子部を引き出して接続し、給電部
    材に内蔵した給電配線に対して床暖房パネルのヒーター
    を並列接続し、各々の端子部を凹部に収納して床暖房パ
    ネルの側縁面を給電部材の側縁面に当接させるととも
    に、このようにして給電部材に電気接続した床暖房パネ
    ルに対して、他の床暖房パネルを、対向する側縁面の前
    記端子部相互の接続によりヒーターをパネル列毎に直列
    接続し、端子部を凹部に収納してパネル間において側縁
    面相互を直接に当接させ、床暖房パネルおよび給電部材
    により床面を形成することを特徴とする床暖房パネルの
    配線接続構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線接続構造において、
    細長状の給電部材は、その端面に、隣接配置された給電
    部材との間の電気接続を行う端子部が引出し・収納自在
    とされた凹部が設けられており、この凹部より引出し
    て接続した端子部を凹部に収納して隣接配置された給電
    部材との間で端面を相互に直接当接させる床暖房パネル
    の配線接続構造。
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